京都大学西部講堂で関西クィア映画祭2010。
大阪のプログラムはスケジュールがあわなくて一つも見れなかったので、京都でちょっとだけ見ることにした。
午後7時から「有色女性のクィアたち」と題する作品集。
これらはアメリカの「有色女性クィアのアートプロジェクト」がセレクトしたもの。
ドキュメンタリーやコメディなどバラエティには富んでいるが、ま、それほど飛び抜けて面白いものはなかったかな。
「ベトナム食堂にて」
「ウィンクのシワ」
「夢の系図」
「みんなでするもの」
「パスポートと愛とディスコと」
「再会」
「ホームスクール」
「フライドチキンの足」
「シン夫妻」
「セックストイ、別れても使う?」
午後9時20分から、アニー・スプリンクルの「ポルノの歴史」1999年
ポルノ女優アニーが70年代からの自作をたどりながら、ポルノ映画の歴史を語る!
これがまあ、面白いのなんのって!
後半、現在(といっても1999年だけど)のアニーが作った芸術的なポルノとか、もう、頭がどこかにいってしまいそうだった。
アニーの解説も本気なのか冗談なのかわからないエキセントリックなもの。
名前のスプリンクルの由来となった潮吹きシーンもあった。
また、男性器を移植した女性が、勃起させるために棒や親指を指サックみたいに突っ込んで硬くさせるやり方を目にあたりに見て、うひゃー、とひっくりかえった。
ラストあたりでは、ポルノ映画の虚の部分も見せていて、これも笑った。(フェラチオしてたのが、人造のペニスだったとか、射精はスタッフがうしろから飛ばしている白い液体だったとか)
アニーはあっけらかんとポルノについて解説していたが、「悪いポルノには、良いポルノを作って対抗すればいい」と主張しているのには、なるほど、と感心させられた。
上映後のトークも聞きたかったが、終電を逃すので、帰る。
http://anniesprinkle.org/
大阪のプログラムはスケジュールがあわなくて一つも見れなかったので、京都でちょっとだけ見ることにした。
午後7時から「有色女性のクィアたち」と題する作品集。
これらはアメリカの「有色女性クィアのアートプロジェクト」がセレクトしたもの。
ドキュメンタリーやコメディなどバラエティには富んでいるが、ま、それほど飛び抜けて面白いものはなかったかな。
「ベトナム食堂にて」
「ウィンクのシワ」
「夢の系図」
「みんなでするもの」
「パスポートと愛とディスコと」
「再会」
「ホームスクール」
「フライドチキンの足」
「シン夫妻」
「セックストイ、別れても使う?」
午後9時20分から、アニー・スプリンクルの「ポルノの歴史」1999年
ポルノ女優アニーが70年代からの自作をたどりながら、ポルノ映画の歴史を語る!
これがまあ、面白いのなんのって!
後半、現在(といっても1999年だけど)のアニーが作った芸術的なポルノとか、もう、頭がどこかにいってしまいそうだった。
アニーの解説も本気なのか冗談なのかわからないエキセントリックなもの。
名前のスプリンクルの由来となった潮吹きシーンもあった。
また、男性器を移植した女性が、勃起させるために棒や親指を指サックみたいに突っ込んで硬くさせるやり方を目にあたりに見て、うひゃー、とひっくりかえった。
ラストあたりでは、ポルノ映画の虚の部分も見せていて、これも笑った。(フェラチオしてたのが、人造のペニスだったとか、射精はスタッフがうしろから飛ばしている白い液体だったとか)
アニーはあっけらかんとポルノについて解説していたが、「悪いポルノには、良いポルノを作って対抗すればいい」と主張しているのには、なるほど、と感心させられた。
上映後のトークも聞きたかったが、終電を逃すので、帰る。
http://anniesprinkle.org/
ジョルジュ・シムノンの『メグレを射った男』を読んだ。1932年
第1章 眠れない乗客
第2章 失望した五人の男
第3章 二等切符
第4章 狂人一堂に会す
第5章 エナメル靴
第6章 あざらし
第7章 サミュエル
第8章 珍本蒐集狂
第9章 歌謡曲歌手を誘拐せよ
第10章 手紙
第11章 父親
メグレは寝台車で、夜中になってもゴソゴソして、啜り泣いたりしている上の寝台の客に悩まされていた。明らかに様子がおかしい。そうこうするうちに、その客は走っている寝台列車から飛び下りてしまう。本能的にメグレも飛び下りて、男の後を追おうとするが、いきなり銃で撃たれて、負傷してしまう。その地は、ベルジュラックの狂人と呼ばれる殺人鬼が跋扈しているところだった。
飛び下りた男が殺人鬼だったのか?
ところが、その飛び下りた乗客と思しき男の死体が見つかる。
メグレは負傷して熱を出して寝込んでしまい、ベッドの中で、いろんな情報を得て、事件の真相に迫って行く。
メグレは列車の切符をひろう。落としたのは、負傷したメグレに会った最初の五人にしぼられた。ベルジュラックの予審判事、検事、署長、書記、警察医。このなかに、あの列車に乗っていて、ちゃんと改札通らずに降りた人物がいる!
さて、このベルジュラックの狂人の手口は、次のとおり。
「ムーラン=ヌフの美人の娘が道で襲われ、首を絞められ、つぎに長い針を胸に刺し通され、心臓に達する」
ベッドの中のメグレは5つの疑問を並べる。
1、ロザリーは実際に襲われたのか、それとも想像の中で襲われただけなのか?
2、フランソワーズは襲われたか?
3、もし襲われたとすれば、最初の二人の女性を襲った者と同じ殺人犯によるものか?
4、灰色の靴下の男は殺人犯か?
5、殺人犯を殺害した犯人は誰か?
それぞれに注釈が必要な項目だが、面倒臭いので、割愛。
本書を読んでびっくりしたのは、結局女性を襲って殺していたのは、本当に気が狂って殺人していたのであり、本当ならノコノコ出てきてほしくなかった人物が、気違いになってそのあたりの事情をくみとることができなくなり、邪魔で殺されてしまった、という真相だ。
これって、記憶喪失になってウロウロしてしまったがために殺されてしまった、というメグレの他の作品の発想とよく似ている。
今日は午後4時30分から大阪クラシック第59公演を阪急三番街に見に行く。
出演はサクソフォンの2人、大石将紀、西本淳。
プログラムは、次のとおり
ふるさと(唱歌)
ライヒ/リードフェイズ
あかとんぼ(唱歌)
ヒンデミット/演奏会小品
浜辺の歌(唱歌)
つまり、現代の作品を童謡でサンドイッチしたのだが、なじみのない現代音楽だとお客さんを満足させられない、と考えたものと思われる。
「ライヒくらいなら、現代音楽まったく知らなくても、楽しく聞けるから大丈夫なのに」と、思っていたが、すぐうしろのお客さんが、ライヒの演奏中に
「なんや、わからん」
と言ってたのを聞いて、ああ、まだまだ浸透していないんだ、と嘆息した。
なお、ライヒのミニマルミュージックに関連して、かつて『ロックマガジン』で編集のお手伝いをしていたとき、原稿の印刷があがってきて校正していたら、「ミニマルミュージック」が全部印刷屋さんの勝手な判断で「ミニアニマルミュージック」になっていたのを思い出した。
ミニマルよりも、ミニアニマルの方が、可愛いな!
足をのばして、阪急古書のまちの京文堂で開催中の「〜シュールレアリスム回想〜サルバドール・ダリ展」を見る。版画作品が並ぶ。
どうしたってカラフルなコラージュ作品みたいなのに目を奪われてしまう。
ダリになると超有名な超現実主義者なのだが、いまだに「へえ、こんな作品があったんだ」という発見があるのがすごい。僕の記憶力のなさもすごい。
第1章 眠れない乗客
第2章 失望した五人の男
第3章 二等切符
第4章 狂人一堂に会す
第5章 エナメル靴
第6章 あざらし
第7章 サミュエル
第8章 珍本蒐集狂
第9章 歌謡曲歌手を誘拐せよ
第10章 手紙
第11章 父親
メグレは寝台車で、夜中になってもゴソゴソして、啜り泣いたりしている上の寝台の客に悩まされていた。明らかに様子がおかしい。そうこうするうちに、その客は走っている寝台列車から飛び下りてしまう。本能的にメグレも飛び下りて、男の後を追おうとするが、いきなり銃で撃たれて、負傷してしまう。その地は、ベルジュラックの狂人と呼ばれる殺人鬼が跋扈しているところだった。
飛び下りた男が殺人鬼だったのか?
ところが、その飛び下りた乗客と思しき男の死体が見つかる。
メグレは負傷して熱を出して寝込んでしまい、ベッドの中で、いろんな情報を得て、事件の真相に迫って行く。
メグレは列車の切符をひろう。落としたのは、負傷したメグレに会った最初の五人にしぼられた。ベルジュラックの予審判事、検事、署長、書記、警察医。このなかに、あの列車に乗っていて、ちゃんと改札通らずに降りた人物がいる!
さて、このベルジュラックの狂人の手口は、次のとおり。
「ムーラン=ヌフの美人の娘が道で襲われ、首を絞められ、つぎに長い針を胸に刺し通され、心臓に達する」
ベッドの中のメグレは5つの疑問を並べる。
1、ロザリーは実際に襲われたのか、それとも想像の中で襲われただけなのか?
2、フランソワーズは襲われたか?
3、もし襲われたとすれば、最初の二人の女性を襲った者と同じ殺人犯によるものか?
4、灰色の靴下の男は殺人犯か?
5、殺人犯を殺害した犯人は誰か?
それぞれに注釈が必要な項目だが、面倒臭いので、割愛。
本書を読んでびっくりしたのは、結局女性を襲って殺していたのは、本当に気が狂って殺人していたのであり、本当ならノコノコ出てきてほしくなかった人物が、気違いになってそのあたりの事情をくみとることができなくなり、邪魔で殺されてしまった、という真相だ。
これって、記憶喪失になってウロウロしてしまったがために殺されてしまった、というメグレの他の作品の発想とよく似ている。
今日は午後4時30分から大阪クラシック第59公演を阪急三番街に見に行く。
出演はサクソフォンの2人、大石将紀、西本淳。
プログラムは、次のとおり
ふるさと(唱歌)
ライヒ/リードフェイズ
あかとんぼ(唱歌)
ヒンデミット/演奏会小品
浜辺の歌(唱歌)
つまり、現代の作品を童謡でサンドイッチしたのだが、なじみのない現代音楽だとお客さんを満足させられない、と考えたものと思われる。
「ライヒくらいなら、現代音楽まったく知らなくても、楽しく聞けるから大丈夫なのに」と、思っていたが、すぐうしろのお客さんが、ライヒの演奏中に
「なんや、わからん」
と言ってたのを聞いて、ああ、まだまだ浸透していないんだ、と嘆息した。
なお、ライヒのミニマルミュージックに関連して、かつて『ロックマガジン』で編集のお手伝いをしていたとき、原稿の印刷があがってきて校正していたら、「ミニマルミュージック」が全部印刷屋さんの勝手な判断で「ミニアニマルミュージック」になっていたのを思い出した。
ミニマルよりも、ミニアニマルの方が、可愛いな!
足をのばして、阪急古書のまちの京文堂で開催中の「〜シュールレアリスム回想〜サルバドール・ダリ展」を見る。版画作品が並ぶ。
どうしたってカラフルなコラージュ作品みたいなのに目を奪われてしまう。
ダリになると超有名な超現実主義者なのだが、いまだに「へえ、こんな作品があったんだ」という発見があるのがすごい。僕の記憶力のなさもすごい。
『メグレと死者の影』
2010年9月8日 読書ジョルジュ・シムノンの『メグレと死者の影』を読んだ。1931年
記憶の範囲でネタバレしてるので、要注意。
第1章 影絵
第2章 シックな男
第3章 ピガールの二人づれ
第4章 三階の窓
第5章 狂女
第6章 40度の熱
第7章 三人の女
第8章 看護人
第9章 年金を持つ男
第10章 身分証明書
第11章 壁に描いた絵
共同住宅の一室での殺人。
メグレが呼ばれてきてみると、殺人よりも、今まさに赤ん坊が生まれようとしている、ということが優先されている、奇妙なムード。
出産の妨げになってはいけない、と、ことを荒立てずに事件の捜査をはじめるメグレ。
「このような場合にこのように異常に沈黙していること、このように静まり返っていること、28人の居住者が死体の周囲で正常な生活を続けていること、これが今度の犯罪の特徴だった」
被害者は殺されただけでなく、金庫から金も奪われていた。
この被害者の名前がレーモン・クシェというのだから、僕はもう話がごっちゃだ。(別のメグレ本で、レーモンという登場人物が出てくる)
レーモンは再婚しており、前妻は別の男と結婚して、ちょっと絶望しながら暮らしている。
前妻とのあいだに出来た息子は、エーテルびたりでラリっており、情婦と住んでいる。
レーモンはさらに新しい若い情婦を作っていた。
レーモンは、遺書らしきものを残しており、それによると、三人の女に遺産をわける、と書いてある。現在の妻、前の妻、新しくできた情婦。あれ?息子の名前がない!
と、いうわけで、この話で描かれるのは、金に執着する女のおそろしさ、哀れさだ。
「サン=モールの菓子屋の娘は金が欲しかったのだ!これこそ既定の事実だった!必要欠くべからざることだった!彼女はそう感じていた!彼女は金を手に入れるために生まれてきたのだ、ということはつまり、亭主に金を稼がせるということだったのだ!
だが、クシェは金をかなり稼がなかっただろうか?彼が死んでも、彼女は年金ももらえなかっただろうか?
そして彼女はマルタンと結婚した!うまくいった!
ところが、百万長者になったのはクシェのほうだった。ただ、遅かりしだった!そしてもうどんなことをしてもマルタンのお尻をたたくことはできなかった。登記所をやめて、やはり血清かほかの儲かるものを売る腹を決めさせようとしても、だめだったのだ!
彼女は不幸だった!彼女は常に不幸だった!人生は彼女をこっぴどくだましておもしろがっていた」
「マルタン夫人は常に、やがて起こるかも知れないこと、夫の死だとか、年金を残してもらえなかったときのみじめさとかを口にしていた」
ある人物は、マルタン夫人のことを的確に、こう評する。
「あの女はとても欲得ずくなんです。要するに、レイモンがあまりお金を儲けなかったので彼と別れたのですわ。ところが、あとからめぐり会ってみると、彼はお金持になっていました。そしてあの女のほうは、小役人の妻です」
このあたり、つらいね!
僕自身、「金の切れ目が縁の切れ目」と罵られて彼女にフラれた経験がトラウマになってるしね!こわい、こわい!
