ツタヤ戎橋店で13時から、「まりもみ」のインストアライブ。
まりもみは
中里真実(マミ)
加藤理恵(リエ)
渋谷桃子(モモコ)
加藤みづき(ミヅキ)
4人あわせて「マ、リ、モ、ミ」
「ホレゆけ!スタア大作戦〜まりもみ危機一髪!〜」に出演とのことだが、あいにくと放送時間中は仕事なので、未見。
ライブは、この番組のオープニングとエンディングの曲、アニメ「はぴはぴクローバー」のオープニングの曲、計3曲。
1.星になる!
2.ランランラン
3.シアワセのカケラ
この3曲を収録したCDが8月1日に発売されており、購入者には握手会も催されていた。
4人はそれぞれ活躍している子たちだが、高校1年生の加藤みづきちゃんが頬を紅潮させてライブするさまがとても可愛くて、魅せられた。

午後4時から服部緑地でESSEアカデミーサマーライブ。
いつもはエキスポランドで開催されていたが、エキスポランドが閉園中のため、会場が変更になった。
エキスポ会場は、屋根があるけど蒸し暑くてたまらない地獄のようなところだったが、この服部緑地野外音楽堂は、うしろの方が芝生になっていて、日陰になっていた。風通しもよく、非常に過ごしやすい。
難波から乗り換え無しで行けるし、これからはここで開催してほしい。
ESSEのテーマソング「カモンダンス」のオープニングから、ボーイズ&ガールズハッピークルー、ロック、と続き、ベストオブベストダンサーの選考がはじまった。
前日の「オリジナルステージ」で各チームから選抜されたベストダンサーたちがステージに上がって、「アゲアゲEVERY騎士」を踊る。
ベストオブベストに選ばれた2人は、中尾優花ちゃんと原萌加ちゃん。
僕のような素人目に見ても、原萌加ちゃんは目立って楽しそうに踊っていた。
ステージ後、私服に着替えて客席の方にも姿を見せたが、その可愛さったらなかった。すごくクール!
ステ−ジでは、K2がオリジナル「恋のミュージック」を披露。
ソロの歌が続いた後、ファンキービート、シュレック、ジェリージェリーなど。
エンディングの全員での「カモンダンス」は定番だが、何回聞いても飽きないこの歌の力を感じた。
原萌加ちゃんという逸材以外で、目をひいたのは、久保明優ちゃんで、やっぱりこの子のダンスは違う。素晴らしい。
約1時間半のライブだった。
ステージでは続いて「ストリートタイム」もはじまったが、別のスケジュールがあって、服部緑地をあとにした。

そのスケジュールとは、NHK-FMの「現代の音楽」
 − N響ミュージック・トゥモロー2007から −(1)
「協奏交響曲−エラン・ヴィタール−(2006)」新実徳英・作曲(ピアノ、チェレスタ)木村かをり
「タイム・ストレッチ〜ジェズアルドの作品を下地に(2006)」ブルーノ・マントヴァーニ作曲(管弦楽)NHK交響楽団(指揮)パスカル・ロフェ
  〜東京・すみだトリフォニーホールで収録〜
「オシ(同じように)...」  ブルーノ・マントヴァーニ作曲(パイプオルガン独奏)ジャン・クロード・ルヴェル

