ビッグウェーブ大阪の陣に行ってきた。場所は中津のVi-codeというところで、ドライアイス屋の隣。はじめて行った。僕の入場整理番号は79番だったが、席は70席しか用意されていなくて、70番以降の入場は「後の人、入場ください」と言われた。つまりは立ち見だということなのだが、物販の椅子を確保することができて、ちゃんと坐って見ることができた。
以下、出演順に感想など。
1、愛乃☆夢乃
「学園天国」、「ハナミズキ」(この歌のみ夢乃ソロ)、「FORTUNE LOVE & DREAM」の3曲歌う。愛乃は左手にギプスをはめていた。靴ひもを踏んでこけて骨折してしまったらしい。『melon』誌で2人のモデル姿を見れるので、要チェック。
2、want☆be(山上ゆり、菅翔子)
CODE☆LENZから2人組のユニットに。豊高卓球部のジャージを着ているのは、何か意図があったのだろうか。「TOMORROW」というオリジナル曲を持っている。今回は1曲だけ披露したが、もうちょっと長く見ていたいユニットだった。
3、石原夕里朱(いしはら・ゆりか)
ノイエのモデルさん。英語が大好きで、ニール・セダカの「Happy Birthday Sweet Sixteen」を表情豊かに歌った。
4、中村阿紗子
フルートの伴奏と共に、キーボードの弾き語り。フルートはクラブの後輩「フカミチ・アキ」ちゃん。フルートのクラブの先輩なのだから、中村阿紗子本人もフルートが吹けるということだな。
1曲披露した後、何組か出た後、今度は沖縄の衣装で再度登場して1曲歌った。曲のあいだに早着替えで黒いセクシーな格好になっていた。このときにお手伝いに入ったのは、ヨサコイ仲間の「りさっぺ」と同じ事務所の「まりあ」ちゃん。
やろうとしていること、演出などに意欲が見られるので、とても面白かった。これが2度目のライブだというが、まだまだ見たい。
5、河村由美
浜崎あゆみが大好きだという彼女は歌詞カードを見ながら「Moments」を歌う。連絡ミスで歌詞を覚えていなくてもいいのだと思い込んでいたらしい。なんじゃそりゃ。
続いて、これも歌詞見ながらBoAの「VALENTI」を歌う。BoAの大ファンなのだそうだ。歌の間奏のとき、いきなり客席にピースしたり、表情作ったりして、唐突に撮影会モードに入ったのには愕然とした。やられた!これ、いただき!
6、佐伯夕乃
「ロボキッス」でタップダンスを披露。ただし、タップダンス仕様の床ではないため、ほとんど音が聞こえなかった。これも面白い!
7、奥崎絢美
チアガールの格好で、ポンポンとバトントワリングを見せてくれた。あいにくと天井が低くて、上に投げ上げたバトンが照明に当たって、あさっての方向に飛んで行った。いずこへ〜!
この後、中村阿紗子ちゃんの再登場があった。
8、ミューズ
「ちょっとだけMY LOVE」「Don’t Need to Say Goodbye」「瞳は元気なブルースカイ」「ニセモノダイヤモンド」
アイドルとしての格の違いを見せつけた。MCも努力の跡がみられる。もう一歩だ!
9、リトル☆レンズ
トリはこの2人。「さくらんぼ」「パワーウォーター」「フォーチュン」「ポッピングキャンディー」あれ、もう1曲あったかな?まあ、いいや。彼女たちのMCは自然で、面白い。ホテルでベッドを移動させまくる話とか、大阪に来てやりたいことはゲーセンでぬいぐるみ取ること、とか、しゃべりの面白さはタダものではない。
終了後は物販タイム。ミューズのサインつき写真5枚500円で買う。DVDとか買うだけの持ち合わせがなかったのだ。この写真がまたいい出来で満足満足。
帰宅後、「現代の音楽」は「ドイツ特集」
カローラ・バウクホルトの「感じやすさの苦痛」
シュテファン・シュライエルマッハーの「ハイナー・ミュラーへの3つの接近」
イザベル・ムンドリーの「弦楽四重奏とオーケストラのための遠近」
どれもこれも「サイコ」か!と思わせるぞくぞくぶり。
ハイナー・ミュラーは東ドイツの劇作家。ハイナ−・ミュラー/ザ・ワールド2004にまったく参加できなかったので、記録を待ちたいところだ。
以下、出演順に感想など。
1、愛乃☆夢乃
「学園天国」、「ハナミズキ」(この歌のみ夢乃ソロ)、「FORTUNE LOVE & DREAM」の3曲歌う。愛乃は左手にギプスをはめていた。靴ひもを踏んでこけて骨折してしまったらしい。『melon』誌で2人のモデル姿を見れるので、要チェック。
2、want☆be(山上ゆり、菅翔子)
CODE☆LENZから2人組のユニットに。豊高卓球部のジャージを着ているのは、何か意図があったのだろうか。「TOMORROW」というオリジナル曲を持っている。今回は1曲だけ披露したが、もうちょっと長く見ていたいユニットだった。
3、石原夕里朱(いしはら・ゆりか)
ノイエのモデルさん。英語が大好きで、ニール・セダカの「Happy Birthday Sweet Sixteen」を表情豊かに歌った。
4、中村阿紗子
フルートの伴奏と共に、キーボードの弾き語り。フルートはクラブの後輩「フカミチ・アキ」ちゃん。フルートのクラブの先輩なのだから、中村阿紗子本人もフルートが吹けるということだな。
1曲披露した後、何組か出た後、今度は沖縄の衣装で再度登場して1曲歌った。曲のあいだに早着替えで黒いセクシーな格好になっていた。このときにお手伝いに入ったのは、ヨサコイ仲間の「りさっぺ」と同じ事務所の「まりあ」ちゃん。
やろうとしていること、演出などに意欲が見られるので、とても面白かった。これが2度目のライブだというが、まだまだ見たい。
5、河村由美
浜崎あゆみが大好きだという彼女は歌詞カードを見ながら「Moments」を歌う。連絡ミスで歌詞を覚えていなくてもいいのだと思い込んでいたらしい。なんじゃそりゃ。
続いて、これも歌詞見ながらBoAの「VALENTI」を歌う。BoAの大ファンなのだそうだ。歌の間奏のとき、いきなり客席にピースしたり、表情作ったりして、唐突に撮影会モードに入ったのには愕然とした。やられた!これ、いただき!
6、佐伯夕乃
「ロボキッス」でタップダンスを披露。ただし、タップダンス仕様の床ではないため、ほとんど音が聞こえなかった。これも面白い!
7、奥崎絢美
チアガールの格好で、ポンポンとバトントワリングを見せてくれた。あいにくと天井が低くて、上に投げ上げたバトンが照明に当たって、あさっての方向に飛んで行った。いずこへ〜!
この後、中村阿紗子ちゃんの再登場があった。
8、ミューズ
「ちょっとだけMY LOVE」「Don’t Need to Say Goodbye」「瞳は元気なブルースカイ」「ニセモノダイヤモンド」
アイドルとしての格の違いを見せつけた。MCも努力の跡がみられる。もう一歩だ!
9、リトル☆レンズ
トリはこの2人。「さくらんぼ」「パワーウォーター」「フォーチュン」「ポッピングキャンディー」あれ、もう1曲あったかな?まあ、いいや。彼女たちのMCは自然で、面白い。ホテルでベッドを移動させまくる話とか、大阪に来てやりたいことはゲーセンでぬいぐるみ取ること、とか、しゃべりの面白さはタダものではない。
終了後は物販タイム。ミューズのサインつき写真5枚500円で買う。DVDとか買うだけの持ち合わせがなかったのだ。この写真がまたいい出来で満足満足。
帰宅後、「現代の音楽」は「ドイツ特集」
カローラ・バウクホルトの「感じやすさの苦痛」
シュテファン・シュライエルマッハーの「ハイナー・ミュラーへの3つの接近」
イザベル・ムンドリーの「弦楽四重奏とオーケストラのための遠近」
どれもこれも「サイコ」か!と思わせるぞくぞくぶり。
ハイナー・ミュラーは東ドイツの劇作家。ハイナ−・ミュラー/ザ・ワールド2004にまったく参加できなかったので、記録を待ちたいところだ。
ダンシングBANANAからメイドの旅で死神
2005年1月29日 アイドル大阪いずみ市民生協30周年記念のイベントが若江岩田の男女共同参画センターで行われた。
僕はかつて東大阪市で暮らし、勤務していた。ふるさとに帰るようなものだ。
でも、このイベントに行った目的は、ダンシングBANANAだった。
舞台のプログラムでオープニングの後、まずハッピーズのバルーンショーがあった。
はっきり言って、僕はこれを軽視しておりました。お姉さんたち3人が歌って踊りながら風船で動物や花を作っていくパフォーマンスなのだが、これがえらく楽しかった。1メートル以上あるキリンをもらっても困るなあ、と思いはしたが、ハッピーズのお姉さんたちは、そんなことを思っている人には風船を渡さないのだ。
ハッピーズの次はいよいよダンシングBANANAのステージ。彼女たちは小、中学生から成る9人組。まずは「ジャングルコミュニケーション」からはじまった。携帯電話を使ったダンス表現だ。
次はおなじみの「元気メドレー」で歌い、マイケル・ジャクソンで踊る。
自己紹介でぶっとんだのが、各人、名前と通っている学校名を言っていたことだ。
アイドルが自分の学校を聞かれてもいないのに堂々と言っちゃうなんて、普通はありえない。まあ、東大阪の子たちだ、ということをアピールしようとしたのだろう。こういう無防備さは、僕にはとてもすがすがしいものに思える。
「キセキ」「真実の宝石」と続いて終演。
インフォメーションとして、3月20日にブロッサムでライブ、「小学4年生4月号」に載る、という情報を得た。
休憩でロビーにいると、中学生がおそるおそる近付いてきて「どうしよう?」「やめとこか?」と顔をみあわせている。何だろうと思っていたら、勇気を出した生徒が僕に1枚のチラシを渡した。この後のプログラムで若江中学の吹奏楽部が演奏するらしく、その告知ビラだった。僕がいつもの異装だったので、純朴な中学生には近寄り難かったのだろう。よく僕にチラシを渡せたな。その勇気に免じて、ステージを見てあげよう、と思った。
さて、その若江中学吹奏楽部の演奏。
童謡オープニング、演歌メドレー、ドラえもん、マツケンサンバ、ジャパニーズグラフィティー6(1970年代)が演奏された。
曲の選択は「川の流れのように」とか「シクラメンのかほり」「襟裳岬」とか、先生の趣味が反映しているようだ。スウィングガールズになるためにはあまりにも古臭い選曲なのが残念だが、中学生が一生懸命に演奏する姿は文句無しに気持ちいい。
いったん帰宅し、休んでから、メイド喫茶カフェドールに行く。今週は猫耳ウィークなのだ。他にも行きたい場所はいろいろとあったのだが、結局、家から一番近いところに行くことに決めた。体調が万全ではないのだ。
カフェドールはかなり繁昌していた。入ると、「お帰りなさいませ、ご主人様」。
今日案内してくれた「まり」ちゃんは、この店のメイドさんの中で僕のイチオシである。
コミュニケーションノートに書き込みしたり、前回の返事を読んだり。
カフェドールで注文したチキンオムライスにはメイドさんがケチャップで文字を書いてくれる。ベタだとは知りつつ、「最初はベタから」のポリシーを貫いて、「LOVE」と書いてもらった。お気に入りのメイドさんと300円でチェキで撮影できる。撮りっぱなしでなく、何かメッセージを書き込んでくれるようだ。今日は店が忙しそうだったので、チェキは次回に回した。
で、カフェドールを出て、すぐ近くのドラゴンハートに行く。
ここでは「女中天国」と題するメイドコスプレダンスパーティが開催されているのだ。
中に入ると、可愛いメイドさんがいっぱい。ふだんこの店は土日の昼間だけ女給カフェをひらいているが、その女給さんも今日ばかりはメイドさんだ。カウンターの中でかいがいしく働いている女の子だけがいつもの女給さん(和服)の格好だった。
よく見ると、罰ゲームみたいな男のメイドさんも多数いる。コスプレだから、何でも許されるのだ。
イベントは午後11時で終了。その後、死神ちゃんと朝まで。誕生日を間近に控えた死神ちゃんは、「誕生日に何がほしい?」というような質問は嫌いなのだそうだ。好きだったら好みくらい把握しておけ!ということらしい。そう聞かされては、質問せざるを得ない。死神ちゃんに「誕生日に何がほしい?」ときいてみた。すると、うれしそうに、何でもうれしい、とか言い出すではないか。こういうところが死神ちゃんの可愛いところだ。
