(仮)うは兎のう@乙画廊
西天満の乙画廊で、兎をモチーフにした作品展「(仮)うは兎のう」
池原悠太・岩澤慶典・ 江村あるめ・太田裕範・岡田彩希子・口枷屋モイラ・こだま美瑠兎・富崎NORI・中村キク・藤田佳菜子・古川沙織・ みそら・南舘麻美子・湯真籐子・横田沙夜・涌井晃
フライヤーによると、兎は年中発情できるらしく、兎にまつわるエロティックなイメージはそんなところにも理由があったんだ、と思った。
展示はやはり、全体にエロティックなものだった。

白鯨フリマ

2011年1月21日 ライブ
白鯨フリマ
千日前味園ビルの「なんば白鯨」で開催のフリーマーケットに参加してきました。
衣服やアクセサリー、サブカルグッズ、アイドルグッズなどが並ぶなか、僕が出品したのは、「謎」でした。
古今東西の「なぞなぞ」に、模範解答の正解以外に別解を考えて、それを売ったのです。
封筒の表に問題を書き、裏には、その答えと、最近の問題の場合は本などの出典を書いておきます。そして、封筒の中には、僕が考えたもう一つの答えを書いていれておく、という作品。

たとえば、
「しないでするもの、な~に」
と、いう古典的ななぞなぞを書いた封筒の裏には、模範解答の「剣道」(竹刀-しない-でするもの)が書いてあります。
そして、封筒の中には、僕が考えた答え「モーセの十戒」(シナイ山でやった)と、簡単なコメントを書いておく、という感じ。

あるいは、「くもっていても、はれているもの、な~に」という、子供向けのなぞなぞの場合、「虫歯」という模範解答が封筒の裏に書いてあり、封筒の中には、「スパイダーマンのステッカー」という僕の答えが書いてある、という具合。スパイダーマンのステッカーは、「蜘蛛っていて、貼れちゃうのです」

そんな謎と別の真相を数十種類作成して、販売しました。1謎50円。
おかげさまで、完売。
まあ、この2日間かけて謎に取り組んだとは言え、それぞれの真相に出来不出来があるのは、ご愛嬌、また、ついついエグイ真相を書きたくなってしまうのは、ご容赦、というところです。
フリマに来ていただき、買ってくださったみなさま、本当にありがとうございました。
僕も他のブースで物色して買ったりしました。

21日の白鯨フリマ用に、なぞなぞの本を数冊読んだ。
ほとんどは、拾い読みで、面白そうなのを読んだが、1冊まるまる読んでしまう面白さだったのは、2冊。
『今日はなぞなぞの日』はフジモトマサルの本で、「ほぼ日刊イトイ新聞」に連載されていたものがもとになっている。
この本、かなり前に1回読んだと思うのだが、まったく答えを記憶していなくて、また頭を1問1問刺激させられた。
ヘビをスパイシーにしようとしてカレー粉かけたらどうなったか、とか、機嫌をそこねる晩御飯のおかずは何か、などは、フリマ用に別の回答を考えさせてもらった。
よく出来たなぞなぞの本で、一千一秒物語を読んでいるみたいな味わいもあった。

もう1冊は、石川浩司の『おとなのなぞなぞ』
これは、フリマ用には応用がきかなかったが、そもそも問題に強烈な味わいがあって、シチュエーションの面白さを堪能した。
たとえば、
「ガソリンスタンドで給油しようと従業員に頼んだ途端、従業員が突然どこかにサッといなくなり、ガソリンスタンドの建物が見る見るうちに老朽化し、一部はガラガラ崩れはじめてしまった。一体、どんな怖ろしいガソリンを頼んでしまったのだーっ!?」
これなど、答えがわかる、わからないではなく、その光景を想像するだけで、面白い。こんな感じの問題がこの本にはつまっていた。
なるほど、今度は、こういうのを考えてみるのも楽しそうだな、と思った。

と、いうわけで、白鯨フリマのために、頭をなぞなぞモードにした1日であった。

『方壺園』

2011年1月19日 読書
陳舜臣の推理小説短編集『方壺園』を読んだ。1962年。
「方壺園」
「大南営」
「九雷渓」
「梨の花」
「アルバムより」
「獣心図」
詳しくは、また。
表題作の「方壺園」は、密室ものの大傑作だと思った。

