弁天町ORC200でヴォーカルクイーン路上ライブ。
まずはESSEアカデミーのライブ。
めまぐるしく歌を歌っては次にバトンタッチしていくザッピング感覚あふれるライブ。
あとで12月11日に行われるESSEの発表会のフライヤーを配っていた。
そのあとは、いつもの歌姫ライブ。
増井万帆
増井千晶
河野真実
大河内美沙
増田有華
池真衣
ここまで見て、次の予定に向かった。
歌姫ライブ、前回は増田有華のアイドル性を存分に思い知ったが、今回は髪形も衣装もまるでハロウィンの魔女かと見まがう池真衣の独擅場だった。
桃色片思いを歌詞とばしまくりで歌い、MCでも寒い格好をしていることについて「ただのアホです」と言い切る。それがちっともマイナスでなく、池真衣の魅力をひきたたせる。他の歌姫たちが規定演技するなか、池真衣だけが自由演技、あるいは、エキジビションを展開しているかのような差を感じた。

次に向かったのは、クラブD’Cの1周年記念パーティ。
ミラ狂美のマジックSMショーあり、ウィタセクスアリスのフェティッシュパフォーマンスあり。
フレアー(映画「カクテル」みたいなバーテンパフォーマンス)もすごかった。
カウンターでのポールダンスもいい。
ワインとシャンパン飲み放題だし、オードブルも食べ放題。
さらには、秘密のエリアでは、こりゃまた驚きの肉欲絵巻が。
あんな光景や環境に身をおくことなんて、そうそうあるもんじゃない。
最後には、酔っぱらったあんちゃんが妄想全開のトークでコンタクトしてきて、これがまた面白い。僕は名乗ってもいないのにいろんな名前で呼ばれ、多くのありもしないエピソードを紹介してもらった。
お客さんで知った顔が胡子ちゃんくらいだった。知り合いが少ないので、好き勝手に遊べたのも思わぬ収穫だった。
このイベントが朝まであったので、夜勤明けの僕は歌姫をパスしようかと思っていたのだ。結果として、特にくたばることもなく遊べたので、パスしなくてよかった。
疲れてもいないのに、「疲れるから」という理由で休んだりするのはやっぱり邪道だ。
睡眠や休息など、疲れ全般は奴隷にまかせておけばいいのだ。

闇に踊れ!

2005年11月24日 読書
スタンリイ・エリンの『闇に踊れ!』を読んだ。
引退した白人の歴史学教授。彼は肺がんで余命いくばくもない。
彼は自分の管理するアパートに住む多くの黒人を道連れにして、爆死しようと計画をたてている。
作品は、この教授がテープに録音する日記と、私立探偵の視点からの2つの物語が並行する形で描かれる。
平等主義で人種差別などまったくしない清廉潔白な教授が、実は大の黒人嫌いで、悪態をテープにふきこんでいるさまは面白い。
この作品の楽しさのほとんどは、この教授の狂いっぷりにある。
体調がすぐれないため、爆弾を仕掛けるだけで息もたえだえ、死にそうになったり、テープに録音する内容がボケているせいか同じことを繰り返してしゃべっていたり、途中で気絶して無音のところがあったり。
また、教授が蔵書整理のために雇った黒人少女を素っ裸で仕事させていたり、挙げ句の果てには、性的奉仕をさせたり、と、教授はやりたい放題だ。
私立探偵は、その黒人少女が最近金回りがいいことを、薬の売人でもやってるのかとか疑うことで、教授の話と関わってくるのだが。