NHK-FMで聞きたかった波多野睦美のリサイタルが放送されていた!聞けてよかった。
− 波多野睦美 メゾ・ソプラノ・リサイタル −
「魂をうたう」 モンポウ作曲
(4分23秒)
「ギターによせて」 プーランク作曲
(1分59秒)
「完璧な美」 カゼルタ作曲
(2分42秒)
「平和の祈り」 プーランク作曲
(2分01秒)
「あなたが欲しい」 サティー作曲
(3分24秒)
「3つのあそび歌」 モンポウ作曲
(2分56秒)
「歌曲集“夢とのたたかい”から」 モンポウ作曲
・きみの上には花ばかり (3分19秒)
・ゆうべおなじ風が (2分08秒)
・きみは海のよう (1分35秒)
「帰還」 リリ・ブーランジェ作曲
(4分14秒)
「ユーカリ」 クルト・ワイル作曲
(5分19秒)
「老子亡命途上での道徳経成立の物語」 アイスラー作曲
(8分10秒)
(メゾ・ソプラノ)波多野睦美
(ピアノ)高橋悠治
「3つのジムノペディ」 サティー作曲
(8分09秒)
(ピアノ)高橋悠治
「ダフェネオ」 サティー作曲
(1分28秒)
「ゆめのよる」 高橋悠治・作曲
(2分19秒)
「鳥は空を求めている」 高橋悠治・作曲
(1分45秒)
「おやすみなさい」 高橋悠治・作曲
(3分41秒)
「こもり歌」 ウォーロック作曲
(2分56秒)
「むすびの歌」 高橋悠治・作曲
(1分12秒)
(メゾ・ソプラノ)波多野睦美
(ピアノ)高橋悠治
〜王子ホールで収録〜
<2009/10/28>
「からたちの花」 北原白秋・作詞、山田耕筰・作曲
(2分01秒)
「ちんちん千鳥」 北原白秋・作詞、近衛秀麿・作曲
(2分26秒)
「さくら横ちょう」 加藤周一・作詞、中田喜直・作曲
(2分18秒)
「花の街」 江間章子・作詞、團伊玖磨・作曲
(2分32秒)
「落葉松」 野上彰・作詞、小林秀雄・作曲
(4分48秒)
(メゾ・ソプラノ)波多野睦美
(ピアノ)野平一郎
<Avex−classics AVCL−25003>
記憶の範囲でネタバレしてるので、要注意。
第1章 影絵
第2章 シックな男
第3章 ピガールの二人づれ
第4章 三階の窓
第5章 狂女
第6章 40度の熱
第7章 三人の女
第8章 看護人
第9章 年金を持つ男
第10章 身分証明書
第11章 壁に描いた絵
共同住宅の一室での殺人。
メグレが呼ばれてきてみると、殺人よりも、今まさに赤ん坊が生まれようとしている、ということが優先されている、奇妙なムード。
出産の妨げになってはいけない、と、ことを荒立てずに事件の捜査をはじめるメグレ。
「このような場合にこのように異常に沈黙していること、このように静まり返っていること、28人の居住者が死体の周囲で正常な生活を続けていること、これが今度の犯罪の特徴だった」
被害者は殺されただけでなく、金庫から金も奪われていた。
この被害者の名前がレーモン・クシェというのだから、僕はもう話がごっちゃだ。(別のメグレ本で、レーモンという登場人物が出てくる)
レーモンは再婚しており、前妻は別の男と結婚して、ちょっと絶望しながら暮らしている。
前妻とのあいだに出来た息子は、エーテルびたりでラリっており、情婦と住んでいる。
レーモンはさらに新しい若い情婦を作っていた。
レーモンは、遺書らしきものを残しており、それによると、三人の女に遺産をわける、と書いてある。現在の妻、前の妻、新しくできた情婦。あれ?息子の名前がない!
と、いうわけで、この話で描かれるのは、金に執着する女のおそろしさ、哀れさだ。
「サン=モールの菓子屋の娘は金が欲しかったのだ!これこそ既定の事実だった!必要欠くべからざることだった!彼女はそう感じていた!彼女は金を手に入れるために生まれてきたのだ、ということはつまり、亭主に金を稼がせるということだったのだ!
だが、クシェは金をかなり稼がなかっただろうか?彼が死んでも、彼女は年金ももらえなかっただろうか?
そして彼女はマルタンと結婚した!うまくいった!
ところが、百万長者になったのはクシェのほうだった。ただ、遅かりしだった!そしてもうどんなことをしてもマルタンのお尻をたたくことはできなかった。登記所をやめて、やはり血清かほかの儲かるものを売る腹を決めさせようとしても、だめだったのだ!
彼女は不幸だった!彼女は常に不幸だった!人生は彼女をこっぴどくだましておもしろがっていた」
「マルタン夫人は常に、やがて起こるかも知れないこと、夫の死だとか、年金を残してもらえなかったときのみじめさとかを口にしていた」
ある人物は、マルタン夫人のことを的確に、こう評する。
「あの女はとても欲得ずくなんです。要するに、レイモンがあまりお金を儲けなかったので彼と別れたのですわ。ところが、あとからめぐり会ってみると、彼はお金持になっていました。そしてあの女のほうは、小役人の妻です」
このあたり、つらいね!
僕自身、「金の切れ目が縁の切れ目」と罵られて彼女にフラれた経験がトラウマになってるしね!こわい、こわい!
NHK-FMで聞きたかった波多野睦美のリサイタルが放送されていた!聞けてよかった。
− 波多野睦美 メゾ・ソプラノ・リサイタル −
「魂をうたう」 モンポウ作曲
(4分23秒)
「ギターによせて」 プーランク作曲
(1分59秒)
「完璧な美」 カゼルタ作曲
(2分42秒)
「平和の祈り」 プーランク作曲
(2分01秒)
「あなたが欲しい」 サティー作曲
(3分24秒)
「3つのあそび歌」 モンポウ作曲
(2分56秒)
「歌曲集“夢とのたたかい”から」 モンポウ作曲
・きみの上には花ばかり (3分19秒)
・ゆうべおなじ風が (2分08秒)
・きみは海のよう (1分35秒)
「帰還」 リリ・ブーランジェ作曲
(4分14秒)
「ユーカリ」 クルト・ワイル作曲
(5分19秒)
「老子亡命途上での道徳経成立の物語」 アイスラー作曲
(8分10秒)
(メゾ・ソプラノ)波多野睦美
(ピアノ)高橋悠治
「3つのジムノペディ」 サティー作曲
(8分09秒)
(ピアノ)高橋悠治
「ダフェネオ」 サティー作曲
(1分28秒)
「ゆめのよる」 高橋悠治・作曲
(2分19秒)
「鳥は空を求めている」 高橋悠治・作曲
(1分45秒)
「おやすみなさい」 高橋悠治・作曲
(3分41秒)
「こもり歌」 ウォーロック作曲
(2分56秒)
「むすびの歌」 高橋悠治・作曲
(1分12秒)
(メゾ・ソプラノ)波多野睦美
(ピアノ)高橋悠治
〜王子ホールで収録〜
<2009/10/28>
「からたちの花」 北原白秋・作詞、山田耕筰・作曲
(2分01秒)
「ちんちん千鳥」 北原白秋・作詞、近衛秀麿・作曲
(2分26秒)
「さくら横ちょう」 加藤周一・作詞、中田喜直・作曲
(2分18秒)
「花の街」 江間章子・作詞、團伊玖磨・作曲
(2分32秒)
「落葉松」 野上彰・作詞、小林秀雄・作曲
(4分48秒)
(メゾ・ソプラノ)波多野睦美
(ピアノ)野平一郎
<Avex−classics AVCL−25003>
『霧の港のメグレ』、「1980」
2010年9月7日 読書ジョルジュ・シムノンの『霧の港のメグレ』を読んだ。1931年
自分なりのネタバレしか書いてないので、要注意。
まず、目次。
第1章 家の中の猫
第2章 遺産
第3章 食糧戸棚
第4章 <サン=ミシェル号>
第5章 砂丘のノートルダム
第6章 階段での転落
第7章 指揮者
第8章 村長の捜査
第9章 沈黙の共謀
第10章 船の三人
第11章 ヴァシュ=ノワールの砂洲
第12章 書きかけの手紙
第13章 向かいの家
どういう話なのかは、作中でメグレ自身がまとめてこう言ってくれている。
「ある晩ひとりの男が消え、一か月のあいだ生死不明になる。六週間してパリで発見される、頭蓋はひびを入れられ、同時に手当ても受け、記憶は失って。自宅へ連れ戻され、その晩に毒殺される。その間、三十万フランがハンブルクから彼の口座へ振り込まれた」
これもまた、家族と男女の問題。
なにかと評判の悪いレーモンと、その恋人。
レーモンは会社の金を使い込んでしまった。
レーモンの従兄弟、エルネストはレーモンの彼女に横恋慕しており、金の横領をなんとかするかわりに、海外に行け、とレーモンを国外に追い出す。
そして、エルネストは彼女と結婚する。
その後、彼女はレーモンの子をみごもっていたことが判明し、子供を産む。
海外にいたレーモンは自分に子供がいることなど知らなかった。
何年もたってから、レーモンは子供の存在を知り、とりもどそうとする。
その手伝いとして仲間になったジョリス船長は、事故で銃弾を頭に受け、手当ての末に一命はとりとめたが、記憶をなくしてしまった。船長は記憶がないまま、ふらふらとレーモンの子供のいる町にやってくる。
本人は悪気はないが、レーモンにしてみれば、船長が勝手な行動をとって、子供を取り戻す計画がおじゃんになってはたまらない。
思わず、レーモンは船長の口をふさぐため、殺してしまう。
と、いうような話だったかな?なぜあやふやか。火曜日に読んだ本を今(金曜日)に思い出そうとしても、霧の頭のホザンなのであった。
ケラリーノ・サンドロビッチ監督の「1980」を見た。
プラスチックスのオープニングテーマが流れ、東京ガールズブラボーの登場人物もゲスト出演して、さあ、いかにも80年代のガジェットが雨あられと降り注ぐに違いない、と思ってしまったが、そんな勝手な予想を嘲笑うかのように、本作品では、80年代にほとんど無関係なストーリーが展開している。
なんだ、1980ってのはタイトルだけか、と思っていたら、いかにもな80年代のものが餌のように出てくるのである。
まったく油断がならないのである。
自分なりのネタバレしか書いてないので、要注意。
まず、目次。
第1章 家の中の猫
第2章 遺産
第3章 食糧戸棚
第4章 <サン=ミシェル号>
第5章 砂丘のノートルダム
第6章 階段での転落
第7章 指揮者
第8章 村長の捜査
第9章 沈黙の共謀
第10章 船の三人
第11章 ヴァシュ=ノワールの砂洲
第12章 書きかけの手紙
第13章 向かいの家
どういう話なのかは、作中でメグレ自身がまとめてこう言ってくれている。
「ある晩ひとりの男が消え、一か月のあいだ生死不明になる。六週間してパリで発見される、頭蓋はひびを入れられ、同時に手当ても受け、記憶は失って。自宅へ連れ戻され、その晩に毒殺される。その間、三十万フランがハンブルクから彼の口座へ振り込まれた」
これもまた、家族と男女の問題。
なにかと評判の悪いレーモンと、その恋人。
レーモンは会社の金を使い込んでしまった。
レーモンの従兄弟、エルネストはレーモンの彼女に横恋慕しており、金の横領をなんとかするかわりに、海外に行け、とレーモンを国外に追い出す。
そして、エルネストは彼女と結婚する。
その後、彼女はレーモンの子をみごもっていたことが判明し、子供を産む。
海外にいたレーモンは自分に子供がいることなど知らなかった。
何年もたってから、レーモンは子供の存在を知り、とりもどそうとする。
その手伝いとして仲間になったジョリス船長は、事故で銃弾を頭に受け、手当ての末に一命はとりとめたが、記憶をなくしてしまった。船長は記憶がないまま、ふらふらとレーモンの子供のいる町にやってくる。
本人は悪気はないが、レーモンにしてみれば、船長が勝手な行動をとって、子供を取り戻す計画がおじゃんになってはたまらない。
思わず、レーモンは船長の口をふさぐため、殺してしまう。
と、いうような話だったかな?なぜあやふやか。火曜日に読んだ本を今(金曜日)に思い出そうとしても、霧の頭のホザンなのであった。
ケラリーノ・サンドロビッチ監督の「1980」を見た。
プラスチックスのオープニングテーマが流れ、東京ガールズブラボーの登場人物もゲスト出演して、さあ、いかにも80年代のガジェットが雨あられと降り注ぐに違いない、と思ってしまったが、そんな勝手な予想を嘲笑うかのように、本作品では、80年代にほとんど無関係なストーリーが展開している。
なんだ、1980ってのはタイトルだけか、と思っていたら、いかにもな80年代のものが餌のように出てくるのである。
まったく油断がならないのである。
『モスコー殺人事件』
2010年9月6日 読書
アンドリュー・ガーヴの『モスコー殺人事件』を読んだ。1951年。1956年、時事通信社の時事新書から出版。ネタバレするので、要注意。
「イギリスからきた平和使節団長の牧師が怪死した。犯人を追跡する記者と妨害する秘密警察」と、あらすじにある。
舞台はソ連。
主人公はレコード紙の特派員、ヴェルニー。
平和使節団の面々が一癖も二癖もある。
マレット師/平和使節団長
イスリン・トマス/ウェールズ民族主義者
ロブソン・ボウルティング/労働党代議士
ショフィールド/経済学教授
パーディタ・マニング/女流彫刻家
リチャード・トランター/びっこの工場労働者
クラーク夫人/酔っぱらって踊る女
ジョウ・クレシー/マレットの子分で、ロシア語生徒
そして、この使節団に、通訳がつく。この女性がまた怪しい。
ターニャ/女党員ミルノヴァの助手。双生児。
特派員の仲間として、女にだらしのないジェフというアメリカの特派員とか、ポッツというイギリス人特派員、ウォーターハウスという特派員などがいる。
あらすじにもあったとおり、カリスマ性をおびたマレット師が、ホテルの自室で壜で殴り殺される。
犯人としてホテルの給仕人、ニコライが逮捕されるが、特派員たちは、ニコライの人となりをよく知っており、どうしても彼が犯人だとは思えない。
その後、事件の鍵を握ると思われた通訳のターニャが「病気でクリミヤに行って」いなくなり、かわりに双生児の姉妹、キーラがやってくる。
主人公が事件をかぎまわるのを警察当局としてはけむたく思っており、妨害が入り、尾行がついたりする。
事件の現場でひろった手紙をもとに、主人公は手紙の送り主リエフシッツを訪ねると、そこで意外な事実を知る。その手紙を出したのは、リエフシッツ自身ではなく、とっくの昔に死んだ彼の父親だったのだ。
これはいったい?
本書の原作はもっと政治的な記述が多かったらしいのだが、発表されたのが朝鮮戦争の時期で反ソ的な考え方が如実に出ていたので、翻訳に際してそういう部分はカットされているそうだ。ただ、ソ連で平和使節団の人物が殺される、という政治的な動機っぽい事件だったが、実は高額な切手が絡んでいた、というのだから、推理小説としては、常道を行ったと言える。
犯人はスターリンの肖像の額縁に隠した切手を取ろうとして、マレット師の部屋にバルコニーから忍び入ったが、マレット師が予想より早く戻ってきて、とっさに頭を殴って逃げたのだ。つまり、マレット師の信条に反対だったわけでもなく、恨みがあったわけでもなく、切手を取るのに邪魔だったから殴っただけなのだ。だが、マレット師は異常に頭蓋骨が薄くて、死に至ってしまったのだ。
異常に頭蓋骨が薄いって!
ガーヴ初期の本格推理で、いろいろと推理を展開するものの、最終的に犯人がわかるのは、罠を仕掛けてひっかかった人物、というちょっと残念な結末だった。(一応、犯人の発言のなかに、矛盾したところがあって、それを最後に指摘する場面はあるけど)
巻末の翻訳者向井啓雄によるあとがきに、ガーヴの他の作品として、次のようなタイトルの本が紹介されている。
『殺人の署名』『ヒルダを悔まず』
また、本書はアメリカ版では『あべこべ国の殺人事件』とでも訳すべきタイトルで出版されたらしい。
タイトルって、重要だね!