帰宅後、録画しておいたアニメなどを見て、夜はBSで「とことん押井守」で「攻殻機動隊」
何回目かの視聴になるが、今回はちっとも難解に感じなかった。
やっと僕がこの作品に追いついたのかもしれない。
びわこホールでサシャ・ヴァルツ&ゲスツの「ケルパー(身体)」を見た。
サシャ・ヴァルツによる身体三部作の1作めらしい。
黒い壁から足だけがニョッキリ出て、動いていたりする、不思議なオープニング。
ルチャリブレかキャッチレスリングを思わせる、理詰めの動きが面白い。
バタン、バタンと大きな音をたてて組んずほつれつするダンスは、重力の使い方がバレエとは対照的だ。まさしく、プロレス。あるいは暗黒舞踏。
と、思っていたら、半裸の男女が詰め合わせ御贈答品になる、暗黒舞踏的展開になる。透明の蓋とのあいだで、横の箱を縦にした面白い舞台装置。
上半身と下半身が逆についた不思議な人間が踊る。
垂直の壁を天井から直滑降するスキーヤー。
そうかと思えば、2階席にいきなりダンサーがあらわれて、客を狙撃したり、2階から飛び下りようとしたり、客に怒りをぶつけたり。
一方ステージでは、身体測定したり、行進したり、体操したり、皮膚をつかんで身体を動かしたり。
身体についての語りがダンサーによってなされるが、声によって出る身体部位とそのときに指さされる場所がいちいち違っていて、奇妙な感覚に客を陥れたり。
身体をモチーフにしたアイディアがこれでもか、と詰め込まれている。
同じテンションで、3部作のあと2つも作られているなら、すごいことだ。
次から次へと発射されるアイディアの連発は、かなり面白かった。
言うならばピナ・バウシュをライトノベル化したようなもので、駄ダンスっぽいテイストがある。
芸術でございます!というような高踏な作品ではなく、かと言って、大衆娯楽というほどでもない、中間的な作品だった。
もっと気軽にサシャ・ヴァルツの作品を次々と見れたらいいのにな、と思う。気軽に見に行くのに最適な面白いダンスなのだ。

終演後、小ホールの方でトークがあったそうだが、列車に乗ったあとに、そんなイベントがあるのを知った。
さらに言えば、2時間早く行っておれば、ホールのロビーでダンスのイベントもあったのだ。
これはうかつにもチェックミス。
サシャ・ヴァルツのアイディアの源泉がどこにあるのか、ちょっと聞いてみたかった。

行きも帰りもJRだったが、最近、関西も東京化しており、やたら人身事故でダイヤに乱れが出ている。
行きも帰りも少しずつ遅れていた。
そんなところまで見習わなくてもいいのに。
これがグローバリズムというものか。

今日は淀川花火大会だということで、列車内は浴衣を着た女性や、カップルが目立ち、満員だった。
ずっと立ったまま帰ったのだが、もしも座れていたら、きっと眠っていたにちがいない。その時間を立って過ごしたことで、読書が進んだのはむしろ僥倖と言うべきか。

なんばパークスでリポビタンDのキャンペーンイベントをしており、「ファイトー、一発!」と叫んで1本無料でもらった。疲れた身体に効いた!
ISBN:4199051619 単行本 日日日 徳間書店 2006/10 ¥680
人間とロボットが闘う世界。
人間とロボットの違いは何?
自分の意志で動くか動かされるかの違い?
同じ顔をもつ中村奈々子が複数存在するのは何故?
ただ、人類に反旗をひるがえしたロボットの始祖「チェシャキャット」が加藤千紗だったなんて、登場した瞬間に誰でもわかるので、それを最後のサプライズみたいに演出されても、不思議な感じがする。
続編では、ドンデン返しが待っているんだろうか。
兵器となった女子、というモチーフは既に定着したものと言えるだろう。
他の同じ設定の作品をどう超えるかが、課題だ。
奈良県出身、十代の才能(今は二十代)に応援は惜しまない。
「すべからく」の使い方を間違えているのも、現代っ子っぽい。
ISBN:4396763530 コミック 安野 モヨコ 祥伝社 2005/02/08 ¥840
安野モヨコによる、夫、庵野秀明漫画。
話題になっていたベストセラーだが、今回、はじめて読み通した。
40過ぎた監督を描くタッチは、必要以上におなかが出ていて、面白い。
僕はおなかが出ている、ということをちっともかっこ悪いと思わない、悪い癖があるが、この漫画での監督を見ても、やっぱりかっこ悪いとは思わない。
腹筋が割れているようなのも、否定するわけじゃなくて、面白いと思う。
と、いうか、たかが、おなかじゃん!
マジカル・パワー・マコ CD ポリドール 1995/02/25 ¥1,529
夜勤と夜勤のあいだを縫って、vijonでRedemption。
午後3時40分頃に入場したら、メカ政とQPT+Shimiは終わっており、3番目のさやんから。VJにフジヤマスタアのmojari。

さやん/キャバ嬢じゃないよ! 無理からに萌えに媚びず、シンガーであることを感じさせた。

さくらん/最後はハルヒ。MCと歌とで別人になるのはすごい。

あぴすドールズ/リアル小学生3人組。ミッキーやおジャ魔女など。
Yesss!/め組、サクラ大戦などダンス

さくら夕紀&ArsMagna/ビジュアル系バンドをしたがえてMC嬢がプリキュア!