『怒りの菩薩』

2011年1月18日 読書
陳舜臣の『怒りの菩薩』を読んだ。1962年。
4作目の書き下ろし推理小説。
以下、目次

プロローグ
朝風丸
帰郷
里帰り
寺廟めぐり
軍人たち
よみがえった男
闇からとび出した影
銃声
山狩り
二台の自転車
帰宅
再び渦の中へ
もう一人よみがえった
迎雲寺評定
あと始末
幕が下りる
三本のシャベル
エピローグ

本作は桃源社から出たものだが、僕が読んだ集英社文庫版では、解説の伴野朗がショートショートかと思わせる分量であらすじを書いており、それを抜粋しながら、以下にあらすじを書いておこう。

主人公楊輝銘が、新妻の林彩琴を伴って貨物船で日本から帰ってくるところから物語は始まる。東京に留学し、日本の会社に就職していた輝銘が、結婚を機に帰国を決意したのである。
基隆に着いた彩琴は、台北へ向うトラックの上から実家と並ぶ菩薩庄の名家、陸家の長男、宙とよく似た人物を見かける。陸宙は、彼女の兄、林景維と東京に留学していたのだが、景維と語らって、上海へ行き、抗日組織に身を投じたのだった。だが、日本軍の南京占領の直後、景維は病死した。そのことがあって、彩琴の母は、宙が景維を「そそのかした」として恨み、両家の関係は気まずくなっている。
台北の家に旅装を解き、妻の実家を訪れた輝銘夫妻は、近くの林尾飛行場で武装解除され、帰国を待っている日本軍部隊の川崎少佐がポンプ小屋の裏で撲殺された事件が起っていることを知る。このために、警備司令部から崔上校(大佐)、葉中校の二人の将校が捜査に来ていた。
菩薩庄には、二つの寺廟があった。輝銘は、けばけばしい祖師廟よりも、迎雲寺の古びた等身大の菩薩像に強くひかれた。
林家を一人の男が訪れた。真っ白の中山服に、鍔の広いパナマ帽をかぶっていた。客庁に入り、男はゆっくり帽子をとった。
「お母さん、ただいま」
死んだとばかり思っていた林景維だった。林家は思いがけない喜びに包まれた。景維は、陸宙が重慶郊外で焼死したことを告げる。
その夜、散歩に出た輝銘と彩琴は、迎雲寺に足を向ける。無人の筈の寺から怪しい男が飛び出し、二人を驚かせた。特に彩琴の脅え方は異常だった。
翌朝、輝銘は親しくなった崔上校といっしょに菩薩山に登った。途中、一休みしていた二人は、一発の銃声を聞いた。その方向に歩み出した二人の眼に倒れている男の姿が。
林景維らしい。だが、犯人はピストルを持っている。
「ここは私に任せて。君は一刻も早く救援を呼んできて欲しい」
崔上校の言葉に輝銘は、山を駆けおりた。旧日本兵を含む応援を呼ぶために。間もなく山狩りが始まった。崔上校は、犯人は繁みに隠れたままだという。
だが、林景維を射殺した犯人は、密室を形成する菩薩山から煙のように姿を消していた。輝銘は、山狩りの男たちのなかに不審な男を発見して跡をつけるが、まかれてしまう。
さらに、輝銘は川崎少佐の日記から、彼が特務工作に従事しており、国民党の趙百文将軍の汪精衛政権への寝返り工作に関与していたことを知る。そして、漢奸(裏切り者)と目された趙百文は、終戦の年の十月、台北市内の隠れ家で殺害されていた-。
川崎少佐、趙百文将軍の死は、関係があるのか?
また、林景維殺害の犯人は?
山狩りの途中で消えた不審な男の正体は?