「イギリスからきた平和使節団長の牧師が怪死した。犯人を追跡する記者と妨害する秘密警察」と、あらすじにある。
舞台はソ連。
主人公はレコード紙の特派員、ヴェルニー。
平和使節団の面々が一癖も二癖もある。
マレット師/平和使節団長
イスリン・トマス/ウェールズ民族主義者
ロブソン・ボウルティング/労働党代議士
ショフィールド/経済学教授
パーディタ・マニング/女流彫刻家
リチャード・トランター/びっこの工場労働者
クラーク夫人/酔っぱらって踊る女
ジョウ・クレシー/マレットの子分で、ロシア語生徒
そして、この使節団に、通訳がつく。この女性がまた怪しい。
ターニャ/女党員ミルノヴァの助手。双生児。
特派員の仲間として、女にだらしのないジェフというアメリカの特派員とか、ポッツというイギリス人特派員、ウォーターハウスという特派員などがいる。
あらすじにもあったとおり、カリスマ性をおびたマレット師が、ホテルの自室で壜で殴り殺される。
犯人としてホテルの給仕人、ニコライが逮捕されるが、特派員たちは、ニコライの人となりをよく知っており、どうしても彼が犯人だとは思えない。
その後、事件の鍵を握ると思われた通訳のターニャが「病気でクリミヤに行って」いなくなり、かわりに双生児の姉妹、キーラがやってくる。
主人公が事件をかぎまわるのを警察当局としてはけむたく思っており、妨害が入り、尾行がついたりする。
事件の現場でひろった手紙をもとに、主人公は手紙の送り主リエフシッツを訪ねると、そこで意外な事実を知る。その手紙を出したのは、リエフシッツ自身ではなく、とっくの昔に死んだ彼の父親だったのだ。
これはいったい?
本書の原作はもっと政治的な記述が多かったらしいのだが、発表されたのが朝鮮戦争の時期で反ソ的な考え方が如実に出ていたので、翻訳に際してそういう部分はカットされているそうだ。ただ、ソ連で平和使節団の人物が殺される、という政治的な動機っぽい事件だったが、実は高額な切手が絡んでいた、というのだから、推理小説としては、常道を行ったと言える。
犯人はスターリンの肖像の額縁に隠した切手を取ろうとして、マレット師の部屋にバルコニーから忍び入ったが、マレット師が予想より早く戻ってきて、とっさに頭を殴って逃げたのだ。つまり、マレット師の信条に反対だったわけでもなく、恨みがあったわけでもなく、切手を取るのに邪魔だったから殴っただけなのだ。だが、マレット師は異常に頭蓋骨が薄くて、死に至ってしまったのだ。
異常に頭蓋骨が薄いって!
ガーヴ初期の本格推理で、いろいろと推理を展開するものの、最終的に犯人がわかるのは、罠を仕掛けてひっかかった人物、というちょっと残念な結末だった。(一応、犯人の発言のなかに、矛盾したところがあって、それを最後に指摘する場面はあるけど)
巻末の翻訳者向井啓雄によるあとがきに、ガーヴの他の作品として、次のようなタイトルの本が紹介されている。
『殺人の署名』『ヒルダを悔まず』
また、本書はアメリカ版では『あべこべ国の殺人事件』とでも訳すべきタイトルで出版されたらしい。
タイトルって、重要だね!
『メグレと深夜の十字路』
2010年9月5日 読書 コメント (2)
ジョルジュ・シムノンの『メグレと深夜の十字路』を読んだ。1932年。
三寡婦の十字路と呼ばれるパリ郊外の田舎の十字路に面した、三軒の建物を巡って起こった不思議な事件。
保険代理人ミショネは、ガレージに自慢の新車のかわりに、オンボロな車が入っているのを発見した。
このオンボロ車は、「三寡婦の家」に住む片目のデンマーク人、アナセンの車だった。
はたして、そのアナセンの家のガレージには、ミショネの新車があったのだが、車の中に、宝石商ゴードバーグの死体があったのである。
この2軒と、自動車修理屋オスカールの店の物語。
ゴードバーグはダイヤモンドを持っておらず、何の用があってこの十字路にやってきたのか不明であった。
「三寡婦の家」は、かつて偏屈な三人の老婆が住んでいたが、足を折ってしまった老婆が、元気な妹を殺し、ついで手足のきかない老母も殺し、1人だけになったものの、自分も動けなくて餓死してしまった、という事件があった家。
この三寡婦の家には、外に出るのが恐くて常に部屋の外から鍵をかけてもらっているアナセンの妹エルゼも住んでいた。
事件の鍵を握るかと思われたアナセンを尋問した警察だったが、17時間にも及ぶきびしい尋問にもアナセンは事件との関係を否定しつづけた。
また、夫の死を知ったゴードバーグ夫人は、到着早々に殺されてしまう。
さて、事件の真相は?
以下、目次。
第1章 黒い片眼鏡
第2章 ゆれ動くカーテン
第3章 十字路の夜
第4章 閉じ込められた女
第5章 乗り捨てられた車
第6章 夜の不在者たち
第7章 二つの銃創
第8章 姿を消した人たち
第9章 壁際に並ばされた一味
第10章 殺人者は?
第11章 エルゼ
今回は、犯人の人生がどうとかいう話ではなかった。はっきり言って、誰が犯人でもよかったような話だったが、登場人物たちの隠された真実、ってのが面白かった。
とくに、閉じ込められた女エルゼと、アナセンの関係とか。
三寡婦の十字路と呼ばれるパリ郊外の田舎の十字路に面した、三軒の建物を巡って起こった不思議な事件。
保険代理人ミショネは、ガレージに自慢の新車のかわりに、オンボロな車が入っているのを発見した。
このオンボロ車は、「三寡婦の家」に住む片目のデンマーク人、アナセンの車だった。
はたして、そのアナセンの家のガレージには、ミショネの新車があったのだが、車の中に、宝石商ゴードバーグの死体があったのである。
この2軒と、自動車修理屋オスカールの店の物語。
ゴードバーグはダイヤモンドを持っておらず、何の用があってこの十字路にやってきたのか不明であった。
「三寡婦の家」は、かつて偏屈な三人の老婆が住んでいたが、足を折ってしまった老婆が、元気な妹を殺し、ついで手足のきかない老母も殺し、1人だけになったものの、自分も動けなくて餓死してしまった、という事件があった家。
この三寡婦の家には、外に出るのが恐くて常に部屋の外から鍵をかけてもらっているアナセンの妹エルゼも住んでいた。
事件の鍵を握るかと思われたアナセンを尋問した警察だったが、17時間にも及ぶきびしい尋問にもアナセンは事件との関係を否定しつづけた。
また、夫の死を知ったゴードバーグ夫人は、到着早々に殺されてしまう。
さて、事件の真相は?
以下、目次。
第1章 黒い片眼鏡
第2章 ゆれ動くカーテン
第3章 十字路の夜
第4章 閉じ込められた女
第5章 乗り捨てられた車
第6章 夜の不在者たち
第7章 二つの銃創
第8章 姿を消した人たち
第9章 壁際に並ばされた一味
第10章 殺人者は?
第11章 エルゼ
今回は、犯人の人生がどうとかいう話ではなかった。はっきり言って、誰が犯人でもよかったような話だったが、登場人物たちの隠された真実、ってのが面白かった。
とくに、閉じ込められた女エルゼと、アナセンの関係とか。
昨日、今日と谷町九丁目の生國魂神社で第20回彦八まつりが開催されている。
昨日は行けなかったので、今日行ってきた。
彦八まつりは上方落語家さんのお祭りで、催し物はもとより、多くの落語家さんが店を出している。
お楽しみは文枝一門の焼きうどんと、例年のごとく、桂あやめさんの店で柳蔭をいただいた。
柳蔭は落語「青菜」でおなじみの、夏場に飲めば汗がスーッとひいて夏バテも防ぐというお酒だ。
冷たくひえた柳蔭は、猛暑の今飲むべきお酒で、これは実に美味!
普通に酒屋で売っているわけではないので、毎年、取り寄せて飲もうと思っているのだが、毎年忘れては、この彦八まつりで一杯いただくのである。
あと、森乃福郎さんの「本屋の善さん」(古本屋)で古い推理小説を買った。お金がない今の僕にはつらいが、今日は借金してでもまつりを楽しみたかったのだ。
ヤマダ電機LABIゲートで、Do-upのダンスイベント。
午後2時と5時の2回。
最初はQUICKER DDDのオープニングダンス。
続いて、キッズダンスのチームが5組。
(司会のサトシは、1回目も2回目も「6チーム」と言ってた。おかしいな、と思って2回目のときは指折り数えてみたが、やっぱり5チームだった)
名前はヒアリング間違ってたら陳謝!
1.DO PASSION
2.DO RIP
3.ATTITUDE
4.DO FANKY
5.ILL SKILL KIDS
ILL SKILL KIDSのダンスは半端なくうまかった。
DO FANKYは衣裳もカラフルでパキパキ踊っててすごかった。
また、DO RIPのAYURIは表現力も豊かで、将来楽しみな美少女だった。
キッズダンスのあとは、18才くらいのメンバーによるダンスなど。
(キッズダンスが断然すきなので、申し訳ない!女子のダンスを見ていると、年令が高くなるにつれて、女性らしい身体になっていき、パキパキさとは違う魅力で勝負しはじめるのだが、僕が好きなのは、やっぱりパキパキなのだ)
イベント後は、親子のダンス教室もあった。
1回目のDO-UPのステージを見終わって、すぐにアメリカ村三角公園に走る。
午後3時から西尾実桜、池本真緒のステージがあるのだ。
と、あいにくと、到着時、既に池本真緒ちゃんのステージがはじまっており、2曲聞けたけど、実緒ちゃんのステージは見れず。
もともと、財布を奪われて全財産を失っていなかったら、心斎橋アトランティックに行くつもりだったのだが、大幅に予定を変更せざるを得なかったのである。
実桜ちゃんのステージはまた次の機会に。
真緒ちゃんは、おにいちゃん東京で、手の届かない高いステージから、お客さんといつものようにコミュニケーションをとっていた。すごいね!
まんだらけグランドカオスでしばらく漫画を探して、御堂筋で生物多様性パレードの行進の後をついて歩いたりしたあと、ヤマダ電機に戻って2回目のDO-UPステージ。
2回目のショーは、なぜか会場の蛍光灯が最初から消えたまんまで、停電なのかと疑った。
1回目にはやっていたEO光のキャンペーンが終わったせいか?
時間にちょっと余裕があったので、心斎橋のSixでデヴィッド・リンチ展。この展覧会に来るのは、これで4回目になる。映像を30分ほど見た。また、いずれくわしく紹介しよう。
今日から1週間、大阪の淀屋橋から本町を中心に、いろんな場所でクラシックのコンサートが多数開催されている。これぞ、「大植英次プロデュース 大阪クラシック 街にあふれる音楽」だ。
有料のコンサートや整理券が必要な人気の催しもあるが、ほとんどが無料だ。
僕は、今日の第14番目のコンサートを、すべりこみで見に行けた。
14番目は、午後7時からの、相愛学園本町講堂で開催の、現代音楽コンサート。
出演は秋月孝之(トランペット)、堀内吉昌(パーカッション)
プログラムは、次のとおり。
(INSPIRE)Double-Talk Vol.36 for Trumpet and Percussion/大前哲
Aubade/Cyril James SQUIRE
Lignes rouges en oblique/Emile De Ceuninck
Double-Talk Vol.36は世界初演。
演奏後に、大前哲氏が登場して、作品の解説もされていた。
照明にも工夫があって、音楽のはじまりは、ステージ上は暗いままで、客席は明るい状態ではじまった。(天井桟敷か!)
Aubadeは1985年の作品。カリヨンで作曲されたらしい。
トランペットとパーカッションのバトルが堪能できたコンサートだった。
昨日は行けなかったので、今日行ってきた。
彦八まつりは上方落語家さんのお祭りで、催し物はもとより、多くの落語家さんが店を出している。
お楽しみは文枝一門の焼きうどんと、例年のごとく、桂あやめさんの店で柳蔭をいただいた。
柳蔭は落語「青菜」でおなじみの、夏場に飲めば汗がスーッとひいて夏バテも防ぐというお酒だ。
冷たくひえた柳蔭は、猛暑の今飲むべきお酒で、これは実に美味!
普通に酒屋で売っているわけではないので、毎年、取り寄せて飲もうと思っているのだが、毎年忘れては、この彦八まつりで一杯いただくのである。
あと、森乃福郎さんの「本屋の善さん」(古本屋)で古い推理小説を買った。お金がない今の僕にはつらいが、今日は借金してでもまつりを楽しみたかったのだ。
ヤマダ電機LABIゲートで、Do-upのダンスイベント。
午後2時と5時の2回。
最初はQUICKER DDDのオープニングダンス。
続いて、キッズダンスのチームが5組。
(司会のサトシは、1回目も2回目も「6チーム」と言ってた。おかしいな、と思って2回目のときは指折り数えてみたが、やっぱり5チームだった)
名前はヒアリング間違ってたら陳謝!
1.DO PASSION
2.DO RIP
3.ATTITUDE
4.DO FANKY
5.ILL SKILL KIDS
ILL SKILL KIDSのダンスは半端なくうまかった。
DO FANKYは衣裳もカラフルでパキパキ踊っててすごかった。
また、DO RIPのAYURIは表現力も豊かで、将来楽しみな美少女だった。
キッズダンスのあとは、18才くらいのメンバーによるダンスなど。
(キッズダンスが断然すきなので、申し訳ない!女子のダンスを見ていると、年令が高くなるにつれて、女性らしい身体になっていき、パキパキさとは違う魅力で勝負しはじめるのだが、僕が好きなのは、やっぱりパキパキなのだ)
イベント後は、親子のダンス教室もあった。
1回目のDO-UPのステージを見終わって、すぐにアメリカ村三角公園に走る。
午後3時から西尾実桜、池本真緒のステージがあるのだ。
と、あいにくと、到着時、既に池本真緒ちゃんのステージがはじまっており、2曲聞けたけど、実緒ちゃんのステージは見れず。
もともと、財布を奪われて全財産を失っていなかったら、心斎橋アトランティックに行くつもりだったのだが、大幅に予定を変更せざるを得なかったのである。
実桜ちゃんのステージはまた次の機会に。
真緒ちゃんは、おにいちゃん東京で、手の届かない高いステージから、お客さんといつものようにコミュニケーションをとっていた。すごいね!
まんだらけグランドカオスでしばらく漫画を探して、御堂筋で生物多様性パレードの行進の後をついて歩いたりしたあと、ヤマダ電機に戻って2回目のDO-UPステージ。
2回目のショーは、なぜか会場の蛍光灯が最初から消えたまんまで、停電なのかと疑った。
1回目にはやっていたEO光のキャンペーンが終わったせいか?
時間にちょっと余裕があったので、心斎橋のSixでデヴィッド・リンチ展。この展覧会に来るのは、これで4回目になる。映像を30分ほど見た。また、いずれくわしく紹介しよう。
今日から1週間、大阪の淀屋橋から本町を中心に、いろんな場所でクラシックのコンサートが多数開催されている。これぞ、「大植英次プロデュース 大阪クラシック 街にあふれる音楽」だ。
有料のコンサートや整理券が必要な人気の催しもあるが、ほとんどが無料だ。
僕は、今日の第14番目のコンサートを、すべりこみで見に行けた。
14番目は、午後7時からの、相愛学園本町講堂で開催の、現代音楽コンサート。
出演は秋月孝之(トランペット)、堀内吉昌(パーカッション)
プログラムは、次のとおり。
(INSPIRE)Double-Talk Vol.36 for Trumpet and Percussion/大前哲
Aubade/Cyril James SQUIRE
Lignes rouges en oblique/Emile De Ceuninck
Double-Talk Vol.36は世界初演。
演奏後に、大前哲氏が登場して、作品の解説もされていた。
照明にも工夫があって、音楽のはじまりは、ステージ上は暗いままで、客席は明るい状態ではじまった。(天井桟敷か!)
