フレッシュ原爆ショー
出演者は昨日の日記を参照。
マツ秘ゲストは、タニシとみちゃこ。
ちや秘ゲストは、誰も来なかった。めばちっ娘クラブが出演する可能性もあったので、顔くらい出してくれるかと思っていたのだが。
野中ひゆちゃんはインフルエンザでお休みする、という内容で届いたファックス(これも芸術的に狂ってる!)を読み上げた。
で、今回、僕は保山宗明玉として2回ステージに上がり(同じことを2回しただけ)、ラジオカセッツとしても出たので、出番が多くて、なんだか気分がよかった。
お客さんには「保山謹玉袋」として、僕が今までいろんなところに書き散らした文章とか、チラシとか、僕のことを取り上げてくれた同人誌とか、テレビに出たときの台本など、いろんなものをごった煮にして袋詰めにしたものをプレゼントした。袋のキャパシティとか、コピー代の費用などの関係で、当初の予定の半分も詰めることができなかったが、特に捨てて帰っている様子もなかったので、次回も覚えていれば無理矢理お客さんにプレゼントしようかと思っている。
ライブ全体の出来は、非常に満足だった。
次は11月13日(金)になんばBEARS。
写真は、みちゃことの2ショット。呪いがかかっているようで、一種の心霊写真と言えよう。
『ヴィーナス氏』
「マドモアゼル・ボードレール」の異名をとるデカダンの女王、ラシルドの『ヴィーナス氏』を読んだ。
男女のちょっと激しいラブストーリー。女性が男になり、ひよわな男(「オカマ」と揶揄される)を飼いならしてスポイルしまくり、男女逆転の愛慾絵巻。変装して男になりすまして愛人に会いにいく女主人公ラウール。あげくのはてには、男としての基本的な作法を身につけていなかったがゆえに、男主人公ジャックは死なないですむ決闘で死んでしまう。ラウールは悲しんで、ジャックに似せた機械人形を作って、愛慾をぶつける。現代だとわりとあるような話だが、19世紀にはきわめて背徳的な書物だったろう。
こうした愛の形を人に説明する際の文章から引用してみよう。

「ラウールの蒼白い顔が赤く燃え上がった。『わたしが男になって恋している相手は、女でなく男です』」
「『彼女は、男になって、お、お、男に恋をしている!』と、彼(レトルブ男爵)は叫んだ。『ああ、神よ、われを憐れみたまえ。頭がばらばらになりそうだ』」
「『そんな男が世の中にいるだろうか?』あべこべが唯一の法であるような未知の世界に」引き入れられ、茫然自失した男爵は呟いた。
『いるのです。それは、両性具有でもなければ不能者でもなく、21歳の美しい雄です。女の本能をもった魂が、入る場所をまちがえたのです』」

ラウールはジャック(呼び名は「ジャジャ」)をとじこめて独占するために、麻薬を与えて、ぼーっと何もできないような心身においやる。
そして、こんな激しい言葉を吐く。
レトルブ「もし、時には麻薬だけで充分でなかったら?」
ラウール「殺すわ」

この男女逆転の仲に、二人の人物が関わってくる。
1人はジャックの姉、マリー。マリーは元娼婦で、ジャックに執心するラウールにダニのようにとりついて、金をせびりとろうとする。(煽りたてた卑劣さの悪魔)
もう1人は信心深いラウールの伯母、エリザベート。二人の仲を自然に反した欲望で、幸福にはなれないと糾弾する。(天使エリザベート)
ラウールはおかたい伯母に対して、こう言い放つ。
「伯母さま、幸福というものは、常軌を逸していればいるほど本物なのよ」

物語は今でいえばまるで昼の(常軌を逸した)メロドラマに似ており、きわめて女性受けするストーリーだな、と感じた。この本の前に読んだ『眠る男』がほとんど何も起こらない小説(作者側から言えば、手をかえ品をかえて何も起こさせない小説)だったのに対して、これは激情にかられていろいろしてしまう小説だったのが対照的で、ジェットコースターノベルかと思うくらいにすらすらと読めた。2世紀前のポルノグラフィーとして劣情を刺激する面もあったのかもしれない。

明日のライブの詳細を書いておきます。
「フレッシュ原爆ショー」
前売り1500円/当日2000円
午後6時30分開演(※OPEN18:00)
全員プレゼントとして保山謹製「保山謹玉袋」と「その他」を謹呈!
(数に限りがあります。先着順で)
出演:
●マツ秘ゲスト(タニシ、みちゃこ、他) 
 http://ameblo.jp/michako-v-o/
●邪王院 弘
 http://mixi.jp/view_community.pl?id=1746176
 http://www.eonet.ne.jp/~e-linx/
●中田氏大百科
 http://mixi.jp/view_community.pl?id=3920335
 http://www.myspace.com/nakadashiordie
●保山宗明玉
 http://mixi.jp/view_community.pl?id=868662
 http://www1.atpne.jp/nixi/?m=pc&a=page_c_home&target_c_commu_id=228
 http://diarynote.jp/d/49497
 http://d.hatena.ne.jp/hozan/
●スープーメッセンジャー
 http://www.geocities.jp/otonekocity/spm.html
 http://mixi.jp/view_community.pl?id=2971187
●ペケキングテリー
 http://mixi.jp/view_community.pl?id=2028057
 http://www.myspace.com/teampeke
 http://blog.livedoor.jp/teampeke/
●No.305
 http://mixi.jp/view_community.pl?id=1499115 「SON団」
 http://sound.jp/305/
 http://www.muzie.co.jp/cgi-bin/artist.cgi?id=a034516 Muzie(MP3)
 http://www.myspace.com/no305
 http://www.youtube.com/results?search_query=no.305
 http://www.nicovideo.jp/search/No.305  ライブ映像
●丼野M美
 http://mixi.jp/view_community.pl?id=999198
 http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=donno_m
●dark angel Maria
 http://x116.peps.jp/darkangelmaria/
●虹色蝶
 http://mixi.jp/view_community.pl?id=4456070
●宮崎亜美
 http://mixi.jp/view_community.pl?id=3664577
 http://www.youtube.com/watch?v=p-TIUwoNIdg
●野中ひゆ
 http://mixi.jp/view_community.pl?id=147167
 http://www.star-create.net/girls/hiyunonaka/
 http://hiyu-nonaka.jugem.jp/
●ラジオカセッツ
 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=41420209&comm_id=2270047
 (保山ユニットコミュ内「ラジオカセッツ」トピ)
●ちや秘ゲスト(出るんだか出ないんだか)

▲出張銭ゲバ、フランクフルト焼き。

会場:なんばBEARS
住所:〒556-0011
大阪市浪速区難波中3−14−5 新日本難波ビルB1
電話:06-6649-5564
地下鉄難波駅5番出口を出て、そのまま進行方向にまっすぐ、
信号3つ目を右に曲がったところにあります。
徒歩約8分。阪神高速の高架に沿って歩く感じです。
※駐車場はございません。 近隣の駐車場をご利用 下さい。

ここだけの話ですが、このイベント、受付で「ハナコーベン」と言うと、前売り料金で入場できます。
午後5時から関西将棋会館で第50期王位戦七番勝負の第4局大盤解説会。
深浦王位に対して3連勝して早くも王手をかけた木村八段。この1局で王位を獲得できるか?という大勝負。
お互いに矢倉に組んでの戦いか、と見ていたら、お互いに穴熊に移行するかという模様。
解説は安用寺六段。
次の一手出題は83手めの先手木村八段の手を考える。
候補手は、「1五角」「4五飛」「4三歩成」
直前に4五の歩を4四に突き出してるんだから、流れで「4三歩成」だろう、と予想したが、正解手は「4五飛」ハルウララ連敗記録がまたはじまる。
えっ、そんな手で勝てるの?と思ってたが、65手めの封じ手「4五桂」の段階で既に木村八段がやや苦しかったようで、106手で深浦王位が一矢をむくいた。
意外と早く終わった対局だったが、解説会終えてから読書とかしてたら、あっと言う間に仕事の時間になった。朝まで夜勤。

『眠る男』

2009年8月4日 読書
『眠る男』
ジョルジュ・ペレックの『眠る男』を読んだ。
物語の主人公は「おまえ」
おおっ『やぶにらみの時計』か!
「おまえ」がしないことを列挙する文章が並ぶ。
「おまえ」は睡眠をとっているのではなく、ひきこもりにも似た、精神が眠った状態なのだ。無気力で無関心。
本書より引用。

「おまえにはやり続ける気がないのだ、自分を護る気も、逆に攻撃をする気も」

「夜と部屋だけがおまえを保護してくれる」

「おまえは、自分の忘れ去られている状態に、幸福らしきものをよく覚えるのだ。口を利く必要もなく、意志を持つ必要もない」

「おまえはまだほとんど生の経験を積んでいない、にもかかわらず、すべてのことがすでに言われ、すでに終ってしまった。おまえはたった25歳にすぎないのに、おまえの道はすっかり引かれている。役割が用意され、レッテルが整えられている」