この小説こそ、僕を1ヶ月の長きに渡って縛り付けていた作品である。
めちゃくちゃ面白い話なのに、こんなに時間がかかってしまったのは、漫画とか読んでいたせいもあるが、活字を受け付けない身体をしていたせいだと考えている。
人種偏見の発言が多かったせいか、セリーヌの読後感に近いものを覚えた。
たとえば、黒人が壁に描くウォールアートについて、こう教授は語る。
「わたしは一度、壁の芸術を仔細に眺めたことがある。ブランガ(黒人)の魂について教示を得た。落書は威勢のいい文字にみえた。単語と語句に。そうではなかった。たまたま文字として表れているところもあるが、総体としていえば、筆記を真似せんとする愚者の試みであった。文盲の手が、志の低い人間が文字と呼ぶ奇妙な線と輪を真似しようと試みた、その所産。魂の人間から理性の人間に宛てられた、嫉みと憎悪のメッセージ」
あるいは、こんな語り。
「アフリカの草の小屋で暮らす彼らはあまりにも愚かすぎて文字を考案する頭脳をもたず、従って部族の不毛の歴史を記録する能力がない。それゆえ彼らはせっせと、想像上の栄光をほめそやす神話をでっち上げている。白人のアルファベットをつかい、もちろん白人の印刷技術をつかって」
教授は黒人を「分泌物と堆肥」と言い表わしたりしている。
スタンリイ・エリンは66才のときにこの作品を出版した。
悪口ひとつ言うにも年季が感じられて、愉快だ。
鶴見はなぽーとブロッサムのダンシングBANANAのステージ、2回目だけを見に行った。
世間では祝日なのだが、僕は夜勤明けで、今日も夜から仕事なのだ。
仕事を終えて、ちょっと一服したのがまずかった。午後4時に間に合わず、途中から。
僕が見た曲から。
てのひらを太陽に
チャイナドール(メンバー各人のソロダンス)
ありがとう
軌跡
真実の宝石
ダイビング・トゥ・ラブ
ライブ後はグッズ販売。
僕は仕事の用意があったので、急いで帰る。
ダンシングBANANAは今、ともみが修学旅行で欠けているし、もうすぐ受験で2人休むとあって、バタバタした感じだが、それでも安定感あるステージで、じゅうぶん楽しめた。
こどもたちだけに握手会も開いていた。
後ろの方に坐っていた親子の会話
母「あんたも握手してもらいなさい」
前の方に行きかけて、戻ってきた子供
子「いやや、迷子になる」(泣)
サガノヘルマーの『BLACK BRAIN』全10巻を読んだ。
41世紀の未来人アガサ森田が、20世紀にやってきて、カオル少年の脳に寄生する。
この20世紀に、人類が今後進化していく上での邪進化の種があり、正常に進化させるのが目的だ。
SFエロ漫画だ。
邪進化の数々の可能性がそのまま敵としてあらわれる。
外骨格を持った昆虫型人間に進化する未来。
そんな未来が達成されると、アガサ森田は自分の存在が脅かされてしまうので、撲滅する。
あと、新宗教による未来、水棲人間への進化、有機物を含有しない機械の身体を獲得する人間観、などなど。
同じく未来からの工作員があらわれて、うっかりえらいモンスターをこさえてしまい、アガサとともに退治することになったり。
読んでいて、とても懐かしい印象だったのは、この作品、絵柄やストーリーが怪談漫画と相通ずるものがあるからだろう。
好美のぼるや川島のりかずを思い出すことが多かった。
時代のトレンドとは無関係のところで爆発するベタな魂と言ったところか。

この漫画は死神ちゃんがすすめてくれたもので、やっとのことで読むことができた。
サガノヘルマーの他の作品も読んでみたい。
福本伸行の『無頼伝・涯』全5巻を読んだ。
冤罪で牢獄につながれる少年、涯。
彼が送り込まれた「人間学園」は再教育の名目で少年たちに地獄のような責め苦を負わせる。しかも海に囲まれた孤島の学園で脱出も無理。
そんな中でも人間として生きる少年、涯。
どんなにひどいところかと言うと。
裸で天井の低い部屋に放り込まれ、何日も放置される。
よつんばいが習慣となり、解放されてからも犬のようにはいつくばって過ごさねばならない状態になってしまうのだ。
あるいは、蛇や蠍などの毒を注射され、血清がほしければ、言うことをきけと強制されたりする。
福本作品はテンション高めで突拍子もないことを言ったりする面白さがある。
この作品でも、数々の名文句、名場面がある。
鏡に向かってパンチをくり出す涯。
彼のパンチはあまりにもはやく、パンチを出したとき、鏡の中の自分はまだパンチを出していなかった。
「光よりはやかった」
脱出する際に、自分の手首を切ったりとか、もうやることがエキセントリック。
メチャメチャ面白い。