城奈菜美/ジーク、シロン!ガンダム、聖子、明菜

のいちご/石原啓子ちゃん、ちせ、のえ、のSTS3人ユニット。もってけセーラー服など。アンコールには笑った!

ちぃ+テクノ妹子/テクノ、パラパラ、SF、口パク。会場の受けも上々。メイドとアニメとニューロマンチックスの融合で、オタク色強し。

語り部のミウ+マジカルパワーマコ/サイケデリック!スペイシー!一応、萌えイベントであることを意識しているようだが、我が道を突っ走っているとしか見えない。こういう音楽を聞くと、「はっ、僕は今まで何をしていたんだろう」と目がさめてしまう。

ペロペロキャンディーズ/あゆ欠席。スマイル、スカひら、ねぇわかんない?パララの4曲。
アイドルの王道だなあ。安心して見れる。

ここでタイムリミットの8時を過ぎた!
まだいくつか見たいのが残っているのをあとに、仕事に向かう。
知り合い、友人ともほとんど挨拶もせず、あわてて直行。
しかし、平日の昼間からのライブだったのに、いい大人がいっぱい集まっていたのには驚いた。
ひょっとして、アイドルファンって、お金持ち?
ISBN:4894345544 単行本 赤坂 憲雄 藤原書店 2007/01 ¥2,940
序章 赤坂憲雄
1、網野善彦との対話
(対談)戦後日本社会と歴史観
(対談)東北学の魅力と可能性
重戦車の孤独−追悼・網野善彦氏に/赤坂憲雄

2、アラン・コルバンとの対話
(対談)歴史・名もなき人々への眼差し
ピナゴの村を訪れて/赤坂憲雄
(座談会)歴史学と民俗学/アラン・コルバン+網野善彦+二宮宏之+赤坂憲雄
(座談会を終えて)柳田以後の民俗学のために/赤坂憲雄

網野氏との対談は、あと3回ほど対談を重ねて1冊の本になるはずだった、というが、網野氏の死によって実現しなかった。
これは非常に惜しい。
と、いうのは、網野氏との対談を読んでみると、1つめと2つめのあいだでは、かなり差があるのだ。
1つめの対談では、網野氏の前で萎縮している赤坂氏が感じとれるが、2つめになると、自らの研究成果をたずさえて、対等に語り合う端緒がみてとれる。
2つめの対談ではじめて網野氏が本気で赤坂氏と対した、ともとれる内容だったので、2人のあいだでの本当の意味での対談は、まさにこれからだったように思えるのだ。

一方、コルバン氏との対談は、これもまた不思議な対談になった。
赤坂氏がまるで言い訳のように、コルバン氏との対談では、柳田をぶつける事にした経緯を書いている。
その結果、柳田のことをほとんど知らないコルバン氏と、赤坂氏をよりしろとして、柳田が対談をしているかのような内容になった。
これは面白い。
残念ながら、この本からは以上のような事情で、赤坂氏自身の新しい展開なり着想を見ることはできないが、網野氏、コルバン氏の本をまた読みたくなったのは、この本の一番の効用だと思った。
ISBN:4105053310 単行本 ウィスット・ポンニミット 新潮社 2006/07/26 ¥1,365
以前、カモロックでご一緒させていただいた、ウィスット・ポンニミットさんの日本滞在漫画『タムくんとイープン』を読んだ。
異国の言葉を聞いたときに、単語が物質と化して埋もれてしまったり、東京の印象を「川」と表現してみたり、一見、おのぼりさんの右往左往ぶりが描かれているようだが、最近見たジャック・タチのようなスタンスが感じられて、面白かった。
1.レッツパーティ
2.笑顔の元気
3.ココロのチズ
4.ビリーブ
5.パステルカラー
6.ドリームスカイ
7.スターウェイブ