「どうして一番高い丘の上によじ登ることがあろうか。すぐにまた降りねばならぬというのなら?それにいったん降りたとき、どうやって上に登ったかを語ることで人生を費やしてしまわぬにはどうしたらよいのか?どうして生きているふりをすることがあろうか?」

「午後のあいだじゅう、あるときは朝起きてからずっと、あるときは明け方まで、時間を潰すためでさえなく、もうそのためでさえもなく、ゲームを続けるようになる」

「おまえは忍耐強い、だが待っているわけではないのだ、おまえは自由だ、だが選ぶということもないのだ。おまえは何でも自由にすることができる、だがおまえを動かすものは何ひとつないのだ。おまえは何ひとつ求めない、何ひとつ要求しない、何ひとつ押しつけない。耳で聞きはするけれども、絶対に耳を傾けたりはしない、目で見るけれども、絶対に目を向けたりはしない」

読んでいるときの印象は、学生時代に読んだ『魔の山』に似ていた。
読み進むにつれて、本から呼ばれる「おまえ」が、本当に、僕のことであるかのように思えてきた。
僕がめざめていない男だということについては、ペレックと同意見だ。

逆瀬川のアピア夏まつりに行く。
到着時に、ちょうどステージでライムメンバーダンスがはじまっていた。
キッズダンスに、ロマンティック浮かれモード。
司会のJan2の紹介で、MarryDoll登場。
マリドレンジャイの衣裳。
セピア、けいおん、ひまわり、てるみ、バニラ、大好きのヒミツ。
物販に寄る前に白いタイヤキとか、からあげとか食べているうちに、いつのまにか物販スペースに2人はおらず、せめて挨拶だけでもしにいけばよかった、と思った。


メロンブックス日本橋店にてラジオ大阪の「もえもえポンバシ系」公開収録。
天津・向がパーソナリティをつとめ、夕刊フジの格清記者がインタビュアーとなって、SI☆NAにいろいろ聞く。SI☆NAはつい先日、メンバーの中山菜々が卒業したばっかりで、3人になってはじめて見たのだが、なんだか焦点がぼけたように思えて、僕はとくにSI☆NAのなかで誰をイチオシにするということもなかったのだが、菜々ちゃんの存在が自分の予想以上に大きかったことに気づかされて愕然とした。先日の「あほやねん好きやねん」で須磨が目が赤く腫れていることを中山功太につっこまれて、「ここ2日ほど、こうなってる」と何気なく言ったとき、僕は泣いた。2日程前には菜々ちゃんのラストライブがあったのだ。
さて、「もえもえポンバシ系」だ。
格清記者の分析では、ペロペロキャンディーズが活動をやめて、関西のアイドルムーブメントは落ち込んだ、ということになっていたが、このあたりは、「ああ、夕刊フジならではだな」と感じた。
お客さんからの質疑応答もあり、それぞれ面白かった。
SI☆NAの各メンバーの魅力はあいかわらず輝いており、安心した。
1曲だけだがライブもあった。「お願い魅惑のターゲット」!メロンブックスだけに!
SI☆NAのコーナーが終わり、アルメイドのアロエを相手に腐女子トーク。アロエがまったく腐女子じゃない、と宣言して、不思議なムードがただよう。
番組収録後、店を出ると、ちょうどSI☆NAが出て来て、絶妙のタイミングを神に感謝した。

雨が降りそうになかったので、安心して大阪城野外音楽堂に行く。
ESSEの発表会。到着時には既にESSEオリジナルの部は始まっていた。
ESSEのいろんな教室がダンス。ベストダンサーが選ばれて、後日ベストオブベストが選出される。
午後5時30分からは、ESSEアカデミー・サマーライブ。
てれび戦士の鎮西寿々歌がMCで登場した。これで、撮影がいっさいオーケーだというのが、太っぱら。(ネットへの動画アップは駄目らしいが)
あゆがスマイリー、キャンディマシーンに乗って、を歌い踊る。この子ははじめて見たときから、全然変わっていない印象があるのが、なんともミステリーゾーンである。
キャラメルリボン、パステル(シャイニングデイ、ラスター)のライブもあった。
圧巻はやはりラストのESSEの歌で、パートによって、キャラメルリボンが中心になる箇所あり、パステルが中心になる箇所あり、そうした中で、あゆがお手本ダンスをダイナミックに踊ってのけるし、新たに天才少女ダンサーと呼ぶにふさわしい子もおり、フォーメーションの妙を堪能した。

今日はNHK-FMで昼間からずっと夜の「現代の音楽」まで、現代音楽が流れっぱなしで、録音できるかぎり録音して、帰宅後に一気に聞いた。
最初のベルトの交響曲は聞きのがしたが、あとはなんとか聞けた。
一応、番組で流れた音楽を全部あげておこう。
 − 海外コンサート −
 ▽アルヴォ・ペルト、フィリップ・グラス、
                ギヤ・カンチェリなどの音楽 
「交響曲 第4番“ロサンゼルス”」        ペルト作曲
                      (31分03秒)
        (演奏)ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
                 (指揮)ジェム・マンスール
  〜フィンランド・ヘルシンキ
            フィンランディア・ホールで収録〜  
                   <2009/4/16>
  (フィンランド放送協会提供)
「来たれ、創造主である聖霊よ」          ペルト作曲
                       (2分09秒)
「聖ヨハネのアンセム」              ペルト作曲
                       (5分31秒)
「主よ、平和をお与えください」          ペルト作曲
                       (4分35秒)
「わが道に山谷あり」               ペルト作曲
                       (8分10秒)
「リトルモア・トラクトゥス」           ペルト作曲
                       (5分04秒)
「モーニング・スター」              ペルト作曲
                       (2分55秒)
「サルヴェ・レジナ」               ペルト作曲
                      (12分09秒)
       (合唱)エストニア・フィルハーモニー室内合唱団
    (オルガン)クリストファー・バワーズ・ブロードベント
                  (指揮)ポール・ヒリアー
  〜エストニア・タリン 聖ヨハネ教会で収録〜
                    <2008/8/9>
  (エストニア放送協会提供)
「至上の幸福」                  ペルト作曲
                       (9分58秒)
            (合唱)ブラチスラバ音楽院室内合唱団
        (オルガン)ソラメンテ・ナチュラリのメンバー
                  (指揮)ドゥシャン・ビル
「何年もまえのことだった」            ペルト作曲
                       (5分28秒)
               (ソプラノ)イヴァ・ビトヴァー
          (演奏)ソラメンテ・ナチュラリのメンバー
              (指揮)スティーヴン・スタッブズ
  〜スイス・フリブール
          聖ミシェル・カレッジ内の教会で収録〜
                   <2008/7/11>
  (スイス・フランス語放送協会提供)
「風の中で踊る子供に」             タヴナー作曲
                      (29分34秒)
      (ソプラノ)インギビョルグ・グジョンスドッティル
            (フルート)コルベイン・ビャルナソン
       (ビオラ)グズムンドゥル・クリストゥムンズソン
              (ハープ)エリザベート・ヴァーグ
  〜アイスランド・スカウルホルト教会で収録〜
                   <2008/7/17>
  (アイスランド国営放送提供)
「弦楽四重奏曲 第1番 作品62“すでに日は暮れて”」
                        グレツキ作曲
                      (15分07秒)
「弦楽四重奏曲 第2番“カンパニー”」      グラス作曲
                       (8分53秒)
「弦楽四重奏曲 第2番」             ミール作曲
                      (27分30秒)
             (演奏)オーストラリア弦楽四重奏団
  〜オーストラリア アデレード・タウンホールで収録〜
                    <2008/3/1>
  (オーストラリア放送協会提供)
「ステュクス」                カンチェリ作曲
                      (31分58秒)
            (ビオラ)デヤン・ムラジェノヴィッチ
                 (合唱)セルビア放送合唱団
               (管弦楽)セルビア放送交響楽団
                 (指揮)ボヤン・スージッチ
  〜セルビア・ベオグラード コララク・ホールで収録〜
                   <2007/3/01>
  (セルビア放送協会提供)
以下、「現代の音楽」
                         猿谷 紀郎
 − いずみシンフォニエッタ大阪
             第22回定期演奏会から −(1)
「ドッツ・コレクション4(2009)」   山根明季子・作曲
  ※世界初演
                      (17分57秒)
            (管弦楽)いずみシンフォニエッタ大阪
                     (指揮)飯森 範親
「ダス・コンツェルト〜独奏フルート、ハープ、
       打楽器そして弦楽器のための(2001/02)」
                  マウリシオ・カーゲル作曲
  ※日本初演
                      (22分40秒)
                   (フルート)安藤 史子
           (弦楽合奏)いずみシンフォニエッタ大阪
                     (指揮)飯森 範親
  〜大阪・いずみホールで収録〜
                   <2009/6/13>