ヨーロッパ映画祭

2005年11月20日 映画
第12回大阪ヨーロッパ映画祭。今日、海遊館ホールで上映されたのは、3作品。
「ハンブルク・セル」
アントニア・バ−ド監督のイギリスTVムービー。
9月11日のテロの実行犯の青年を描く。
司会のお姉さんは作品紹介で「ノンフィクション」とか言ってたけど、事実に基づいた完全なフィクション。
アントニア・バードというと、同性愛のカトリック司祭を描いた「司祭」みたいなシリアスな社会派から、ドリュー・バリモアとクリス・オドネルが主演した「マッド・ラブ」みたいな青春映画、ロバート・カーライル主演の「フェイス」みたいなサスペンス物をてがけている女流監督で、特にチェックしてなかったので印象もこれといって事前になく、作風も何もわからぬままに見た。(カニバリズムを描いた「ラビナス」は見てなくて、今回バード監督の名前を見て、むしょうに見たくなった)
淡々と描かれる作品だった。
主演のカリム・サラーはダイアン・ウィーストやジェ−ン・バーキンの出てた「メルシー・ドクター・レイ」というコメディ映画に出演してたが、これが初の主演になる(と思う)。
会場にはカリム・サラーが来ており、上映後の質疑応答に出て来た。マーケットプレースで遊んで入手したプラスチックの手裏剣を手に、質問に答えているのがおかしかった。

「マリオの生きる道」
アレッサンドロ・ダラトゥリ監督のイタリア映画。とぼけた味のファビオ・ヴォロ主演。
前作からのファビオ・ヴォロ起用。トム・ハンクス似。
「生きる道」と題されているが、主人公は墓地の管理する仕事をしており、墓と死人に囲まれている。上司にめぐまれず、安定した生活を捨てて、自分のやりたい仕事におもむく話。
女優のヴァレリア・ソラリノがゲストで来ており、質疑応答にこたえる。
原題は「La Febbre」(熱)で、寝込んでしまうほどではないが、体調が万全でない熱のある状態が一番キツイ、ってなことを彼女は語っていた。このヴァレリア・ソラリノは役柄では自由でバンカラな感じだったが、実際には非常に真面目で、僕の苦手なタイプであったことに驚いた。さすが、女優。

「凍える太陽」
パブロ・マロ監督、脚本のスペイン映画。ゴヤ賞で新人監督賞を受賞。
主演はウナックス・ウガルデ。
エグイ描写を売りにする映画ではないし、実際にえぐい映像はほとんどないが、バイオレンスに、どうしようもなさに、トラウマに、醜悪な現実がこれでもかと描かれている。
水洗トイレに胎児がつまっていたり、ペーパーナイフで手を刺したり、放火したり、浴槽に頭をおさえつけて溺死させたり、剃刀で手首切ったり、父親が南米でロリロリ三昧だったり(それは楽しそう)。
たまたま不法侵入した家の人間が後に血のつながりがあることがわかったりとか、話がうまく出来過ぎている感があるが、これは言葉を変えると「運命」にもなるのだ。
脇役なのだが、ミモーという女性を演じたマルタ・エトゥーラがよかった。
僕はてっきりジェラール・ドパルデューの娘だか親戚筋だと勝手に思ってたのだが、エンドクレジットでマルタ・エトゥーラと確認し、無関係だとわかった。

ヨ−ロッパ映画祭はなかなか見る機会のない映画を安価で見れるのが魅力だ。
また、お国の違いで、名前が面白いのも楽しい。
「ハンブルク・セル」にはアニ・ツァンガリドゥが出演している。
「マリオの生きる道」にはコキ・ポンゾーニが出演している。
だから何だというわけではないが、面白い。