CD用にアレンジしなおされた「パステルカラー」が、すごくよくなっていた。
客席にメアリーエンジェルの3人の姿も見えた。

イベント後は、日曜夜のお楽しみ「現代の音楽」NHK-FM
午後2時の回
ミューズ(イエローの衣装)
1.瞳は元気なブルースカイ
2.kitto…

TOUCH(ブルーの衣装)
3.クインシー
4.タイムリミット

ミューズ
5.笑顔の力
6.ワンウェイジェネレーション
7.ちょっとだけMY LOVE

午後4時の回
ミューズ(ブルーの衣装)
1.好きと言いなさい
2.エニィバディズゲーム

TOUCH(シルバーの衣装)
3.ラブライクキャンディフロス
4.タイムリミット

ミューズ
5.二人だけのディスタンス
6.満月の夜に迎えに来て
7.ちょっとだけMY LOVE
ORC200でヴォーカルクイーンストリートライブ。
黒田沙耶華/リアディゾンの歌など2曲。浴衣姿が可愛い。
mai/3曲。髪を脱色しすぎたが「グレたわけではありません」。暑くないと言ったすぐ後に、「暑いですね」と言い直して、あのときは頭がどうかしていた、と言い訳。maiのしゃべりは本当に面白いなあ。
吉富静香/2曲。4日前までカゼをひいていた、とは思えぬ歌いっぷり。
渡辺安那/オリジナルの「アイ」と、ELTの歌。真面目なだけの子なのかな、と思ってたが、最近は少しずつトークもほぐれてきた。意外とこの子、緊張がすべて解けたときに爆発的にブレイクするんじゃないか、と予感させる。
田頭沙希/「マイジェネレーション」と「名前のない空」。彼女の持ち味は、類いまれなスタイルのよさと、歌うときに全身からほとばしるリズム感だ。身体の使い方に、もっといろんなバリエーション(僕は自分のパフォーマンスに使う場合「文法」と言っている)を覚えたら、目をはなせなくなる歌手になるにちがいない。
aya/加藤ミリヤの歌など3曲。1曲めは音とびが激しく、まるでアヴァンギャルドなスクラッチ。当然、歌えなくなるのだが、そこを無理やりスクラッチにあわせて歌えば、臨機応変のHIP HOP DIVAの誕生を見れたかもしれない。aya、日サロで真っ黒。
河野姉妹/真実(姉)と真子(妹)のデュエット。沙希ちゃんも歌った「マイジェネレーション」を歌い、歌手がちがえばこんなにも印象は変わるのか、と驚いた。宇多田ヒカルの歌など全部で4曲。河野姉妹の歌は粘っこいのが特徴だが、同じ粘っこさでも、硬軟があるのがよくわかった。妹の真子ちゃんが硬質。真実ちゃんは、コンテストでグランプリをとっただけあって、自信に満ちあふれた歌唱だった。「わたしの歌に、ひれ伏しなさい!」と命令されているようで、僕はハハーッと頭を地面にすりつけたのである。(想像)
BabyBlack/全部で4曲。2曲めにはリナちゃんによるオリジナル「カムバック・トゥ・ミー」が新曲として披露された。「ステップ・トゥ・ザ・ニュー・ワールド」など、おなじみの曲が。
ISBN:4544020379 単行本 秋山 祐徳太子 二玄社 2002/06 ¥1,575
ISBN:4902516012 単行本 糸井 重里 東京糸井重里事務所 2004/02/14 ¥1,575
DVD ジェネオン エンタテインメント 2004/02/27 ¥17,640
ISBN:490246506X 単行本 北田 暁大 双風舎 2005/10/22 ¥1,995
WTCでSTSライブ。
午前11時の回。
1.桜援歌/忍者選抜
2.LOVE is a MELODY/クランベリーズ
3.A Street Story/タイフーンJr.&ラズベリーズ
4.ミッキーマウスマーチ/ミニミニclub
5.キング&クイーン/プリッツ
6.クインシー/TOUCH
7.タイムリミット/TOUCH
8.sexy,naughty,bitchy/ブラックベリーズ
9.Garnet Moon/ブラックベリーズ
10.ワンウェイ・ジェネレーション/ミューズ
11.満月の夜に迎えに来て/ミューズ

午後2時の回
1.桜援歌/忍者選抜
2.LOVE is a MELODY/クランベリーズ
3.A Street Story/タイフーンJr.&ラズベリーズ
4.ミッキーマウスマーチ/ミニミニclub
5.Breakin’ out to the morning/プリッツ
6.ラブ・ライク・キャンディフロス/TOUCH
7.タイムリミット/TOUCH
8.don’t you wanna see me (oh) tonight/ブラックベリーズ
9.Garnet Moon/ブラックベリーズ
10.エニイバディズゲーム/ミューズ
11.ちょっとだけMY LOVE/ミューズ