Aubadeは1985年の作品。カリヨンで作曲されたらしい。
トランペットとパーカッションのバトルが堪能できたコンサートだった。
『メグレと運河の殺人』
2010年9月4日 読書
ジョルジュ・シムノンの『メグレと運河の殺人』を読んだ。1930年
第1章 第14水門
第2章 サザン・クロス号の住人たち
第3章 メアリーの首飾り
第4章 恋人
第5章 Y・C・Fのバッジ
第6章 アメリカ風ベレー帽
第7章 ねじ曲がったペダル
第8章 第10病室
第9章 医師
第10章 二人の夫
第11章 追越し
この作品でも、人が殺されるが、犯人はとくに推理があってとかそんな次元の問題でもなく、あっさりと割れる。
みどころは、犯人がわかってから。(ネタバレ、スタート)
メグレは、瀕死の犯人を前にして、こう思う。
「警視は、そのように話しながらも、絶えず相手をうかがい、只今この瞬間自分の眼の前にいるこの人物は、はたして何者なのだろうか、と自問していた。かつては医師であり、はたまた頑固な徒刑囚であり、愚鈍な馬曳きであり、最後にはメアリー・ランプソンを激昂のうちに殺害する男」
犯人は、頭脳明晰な医師であり、あることで罪に問われ、徒刑場に向うとき、妻がつきしたがってくるものと思っていた。
しかし、妻は来なかった。
犯人は、すべてを忘れようとして、人格すら忘れてしまう。
かつての医師は、愚鈍な馬曳きとして馬小屋で働き、暮らすようになる。
そんなときに、かつて彼を裏切った妻と再会した。
彼は、妻をもう一度自分のものにしよう、と馬小屋に拉致する。
妻の方も、かつての自分の卑怯なふるまいを謝罪したくて、おとなしく数日、馬小屋で過ごす。
しかし、妻のほうは、はなやかな生活が大好きで、馬曳きとずっと暮らすつもりなどなかった。
彼は妻をふたたび失うよりは、殺してしまうことを選んだ。
殺害後に、証拠品をあちこちに運んでミスリードしようと工作するが、警察には通用しなかった。追い詰められた彼は、自殺をはかるのである。
異常なまでの生命力のため、死にきれずに病院に運び込まれるが、死にかけだというのに、窓から飛び下りて、馬小屋に戻る。
彼は別の人格として生きて以来、係累のない天涯孤独の身の上になっており、そういう人物は、病院よりも、もはや自分の分身とも呼べる馬小屋、馬、馬の臭いなどなどの中で最期を迎えたかったのだ。
この真相の何がすごいのかと言うと、かつての医師が馬曳きに変貌する際に起こった、人格から何から何までも捨てて新しい人間になってしまった、という変化だ。
その変化は、カルテでこう記されていた。
「知的機能の漸減現象と同時に肉体生命力の異常拡大現象が見られる」
ジキルとハイドだ!
第1章 第14水門
第2章 サザン・クロス号の住人たち
第3章 メアリーの首飾り
第4章 恋人
第5章 Y・C・Fのバッジ
第6章 アメリカ風ベレー帽
第7章 ねじ曲がったペダル
第8章 第10病室
第9章 医師
第10章 二人の夫
第11章 追越し
この作品でも、人が殺されるが、犯人はとくに推理があってとかそんな次元の問題でもなく、あっさりと割れる。
みどころは、犯人がわかってから。(ネタバレ、スタート)
メグレは、瀕死の犯人を前にして、こう思う。
「警視は、そのように話しながらも、絶えず相手をうかがい、只今この瞬間自分の眼の前にいるこの人物は、はたして何者なのだろうか、と自問していた。かつては医師であり、はたまた頑固な徒刑囚であり、愚鈍な馬曳きであり、最後にはメアリー・ランプソンを激昂のうちに殺害する男」
犯人は、頭脳明晰な医師であり、あることで罪に問われ、徒刑場に向うとき、妻がつきしたがってくるものと思っていた。
しかし、妻は来なかった。
犯人は、すべてを忘れようとして、人格すら忘れてしまう。
かつての医師は、愚鈍な馬曳きとして馬小屋で働き、暮らすようになる。
そんなときに、かつて彼を裏切った妻と再会した。
彼は、妻をもう一度自分のものにしよう、と馬小屋に拉致する。
妻の方も、かつての自分の卑怯なふるまいを謝罪したくて、おとなしく数日、馬小屋で過ごす。
しかし、妻のほうは、はなやかな生活が大好きで、馬曳きとずっと暮らすつもりなどなかった。
彼は妻をふたたび失うよりは、殺してしまうことを選んだ。
殺害後に、証拠品をあちこちに運んでミスリードしようと工作するが、警察には通用しなかった。追い詰められた彼は、自殺をはかるのである。
異常なまでの生命力のため、死にきれずに病院に運び込まれるが、死にかけだというのに、窓から飛び下りて、馬小屋に戻る。
彼は別の人格として生きて以来、係累のない天涯孤独の身の上になっており、そういう人物は、病院よりも、もはや自分の分身とも呼べる馬小屋、馬、馬の臭いなどなどの中で最期を迎えたかったのだ。
この真相の何がすごいのかと言うと、かつての医師が馬曳きに変貌する際に起こった、人格から何から何までも捨てて新しい人間になってしまった、という変化だ。
その変化は、カルテでこう記されていた。
「知的機能の漸減現象と同時に肉体生命力の異常拡大現象が見られる」
ジキルとハイドだ!
Music War Counsil@KinPouGe
2010年9月4日 ライブ今日は午後4時から千林大宮のKinPouGeで「Music War Counsil」
僕は司会をおおせつかっている。
出演順に。
ムラシマ(シマムラちゃん)
1.しゅわスパ大作戦☆
2.プリエール
3.聖少女サクリファイス
4.狂愛
東方中心のシンガー、初登場!
春夢みつつ
1.浅い眠り
2.SOMEDAY
3.トランジスタラジオ
4.Hello,my friend
マイクスタンド技をみせる。
夢野さくら
1.プレイ
2.ノスタルジア
3.また明日
4.出会った頃のように
女装組合のライブってのも気になる
蒼奇勇
1.ホーリーワールド
2.ライトザライト
3.真っ赤な誓い
4.ダイナマイトエクスプロージョン
口内炎パワー!
時枝めぐ
1.ビリーブ
2.ね〜え
3.さようなら友達にはなりたくないの
4.L.O.V.E.L.Y〜夢見るラブリーボーイ
(アンコール)
5.ハローアゲイン
めぐりん姫、久々の降臨!
帰りに、味園ビルの白鯨1周年のお祝いに、ちょこっと顔だけ出す。
盛況だった。
今日は、朝から半年ほど前に録画したテレビ番組を見てすごした。
矢野静一のエノケン、ロッパ
ニッポンの教養の亀山ドストエフスキー
小森陽一の松本清張
道重と「女性の品格」
探偵X「記憶のアリバイ」問題編
ドグちゃん「妖怪ぴーおん」(安達、杉作)
ジャック・ブリスコ
ネクサスが出ている頃のNXT
時間の経過を感じさせられたのは、ネクサスもさることながら、松本清張。
このときは、自民党が与党でなくなる、という大転換があった直後だったので、それに関わる発言があったが、まさか国民が民主党の政治の成果を1年と待つことが出来なかったとは、誰も考えなかったのではないか。
僕は司会をおおせつかっている。
出演順に。
ムラシマ(シマムラちゃん)
1.しゅわスパ大作戦☆
2.プリエール
3.聖少女サクリファイス
4.狂愛
東方中心のシンガー、初登場!
春夢みつつ
1.浅い眠り
2.SOMEDAY
3.トランジスタラジオ
4.Hello,my friend
マイクスタンド技をみせる。
夢野さくら
1.プレイ
2.ノスタルジア
3.また明日
4.出会った頃のように
女装組合のライブってのも気になる
蒼奇勇
1.ホーリーワールド
2.ライトザライト
3.真っ赤な誓い
4.ダイナマイトエクスプロージョン
口内炎パワー!
時枝めぐ
1.ビリーブ
2.ね〜え
3.さようなら友達にはなりたくないの
4.L.O.V.E.L.Y〜夢見るラブリーボーイ
(アンコール)
5.ハローアゲイン
めぐりん姫、久々の降臨!
帰りに、味園ビルの白鯨1周年のお祝いに、ちょこっと顔だけ出す。
盛況だった。
今日は、朝から半年ほど前に録画したテレビ番組を見てすごした。
矢野静一のエノケン、ロッパ
ニッポンの教養の亀山ドストエフスキー
小森陽一の松本清張
道重と「女性の品格」
探偵X「記憶のアリバイ」問題編
ドグちゃん「妖怪ぴーおん」(安達、杉作)
ジャック・ブリスコ
ネクサスが出ている頃のNXT
時間の経過を感じさせられたのは、ネクサスもさることながら、松本清張。
このときは、自民党が与党でなくなる、という大転換があった直後だったので、それに関わる発言があったが、まさか国民が民主党の政治の成果を1年と待つことが出来なかったとは、誰も考えなかったのではないか。
大丸心斎橋店で「いちごDAYS〜あの頃のわたしからの招待状 サンリオスペシャルコレクション展」
展示内容から順に感想。
「夢のお部屋」はサンリオ製品で埋め尽くされた女の子の部屋を作っている。
だが、実際の女子の部屋にはほどとおい空間に思えた。サンリオだけで構成したとしても、もっともっとウルトラバロックになっているはずだ。だが、そこはそれ、教育的配慮なのだろうか。
「サンリオ50年ヒストリー」は、プレミアムマスコットや包装紙から、数々の商品の展示。80年代に田園調布のいちごハウスに行ったこととか思い出した。
「サンリオキャラクターヒストリー」は多くのキャラクターが勢揃い。
ボタンノーズとかニャニニュニェニョンはいまでも可愛い。
でも、肝心の、僕の一番好きなハンギョドンにんじゃもんじゃはいなかった。(ハンギョドンはいるのに!)かつて、つかしんに行ったら必ず、サンリオの清涼飲料水自動販売機で飲み物を買っていたが、その自動販売機で「ハンギョドン!ニンジャモンジャ!」と音声が出ていたのを思い出す。とっくの昔に撤去されたこの自動販売機、どこに行けば見れるんだろうか。
「マイフェイバリットルーム」サンリオの有名キャラクターの商品を集めた部屋。
ハローキティ、リトルツインスターズ、マイメロディ、パティ&ジミーの4組。
なるほど。これがベスト4なのか。
いっときは、けろけろけろっぴとか、ばつ丸とか、ポムポムプリンが絶大な人気だったが、いかんせん、最近のキャラクターである。
「いちご女子のパーティルーム」デコ。どうしてもこういうヤンキー=マダム系のセンスは田舎くさくてやりきれない。
そういえば、長らくピューロランドとか行ってないなあ。
赤木智弘の『「当たり前」をひっぱたく 過ちを見過ごさないために』を読んだ。
まず、目次。
第1章 それでもまだ、「希望は、戦争。」と言う。
誰に、希望をつなぐのか
国はフリーターを「徴兵」し、イラクへ派遣して下さい
「経済合理性」が生んだ搾取の構造
格差論争、すれ違いの不幸
蟹工船は閉じた物語である
家族という「権利」を疑え
第2章 時事評論「眼光紙背」−「世論」、「弱者」、「常識」
「世論」−過剰な批判を拒まぬ世論の中で
また「食の安全」か…/流行は常にアサヒられている/ガソリン値上げ?いいじゃないか/「報道の自由」って主張するけど…/福利厚生を切り捨てろ?/親の問題を無視して、児童ポルノは語れない/右へ倣え/秋葉原のパフォーマー問題から、自由を考える/児童ポルノの単純所持を徹底的に取り締まれ/携帯で楽しく写真を撮って、円滑なコミュニケーションを/警察にできること、できないこと/不審者報道の悪癖/脊髄反射で不安がるべきではない/こんにゃくゼリーと安全安心/子供には絶対関わるな!/高齢者と刑務所/急いては事を仕損じる
「弱者」−社会から黙殺される弱者の論旨
年金ってそんなに素晴らしいのか?/新聞業界の責任/祭りはキモい/自殺を考えること 社会を考えること/搾取の連鎖/冗長性の高い社会を/フリーターは減っている?/ビビリな若者たちよ!!要領よく「見える化」するズル賢さを!!/巻き込む 巻き込まれる/なぜ対面販売でもtaspoを利用しないのか/taspoと弱者問題/深夜営業の自粛を求める人たちの目的は、CO2削減などではない/偏見にまみれては、教訓を学び取ることはできない/若者の遊びの幅が減っていると言えるのだろうか?/同じ月15万でも/評価可能性のない「努力」などさせてはいけない/イレギュラーを受け入れられない社会/努力から目を逸らすな/米百俵
「常識」−常識をただ常識と問い質す力を
毎日のニュース/キャッシュとダウンロード/悪いのは誰だ?/公益と利益と著作権/その数秒が問題だ/大人の責任/住の安全/イジメ問題は難しい/一億総モンスター時代の考え方/企業には替わりがあるが、人間には替わりなどいない/外への可能性を開くこと/大分教員不正採用事件で、子供たちに伝えたいこと/「とりあえずビール」なんて文化は滅ぶべきだ/モンスターは増えたのか?/当たり前であることは、本当に当たり前であるべきか
第3章 アキバ事件と「論座」休刊を思う
加藤容疑者を嘲笑う資格が私たちにあるのか!?
アキバ殺人鬼が「英雄」になる日
なぜ「論座」は死んだのか
最後に、念のために。
正社員や既得権益を持つ者に対するルサンチマンばかりが先行し、なにかと軽んじられて批判されることが目立つ著者だったので、本書を一読して、これほどまでに共感できるとは思ってもみなかった。
本書には、まっとうな暴論とでも呼ぶべき記述が多々出てきて、面白い。
たとえば、「児童ポルノの単純所持を徹底的に取り締まれ」の項には、こんな文章がある。
実際の子供が「児童ポルノを撮影されたことにより、その写真がいつまでも誰かの手にあって、いつその写真のことがばれるかもしれない恐怖」に脅かされ続ける状況というのは、決してよくないことだと思う。
として、まず単純所持の違法化に賛成する。ここまでは、実に普通。だが、警察が児童ポルノ全廃のために狙うべきは、日本ユニセフ協会、マスコミ、出版社、警察の押収資料だと主張するにいたっては暴論の域に入っている。資料のために所持していようが、そんな目的にかかわらず、子供にとっては「写真の存在」が恐怖なのだ。しかるがゆえの「単純所持違法化」のはずだからである。実に、まっとう!