海遊館はすっかりクリスマスムードだった。
それを味わっている時間がなかったのが惜しい。
扇町公園でPLuS+のイベント。
http://www.mash-osaka.com/plus/index.html
ゲイのお祭りみたいなもので、ブースが出たり、パビリオンが出たり、屋台やフリーマーケットがあったり。
僕は夕方からのこのこと出かけて、野外ステージのレビューを中心に見た。
「レビューファンタジー80分間HIV世界一周」では、ドラァグクイーンやゴーゴーボーイたちによるダンスが、世界各国のHIVの実情報告とあわせて展開されていた。
多くの国では同性愛者間の感染よりも、異性愛者の感染が増加しているケースが著しいらしい。ただ、日本ではまだ同性愛者の感染例が多い。
これは、異性愛者がHIV検査を受けていないだけの、数字上の結果のようにも思える。
ステージはツッコミを入れたくなるようなものが多かったが、それも含めて、めちゃめちゃ楽しくて、顔はずっとほころびっぱなしだった。
観客の大半はゲイと、ゲイカルチャー好きの女子で埋め尽くされていたようだ。
もっと早くに来て、イベントを満喫しても面白そうだった。
午後8時にはフィナーレで夜空に風船が飛んでいった。
おそらくは、この後、堂山のクラブでのイベントに、多くの人は移動していくのだろう。
僕は心斎橋に向かう。
大丸前でおかめふくの路上ライブ。
http://www.choco2.jp/i.php?id=okamefuku
前回までは2ステージあったり、かなり長時間のライブをしていたが、これからは5、6曲という適度なライブをしていくそうだ。
センチメタルボーイ
てんきゅっ
ひとり旅シャラルラン
ホウキ雲
勇気100%
恋はアラモード
というラインナップ。
次は23日に路上ライブだそうだが、あいにくと、夜勤で行けない。
お客さんの数も初期に比べて、かなり増えてきた。
どんどん人気者になっていってほしい。
路上ライブ後に堂山に戻る手もあったが、珈琲館でいつものおかめふく観覧組と一服。
ミック宮川が大阪に帰ってきてたので、chamiちゃんと、田中くんとの4人で天狗で会食。
天狗は最近、なぜか「エンジョイ」をはずした店名になっている。
レッツエンジョイ復活希望!
さて、ミックとは半年ぶりに会うこの会食、楽しかったが、何を話したのか、さっぱり思い出せない。
後日、ふっと思い出すんだろう。
そうか。夜勤明けでアルコールが入ったりして、回ってしまったんだ。
自分でもわかるほど、顔が赤くなっており、こりゃ、体調は万全じゃないな、と気づいたのだ。

その後、クラブジャングルの「エルパンテーラ」に向かう。
カネミノブ、草壁コウジ、いしくんぼ、ぶっちょカシワギがポエトリーや一発芸など、セメントで勝負し、最後まで負け残った者にはSMのおしおきが待っているのだ。
仕切りは山田ジャック、SM嬢はジョジョ川、途中のライブは海抜500メートル。
最後に残った芸人さんは、縛り、ロウソク、むち、ペニスバンドによるアナルファック、とSMショーを演じるはめに。
来月は何をするんだろう。

その後はいつもの銭ゲバで朝まで。
同人誌いっぱい読む。
テヲレマ館やピンクのあくま、雲泥流などなど。
デザインフェスタに行きたい。でも、東京。遠い。
鬼頭莫宏の短編集『残暑』を読んだ。
「残暑」
死んだ妹との会話。
兄へとことづかっていた手紙を渡す。
手紙の差出人は、兄の好きな人で、将来結婚する相手で、妹の生まれ変わりを出産する人。
「三丁目交差点電信柱の上の彼女」
地縛霊になった少年と会話する少女。
少年は事故にあいかけた少女を助ける。
「華精荘に花を持って」
久々のクラス会で、こどもの頃の約束を果たす少年少女。
ラブホテル華精荘に2人で行こうという約束。
そのホテルで姉と慕っていた女性が死んだのだ。
「よごれたきれいな」
学校一の成績の少女はみんなのイジメの対象になる。
家が立派なのが枷になって彼女は頑張っていたのだ。
「AとR」
バイク、カワサキのAR50の思い出。
秋野(A)と楽田(R)は少年少女。
2ケツの思い出が、社会人になった2人で再現。
「パパの歌」
妊娠した彼女の父親に会いに行く男性。
パパはみんな同じ
「ポチの場所」
学校の帰りに寄り道する駄菓子屋。
集団登下校時に大回りする原因となる老犬。
ジャマなものはジャマなのか。
以上7編が収められている。
壊れやすくて優しく、ひたむきな人々が描かれている。
過敏なときに読むには最適だろう。
死人率高し。
福本伸行の『最強伝説黒沢』7巻まで読んだ。
1巻あたりでは何が「最強伝説」なのか見当もつかないほど、主人公の黒沢はさえなくて、ルサンチマンのかたまりに見える。
人望がなくてあがき、人気とりのために策謀したことが全部裏目に出る。
この黒沢の壊れっぷりが笑えるのだが、ひとごとではなくて身につまされること夥しい。
黒沢が僕と同じくらいの年齢設定だというのも、身にしみる原因なのかもしれない。
ふと振り返ってみると、自分がいつも「二の次」「三の次」的存在であることを思い知ったりして、頭が破裂しそうになったりする。
僕は天下御免の「あとまわし」キャラなのだ。
実力と人望の無さ、期待にこたえない不確実性から考えれば「なぜ?」という疑問も湧かない、しかたない現実ではあるのだが。
いや、黒沢の持つ腕力や行動力が自分に欠けている分、黒沢がうらやましい。
ところが、この黒沢、巻を追うごとに、じたばた足掻きながらも、光が見えてくる。
人間として、ストーリーとしては、それは救いなのだが、面白いのは断然、最初の1、2巻あたりの、どん底描写だと思う。
どん底であればこそ、共感できる箇所があり、かつ泣き笑いできるのだ。
ただし、まだこの漫画、完結していないので、今後どんな展開をみせるのか、油断ならないところだ。
さて、翻って自分のことを考えると、「二の次」であろうと、「あとまわし」であろうと、いずれ自分の順番はまわってくる、ということなのだ。
これは、今後おおいに楽しみではないか。
島津保次郎監督の「緑の大地」を見た。1942年。
中国の青島で、地元民から反対運動を受けながら運河建設計画をすすめる技師(藤田進)。
その技師の妻が原節子。
夫がかつて好きだった女性(入江たか子)の存在を知り、揺れる原節子。
日華合弁の国策に乗った映画だが、そんな葛藤も加味してあって、一方的な映画にはなっていない。運河反対の理由も、先祖伝来の土地をとりあげられ、畑や墓をつぶされるから、とか、結局日本人が得をするための建設なんじゃないか、とか、金で何でも解決する気なのか、とか、通用する理屈ばかり。これを覆す日本側の理屈は、反対からは何も生まれない、とか、既に決まったことなのだ、とか、日本人を信じてほしいとか、納得できないものばかり。こんな理屈で説得される中国人も中国人だが、このような交渉に心身をすりへらしている技師の妻が、ず〜っと嫉妬に囚われていて、夫を助けないのもどうか。
この映画は、夫婦における誤解、日本人と中国人のあいだのディスコミュニケーションをはっきりと描き出している。
それがこれといった打開策もないままに丸くおさまってしまうのは、ファンタジーが過ぎるように思う。それとも、これが映画の醍醐味か?