昼食をとろうとWTCをうろうろしていたら、ミューズのまりなにバッタリ会った。
足をとめて、おしゃべりをするマリナ。
こんな正体不明の怪しい人間に屈託なくしゃべりかけるなんて、普通のティーンには不可能なことだ。
しょっちゅうグッズを買ってあげたり、写真をプレゼントするなど、ギブ&テイクの関係があるわけでもない。
僕はただ、彼女たちのステージを見ているだけなのだ。
アイドルとしてはほぼ理想。

夕方からはB1角座に向かった。
午後7時開演だったので、ちょうどいい。
角座の前でNHK-FM「現代の音楽」を聞いて、ちょうどの時間。
いったん角座の前で満腹ミキティからフライヤーをもらい、また外で現代音楽に耳をすます。

B1角座は、「オタノート」
竹内義和氏と草壁コウジ君の司会で、ロコドルについて。

村上三奈
1.カボチャのバカ
2.アクロバット生け花
3.くるくるマシーン
浪花のアホドル
ライブ中と、楽屋、MC時で人格が変わる三奈ちゃんが面白い。

上海小籠包
1.ハネ
2.眠れぬ夜
3.アブラカダブラ
イエローキャブ
満腹ミキティに本当に大食いなのか疑惑。

いちごのつぶ
1.キラキラ星
2.このまま
3.犬がないている
ストロベリートウィンクルスターから。

高見こころ
トーク

出演者のどれもがロコドルではなく、しかも関西勢だけ、という不思議なイベントで、客席を見ても、アイドルファンは少なかった。
ロコドルは、つんくがポップジャムで言い出した言葉だが、普及もせず、山形からS.H.I.Pも消え、地方発アイドル、というくくりそのものは、既にムーブメントを終えている。
全国各地にダンススクールの発表会があったり、アイドルがいるのは、今も変わらないが、今、それを追いかけているのは、コアなアイドルマニアだけだろう。
知られざる各地の秘境アイドルを紹介するイベントこそが待ちのぞまれる。
客はこわいもの見たさで、きっと集まるはずだ。
さて、ロコドル、というくくりをはずして見れば、このイベントはじゅうぶんに楽しかった。
出演者それぞれに個性があり、トークも面白かった。
プロとしての確かさを感じさせる。

camp! midnight movies

2007年7月21日 映画
堂山のdistaで毎月開催されている深夜の上映会「camp!」に行って来た。
今回のテーマは「性と愛の祭典」
第1部はインド映画「Gulabi Aaina」2002年の上映。
インド映画初のドラァグクイーン映画らしい。
監督はSridhar Rangayan。
http://www.solarispictures.com/ga.htm
シモーヌは準備がまだ、ということで、ブブさんと寺田正廣氏がトーク。
第2部はいろんな映像の紹介。
寺田正廣氏、シモーヌ深雪のトークをまじえて。
セクシャルマイノリティー、ショッキングエイジア、思春期などなど。
今回は名場面集の趣きもあったが、2人のコメントがやはり面白い。
トロマの作った両性具有者解放協会のCMとか、カストラート、トーチソングトリロジー、ピンクナルシス、死霊の盆踊り、ハレンチ学園、バルスーズ、フランスパン工房CMとか。以前見たことのある映像でも、こうやってまとめて取り上げると、面白い。映画は1回見たらあんまり見直すことがないのだが、名作はたまには見直してもいいかな、と思わせた。
あと、腐女子の方、ヨハン・ポーリックのビデオを貸してください。ヨハンはボーイズラブ界のアイドルだった青年らしいのだが、これはまったくチェック漏れ。コミケとかにヨハンものの同人誌とかいっぱい売っているんだろうなあ。

