HINOIチーム Goro Matsui kenko-p Accatino Rimonti Festari CD エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ 2005/07/27 ¥1,800KING KONG
ESSEだ池だ、あとで書くだ。

気遣い喫茶

2005年7月28日 読書
ISBN:4594041949 単行本 佐藤 江梨子 扶桑社 2003/09/19 ¥1,300
ISBN:4591083535 単行本 水木 しげる ポプラ社 2004/11 ¥683

ほうかご探偵隊

2005年7月26日 読書
ISBN:4062705745 単行本 倉知 淳 講談社 2004/11 ¥2,100
画像確保
おもろい!後で書く。
あれ、愛子とまおがいない。
後で書く。
クイアでクイアでもう、たいへん。
あとで書く。
フェスティバルゲートのブリッジで、宇都宮泰のレクチャーがあった。
宇都宮さんは、アフターディナーやJONでおなじみのマッドサウンディストで、かなり前から、その狂いに狂った錬音術っぷりは知っていたが、20年以上もそのテイストが変わらない、面白い逸材なのだ。
今回は、アートベアーズのダグマー・クラウゼの歌をテープに録り、それを1音ずつにバラして空白を入れたり、それを実際に山に向けて発してこだまを録音したり、その間、宇都宮氏は歩き回って、その足音まで録音されていたり、音符の鏡像を描いて(アンチメロディ)、C-lized(すべてをドの音にする)したり。
音を素材にして遊びほうけている。
こういう音の遊びは、通常、コンピュータや機械によって遊ぶのだが、宇都宮泰はマッドサウンディストだ。
実際に山に音を響かせたり、音の鳴るスピーカーを投げてその音をひろったりする。水を入れたりもする。
引きこもって、宅録にふけるのではなく、室内でやれ!と言いたくなるものまで、デジタルですむことをアナログを噛ませて、音を遊ぶ。
それはまさに、呪術なのだ。
宇都宮泰は、音を機械的にばらしたりする、一見数学的な作業をしながら、それが人間にどう聞こえるか、ということに収斂させる。
脳を喜ばせるために、デジタル素をアナログ扱いして、だまくらかすのだ。
音を使って積み木遊びをする、楽し気な宇都宮泰の姿を、聴衆は味わう。その時、音のことなど、どうでもよくなってしまう。

とはいうものの、2時間ほどレクチャーを聞いて、前半が終了したときに、もう1つ行きたいイベントがあったので、そっちに向かった。
心斎橋のクラブジャングルでエルパンテーラ。
山田ジャック、ツーニート、草壁コウジ、北紫子、ジョジョ川
なんだかよくわからないゲームとか、いろいろあったが、ジョジョ川とツーニートのいしくんぼによるSMショーが圧巻。
いしくんぼの肉体は、東北の奇岩。
1人寒山拾得。
外見自体が崖っぷち芸人。
それが萌え萌えジョジョ川に責められる甘美なショー。
お客さんも縛られたいしくんぼを鞭打つことができる特典つきだった。
いしくんぼ、パンツをハサミで切られて、肛門に花を生けられ、火をつけられていた。また、やってほしい。

打ち上げで盛り上がり、さらに、キャバクラ嬢の「こいも」ちゃん、ジョジョ川、安井くんとでタコタコキングに行き、そこでキャバクラ嬢「おぎん」ちゃん、「ともみ」ちゃんと合流。
キャバクラに行ったことないし、キャバクラ嬢としゃべったことはじめてだったので、何かと楽しかった。
心霊の話に花が咲くのも、水商売ならでは、か。
僕の母親もスナックのママだったので、心霊の話ばっかりなのだ。
吉永みち子の『変な子と呼ばれて』を読んだ。
ピアニスト、ミッシェル近藤の人生を綴ったもの。
ミッシェル近藤は男として生まれたが、性同一性障害で、幼い頃から化粧や女装に興味があった。
化粧に対して理解ある母親、女装に対して理解ある祖父、ただし、父親だけはミッシェルの生き方がどうしても容認できない。
そこで面白いのは、父親はミッシェルがピアノのレッスンから逃げないように、毎日、学校の帰りに門までいかついバイクで乗りつけた。
毎日、いかつい父親が学校までやってくることが、結果として、ミッシェルをいじめから救ったというのだ。
ミッシェルはもう60才をこえている。
今ならいざ知らず、かつての性同一性障害者の生き方には困難が多かっただろう。
ところが、問題は「今ならいざ知らず」と言えるほど、現在でも大きく改善されたとは言い難いところにある。