僕はかつて東大阪市で暮らし、勤務していた。ふるさとに帰るようなものだ。
でも、このイベントに行った目的は、ダンシングBANANAだった。
舞台のプログラムでオープニングの後、まずハッピーズのバルーンショーがあった。
はっきり言って、僕はこれを軽視しておりました。お姉さんたち3人が歌って踊りながら風船で動物や花を作っていくパフォーマンスなのだが、これがえらく楽しかった。1メートル以上あるキリンをもらっても困るなあ、と思いはしたが、ハッピーズのお姉さんたちは、そんなことを思っている人には風船を渡さないのだ。
ハッピーズの次はいよいよダンシングBANANAのステージ。彼女たちは小、中学生から成る9人組。まずは「ジャングルコミュニケーション」からはじまった。携帯電話を使ったダンス表現だ。
次はおなじみの「元気メドレー」で歌い、マイケル・ジャクソンで踊る。
自己紹介でぶっとんだのが、各人、名前と通っている学校名を言っていたことだ。
アイドルが自分の学校を聞かれてもいないのに堂々と言っちゃうなんて、普通はありえない。まあ、東大阪の子たちだ、ということをアピールしようとしたのだろう。こういう無防備さは、僕にはとてもすがすがしいものに思える。
「キセキ」「真実の宝石」と続いて終演。
インフォメーションとして、3月20日にブロッサムでライブ、「小学4年生4月号」に載る、という情報を得た。
休憩でロビーにいると、中学生がおそるおそる近付いてきて「どうしよう?」「やめとこか?」と顔をみあわせている。何だろうと思っていたら、勇気を出した生徒が僕に1枚のチラシを渡した。この後のプログラムで若江中学の吹奏楽部が演奏するらしく、その告知ビラだった。僕がいつもの異装だったので、純朴な中学生には近寄り難かったのだろう。よく僕にチラシを渡せたな。その勇気に免じて、ステージを見てあげよう、と思った。
さて、その若江中学吹奏楽部の演奏。
童謡オープニング、演歌メドレー、ドラえもん、マツケンサンバ、ジャパニーズグラフィティー6(1970年代)が演奏された。
曲の選択は「川の流れのように」とか「シクラメンのかほり」「襟裳岬」とか、先生の趣味が反映しているようだ。スウィングガールズになるためにはあまりにも古臭い選曲なのが残念だが、中学生が一生懸命に演奏する姿は文句無しに気持ちいい。
いったん帰宅し、休んでから、メイド喫茶カフェドールに行く。今週は猫耳ウィークなのだ。他にも行きたい場所はいろいろとあったのだが、結局、家から一番近いところに行くことに決めた。体調が万全ではないのだ。
カフェドールはかなり繁昌していた。入ると、「お帰りなさいませ、ご主人様」。
今日案内してくれた「まり」ちゃんは、この店のメイドさんの中で僕のイチオシである。
コミュニケーションノートに書き込みしたり、前回の返事を読んだり。
カフェドールで注文したチキンオムライスにはメイドさんがケチャップで文字を書いてくれる。ベタだとは知りつつ、「最初はベタから」のポリシーを貫いて、「LOVE」と書いてもらった。お気に入りのメイドさんと300円でチェキで撮影できる。撮りっぱなしでなく、何かメッセージを書き込んでくれるようだ。今日は店が忙しそうだったので、チェキは次回に回した。
で、カフェドールを出て、すぐ近くのドラゴンハートに行く。
ここでは「女中天国」と題するメイドコスプレダンスパーティが開催されているのだ。
中に入ると、可愛いメイドさんがいっぱい。ふだんこの店は土日の昼間だけ女給カフェをひらいているが、その女給さんも今日ばかりはメイドさんだ。カウンターの中でかいがいしく働いている女の子だけがいつもの女給さん(和服)の格好だった。
よく見ると、罰ゲームみたいな男のメイドさんも多数いる。コスプレだから、何でも許されるのだ。
イベントは午後11時で終了。その後、死神ちゃんと朝まで。誕生日を間近に控えた死神ちゃんは、「誕生日に何がほしい?」というような質問は嫌いなのだそうだ。好きだったら好みくらい把握しておけ!ということらしい。そう聞かされては、質問せざるを得ない。死神ちゃんに「誕生日に何がほしい?」ときいてみた。すると、うれしそうに、何でもうれしい、とか言い出すではないか。こういうところが死神ちゃんの可愛いところだ。
中村宏の『呪物記』を読んだ。1973年、大和書房。サブタイトルに「あるいは天の羽衣としてのセーラー服を着用したフランケンシュタインへ-即ちそれは機甲空の物語」とある。
「呪物」とはフェティッシュのこと。
セーラー服と蒸気機関車をモチーフにした作品を多く描いている画家だが、その文章も面白い。
内容は、「フランケンシュタイン・テーゼ」からはじまる。「機械は呪物である」「フェティッシュ即ち呪物は『覚醒する物質』であり、フェティシズムは『覚醒的物質学』でなければならない」「物体は自覚化されるとき、呪物に転位する」等々、呪物のおおまかなイメージを把握できる。中村宏によると、呪物は容器で、これを「機甲空(きこううつろ)」と名付けている。装甲されているが、中はからっぽなのだ。
次に「光速的地平線による覚醒的蒸気機関車の解明」と題して、蒸気機関車および、模型を評価する。
面白かったのが、その次の章「セーラー服に誘拐された少年はセーラー服を逆転誘拐しなければならぬ」で、セーラー服姿の女子587名をすべて解説している。
セーラー服1は「14歳、身長120センチ、体重38キロ。外斜視。顔形は正円に近く、色は真白色」云々、とごく普通なのだが、これがセーラー服11になると、「顔面には口がふたつ左右に並んでいる」になり、セーラー服17は「顔面は全面、腐乱している」云々。
セーラー服19にもなると「顔はない。しかし、その部位には風がふいている」と、もうむちゃくちゃ。さらに、「セーラー服」と表記はあるが、途中からいつのまにか鉱物の検索表になり、機関車模型の解説になり、教育用理科機器の説明になる。数字とデータのカタログになってしまうのだ。
興味深いのは、この章からは少年の心が痛いほど伝わってくるところだ。少年時代、セーラー服の集団にからかわれたりする体験はだれしもあるのだろうが、それを中村宏は「セーラー服に誘拐された」経験ととらえる。少年は、これを逆転して、大人になってからセーラー服を誘拐しかえすのが、いわゆる少女誘拐なのだという。タイムリーな話題だ。
以下、「模型世界と微粒子」では影響を受けた稲垣足穂についての文章を集めてあり、「地形画の中の国家と内乱」ではダリについて、「短縮車輪」では造山運動、飛行機、機関車等と関連させて絵画について述べている。最終章「シネカメラ内オブヂェモビール」は映画論。
30年以上前の本だが、中村宏氏は健在で、先年、今までの仕事を集めた本も出ている。
(健在、だよね?)
本書で、稲垣足穂のキーワードを「飛行機」「少年」「宇宙」の3つにまとめていた。そう言えば、と本棚を探してみると、また足穂の本で読みたいのが見つかった。「タルホ・クラシックス」だ。これはまた後日読むことにしよう。
『家畜人ヤプー』を読んで以来、その呪縛に対抗するため、あるいは解毒剤として、稲垣足穂がらみの70年代の本をたて続けに読むことになった。沼正三と稲垣足穂は、僕の中ではハブとマングースみたいなものなのだ。
「呪物」とはフェティッシュのこと。
セーラー服と蒸気機関車をモチーフにした作品を多く描いている画家だが、その文章も面白い。
内容は、「フランケンシュタイン・テーゼ」からはじまる。「機械は呪物である」「フェティッシュ即ち呪物は『覚醒する物質』であり、フェティシズムは『覚醒的物質学』でなければならない」「物体は自覚化されるとき、呪物に転位する」等々、呪物のおおまかなイメージを把握できる。中村宏によると、呪物は容器で、これを「機甲空(きこううつろ)」と名付けている。装甲されているが、中はからっぽなのだ。
次に「光速的地平線による覚醒的蒸気機関車の解明」と題して、蒸気機関車および、模型を評価する。
面白かったのが、その次の章「セーラー服に誘拐された少年はセーラー服を逆転誘拐しなければならぬ」で、セーラー服姿の女子587名をすべて解説している。
セーラー服1は「14歳、身長120センチ、体重38キロ。外斜視。顔形は正円に近く、色は真白色」云々、とごく普通なのだが、これがセーラー服11になると、「顔面には口がふたつ左右に並んでいる」になり、セーラー服17は「顔面は全面、腐乱している」云々。
セーラー服19にもなると「顔はない。しかし、その部位には風がふいている」と、もうむちゃくちゃ。さらに、「セーラー服」と表記はあるが、途中からいつのまにか鉱物の検索表になり、機関車模型の解説になり、教育用理科機器の説明になる。数字とデータのカタログになってしまうのだ。
興味深いのは、この章からは少年の心が痛いほど伝わってくるところだ。少年時代、セーラー服の集団にからかわれたりする体験はだれしもあるのだろうが、それを中村宏は「セーラー服に誘拐された」経験ととらえる。少年は、これを逆転して、大人になってからセーラー服を誘拐しかえすのが、いわゆる少女誘拐なのだという。タイムリーな話題だ。
以下、「模型世界と微粒子」では影響を受けた稲垣足穂についての文章を集めてあり、「地形画の中の国家と内乱」ではダリについて、「短縮車輪」では造山運動、飛行機、機関車等と関連させて絵画について述べている。最終章「シネカメラ内オブヂェモビール」は映画論。
30年以上前の本だが、中村宏氏は健在で、先年、今までの仕事を集めた本も出ている。
(健在、だよね?)
本書で、稲垣足穂のキーワードを「飛行機」「少年」「宇宙」の3つにまとめていた。そう言えば、と本棚を探してみると、また足穂の本で読みたいのが見つかった。「タルホ・クラシックス」だ。これはまた後日読むことにしよう。
『家畜人ヤプー』を読んで以来、その呪縛に対抗するため、あるいは解毒剤として、稲垣足穂がらみの70年代の本をたて続けに読むことになった。沼正三と稲垣足穂は、僕の中ではハブとマングースみたいなものなのだ。
稲垣足穂の『男性における道徳』(中央公論社)を読んだ。1974年に出た本で、「男性における道徳」「梵天の使者」「物質の将来」の3つのエッセイが収録されている。
「物質の将来」は同名の断片集もあるが、本書のは宇宙論を述べたエッセイ。
「梵天の使者」は谷崎潤一郎の「ハッサン・カンの妖術」をもとに、芥川龍之介バージョンをからめてインド的宇宙論を展開している。
逆順になったが、やはりこの本で面白かったのは、表題作の「男性における道徳」だった。
共感、同意するかどうかは別にして、ズバズバ決めつけて切り捨てていく断言が山ほど飛び出して愉快。
稲垣足穂は『家畜人ヤプー』を失敗作だったと述べる。
「男性に女々しさのハンディキャップが付けられ、彼らが彼女たちによって頭に綱をつけられ家畜のように引き回されるのが、余りに人および自己を舐め過ぎた仕打ちだからである」
男性、殊に少年主義の足穂らしい。それ以外にも多くの示唆される文章が散見された。
「女性と語っている男性を見る時ほど、その男がバカに見えることはない」
「女にせよ男にせよ、勝ち誇っている時に最も醜い顔になる」
「男性は常に『こうしては居られない』を胸中に持って居なければならない」
「愛の奇蹟とは、死が在るべき場所に恋人が現われることだ」
「帰ってから聞かせようと思わないで旅行をする者は一人もいない」これはパスカルの言葉らしい。
「世の美食家にはバカが多い。美食家の機微は不全症の性交の内在にある」
「英国にも死後は地獄行き必定な七つの大罪が定められている。(8)として私は『あいまいメガネ』を加えたい」あいまいメガネとはレンズの上縁にアクセントがあり、下半分が薄色か、目立たない金属製フレームになっているもの。なぜこれがダメかというと、両天秤ぽいからだそうだ。
「わたしは良い趣味にせよ悪い趣味にせよ、趣味は芸術の最大の敵だと考えています」これ、昨日読んだ本の中でも足穂が書いていたが、もとはマルセル・デュシャンだそうだ。同じくマルセル・デュシャンがこんな事も言っているらしい。
「芸術家という特種な名称は君主制下の社会で発明されたので、今日の世界ではただのムッシューに過ぎません」どう思います、藤本さん?