KUC

2007年7月20日 ライブ
KUC
KUC(関西アンダーグラウンドチャート)創設準備記念イベントに顔を出した。
そしおアメリカ村。
ライブはロマンスチック・カルツォーネ・ラヴからヒロこてんソロ、そして東京ピーチ。
ニューウェイブ通信からは安井くんのコンスタンチノープル特集。安井君のことだからきっとレジデンツかかると思ってたけど、あえて外したか。
すきすきエレポからはWGT2007レポート。
WGTはWave-Gotik-Treffen Festival
http://www.wave-gotik-treffen.de/english/info.php
Absolute Body Control
De / Vision
Front 242
Orange Sector
Psyclon Nine
Seabound
The 69 Eyes
などなど。全部で200近いバンドやパフォーマ−が出演したらしい。
僕のイベントで20くらい出演者がいることなんて、まだまだだ。
また、イベントではVelvet Moonとドレミの出店もあり、各DJもそれぞれの色を出していた。
イベント中、次々と表現についてのアイディアが湧いてくるのを抑えられなかった。
世界中に多くの表現者がいる単純な事実が、僕の精神にどっと流れ込んできたのだ。
僕は、いつものように、流れに乗ったり巻き込まれたりするだけで、やりたいことが具体的な形であらわれてくる。

KUCの進行具合が、今後とも楽しみ。
ISBN:4830111062 単行本 国際寺山修司学会 文化書房博文社 2007/05 ¥2,415
国際寺山修司学会による『寺山修司研究』創刊号を読んだ。
以下、目次。
種子/寺山修司
巻頭言/清水義和
〜エッセイ〜
さ迷いも収まって/九條今日子
寺山修司のデザイン感覚/萩原朔美
誰が、ラストシーンを観たか/安藤紘平
寺山演劇は刺青する/J・A・シーザー
寺山作品の謎解きに挑む−清水義和『寺山修司の劇的卓越』について/高取英
五月の鷹の生と死−寺山修司/馬場駿吉
名古屋の寺山修司/古田一晴
コノ世とアノ世/天野天街
寺山修司と現在−「萌え」を表現する『田園に死す』と『エヴァ』/中根英登
〜研究論文〜
寺山修司「東奥日報」新聞への投稿−未公開資料の紹介を兼ねて−/久慈きみ代
地名との恋、あるいはイストワールとの論争/中川智寛
寺山修司、ラジオドラマ『山姥』から戯曲『青ひげ』へ/守安敏久
寺山修司のマザー・グース/北山長貴
寺山修司の名言集について/松崎悟
『血は立ったまま眠っている』における聖娼のイメージ/山田久美子
寺山修司の『狂人教育』とゴードン・クレイグの『超人形』/清水義和
寺山修司の女装劇『毛皮のマリー』論/久保陽子
英国紙劇評家が見た『身毒丸』ロンドン公演/磯部哲也
『寺山修司』アレゴリーの演劇/三枝泰之
寺山修司と黒の象徴性−クロゴ論序説/遠藤幸英
寺山修司「年譜」をめぐる問題点/小菅麻起子
寺山修司の「民俗学的」食意識に関する一考察/馬場景子
寺山修司のバナキュラーな建築と風景/吉田貢
書評『バロックの日本』守安敏久著/中川智寛
書評ナマテラヤマから遠く離れて『寺山修司青春書簡』『寺山修司の劇的卓越』/榎本了壱
書評世界のテラヤマ『寺山修司過激なる疾走』『異端児としての集団』/清水義和
書評『口にできない行為−寺山修司の前衛劇と戦後日本』/遠藤幸英
The Distance between Shuji Terayama and William Faukner/Akiyoshi SUZUKI
寺山修司の音楽・序章/森崎偏陸