(この項、続く)(かも)
バーバラ・キースリングによる本書は「フェロモン篇」というのもあるらしい。
この本は、ちょっと前に、僕の女友達の間で「ギャハハ、なんじゃ、こりゃー!おもろい!」と盛り上がっていた本なのだ。
あっ、訂正。そんな下品な言い方ではありませんでした。
「あら、何かしら、この御本。愉快このうえないことよ」と言い換えます。
たとえば、親しくなりたい男性としゃべるとき、
「彼が話しているときに、彼の目を見つめながら右手の薬指で左の鎖骨をゆっくりと三回撫でる。三回撫でたら、しばらくそこに手を置いておく」
など、この後、会話が続くにつれて指をどう動かしていけばいいか、など書いてあるのだ。
「男心をそそる言葉、『あとでね』の威力」では、こんな方法も提案されている。
「トレンチコートを着て玄関のほうへ向かいながら『忘れ物をしたみたい』と言って、彼の前でコートをぱっと開いて裸の体を見せる。そして『あら、服を着るのを忘れていたわ』そのコートで彼を覆って、ディープキスをし、『あとでね』と言うの」
こんな行動は、普通考えれば頭がおかしいんじゃないか、という話なのだが、たとえば、死神ちゃんが僕に対してこんなことをしたら、僕は一生死神ちゃんにとり憑かれてしまうだろう。
効果ありあり。
クライマックスは、「スプーンで遊ぶ」エクササイズ。
「仰向けに横たわって顔を一方に向け、膝を立てて、お尻を高く持ち上げる格好ね。初めは自分の手で優しく叩いてみる。興奮してきたら、スプーンを使って体を叩きながら、もう一方の手でマスターベーションをする。前後に揺すり、叩きながらお尻を回転させ、オーガズムまで達する。
バッド、バッド、バッドよ!でもとってもいいの!」
作者もかなり取り乱しているようだ。
みんな、この本を読んでぜひ実践していただきたい。僕に。
ISBN:4872337514 単行本(ソフトカバー) 漫☆画太郎 太田出版 2003/08/04 ¥1,300
面白いなー。
何がって、この本、漫☆画太郎、ぜんぜん関係ないのに、アマゾンでこんなふうに書いてある。
ちなみに、この本は宮藤官九郎の対談で、対談相手は、永作博美、的場浩司、阿部サダヲ、相田翔子、羽生善治、及川光博、安野kモヨコ、遠藤ミチロウ。
対談の内容をごちゃまぜに再現したドラマのような作文も巻末に書いてある。
そして、イラストは根本敬さんなのだ。
漫☆画太郎ではない。
それとも、本の表記の方が間違っているのか?
で、この本、対談として面白いなー、と感じたのは、安野モヨコだった。安野、おもろい。でも、ただ単に、僕の中だけで旬なのかもしれない。えーっ?今頃?もっと早くにはまっておけよ!
食べたことのない納豆巻きとか、食べてみたくなるしなー。
ゲー。
この本は、宮藤官九郎が理想の中学のクラスを作るためにチョイスした人たちを集めて、対談したもの。
僕はと言えば、義務教育のうちは自分というものをまったく持っていなかったので、いかなる中学時代にも戻りたくない、という感じ。
暗黒時代、というよりも、まだ世界が誕生する前の闇なのだ。
小学校、中学校時代に自意識を持ってしまったら、苦しいだろうな、と推察する。
自分の思ったとおりに行かないことばかりだろうからだ。
今でも、僕に自意識があるのかどうかも覚束ない。
世界はまだ建築途中のようだ。
中津のミノヤホールでMAY BE MAXの単独ライブ。
オーバーシャイン
フルチャンス
私の阪神タイガース
ソロコーナーでは、本当なら3曲候補の中からお客さんのリクエストにこたえて歌うはずだったが、何かの手違いで、アンケート回収前に、曲目は決まっていた。
年下の男の子(涼子)キャンディーズ
好きな人(千里)kiroro
甘えんぼ(公奈)大塚愛
桜の時(愛子)aiko
ここで、妹分のmiminy(ミミニー)が登場、2曲歌う。
miminyは藤原姉妹と渡辺姉妹による4人ユニット。
スマイリー
チャリンコ(1曲めは大塚愛、2曲めはオリジナルで、スカの曲調)
ソロコーナー後半戦の最初はまおから。
涙の太陽(まお)
ひだまりの詩(みき)
最後の雨(あつこ)
待つわ(愛子&暖子)
YUME日和(miminyのリエとユキ姉妹)
松田聖子メドレー。曲名とメインボーカルを書くと、
ロックンルージュ(ゆきな)〜天国のキッス(ちぃ)〜渚のバルコニー(なかよし)〜秘密の花園(みき)〜瞳はダイアモンド(愛子)〜赤いスイートピー(まお)〜天使にウインク(あつこ)〜青い珊瑚礁(全員)
ここで質問コーナー。
メンバー内ではやっていること。男性のタイプ。
ラストは2曲。
熱い予感
けーたい電話
以下、アンコール
アタックNo.1
けーたい電話