STS@そよかぜまつり〜塗り立てのペンキに、涙@天劇キネマトロン〜天野天街萬華鏡展@うてな喫茶店〜ニンギョウ・エキゾチカ展@珈琲舎アラビク〜JK21コラボの巻@アトリエACT
STS@そよかぜまつり〜塗り立てのペンキに、涙@天劇キネマトロン〜天野天街萬華鏡展@うてな喫茶店〜ニンギョウ・エキゾチカ展@珈琲舎アラビク〜JK21コラボの巻@アトリエACT
午後1時から西区民センターの「そよかぜまつり」で、STSのユニットライブを見る。
出演順に。
僕の太陽/リボン
学園天国/チェリッシュ
ビンゴ!/ファッションズ
大声ダイヤモンド/ファッションズ
この前の沖縄アクターズ社長歓迎ライブには出演していなかった3組なのだが、はっきり言って、この3組の方が、歓迎ライブのユニットよりも創叡らしくて好きなのである。
このそよかぜまつりでは、いろんな出店もあって、ゆっくりしたかったところだが、次の予定があって駆け足になってしまった。

中崎町に移動して、JK21ライブの整理券をもらう。
正直、ファッションズとか見た後では、JK21が激しく見劣りしてしまうんじゃないか、と不安でもあった。それだけではない。今日はミルキーハットと万葉シャオニャンがゲストで出演するのだ。歌もダンスもファンへのサービスも、JK21のホームステージでライブするだけに、単純に比較対象になってしまう。そして、上記3つのどの観点からも、ミルキーハットと万葉シャオニャンはJK21を凌いでいると思われるのだ。ダンスでなんとか太刀打ちできるのは、川口と須々木だけだが、どちらもこのライブに出演しない。ただ、歌とダンス、ステージングの見事さだけを基準におくくらいなら、最初から地下アイドルなんか見にきていないわけだ。テレビで活躍しているメジャーなプロフェッショナルだけ見ていればいいわけだ。さて、僕はどんな感想を持つんだろう。

ライブまで時間があったので、中崎町を満喫する。
まず、天劇キネマトロンで映画を見る。自主映画を中心に、多くは入場無料で映画上映されている場所だ。
「塗り立てのペンキに、涙」2008年
大野将志監督、すねおがある主演。吉田青弘、新井美穂。81分。
午後3時からの上映で、ちょっと遅れたかと思ったが、幸いにもお客さんがいなくて上映がはじまっておらず、僕ひとりの貸しきり状態で上映してもらうことに。これは贅沢だ!
女優を目指す女性とミュージシャンを目指す男性。ふたりは結婚の約束をするが。
と、いう直球のストーリー。
演技が自然で驚いた。
撮影に使われた場所が天人とか、青少年会館とか、よく見知ったところが出て来て、お客さんの役でこれもまたどこかでお見かけしたような人が見れたりして、面白かった。

うてな喫茶店で「天野天街萬華鏡展In大阪」
天野天街のポスターに使われたコラージュアート展示のほかに、今までに作られた大量のチラシも見ることができた。
そう言えば少年王者館も長く見に行っていないな、と思ってたら、8月に京都で公演があるようだ。うっかりしてたな。きっともうチケット無いよ〜。ちなみにその公演は「夢+夜」(ゆめ、たす、よる)で、チラシ見たら、JK21の真琴が見た悪夢みたいな日本人形が描かれていた。

珈琲舎書肆アラビクで「ニンギョウ・エキゾチカ展」
相場るい児(陶人形)
きんすなご(人形)
Qeromanion・鳴力(アクセサリー)
くるはらきみ(人形)
グレゴリ青山(イラスト)
河野甲(革人形)
河野滋子(人形)
coppers早川(銅人形)
佐藤珠子(人形)
トサカネコ舎(人形)
Noe(人形)
山吉由利子(人形)
YOUCHAN(イラスト)
よねやまりゅう(人形)
他、というラインナップ。
このお店は人形展示と販売、喫茶に古書販売、と、いったん腰を落ち着けると根がはえてしまいそうな魅力があるが、時間がなくて、さっと巡回して出る。

その他、学校で開催のお化け屋敷の準備を眺めたり、猫を見つけて遊んだり。
午後6時からアトリエACTでいよいよライブ。
司会は、こけらおとし。
まずJK21が「win! win!タイガース」
今日のメンバーは、ジョージ、すだこ、松田、椿、月脇、碧、真琴、田中。
続いて万葉シャオニャン「アオニヨシ奈良ノ都デテンツクテン!」
ミルキーハットは3曲。
1.By the way
2.歩いていこう
3.マイレボリューション
Jk21再び登場で3曲。神戸のジャズイベントで歌う歌を練習?のために。ボーカルはジョージ、すだこ、松田。
1.星に願いを
2.フライミートゥザムーン
3.困っちゃうナ
3組登場で、夏の思い出を絵に描いて発表するコーナー。代表で2人ずつ。
JK21は田中(インフルエンザ休暇中に行った海)、ジョージ(オーサカ金魚)
万葉シャオニャンは、さな(臨海学校で行った白良浜)、さゆみ(家族で遊ぶ早朝の公園。側転とかバク転とかして遊ぶらしい!)
ミルキーハットはちひろ(アリオ八尾での公開イベント)、さやか(夏まつり。浴衣でいちご飴)
後半戦は万葉シャオニャンから。
1.花、咲きますように
2.鉄腕アトム
ミルキーハットは5曲。
1.軌跡
2.Diving to Love(前半はメンバー紹介)
3.ハッピーメイカー
4.大航海ランドスケープ
5.グレープフルーツ
ステージを降りて客席にアプローチしてくるのは、JK21にない光景で新鮮だった。
ラストはJK21
1.ちゃう×3
2.エニシングゴーズ
3.フットマン
4.ハッピーグラデュエーション
アップ&アップのエンディングに使われている新曲を初披露してくれた!
ライブ終わりで、万葉シャオニャンもミルキーハットも合同で、大握手大会!
ほとんどしゃべれない僕なのに、万葉シャオニャンは向こうから話しかけてくるので、つい話したりした。
さて、ライブの感想はどうだったか、というと。
この後は何回も書いては消し、書いては消し、していたが、どのユニットも楽しめた、とだけ書いておこう。これからも、JK21は他のユニットをゲストに呼んで、刺激的なライブをしてほしいと思う。
JK21デイリーライブ「モー娘。夏歌の巻」@アトリエACT、『ゆらめく炎』
JK21のデイリーライブ。
1.ハッピー・グラデュエーション
最近見た夢の話。
須田:日常そのもの
みさき:大きな猿のぬいぐるみ奪われる
真琴:日本人形に囲まれる
みゆき:大学受験失敗
田中:結婚式
月脇:サンタが操縦するタイムマシンに乗って時空をさまよう
椿:宇宙の高さのパフェ食べる
脇坂:テレビから貞子が出てくる
桃菜:テトリス(発熱時に必ずみる、とか)
城島:遅刻
トーク終わりで、モーニング娘。の夏歌特集
2.ひょっこりひょうたん島(月脇、番長)うしろの真琴の振りは完璧!
3.チュ夏パーティー(真琴、桃菜、脇坂)
4.ザ☆ピ〜ス(椿、田中)
伝言ゲーム。背中に書いた文字を伝えていく。
城島が「城島ゆかり」とお題を出すが、須田から月脇への伝言で「ピカチュウ」と変換され、最終的に「ピカチュウ」!月脇以降のメンバーは罰ゲームで空気椅子。
5.エニシングゴーズ
6.フットマン
ライブ終了後は握手会。
あいかわらず、何をしゃべっていいのかわからない。悪意や敵意がないことだけでもわかってもらいたいのだが。
桃菜がペット的なたまらない可愛さを持っている、とは以前から思っていたが、今回、月脇の魅力の種類がなんとなくわかってきた。
月脇は、孫の可愛さなのだ。おじいちゃんが孫を見て、「目の中に入れてもいたくない!」と無条件に可愛く思えてしまうのに似た不思議な魅力を持っている。
本人がこの日記を読むことはまず無いだろうが、こんな意見はうれしいのか?微妙か?絶賛して褒めているつもりなんだけどなあ。

読んだ本は、ピエール・ドリュ・ラ・ロシェルの『ゆらめく炎』
昨日読んだジャック・リゴーをモデルにしたと思しき小説。
今にも自殺しそうな麻薬中毒の男が、友人たちに会って会話したりするが、結局自殺をとめることはできない、という話。
そう難しい小説でもないのに、この本には少々てこずった。
なかなか文意が頭のなかに入っていかないのだ。
そう言えば、と『自殺総代理店』を引っぱりだしてみると、こんな文章があった。