だが、どうも時評に加えられた「追記」とか、本の惹句などを読んでいると、「ここに書いてあるのは、ぜんぜん正論ではないけれど、こんな考え方もあるということで、頭の片隅にでもおいてもらえれば幸い」的な低姿勢で弱気な態度が見られる。インターネットでの赤木批判の多さに反応しているのだろうか。無用の衝突を避けようとする大人的態度なのか。
展示内容から順に感想。
「夢のお部屋」はサンリオ製品で埋め尽くされた女の子の部屋を作っている。
だが、実際の女子の部屋にはほどとおい空間に思えた。サンリオだけで構成したとしても、もっともっとウルトラバロックになっているはずだ。だが、そこはそれ、教育的配慮なのだろうか。
「サンリオ50年ヒストリー」は、プレミアムマスコットや包装紙から、数々の商品の展示。80年代に田園調布のいちごハウスに行ったこととか思い出した。
「サンリオキャラクターヒストリー」は多くのキャラクターが勢揃い。
ボタンノーズとかニャニニュニェニョンはいまでも可愛い。
でも、肝心の、僕の一番好きなハンギョドンにんじゃもんじゃはいなかった。(ハンギョドンはいるのに!)かつて、つかしんに行ったら必ず、サンリオの清涼飲料水自動販売機で飲み物を買っていたが、その自動販売機で「ハンギョドン!ニンジャモンジャ!」と音声が出ていたのを思い出す。とっくの昔に撤去されたこの自動販売機、どこに行けば見れるんだろうか。
「マイフェイバリットルーム」サンリオの有名キャラクターの商品を集めた部屋。
ハローキティ、リトルツインスターズ、マイメロディ、パティ&ジミーの4組。
なるほど。これがベスト4なのか。
いっときは、けろけろけろっぴとか、ばつ丸とか、ポムポムプリンが絶大な人気だったが、いかんせん、最近のキャラクターである。
「いちご女子のパーティルーム」デコ。どうしてもこういうヤンキー=マダム系のセンスは田舎くさくてやりきれない。
そういえば、長らくピューロランドとか行ってないなあ。
赤木智弘の『「当たり前」をひっぱたく 過ちを見過ごさないために』を読んだ。
まず、目次。
第1章 それでもまだ、「希望は、戦争。」と言う。
誰に、希望をつなぐのか
国はフリーターを「徴兵」し、イラクへ派遣して下さい
「経済合理性」が生んだ搾取の構造
格差論争、すれ違いの不幸
蟹工船は閉じた物語である
家族という「権利」を疑え
第2章 時事評論「眼光紙背」−「世論」、「弱者」、「常識」
「世論」−過剰な批判を拒まぬ世論の中で
また「食の安全」か…/流行は常にアサヒられている/ガソリン値上げ?いいじゃないか/「報道の自由」って主張するけど…/福利厚生を切り捨てろ?/親の問題を無視して、児童ポルノは語れない/右へ倣え/秋葉原のパフォーマー問題から、自由を考える/児童ポルノの単純所持を徹底的に取り締まれ/携帯で楽しく写真を撮って、円滑なコミュニケーションを/警察にできること、できないこと/不審者報道の悪癖/脊髄反射で不安がるべきではない/こんにゃくゼリーと安全安心/子供には絶対関わるな!/高齢者と刑務所/急いては事を仕損じる
「弱者」−社会から黙殺される弱者の論旨
年金ってそんなに素晴らしいのか?/新聞業界の責任/祭りはキモい/自殺を考えること 社会を考えること/搾取の連鎖/冗長性の高い社会を/フリーターは減っている?/ビビリな若者たちよ!!要領よく「見える化」するズル賢さを!!/巻き込む 巻き込まれる/なぜ対面販売でもtaspoを利用しないのか/taspoと弱者問題/深夜営業の自粛を求める人たちの目的は、CO2削減などではない/偏見にまみれては、教訓を学び取ることはできない/若者の遊びの幅が減っていると言えるのだろうか?/同じ月15万でも/評価可能性のない「努力」などさせてはいけない/イレギュラーを受け入れられない社会/努力から目を逸らすな/米百俵
「常識」−常識をただ常識と問い質す力を
毎日のニュース/キャッシュとダウンロード/悪いのは誰だ?/公益と利益と著作権/その数秒が問題だ/大人の責任/住の安全/イジメ問題は難しい/一億総モンスター時代の考え方/企業には替わりがあるが、人間には替わりなどいない/外への可能性を開くこと/大分教員不正採用事件で、子供たちに伝えたいこと/「とりあえずビール」なんて文化は滅ぶべきだ/モンスターは増えたのか?/当たり前であることは、本当に当たり前であるべきか
第3章 アキバ事件と「論座」休刊を思う
加藤容疑者を嘲笑う資格が私たちにあるのか!?
アキバ殺人鬼が「英雄」になる日
なぜ「論座」は死んだのか
最後に、念のために。
正社員や既得権益を持つ者に対するルサンチマンばかりが先行し、なにかと軽んじられて批判されることが目立つ著者だったので、本書を一読して、これほどまでに共感できるとは思ってもみなかった。
本書には、まっとうな暴論とでも呼ぶべき記述が多々出てきて、面白い。
たとえば、「児童ポルノの単純所持を徹底的に取り締まれ」の項には、こんな文章がある。
実際の子供が「児童ポルノを撮影されたことにより、その写真がいつまでも誰かの手にあって、いつその写真のことがばれるかもしれない恐怖」に脅かされ続ける状況というのは、決してよくないことだと思う。
として、まず単純所持の違法化に賛成する。ここまでは、実に普通。だが、警察が児童ポルノ全廃のために狙うべきは、日本ユニセフ協会、マスコミ、出版社、警察の押収資料だと主張するにいたっては暴論の域に入っている。資料のために所持していようが、そんな目的にかかわらず、子供にとっては「写真の存在」が恐怖なのだ。しかるがゆえの「単純所持違法化」のはずだからである。実に、まっとう!
だが、どうも時評に加えられた「追記」とか、本の惹句などを読んでいると、「ここに書いてあるのは、ぜんぜん正論ではないけれど、こんな考え方もあるということで、頭の片隅にでもおいてもらえれば幸い」的な低姿勢で弱気な態度が見られる。インターネットでの赤木批判の多さに反応しているのだろうか。無用の衝突を避けようとする大人的態度なのか。
Music War Councile
2010年9月3日 ライブ明日、ライブです。
一文無しだけど、ガンバルぞー!
【 KinPouGe 企画 】
9/4(土)【 Music War Councile 】
http://mixi.jp/view_event.pl?id=55544316
Open16:00〜 Start16:30〜
\1,800+Dr \600
《出演》
●保山ひャン(保山宗明玉)
〔総合司会&パフォーマンスリーダー〕
●いちご組
●蒼奇 勇
●時枝めぐ
●ゆめの
●春夢みつつ
----------------------------------------------------------------------------
出演者全員 『負けないで』(ZARD)を 大合唱エンディング
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
会場:千林大宮【KinPouGe(きんぽうげ)】TEL 06−6954−8730
http://plaza.rakuten.co.jp/KinPouGe
大阪市旭区大宮1−17−15ナカヤビル2F
(大阪市営地下鉄・谷町線 千林大宮駅4番出口右に120m)
一文無しだけど、ガンバルぞー!
【 KinPouGe 企画 】
9/4(土)【 Music War Councile 】
http://mixi.jp/view_event.pl?id=55544316
Open16:00〜 Start16:30〜
\1,800+Dr \600
《出演》
●保山ひャン(保山宗明玉)
〔総合司会&パフォーマンスリーダー〕
●いちご組
●蒼奇 勇
●時枝めぐ
●ゆめの
●春夢みつつ
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出演者全員 『負けないで』(ZARD)を 大合唱エンディング
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
会場:千林大宮【KinPouGe(きんぽうげ)】TEL 06−6954−8730
http://plaza.rakuten.co.jp/KinPouGe
大阪市旭区大宮1−17−15ナカヤビル2F
(大阪市営地下鉄・谷町線 千林大宮駅4番出口右に120m)
『関係する女、所有する男』
2010年9月2日 読書
父方の祖母の五十回忌の回向のため、朝から一心寺に行ってきた。
まあ、平日だというのに、人の多いこと、多いこと。
これが単に「仏教」でなく新宗教だったら、たちまち霊感商法とかカルトのにおいがぷんぷんとする光景になるのにな、とちょっと残念に感じた。
全財産をなくした関係で区役所にも諸々の手続きに行く。
写真を用意したり、再発行するだけのお金もなくしてしまっているので、とりあえず、全部、停止する。
斎藤環の『関係する女、所有する男』を読んだ。
ああ、ついに斎藤環もこんな男女の違いを説く俗な本を出すのか、と思いながら読んだが、内容はちょっと違っていた。
まず、目次。
はじめに
第1章 「ジェンダー・センシティブ」とは何か
ジェンダーについて語るということ/「ジェンダー・フリー」をめぐって/バックラッシュのひとつの本質/ジェンダーは人間の本質なのか?/ジェンダー・センシティブ
第2章 男女格差本はなぜトンデモ化するのか
倫理観や価値観は脳には還元できない/性差の脳科学のでたらめぶり/差異を再確認したがる欲望/「脳の性差」は証明されていない/ホルモンの力とは?/女性はY染色体が欠けている「足りない性」?/ジェンダーは進化する?
第3章 すべての結婚はなぜ不幸なのか
非婚化はなぜ進行したか/結婚生活における根源的なすれ違い/ジョークに見るすれ違い
第4章 食べ過ぎる女、ひきこもる男
ジェンダー・センシティブな医療/”男性脳”で肉体は女性/精神疾患とホルモンの関係/「ひきこもり」の性差/摂食障害/「自傷行為」と「自己嫌悪」/「ヒステリー」は何を問うか
第5章 「おたく」のジェンダー格差
なぜ「おたく」なのか?/おたくとは誰のことか?/「やおい」文化の特異性/ビジュアル偏重の男性おたく/おたくにおける「立場」とは/「カップリング」の謎
第6章 男と女の「愛のかたち」
性差になにを求めるか/ポルノグラフィー/男は顔、女は声/おとこソファー
終章 「ジェンダー」の精神分析
はじめに「去勢」ありき/「倒錯」について/「女になる」ということ/女は存在しない?/ファルスの享楽、他者の享楽/女性だけが身体を持っている/母がつくる娘の身体/「女らしさ」の分裂/女性の空虚感/欲望の二大原理/「共感」と「システム化」/空間と時間/ジェンダーと感情/ジェンダーと言語/ヴァイニンガーの間違い/ラカンによるフェミニズム/もう「ジェンダー」はいらない?
おわりに
斎藤氏はジェンダーについて説明するにあたって、「性差」「性別」という女性と男性の二元論を連想させる言葉よりも「性のありよう」という言い方で取扱おうとする。
また、俗流の男女格差論、とくに脳(右脳、左脳とか、脳梁の太さとか)から説明する男女差のトンデモぶりを解説したりする。
と、いうことは、俗な男女格差を批判、否定する方向で論がすすむのかと思えば、必ずしもそうではない。
もとより、新書でこんなタイトルつけてしまった以上、読者が望んでいるのは、どんなに科学的におかしくても男女の違いをいろいろ並べてくれて、それらしい説明をつけてくれる娯楽なのだから、それにこたえなくてはならない運命を背負っている。たとえば『3月生まれの人の性格』という本を出したとして、その内容が「人それぞれ」「いちがいにはいえない」「生まれた日で性格は必ずしも決まらない」だとしたら、読者は怒るだろう、というのと同じだ。
僕が読んだところ、著者の狙いは、男女格差論のトンデモぶりをあばき、それでもなお男女格差やオタク(さらには腐女子)への言及をするという娯楽読書を前面におしだして(餌にして)、主眼は精神分析の考え方を紹介するところにあったんじゃないか、と思う。
新書で、こんなタイトルで、というところから、気楽に読み飛ばせるはずの本を書く予定だったのだろうが、斎藤氏の真面目さが災いして、それはうまくいっていないように思える。男女の二元論を結局語ってしまうのなら、いっそのことトンデモに走ればいいものを、そこまではいかない。あえてフェミニストや内田樹ファンや茂木ファンやオタクや腐女子から「著者は何もわかっていない」と批判されるのを承知のうえで、と言うか、わざと餌としてばらまき、自分が粗雑な論理で文章を進めている、ということもじゅうぶんにわかっていながら、面白い本を書こうとしているのだが、その努力ばかりが目についてしまうのが惜しい。まあ、ある意味、面白い。
まあ、平日だというのに、人の多いこと、多いこと。
これが単に「仏教」でなく新宗教だったら、たちまち霊感商法とかカルトのにおいがぷんぷんとする光景になるのにな、とちょっと残念に感じた。
全財産をなくした関係で区役所にも諸々の手続きに行く。
写真を用意したり、再発行するだけのお金もなくしてしまっているので、とりあえず、全部、停止する。
斎藤環の『関係する女、所有する男』を読んだ。
ああ、ついに斎藤環もこんな男女の違いを説く俗な本を出すのか、と思いながら読んだが、内容はちょっと違っていた。
まず、目次。
はじめに
第1章 「ジェンダー・センシティブ」とは何か
ジェンダーについて語るということ/「ジェンダー・フリー」をめぐって/バックラッシュのひとつの本質/ジェンダーは人間の本質なのか?/ジェンダー・センシティブ
第2章 男女格差本はなぜトンデモ化するのか
倫理観や価値観は脳には還元できない/性差の脳科学のでたらめぶり/差異を再確認したがる欲望/「脳の性差」は証明されていない/ホルモンの力とは?/女性はY染色体が欠けている「足りない性」?/ジェンダーは進化する?
第3章 すべての結婚はなぜ不幸なのか
非婚化はなぜ進行したか/結婚生活における根源的なすれ違い/ジョークに見るすれ違い
第4章 食べ過ぎる女、ひきこもる男
ジェンダー・センシティブな医療/”男性脳”で肉体は女性/精神疾患とホルモンの関係/「ひきこもり」の性差/摂食障害/「自傷行為」と「自己嫌悪」/「ヒステリー」は何を問うか
第5章 「おたく」のジェンダー格差
なぜ「おたく」なのか?/おたくとは誰のことか?/「やおい」文化の特異性/ビジュアル偏重の男性おたく/おたくにおける「立場」とは/「カップリング」の謎
第6章 男と女の「愛のかたち」
性差になにを求めるか/ポルノグラフィー/男は顔、女は声/おとこソファー
終章 「ジェンダー」の精神分析
はじめに「去勢」ありき/「倒錯」について/「女になる」ということ/女は存在しない?/ファルスの享楽、他者の享楽/女性だけが身体を持っている/母がつくる娘の身体/「女らしさ」の分裂/女性の空虚感/欲望の二大原理/「共感」と「システム化」/空間と時間/ジェンダーと感情/ジェンダーと言語/ヴァイニンガーの間違い/ラカンによるフェミニズム/もう「ジェンダー」はいらない?