客席との一体感もあり、熱いライブになった。

鶴見はなぽーとブロッサムでダンシングBANANA。
It’s Alright
軌跡
自己紹介(ちひろ12歳のバースデイ!)
世界がひとつになるまで
リトルマーメイドメドレー
真実の宝石
世界中のこどもたちが

(追記)
この日記を書いたのは2009年3月23日。
miminyはH@chiと名をあらためて活躍し、解散した。
追加メンバーオーディションで入った中吉涼子ちゃんは、現在、MarryDollとして活躍中。
ダンシングBANANAはMilky Hatと改名。
当時のメンバーから、カヨもマミカもいなくなってしまった。


午前11時。神戸メリケンパークの海洋博物館で、創叡ユニットのライブ。駅から予想以上に時間がかかり、最初の方を見逃してしまった。見たところから。
UFO/R&R
ダンス/DO
1234007/神戸ステッパーズ
ラブリーフレンドシップ/ペトラキッズ
センチメタルボーイ/R&R
Uki Uki Baby/いちごっ娘
Get Your Groove/いちごっ娘
いちごっ娘はMCでスタジオライブの人気投票で1位をとれなかった悔しさなどを訴えていた。へえ、あのアンケートのことをみんな気にかけてるんだ、と思うと面白かった。ブラックベリーズ、TOUCH、ミューズとこのいちごっ娘が今の創叡の4強だが、その日の出来映えとか気分で順位がかわる、微差だと思う。そろそろTOUCHが1番をとりそうなのに、なかなか手が届かないのは何故なのか。