私に起こったあらゆる事柄のなかで、私が全く関与しなかったことを一番よく思い出すのはなぜだろうか。
私は、自分が存在していないと感じる瞬間にだけ生を感じる。
私が生き続けていくためには、自分が存在していないことを信じていくしかない。
(「すべての鏡が私の名を映している」より)

リゴーが他人事の世界でふわふわ生きていたように、なんだか、作中の主人公アランの心情や行動もフワフワした感じだったのだ。
30才で自殺したリゴーへのあてこすりともとれる描写もある。
「その青春は終わろうとしていた。というのも、彼は30才になったばかりだが、30才と言えば、美貌しか持ち合わせていない青年にとっては老けた年だったから」
手厳しいね!
さて、『ゆらめく炎』からいくつか引用してみると。

(金は)際限なく彼の指の間を通り過ぎるが、決してそこにとどまらずに流れ去る束の間の幻だった。

麻薬が再度の転落を正当化するのに吹き込む詭弁とはこうしたものだ−おれはだめな奴だ、だからまた薬に手を出したってかまわないと。

彼はついに、麻薬中毒者たちの生活の真実の性格をはっきりと知った。よく整理された、閉じこもりがちな、気楽さを好む生活。カーテンを引いて、冒険や困難を避ける年金生活者たちの目立たぬ存在。共通の犠牲的精神によって結ばれ、純潔で気むずかしく、お喋り好きで、自分たちの信仰を悪く言われれば眉をひそめて顔をそむけるオールド・ミスたちの変哲もない生活。

個人の意志は過去の時代の神話なのだ。文明に疲れた人種はもはや意志を信ずることはできない。恐らく、彼らは強制の世界の逃げ込むだろう。

「ぼくは女にはほとんど力がない。しかし、女を通してはじめて、物に対して力を持つことができるんだ。ぼくにとって、女とはいつも金のことだった」

「たとえば、ここにいるどの女もぼくは欲しいという気になれない。彼女たちがこわい、ぼくにはこわい。女の前に出ると、戦いの最前線にいるのと同じようにこわいんです。たとえばソランジュですが、彼女と5分間二人っきりになるとしたら、ぼくは鼠になって壁のなかに逃げ込んでしまいますよ」


作品の終わり頃に、主人公アランが自殺する理由をあれこれと考える描写が出てくる。
「男と女の世界に文句を言う筋は何もない。それは畜生の世界だ。そして、おれが自殺するのは、成功した畜生ではないからだ」
「おれが死ぬのは金がないからだ」
「おれが自殺するのは、お前たちがおれを愛さず、おれもお前たちを愛さなかったからだ」
「自殺とは、日常生活の錆によってばねが腐食した人間たちの苦境打開の策である」
「自殺とは一つの行為である。他に何も成し遂げ得なかった人間たちの行為なのである」
いやはや、まったく、甘ったれるな、といい加減な僕でさえ言いたくなるような話だが、やはり、強烈な磁力があることも否定できない。
長く生き過ぎてしまった自分、というものを僕は抱え込んでいるのかもしれない。
なお、この『ゆらめく炎』を原作としてルイ・マルの「鬼火」という映画が作られているが、本書の翻訳当時は、まだ日本公開されていなかったようだ。僕も「鬼火」見たのは20年以上前なんじゃないかな。これを機会に「鬼火」見たら、また自殺の方に針がぶれそうで、恐ろしい。

『自殺総代理店』
ジャック・リゴーの『自殺総代理店』を読んだ。
以下、目次。
ジャック・リゴー/アンドレ・ブルトン
真面目に語ろう…
自殺総代理店
求職
三面記事
ある貧しい青年の物語
お気に召すなら
バレス裁判
すべての鏡が私の名を映している
遺稿断片
ジャック・リゴー年譜
永遠のダンディズム〜訳者後跋に代えて

1920年頃の『リテラチュール』誌に発表されたわずかの作品と、発表する気もなく書きつづられた文章から、リゴーらしさをあらわすものを集めて編まれた1冊。
リゴーはルイ・マルの映画『鬼火』の主人公のモデルとされている人物で、1920年にはパリ・ダダに参加。口にピストル入れて撃ったけど不発、とかの自殺未遂を経て、ついに自殺して果てる。作品がどうこうと言うより、その生き方(死に方?)、行動がダダ。マン・レイの「エマクバキア」で在りし日の姿を見ることができる。
で、そんなリゴーがどんなことを書いているかと言うと。

「生きる理由などありはしない、かといって死ぬ理由もない」
「人生などわざわざ捨てるにも値しない」

昨日読んだヴォネガットが「笑い」に注目してたのとは対照的だ。でも、ダダというかぎりは、シニカルにせよ笑いの要素があったはずなのだ。今リゴーがおれば、セカイ系の作家にでもなっていたのかもしれない。だいたい20才頃に書いた作品が多いので、思春期地獄のまっただなかだ。もったいぶった、傍から見ると笑わずにはおれないスタンスを、自覚的に生きたのかもしれない。リゴーは1899年生れ、1929年自殺で没。30才以降の生を認めなかった姿勢も、一貫している。
ただ、リゴーの本なんかを、仕事のある日などに読んだのは失敗だった。なにもかも虚しく目にうつってしまう。それだけの影響力があったのだ。リゴー、おそるべし。

JK21デイリーライブ「関西出身の巻」@す・適塾、『国のない男』
JK21のデイリーライブ。
今日のメンバーは11人。城島、藤井、田中、松田、今崎、碧、須田、椿、月脇、脇坂、新垣。
1.ハッピーグラデュエーション
トークは、疲れの癒し方。
田中:お風呂で寝る
真琴:目に保冷剤
桃菜:扇風機の前に座る
わっきー:寝床でゴロゴロ
すだこ:部屋暗くして好きな音楽聞く
あゆみ:足あげて寝る
月脇:ハンドマッサージ
番長:体バキバキ鳴らす
つばっきー:猫だっこ
みゆき:音楽
ジョージ:プリン食べて寝る
コーナー終わりで、関西出身歌手特集
2.ライフタイムリスペクト(わっきー、ももな)
3.wind(あゆみ、番長)番長歌詞とちる
4.イエーめっちゃホリデイ(まこと、つばき)
真琴は℃-ute、椿はあややファンだとか。歌のタイトルは、みゆきによると「イエス、めっちゃホリデイ」になっていた。まあ、何を言って、何をしても可愛いからいいけど!
古今東西ゲーム
お題は「色」。ジョージが罰ゲームで、日本語禁止トーク。「え〜と」でアウト。
お題は「大阪名物」。わっきーが罰ゲームで。外来語禁止トーク。かなり頑張るが「ボウリング」を言い換えるのに「ボール」使って砕ける。
5.エニシングゴーズ
6.フットマン
7.Kiss(ジョージ、椿)
この日も、仕事の前だったので、サラリーマンカッターと長ズボンで、ライブ終了後は、時間の都合で握手に参加せず飛び出す。

読んだ本はカート・ヴォネガットの『国のない男』
以下、目次。
1、わたしは末っ子だった
2、「トゥワープ」という言葉をご存じだろうか
3、小説を書くときの注意
4、ここで、ちょっとしたお知らせを
5、さあ、そろそろ楽しい話をしよう
6、わたしは「ラッダイト」と呼ばれてきた
7、2004年11月11日で、82歳になった
8、人間主義者とはどういう人を指すかご存じだろうか
9、何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもその通りにせよ
10、イプシランティの懐古的な女性
11、さて、いい知らせがいくつかと、悪い知らせがいくつかある
12、わたしはかつて、自動車販売会社の社長だった
レクイエム
作者から
訳者あとがき
カート・ヴォネガット作品一覧

カートヴォネガット最晩年の言葉の数々。
本書より、いくつかの引用をしてみよう。それぞれ、わかりやすく、読みやすいが、それこそ年をとったことで自然に備わるマイルドさなのだろうか。

(手紙での質問にこたえる)
「もし自分にとって危険だということがわかっている人間がいるとしたら−たとえば、ポケットにピストルを持っていて、即座に撃ってきそうな人間とか−あなたはどうします?イラクはそんな相手なんです」
返事。
「では、われわれすべてのために、ショットガンを買って−できれば12口径の二連式がいい−隣の家に飛びこんで、その家の人たち(警官を除く)の頭を吹き飛ばしてください。みんな、武装しているかもしれないのですから」

この地球はいまやひどい状態だ。しかしそれはいまに始まったことではなく、ずっと昔からそうだったのだ。「古きよき時代」など、一度たりともあったためしがない。同じような日々を重ねてきただけだ。だから、わたしは自分の孫にはこう言うことにしている。
「年寄りに聞こう、なんて思うなよ。おまえとちっとも変わらないんだから」