面白かったのは、「なぜ、殺されたのか」という動機に着目した謎だ。
川崎少佐の場合は、
警察官や軍人で、それまで住民たちから恨まれていた少数の人たちが、戦後、かたきうち的な襲撃を受けた話は、よくきく。しかし、終戦直前に、よそから転任してきた川崎少佐が、誰かに復讐されるなど、考えられないことだった。

そして、趙百文の場合は、寝返りで逮捕状が出ており、
「つかまれば、どうせ死刑になる人間を殺すなんて、わけがわからん。恨みがあるなら、その筋に密告さえすれば、相手は死んだも同然なんだよ。まったく、どうして殺したりしたんだろう?」

これらは、「いや、こういう場合もある」と普通なら推理を展開できる場面なのだが、陳舜臣の筆力は、「ほんとだ。なぜなんだろう」と、作中の登場人物と同じように不思議がらせてしまう。

さて、陳舜臣の推理小説では、名探偵ならぬ一般人が、いかにして事件の解決を志すにいたるかが、僕の興味の中心だ。
本作では、ふだんまったく事件らしい事件の起ったことのない田舎のことで、もとから警官も一人しかおらず、事件の解決役としては、役不足であった。そのうえ、林景維殺害の際の山狩りで、不審な男に主人公の輝銘は自転車を奪われており、
借りた自転車を掠奪されたことは、この事件に私が決定的にまきこまれたことを意味した。すくなくとも、私にはそう思えた。被害者が妻の兄であったということだけではなく、のっぴきならぬ挑戦を、犯人から受けたという感じなのだ。


クライマックスでは、特別に事件すべてを解決できる名探偵が不在のため、3人の人物がそれぞれの視点から推理をすすめて、それぞれが犯人と目する人物をあげる。一人は、動機の面から迫り、一人は、ある人物の違和感のある言動から推理をすすめ、また、もう一人は、従来の名探偵的な推理で全体をまとめる。
すこしでも断片的な手がかりがあれば、それで勝手に一つの状況を設定してしまう。だから、まちがった場合、もとのところに逆戻りだから、大そう遠まわりになる。しかし、もしあたっておれば、いろんなことが、ピタリピタリとはまって行って、わけもなく片づいてしまう。

そして、三人が犯人としてあげた人物は、一致していた!
合議制で真相を推理する、面白いやり方だ。
しかも、その「犯人」をとらえるための罠をしかけたところ、「犯人」と目した人物以外の人物が罠にかかる、というドンデン返しまである。

本書は、そんなに大盤振る舞いしていいのか、と思えるほど、伏線がバンバン張ってあって、推理小説の面白さを充分に享受できた。しかも、連続殺人事件というだけでなく、死んだと思っていた人物が、連続生き返り事件でもあったのだ。こんな趣向はなかなかない。
心斎橋のアセンス5階、ギャラリー・アセンス美術で「81LAB.5th Anniversary Photo EXHIBITION」
写真誌「81LAB」の5周年記念写真展。
水渡嘉昭による、ホームレスのリッキーの写真がいい味出していた。
ふだん日本橋でいろんなホームレスの人見るけど、みんないい顔しているんだなあ。
あと、内倉真一郎による、「肖像」がすごく面白かった。威厳と権力を持ち年輪を刻んだ男と、小学生女児が対等に並び、そして、女児のほうが迫力をもっているこの不思議。
http://www.81lab.com/

夜からは、DOMMUNEで「どらっぐすとぅあの日々」関西アンダーグラウンドを生んだ小さなスペース 出演:JOJO広重(非常階段)GESO(第五列)スカイプでゲスト出演も!
ガセネタとか、デレク・ベイリー初来日@西部講堂、ビデ@ガレージコンサートなど、懐かしくも貴重な音の数々。懐古趣味というより、今でもこのあたりの音が、いちばんしっくり来る。音源は古いけど、まさにリアルタイムの音。
客に早く帰ってもらいたいときに流した、というトニー・コンラッドで番組終了。

録画しておいたNHKスペシャル「日本人はなぜ戦争へと向かったのか(2)陸軍 暴走のメカニズム」見る。当初、党利党略に明け暮れる政争に飽き飽きして集まったはずの陸軍内組織「一夕会」だったが、結局陸軍においても派閥争いに明け暮れる「組織の病理」から逃れ得なかった経緯が描かれていた。
このあたりのことは、もっといろんな文献などで知りたいことが山積みだ。