同じくメリケンでABC公開録音。海洋博物館出てすぐに並ぶ。
ハロプロ関係のイベントでおなじみの芦沢誠アナが登場、なんと道上洋三アナも登場。
タイガースのネタなどをふる。
集まったお客さんは、美勇伝目当てだったのだろうが、関西では道上洋三を知らない人はいない。地方からの遠征組には、道上アナに沸く観客が不思議に思えたのではないか。
「アースドリーミング」の収録。
手塚るみ(手塚治虫の娘)が司会、小池環境大臣にお話を聞く。ゲストで美勇伝も出てきた。
続いて、エコガール(石橋千晶、湊あさか、鷲頭美香、石橋幸子、小川りえ)が出てきてクイズ大会。勝ち抜いたらABCグッズがもらえるのだ。
エコガールの5人はe-cast所属の女の子で、あまり知らなかったのだが、鷲頭美香のトロトロトークはツボにはまった。
そして、いよいよ「ハロプロやねん」特別版、「美勇伝やねん」がはじまる。
みんな、これを見に来たのだ。
いきなり「カッチョイイゼJAPAN」ライブ。ステージが高いので、じゅうぶんに全身を見ることができた。
今回の放送は、「美勇伝ナンバーワン」で、3人の誰がナンバーワンかを競うゲーム大会だった。
「ニュースキャスターナンバー1」は読みにくいニュース原稿を読みこなす競技。石川がチャーミーの実力を発揮して、1番をとる。
「なぞなぞナンバー1」は、なぞなぞにどれだけ正解を出せるかを競う。
「こども専用のドアは?」(三好正解)、「4匹のねずみが食べるメニュー」(石川正解)、「大きくて右上にホクロのある動物」(石川正解)、「門にぶらさがっているケーキ」(唯正解)
「芦沢ナンバー1」はいろんな定番を考え、芦沢アナと同じ回答を考えた人にポイントがはいる。
「夏の風物詩」で「花火」と答えた石川がポイント。
「夏休みの宿題」では全員がはずす。唯の回答がトンチンカンで笑わせる。
「夏バテにきく食べ物」は「焼肉」を答えた三好がポイント。石川の回答「かぼちゃのてんぷら」が意外と効果ありそうなので、食べよう、と思った。
「大和撫子ナンバー1」は心理テスト。
いくつかの質問に答えて、心理学で傾向を探る。
2つのテストをして、「頭の回転が早い」のは唯に決定。「怒りやすさ」も唯に決定。
最後は「ピッチングナンバー1」で、9枚の数字書いたボードを投げたボールで当てて落とすゲーム。
3人ともに2枚ずつ落として、ドロー。
総合で石川がナンバー1に決定。
その後、ライブ。
「紫陽花アイ愛物語」
「ひとりじめ」
番組収録中のドリンキングタイムなどもあって、見ていて面白かった。
残念なことに、日焼け止めを塗り忘れ、すっかり手足に日焼けの痕がついてしまった。
暑さや椅子のきゅうくつさなどはそれほど苦痛ではなかったが、これにはまいった。

住之江公園のオスカードリームに行き、MAY BE MAXのライブを見る。
これも駆け付けたら既にはじまっていた。
「私の阪神タイガース」
「アタックナンバー1」
「けいたい電話」
住之江公園は、小学生の描く夢の町だ。ファ−ストフ−ドとファミリーレストラン、格安店におもちゃ。
トイザらスに寄って、どれがほしいだの何だの、買いもせずにいろいろ回る。
半年前ほどから注目しているのは「オシャレ魔女ラブ&ベリー」。ゲームセンターではいざ知らず、トイザらスではいつも「ラブ&ベリー」は小学生の女の子がマシーンを占領して遊んでいて、割り込む余地がない。

B1角座で松本美香さんの生誕35周年記念ライブがあったので、見に行く。
ジャニーズにはまったときの話など、面白い、面白い。

HELP!ガールの野中ひゆちゃんが、バイト先の隣の店の若者にデートを迫られて困っているらしい。バイトが終わる時間に駆け付けて、ひゆちゃんを確保。不快な思いをしているのなら、僕のできる範囲で掃除してあげよう、と対応した。
若者は僕の異装にビビッタのか、ひゆちゃんに声もかけずに帰ってしまったようだ。
ひゆちゃんと電車ギリギリの時間まで立ち話。電波系をひきよせてしまう、というひゆちゃんの体質がうらやましく思えた。