国際寺山修司活動記録(2006〜2007)
国際寺山修司学会規約
『寺山修司研究』2号 投稿原稿募集
編集後記

こんな本が出ていたんだ。
寺山修司は日本でよりも海外での評価が高い、とはよく聞く言葉である。
でも、僕はあいにくと日本人による寺山論、寺山に関するエッセイ、伝記しか読んだことがない。海外にはおそらく、未訳の寺山本がワンサカとあるはずである。(だって、評価高いんだから!)この国際寺山修司学会の発足によって、それらが翻訳されることを切に望む。さて、この創刊号だが、ソフトカバーの本で、雑誌のような体裁をとっていない。
正直言って、読んで面白いのはエッセイの部分だった。研究論文のコーナーに入ると、かくも文筆家と教授たちの文章力に格差があるのか、と衝撃を受けた。 榎本了壱の文章はさすがに面白かったが、大学に籍をおくとは言え、読者にとっては『書を捨てよ、町へ出よう』などでお馴染みの人だしね。あるいはビックリハウス?とにかく、研究論文の多くは、いわば詳しい註釈であって、それは貴重で、うれしい仕事ではあるが、読み物ではない。
「去り行く一切は比喩にすぎない」をシュペングラーの言葉として注釈なしで扱う間違いをそのまんま継承している文章もあったし、自分の研究分野を無理やり寺山修司にくっつけて語るものもある。「それがどうした?」という論文もある。
このての論文は、実はちょっと懐かしかった。大学時代に読んだ『紀要』や学生による同人誌を思い出したのだ。文章に芸がなくて、読ませようという意志が感じられない文章たち。引用で寺山修司の文章が出てくると、あまりの文章のうまさにホッとする。
いっそのこと、寺山修司と黒の象徴性−クロゴ論序説/遠藤幸英みたいに、一応、寺山修司による黒衣の復権から論を展開しながら、内容の大半は寺山修司を遠く離れて黒や黒衣について書いている論文の方が、潔くて面白かった。この論文で知ったのだが、佐竹昭廣が『国語国文学』1955年でこんなことを発表しているという。
「古代日本人が環境世界を知覚する際の基本色がアカ(赤)クロ(黒)シロ(白)アオ(青)であったと論じている」
この色には明暗の対比があって、佐竹によると
「在るのは『赤』『黒』『白』『青』という色彩なのではなく、『明(アカ)−暗(クロ)』『顕(シロ)−漠(アヲ)』という光の2系列であるに過ぎない。色はその光から徐々に出現するまでである」
なるほど!
さてさて、研究論文の方を、データベースであって読み物ではない、とさっき書いたが、それを大逆転する論文があった。
寺山修司の『狂人教育』とゴードン・クレイグの『超人形』/清水義和
だ!これはすごかった。ドグラマグラかと思った。
何がすごいと言って、まあ、冒頭の文章を読んでもらおう。
「寺山修司のドラマに、オリジナルを求めると、そのルーツは、寺山の初期の人形劇『狂人教育』にある。」
さあ、もう意味がわからない。
きっと何か助詞とか助動詞とか単語とか、何かが抜けているとしか思えない超絶技巧の文である。
こんな文章もある。
「この『マクベス』を観て、寺山は、人形劇『狂人教育』(1962)を執筆する動機になった」
寺山が動機になった?どういう意味なのだろう。
「さて、寺山が、畸形ものに対する強い関心は、人間の身体が、身体と死体を表すボディ(body)にある。」
主語は何?何かを言いたいのはわかるが、グネグネ曲った状態でしか頭に入ってこない。
何かを語り出したかと思えば、次の文章が「ところで」や「さて」「また」「或いは」で話題を次々と変える、絶叫マシーン的展開の文章もある。
さらに、「CITY演劇フェスティバルル徳島」(フェスティバル?)「蝶福記」(蝶服記?)
「カフカの『変身』で虫になったラムザのようである」(ザムザ?)といった、独特の固有名詞の活用、変化が多用されており、読むものを迷宮の世界にいざなう。
そして、直前に言ったことを反復してみせたり、前言撤回したりする文章もあり、ちょっとしたデリダ風味の文章もとびだす。
「また、寺山のドラマにある呪術的要素は、土方巽の暗黒舞踏に負っている。だが、殊に、寺山は、人形固有に備わる呪術的要素から影響を受けた」(寺山の呪術的要素は、土方巽、人形、どちらに影響を受けたのか)
「さて、蘭が話すのは、蘭の記憶ではなく、テープレコーダーの音声である。しかし、録音テープの音のように、蘭の録音テープの音声は蘭を操る人形師の生のヴォイスとは関係がない」(そのものズバリを例えに用いている!「まるで火山のように、火山は噴火した」みたいな反復文章。ボルヘスか!)