中国側の反対の急先鋒は池部良が演じていた。
日本語を教える教室で、「またどんなに仕事が上手でも、人から相手にされないようになります」なんて変な例文を中国人たちが復唱しているシーンもあった。
ウルトラQでおなじみ江川宇礼雄が入江たか子の弟役で出ており、ツルツルの顔してた。
原節子は脇役で、魅力を発揮してなかったなあ。
矢沢あいの『 Paradise kiss 』全5巻を読んだ。
ご近所物語と同じ世界、続編になっている。
アニメがはじまったので、あわてて読んだのだが、これ、面白い。
僕は『NANA』よりも、こっちの方が好きだ。
ジョージという悪魔的男の振舞いに共感するところが多かった。
主人公の紫にはいろいろとツッコミを入れてやりたいところがあったが、恋愛って、相手のやることにいちいち失望したり、欠陥を発見したり、選択を過った行動をとってしまうことなどを抜きにしてはちっとも面白くないのだ。
紫の葛藤がいちいち愛らしい。
そして、どう?みなさん、きっと連載時から読んでたりとか、アニメはじまる前にちゃんとラストまで読んでいたんだろうけど、どう?あのラスト。
あんなラスト、あり?
びっくりして腰が抜けそうになった。
意外な結末が待っているというのも、これまた恋愛の常道ではある。