ひゆちゃんを見送ったあと、佐伯誠之助、カラテカが出演するfireflyのオールナイトイベントに向かった。
B-TRIPでもJ-POPのクラブイベントをしていたが、僕は、どうも、こういうDJイベントの楽しみ方がよくわからないのだ。様子だけのぞいて、スルー。
fireflyではまた大好きな人たちに会って、心地よく過ごした。
朝7時までの長丁場だというので、途中で抜けてR/H/Bで行われていた、「J将軍」の打ち上げに顔だけ出した。よしの太郎氏や哥ヲさんと遭遇。ひとしきり会話した後、fireflyに戻る。
音楽が身体の細胞を活性化させて、いっこうに眠気がおとずれない。カラテカも佐伯誠之助も面白かった!
DJやダブなど、いろんな音楽が流れるなか、トリは佐伯くんだった、というオチのような順番がよかった。
帰り道はもうすっかり明るいではないか。
日焼けの痕が赤く焼き印のように、今日の記憶を刻んでいた。
サントリーミュージアムで「ガンダム展」が開かれている。
今日は海遊館ホールでトークショーがあった。出品者でもある常盤響くんに頼み込んで、既に募集締めきり済みだったのに、会場に入れてもらった。
会田誠氏や、キュレーターの人など、男たちがだらだらとしゃべっている。ガンダムオタクの熱さはなく、ただ、だらだら。実に気持いい。白黒はっきりつけるトークは白熱するが、自説にこだわる馬鹿さ加減を楽しむショーにもなりかねない。イベントとしては成立しても、友人にはしたくない。このガンダム展のトークショーには、友人になりたい人々が集まっているような気がした。
これは、要するに、僕がガンダムオタクではないからなのだろう。
ガンダムオタクがこのトークショーを見ても、得たい情報も知識も何も得られず、マニアックなディテールの提示もなく、つまらんのではないか。
お客さんを見ても、ガンダムオタクはごく少数だったように見える。
ただ、ここで思ったのは、ガンダムオタクはそもそも、この「ガンダム展〜来るべき未来のために」を相手にしていないのではないか、ということだ。
現代アートはガンダムを素材として扱っているが、ガンダム好きに訴える要素は低い。トークショーでも語られていた。ガンダムを楽しむには、ガンダムについてアーチストがトークしたり作品作ったのを見るよりも、ガンダムアニメを見ているのが一番なのだ。
でも、この展覧会で、はっきりとオタクの閉鎖性を見ることができた。
同人誌は、キャラクターの二次使用をしているのだから、このガンダム展とどこがどう違うのか。作者が違うのだろう。オタクの側で、「現代アーチストめ!」というひがみ根性のまなざしがあり、溝を作っているような気がする。オタクは差別される、とよく言われてきたが、オタクも差別しているのだ。
僕はオタクでもなく、現代アーチストでもない。だから、どちらにも憧れてしまうんだろう。差別や上下関係を持ち込んで、お互いなかよくできないのは残念だ。
対立したり、けんかしている方がいい、という考え方もあるが、僕は、みんながなかよくなるのが一番だと思っている。
甘い考えだ。
その甘さがたまらなく、いい。

ト−クショ−後、ガンダム展を見て、巨大なセーラなどを見て楽しんだ。
ガンダムオタクが来ても、楽しいのは半分くらいかな、と思った。

あとで、天保山アイスクリーム博覧会で、日本各地の変わりアイスを見たりした。
斎藤くんという友達にも朝鮮人参アイスを買って、親しい人にあずけておいたけど、さて、食べてくれたかどうか。

伊達男ナイト

2005年7月15日 ライブ
心斎橋B-TRIPで伊達男ナイト。ロフトプラスワンでおなじみのイベントだが、今まで行ったことはなかった。
まず、山田広野氏の活弁で映画を上映。
川上史津子さんの歌(人形の家)とエロ短歌朗読
元気安のパフォーマンス(F1、割腹絵書き歌、赤い糸電話、尻に画鋲でミラーボール等)
B-TRIPに着いたら、哥ヲさんが浴衣姿で飲んでいた。また、昔からの映画友達、星野氏もいた。しばらく飲んでいるうちに、死神ちゃん姉妹も登場。
出演した人たちがお客さんのところに来て、気軽に声をかけてくださる。こういうコミュニケーションは珍しいので、うれしくなってくる。店の外にも友人たちが来ていることがわかり、しばらく外に出てしゃべって戻るつもりが、いつのまにか朝になっていた。
伊達男ナイトの後半を見逃してしまったかっこうだ。
お客さんはあまりいなかったが、これに懲りずまた大阪に来てほしい。