「音楽好きには頭のいい、センスの優れた者が多い。しかし、それにも増って音楽は、人間精神の脆弱化に拍車を加えている。即ち音楽会が常に低脳児と無気力者流のゴミ溜であることも、また疑うことのできない事実である」
「口笛を吹いたり流行歌を口ずさんだりするのは、例外なしにへちま野郎である」
「コレクションとは、自分では何も考えられぬ手合いのやること」
「美少年とは、固く絞って水気とアクを抜いた美女であり、美女とは、水増しして柔らかくほぐした美少年である」
文脈の上からもハッとさせられる言葉が多かった。
童貞とゲイのためのテキストのような本ではないだろうか。
あいにくと僕は童貞でもゲイでもないけど。
この「男性における道徳」は、筑摩の全集第十巻で読めます。
異同があるかどうかは未確認。
「物質の将来」は同名の断片集もあるが、本書のは宇宙論を述べたエッセイ。
「梵天の使者」は谷崎潤一郎の「ハッサン・カンの妖術」をもとに、芥川龍之介バージョンをからめてインド的宇宙論を展開している。
逆順になったが、やはりこの本で面白かったのは、表題作の「男性における道徳」だった。
共感、同意するかどうかは別にして、ズバズバ決めつけて切り捨てていく断言が山ほど飛び出して愉快。
稲垣足穂は『家畜人ヤプー』を失敗作だったと述べる。
「男性に女々しさのハンディキャップが付けられ、彼らが彼女たちによって頭に綱をつけられ家畜のように引き回されるのが、余りに人および自己を舐め過ぎた仕打ちだからである」
男性、殊に少年主義の足穂らしい。それ以外にも多くの示唆される文章が散見された。
「女性と語っている男性を見る時ほど、その男がバカに見えることはない」
「女にせよ男にせよ、勝ち誇っている時に最も醜い顔になる」
「男性は常に『こうしては居られない』を胸中に持って居なければならない」
「愛の奇蹟とは、死が在るべき場所に恋人が現われることだ」
「帰ってから聞かせようと思わないで旅行をする者は一人もいない」これはパスカルの言葉らしい。
「世の美食家にはバカが多い。美食家の機微は不全症の性交の内在にある」
「英国にも死後は地獄行き必定な七つの大罪が定められている。(8)として私は『あいまいメガネ』を加えたい」あいまいメガネとはレンズの上縁にアクセントがあり、下半分が薄色か、目立たない金属製フレームになっているもの。なぜこれがダメかというと、両天秤ぽいからだそうだ。
「わたしは良い趣味にせよ悪い趣味にせよ、趣味は芸術の最大の敵だと考えています」これ、昨日読んだ本の中でも足穂が書いていたが、もとはマルセル・デュシャンだそうだ。同じくマルセル・デュシャンがこんな事も言っているらしい。
「芸術家という特種な名称は君主制下の社会で発明されたので、今日の世界ではただのムッシューに過ぎません」どう思います、藤本さん?
「音楽好きには頭のいい、センスの優れた者が多い。しかし、それにも増って音楽は、人間精神の脆弱化に拍車を加えている。即ち音楽会が常に低脳児と無気力者流のゴミ溜であることも、また疑うことのできない事実である」
「口笛を吹いたり流行歌を口ずさんだりするのは、例外なしにへちま野郎である」
「コレクションとは、自分では何も考えられぬ手合いのやること」
「美少年とは、固く絞って水気とアクを抜いた美女であり、美女とは、水増しして柔らかくほぐした美少年である」
文脈の上からもハッとさせられる言葉が多かった。
童貞とゲイのためのテキストのような本ではないだろうか。
あいにくと僕は童貞でもゲイでもないけど。
この「男性における道徳」は、筑摩の全集第十巻で読めます。
異同があるかどうかは未確認。
稲垣足穂、梅原正紀編著による『終末期の密教』を読んだ。1973年出版の本で、目次は次の通り。
序章 密教時代の開幕〜人類絶滅期の信仰(梅原正紀)
第1章 密教的なもの〜男性的形而上学として(稲垣足穂)
第2章 弥勒信仰と即身仏の世界〜弥勒(メシア)とそれを待つ人々(沼義明)
第3章 曼荼羅への讃歌〜宇宙的なものへの解放(常住郷太郎)
第4章 部族を志向した聖集団〜愛と自由と知恵による結びつき(山尾三省)
第5章 幻覚からタントラ密教へ〜トリップ体験とマンダラ模様の探求(斎藤司郎)
第6章 地底からの怨み・ミイラ〜飢饉と一揆と即身仏の歴史(内藤正敏)
第7章 新宗教発展の秘儀装置〜教祖のカリスマ的資質と教団形成(清水雅人)
第8章 密教的ラジカリズムの復権〜私たちは虐殺されようとしている(岩淵英樹)
第9章 虐殺の文明を呪殺せよ〜公害企業主呪殺祈祷僧団行脚記(梅原正紀)
第10章 座談会・美術と舞踏と密教(梅原正紀、前田常作、松沢宥、笠井叡)
稲垣足穂の文章は語りおろし。宗教的な論考よりも、ヒッピー、フラワームーブメント、公害と言った、当時の世相を反映させた文章が並んでいて面白い。
順に、覚え書きを残しておこう。
(序章) 時代の密教化が進んでいる。その予兆としてアングラ運動、ヒッピーの出現、現代人の流民化があげられる。そして、それは世直し思想待望の時代到来でもある。現代は悟りきった能書きを言うよりも、大いに悪あがきをせねばならない時代なのだ。
(第1章)趣味は芸術の大敵。浄土教、鎌倉仏教は女子供の宗教だ。密教は男性的形而上学。
(第2章)凶作と飢饉でこどもを食べるに至る地獄の生活の中から、弥勒信仰と即身仏は要請される。メシアは待望されるが、今ここに来る、とする思想と、来るまで待とうとする思想があったのだ。
(第3章)光への渇仰、永遠への思慕が宗教的感情の出発である。また、円は中心を持つと言う意味で永遠と秩序をあらわす聖なる象徴として考えられていた。
(第4章)「エメラルド色のそよ風族」の歴史。私的所有を排し、自己自身であるよりは仲間意識に生きたヒッピーたち。地回りの目を盗んでラーメンの屋台を出したり、アパートの取り壊しと同時に「エメラルド色のそよ風族」が解散になったり、いちいちわびしくていとおしい。
(第5章)本能を肯定し、それを自己否定的に超越する涅槃や解脱が日本的密教。エロスの全面的開花を讃歌するのがインドのタントラ。タントラでは五摩字の実践が重要視される。その五つとは、酒、肉、魚、炒穀、セックス。
(第6章)ミイラになる上人は空海にちなんで海号をもつ。罪をおかして逃げてきた者が上人になってミイラになるケースが多い。ミイラになる者が下級武士、百姓、乞食へと階級的下降の歴史をたどり、ミイラの作り方は地上入定、土中入定、いったん埋葬した死体を掘り出して人工的にミイラを作る、と過激化する。ミイラ信仰は想像を絶する苛酷な社会背景に泣く無名の人によって支えられていた。現代は同じような背景を持っているんではないか。
(第7章)新宗教は、まず生き神さまの登場が不可欠だが、その後は儀式の用意によって宗教は教団として発展していく。新宗教は教義を中心とした信者集団によって支えられるのではなく、現世利益的目的をもって祖先崇拝とシャーマニズムとの複合形態として存在している。
(第8章)警視総監公舎爆破事件の容疑者として起訴された著者によるゲリラのためのアジテーション。ここで「密教」は地下活動の意味合いを帯びてくる。「怒りを内に蓄積せねばならない。反撃の用意は秘められねばならない。ここに一つの重要なカギがある。余りにも正直すぎた代価は、いつも虐殺の返礼であったから」非暴力(民主主義)は虐殺への加担になる。
(第9章)公害企業主を呪殺する祈祷団の顛末。工場前で僧服を着た集団が呪殺のお経をとなえて、護摩をたく。警察、企業による妨害、仏教学者からのバッシング。
(第10章)舞踏家、画家たちによる、これはまったく言いたいことを言い合っている「対談」になっていない面白い主張集。梅原正紀の「時代の密教化」などに笠井は全然興味なさそうなのだ。
稲垣足穂は、「50年もすればクリスチャンはみんな仏教徒に改宗する」と言っていたが、キリスト教は今もなお健在で、虐殺を続けている。キリスト教でなければ仏教、という選択も今では無効だ。宗教に人を救うことなどできないのではないか。できるとしたら、第7章の新宗教での筋道を中断するように、秘儀を装置として持つ前の、生き神さまに頼るしかないのではないか。もちろん、それよりも、宗教など必要としない世界になるのが理想なんだろう。
序章 密教時代の開幕〜人類絶滅期の信仰(梅原正紀)
第1章 密教的なもの〜男性的形而上学として(稲垣足穂)
第2章 弥勒信仰と即身仏の世界〜弥勒(メシア)とそれを待つ人々(沼義明)
第3章 曼荼羅への讃歌〜宇宙的なものへの解放(常住郷太郎)
第4章 部族を志向した聖集団〜愛と自由と知恵による結びつき(山尾三省)
第5章 幻覚からタントラ密教へ〜トリップ体験とマンダラ模様の探求(斎藤司郎)
第6章 地底からの怨み・ミイラ〜飢饉と一揆と即身仏の歴史(内藤正敏)
第7章 新宗教発展の秘儀装置〜教祖のカリスマ的資質と教団形成(清水雅人)
第8章 密教的ラジカリズムの復権〜私たちは虐殺されようとしている(岩淵英樹)
第9章 虐殺の文明を呪殺せよ〜公害企業主呪殺祈祷僧団行脚記(梅原正紀)
第10章 座談会・美術と舞踏と密教(梅原正紀、前田常作、松沢宥、笠井叡)
稲垣足穂の文章は語りおろし。宗教的な論考よりも、ヒッピー、フラワームーブメント、公害と言った、当時の世相を反映させた文章が並んでいて面白い。
順に、覚え書きを残しておこう。
(序章) 時代の密教化が進んでいる。その予兆としてアングラ運動、ヒッピーの出現、現代人の流民化があげられる。そして、それは世直し思想待望の時代到来でもある。現代は悟りきった能書きを言うよりも、大いに悪あがきをせねばならない時代なのだ。
(第1章)趣味は芸術の大敵。浄土教、鎌倉仏教は女子供の宗教だ。密教は男性的形而上学。
(第2章)凶作と飢饉でこどもを食べるに至る地獄の生活の中から、弥勒信仰と即身仏は要請される。メシアは待望されるが、今ここに来る、とする思想と、来るまで待とうとする思想があったのだ。
(第3章)光への渇仰、永遠への思慕が宗教的感情の出発である。また、円は中心を持つと言う意味で永遠と秩序をあらわす聖なる象徴として考えられていた。
(第4章)「エメラルド色のそよ風族」の歴史。私的所有を排し、自己自身であるよりは仲間意識に生きたヒッピーたち。地回りの目を盗んでラーメンの屋台を出したり、アパートの取り壊しと同時に「エメラルド色のそよ風族」が解散になったり、いちいちわびしくていとおしい。
(第5章)本能を肯定し、それを自己否定的に超越する涅槃や解脱が日本的密教。エロスの全面的開花を讃歌するのがインドのタントラ。タントラでは五摩字の実践が重要視される。その五つとは、酒、肉、魚、炒穀、セックス。
(第6章)ミイラになる上人は空海にちなんで海号をもつ。罪をおかして逃げてきた者が上人になってミイラになるケースが多い。ミイラになる者が下級武士、百姓、乞食へと階級的下降の歴史をたどり、ミイラの作り方は地上入定、土中入定、いったん埋葬した死体を掘り出して人工的にミイラを作る、と過激化する。ミイラ信仰は想像を絶する苛酷な社会背景に泣く無名の人によって支えられていた。現代は同じような背景を持っているんではないか。
(第7章)新宗教は、まず生き神さまの登場が不可欠だが、その後は儀式の用意によって宗教は教団として発展していく。新宗教は教義を中心とした信者集団によって支えられるのではなく、現世利益的目的をもって祖先崇拝とシャーマニズムとの複合形態として存在している。