バリバリ教室

2005年11月13日 アイドル
モーニング娘。コンサートツアー2005秋「バリバリ教室 小春ちゃんいらっしゃい!」を見に行った。
大阪国際会議場メインホール、午後7時開演。
10月2日に見に行ったときは吉澤が足を故障していたが、今回はちゃんと踊ってフォーメーションに参加していた。
色っぽい じれったい
LOVEマシーン (ディスコ!は道重)
ラヴ&ピィ〜ス!HEROがやって来たっ。 (「THEマンパワー!!!」カップリング)
恋は発想 Do The Hustle!
ザ☆ピ〜ス!
恋愛レボリューション21
恋の始発列車 (「真夏の光線」カップリング。吉澤/高橋/小川/藤本/亀井/田中)
バイセコー大成功! (プッチモニ「青春時代1.2.3!」カップリング。新垣/道重/久住)
ラストキッス (タンポポ。高橋/亀井/田中)
男友達 (4thアルバム「いきまっしょい!」吉澤/亀井/道重/田中/久住)
そっと口づけて ギュッと抱きしめて/藤本
涙が止まらない放課後/紺野
Memory 青春の光
シャボン玉 (道重のハイキックが炸裂!)
初めてのロックコンサート(4thアルバム「いきまっしょい!」小川/新垣/高橋/紺野)
パパに似ている彼 (2ndアルバム「セカンドモーニング」吉澤/藤本/亀井/道重/田中/久住)
AS FOR ONE DAY
Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜
直感2〜逃した魚は大きいぞ!〜
MC(直感で答える連想問題。食欲の秋「カレー」小川、スポーツの秋「フットサル」紺野、芸術の秋「ゴッホ」高橋、秋の花「コスモス」新垣)
女子かしまし物語2(6thアルバム「愛の第六感」)
THE マンパワー!!!
ここにいるぜぇ!(久住の様子がおかしい。満面の笑顔なのだが、ジャンプが低空飛行だし、ところどころエネルギー切れ、あるいは故障の予感)
以下、アンコール。かなり長い時間アンコールを叫んでいたような気がする。
アンコールでメンバーが出て来たとき、吉澤がお待たせしたことを詫び、久住が体調不良でアンコールに参加できないことを告げる。
ふるさと (道重メイン)
MC(お客さんへの最後の挨拶。このときにも久住はいない。いやな予感がする。ほとんどのメンバーが挨拶を終えたあと、いきなり笑顔で登場する久住!
「はりきりすぎちゃいました〜」ミラクル!)
Go Girl〜恋のヴィクトリー〜 (久住のダンス復活)

今回のライブでも、僕は大好きな道重をずっと追っていたのだが、久住の健気さと、紺野の可愛さにクラクラした。モーニング娘。はこの3人の存在で、すべてのアイドルを凌駕していると言っても過言ではない。

STSライブ

2005年11月12日 アイドル
今日は午後7時から九条でスタジオSTSライブ。
第1部
オープニング/Super Bubblez
Keep the Faith/ミニバブ(本日をもってミニバブはラズベリーズに改名!)
浪漫/プリティーズ(1人足りない。新レパートリー)
ミッキーマウスマーチ/ミニミニclub(新生。6人)
悲しみから瞳をそらさないで/トレード(新レパートリー。太田朱音ちゃんをメインに打ち出した)
I Believe/ナオセレクト(ちっこい組)
桃色片想い/チックス(新レパートリー)
NO MORE CRY/タイフーンJr.(ツインボーカルになった)
めざせポケモンマスター/ポケモン選抜(この黄色い衣装がたまらなくセクシーなことに、うかつにもやっと気づいた)
POP/Super Bubblez
第2部
Get Up On It Like This/セレクト2(御堂筋パレード選抜)
Just Lovin’ You/桐生彩加
愛のカケラ/杉本めぐみ
anybody’s game/ミューズ
淋しい熱帯魚/RISAKO&REINA
steady/ファッションズ(菅杏奈ちゃんがいない)
GO AHEAD!!/プリッツ
Get’s your Groove/いちごっ娘
Love like candy floss/TOUCH
No.1/PHRASE(前回の人気投票で1位)
can’t be stopped/ブラックベリーズ(人気投票、フレーズと並んで1位)
sexy,naughty,bitchy/ブラックベリーズ

今回のライブでの人気投票で、僕は1位をTOUCHにした。プリッツと迷ったんだけど。
イベント情報として、保護者によるカラオケ大会が告知された。優勝したら、その子供(スクール生)はCMに出演できるらしい!
帰りに相撲の番付表をもらう。
保護者カラオケ?CM出演権?相撲?
こういうところが楽しくて、STSはやめられない!
CLUB WATERで『プルナ・チャンドラ企画/ムーンライト・ダンスVOL.1』
出演者のうち、お目当ては、おかめふく。
ぼくらはみらいのたんけんたい
FLY!!
三日月ラプソディー
勇気100%
いいお天気
てんきゅっ