そのあとに見た、KARAが主演のドラマ「URAKARA」(第1話はギュリ中心)、アニメ「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」が、いろんな意味で面白かった。
石原啓子@日本橋総合案内所~ファンタピース@旧日本橋PLATZ
午後1時から、日本橋総合案内所サテライトスタジオで、ネットラジオ私立日本橋高校放送部の公開収録。
石原啓子ちゃんと、伊藤ナナちゃん。
伊藤ナナのギター弾き語りは、まさかのAKB48。
石原啓子ちゃんは、まさかのセーラー服。
ポンバシグルメはまさかの(しつこい)メイド喫茶。
2択で答える質問も、全体にお正月ムード。
外で見ている分には寒いかな、と思ってたけど、意外と風もなく日差しもあって、ポカポカしてた。
http://nippombashi.jp/project/satellite.html

午後2時から、旧日本橋PLATZでファンタピース。
今日は特別に8人のメンバーが1部~4部まで通しで出演。
僕は2部だけ参加。
りんかーんとのりたまは客席で応援。
りんかーんは変顔の印象が強い面白い子で、のりたまは、ブログが面白い。(ファンタピースのメンバーのなかで、一番面白い日記書く子)
開演前の案内放送は、すず。
1.いっしょに
2.ずっと見ていてほしい
自己紹介に続くトーク(アンケート、と言えばいいのか?)のお題は、遊園地で好きなアトラクション。
井口奈波美:ゆるいジェットコースター。絶叫マシンは苦手で、耳をおさえて乗ったあと、手を見たら血だらけになってた。(ホラー!)
笹川結衣:絶叫系、ジェットコースター
片瀬ふみな:タワーオブテラー。遅いのはキライ!
中原莉奈:立って乗るジェットコースター
竹村美緒:嫌がりながら入るお化け屋敷。(そういう女の武器に、男、少なくとも僕は弱いのさ!)
鈴木由佳:絶叫系、とくに、急流すべり
清本晏名:絶叫系、ピレネー
浦田歩夢:絶叫系、遅いのはイヤ。
3.カップル・オブ・シャドー(清本晏名、浦田歩夢、竹村美緒、鈴木由佳)
4.キッスは目にして(笹川結衣)
5.空色デイズ(中原莉奈。歌詞が飛んで、歌い終わるなりステージで土下座!)
6.年下の男の子(竹村美緒、井口奈波美、片瀬ふみな)
7.星間飛行(同、3人)曲終わりで撮影タイム
8.ミラー・オブ・トゥルース(上記3人以外の5人)
トークのお題は、生まれかわったら何になりたいか。
あゆむ:魔女!と言ってから、魔法使いに訂正。
あんこ:豹。はやく走りたいから!らしい。
すず:男に生まれ変わって、スポーツしまくりたい!
ゆい:亀。マイペースなのがいい。
りな:IQ高い人。歌詞ちゃんと覚えられる頭がほしいって!
みお:魔法使い
ふみちん:イケメン。関西国際空港での男装コスプレが大好評。
ななみ:室内犬になって、ぬくぬくと。
9.その先へ
10.ハッピーアワー
以下、アンコール
11.ロンリーオンリー

ファンタピースの歌は、女の子の気持ちを描いた内容のが主だったけど、最近の新曲タイトルみると、
「その先へ」
「いっしょに」
「ずっと見ていてほしい」
など、アイドルユニットとしてのファンタピースからの思いが反映されたのが増えてきたみたい。
ライブ終了後は、コミュニケーションタイム。
メンバーはステージから客席におりてきて、お客さんと握手をしながら、コミュニケーションスペースに移動した。
実にフランク。親近感をたいせつにするファンタピースらしい、ステキな発想だ。
僕は清本晏名とチェキを撮影。
トークのコーナーで速く走りたいから豹になりたい、と言ってたけど、チーターのほうがよかったかな、とか言ってた。
なにげに、コミュニケーションタイムにおしゃべりしたのは、これが初。
寿司チョコの差し入れも。