(第8章)警視総監公舎爆破事件の容疑者として起訴された著者によるゲリラのためのアジテーション。ここで「密教」は地下活動の意味合いを帯びてくる。「怒りを内に蓄積せねばならない。反撃の用意は秘められねばならない。ここに一つの重要なカギがある。余りにも正直すぎた代価は、いつも虐殺の返礼であったから」非暴力(民主主義)は虐殺への加担になる。
(第9章)公害企業主を呪殺する祈祷団の顛末。工場前で僧服を着た集団が呪殺のお経をとなえて、護摩をたく。警察、企業による妨害、仏教学者からのバッシング。
(第10章)舞踏家、画家たちによる、これはまったく言いたいことを言い合っている「対談」になっていない面白い主張集。梅原正紀の「時代の密教化」などに笠井は全然興味なさそうなのだ。
稲垣足穂は、「50年もすればクリスチャンはみんな仏教徒に改宗する」と言っていたが、キリスト教は今もなお健在で、虐殺を続けている。キリスト教でなければ仏教、という選択も今では無効だ。宗教に人を救うことなどできないのではないか。できるとしたら、第7章の新宗教での筋道を中断するように、秘儀を装置として持つ前の、生き神さまに頼るしかないのではないか。もちろん、それよりも、宗教など必要としない世界になるのが理想なんだろう。
沼正三の『家畜人ヤプー』を読んだ。昭和47年の角川文庫版。
この本は昭和55年、学生時代に入手したもので、やっと読了したことになる。「家畜人ヤプー」自体も「血と薔薇」掲載分をかじり読みし、都市出版社版をかじり読みし、通読するのはこれが最初。しかも、この角川版のあと、完結編が執筆されているのだ。僕にとって「家畜人ヤプー」は中途半端の代名詞だったのだ。奇書のほまれ高い本書ではあるが、「虚無への供物」「黒死館殺人事件」「ドグラマグラ」などとはジャンルが違う。訴える部位が違うという感じだ。
クララと麟一郎がポーリーンにつれられて空飛ぶ円盤でイース世界に行く。そこは白人(女性)の支配する世界で、黒人は奴隷、黄色人種は家畜なのだ。単なる家畜ではない。道具や家具に改造されているのだ。
一応のストーリーらしきものはあるが、記述の大半はイース世界の描写と説明に費やされている。メルヴィルかいな、とも思うが、メルヴィルほど想像力をキックしなかった。どちらかと言えば、ダーガーの小説を読んでいるかのような感覚だ。沼正三は直球勝負なのだ。ただ、これ以上麟一郎の悲惨な物語を読むのはしのびなく、愚かにも白人思想に染まって行くクララを見るのも悲しいので、続編はまた忘れた頃にでも読もう。
この後、えらい長文の感想を書いては消し、書いては消し、していたが、ピンとこなかったので、全部消してしまった。「家畜人ヤプー」は僕にはまだまだ早い本なのかもしれない。しかし、なぜかこの「家畜人ヤプー」、女の人には人気なのである。もっと大人になって出直します。
この本は昭和55年、学生時代に入手したもので、やっと読了したことになる。「家畜人ヤプー」自体も「血と薔薇」掲載分をかじり読みし、都市出版社版をかじり読みし、通読するのはこれが最初。しかも、この角川版のあと、完結編が執筆されているのだ。僕にとって「家畜人ヤプー」は中途半端の代名詞だったのだ。奇書のほまれ高い本書ではあるが、「虚無への供物」「黒死館殺人事件」「ドグラマグラ」などとはジャンルが違う。訴える部位が違うという感じだ。
クララと麟一郎がポーリーンにつれられて空飛ぶ円盤でイース世界に行く。そこは白人(女性)の支配する世界で、黒人は奴隷、黄色人種は家畜なのだ。単なる家畜ではない。道具や家具に改造されているのだ。
一応のストーリーらしきものはあるが、記述の大半はイース世界の描写と説明に費やされている。メルヴィルかいな、とも思うが、メルヴィルほど想像力をキックしなかった。どちらかと言えば、ダーガーの小説を読んでいるかのような感覚だ。沼正三は直球勝負なのだ。ただ、これ以上麟一郎の悲惨な物語を読むのはしのびなく、愚かにも白人思想に染まって行くクララを見るのも悲しいので、続編はまた忘れた頃にでも読もう。
この後、えらい長文の感想を書いては消し、書いては消し、していたが、ピンとこなかったので、全部消してしまった。「家畜人ヤプー」は僕にはまだまだ早い本なのかもしれない。しかし、なぜかこの「家畜人ヤプー」、女の人には人気なのである。もっと大人になって出直します。
藤本由紀夫「哲学的玩具3」トークショー
2005年1月24日 日常さっきこの日の日記をことこまかに長文で書いていたのに、消してしまった。同じ調子で書ければおなぐさみ。
今日はワ−クル−ムで藤本由紀夫さんと野ばら君のトークショー。併設のサイギャラリーで開催中の「哲学的玩具3」のイベントの一環だ。
午後8時からはじまる予定だったが、本当は午後7時過ぎからはじまっている、とあらかじめ知っていたのだが、僕の体調では午後8時過ぎにたどりつくのがやっとだった。
満員。
藤本さんは野ばら君と高橋真琴氏の絵本『うろこひめ』を「むちゃくちゃなくだらない話で本領発揮」とうれしそうに藤本さん流の讃辞を送る。野ばら君は高橋真琴氏が「メロンとまつたけと蜂蜜のミックスジュースをまだ飲んでいないのが残念だ」と言ってたとエピソードを語る。
また、藤本さんは肩書きについて問題提起した。藤本さんは自分を「芸術家」と自称しているのだそうだが、この「芸術家」を使っている人が案外と少ないというのだ。大家は「いや、画家です」とか「彫刻家」と名乗ることはあっても「芸術家」とは言わないのだそうだ。野ばら君もそれに同調して、「作家」を使うことが多くて、「小説家」だとエッセイも書いてるしなあ、と違和感がある、と乗っかってきた。あぶなーい!そうじゃないって!野ばら君、そこは罠だよ!藤本さんは肩書きの話の直前に、「自分にとっては作品の展示も音楽だ」とか「個展の作品の並べ方はアルバムの曲順を考えるに等しい」って言ってたじゃないか。つまり、特定のジャンルに特化して自分を定義づけるんじゃなくて、「芸術家」だと何でもできるっていう一見わかりやすい論法は、藤本さんが「自分にとって芸術は音楽なんだ」と言ってることと相容れないんだよ!野ばら君はそこをツッコンであげなくてはいけなかったんだ。ツッコまれて藤本さんは相容れないはずの「すべては音楽」と「ジャンルに特化しない芸術」が両立する考え方を披露すべき場面だったんだ。野ばら君はツッコまないまでも、「僕も」と普通に答えるんじゃなくて、異質な答えを出して来て、会話の醍醐味を引き出さなくてはいけなかったんだ。(実際にどう考えているかは別として、だ)
この火花散る場面が空振りに終わったのは残念だったが(罠を平然とやりすごすのが野ばら君らしいと言えば言えるが)、いろいろと刺激される対談だった。
野ばら君は新幹線の時間があるので、途中で退出。
藤本さんはマルセル・デュシャンの話などをされた。
いろんな知り合いにも会えて、その後はまたもやマイちゃん夫妻に安井君と珈琲。
ローリー・アンダーソンや、やったこともないゴルフの話など。
今日はワ−クル−ムで藤本由紀夫さんと野ばら君のトークショー。併設のサイギャラリーで開催中の「哲学的玩具3」のイベントの一環だ。
午後8時からはじまる予定だったが、本当は午後7時過ぎからはじまっている、とあらかじめ知っていたのだが、僕の体調では午後8時過ぎにたどりつくのがやっとだった。
満員。
藤本さんは野ばら君と高橋真琴氏の絵本『うろこひめ』を「むちゃくちゃなくだらない話で本領発揮」とうれしそうに藤本さん流の讃辞を送る。野ばら君は高橋真琴氏が「メロンとまつたけと蜂蜜のミックスジュースをまだ飲んでいないのが残念だ」と言ってたとエピソードを語る。
また、藤本さんは肩書きについて問題提起した。藤本さんは自分を「芸術家」と自称しているのだそうだが、この「芸術家」を使っている人が案外と少ないというのだ。大家は「いや、画家です」とか「彫刻家」と名乗ることはあっても「芸術家」とは言わないのだそうだ。野ばら君もそれに同調して、「作家」を使うことが多くて、「小説家」だとエッセイも書いてるしなあ、と違和感がある、と乗っかってきた。あぶなーい!そうじゃないって!野ばら君、そこは罠だよ!藤本さんは肩書きの話の直前に、「自分にとっては作品の展示も音楽だ」とか「個展の作品の並べ方はアルバムの曲順を考えるに等しい」って言ってたじゃないか。つまり、特定のジャンルに特化して自分を定義づけるんじゃなくて、「芸術家」だと何でもできるっていう一見わかりやすい論法は、藤本さんが「自分にとって芸術は音楽なんだ」と言ってることと相容れないんだよ!野ばら君はそこをツッコンであげなくてはいけなかったんだ。ツッコまれて藤本さんは相容れないはずの「すべては音楽」と「ジャンルに特化しない芸術」が両立する考え方を披露すべき場面だったんだ。野ばら君はツッコまないまでも、「僕も」と普通に答えるんじゃなくて、異質な答えを出して来て、会話の醍醐味を引き出さなくてはいけなかったんだ。(実際にどう考えているかは別として、だ)
この火花散る場面が空振りに終わったのは残念だったが(罠を平然とやりすごすのが野ばら君らしいと言えば言えるが)、いろいろと刺激される対談だった。
野ばら君は新幹線の時間があるので、途中で退出。
藤本さんはマルセル・デュシャンの話などをされた。
いろんな知り合いにも会えて、その後はまたもやマイちゃん夫妻に安井君と珈琲。
ローリー・アンダーソンや、やったこともないゴルフの話など。
ワークルームで野ばら君のお茶会。
ファンクラブイベントになるのだが、乙女たちが集って、ゆったりとした時間を過ごした。
まずサインと写真の希望を一通り終えてからトークがはじまった。
「カジュアルにめざめたけど、カジュアルな服なんて何も持ってなくて、でも、何でもいいわけでもないので、10万円出して服買った」なんていう、野ばら君の戯れ言をみんなで「ほーほー」とフクロウ状態で聞いている。誰かつっこんでやれよ!
野ばら君はパンクないでたちで、バッジをじゃらじゃらとつけていた。
この寒いのに素肌にTシャツ1枚だ。脂肪の少なそうな肉体に、これはきつい!
昔からのファンの人は、野ばら君周辺の人、という絡みで僕や安井君のことも知っており、写真撮影のリクエストまであった。野ばら君と同じように寄り添って撮られようか、とも思ったが、さすがにやめた。
お茶会終了後、事務所からうどんちりの店に移動し、ごくごく親しい人たちだけで食事とおしゃべり。
このときばかりは「乙女のカリスマ」のヴェールをほとんど必要としないせいか、ざっくばらんな野ばら君に戻る。
面白い。
野ばら君をホテルに見送って、マイちゃんと安井くんとで珈琲を飲みに行く。
死神ちゃんとも適度な会話。
まだまだ体調が万全じゃないので、頭もはたらかないし、口もまわらない。でも、それくらいでないと、僕は過剰なのかもしれない、と、野ばら君の語り口を思い出しながら、考えていた。
ファンクラブイベントになるのだが、乙女たちが集って、ゆったりとした時間を過ごした。
まずサインと写真の希望を一通り終えてからトークがはじまった。
「カジュアルにめざめたけど、カジュアルな服なんて何も持ってなくて、でも、何でもいいわけでもないので、10万円出して服買った」なんていう、野ばら君の戯れ言をみんなで「ほーほー」とフクロウ状態で聞いている。誰かつっこんでやれよ!
野ばら君はパンクないでたちで、バッジをじゃらじゃらとつけていた。
この寒いのに素肌にTシャツ1枚だ。脂肪の少なそうな肉体に、これはきつい!