おわりに
斎藤氏はジェンダーについて説明するにあたって、「性差」「性別」という女性と男性の二元論を連想させる言葉よりも「性のありよう」という言い方で取扱おうとする。
また、俗流の男女格差論、とくに脳(右脳、左脳とか、脳梁の太さとか)から説明する男女差のトンデモぶりを解説したりする。
と、いうことは、俗な男女格差を批判、否定する方向で論がすすむのかと思えば、必ずしもそうではない。
もとより、新書でこんなタイトルつけてしまった以上、読者が望んでいるのは、どんなに科学的におかしくても男女の違いをいろいろ並べてくれて、それらしい説明をつけてくれる娯楽なのだから、それにこたえなくてはならない運命を背負っている。たとえば『3月生まれの人の性格』という本を出したとして、その内容が「人それぞれ」「いちがいにはいえない」「生まれた日で性格は必ずしも決まらない」だとしたら、読者は怒るだろう、というのと同じだ。
僕が読んだところ、著者の狙いは、男女格差論のトンデモぶりをあばき、それでもなお男女格差やオタク(さらには腐女子)への言及をするという娯楽読書を前面におしだして(餌にして)、主眼は精神分析の考え方を紹介するところにあったんじゃないか、と思う。
新書で、こんなタイトルで、というところから、気楽に読み飛ばせるはずの本を書く予定だったのだろうが、斎藤氏の真面目さが災いして、それはうまくいっていないように思える。男女の二元論を結局語ってしまうのなら、いっそのことトンデモに走ればいいものを、そこまではいかない。あえてフェミニストや内田樹ファンや茂木ファンやオタクや腐女子から「著者は何もわかっていない」と批判されるのを承知のうえで、と言うか、わざと餌としてばらまき、自分が粗雑な論理で文章を進めている、ということもじゅうぶんにわかっていながら、面白い本を書こうとしているのだが、その努力ばかりが目についてしまうのが惜しい。まあ、ある意味、面白い。
樹下太郎の『さがしている』を読んだ。1961年。
表題作の中編と、短編が収録されている。
ガーヴやシムノンに影響を受けた、と言ってた著者だが、ガーブ、シムノンを読んだあとでは、「なるほど、ガーヴだ。シムノンだ」と納得できるところが多々あった。
ガーヴやシムノンに比べて、文章が格段に読みやすいのは、樹下太郎の特色である。
今日も朝から警察に用事があって、いろいろと手続きした。
僕も全財産が入った財布と、極悪盗人を「さがしている」のだ。
順番に簡単なネタバレメモ。
「さがしている」
いなくなった
教えてくれ
あまり騒ぐな
寝ていたひと
とじこめられて
いなくなった恋人をさがす男。
恋人がコールガール組織の魔の手にかかった、と知って、救出に向う男。
住んでいるアパートが共同トイレで、便所の前に部屋は臭いがひどくて家賃が安い、とか時代を感じる。
「お墓に青い花を」
うっとうしくなってきた歌手志望の恋人を殺そうとして、遺書とみまがう歌詞の歌を提供する男。
いよいよ毒を飲まそうとしたとき、女は「歌詞は最後、こうやって覚えるの」と言って、自筆の歌詞カードをのみこんでしまった。
遺書がなくなり、殺害計画は中止。
でも、なぜか彼女はその歌がヒットして成功し、作詞家とくっついてしまう。
地団駄ふむ男。
「白い幻影」
自転車にのって、女性の腿を刺す通り魔事件が続出。
小柄で野球帽、制服を着ているので、こどものしわざと思われたが、実は、小柄なオッサンのしわざだった。
このオッサンは、昔にちょっと頭の弱い女がズロースをめくって見せた太ももの魅力に囚われており、こんな凶行に走っていたのだ。
妻はすぐに見抜き、犯人である夫をストリップに連れて行き、「ピチピチした女の裸が見たかったら、いくらでも、ストリップを見に行けばいい。そして、わたしを痛めつけて抱けばいい」という。でも、犯人の夫は、「あんな裸じゃなくて、ズロースをぴらっとめくって見せるエロチシズムがいいのに!そして、おまえのようなでかい身体でむっちりしてない太ももの女なんか抱いても楽しくない」と頭で思うが、もう事件は起こせないな、と観念する。
「噂」
男には好きな女がいた。しかし、職場恋愛はなにかと噂になってたいへんなのだ。
ところが、その女が別の男と噂になっているのを知って、真偽をただそうとする。
女は、しつこくつきまとわれているだけで、自分も困っている、と言い、今日も誘われているので、助けてくれ、と懇願する。
しつこく誘う男から女を救出する男。
それ以来、噂はとだえたが、実は、女は別にしつこいとも思ってなくて、2人の男と、さらには上司までも手玉にとっていたのだ。
「無能な犬」
上司の言葉をたまたま聞いてしまった男。
『あたしのところではもう面倒みきれません』
『かみつくことだけは一人前』
『全く手を焼いてるんです』
男にはわかった。自分のことを言ってる!しかも、まるで犬っころ扱い!
怒った男は上司の殺害計画をたてて、階段から突き落とす。
その後、ふとかえりみて思う。
あれは、本当に、犬の話をしてたんじゃなかったか。
「白昼十五分間計画」
金庫のダイアルをこっそりと調べて、工場のあき時間に盗み出す計画。
まんまと盗めるが、まんまと仲間の女にだしぬかれる。
でも、あっさりと犯人がわかりそうであり、女の夢も破れるのはすぐの話か。
「感謝の方法」
襲撃事件で、凶器をもって現場にいた男がつかまった。
何者かが凶器を突然渡して、逃げた、と主張したが、だれもそんなことは信じない。
ところが、一部始終を目撃していた人物がいた。
だが、逢い引きの最中の目撃であり、警察に行けば逢い引きがバレてしまうのだ。
真犯人をあげることで、彼を救おうとする目撃者。
「『白』の空間」
何からも自由になり、何をしても自由な新興宗教。
自分のなまえも捨ててしまいなさい、というすすめによって、覚え書きを書く信者。
この宗教団体は、実は殺し屋集団で、「さよなら、わたし」的な文を書かせたあと、殺して、自殺とみせかけるのである。
「薄暮の恋」
頭の弱い「ノロジョウ」と呼ばれる男が殺された。
ノロジョウは、近くの森で逢い引きして情事にふける男女を覗き見するのが楽しみだった。
ところが、そんな情事にふけっている女の旦那が森に乗り込んできて、妻の浮気相手だと思い込んで、ノロジョウを殺してしまったのだ。
表題作の中編と、短編が収録されている。
ガーヴやシムノンに影響を受けた、と言ってた著者だが、ガーブ、シムノンを読んだあとでは、「なるほど、ガーヴだ。シムノンだ」と納得できるところが多々あった。
ガーヴやシムノンに比べて、文章が格段に読みやすいのは、樹下太郎の特色である。
今日も朝から警察に用事があって、いろいろと手続きした。
僕も全財産が入った財布と、極悪盗人を「さがしている」のだ。
順番に簡単なネタバレメモ。
「さがしている」
いなくなった
教えてくれ
あまり騒ぐな
寝ていたひと
とじこめられて
いなくなった恋人をさがす男。
恋人がコールガール組織の魔の手にかかった、と知って、救出に向う男。
住んでいるアパートが共同トイレで、便所の前に部屋は臭いがひどくて家賃が安い、とか時代を感じる。
「お墓に青い花を」
うっとうしくなってきた歌手志望の恋人を殺そうとして、遺書とみまがう歌詞の歌を提供する男。
いよいよ毒を飲まそうとしたとき、女は「歌詞は最後、こうやって覚えるの」と言って、自筆の歌詞カードをのみこんでしまった。
遺書がなくなり、殺害計画は中止。
でも、なぜか彼女はその歌がヒットして成功し、作詞家とくっついてしまう。
地団駄ふむ男。
「白い幻影」
自転車にのって、女性の腿を刺す通り魔事件が続出。
小柄で野球帽、制服を着ているので、こどものしわざと思われたが、実は、小柄なオッサンのしわざだった。
このオッサンは、昔にちょっと頭の弱い女がズロースをめくって見せた太ももの魅力に囚われており、こんな凶行に走っていたのだ。
妻はすぐに見抜き、犯人である夫をストリップに連れて行き、「ピチピチした女の裸が見たかったら、いくらでも、ストリップを見に行けばいい。そして、わたしを痛めつけて抱けばいい」という。でも、犯人の夫は、「あんな裸じゃなくて、ズロースをぴらっとめくって見せるエロチシズムがいいのに!そして、おまえのようなでかい身体でむっちりしてない太ももの女なんか抱いても楽しくない」と頭で思うが、もう事件は起こせないな、と観念する。
「噂」
男には好きな女がいた。しかし、職場恋愛はなにかと噂になってたいへんなのだ。
ところが、その女が別の男と噂になっているのを知って、真偽をただそうとする。
女は、しつこくつきまとわれているだけで、自分も困っている、と言い、今日も誘われているので、助けてくれ、と懇願する。
しつこく誘う男から女を救出する男。
それ以来、噂はとだえたが、実は、女は別にしつこいとも思ってなくて、2人の男と、さらには上司までも手玉にとっていたのだ。
「無能な犬」
上司の言葉をたまたま聞いてしまった男。
『あたしのところではもう面倒みきれません』
『かみつくことだけは一人前』
『全く手を焼いてるんです』
男にはわかった。自分のことを言ってる!しかも、まるで犬っころ扱い!
怒った男は上司の殺害計画をたてて、階段から突き落とす。
その後、ふとかえりみて思う。
あれは、本当に、犬の話をしてたんじゃなかったか。
「白昼十五分間計画」
金庫のダイアルをこっそりと調べて、工場のあき時間に盗み出す計画。
まんまと盗めるが、まんまと仲間の女にだしぬかれる。
でも、あっさりと犯人がわかりそうであり、女の夢も破れるのはすぐの話か。
「感謝の方法」
襲撃事件で、凶器をもって現場にいた男がつかまった。
何者かが凶器を突然渡して、逃げた、と主張したが、だれもそんなことは信じない。
ところが、一部始終を目撃していた人物がいた。
だが、逢い引きの最中の目撃であり、警察に行けば逢い引きがバレてしまうのだ。
真犯人をあげることで、彼を救おうとする目撃者。
「『白』の空間」
何からも自由になり、何をしても自由な新興宗教。
自分のなまえも捨ててしまいなさい、というすすめによって、覚え書きを書く信者。
この宗教団体は、実は殺し屋集団で、「さよなら、わたし」的な文を書かせたあと、殺して、自殺とみせかけるのである。
「薄暮の恋」
頭の弱い「ノロジョウ」と呼ばれる男が殺された。
ノロジョウは、近くの森で逢い引きして情事にふける男女を覗き見するのが楽しみだった。
ところが、そんな情事にふけっている女の旦那が森に乗り込んできて、妻の浮気相手だと思い込んで、ノロジョウを殺してしまったのだ。
ジョルジュ・シムノンの『怪盗レトン』を読んだ。1929年。
メグレ警部が主人公をはる最初の作品。
本に書いてあった、ストーリー紹介。
「全ヨーロッパをまたにかけて荒らしまわる怪盗ピエトル・ル・レトン。この怪盗がパリに潜入するとの緊急連絡がパリ警視庁にとどいた。ところがパリ北停車場に着いた国際快速列車『北極星号』の洗面室には、レトンとうり二つの死体が残されてあった。メグレ警部は首をかしげた。そのレトンが堂々と衣服の折り目正しく、パリの一流ホテルに姿をあらわしたからだ…その態度はとりすまして、メグレのしつような視線に身じろぎもせず、ひそかに嘲笑しているようであった」
さて、ここからはネタバレ。
何の証拠もないはずだ、と堂々とするレトンと、賭けをし、間隙をみせる瞬間を待つメグレの息詰まる対決。
レトンは変装の名人で、警察の見張りなどあっさりかいくぐってしまうだけの能力を持っている。
一般に「怪盗」は人を傷つけない、というルパンや二十面相からの連想があるが、このレトンは、人は殺すし、メグレだって襲撃されて肋骨を折りながらレトンを追いつめていく。けっこう、メグレって肉体派なのだ。
さて、この小説では、レトンが結局つかまってしまうかどうか、というのはあまりみどころではない。レトンが最後に物語る、おいたちからの話が主眼なのである。
うりふたつの死体は、レトンのふたごの兄になるが、この兄弟、悪者は兄のほうであり、弟は暴君兄に支配された人生をおくっていたのである。
兄のいいなりにばかりなっていた弟が、いかにして兄を殺し、メグレと対決するにいたったか、というのが読んでいて面白く、またしんみりとしてしまうのである。
ところで、この『怪盗レトン』を読みはじめてから、財布を盗まれる、という言語に絶するひどい目にあった。盗まれたのははじめてなのに、「また盗まれてる〜!」と携帯ゲームみたいなリアクションをしてしまったが、『怪盗レトン』を早く読み終わらないと、またレトンに狙われるかもしれない、と必死になって読んだ。
また、そういうときに限って、精神が安定していないものだから、読書に集中できないのであった。
メグレ警部が主人公をはる最初の作品。
本に書いてあった、ストーリー紹介。
「全ヨーロッパをまたにかけて荒らしまわる怪盗ピエトル・ル・レトン。この怪盗がパリに潜入するとの緊急連絡がパリ警視庁にとどいた。ところがパリ北停車場に着いた国際快速列車『北極星号』の洗面室には、レトンとうり二つの死体が残されてあった。メグレ警部は首をかしげた。そのレトンが堂々と衣服の折り目正しく、パリの一流ホテルに姿をあらわしたからだ…その態度はとりすまして、メグレのしつような視線に身じろぎもせず、ひそかに嘲笑しているようであった」
さて、ここからはネタバレ。
何の証拠もないはずだ、と堂々とするレトンと、賭けをし、間隙をみせる瞬間を待つメグレの息詰まる対決。
レトンは変装の名人で、警察の見張りなどあっさりかいくぐってしまうだけの能力を持っている。
一般に「怪盗」は人を傷つけない、というルパンや二十面相からの連想があるが、このレトンは、人は殺すし、メグレだって襲撃されて肋骨を折りながらレトンを追いつめていく。けっこう、メグレって肉体派なのだ。
さて、この小説では、レトンが結局つかまってしまうかどうか、というのはあまりみどころではない。レトンが最後に物語る、おいたちからの話が主眼なのである。
うりふたつの死体は、レトンのふたごの兄になるが、この兄弟、悪者は兄のほうであり、弟は暴君兄に支配された人生をおくっていたのである。
兄のいいなりにばかりなっていた弟が、いかにして兄を殺し、メグレと対決するにいたったか、というのが読んでいて面白く、またしんみりとしてしまうのである。
ところで、この『怪盗レトン』を読みはじめてから、財布を盗まれる、という言語に絶するひどい目にあった。盗まれたのははじめてなのに、「また盗まれてる〜!」と携帯ゲームみたいなリアクションをしてしまったが、『怪盗レトン』を早く読み終わらないと、またレトンに狙われるかもしれない、と必死になって読んだ。
また、そういうときに限って、精神が安定していないものだから、読書に集中できないのであった。
ポンバシwktk学園SPECIAL〜さよなら日本橋Platz〜
2010年8月30日 アイドル コメント (2)ロラン・バルトが「喪の日記」書いたみたいに、僕も全財産を失った喪失の日記を書こうか、と思うくらいに、精神的ダメージが大きい。
これはお医者様でも草津の湯でもなおせない。と、いうわけで、アイドルイベントに行って来た。アイドルならなおる。日本橋にあるプラッツというライブスペースが、なくなり、新しい場所で再開されるらしい。プラッツは、地下アイドルが商売として成り立ちはじめた頃から活動をはじめたスペースという印象がある。つまり、地下アイドルの歩みが刻まれた場所で、数百年後になら「聖地」と呼ばれてもおかしくないスペースだった。
“ポンバシwktk学園SPECIAL〜さよなら日本橋Platz〜”
とき:平成22年8月30日(月)
14時30分開校 15時開始
場所:日本橋Platz 大阪市浪速区日本橋4ー14−3
料金:1000円(ドリンク付)
出演:ポンバシwktkメイツ・まつもっさん・わかやまん・縛りやトーマス・井上学
フルーツぴ〜ち大将軍・ベッターマン1号・火の玉アタック・吉田華・ほくろっぴ
SPECIAL GUEST:Mari7,葉月,Nami,SKETCH,はぴ☆すた,松田純之介
とりあえず、僕の見たところから。
*はぴ☆すた(コスミアズサ&なぁこ。1曲。スキちゃん)
*トークコーナー(アイドルへの質問。一人暮らしの敷金とか、デブ、チビ、ハゲの三択で彼氏にするとしたらどれ?など)
*はぴ☆すた(2曲。即抱きしめて、君のことが好きだから。なぁこのプロポーションの良さは筆舌に尽くしがたい!)