この論文全体を覆う、なんとしても読者に論旨を明解に示したくない、というムードは、まったくただごとではない。
アクロバットを演じてみせた例をあと1つあげておこう。
流山児祥演出の「狂人教育」について論じた部分。
清水氏は、黒澤明の「蜘蛛の巣城」、ドゥルーズの『カフカ』、宇波彰によるドゥルーズ『プルーストとシーニュ』からクモというキーワードを抽出する。
「或いは、寺山は、1962年、清水浩二氏が演出した人形劇『マクベス』に感激したとき、マクベスが、ドゥルーズが考案した「クモ」の糸によって、操られ、殺害されるに至るコンセプトを既に見てとっていたのかもしれない」
そして、こう結論づける。
「『狂人教育』の人形遣いの「糸」に、ドゥルーズが考案した「クモの巣」を想起すべきである」
で、流山児版「狂人教育」で舞台が紐で仕切ってあるのを見て、流山児氏に尋ねる。
「あの紐は、蜘蛛の巣ですか」
だが、流山児氏の答えは
「蝶々の輪郭です。鈴のついた紐が、震えるのは、蝶々の羽ばたきを表わしている」とのこと。
で、清水氏はこう続ける。
「結局、紐は、ジル・ドゥルーズの蜘蛛の巣とは全く関係がなかったのである」
「少なくとも、寺山のドラマを改作するときは、表面的な説明ではなく、寺山の創作意図を詳細に解読して、脚色しなければならないと思った」
どう、この結論!
クモをキーワードとして抽出したのは清水氏の仮説であって、しかも、それは『マクベス』においてなされたことだ。
演出家本人が「クモじゃなくて、蝶々」と言ってるのに、まるで「おまえの寺山の読み方は間違っている。そこは蝶々じゃなくてクモだろう」と言わんばかりの結論である。
すごい。
クレーマーかストーカーがやってみせる、自分勝手な論理展開を、清水氏は、あえてやってみせて、われわれを想像もできなかった遠いところに隔離する。
流山児演出の役者たちが、中国人ダンサーの「千手観音」にくらべてバラバラで一体感がなかった、と無茶な批判をする。人形は汗をかかないはずなのに、流山児版の役者たちは汗びっしょりだった、と嘆いてみせる。言い掛かりもはなはだしく、今まで1度でも流山児祥の演劇を見たことがあるならば、流山児の演劇がクールでスタイリッシュなものではなく、もっとゴリゴリしたもので、清水氏がたとえるように「唐十郎氏の芝居のよう」なものに近いことぐらい、承知のはずである。流山寺祥と寺山修司は違う。だからこそ、あえて「流山児版」と銘打つのである。
論文の形をとって、清水氏はある意味非常に寺山修司的な世界を展開してみせた。
寺山修司が市街演劇や書簡演劇をやってみせたように、清水氏は論文演劇で、われわれの常識を破壊しているのだ。清水氏は要チェックだ!
ISBN:4385363196 単行本 梅 佳代 三省堂 2007/07 ¥1,470
梅佳代の『うめ版』を読んだ。
新明解国語辞典の用例として写真を読むもよし、梅佳代の作品にタイトルとして新明解国語辞典を使った、と解釈するもよし。
ゴミ出しのクレームと思われる写真に「掟」の項をタイトル(解説?)としてつけるなど、これはスライドショーや、写真にコメントつけて楽しむ芸の一種の変奏曲だ。
しかし、梅佳代、ブレイクしてるなあ。
雑誌でガッキー撮ってるのを見たけど、ああいう、友達同士で撮るような写真を撮れてしまうのは、梅佳代の人間性の勝利だな。
DVD ジェネオン エンタテインメント 2006/12/22 ¥4,935 川原泉の同名人気コミックを原作にVFXディレクターの小田一生が映画初監督。母と死別した庶民の史緒(上野樹里)は生き別れになっていた伯爵の兄・一臣(伊勢谷友介)に引き取られ、名門・聖ミカエル学園に転校してきたが、そこで次々とドタバタ騒動を引き起こし、また巻き込まれていく。本作に登場してくる少女たちが、誰一人としてお嬢…

「誰一人としてお嬢様に見えない」と続く。
たしかに!
この映画、前半はお嬢様学園の中の庶民、というギャップの面白さ。
後半はアクションの面白さで見せる。
とってつけたようなCGが、まるでガスヴァンサントの映画を見ているかのような亜現実をかもし出している。
これ、本当は前半部分の面白さで見たかった映画なのに、思い出すのは、格闘シーンばかりである。
主人公たちはX-MENのような不思議な能力をもっており、それで闘う。
いっそのこと、学園シーンでは、主人公たち以外は、みんなアニメにしてもよかったのではないか、と思った。
あんなもの聖ミカエル学園でもなんでもない。
長屋だ。

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