昔からのファンの人は、野ばら君周辺の人、という絡みで僕や安井君のことも知っており、写真撮影のリクエストまであった。野ばら君と同じように寄り添って撮られようか、とも思ったが、さすがにやめた。
お茶会終了後、事務所からうどんちりの店に移動し、ごくごく親しい人たちだけで食事とおしゃべり。
このときばかりは「乙女のカリスマ」のヴェールをほとんど必要としないせいか、ざっくばらんな野ばら君に戻る。
面白い。
野ばら君をホテルに見送って、マイちゃんと安井くんとで珈琲を飲みに行く。
死神ちゃんとも適度な会話。
まだまだ体調が万全じゃないので、頭もはたらかないし、口もまわらない。でも、それくらいでないと、僕は過剰なのかもしれない、と、野ばら君の語り口を思い出しながら、考えていた。
HELP!成功の裏の反省点
2005年1月22日 ライブ今日は毎月のイベント「HELP!」
ジョジョ川、CHAMI、丼野M美3人のアイドル登場で、「クイズ3人に聞きました」「粘土細工」「書き初め」「Tシャツ作り」のゲームで遊ぶ。詳しい内容はあまりにも過激で、ここには書けない。ぜひ1度芦原橋ウィングホールに足を運んでください、としか言いようがない。
その他のアイドルニュースでは、eoコマーシャルオーディションの話とかしたのだが、病み上がりで、準備不足だったことは否めない。自分で語っていて、とても歯がゆかった。
それでなくても死にかけなのに、自暴自棄になりかけたくらいだ。でも、イベントは大成功だったと思う。次はちょっとブレーキをかけ気味くらいの方がいかもしれない。
邪王院くんから差し入れもいただいた。ありがとう。
終了後は食べ放題の焼肉店で打ち上げ。
3日間、1日1食あるかないかのおかゆくらいで過ごしていたのが、いきなりの焼肉だ。
動くのすらままならない体に、おそるおそる肉が入っていく。
いつになっても本調子にならない。
打ち上げ後もウィングの人々や、ジョジョ川、CHAMIちゃんとそのマネージャーさん、お客で見に来てくれた北紫子さん、死神ちゃんと朝まで語る。
エゴグラムとか恋愛診断などをパソコンで遊ぶ。
僕はとにかく自由な人で、恋愛は「達人」なのだそうだ。
そんな人に僕はなりたい。
途中から死神ちゃんがおとなしくなったので、疲れているのかと思っていたが、帰りに2人きりになると、堰を切ったようにしゃべりだした。なんだ。もっと早く2人になって聞いてあげたらよかった。
ジョジョ川、CHAMI、丼野M美3人のアイドル登場で、「クイズ3人に聞きました」「粘土細工」「書き初め」「Tシャツ作り」のゲームで遊ぶ。詳しい内容はあまりにも過激で、ここには書けない。ぜひ1度芦原橋ウィングホールに足を運んでください、としか言いようがない。
その他のアイドルニュースでは、eoコマーシャルオーディションの話とかしたのだが、病み上がりで、準備不足だったことは否めない。自分で語っていて、とても歯がゆかった。
それでなくても死にかけなのに、自暴自棄になりかけたくらいだ。でも、イベントは大成功だったと思う。次はちょっとブレーキをかけ気味くらいの方がいかもしれない。
邪王院くんから差し入れもいただいた。ありがとう。
終了後は食べ放題の焼肉店で打ち上げ。
3日間、1日1食あるかないかのおかゆくらいで過ごしていたのが、いきなりの焼肉だ。
動くのすらままならない体に、おそるおそる肉が入っていく。
いつになっても本調子にならない。
打ち上げ後もウィングの人々や、ジョジョ川、CHAMIちゃんとそのマネージャーさん、お客で見に来てくれた北紫子さん、死神ちゃんと朝まで語る。
エゴグラムとか恋愛診断などをパソコンで遊ぶ。
僕はとにかく自由な人で、恋愛は「達人」なのだそうだ。
そんな人に僕はなりたい。
途中から死神ちゃんがおとなしくなったので、疲れているのかと思っていたが、帰りに2人きりになると、堰を切ったようにしゃべりだした。なんだ。もっと早く2人になって聞いてあげたらよかった。
17日にイベント「HELP!」の打ち合わせをしたまでは、絶好調だったのだが、18日から原因不明の体調不良に陥ってしまった。
全身が筋肉痛になり、寒気がして、下痢をして、めまいがして、耳鳴りがする。
それは「原因不明」じゃなくて、明らかに「風邪」ではないか、とも思えるが、いやいや、そんなに単純じゃない。
これはきっと呪いなのだ。
で、ここずっと読書もまったくできず、映画見たり、テレビ見たり、イベント行ったり、などすべての楽しいことをしているはずの時間を睡眠にあてることになった。
体調が悪くても、仕事(1日に12時間)はきっちりと行った。
こんなひどい体調のときに仕事に通うことができて、ラッキーだった。そうでなければ、ただ単に寝ているだけの日々を過ごしたに違い無いからだ。
今も体調が万全とは言い難いが、少なくとも、この状態に慣れた。
明日はイベント「HELP!」なのだ。
寝込んで欠席なんてぶざまな真似だけは避けたい。
呪いなんかに負けてたまるか。
「愛のためなら死んでもいい」なんて言わない。
愛があれば死なないのだ。
全身が筋肉痛になり、寒気がして、下痢をして、めまいがして、耳鳴りがする。
それは「原因不明」じゃなくて、明らかに「風邪」ではないか、とも思えるが、いやいや、そんなに単純じゃない。
これはきっと呪いなのだ。
で、ここずっと読書もまったくできず、映画見たり、テレビ見たり、イベント行ったり、などすべての楽しいことをしているはずの時間を睡眠にあてることになった。
体調が悪くても、仕事(1日に12時間)はきっちりと行った。
こんなひどい体調のときに仕事に通うことができて、ラッキーだった。そうでなければ、ただ単に寝ているだけの日々を過ごしたに違い無いからだ。
今も体調が万全とは言い難いが、少なくとも、この状態に慣れた。
明日はイベント「HELP!」なのだ。
寝込んで欠席なんてぶざまな真似だけは避けたい。
呪いなんかに負けてたまるか。
「愛のためなら死んでもいい」なんて言わない。
愛があれば死なないのだ。
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次世代ワールドホビーフェア、ハロプロ
2005年1月16日 音楽
朝から大阪ドームで次世代ワールドホビーフェア。
お目当ては「絶体絶命でんぢゃらすじーさん」グッズと、「おはスタステージ」
「じーさん」グッズでは、ノート買ったり、ミニタオル買ったり、バッジもらったり、ゲームしたり、おみくじひいたり(ともだちがいっぱいできるそうだ。でも、エイリアンみたいなのばっかりと親しくなるらしい。小吉)、大漁だった。
おはスタステ−ジは2回開催された分両方を見たが、内容は同じだった。
スターフルー2のライブ(歌とマジック)、クイズ、大沢あかねによる関西弁講座。スターフルー2の歌も大阪バージョンになっていた。そして、最後はみんなで「サヨナラのかわりに」を大合唱。
デュエルマスターズのブースにめちゃくちゃ可愛い女の人がいると思ったら、早乙女未来ちゃんだった。事前にチェックしてなかったので、これは喜び!
夕方から大阪厚生年金会館に行く。ハロープロジェクトの「A HAPPY NEW POWER!」白組を見るのだ。グッズ販売を先にのぞきに行くと、DVDマガジンとかその他、主要なものは既に売り切れていた。何も買わずに済んだのだから、まあ、これはこれでよしとしよう。
開演前にはなぜか会場にインドくさい音楽が流れている。今日は嗣永桃子が学校行事で欠席だという。エコモニの映像が流れて、雰囲気が盛り上がっていく。
以下、曲目。
でっかい宇宙に愛がある(全員)
ザ☆ピ〜ス(全員、せりふ千奈美)
Yeah!めっちゃホリデイ(全員、途中でW抜け)
(MC まこと)
ロボキッス(W)
晴れ雨のちスキ(後藤、保田、中澤、前田)
恋をしちゃいました!(夏焼、須藤、熊井、辻)茉麻、スタンドマイク倒す!
ミニモニ。ジャンケンぴょん!(石村、菅谷、清水、矢島)紅組の矢島舞美が桃子の穴埋めで出演。
愛の園〜Touch My Heart!〜(後藤、アヤカ)
(MC まこと、加護、中澤)
赤い日記帳(辻、保田、稲葉、熊井)
桃色片想い(夏焼から稲葉へ)
恋のテレフォンGOAL(加護、稲葉、途中で稲葉抜け)
原色GAL派手に行くべ!(後藤、加護、途中で加護抜け)
渡良瀬橋(後藤)
(MC まこと、後藤)
モーニングコーヒー(中澤、保田、稲葉、菅谷、アヤカ)
FIRST KISS(辻、夏焼、前田)
ちょこっとLOVE(加護、徳永、清水)
幸せですか?(後藤、中澤、アヤカ、須藤、辻、菅谷)
(MC まこと、辻、稲葉)
チュッ!夏パーティ(熊井、徳永、村上)桃子のかわりに村上愛が出演。
壊れない愛が欲しいの(稲葉、前田、加護、保田、清水、石村、夏焼)
恋愛レボリューション21(辻、中澤、後藤、アヤカ、須藤、徳永、菅谷)
ピリリと行こう!(清水、加護、前田、稲葉、熊井、石村、保田、夏焼)
LOVEマシーン(全員)最後の「LOVEマシーン」は夏焼
ここにいるぜぇ!(全員)「プルルルルル」は辻
手を握って歩きたい(全員)
本編終了
THEマンパワー!(モーニング娘。)
(MCまこと、保田)
ALL FOR ONE & ONE FOR ALL(紅白全員)
以上。
モーニング娘。が出て来たときにもっと感激するかと思いきや、そんなこともなかった。しかし、現在ハロプロで一番好きなのは道重さゆみなので、さゆみんだけでももっといっぱい見たい気持ちがたかまった。
お目当ては「絶体絶命でんぢゃらすじーさん」グッズと、「おはスタステージ」
「じーさん」グッズでは、ノート買ったり、ミニタオル買ったり、バッジもらったり、ゲームしたり、おみくじひいたり(ともだちがいっぱいできるそうだ。でも、エイリアンみたいなのばっかりと親しくなるらしい。小吉)、大漁だった。
おはスタステ−ジは2回開催された分両方を見たが、内容は同じだった。
スターフルー2のライブ(歌とマジック)、クイズ、大沢あかねによる関西弁講座。スターフルー2の歌も大阪バージョンになっていた。そして、最後はみんなで「サヨナラのかわりに」を大合唱。
デュエルマスターズのブースにめちゃくちゃ可愛い女の人がいると思ったら、早乙女未来ちゃんだった。事前にチェックしてなかったので、これは喜び!
夕方から大阪厚生年金会館に行く。ハロープロジェクトの「A HAPPY NEW POWER!」白組を見るのだ。グッズ販売を先にのぞきに行くと、DVDマガジンとかその他、主要なものは既に売り切れていた。何も買わずに済んだのだから、まあ、これはこれでよしとしよう。
開演前にはなぜか会場にインドくさい音楽が流れている。今日は嗣永桃子が学校行事で欠席だという。エコモニの映像が流れて、雰囲気が盛り上がっていく。
以下、曲目。
でっかい宇宙に愛がある(全員)
ザ☆ピ〜ス(全員、せりふ千奈美)
Yeah!めっちゃホリデイ(全員、途中でW抜け)
(MC まこと)
ロボキッス(W)
晴れ雨のちスキ(後藤、保田、中澤、前田)
恋をしちゃいました!(夏焼、須藤、熊井、辻)茉麻、スタンドマイク倒す!