*松田純之介(1曲)
*MJ芸人化計画 (wktk芸人の一発芸を伝授。「april,may,ジュ〜ン!」とか、アシュラマンとか、「ジュンとさせるぜ純之介」など。本人が選んだのは、犬の真似)
*松田純之介(スカイなど2曲)
*るか(夜桜お七)
*lily(ノーザンライツ)
*咲桃虹愛(スイミー)
*Nami(1曲。僕にとって今回のイベントの一等賞はNamiだった。歌にダンスにコーナーでの天然ぶり、三拍子揃ってる!)
*Nami画伯の何を描いてるのでしょうか? (トンボ、サイ、カマキリ。特にサイの名画ぶりは特筆にあたいする)
*Nami(2曲。オリジナルのドリームステップなど)
*葉月(1曲)
*はっちゃんの“は”に優しい差し入れ!! (芸人にアルミホイルの差し入れ。はっちゃんの豪快な男前っぷり!それとも単にサディストなのか?)
*葉月(2曲。言い訳メイビー、キルミーアゲイン)
*ネタバトル〜決勝〜 (ほくろっぴVS井上学。井上学の勝ち)
*なぁこ(グッバイデイズ)
*くりりん(桃色片想い)
*にこ(センチメタルボーイ)
*SKETCH(レモン色の恋)
*wktk仁義なき戦い〜SKETCH死闘篇〜 (叩いてかぶってジャンケンポン)
*SKETCH(カモン、ブルースカイ)
*尻相撲ポンバシ場所(wktk部屋・SP!KE部屋・SKETCH部屋。行司はroyelのミサト。まず1回戦はwktk対SPIKE。●Nami対なぁこ○、○葉月対lily●、●アズサ対くりりん○、●Mari7対さきそん○。決勝はwktk対SKETCH。●lily対まゆ姉○、○さきそん対みのりん●、○なぁこ対なっちゃん●、○くりりん対りーりー●)
*原瀬今日香(赤い花)
*lily(ジェットボーイジェットガール)
*るか(オーイエー)
*Mari7(恋のマジック)
*Mari7ベストテン!! (大阪と言えば、の10項目。上位に「ユニバ」「歩くのが速い」など。「音楽の原点」「三角公園」などの回答も)
*Mari7(ジャンピング、プリズムリズム)
*原瀬今日香(ブルーウォーター)
*にこ(ラッキーチャチャチャ)
*なぁこ(エターナルブレイズ)
*あぶな〜い!クラッカー☆(wktkメイツ・SP!KE・SKETCH・wktk芸人。クラッカー早食い競争で、負けた芸人チームはクラッカーくわえて口中でパン!)
*さきそん(秘密基地)
*第2回卒業式 (さきそん卒業。とりあえず半年は学業に専念するらしい)
*さきそん(夢のモト)
*ENDING
*wktkメイツ(2曲。ktkrミラクル大作戦、地下アイドルなんて呼ばせない)
物販タイムは、一文無しのため、回避。
来月の給料日までは、この苦境はかわらない。
でも、今回、有り金残らず悪らつな強盗団に強奪されたことで、気持が変わったことがある。
お金なんか、節約したり、イザというときのために残しておこう、なんて考えていても、どっちみち、誰かにヒョイと盗まれて、一文無しになってしまうのである。明日がどんなに困ろうとも、どうせ盗まれてしまって自分では使えないのだから、お金はあるかぎり使ってしまえばいいのだ。明日にお金を残しておくとか、まったく意味がない。
次の収入があるまでお金をセーブしよう、なんて守りに入ったものの考え方(しかも、実際にはセーブなんて不可能なのだ)をしてしまっていた、自分の小市民的根性を憎む。
ああ、アイドルイベントの感想を書こうと思ったのに、こんなことばかり考えてしまって、日記に書いている。ほんとに、どうかしてるな。
これはお医者様でも草津の湯でもなおせない。と、いうわけで、アイドルイベントに行って来た。アイドルならなおる。日本橋にあるプラッツというライブスペースが、なくなり、新しい場所で再開されるらしい。プラッツは、地下アイドルが商売として成り立ちはじめた頃から活動をはじめたスペースという印象がある。つまり、地下アイドルの歩みが刻まれた場所で、数百年後になら「聖地」と呼ばれてもおかしくないスペースだった。
“ポンバシwktk学園SPECIAL〜さよなら日本橋Platz〜”
とき:平成22年8月30日(月)
14時30分開校 15時開始
場所:日本橋Platz 大阪市浪速区日本橋4ー14−3
料金:1000円(ドリンク付)
出演:ポンバシwktkメイツ・まつもっさん・わかやまん・縛りやトーマス・井上学
フルーツぴ〜ち大将軍・ベッターマン1号・火の玉アタック・吉田華・ほくろっぴ
SPECIAL GUEST:Mari7,葉月,Nami,SKETCH,はぴ☆すた,松田純之介
とりあえず、僕の見たところから。
*はぴ☆すた(コスミアズサ&なぁこ。1曲。スキちゃん)
*トークコーナー(アイドルへの質問。一人暮らしの敷金とか、デブ、チビ、ハゲの三択で彼氏にするとしたらどれ?など)
*はぴ☆すた(2曲。即抱きしめて、君のことが好きだから。なぁこのプロポーションの良さは筆舌に尽くしがたい!)
*松田純之介(1曲)
*MJ芸人化計画 (wktk芸人の一発芸を伝授。「april,may,ジュ〜ン!」とか、アシュラマンとか、「ジュンとさせるぜ純之介」など。本人が選んだのは、犬の真似)
*松田純之介(スカイなど2曲)
*るか(夜桜お七)
*lily(ノーザンライツ)
*咲桃虹愛(スイミー)
*Nami(1曲。僕にとって今回のイベントの一等賞はNamiだった。歌にダンスにコーナーでの天然ぶり、三拍子揃ってる!)
*Nami画伯の何を描いてるのでしょうか? (トンボ、サイ、カマキリ。特にサイの名画ぶりは特筆にあたいする)
*Nami(2曲。オリジナルのドリームステップなど)
*葉月(1曲)
*はっちゃんの“は”に優しい差し入れ!! (芸人にアルミホイルの差し入れ。はっちゃんの豪快な男前っぷり!それとも単にサディストなのか?)
*葉月(2曲。言い訳メイビー、キルミーアゲイン)
*ネタバトル〜決勝〜 (ほくろっぴVS井上学。井上学の勝ち)
*なぁこ(グッバイデイズ)
*くりりん(桃色片想い)
*にこ(センチメタルボーイ)
*SKETCH(レモン色の恋)
*wktk仁義なき戦い〜SKETCH死闘篇〜 (叩いてかぶってジャンケンポン)
*SKETCH(カモン、ブルースカイ)
*尻相撲ポンバシ場所(wktk部屋・SP!KE部屋・SKETCH部屋。行司はroyelのミサト。まず1回戦はwktk対SPIKE。●Nami対なぁこ○、○葉月対lily●、●アズサ対くりりん○、●Mari7対さきそん○。決勝はwktk対SKETCH。●lily対まゆ姉○、○さきそん対みのりん●、○なぁこ対なっちゃん●、○くりりん対りーりー●)
*原瀬今日香(赤い花)
*lily(ジェットボーイジェットガール)
*るか(オーイエー)
*Mari7(恋のマジック)
*Mari7ベストテン!! (大阪と言えば、の10項目。上位に「ユニバ」「歩くのが速い」など。「音楽の原点」「三角公園」などの回答も)
*Mari7(ジャンピング、プリズムリズム)
*原瀬今日香(ブルーウォーター)
*にこ(ラッキーチャチャチャ)
*なぁこ(エターナルブレイズ)
*あぶな〜い!クラッカー☆(wktkメイツ・SP!KE・SKETCH・wktk芸人。クラッカー早食い競争で、負けた芸人チームはクラッカーくわえて口中でパン!)
*さきそん(秘密基地)
*第2回卒業式 (さきそん卒業。とりあえず半年は学業に専念するらしい)
*さきそん(夢のモト)
*ENDING
*wktkメイツ(2曲。ktkrミラクル大作戦、地下アイドルなんて呼ばせない)
物販タイムは、一文無しのため、回避。
来月の給料日までは、この苦境はかわらない。
でも、今回、有り金残らず悪らつな強盗団に強奪されたことで、気持が変わったことがある。
お金なんか、節約したり、イザというときのために残しておこう、なんて考えていても、どっちみち、誰かにヒョイと盗まれて、一文無しになってしまうのである。明日がどんなに困ろうとも、どうせ盗まれてしまって自分では使えないのだから、お金はあるかぎり使ってしまえばいいのだ。明日にお金を残しておくとか、まったく意味がない。
次の収入があるまでお金をセーブしよう、なんて守りに入ったものの考え方(しかも、実際にはセーブなんて不可能なのだ)をしてしまっていた、自分の小市民的根性を憎む。
ああ、アイドルイベントの感想を書こうと思ったのに、こんなことばかり考えてしまって、日記に書いている。ほんとに、どうかしてるな。
財布を盗られて全財産を失ってしまったが、落ち込んでばかりいるわけにもいかない。
積極的に外に出て、気分を上向きにする。
午後1時半から天王寺MIOでJK21のキャンペーンライブ。
城島ゆかり、藤井美由紀、松田歩実、田中梨奈、碧みさき、新垣桃菜、プチJKから小笠原、宮繁の2人、計8人。
1.ハッピーグラデュエーション
2.ちゃう×3
3.CHU天閣
4.footman
5.エニシングゴーズ
藤井美由紀のJK21としてのステージを見るのは、これが最後になるのかな。
OGとしてサポートする、ていうスタンスの方が、彼女にとってはいいのかもしれないな、と感じた。
プチJKの2人は非常に魅力的で、プチJKのライブハウス展開とか、また再開してほしいな、と思った。
ライブのあとは握手会とサイン会
MIOの宇宙百貨やキタノショップを回ってから、日本橋へ。
四丁目劇場で、ポンバシアイドル学園の野外アイドルライブ。
到着したとき、河村花野ライブ中。
冒険でしょでしょ、ボーカロイド曲など。
神田恵伽
1.ハッピーマテリアル
2.チョコレートケーキ宣言
3.ハロー!サンキュー!
石原啓子
1.ハピハピモーニング
2.17才
3.崖の上のポニョ
五十嵐友紀
1.苺コンプリート
2.Poo(日本語バージョン)
3.どんだけファンファーレ
石原ケークピーの可愛さが光った。可愛いければ何をしても許される、というのはケークピーのためにある言葉なのかもしれない。
しかし、暑いうえに空腹、しかも一文無しなので、物販には参加できず。
昨日はのどの渇きを癒すことも困難で、都会にいながら沙漠を味わった。
街のなかで喉の渇きを癒せずにさまよう短編を読んだことがあるな。たしかミステリマガジンにかなり昔載ってたぶんで、え〜っと、マシスンだったかな?(調べてない)
そんな渇きのさなかに出会った、ビタミンウォーターの無料配付は、まさに地獄で仏、沙漠にオアシスだった。
今日はとくにそんな救いの神はいなかったか。
でも、昨日も今日も、何年ぶりに会うのやら、という懐かしい友人にばったり会う機会があった。
何人もの昔の友人に再会すると、僕は明日にでも死ぬことになっていたのである、的な陳腐なシナリオが描かれているような気がして、そいつは御免、と抗議したくなる。
帰宅して夕食(食パントースト)後、京かいどう商店街祭り。
地元の人が作っているアットホームなオーラがびんびん感じ取れるお祭り。
駐車場でステージ。
笑福亭右喬さんによるバルーンアートと、小咄。
小咄は「放さんかジジイ」「サギの恩返し」「ピカソ」という、落語ではマクラなどでよく使われるネタ。
しばし休憩の後、午後7時過ぎからESSEハッピーサマーライブ。
MCはパステルの2人だった。
1.バンザイ
2.HIPHOP&ジャズユニット(4人〜3人)
3.同上(5人)
4.レモンズ/ポニーテールとシュシュ
(曲の前に、カレーの作り方コント)
5.リルチル
6.キャラメルリボン/なにわ食いしんぼ横丁のテーマ
(じゃんけんでキャラメルリボンCDプレゼント)
7.キャラメルリボン/虹色
8.パステル/夏祭り(ダンスメンバー多し)
以上。
ライブ後は、CD販売タイム。
8月もそろそろ終わりを迎えて、なぜかブログを閉鎖するアイドルが続出している。
これはNMB48への布石なのか?
いよいよ秋から関西ではアイドル大戦争がはじまる。
いや、老い先短いアイドルファンとしては、アイドル大天国がはじまるのだ。
帰宅後、録音しておいたNHK-FM「現代の音楽」を聞く。
猿谷紀郎
− コンポージアム2010
“トリスタン・ミュライユの音楽”から −(2)
「オーケストラのための“ゴンドワナ”(1980)」
トリスタン・ミュライユ作曲
※日本初演
(18分23秒)
(管弦楽)新日本フィルハーモニー交響楽団
(指揮)野平一郎
「大オーケストラとエレクトロニクスのための“影の大地”
(2003−2004)」トリスタン・ミュライユ作曲
※日本初演
(25分26秒)
(管弦楽)新日本フィルハーモニー交響楽団
(指揮)野平一郎
〜東京オペラシティ・コンサートホール
タケミツメモリアルで収録〜
<2010/5/27>
うむ。この手の現代音楽だと、僕の追い詰められた気持はさらに崖っぷちに追いやられるばかりで、ちっとも癒されないな。
もっとも、癒しなんか僕は求めない性格なんだけど。
積極的に外に出て、気分を上向きにする。
午後1時半から天王寺MIOでJK21のキャンペーンライブ。
城島ゆかり、藤井美由紀、松田歩実、田中梨奈、碧みさき、新垣桃菜、プチJKから小笠原、宮繁の2人、計8人。
1.ハッピーグラデュエーション
2.ちゃう×3
3.CHU天閣
4.footman
5.エニシングゴーズ
藤井美由紀のJK21としてのステージを見るのは、これが最後になるのかな。
OGとしてサポートする、ていうスタンスの方が、彼女にとってはいいのかもしれないな、と感じた。
プチJKの2人は非常に魅力的で、プチJKのライブハウス展開とか、また再開してほしいな、と思った。
ライブのあとは握手会とサイン会
MIOの宇宙百貨やキタノショップを回ってから、日本橋へ。
四丁目劇場で、ポンバシアイドル学園の野外アイドルライブ。
到着したとき、河村花野ライブ中。
冒険でしょでしょ、ボーカロイド曲など。
神田恵伽
1.ハッピーマテリアル
2.チョコレートケーキ宣言
3.ハロー!サンキュー!