唯一わたしがやりたかったのは、人々に笑いという救いを与えることだ。ユーモアには人の心を楽にする力がある。アスピリンのようなものだ。百年後、人類がまだ笑っていたら、わたしはきっとうれしいと思う。


なるほど!笑いが人の心を楽にする薬だというなら、さっそく買いに行きたい吉本グッズがある。僕がほしいのは「ヨクスベール」の方なんだけど。
『ブルバキ−数学者達の秘密結社』
モーリス・マシャルの『ブルバキ−数学者達の秘密結社』を読んだ。
以下、目次。
1、グループがつくられる
 ブルバキの育ちの園、エコール・ノルマル・シュペリユール/初めは控え目な計画が、次第にファラオ的になる/田園の集り/実験台モルモットは将来性を示さなければならない/50歳で定年/偉大な才能と優れた頭脳
 ●ニコラブルバキ協力者の会
 ●ジャン・デルサルト(1903-1968)
2、名前にまつわる伝説
 ●本物のブルバキ将軍(1816-1897)
 学生の茶番劇かそれとも文学的なほのめかしか?/エリ・カルタンが一風変わった数学者の名づけ親となる/未知の先祖の出現/ニコラ・ブルバキの略歴
 ●「ブルバキの略歴と業績」
 ●アンドレ・ヴェイユ(1906-1998)
3、若者と大御所
 ルネサンス−西欧数学の復興/19世紀に厳密に、そして抽象的になる/1900年代の導き手ポアンカレとヒルベルト/ほとんど師を持たない見習い数学者/『解析教程』打倒、『現代代数学』万歳!
 ●1937年の『メダルの戦い』
4、『数学原論』
 10部門、60以上の章/発行者フレイマンの加担/ブルバキは『一般から特殊へ』と記述する/新しい用語、新しい記号/ブルバキの対象は誰?
 ●1、デュドネが語るブルバキの執筆法
 ●2、集合論
 ●3、代数学
 ●4、位相
 ●5、実一変数関数
 ●6、位相線型空間
 ●7、積分
 ●8、可換代数
 ●9、リー群とリー環
 ●10、微分可能多様体と解析的多様体
 ●11、スペクトル論
 ●ジャン・デュドネ(1906-1992)
5、公理的方法と構造を目指して
 ヒルベルト流の公理的方法/構造の3つの型/ダチョウをまねるとき…/カテゴリー対ブルバキ型の構造
 ●ブルバキからウリポ、ピアジェそしてレヴィ=ストロースへ…
 ●1、群の構造
 ●2、環とイデアルの構造
 ●3、体の構造
 ●4、順序構造
6、ブルバキの断片:フィルター
 ●1、距離の公理
 ●2、位相空間、開集合と近傍
 ●3、フィルターの公理
 ●アンリ・カルタン(1904年生まれ)
7、セミネール・ブルバキ
 セミネールの儀式/864の講演、1万ページの講究録/専門化しすぎているという者もいる…
 ●セミネール・ブルバキの先駆者:「セミネール・アダマール」と「セミネール・ジュリア」
8、繊細にして謹厳な学生達
 言葉の重み、酒樽の衝撃/ブルバキは自発的な難読症?/自分自身にも不遜な/ブルバキ嬢の結婚、そしてブルバキの逝去…
9、『人間精神の名誉のために』?
 ブルバキの選択−論理もなし、応用数学もなし/ブルバキは基礎論に興味がない/常に一般化を追い求める超公理化師達?/ブルバキは解析学を代数化した
 ●ブルバキは数学での権力者であったか?
 ●測度、積分と確率
 ●クロード・シュヴァレー(1909−1984)
10、学校教育での『現代数学』
 ブルバキが高等教育を制覇する/ブルバキが ポリテクニクに入る/至るところに数学を見た/デュドネが「打倒ユークリッド!」と叫ぶとき/革命の後に反革命が/ブルバキは用心深く、中立し、沈黙を守った
11、不死の数学者?
 数学の情景は変わった/時間の不足か熱意の不足か?/「彼の仕事は終わっている、しかも見事に終わっている…/数学は上に統一され、下にではない

ブルバキの毀誉褒貶、盛者必衰の理。
面白いのは断然、ブルバキのなりたちあたりで、「カニュラール」と呼ばれる、学生の悪ふざけが横溢している。
ブルバキは八手三郎みたいなもので、複数の数学者達によるペンネームなのだが、実在する個人であると主張しつづける。ブルバキという個人はいない、と暴露する者を相手に、「おまえこそ、架空の合作ペンネームじゃないか」と切り返したりしている。こういう稚気に富んだ遊びは、ミステリに通じるものがあって、親近感が湧く。まるでバーナビー・ロスとエラリイ・クイーンのやりとりみたいなものではないか。
以前に読んだ『アンドレ・ヴェイユ自伝』の記述が正しいならば、アンドレ・ヴェイユがブルバキの経歴を創作し、ポルデヴィア出身だということにした、ということだが、本書ではまた違う記述が見られる。
それは、1960年頃につくられた『ニコラ・ブルバキの略歴と業績』と称する文書で、それによると、
「ブルバキ家はクレタ島出身である〜ソテル・ブルバキの三男はロシアに亡命し、次いで ルーマニアに渡ったが、まもなくギリシャに残った両親との連絡を絶った。ニコラ・ブルバキはこの三男の子孫で、1886年にモルダヴィア地方のククテニに生れた」
ブルバキを「モルダヴィア出身」だと百科事典的に記述することが散見されるのは、この文書をもとにしたものだと思われる。
もともと架空の「ブルバキ」さんの出身がどこであろうと、間違いとか正しいとか言い様がないのだが、ここは架空の土地「ポルデヴィア」だとする方が、よりブルバキらしくて面白いんじゃないかと思う。ポルデヴィア、という土地は、ウリポの作家で、ブルバキの一員でもあったジャック・ルーボーの『麗しのオルタンス』の解説によると、ジャーナリストのアラン・メイユが創作したのだと言う。(ポルデヴィアについて書かれているというミステリマガジンを読んでいないのがとても残念!)メイユがどんなふうにポルデヴィアを書いているのか、ちょちょっと調べてみたが、よくわからない。ここは、フランスに詳しい人にご教示いただきたい。ポルデヴィアに興味を持ったついでに、ライツヴィル物をまた読みたいな、なんて脱線するのが、楽しいのだ。
この本は簡略ながら数学的なことも書いてあり、まったくの数学オンチの僕の頭にはなかなか入ってこなくて、四苦八苦した。最近とんと読書していないような日記が続いていたのは、本書と闘っていたからである。だが、数学的なことはちんぷんかんぷんでも、この本はめちゃくちゃ面白かった!

午後7時からJK21のデイリーライブ。
今回もまた、遅刻した。
途中から入ったが、メンバーが「癖」のことでいろいろしゃべっていた。
「癖」って今、旬なのかな?
天才てれび君MAXでも「なくて七癖」をテーマにガールズトークしてたし、ラジオでヒロTも癖について語ってた。
今回のメンバーは、番長、ジョージ、ももな、みゆき、つばっきー、つきわっきー、まこと、すだこ、あゆみ、わっきー、きゅうりなの11人。
1.ハッピーサマーウェディング(ももな、みゆきボーカル)
2.LOVEマシーン(ももな、すだこボーカル)
そう言えば、須田琴子は、かつては「すだっこ」とか言ってたと思うけど、今や「すだこ」で定着してるなあ。
トークは漠然と「面白い話」
すだこ「マックシェイクのヨーグルト味がおいしい」
(それほどでもなかった、というメンバー。今日帰りに食べるように、とすだこから指令。やはり気になって、僕も食べてみた。おいしい!でもそれほどでもない!)
まこと「塾行ったときに猫に引っ掻かれた」
ジョージ「怪我がたえない」(爪がそげた!)
みゆき「つばっきーの変な口癖。みんなでバイバイしてるとき、『愛してるよ』。待ち受けの猫に『愛してるよ』」(そう言えば、と、まことが付け足す。つばっきーが携帯で会話しており、「愛してるよ」としゃべっていたが、その電話はどこともつながっていなかった)
つばっきーの面白さが爆発してた。ひょっとして、つばっきーはアングラ寄りの感性の持ち主なのかもしれない。
つきわっきー「番長が握手会ごっこで暴走」
3.花吹雪ハニーチップス(ジョージ、番長)
4.キラキラ乙女心(椿、わっきー)
5.エニシングゴーズ
6.フットマン
7.Kiss(ジョージ、椿)
終わってみれば、椿まつりのライブだった。
終了後は握手会。例によって、何をしゃべっていいのか緊張してしまってわからず、ただただニコニコする気持悪いおっさんと化す。
さて、昨日の日記で、考えていることがある、と言ってたが、なんとなく、それがかたまってきた。今のJK21では、プチから昇格したばかりのきゅうりながエースだ。JK21の救世主になるんじゃないか。