初の衣装で両手が肩の高さまで上がらない、というネタも披露、勇気100%のときには衣装チェンジもあり、露出度の高いウサギとウシになって歌うおかめふく。

このライブでは、すぷりんくらーちゃんも赤いランドセル背負って、ライブ中にスケッチした絵をあちこちに貼ったりして、妖精のような役割をになっていた。

おかめふくの手作りCDを買う。
チケットを購入したはずの安井くんは会場にいなかった。
それもそのはず。今日は雨。

生きて死ぬ智慧

2005年11月10日 読書
柳澤桂子の『生きて死ぬ智慧』を読んだ。
かれこれ1ヶ月ほど前から読んでいる小説があって、それを読了してからも次に読みたい本が待っているというのに、1ヶ月かけて読んでいることからもわかるように、僕は今、まったく集中力に欠けていて、まともに何も吸収できない。
ちなみに、次に読む予定なのは安井くんに借りた『大衆の反逆』
いつになったら読めるのか。
そんな中、本を持たずに外出してしまい、書店で立ち読み、いや、座り込んで読了したのが、この本。
般若心経を分子生物学者の柳澤桂子が自分なりの解釈で翻訳、堀文子が絵を描いている。
柳澤桂子は生命科学研究に携わっていたが、病魔におかされて、リタイア、回復して多くのエッセイや本を書いている。
細胞だの分子だのといった観点から描かれる柳澤節も出て来る。
とても読みやすくて、すっと入ってくる本だ。
でも、老いて病気にかかり、そこから生還した人物がいかにも到達しそうな境地で文章を書いているのが、当たり前すぎて、いったいこれはどうなんだろう、という思いも浮かんだ。
柳澤桂子って、案外ベタな人間なんじゃないか、と思った。
般若心経みたいなありがちな素材でなく、たとえば『絶体絶命でんぢゃらすじ〜さん』から生命の真実を解き明かす、とか出来なかったのか。
あるいは、テロの犯行表明文を生命科学の立場から翻訳してみるとか。
いや、おそらくこの本のターゲットは中高年以上なのだから、これでいいのか。
中高年って、どうしておさまってるんだ?
アクション俳優のヴィン・ディーゼルがファミリ−向けコメディに挑戦。
子供だらけの家庭に乗り込んで、軍隊式に統率するヴィン・ディーゼル。
いやいやレスリング部に入っている少年が実はミュージカル好きで、「サウンド・オブ・ミュージック」を演ずるシーンもある。
軍隊式を積極的によいものとして描ききるあたり、いかにもアメリカ映画だな、と思った。
そういうところに引っ掛かりかけて、うっかり映画をつまらなく見てしまいそうになったので、あわてて軌道修正して、能天気に見させていただきました。
面白かった。
アクションシーンも満載、子供向けではあるが謎ときもある。
この映画、吹き替え版で見たのだが、主人公のヴィン・ディーゼルはガレッジセールのゴリ。同じく川田は、なんとあひるの声をあてていた。へたな鴨の声だな、と思ってたら、カワゲッソーだったのか!
レスリング部のコーチの先生が、ラストではミュ−ジカルに参加し、尼僧役でベタな笑いをとっていたが、なんと、ラストシーンまでが、その無精髭の尼僧のアップで終わったのには唖然とした。
誰が主役だったんだ?と看板を確認しに行きそうになった。
丘咲賢作の『ちんぽ/刑事』全3巻。
彼は伝説の刑事。
人は彼を見ると必ず「ちんぽ、でか〜!」と叫んでしまうのだ。
そんな伝説。
うんこ刑事も登場するし、お互いを「ぷるん」と「ブラン」と呼び合う相手も出て来る。
全編、下ネタのオンパレードで、いさぎよい。
佐伯誠之助を見るようだ。
作中、面白かったのは、電話がかかってきて、ちんぽ刑事が「はい、ちんぽ」と名乗って出るところ(さりげなく描いている)とか、雑誌連載中、一番つまらなかった漫画として名をはせていたところとか。
下ネタは卑怯だとか思うけど、笑ってしまったんだから、しかたがない。
実写版で映画化してもらいたい。
大阪厚生年金会館大ホールで「ハロプロパーティ〜!2005〜松浦亜弥キャプテン公演NEO〜午後6時30分の回を見て来た。
開場、開演ともに若干の遅れ。
格闘技イベント風の入場シーン。
1.ALL FOR ONE&ONE FOR ALL/全員
2.ザ☆ピ〜ス!/全員
3.ロボキッス/W・松浦亜弥
4.Miss ラブ探偵/W
5.デコボコセブンティーン/W
6.抱いてHOLD ON ME!/辻希美・斎藤瞳・村田めぐみ・松浦亜弥 (「ねえ笑って」は村田)
7.ブギートレイン’03/加護亜依
MC(この7人でやりたいことについて。斎藤は「焼肉」村田は「野外ライブ」加護は最初急流すべりでボートの前で立っていて着水するときにピョーンと飛ぶ人のことを説明しようとしたが、理解されず、「ゲーム」に変更)
8.肉体は正直なEROS/メロン記念日・松浦亜弥
9.香水/メロン記念日
10.さぁ!恋人になろう/メロン記念日
11.ね〜え?/辻希美 (曲途中での一発芸はハワイヤ〜ン娘)
12.あなたなしでは生きてゆけない/加護亜依・柴田あゆみ・大谷雅恵
MC(何なしでは生きてゆけないか。辻は「買物とプリクラ」しばたは「梅干」大谷は「半身浴」)
13.気がつけば あなた/松浦亜弥
14.草原の人/松浦亜弥
15.桃色片想い/松浦亜弥・W(辻のレイザーラモン「フー」)
16.The 美学/松浦亜弥・メロン記念日
17.浮気なハニーパイ/全員
18.絶対解ける問題X=?/全員
19.LOVEマシーン/全員(辻「フー」)
〜アンコール〜
20.Yeah!めっちゃホリディ/全員
21.可能性の道/全員