ミニモニ。ジャンケンぴょん!(石村、菅谷、清水、矢島)紅組の矢島舞美が桃子の穴埋めで出演。
愛の園〜Touch My Heart!〜(後藤、アヤカ)
(MC まこと、加護、中澤)
赤い日記帳(辻、保田、稲葉、熊井)
桃色片想い(夏焼から稲葉へ)
恋のテレフォンGOAL(加護、稲葉、途中で稲葉抜け)
原色GAL派手に行くべ!(後藤、加護、途中で加護抜け)
渡良瀬橋(後藤)
(MC まこと、後藤)
モーニングコーヒー(中澤、保田、稲葉、菅谷、アヤカ)
FIRST KISS(辻、夏焼、前田)
ちょこっとLOVE(加護、徳永、清水)
幸せですか?(後藤、中澤、アヤカ、須藤、辻、菅谷)
(MC まこと、辻、稲葉)
チュッ!夏パーティ(熊井、徳永、村上)桃子のかわりに村上愛が出演。
壊れない愛が欲しいの(稲葉、前田、加護、保田、清水、石村、夏焼)
恋愛レボリューション21(辻、中澤、後藤、アヤカ、須藤、徳永、菅谷)
ピリリと行こう!(清水、加護、前田、稲葉、熊井、石村、保田、夏焼)
LOVEマシーン(全員)最後の「LOVEマシーン」は夏焼
ここにいるぜぇ!(全員)「プルルルルル」は辻
手を握って歩きたい(全員)
本編終了
THEマンパワー!(モーニング娘。)
(MCまこと、保田)
ALL FOR ONE & ONE FOR ALL(紅白全員)
以上。
モーニング娘。が出て来たときにもっと感激するかと思いきや、そんなこともなかった。しかし、現在ハロプロで一番好きなのは道重さゆみなので、さゆみんだけでももっといっぱい見たい気持ちがたかまった。
テフテフ、スタジオSTSライブ
2005年1月15日 アイドル信長書店日本橋店で、「teff teff年明けイベント」2部の方を見に行った。
佐伯誠之助くんと昼から一緒で、彼も見ることに。
「てふてふ」とはマリン・ザ・ボイスのタレントさんたちのイベントで、「おはよう朝日です」や「2時ワク」などで彼女たちを見ることができる。
まずはちょうちょの羽を背中につけて出て来た岩崎梨緒奈と金山理恵が「5ひきのこぶたとチャールストン」の替え歌で「かわいいテフテフ、かわいいテフテフ」と歌い出す。
これはとんでもないイベントに参加したかも!という恐れは、次第に居心地のいい慣れにとってかわった。
この2人のユニットは「RiRi」という名前に決定したと報告。
「亜麻色の髪の乙女」をRiRiが歌う。
お客さん参加でジェスチャーゲーム。
RiRiに変わって荘恵実、松山杏子が登場して、1曲歌う。金山理恵がソロで1曲歌ったあと、恵実、杏子のユニット名を募集するとの告知があった。
いくつかユニット名を考えて書いて提出したが、とりあえず「NAKAJIMA」とここでは呼んでおく。たまたま僕の坐った席の前にいた人の衣服に「NAKAJIMA」と書いてあったのだ。
RiRiが再び登場して「学園天国」これは自分の学生時代の制服に着替えてのライブだった。
撮影会が各列1分間で行われた。
テフテフの人たちに会うには、2月11日のオートメッセ、3月17日のワッハ上方に行けばいい。「NAKAJIMA」の2人はM1を狙っているらしいのだ。「NAKAJIMA」の2人は藤原紀香とウサ・ギガンティア(だみあん)の2人組と言えばヴィジュアルが頭に思い浮かべやすいだろうか。
山ほどグッズを販売していたが、購入は次回にまわして、会場を後にした。
大阪・九条でスタジオSTSライブ。
前回開催のライブでの人気投票の結果は、1位がいちごっ娘、2位がブラックベリーズ、3位がラズベリーズ、4位が同数で2組、クランベリーズとペトラキッズ、6位がファッションズだった。ミューズやTOUCHが入っていないのは、出場してなかったのかな?ハテ?
以下、プログラム。
イントロ/NAO組
渚にまつわるエトセトラ/プリティーズ
DANCING JUNK/PHRASE
恋してるって感じ/クランベリーズ
YEAH!/アーミーズ
Uki Uki Baby/いちごっ娘
ALARM/トレード
ジュテーム☆ジュテーム/ミニバブ
みんなに一番〜ミッキーマウスマーチ/ミニミニclub
1000の言葉/桐生彩加
キッズクリエイション/ファッションズ
モーニングコーヒー/マシェリ(新生!衣装までそっくりでやるか!)
DO THE BAD THING/YAH!YAH!YAH!(こちらもメンバーに変更あり)
LOVE☆RASPBERRY JUICE/TOUCH
IF YOU WERE HERE/TOUCH & フレンズ(最高!)
Final Fun-Boy/クランベリーズ
can’t be stopped/ブラックベリーズ(詩織がいない!)
ニセモノダイアモンド/ミューズ
アンコールは2曲。
Far Away/Touch
ちょっとだけMY LOVE/ミューズ
今回のライブは2月の大阪ドームでのダンスコンテストの選考会も兼ねていたようだ。
で、選考の結果、出場が決定したユニットは次のとおり。
PHRASE、ミニバブ、トレード、いちごっ娘、TOUCH、クランベリーズ、ブラックベリーズ、ミューズ、ミニミニclub
このライブで、ニュースが2つ。AKI & RISAKOが新しいユニットにかわった。森浦莉紗子と永井玲奈でRISAKO & REINAだ。リサコは3月から販売されるフルタのジュエリーメイトのパッケージにドカーンと写真が使われているらしい。これは買いだ!
さて、今創叡ではいちごっ娘とTOUCHの2つがノリにノッテいる。
いちごっ娘の今川奈美ちゃんは特に素晴らしく、並ぶものなきダンスを披露している。今川奈美ちゃんはこの2月12日に11才の誕生日を迎える。2月11日のHELP!でプレ誕生日を祝おう。
佐伯誠之助くんと昼から一緒で、彼も見ることに。
「てふてふ」とはマリン・ザ・ボイスのタレントさんたちのイベントで、「おはよう朝日です」や「2時ワク」などで彼女たちを見ることができる。
まずはちょうちょの羽を背中につけて出て来た岩崎梨緒奈と金山理恵が「5ひきのこぶたとチャールストン」の替え歌で「かわいいテフテフ、かわいいテフテフ」と歌い出す。
これはとんでもないイベントに参加したかも!という恐れは、次第に居心地のいい慣れにとってかわった。
この2人のユニットは「RiRi」という名前に決定したと報告。
「亜麻色の髪の乙女」をRiRiが歌う。
お客さん参加でジェスチャーゲーム。
RiRiに変わって荘恵実、松山杏子が登場して、1曲歌う。金山理恵がソロで1曲歌ったあと、恵実、杏子のユニット名を募集するとの告知があった。
いくつかユニット名を考えて書いて提出したが、とりあえず「NAKAJIMA」とここでは呼んでおく。たまたま僕の坐った席の前にいた人の衣服に「NAKAJIMA」と書いてあったのだ。
RiRiが再び登場して「学園天国」これは自分の学生時代の制服に着替えてのライブだった。
撮影会が各列1分間で行われた。
テフテフの人たちに会うには、2月11日のオートメッセ、3月17日のワッハ上方に行けばいい。「NAKAJIMA」の2人はM1を狙っているらしいのだ。「NAKAJIMA」の2人は藤原紀香とウサ・ギガンティア(だみあん)の2人組と言えばヴィジュアルが頭に思い浮かべやすいだろうか。
山ほどグッズを販売していたが、購入は次回にまわして、会場を後にした。
大阪・九条でスタジオSTSライブ。
前回開催のライブでの人気投票の結果は、1位がいちごっ娘、2位がブラックベリーズ、3位がラズベリーズ、4位が同数で2組、クランベリーズとペトラキッズ、6位がファッションズだった。ミューズやTOUCHが入っていないのは、出場してなかったのかな?ハテ?
以下、プログラム。
イントロ/NAO組
渚にまつわるエトセトラ/プリティーズ
DANCING JUNK/PHRASE
恋してるって感じ/クランベリーズ
YEAH!/アーミーズ
Uki Uki Baby/いちごっ娘
ALARM/トレード
ジュテーム☆ジュテーム/ミニバブ
みんなに一番〜ミッキーマウスマーチ/ミニミニclub
1000の言葉/桐生彩加
キッズクリエイション/ファッションズ
モーニングコーヒー/マシェリ(新生!衣装までそっくりでやるか!)
DO THE BAD THING/YAH!YAH!YAH!(こちらもメンバーに変更あり)
LOVE☆RASPBERRY JUICE/TOUCH
IF YOU WERE HERE/TOUCH & フレンズ(最高!)
Final Fun-Boy/クランベリーズ
can’t be stopped/ブラックベリーズ(詩織がいない!)
ニセモノダイアモンド/ミューズ
アンコールは2曲。
Far Away/Touch
ちょっとだけMY LOVE/ミューズ
今回のライブは2月の大阪ドームでのダンスコンテストの選考会も兼ねていたようだ。
で、選考の結果、出場が決定したユニットは次のとおり。
PHRASE、ミニバブ、トレード、いちごっ娘、TOUCH、クランベリーズ、ブラックベリーズ、ミューズ、ミニミニclub
このライブで、ニュースが2つ。AKI & RISAKOが新しいユニットにかわった。森浦莉紗子と永井玲奈でRISAKO & REINAだ。リサコは3月から販売されるフルタのジュエリーメイトのパッケージにドカーンと写真が使われているらしい。これは買いだ!
さて、今創叡ではいちごっ娘とTOUCHの2つがノリにノッテいる。
いちごっ娘の今川奈美ちゃんは特に素晴らしく、並ぶものなきダンスを披露している。今川奈美ちゃんはこの2月12日に11才の誕生日を迎える。2月11日のHELP!でプレ誕生日を祝おう。
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月蝕歌劇団「家畜人ヤプー」
2005年1月14日 趣味月蝕歌劇団の「家畜人ヤプー」を見に行った。東京、大塚の萬スタジオ。
原作は沼正三、脚本は高取英、音楽はJ.A.シーザー。
主要キャストは次の通り。
クララ(一ノ瀬めぐみ)、瀬部麟一郎(阿当真子)、ドリス(愛葉るび)、アンナ・テラス(松宮芙多葉)、レディ・ジャーゲン(保鳴美凛)、ポーリーン(スギウラユカ)、スザン(近藤善揮)、ウィリアム(木塚咲)、瀬部百合枝(美弥乃静)、セシル(新谷さや香)、メアリー(永井真衣)
あと、今回すっかりファンになってしまった藤田実加がエミリーや看護婦の役で出ていた。
スト−リ−はおおむね原作をなぞっており、世界観を説明する描写に明け暮れる一種の『白鯨』的原作を大胆に躍動する活劇に変えていた。
原作を読んでのイメージや先入観が特に無かったのが幸いしてか、月蝕版の「家畜人ヤプー」は原作を読んだとき以上に感動を呼んだ。
何と言っても、一ノ瀬めぐみのかっこよさったらないのだ。河童のミューピューの白永歩美のスクール水着姿も可愛い。また、女性同士のからみ、キスシーンもあり、愛葉るびはクライマックスでセミヌードを披露していた。
今日は金曜なので、超満員で足が破壊された前回とは違って、ゆっくりと見ることができた。
月蝕名物の血しぶきはじゃんじゃんかけられたけど、これまた快感。
今、少しずつではあるが『家畜人ヤプー』を読み返しており、最近フェティッシュなショーをよく見る機会が増えたので、学生時代とは全然違う興味で読むことができている。
再読しおわったら、ここでも感想を書いてみよう。
なお、月蝕の舞台では開演前におみくじをよく販売している。
役者さんが何かメッセージを書いている。
僕がひいたのは愛葉るびちゃんのメッセージで、運勢は「大吉」だった!
メッセージの内容については秘密である。甘い言葉だったことだけ記しておこう。
僕は甘い言葉に弱いのだ。
原作は沼正三、脚本は高取英、音楽はJ.A.シーザー。
主要キャストは次の通り。
クララ(一ノ瀬めぐみ)、瀬部麟一郎(阿当真子)、ドリス(愛葉るび)、アンナ・テラス(松宮芙多葉)、レディ・ジャーゲン(保鳴美凛)、ポーリーン(スギウラユカ)、スザン(近藤善揮)、ウィリアム(木塚咲)、瀬部百合枝(美弥乃静)、セシル(新谷さや香)、メアリー(永井真衣)
あと、今回すっかりファンになってしまった藤田実加がエミリーや看護婦の役で出ていた。
スト−リ−はおおむね原作をなぞっており、世界観を説明する描写に明け暮れる一種の『白鯨』的原作を大胆に躍動する活劇に変えていた。
原作を読んでのイメージや先入観が特に無かったのが幸いしてか、月蝕版の「家畜人ヤプー」は原作を読んだとき以上に感動を呼んだ。
何と言っても、一ノ瀬めぐみのかっこよさったらないのだ。河童のミューピューの白永歩美のスクール水着姿も可愛い。また、女性同士のからみ、キスシーンもあり、愛葉るびはクライマックスでセミヌードを披露していた。
今日は金曜なので、超満員で足が破壊された前回とは違って、ゆっくりと見ることができた。
月蝕名物の血しぶきはじゃんじゃんかけられたけど、これまた快感。
今、少しずつではあるが『家畜人ヤプー』を読み返しており、最近フェティッシュなショーをよく見る機会が増えたので、学生時代とは全然違う興味で読むことができている。
再読しおわったら、ここでも感想を書いてみよう。
なお、月蝕の舞台では開演前におみくじをよく販売している。
役者さんが何かメッセージを書いている。
僕がひいたのは愛葉るびちゃんのメッセージで、運勢は「大吉」だった!