午後3時からスタジオSTSで、STSライブ。
今回は沖縄アクターズスクール・牧野社長歓迎ライブと銘打った特別編。
MCは工藤幸子
1.オープニング/ジュニアダンスチーム
2.FEED BACK/スーパーバブルス
3.かけがえのない詩/パール☆ホワイト
4.Jungle Dance/リサコ&ジャングルダンサーズ
5.Brightness〜笑顔でゆくよ/門前あかり
6.My Will/Rino
7.Love like candy floss/クリスタル
8.キューティーハニー/ダークチェリー
9.Kitto.../ネクスト
終了後、創叡と沖縄アクターズスクールの両社長の言葉もあった。
なんだか先が楽しみになってくるようなワクワクさせる話だった。
社長!信じて待っていていいんですね!期待してますよ!
今回のライブは人数限定で、いつもより客席を広く余裕を持った置き方をしていた。こういうのは見やすくて、とてもいい。でも、普段からずっと人数限定では、競争率を考えて焦ってしまい、精神衛生上よろしくないか。

午後6時からアメリカ村のマイケルキューブでKIssFM「エニシングゴーズ」の最終回。
サウンドクルーはジョージ、さあや、谷口、みゆき。
応援にワッキー、つばっきー、まこと。
まことはプチJKの新リーダーになったらしい!
1.Footman
今回は大予言大清算スペシャル。
ジョージ「バルーンスカートが流行る」→「残念」バケツ持って番組最後まで立ってる。
まこと「デニムのひらミニ流行る」→「達成」(ハズレてたら、1週間たこ焼き禁止だった)
わっきー「おしゃれ長靴流る」→「達成」(ハズレてたら、セットの片付け)
2.ハッピーグラデュエーション
曲明けで、さっきのコーナーの続き。
谷口「50人の観覧客」→「残念」達成したメンバーへのパシリ。タピオカ入りミルクティーにアイスドッグに、たこ焼き。
椿「トマト丸かじりダイエット」→「残念」たこ焼きの着ぐるみ。その後、つばっきーはすっかりスネたタコ焼きを演じる。
番長「予言が3つ達成する」→「残念」鮒寿司食べる、って、番長は欠席!
みゆき「早口言葉コーナーで優勝する」→「残念」コーナー自体が途中でなくなるし、みゆきも予言後にあんまり番組に参加できなかった。罰ゲームは、空気椅子。
3.花吹雪ハニーチップス
曲中に谷口がパシリから帰還。ここでみゆきの空気椅子は解除。
みゆきの「何かが起こったネコの物真似」
ジョージの「ニャースの歌」
4.Win! Win!タイガース
5.Kiss
番組終了後は、サイン入りiTunesカード総取りじゃんけん。
3回チャンスはあったが、3回とも、1回戦で敗退。じゃんけん弱すぎる自分。
さあやはこれでJK21を卒業する。昼間にアトリエでは卒業ライブがあったのだが、STSのチケットを早くに買っていて、行くことに決めていたのだ。STSの方ではJK21のRinoが活躍していたわけだが。
さあや、柊子を欠いたJK21がどうなっていくのか、これは見逃せない。
考えるところもあるが、それは近いうちにデイリーライブ見に行って、確かめてみようと思っている。

今日のテレビはNHK杯将棋も逆転で面白かったし(はっしー負けた!)、大相撲は手に汗握ったし最後までもつれる面白さ!)、よかった。ただ、昨日の夜BSでやってたしょこたんのライブの最初の方がうまく録画できてなくて、これは無念。ヘッドクリーニングしたら、ちゃんと録画できるようになったけど。
NHK-FM「現代の音楽」
                         猿谷 紀郎
 − N響ミュージック・トゥモロー2009から −(2)
「モルフォゲネシス(2009)」       斉木由美・作曲
  ※N響委嘱作品 世界初演
                      (10分28秒)
                  (管弦楽)NHK交響楽団
                 (指揮)ジョナサン・ノット
「バイオリン協奏曲(1992)」   ジェルジ・リゲティ作曲
                      (29分00秒)
                  (バイオリン)庄司紗矢香
                  (管弦楽)NHK交響楽団
                 (指揮)ジョナサン・ノット
  〜東京オペラシティ・コンサートホール
                タケミツメモリアルで収録〜
                    <2009/6/1>
「オルガンのためのエチュード 第2番 流れ(1969)」
                   ジェルジ・リゲティ作曲
                       (3分20秒)
            (オルガン)ジグモンド・サットマリー
   <WERGO SCHALLPLATTEN
                WER 60 161−50>


午後2時から弁天町のORC200で歌姫ライブ。
まず、スタジオDIPのキッズダンス。
途中で、おばあちゃんたちの太極拳もはさまれる。

遠藤早希
ピカチュウの着ぐるみでポケモンD&P、脱ぎ捨てて、いや、脱いできちんとたたんで司会のおねえさんに渡してから、マイメロくるくるシャッフル。
この子の明るさにはいつも微笑まされる。

平井沙知菜
絢香とスーパーフライ。

黒田沙耶華
ジュエリーデイをキーボード弾き語りで。

山本美優
母親のリクエストで大声ダイヤモンド歌う!

小林亜莉彩
倉木麻衣の歌など。ミニ浴衣のあざやかなこと!
この子が出るのなら毎回万難を排しても見に行かねばならない!

佐藤周子
オリジナルのチェイスなど。

吉村綾花
ゴーマイウェイ、赤い糸、とオリジナル2曲。
SweetSの歌とか歌って踊ってくれたらいいなあ。
司会のお姉さんが、彼女が、あのスイーツのアヤカだとわかっていない風だったので、インタビューがちぐはぐな感じだった。

FUKUMI
ソロで歌う機会も増えるようだ。
スタジオDIP&太極拳(内容はたぶん1回目と一緒)
スタジオDIPは、ダンスのうまい子が育ちつつあって、楽しみ。
太極拳は、先生なのか、決めるところでピシッと打撃を決めている人がいたりして、面白い。

Pastel
シャイニングデイ、大声ダイヤモンド、ラスター

ヒサ絵
傘を使った和風のいでたちで歌っていたが、ここで僕はタイムアップ!
心斎橋に向かう。
後は、山口美優、宮崎真穂、Babyjane(三木杏里、長野星美)、田頭沙希、竹井彩夏、吉井香奈恵という見逃せないラインナップだったのだが。
今回は、客席側も豪華だった。

午後5時から心斎橋FAN-J twiceでMarryDollのワンマンライブ。
3部構成のライブ。多くの花や花輪が届いていた。入るなり、涼子ママがおり、路上ライブで僕がテレビにうつっていたことを指摘された。僕は日本橋の地縛霊なのである。
第1部
1.大好きのヒミツ
2.恋するエンジェル
ブリブリのへそ出し衣裳。
ミサはブルーで涼子ちゃんはピンク。それぞれの衣裳の色にあわせたソロを1曲ずつ。
3.天国のキッス(ミサ)
4.ごきげんななめよ(涼子)
5.ウキウキウキウキウキDVD
6.バニラ
7.私生道(最後の歌詞は「それでは〜第2部へ〜」)
第2部
PV撮影のメイキング。
この映像が意外と長かった。
ハロプロのコンサートで、1曲分の映像が流れて、着替えたメンバーが出てくる、みたいなノリで考えていたので、あれ、と思った。まあ、貴重な映像なので、しっかり見ましたが!
第3部
バンド演奏でのライブ。
1.ハニーチューン
2.レイジー(けいおん!)
3.ハテハテ
4.ひまわり
5.ディアフレンド
6.思い
7.ベイビースター(涼子ちゃんはベイビースターのイントロ聞いただけで吐気するほど、好きで歌いすぎた、とか??????)
8.テルミー(ミサはこの歌を一番よく聞いているらしい)
9.渚にまつわるエトセトラ(パフィーが旬か?旬なのか?)
10.ラブ.チェリー
以下、アンコール
11.大好きのヒミツ
と、思わせて、涼子ちゃん20才の誕生日サプライズ!
青と赤のサイリウム、ケーキ、クラッカー、ミサからの手紙、ミサからのキッスなどなど!
大好きのヒミツを歌ったあとは、ラスト。
12.初恋
お客さんも満杯で、ノリもよく、大成功のワンマンライブだったんじゃないだろうか。
1部の衣裳で見せたミサの肉感的な色気もよかったし、涼子ちゃんのときおりボケる魅力もあった。
マリードールも随分成長したな、と感じた。
涼子ちゃんみたいな、生まれながらにしてアイドルになることを運命づけられたスターに対して、みさのとっているスタンスが絶妙で、ちょっと感心した。みさはマリードールの魅力を増幅する役割をになっているのだ。
なお、ところどころセットリストの曲名がむちゃくちゃなので、信じないように。