辻はつくづく「フー」が気に入ったようだ。レイザーラモンのお二人、芸人名利に尽きますなあ!
最近、道重だの小春だの岡田唯だの、ベリーズだのキュートだの、ハロプロ内でも可愛く思える子が山ほどいて、辻の影が薄くなっていたのだが、この7人だと、辻の魅力はダントツだった。

7日はなんばBEARSで僕が企画したアイドルイベント「HELP!」を午後7時から行う。
当日2千円。
HELP!ガール6人の歌やバラエティで楽しむのだ。
今回のハロプロの7人にまけるな!HELP!ガールたち!
途中までノリノリで書いてた日記が、パソコンフリーズして今、書き直し。やる気ゼロ。怒ってパソコンを真っ二つに折りかけた。ノートパソコンだったので、もともと二つに折り畳むことができたのである。
ケーブルテレビで「家族ゲーム」を放送していたので、見た。
楳図かずおの映画が待たれる金子修介が助監督している、タイムリーな映画だ。
伊丹十三、松田優作といった、死人たちの怪演が光るが、それ以上に戸川純がとてもよかった。出番が少ないのが玉にキズだが、戸川純は死人を超えていた。
宮川一朗太がノートに「夕暮れ」と書き連ねる、シャイニング的描写もあった。
残念ながら、森田監督はあくまでもファミリー向けの娯楽映画をめざしていたようで、宙ぶらりんにしておけばいいところに全部理由づけしており、カルト映画になりそこねている。
「夕暮れ」という単語の選択もセンスがない。
この映画は、横一列の食卓シーンが名場面としてよく語られる。
当時はいざ知らず、さすがに今見ると、まったく違和感のない光景だ。今ではテーブルを囲んで食事することの方がレアメタルである。
おまけに、ワゴンの上にサラダ置いて移動させたりして、横一列であることの意味までくっつけていた。
横一列の食事なんて、カウンター席とか座敷での宴会、電車内での食事など、日常茶飯事である。当時の観客が違和感を覚えた理由こそ理解しづらい現状なのではないか。
映画はとても面白い、ファミリー映画だった。

テレビで「ゴーストハンターズ」をクライマックスあたりまで見て、心斎橋に向かう。
大丸前でおかめふく。
「大丸」って、アナグラムすると「ダイアルM」になるって知ってた?ヒチコックの映画「ダイアルMを回せ」からとった名前で、客の回転、経済的な回転がうまくいくように「ダイマル」という名前をつけたんだって!
そんな仮説はさておき、おかめふくのセットリスト。
わぴこ元気予報
ホウキ雲
ほほえみをあずけて
ベストフレンド
FLY!!
三日月ラプソディー
恋はア・ラ・モード
てんきゅっ
(恋はア・ラ・モードは新レパートリー。東京ミュウミュウのエンディング)
おかめふくはお客さん、ファンのみなさんをとても大切にしてくれる、いいアイドルちゃんだ。
調子にのって2ショット写真を撮ってもらったりした。
おかめふくの可愛さと、僕のキモチワルサが同時にうつりこんで、まさに「グロカワ」な写真だった。

田中くん、ヨッシーは銭ゲバに向かう。
安井くん、noriくん、後で合流したマッキーとで珈琲館で一服してから、帰宅。
花粉症なのか、風邪なのかインフルエンザなのか、マスクしている人をよく見かけるようになった。
職場でも友人でも「カゼをひいた」と言う人が多い。
雨とカゼはまったくいらんときにやってくる。
少しこっちの事情ものみこんでから、降るなりひくなりしてほしいものだ。

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