メッセージの内容については秘密である。甘い言葉だったことだけ記しておこう。
僕は甘い言葉に弱いのだ。
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伊坂幸太郎の『オーデュボンの祈り』を読んだ。
改稿された文庫版の方だ。
一見ファンタジーのような世界(島)での事件。絶対に嘘しか言わず、毎日の行動が時間きっちりに決まっている画家。島の法律として、懇願する相手を「理由になってない」と人殺しする男。地面に耳をおしあてて遊ぶ少女。言葉をしゃべり、未来をすべて知っている案山子。
物語は伏線がぴったりとはまりすぎるくらいにはまり、作り物めいて思えるが、何せ設定がこんなにファンタジックだし、未来をすべて知っているキャラクターまで出てくるんだから、これは面白く読むしかない。
アフォリズムっぽい断定的な文体も面白くて、この作家のは他に1冊読んだだけなので、いずれ全部読む気になった。
本書での言葉で、覚えておこうと思ったものを書き出しておこう。
「女はロマンチックな生き物なんだし」とそこまで言ってから、彼は首を振る。「いや、正確には違うな、女はロマンチックなものが好きなんだ。実際にロマンチックなのは男だからな」(232ペ−ジ)
「だが、あいつは明日になっても、佳代子さんの前に立てば、へらへらと嬉しそうにする。たぶん、そうだ。自分が嫌われているのかもしれない、と頭の隅では感じながらも、相手を嫌いになったりしないんだ」
「どうして?」
「どこか、大事な部分が抜けているんだ。人を形成するのに、一番大切なものが抜け落ちている」(429ペ−ジ)
この2つめの引用は個人的にぐぐっと来た部分なので、多少の説明が必要だろう。男(日比野)は佳代子さん(双子)につきまとうが、それを双子は面白がっていたのである。その部分を引用してみよう。
あの双子の姉妹は、あんたのことをからかっているんだよ。佳代子に夢中だから、どんな命令でも、尻尾を振って従うんだ、ってな、あいつらが笑ってたぜ。(333ペ−ジ)
安田が喚き散らした言葉を、日比野は気にしている。「佳代子がおまえをこけにしている」だの、「しょせんおまえは、哀れに思われることはあっても親しくなんてなれない」だの、そういった言葉は、彼をどれほど傷つけたのだろうか。僕には見当もつかず、発するべき言葉も見つけられなかった。(338ページ)
安田の言うことは真実なのかもしれない。けれど、真実を無条件に口に出していいはずもない。(334ペ−ジ)
佳代子という女性とその妹は、日比野をもてあそんでいた。日比野は笑いものにされていた。
それ以上、言うな!
それが真実であろうと何であろうとそれ以上は一言も口にするな。僕はそう叫ぶべきだった。自分でもそれくらいのことは判断できていたはずだった。それなのに、声が出せないでいた。(334ページ)
まったく個人的なことなのだが、他人事とは思えなくて、冷静に読んではいられなかった。
改稿された文庫版の方だ。
一見ファンタジーのような世界(島)での事件。絶対に嘘しか言わず、毎日の行動が時間きっちりに決まっている画家。島の法律として、懇願する相手を「理由になってない」と人殺しする男。地面に耳をおしあてて遊ぶ少女。言葉をしゃべり、未来をすべて知っている案山子。
物語は伏線がぴったりとはまりすぎるくらいにはまり、作り物めいて思えるが、何せ設定がこんなにファンタジックだし、未来をすべて知っているキャラクターまで出てくるんだから、これは面白く読むしかない。
アフォリズムっぽい断定的な文体も面白くて、この作家のは他に1冊読んだだけなので、いずれ全部読む気になった。
本書での言葉で、覚えておこうと思ったものを書き出しておこう。
「女はロマンチックな生き物なんだし」とそこまで言ってから、彼は首を振る。「いや、正確には違うな、女はロマンチックなものが好きなんだ。実際にロマンチックなのは男だからな」(232ペ−ジ)
「だが、あいつは明日になっても、佳代子さんの前に立てば、へらへらと嬉しそうにする。たぶん、そうだ。自分が嫌われているのかもしれない、と頭の隅では感じながらも、相手を嫌いになったりしないんだ」
「どうして?」
「どこか、大事な部分が抜けているんだ。人を形成するのに、一番大切なものが抜け落ちている」(429ペ−ジ)
この2つめの引用は個人的にぐぐっと来た部分なので、多少の説明が必要だろう。男(日比野)は佳代子さん(双子)につきまとうが、それを双子は面白がっていたのである。その部分を引用してみよう。
あの双子の姉妹は、あんたのことをからかっているんだよ。佳代子に夢中だから、どんな命令でも、尻尾を振って従うんだ、ってな、あいつらが笑ってたぜ。(333ペ−ジ)
安田が喚き散らした言葉を、日比野は気にしている。「佳代子がおまえをこけにしている」だの、「しょせんおまえは、哀れに思われることはあっても親しくなんてなれない」だの、そういった言葉は、彼をどれほど傷つけたのだろうか。僕には見当もつかず、発するべき言葉も見つけられなかった。(338ページ)
安田の言うことは真実なのかもしれない。けれど、真実を無条件に口に出していいはずもない。(334ペ−ジ)
佳代子という女性とその妹は、日比野をもてあそんでいた。日比野は笑いものにされていた。
それ以上、言うな!
それが真実であろうと何であろうとそれ以上は一言も口にするな。僕はそう叫ぶべきだった。自分でもそれくらいのことは判断できていたはずだった。それなのに、声が出せないでいた。(334ページ)
まったく個人的なことなのだが、他人事とは思えなくて、冷静に読んではいられなかった。
でんでんタウンに「CCOちゃ」というメイド喫茶があるのは前回も書いたとおりだが、通天閣方面にもう1軒「Cafe Doll」という店が出来た。女給喫茶「ドラゴンハート」のすぐ近く、メロンブックスなども近く、でんでんタウンの両端にメイド喫茶ができた態になる。
で、今日ははじめてその「Cafe Doll」に行ってみた。
ビルの3階なのですっと気楽に入れるわけではないが、「わざわざ店に行く」というマニア好みの気持ちには合致している。
店内は明るく、メイド服の展示や、メイドさんとのコミュニケーションノートも備えてある。
この店では入るなり「お帰りなさいませ、ご主人様」と言ってくれる。
テーブルに置いてあるベルをチリンと鳴らしてメイドさんを呼ぶ。
CCOちゃ以上に、メイド喫茶のノウハウをわりと忠実に守っているようだ。
メニューはごく普通で、オタクをくすぐる仕掛けは特にない。
平日の昼間ということもあって、お客さんの入りは少なかった。
あと、帰る際にはエレベーターまでメイドさんがお見送りしてくれる。
さて、このCafe Doll、次回も行く気になったかと言うと、「行こう」と思えた。
それは、CCOちゃみたいにオタク心をくすぐったからでもなく、ドラゴンハートみたいに食事がおいしかったからでもなく、ひとえにメイドさんのほとんどマゾではないかと思えるほどの真性メイド気質によるものだ。
他の店では、メイドの格好をしているものの、プライベートでは全然違う服装で、気の弱いオタクなら声もかけられないような女性なんだろうな、と思わせる(あんまりそんなことは考えないけど)。Cafe Dollのメイドさんは、私生活でも誰かに服従していそうな風情があった。1人のメイドさんで店を語るのもおかしな話だが、今のところ、これしかデータがないので、とりあえずの印象だ。
こんなメイド喫茶みたいな「商売」に頼らずに、自分の力で恋人や奴隷を作ればいい、というスタンスは変わらないが、とりあえず、無愛想なウェイトレスが絶対にいない店、という意味で、安心して使える店なんじゃないだろうか。
店のメイドさんに恋をするような、逆に奴隷根性丸出しな真似だけは避けたいものである。
ただし、メイドさんが僕に恋をするのは自由だよ。(ない、ない)
で、今日ははじめてその「Cafe Doll」に行ってみた。
ビルの3階なのですっと気楽に入れるわけではないが、「わざわざ店に行く」というマニア好みの気持ちには合致している。
店内は明るく、メイド服の展示や、メイドさんとのコミュニケーションノートも備えてある。
この店では入るなり「お帰りなさいませ、ご主人様」と言ってくれる。
テーブルに置いてあるベルをチリンと鳴らしてメイドさんを呼ぶ。
CCOちゃ以上に、メイド喫茶のノウハウをわりと忠実に守っているようだ。
メニューはごく普通で、オタクをくすぐる仕掛けは特にない。
平日の昼間ということもあって、お客さんの入りは少なかった。
あと、帰る際にはエレベーターまでメイドさんがお見送りしてくれる。
さて、このCafe Doll、次回も行く気になったかと言うと、「行こう」と思えた。
それは、CCOちゃみたいにオタク心をくすぐったからでもなく、ドラゴンハートみたいに食事がおいしかったからでもなく、ひとえにメイドさんのほとんどマゾではないかと思えるほどの真性メイド気質によるものだ。
他の店では、メイドの格好をしているものの、プライベートでは全然違う服装で、気の弱いオタクなら声もかけられないような女性なんだろうな、と思わせる(あんまりそんなことは考えないけど)。Cafe Dollのメイドさんは、私生活でも誰かに服従していそうな風情があった。1人のメイドさんで店を語るのもおかしな話だが、今のところ、これしかデータがないので、とりあえずの印象だ。
こんなメイド喫茶みたいな「商売」に頼らずに、自分の力で恋人や奴隷を作ればいい、というスタンスは変わらないが、とりあえず、無愛想なウェイトレスが絶対にいない店、という意味で、安心して使える店なんじゃないだろうか。
店のメイドさんに恋をするような、逆に奴隷根性丸出しな真似だけは避けたいものである。
ただし、メイドさんが僕に恋をするのは自由だよ。(ない、ない)
エンジェルホリデーSP
2005年1月10日 日常オールナイトで遊んだからと言って、翌日夕方まで睡眠なんかしていては、時間がもったいない。と、言うわけで、今日は正午にでんでんタウンのトップジャパンに出かける。
なんと子供モデルのエンジェルプロダクションが「エンジェルホリデーSP VOL.1」と題する無料イベントをするのだ。
http://www.angel-pro.com/
まず正午は井上梨紗ちゃんが一日店長さんで、新作などを販売。猫耳にメイド服という考えてみれば不思議な店長姿。
このときに整理券を配って、午後2時からは5階のイベントホールでいよいよイベントだ。
この日参加したのは、miyu(9才)、yuuna(10才)、yurie(12才)、鏡りな、まお(8才)、井上梨紗、司会には竹中まき(19才)
いくつかの質問コーナーの後、miyuが今日誕生日だったので、ケーキが出て来た。
撮影会は3人ずつ立ち位置かえて1分ずつ、竹中まきちゃんは1人で。
オリジナルカレンダーを賭けてのゲーム大会は、旗あげとブタミントンで、抽選で当たったお客さんがそれぞれモデルさんと戦う。
お客さんとモデルさんたちとの全員握手会までを参加した。
CD-R写真集などを購入した人にはその後もサイン会があったが、何も購入していないので、ここまでで切り上げ。
小学生モデルのイベントに行くなんて、この時期、どうかしていると言われてもしかたがない。でも、「どうかしている」くらいでないと、保守的な生活を営む愚を犯すことになる。それでは生きている意味がない。すぐに貯金をおろして僕に託した方がよっぽど有意義である。人からうしろ指をさされるくらいで、人間はちょうどいいのだ。
今日のイベントは丼野、安井くん、田中くん、三宅くん、村上さんという仲良したちで回っている。昨日のメンツと言っていい。
十日戎なので、出店を見てたまこんにゃくを食べたり、105円パン屋さん「ぶうらんじぇ」で寒いカフェを満喫した後、メイド喫茶CCOちゃに。
今日はえべっさんメニューで、ふだんはメイド服のメイドさんたちが、今日は巫女さんの格好をしている。なお、安井くんのBLOGでもこの日のことがとりあげられているが、通常の喫茶店にいるのはメイドさんではなくて、「ウェイトレス」なのである。メイドとウェイトレスでは、大違いなのだ。
午後6時からは巫女さんたちのハンドベル演奏もあり、ゆったりとした気持ちのいい時間が流れていく。凧上げに行きそこねた村上さんのまぶたがすーっとおりかける。多忙な三宅くんも目を閉じて音楽を聞いている。たいがいいつも疲れている丼野にいたってはテーブルにつっぷして爆睡だ。そんなまどろみ具合が面白くて笑いがこみあげてくる。
今日も楽しい一日。まさしく、天使の休日、エンジェルホリデーだ。
なんと子供モデルのエンジェルプロダクションが「エンジェルホリデーSP VOL.1」と題する無料イベントをするのだ。
http://www.angel-pro.com/
まず正午は井上梨紗ちゃんが一日店長さんで、新作などを販売。猫耳にメイド服という考えてみれば不思議な店長姿。
このときに整理券を配って、午後2時からは5階のイベントホールでいよいよイベントだ。
この日参加したのは、miyu(9才)、yuuna(10才)、yurie(12才)、鏡りな、まお(8才)、井上梨紗、司会には竹中まき(19才)
いくつかの質問コーナーの後、miyuが今日誕生日だったので、ケーキが出て来た。
撮影会は3人ずつ立ち位置かえて1分ずつ、竹中まきちゃんは1人で。
オリジナルカレンダーを賭けてのゲーム大会は、旗あげとブタミントンで、抽選で当たったお客さんがそれぞれモデルさんと戦う。
お客さんとモデルさんたちとの全員握手会までを参加した。
CD-R写真集などを購入した人にはその後もサイン会があったが、何も購入していないので、ここまでで切り上げ。
小学生モデルのイベントに行くなんて、この時期、どうかしていると言われてもしかたがない。でも、「どうかしている」くらいでないと、保守的な生活を営む愚を犯すことになる。それでは生きている意味がない。すぐに貯金をおろして僕に託した方がよっぽど有意義である。人からうしろ指をさされるくらいで、人間はちょうどいいのだ。
今日のイベントは丼野、安井くん、田中くん、三宅くん、村上さんという仲良したちで回っている。昨日のメンツと言っていい。
十日戎なので、出店を見てたまこんにゃくを食べたり、105円パン屋さん「ぶうらんじぇ」で寒いカフェを満喫した後、メイド喫茶CCOちゃに。
今日はえべっさんメニューで、ふだんはメイド服のメイドさんたちが、今日は巫女さんの格好をしている。なお、安井くんのBLOGでもこの日のことがとりあげられているが、通常の喫茶店にいるのはメイドさんではなくて、「ウェイトレス」なのである。メイドとウェイトレスでは、大違いなのだ。
午後6時からは巫女さんたちのハンドベル演奏もあり、ゆったりとした気持ちのいい時間が流れていく。凧上げに行きそこねた村上さんのまぶたがすーっとおりかける。多忙な三宅くんも目を閉じて音楽を聞いている。たいがいいつも疲れている丼野にいたってはテーブルにつっぷして爆睡だ。そんなまどろみ具合が面白くて笑いがこみあげてくる。
今日も楽しい一日。まさしく、天使の休日、エンジェルホリデーだ。
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異端な祝祭、フリッパーズギターオールナイト
2005年1月9日 音楽
クラブDCで「異端な祝祭」イベント。
ゴスロリ少女たち、ボンデージ少女たち、アングラマニアたちが集まって繰り広げられる一大フェティッシュ舞踏会。
お客さんたちの踊り方が違う。
まさに眩暈。
ショータイムでは包帯を巻いた顔に真っ赤な蝋燭からロウのぽたぽた焼き!