愉快な鉄工所

2005年7月14日 読書
大城のぼるの『愉快な鉄工所』を読んだ。
昔の漫画の復刻になる。
これは、火星探険などで、火星の風景などを紹介する漫画の系列なのだが、見知らぬ国でも星でもなく、「鉄工所」だというのが面白い。
しかも、作者が作中に出てきて主人公を演じるのだが、なかなか鉄工所にたどりつかない。
鉄工所そのものの描写にあまりページを割いていないのだ。
どこが「愉快」なのかも説明されていない。
これはすごい漫画ではないか。
たとえば「逆境ナイン」という漫画があったとして、野球の話になかなかならなくて、やっと野球の物語に入ったと思ったら、あっさりと終わってしまう。しかも、まったく逆境じゃない。としたら、どうだ。
タイトルが内容を裏切っているのは、きわめて今日的な傾向ではないか、と思った。
僕は最近の漫画よりも昔の漫画がしっくりとくる。
面白いのは断然、今の漫画だけど。
小説でも、今の小説よりも、戦前の小説などがちょうどいい。
面白いのは断然、今の小説だけど。
面白いかどうか、ということと、愛着が湧くかどうかは別問題なのだ。
この『愉快な鉄工所』を読んでも、鉄工所が愉快な場所だとは思えなかったが、今後、鉄工所の前を通るときは、愉快で笑いながら通り過ぎようと心に決めた。

物語消滅論

2005年7月13日 読書
大塚英志の『物語消滅論』を読んだ。
なかで、興味をひいた発言をいくつか。
1、盗作を暴露
(大塚英志原作の漫画)『魍魎戦記MADARA』は手塚治虫の『どろろ』の盗作です。
2、舞城批判
覆面の下に近代小説的「私」があるのか、あるいは「何もない」のか、そのことを覆面作家というギミックで曖昧化している。
その曖昧さはハンドルネーム的、自分を記号的な仮名で示しつつ、「私」の承認は強く欲するという虫のいい形です。
3、アニメとスト−リ−
宮崎アニメも含めて、日本のアニメーションのシナリオライティングの脆弱さは、実はみんなが薄々感じている。
「イノセンス」が賞を取れなかったのも、押井守の脚本がつまらないんだ、と誰かがはっきり言ってやればいいんだけど、言えない。
4、サブカルチャーとは
人が現実と折り合うときに、急には無理なので、「ライナスの毛布」を必要とする。それが「移行対象」です。毛布を抱えている限りにおいてライナスは「私」を保ち、理性的でいられます。
そういった緊急避難としてサブカルチャーはある。

あと、80年代に流行したフェイクヒストリーについても語られていた。
歴史の終焉によって、人々はフェイクヒストリーを求めるようになった。
その典型的な例がガンダムだというのだ。
あるいは、サーガやシリーズもの。
僕にはどれもこれもピンとこないものだ。
特にライトノベルでのシリーズ化の氾濫には困ってしまう。
『マリアさまが見てる』で2ヶ月ほどあいだがあいてしまうと、「この話は前作の続編です」と言われても、前作までのことを何一つとして覚えていないのだ。
かろうじて読んでいるうちに登場人物のことは思い出してきたけど。
おそらくそんなことじゃないか、と危惧していたので、『ブギーポップ』のシリーズは、極力、あいだをあけないように読もうと計画していた。
実は、僕がはじめて『ブギーポップ』のシリーズを読みはじめたのは、ここ1年のことになる(遅すぎる!)。最初のうちは順調だったが、うっかり半年ほどあいだをあけてしまった。
『ペペーミントの魔術師』を最近やっと読んだのだが、物語後半に出てくる、おそらくは以前どこかで登場していたであろうキャラクターをすっかり忘れてしまっていた。
これだから、シリーズだのサーガだのフェイクヒストリーは苦手なのだ。
僕がガンダムにのめりこめないのも、あっさりとストーリーを忘れてしまうからだ。
僕の脳みそはザルなのだ。
重病だ。
危篤状態だ。
脳とは名ばかりだ。
誰か大容量の脳みそにバージョンアップしてくれ。
昨日見た映画で、水木しげるの紙芝居が出てきた。
そう言えば、水木しげるの漫画をちゃんと読んでなかったな、と思い、さっそく読んでみた。昨日の影響で、京極セレクションから。
『京極夏彦が選ぶ!水木しげる未収録短編集』
(壱) 貸本劇画
亡者の笛
おんぼろ小僧一番槍(武良茂名義)
(弐) 少年まんが
怪植物(なまけの与太郎シリーズ)
空とぶ円盤
妖精
風の神
見世物小屋
顔ぬす人
約束
海じじい
(参) エッセイ
近頃の若者たち
マンガ家の一日
(四) 青年コミック
水晶球の世界
サラリーマン革命
屁島
吉備津の釜
地蔵和讃
コチョコチョ菌
てんぎゃん
『京極夏彦が選ぶ!水木しげるの奇妙な劇画集』
(壱)
百年後のお話 生活種
きのこ
赤八 停電の巻
(弐)
劇画 ベートーベンの生涯
(参)
馬の骨
鬼婆
モテモテ神
幽霊丸
(四)
まれびと
運命の予定表
テレビジャック
(五)
エロ河童
続ゲゲゲの鬼太郎 幽霊家主の巻
(六)
鬼太郎霊団
ゲゲゲの鬼太郎 セクハラ妖怪いやみ
『水木しげる貸本モダンホラー上巻』