JK21デイリーライブ(懐メロの巻)@アトリエACT、『さまざまな空間』
JK21デイリーライブ。ほぼ毎日開催されているが、僕はまだ4回目。
今日のメンバーは、城島、須田、藤井、新垣、椿、脇坂、松田、月脇、田中の9人。火曜と金曜は関西テレビの「アップ&アップ」にJK21のうち数名が出演しているのだが、録画しそこねた!
1.ハッピーグラデュエーション
朝起きてまず何をするか、のトーク。
月脇は起きるなり勉強!田中は外に出て犬の散歩。須田は食事。朝にしっかり食べておく、とか。
今日の歌のテーマは、彼女たちにとっての懐メロ。はじめて買ったCDから。
2.めざせポケモンマスター(ジョージ)
3.だんご三兄弟(つばっきー、あゆみ、きゅーりな)
4.LOVEマシーン(すだこ、ももな)
モーニング娘。で好きなメンバーとか、アップ&アップのロケ(今日放送分ではオープンキャンパスに行って来たようだ)でどこに行きたいかとか。
ももなが矢口好きなのは納得。きゅーりなは辻が好きなのか。
すだこが絶叫マシーン苦手なのには他のメンバーから意外の声が。
5.エニシングゴーズ
6.フットマン
7.KISS(城島と椿がボーカル)
明日の関西テレビ「ぶったま」にJK21が出演するという。阪神タイガース関係かな。
こうして見ていると、須田琴子がいると、彼女のタレント性というか、アイドル性のレベルの高さに驚かされてしまう。頭ひとつもふたつも突き抜けている。地下アイドルのユニットにメジャーなアイドルが加入しているような雰囲気。僕にとっての期待の星は田中で、彼女がいるかぎり、JK21、プチJKの魅力は失せないだろう。そして、月脇こそが、今のJK21の要なんじゃないか、と僕は思っている。月脇がいないJK21はたちまち空中分解してしまうんじゃないか、と思うほどだ。これはかつての制服向上委員会における片平のようなポジションで、ユニットとしての安心感をもたらしてくれる力を感じるのだ。
ライブ後は握手会。どうも恥ずかしくて何もしゃべれないのだが、向こうから声をかけてくれることもあった。
帰宅してブログ見たら、さあやと柊子が卒業するとのニュース。
さあやの卒業ライブは日曜のデイリーライブで、ということになったそうだが、別の用事が入っている。おしらせが急すぎるなあ。卒業するサイクルが早すぎるような気もするが、どういうことなんだろう。それと、JK21のライブというと、初期には大勢のファンがいて盛り上げていたような印象だったが、現在のこのおとなしさはどうだ。好きなメンバーがやめて見に来なくなった、ということなのか?いわゆるオタクがほとんどライブに来ていないのが、ある意味新鮮なのではあるが。

ジョルジュ・ペレックの『さまざまな空間』を読んだ。
いきなり『スナーク狩り』の海洋地図が掲載されている。(何も書いていない空白)
「書く」からはじまって「書く」に終わる手塚治虫「ジャンピング」的大冒険の旅。
以下、目次。
まえがき
ページ
ベッド
 ありきたりの指摘をもう少々
寝室
 目下進行中の仕事の一端/ささいな問題/のどかな考えその1/のどかな考えその2
アパルトマン
 無用の空間について/引っ越す/入居する/扉/階段/壁
集合住宅
 小説の構想
通り
 実習/手紙の下書き/場所
地区(カルチエ)
 地域生活(カルチエの生)/カルチエの死

 ぼくの街/外国の街/観光について/演習
田舎
 ユートピア村/ノスタルジックな(しかもあり得ない)二者択一/移動について

 国境/ぼくの国
ヨーロッパ
世界
空間
 直線について/測量/空間と遊ぼう/空間の征服/レーモン・ルーセル氏の動く家/<書斎の聖ヒエロニムス>/脱走捕虜/出会い/住みにくいところ/空間(これにておしまい)
 
ペレックの描写魔が発揮された作品。書き連ねることが陶酔を生む。
「集合住宅」の項では『人生 使用法』の構想が語られ、その露払いジャブが繰り出されるのだが、これが、僕が今廃人になって没頭しているトモダチコレクションに通じるものがあって、熱狂した。

『野暮天先生講義録』
今和次郎の『野暮天先生講義録』を読んだ。
○春から夏へ
記念の座布団
野暮天の逆転
魚屋のおばあさん
こづかいの分配
年功加俸
家計費の腑分け
生活力学
動線(サーキュレーション)
道端のゴミ
箱の中のくらし
幸福はにげる
ネクタイ談義
アパートとミニスカート
神さま仏さま
お祭り
お客さま
おやじさま
時間と金
労働過多症
レジャー過多症
紳士たちのレジャー
住まいの機械化
雨露をしのげば
平安式の接客
下御殿
妙な分類学
○夏のころ
アクセサリー
ハイヒールの系図
庭づくり
食欲と食物
献立表
フォーク
カラーとスプーン
食料工場
服装の性別
結婚衣裳
緑の卓子
コロニーランド
所管ちがい
シルクロード
うちの文化財「急須」
ある水族館
高山の民俗館
間借りの学生
○立秋
話題の建築物
冷房と上着
とんがった靴
寝部屋拝見
雑用に追われて
不安なアパート
丸ノ内の美観
バテレンの服装
みやげものの美学
少年時代のくらし
くらしの電化
公民館考
盆栽仕立て
デザインというもの
童心にかえる
立候補
お彼岸も過ぎて

Ⅰ967年に日本経済新聞夕刊に連載されたコラムから選ばれたもの。
考現学の今和次郎の文章も42年たつと考古学になっちゃうかな、と思っていたが、まだまだ現在の話として読める。でも、67年って、万博よりも前なんだな、と思うと、かなり昔の時代なような。
住まいが経済的動線だけになることに警鐘をならしたり、ラッシュをみて「妙な所」に団地を作ったかぎりはその居住者たちの運搬に責任を負わねばならない、と言ったり、潜水夫が足につける「かえる式の足」にミニスカートが流行る、と予言したり。

JK21デイリーライブ、『物語が、始まる』
世間は日蝕の話題でもちきりだ。
その時間、大阪はすっかり曇っていて、じっと空を見たり、穴をどこかに投影して欠け具合を見たりする気になれなかった。空を見上げても、「太陽はどっちに出ている?」という曇天だったのだ。

JK21のデイリーライブ。
いろいろ用事があって、着いたらもう開演15分ほど過ぎていた。
今日の出演は、ジョージ、わっきー、りな、ももな、みなみ、すだこ、まこと、みゆき、ゆうみ。
着いたときには須田が「LOVE涙色」を歌っていた。
その前にはももなとみなみがプッチモニ歌ってたらしい。これを見逃したのは痛い。
衣裳はバレンタインライブで、りのが裏向けに着ていた伝説のドレス。
ジョージが「碧いうさぎ」歌う。
メンバーはのりぴー知らない、とか言って、ジョージとのジェネレーションギャップを演出する。
プチ自慢コンテスト
ももな:掃除のときにほめられた。
まこと:数学のテスト高得点(月脇がすかさず、自分は数学以外が高得点だったとアピール)
りな:ロンダートバク転ができる
わっきー:左右別々に眼球を動かすことができる(これはすごかった!みんなもやってみたとき、ももなも白眼むいていて、これまたすごい)
みなみ:卓球で壁うち千回
みゆき:小3のとき、クロスカントリーで成績のこす
すだこ:テスト100点
ジョージ:手の小指に青タン
ゆうみ:サンタにたれぱんだのパジャマもらった(しばしサンタ談義)
神の声(ボード)により一番すごかったのはロンダートりな。
だめだめだったのは、掃除ももな。
罰ゲームとして、物真似。
ゆうみのリクエストでわっきーの物真似するが、まったく似ていない。
一番得意な物真似として、エルモの物真似。おっ、エルモは僕の今の旬だ!と期待していたら、えらくはにかみ屋のエルモがボソボソとつぶやいて、ドヒャーとひっくりかえる。ももなはすっかりいじられキャラになったようで、可愛くってしかたない。でも、「りはめより100倍云々」っていう言葉もあるし、行き過ぎは禁物。
ラスト3曲。
エニシングゴーズ
フットマン
キッス
ライブ終わりでいつものように握手会があったが、仕事に行く時間が迫っていたので、握手せずに会場をあとにする。うしろ髪ひかれる!まあ、今日はいつものようなふざけた恰好ではなく、カッターシャツに長ズボンという特徴のない既製服の仕事着だったので、そんな姿を見られるのも恥ずかしかったし。
受付でJK21公式オリジナルタオルのチラシが置いてあった。
ハンドタオルとスポーツタオル、そして、等身大タオルの3種類がある!
メンバーⅠ3人それぞれの分の受注生産になるらしいが、そのメンバーというのは、城島、藤井、松田、須田、新垣、脇坂、椿、谷口、川口、月脇、相原、田中。この選にもれたメンバーのタオルもいずれ出るのだろうか。柊子とか森崎とか須々木とか碧とか、松尾とか青野とか今崎とか、あるいは、この前オーディションで合格した新人の子とか。
僕がどれか買うとしたら、ロンダート田中かエルモ新垣かな。小さい子を選ぶと、等身大タオルが小さい、とは前々回のライブのときにネタにしてたな。ももななら、ハンドタオルで等身大いけるかも。
いけない、いけない。いじりはいじめより恐ろしい!