吊るされた食肉少女から採血しての血まみれ卍!
楽しかったなー。
さて、今日はクラブのハシゴなのだ。(ナイトクラビング!)
FGANと言ってもドイツ応用物理学研究所ではなく、フリッパーズギターオールナイトの略だ。
異端な祝祭では下着同然のエロチックな姿をしていた椿ちゃんは、ここではクッキーの売り子さん。「FGAN」の文字を象っている。
草壁君はDJだ。
僕たちは洗面器いっぱいのジェリービーンズを鍋のように囲んでつまみ食い。
熱気にあてられて湯気を出してうずくまって休憩する女の子。
ジェリービーンズとクッキーですっかり甘くなった身体は、脳にも影響を与えたか、朝になっても眠くならない。
こんな感覚は渋谷系全盛の頃、東京でよく遊んでいたとき以来だ。
ゴスロリ少女たち、ボンデージ少女たち、アングラマニアたちが集まって繰り広げられる一大フェティッシュ舞踏会。
お客さんたちの踊り方が違う。
まさに眩暈。
ショータイムでは包帯を巻いた顔に真っ赤な蝋燭からロウのぽたぽた焼き!
吊るされた食肉少女から採血しての血まみれ卍!
楽しかったなー。
さて、今日はクラブのハシゴなのだ。(ナイトクラビング!)
FGANと言ってもドイツ応用物理学研究所ではなく、フリッパーズギターオールナイトの略だ。
異端な祝祭では下着同然のエロチックな姿をしていた椿ちゃんは、ここではクッキーの売り子さん。「FGAN」の文字を象っている。
草壁君はDJだ。
僕たちは洗面器いっぱいのジェリービーンズを鍋のように囲んでつまみ食い。
熱気にあてられて湯気を出してうずくまって休憩する女の子。
ジェリービーンズとクッキーですっかり甘くなった身体は、脳にも影響を与えたか、朝になっても眠くならない。
こんな感覚は渋谷系全盛の頃、東京でよく遊んでいたとき以来だ。
ロールスロイスリムジン
2005年1月8日 日常日本橋でんでんタウンにある女給さんカフェ「ドラゴンハート」は、土日の昼間だけ開店している。
広い店内、ソファ、おいしい料理なので、宣伝の仕方によっては大入り満員になるはずだ、と思ってたら、やってくれました。
でんでんタウンのヒーロー研究所前からロールスロイスリムジンでの送迎、というなんだかよくわからないサービスをしていた。
こういうのは、不条理なほど面白い。
リムジンでぐるっとでんでんタウンを回って店まで行く。
一種の観光バスや遊覧船という感覚なので、これで特に料金も発生しないのだから、楽しい楽しい。
今日はいつもよりたぶんお客さんは多かったのだろう。
でも、まだ空席があった。
後でよく考えてみると、このドラゴンハートのすぐ近くに新しいメイド喫茶「カフェドール」がグランドオープンしたのが、同じ8日だったのだ。
ドラゴンハートも客を入れるためにリムジンを導入し、カフェドールもグランドオープンでメイドさんとのゲームなどイベントを組んでいる。
こんな競争ならおおいに結構だ。
さて、今日はウィングで童貞イベントがあったのだが、諸事情があって打ち上げだけに参加した。
たどりついたら、ほとんど終わりかけで、「ええっ」という感じだったが、二次会があったのでそのままなだれ込んだ。
22日の「HELP!」の打ち合わせも兼ねるつもりだったが、あまり進まず。
広い店内、ソファ、おいしい料理なので、宣伝の仕方によっては大入り満員になるはずだ、と思ってたら、やってくれました。
でんでんタウンのヒーロー研究所前からロールスロイスリムジンでの送迎、というなんだかよくわからないサービスをしていた。
こういうのは、不条理なほど面白い。
リムジンでぐるっとでんでんタウンを回って店まで行く。
一種の観光バスや遊覧船という感覚なので、これで特に料金も発生しないのだから、楽しい楽しい。
今日はいつもよりたぶんお客さんは多かったのだろう。
でも、まだ空席があった。
後でよく考えてみると、このドラゴンハートのすぐ近くに新しいメイド喫茶「カフェドール」がグランドオープンしたのが、同じ8日だったのだ。
ドラゴンハートも客を入れるためにリムジンを導入し、カフェドールもグランドオープンでメイドさんとのゲームなどイベントを組んでいる。
こんな競争ならおおいに結構だ。
さて、今日はウィングで童貞イベントがあったのだが、諸事情があって打ち上げだけに参加した。
たどりついたら、ほとんど終わりかけで、「ええっ」という感じだったが、二次会があったのでそのままなだれ込んだ。
22日の「HELP!」の打ち合わせも兼ねるつもりだったが、あまり進まず。
ブラックスネイク、ちょうちょ
2005年1月7日 映画
ラス・メイヤー映画祭の最終日、上映されたのは「ブラックスネイク」
ブラックスネイクというのは鞭の名前で、黒くて長い。
舞台は19世紀のカリブ海で、女主人が黒人奴隷たちをビシビシ叩きまくる。
最後には奴隷の叛乱で逆さ磔にされる女主人。
ラストで、もっともらしく人権宣言だとか奴隷廃止などのナレーションが入るが、いかにもとってつけた風だし、そのナレーションのときに流れている映像は、黒人男と白人女が裸で走っているイメージ映像なのだ。まじめなテーマを一応は掲げているが、それすらもニヤニヤと笑いを誘わずにはおれない、ラス・メイヤーマジックが炸裂していた。
映画終了後、そうた君の店へ。
なぜか、そうた君に隠し撮りされた。
ブラックスネイクというのは鞭の名前で、黒くて長い。
舞台は19世紀のカリブ海で、女主人が黒人奴隷たちをビシビシ叩きまくる。
最後には奴隷の叛乱で逆さ磔にされる女主人。
ラストで、もっともらしく人権宣言だとか奴隷廃止などのナレーションが入るが、いかにもとってつけた風だし、そのナレーションのときに流れている映像は、黒人男と白人女が裸で走っているイメージ映像なのだ。まじめなテーマを一応は掲げているが、それすらもニヤニヤと笑いを誘わずにはおれない、ラス・メイヤーマジックが炸裂していた。
映画終了後、そうた君の店へ。
なぜか、そうた君に隠し撮りされた。
ブリジット・ラベとミシェル・ピュエシュ共著の『哲学のおやつ』シリーズ3冊を読んだ。
『うそとホント』『ゆっくりとはやく』『生きると死ぬ』の3冊でとりあげられる問題は次の6つ。
「うそとホント」は言語論。
「しあわせとふしあわせ」は価値論。
「ゆっくりとはやく」は時間論。
「笑うと泣く」は感情論。
「生きると死ぬ」は死生論。
「知ってると知らない」は自由論。
どの項目も具体的な例をまず示して、そのことについて考えるような書き方をされている。
何かを主張するのではなく、いろいろな考え方を示唆する本なので、読む手をとめて自分なりの考えをまとめてみることが多かった。でも、僕は沈思黙考タイプではなく、断言して突っ走るので、「これはこうだ!」とスパッと決めて次に行ってしまう。
いや、僕はもともとうじうじしたタイプなのだ。
あえて断言する道を選んだくらいでちょうどバランスが取れているような気がする。
今回読んだ3冊の本の6項目についても、その答えは簡単に断言できる。
「どっちでもいい」のだ。
ちょうど今、僕は人生どうなってもかまわない、どっちでもいい!と言うような捨て鉢な気持ちになっているから、余計だ。
捨て鉢と言うか、どうであろうと、自分は絶対的に肯定しようと思っている、暴走的前向きさが感じられる。
周囲に迷惑がかかっているとしたら、この場であやまります。
ごめんなさい。
『うそとホント』『ゆっくりとはやく』『生きると死ぬ』の3冊でとりあげられる問題は次の6つ。
「うそとホント」は言語論。
「しあわせとふしあわせ」は価値論。
「ゆっくりとはやく」は時間論。
「笑うと泣く」は感情論。
「生きると死ぬ」は死生論。
「知ってると知らない」は自由論。
どの項目も具体的な例をまず示して、そのことについて考えるような書き方をされている。
何かを主張するのではなく、いろいろな考え方を示唆する本なので、読む手をとめて自分なりの考えをまとめてみることが多かった。でも、僕は沈思黙考タイプではなく、断言して突っ走るので、「これはこうだ!」とスパッと決めて次に行ってしまう。
いや、僕はもともとうじうじしたタイプなのだ。
あえて断言する道を選んだくらいでちょうどバランスが取れているような気がする。
今回読んだ3冊の本の6項目についても、その答えは簡単に断言できる。
「どっちでもいい」のだ。
ちょうど今、僕は人生どうなってもかまわない、どっちでもいい!と言うような捨て鉢な気持ちになっているから、余計だ。
捨て鉢と言うか、どうであろうと、自分は絶対的に肯定しようと思っている、暴走的前向きさが感じられる。
周囲に迷惑がかかっているとしたら、この場であやまります。
ごめんなさい。