約束
水晶球の世界
猫又
半幽霊
安い家

群集の中に
水木しげるの漫画は色々読んでいるつもりだったが、まとめて読んだことはない。これはとてもうかつだったと思った。
さらに、今日読んだ3冊中、「水晶球の世界」は重複しているではないか。
途中まで気がつかなかっただけでなく、結末がどうなるのかワクワクしながら2度めを読んだ。僕の脳みそは節穴か!

姑獲鳥の夏

2005年7月11日 映画
京極夏彦原作の「姑獲鳥の夏」の試写会を見に行った。
実相寺監督。
本ならではの物語ではないか、との予測はほぼ適中した。しかし、メイントリックなど、かなり前に読んで、はっきりとは記憶していなかったので、ダイジェストを読み返すような感覚があった。
そういえば、昔、光瀬龍の『百億の昼と千億の夜』を読んだ直後に、萩尾望都が漫画化したのを読んだことがある。
そのときは、小説を読んだ後、復習する気だったのだが。
これまた、小説での充実度が嘘のように抜けて、スカスカの漫画に仕上がっていたと記憶している。
原作を上回る漫画も映画も存在しないのだろうか。
逆に、漫画や映画を上回るノベライズもない、と言えるのか。これはちょっと検証してみなくてはなるまい。
「イノセンス」なんて、山田正紀がノベライズ書いてるし、牧野修もゲームとかノベライズ書いている。
明らかに、押井守よりも山田正紀の方が面白い物語を書くに決まってるし、どんなゲームよりも牧野修の物語の方が面白いに決まっている。でも、検証せずに勝手に思い込んでいるだけなので、今度、読んで確認してみよう。
結局、漫画や映画よりも小説の方が好きなのか、といえば、そういうわけでもないのだ。これが。
で、京極のこの映画だが、京極の小説で得られた快感をこの映画に求めても、肩透かしをくらうだけだろう。その快感はあくまでも「読書の快感」なんだから。
まったくオリジナルの作品として味わうべきなのだ。
そうすると、メイントリックのハチャメチャさが、原作を読んでいるときには特に意識していなかったが、あきらかに新本格以降の脳内トリックだということが白日のもとにさらされるのだ。
「なーんだ、新本格じゃん!」って。
「メフィストか、おまえは」って。
しかし、実相寺監督の作品としては、普通の人にも訴えるだけのハードルの低さをもった、娯楽作品に仕上がっていたと思う。
京極堂のうんちくも一般常識の枠内におさまっていた。これなら、小学生でも普通に理解できる。
原作か映画かどちらか1つとれ、と言われたら、迷うことなく京極の小説の方をすすめるだろうけど。

この試写会には、堤真一、永瀬正敏、田中麗奈、原田知世が舞台挨拶に出てきた。
これはお得。
この作品は、ミステリではあるが、犯人が誰か、というような古典的な謎を解く愉しみを追求したものではない。犯人なんていない作品と言ってもいい。犯人がいるとしたら、僕の隣に坐っていた、女性2人組だ。
俳優目当てと思われるミーハーが映画の最中にもベラベラ会話していて、うるさかった。
映画がはじまるなり、強烈な醤油のにおいのするせんべいをバリバリ食べていたし。
こいつらこそ、この試写会の憎むべき犯人であった。

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