川上弘美の『物語が、始まる』を読んだ。
幻想的な短編集。
「物語が、始まる」
ちょびっツにはじまり、アルジャーノン、ジェニーの肖像で終わる。
本書のなかでいちばんきちんとしたストーリーがあった。
「トカゲ」
座敷トカゲを育てる庶民。この話でかわされる会話や、いろんな描写は、どれもこれもごく一般的な家庭で毎日繰り替えされるもので、そのうんざり具合が、逆に悪夢をよびおこす。
「婆」
猫の群れ、婆の群れ。
「墓を探す」
死者がとり憑く。
全編をとおして、もわもわとしたコミュニケーションが描かれていて、読んでいるときの印象は、発熱時とかのぼせたときの感覚に似ている。
幻想が家族を中心とした人間関係と密接にむすびついているあたりが、女性ならではの発想だな、と感じた。僕がもしも幻想を描くとしたら、自分以外の人物など1人も出てこないだろうと思うからだ。

『超男性ジャリ』
ラシルド夫人の『超男性ジャリ』を読んだ。
序 アルフレッド・ジャリの死/アルフレッド・ヴァレット
1、メルキュール・ド・フランスの集いで
2、ジャリの家族
3、ベルト・ド・C嬢
4、『ユビュ王』
5、ユビュ事件
6、ファランステールのアルフレッド・ジャリ
7、博学のスポーツマン・ジャリ
8、三脚檣のアルフレッド・ジャリ
9、クードレイの堰の宴
10、見事な最期
ラシルドによるジャリ像は、こんな風。
「土埃の中を走って来た競輪選手のようななりで、小柄でずんぐりと丸まっており、全身が筋肉で、危険な動物のようだった」
「蒼白い面を思わせる顔で、鼻は低く、きっと結んだ口には髭がうっすらと陰をつけ、黒い目は顔に大きく穿たれて奇妙な燐光を放ち、じっと一点に据えられて輝く眼差しは夜鳥さながらだった」
「手のつけられないボヘミアン」
「彼は猛スピードで走りつづけたが、侮辱に耐えることは一切なかった」
「『ユビュ王』の生みの親は貧しかった。自分の気まぐれや情熱を抑制することがまったくできなかった」
「自分自身も煙に巻くほど人を煙に巻く男」
「何かにつけ(何かにつけなくても)拳銃を発射する困った習慣があった」
「彼の文学に関する読書量はどうだったかと言えば、それはあらゆる時代にわたっていた。小説の一節であろうと作者名であろうと空で言うことができた」
「彼にその恐ろしい饒舌をもたらしているのは、何よりも絶やすことのないアプサントだ」
ジャリの親友、ラシルドならではの「生肉食い」「ユビュ王剽窃」などのデマ(?)の真相を明かしたりしている。
ジャリは34才で死んだが、自分とおきかえて考えてみると、34才の頃、僕はまだものごころつかない状態だったのだ。天才は違うな。

ももいろクローバー@テックランド神戸本店〜JK21デイリーライブ@ACT21
テックランド神戸本店でももいろクローバーのインストアライブ。
まず午後1時からの1回目。
なかなかライブがはじまらないな、と思ってたら、ももクロの「メガ」あかりんが体調不良で、1回目をパス。4人でのライブになった。これは残念ではあるが、2回目から参加して、大丈夫なのか?あかりん?
オープニングには蒼井涼香が出てきた!
1.大好き
2.未来へススメ
3.ももいろパンチ
ライブ後はジャンケン大会と、握手会。
第2部までの時間に、隣接しているビルでYES!プリキュア5GOGOショーを見る。イントロ当てクイズで、仮面ライダーディケイドとか使ってた。

午後3時から2回目。
あかりん復活で5人。
あーりん先生、今日は神戸について知識を披露。
1.ももいろパンチ
2.ハローグッバイ
3.あの空へ向かって〜チェリーブロッサムサイド
自己紹介のときに、れにがロバートデニーロを気取る。
れにのいつものハジケた振付けを気取ってなかなかしないのを、涼香がお手本示す。

午後5時から3回目。
ニュースあつメガした(集めました)で、重油泥棒のニュース。涼香と。
1.大声ダイヤモンド
2.大好き
3.ももいろパンチ
4.ミルキーウェイ
5.あの空へ向かって
以下、アンコール
6.未来へススメ
おや、1部2部より曲数がいっきに2倍。
ライブ後、握手会までのあいだ、メンバーが氷嚢を頭に乗せているのがすごく可愛い光景だった。
今回の会場はとくにステージがあるわけでもない場所で、音声の調子もあまりよくなく、しかもライブの音声がやかましい、と苦情があったらしく途中からテンションおさえめを強いられる悪条件だったが、ももいろクローバーは終始にこやかな笑顔でライブしており、無茶な騒ぎかたをするファンがいるわけでもなく、すごく、いいものを見させてもらった、という印象が強かった。
全国まわっていたももいろクローバーも、いったん東京に戻り、週休2日のペースで関東地方のヤマダ電機でライブが続く。東京にいたら、絶対に毎回行っているだろうなあ。
前回も書いたが、僕はあーりんのファンだ。でも、今日、3回ライブ見た位置の関係からか、「ももクロの妹」しおりんのとんでもない可愛さにノックアウトされた。とくに「ももいろパンチ」のときのしおりんの可愛さったらないのだ。振付けの可愛さなのかな、と思って3回目は違うメンバーの振付けをじっくり見て比較してみた結果わかった。しおりんは振付けの潜在的にもっている可愛さを100%以上に引き出しているのだ。まさに小悪魔。こんなのにはまってしまっては、危険だ!

大阪に戻って、ピンクタイガーに行くか、JK21デイリーライブに行くか、迷ったが、トモダチコレクションの「多数決」でJK21に決定。
午後7時からACT21でJK21デイリーライブ。
司会はワイルドピッチ。
到着したのがギリギリで、たぶん1曲めの「ハッピーグラデュエーション」の最中に入場。
メンバーの数を数えたら9人。
ジョージ、すだこ、みゆき、ももな、月脇、番長、あゆみ、わっきー、つばっきー。
昨日の夕食は何だったか、みたいなトーク。
アニソンメドレーで、
シャーマンキング(ジョージ)
ハルヒ(番長)
うる星やつら(すだこ&つばっきー)
すだこ&つばっきーはラムのラブソング歌い、歌の後で、ワイルドピッチのリクエストで、「うっふん」の部分をメンバー全員で順番に。
ホームルームのコーナー。
ここから、プチJKのまこととりなが参加。
お題は「最近、腹がたったこと」
先生(ワイルドピッチ)が当てるまで、着席してなくてはならないが、これが空気椅子。みんな必死であててもらおうと手をあげ、いったん当てられたら、いつまでも時間を使って楽しようとする。(とくに桃菜!)
腹がたった内容は、こんな感じ。
「セミがうるさい」(みゆき)
「汗をよくかく」(わっきー)
「湿気が多くて髪型が決まらない」(まこと)
「ぼくちん、という呼称」(番長)
「チャンネル権で韓国ドラマばかり見させられる」(すだこ)
「窓にイモリ」(つきわっきー)
「天気が不安定で傘がいるかいらないかわからない」(ももな)
「空気椅子のこの状況」(あゆみ)
「レポートがなかなか終わらない」(ジョージ)
「自転車のベルが鳴らない」(つばっきー)
「太陽!日焼け」(きゅーりな)
みんな足腰がガタガタになるなかで、ラスト2曲。
エニシングゴーズ
フットマン
ライブ終わりは全員握手。
ほとんどメンバーと会話をしない僕だが、ちょっとくらいは顔とか派手な服とか覚えてもらっているような気がした。
ライブは約1時間。土日以外は千円なので、まあ、こんなくらいの時間かな。
と、いうか、平日1時間ライブだったら、夜勤にも間に合うってことじゃないか。財布からお金が減って行く危険性大。

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