石原啓子
1.ハピハピモーニング
2.17才
3.崖の上のポニョ
五十嵐友紀
1.苺コンプリート
2.Poo(日本語バージョン)
3.どんだけファンファーレ
石原ケークピーの可愛さが光った。可愛いければ何をしても許される、というのはケークピーのためにある言葉なのかもしれない。
しかし、暑いうえに空腹、しかも一文無しなので、物販には参加できず。
昨日はのどの渇きを癒すことも困難で、都会にいながら沙漠を味わった。
街のなかで喉の渇きを癒せずにさまよう短編を読んだことがあるな。たしかミステリマガジンにかなり昔載ってたぶんで、え〜っと、マシスンだったかな?(調べてない)
そんな渇きのさなかに出会った、ビタミンウォーターの無料配付は、まさに地獄で仏、沙漠にオアシスだった。
今日はとくにそんな救いの神はいなかったか。
でも、昨日も今日も、何年ぶりに会うのやら、という懐かしい友人にばったり会う機会があった。
何人もの昔の友人に再会すると、僕は明日にでも死ぬことになっていたのである、的な陳腐なシナリオが描かれているような気がして、そいつは御免、と抗議したくなる。
帰宅して夕食(食パントースト)後、京かいどう商店街祭り。
地元の人が作っているアットホームなオーラがびんびん感じ取れるお祭り。
駐車場でステージ。
笑福亭右喬さんによるバルーンアートと、小咄。
小咄は「放さんかジジイ」「サギの恩返し」「ピカソ」という、落語ではマクラなどでよく使われるネタ。
しばし休憩の後、午後7時過ぎからESSEハッピーサマーライブ。
MCはパステルの2人だった。
1.バンザイ
2.HIPHOP&ジャズユニット(4人〜3人)
3.同上(5人)
4.レモンズ/ポニーテールとシュシュ
(曲の前に、カレーの作り方コント)
5.リルチル
6.キャラメルリボン/なにわ食いしんぼ横丁のテーマ
(じゃんけんでキャラメルリボンCDプレゼント)
7.キャラメルリボン/虹色
8.パステル/夏祭り(ダンスメンバー多し)
以上。
ライブ後は、CD販売タイム。
8月もそろそろ終わりを迎えて、なぜかブログを閉鎖するアイドルが続出している。
これはNMB48への布石なのか?
いよいよ秋から関西ではアイドル大戦争がはじまる。
いや、老い先短いアイドルファンとしては、アイドル大天国がはじまるのだ。
帰宅後、録音しておいたNHK-FM「現代の音楽」を聞く。
猿谷紀郎
− コンポージアム2010
“トリスタン・ミュライユの音楽”から −(2)
「オーケストラのための“ゴンドワナ”(1980)」
トリスタン・ミュライユ作曲
※日本初演
(18分23秒)
(管弦楽)新日本フィルハーモニー交響楽団
(指揮)野平一郎
「大オーケストラとエレクトロニクスのための“影の大地”
(2003−2004)」トリスタン・ミュライユ作曲
※日本初演
(25分26秒)
(管弦楽)新日本フィルハーモニー交響楽団
(指揮)野平一郎
〜東京オペラシティ・コンサートホール
タケミツメモリアルで収録〜
<2010/5/27>
うむ。この手の現代音楽だと、僕の追い詰められた気持はさらに崖っぷちに追いやられるばかりで、ちっとも癒されないな。
もっとも、癒しなんか僕は求めない性格なんだけど。
道頓堀リバーウォーク〜ORC200歌姫ライブ〜寝屋川まつり
2010年8月28日 アイドル今日、ちょうどお昼頃、財布を落とした。
落とした、と思う。レジでお金を支払って、そのあと、20メートルほど歩いたところでバッグの中を見ると、財布がなかった。探す範囲が限られているので、すぐに見つかるかと思っていたが、どこを探してもなかった。
場所は道頓堀。観光客でごったがえしていた。
拾った人は、きっとお土産物を大量に買い込んだことだろう。
財布には、全財産が入っていた。
と、いうと、えらいことだが、「僕の」全財産だから、たかが知れているのだが。
しかし、次の給料日まで、ゼロだ、という状況に変わりはない。
ゼロ世代の想像力、ってこういうことだったのか、と思った。(ゼロ年代?)
そうか。
僕は「ゼロ」なのか。
コードギアスである。
警察に行き、カード類を止めた。
その交番に日焼け対策のためにつけていたマスクを置き忘れてきた。
今さら取りに行って、「そんなことだから、財布をなくすんだ」と思われたくない。でも、既に思われている。
そんなこんなで、楽しいはずの今日1日がすっかり「暗い土曜日」になった。
バイオレントサタデーだ!血の土曜日だ。サタデーナイトフィーバーだ。
自暴自棄だ。まともなことをやる気が失せた。次の給料日まで、って長いな。
くそ!思いっきりヒゲをそって顎から血でもにじませてやろうか!
それとも、かゆいところをガリガリかいて、治りを遅らせてやろうか!
わざと直射日光にあたって、こんがりと小麦色に日焼けしてやろうか!
夜中にスナック菓子を山ほど食べてやろうか!
下ネタ&ダジャレのエロおやじにキャラクターチェンジしてやろうか!
と、いうわけで、道頓堀リバーウォークのイベントで見たステージ、荒れ狂う脳ミソの中でも記憶に残ったのは、3組だけ。
下山莉菜
リトルキューティJ’s(君にあえてよかった、と歌ってくれた。マイソウルシングに、スマイル)
KONOMI(トラヴェリング歌ってたな。Do Me More踊ってたな。全3曲)
傷心のまま弁天町ORC200で歌姫ライブ。
到着時、濱田紗季ちゃんライブ中。楠美香子さんもライブ。
スタジオDIPのダンス見ているうちに、なんとか精神が落ち着いてきた。
以下、出演順に。
山口レイヤ
1.DEEP DEEP
2.HOT LADY
3 HERO
パーカッション参加!以前は常連だったのに、久しぶり!
ぽんよ(前田侑里&布施実佳)
1.あぁいいな
2.ハートキャッチパラダイス
3.ねこにゃんダンス
4.おんなじキモチ
今回、アイドルらしいアイドルと言えば、この「ぽんよ」
きっちり世界作っていて、すごくよかった。
山口美優
1.ジュエリーデイ
2.届きますように
2曲めはオリジナル。
宮崎真穂
2.オリジナル
田頭沙希
1.つらくても
2.スター
宮崎真穂&田頭沙希
1.フィーリングユー
吉井香奈恵
1.このままで
2.ドリーミン
村田寛奈
1.君がいるから
2.インフィニティー
やっぱり、本物は格が違います。
KONOMI
1.ライオン
2.Do me more
寝屋川まつりに移動。
Selection-Q
X-CUBICからの選抜メンバー。
カリフォルニアガールにはじまって、泣いちゃうかも、キスキスキス、偶然の確率、はじめての経験、おまかせガーディアン、ベリーキューティー、ガラスのパンプス等。シェイクのデイジーも。
ピンクチャイルド
今日は6チーム出演して、ダンスを披露。
ピーチ(3年)
ファランクス(4〜6年)
ピース(6年)
ピパラス(中学)
ピザーズ(高校)
ピカソ(大学、一般)
X-CUBIC
ミサキ欠席で13人。
1.EVERYDAY絶好調!!
2.流星ボーイ
3.ザピ〜ス
4.マジ?マジ!マジカルジュエル
5.じょいふる
6.私の未来のだんな様(初披露)
7.スイミング
8.ハピハピサンデー
9.白いTOKYO
10.職業アイドル
寝屋川では、大規模なお祭りも堪能し、ステージは約2時間の充実した内容、しかも芝生にすわって前の方で見れる、という楽しい体験をさせていただいた。
財布をなくしたことは、さすがに一刻も頭を離れなかったが、なんとか、精神のリハビリをしていかないと、鬱〜リストカット〜ひきこもり〜自暴自棄〜自殺、さて、どれにする?という感じになってしまう。
既に、自暴自棄は絶讃発動中である。
落とした、と思う。レジでお金を支払って、そのあと、20メートルほど歩いたところでバッグの中を見ると、財布がなかった。探す範囲が限られているので、すぐに見つかるかと思っていたが、どこを探してもなかった。
場所は道頓堀。観光客でごったがえしていた。
拾った人は、きっとお土産物を大量に買い込んだことだろう。
財布には、全財産が入っていた。
と、いうと、えらいことだが、「僕の」全財産だから、たかが知れているのだが。
しかし、次の給料日まで、ゼロだ、という状況に変わりはない。
ゼロ世代の想像力、ってこういうことだったのか、と思った。(ゼロ年代?)
そうか。
僕は「ゼロ」なのか。
コードギアスである。
警察に行き、カード類を止めた。
その交番に日焼け対策のためにつけていたマスクを置き忘れてきた。
今さら取りに行って、「そんなことだから、財布をなくすんだ」と思われたくない。でも、既に思われている。
そんなこんなで、楽しいはずの今日1日がすっかり「暗い土曜日」になった。
バイオレントサタデーだ!血の土曜日だ。サタデーナイトフィーバーだ。
自暴自棄だ。まともなことをやる気が失せた。次の給料日まで、って長いな。
くそ!思いっきりヒゲをそって顎から血でもにじませてやろうか!
それとも、かゆいところをガリガリかいて、治りを遅らせてやろうか!
わざと直射日光にあたって、こんがりと小麦色に日焼けしてやろうか!
夜中にスナック菓子を山ほど食べてやろうか!
下ネタ&ダジャレのエロおやじにキャラクターチェンジしてやろうか!
と、いうわけで、道頓堀リバーウォークのイベントで見たステージ、荒れ狂う脳ミソの中でも記憶に残ったのは、3組だけ。
下山莉菜
リトルキューティJ’s(君にあえてよかった、と歌ってくれた。マイソウルシングに、スマイル)
KONOMI(トラヴェリング歌ってたな。Do Me More踊ってたな。全3曲)
傷心のまま弁天町ORC200で歌姫ライブ。
到着時、濱田紗季ちゃんライブ中。楠美香子さんもライブ。
スタジオDIPのダンス見ているうちに、なんとか精神が落ち着いてきた。
以下、出演順に。
山口レイヤ
1.DEEP DEEP
2.HOT LADY
3 HERO
パーカッション参加!以前は常連だったのに、久しぶり!
ぽんよ(前田侑里&布施実佳)
1.あぁいいな
2.ハートキャッチパラダイス
3.ねこにゃんダンス
4.おんなじキモチ
今回、アイドルらしいアイドルと言えば、この「ぽんよ」
きっちり世界作っていて、すごくよかった。
山口美優
1.ジュエリーデイ
2.届きますように
2曲めはオリジナル。
宮崎真穂
2.オリジナル
田頭沙希
1.つらくても
2.スター
宮崎真穂&田頭沙希
1.フィーリングユー
吉井香奈恵
1.このままで
2.ドリーミン
村田寛奈
1.君がいるから
2.インフィニティー
やっぱり、本物は格が違います。
KONOMI
1.ライオン
2.Do me more
寝屋川まつりに移動。
Selection-Q
X-CUBICからの選抜メンバー。
カリフォルニアガールにはじまって、泣いちゃうかも、キスキスキス、偶然の確率、はじめての経験、おまかせガーディアン、ベリーキューティー、ガラスのパンプス等。シェイクのデイジーも。
ピンクチャイルド
今日は6チーム出演して、ダンスを披露。
ピーチ(3年)
ファランクス(4〜6年)
ピース(6年)
ピパラス(中学)
ピザーズ(高校)
ピカソ(大学、一般)
X-CUBIC
ミサキ欠席で13人。
1.EVERYDAY絶好調!!
2.流星ボーイ
3.ザピ〜ス
4.マジ?マジ!マジカルジュエル
5.じょいふる
6.私の未来のだんな様(初披露)
7.スイミング
8.ハピハピサンデー
9.白いTOKYO
10.職業アイドル
寝屋川では、大規模なお祭りも堪能し、ステージは約2時間の充実した内容、しかも芝生にすわって前の方で見れる、という楽しい体験をさせていただいた。
財布をなくしたことは、さすがに一刻も頭を離れなかったが、なんとか、精神のリハビリをしていかないと、鬱〜リストカット〜ひきこもり〜自暴自棄〜自殺、さて、どれにする?という感じになってしまう。
既に、自暴自棄は絶讃発動中である。
俺たちの時代2010夏@ BEARS〜趣味のプログレ倶楽部@銭ゲバ
2010年8月27日 ライブ
BEARSで「俺たちの時代2010夏」
古新聞、アリスセイラー、ケン・スギサキ
なぜか最後には僕もステージに立っていた。
千日前味園ビル「銭ゲバ」で「趣味のプログレ倶楽部」
アメリカンプログレを主に。
覚えているかぎりで、聞いたのは
アメリカンプログレの雄、というか、ヒゲ「Best of KANSAS」
エスニックサイケの「thirst/SAQQARA DOGS」(1987年のアルバム。それなりに面白い音楽だったけど、査定10円だって!)
「般若心経」
無責任なおしゃべりしながら。
古新聞、アリスセイラー、ケン・スギサキ
なぜか最後には僕もステージに立っていた。
千日前味園ビル「銭ゲバ」で「趣味のプログレ倶楽部」
アメリカンプログレを主に。
覚えているかぎりで、聞いたのは
アメリカンプログレの雄、というか、ヒゲ「Best of KANSAS」
エスニックサイケの「thirst/SAQQARA DOGS」(1987年のアルバム。それなりに面白い音楽だったけど、査定10円だって!)
「般若心経」
無責任なおしゃべりしながら。
国立国際美術館で、横尾忠則全ポスター展
まず、束芋「断面の世代」を見た。
アニメーションと特殊な劇場の織り成すシリーズ?
何年か前に見たときに比べて、より効果的な作品ができ上がっていた。
すごく面白かった。
で、本来の目的の全ポスター展。
束芋で感動したので、今まで幾度も目にしたことのある横尾忠則のポスターがかすむんじゃないか、とちょっと心配してたのだが、杞憂だった。
尋常じゃない楽しさ。
束芋の弱点は色の欠如にあるとさえ思った。
圧倒される色の洪水。
こんな部屋に住みたい。
ギャラリーパライソで、「捨てられないフライヤー展」
ふらりと入ってみたが、これがもう面白いのなんのって。
昔のことをよく知る友人と行って、1時間でも2時間でも話し込みたい気分になった。
まず、束芋「断面の世代」を見た。
アニメーションと特殊な劇場の織り成すシリーズ?
何年か前に見たときに比べて、より効果的な作品ができ上がっていた。
すごく面白かった。
で、本来の目的の全ポスター展。
束芋で感動したので、今まで幾度も目にしたことのある横尾忠則のポスターがかすむんじゃないか、とちょっと心配してたのだが、杞憂だった。
尋常じゃない楽しさ。
束芋の弱点は色の欠如にあるとさえ思った。
圧倒される色の洪水。
こんな部屋に住みたい。
ギャラリーパライソで、「捨てられないフライヤー展」
ふらりと入ってみたが、これがもう面白いのなんのって。
昔のことをよく知る友人と行って、1時間でも2時間でも話し込みたい気分になった。
以前、トークセッションで質問があったので、意識したのかもしれないが、文中によく「賭けられているのは」とか「賭金」という言い回しが出てくる。
無意識だったんだろうけど、読んでて、気になった。
そういう言い回しによって、論理の飛躍を隠蔽してるんじゃないか、とまで疑ってしまったのだ。
詳細は後日
無意識だったんだろうけど、読んでて、気になった。
そういう言い回しによって、論理の飛躍を隠蔽してるんじゃないか、とまで疑ってしまったのだ。
詳細は後日