帰宅して、大相撲見たあとは、NHK-FMで「現代の音楽」
                          猿谷紀郎
 - 武満徹80歳バースデー・コンサートから -(2)   
                              
「ヤンダー城への道 作品21a ファンタジーオペラ     
   “ヒグレッティ・ピグレッティ・ポップ!”からの    
    オーケストラのためのポプリ」オリヴァー・ナッセン作曲
                       (7分40秒)
           (管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
                (指揮)オリヴァー・ナッセン
「神秘劇“聖セバスティアンの殉教”」    ドビュッシー作曲
                      (22分30秒)
           (管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
                (指揮)オリヴァー・ナッセン
  ~東京オペラシティ・コンサートホールで収録~      
                   <2010/10/8>
                              
「混声合唱のための“うた”から“小さな空”」        
                     武満徹・作詞/作曲
                       (5分05秒)
                    (合唱)晋友会合唱団
                       (指揮)関屋晋
「混声合唱のための“うた”から“島へ”」          
                 井沢満・作詞、武満徹・作曲
                       (3分15秒)
                    (合唱)晋友会合唱団
                       (指揮)関屋晋
「混声合唱のための“うた”から“さようなら”」       
                秋山邦晴・作詞、武満徹・作曲
                       (2分20秒)
                    (合唱)晋友会合唱団
                       (指揮)関屋晋
「混声合唱のための“うた”から“翼”」  武満徹・作詞/作曲
                       (2分00秒)
                    (合唱)晋友会合唱団
                       (指揮)関屋晋
           <PHILIPS PHCP-5133>
深夜は、Ustreamでレコ部。
千里セルシーで後藤真希のキャンペーンライブ。
1.恋一夜
2.花束
3.足跡
楽器演奏をバックに、後藤真希は椅子にすわって歌う。
かつての激しいダンスは見られなかったが、どういうわけなのか、アイドルがアーティストに変化すると、立って歌わなくなることが多い。
どんなに歌がうまくても、すわって歌っていたのでは、カラオケ番長とどう違うのだ、と感じてしまい、素人くさく見えてしまうのは、僕の感覚がおかしいのだろうか。(基本、アーティストよりもアイドルのほうが上だ、と思っている価値観が他人とあいいれない、ってこと)
このキャンペーンイベントには、アイドルオタクの影もなく、お客さんは相当集まっていたが、アイドルファンの気移りの薄情さが身にしみた。
本人は相変わらずの美貌だし、歌もうまいし、そんなバラードばっかり歌ったわけでもないのに。何がどう違っているというのだろう。帰属するものが違う、ということで大衆の行動は変わってしまうのか。
そうそう。MCの時間で、後藤真希がしゃべったのは、七草粥に七草とは無関係の小松菜いれて食べるとか、年越しそばを食べそこねてカレーうどん、とか、今年の正月はお雑煮を食べなかった、などなど、しっとりとした声で。あいもかわらず、トークはへたで、ある意味ほっとする。

心斎橋に戻って、大丸心斎橋店で「追悼赤塚不二夫展 ギャグで駆け抜けた72年」
トキワ荘時代の写真、肉筆回覧誌『墨汁一滴』展示、中学時代に書いた漫画『ダイヤモンド島』(手塚治虫の影響受けまくり!)の展示、原画が山ほど展示してあり、アニメ上映もあり(FROGMANの「となりの天才ヴァカボン」も上映してた)、いろんな人の「シェーッ!」も展示してあった。大槻ケンヂとか、石野卓球、ピエール瀧、祖父江慎、坂本龍一、矢野顕子などなど、藤子A、モンキーパンチ、手塚治虫、美水かがみなど、キャラクターが「シェーッ!」をしているイラストも。
で、今回これを見て、自分がいかに赤塚不二夫に影響を受けているかが、はっきりと提示されてしまって、いささか焦った。
僕が面白いと思ってやったことなど、全部赤塚不二夫がやってきたことの二番煎じだったのである。
ギャグ漫画の範疇だけでなく、これはダダの精神として、僕の骨肉にしみこんでいるのである。
新年そうそう、いいものを見た!
http://www.fujio72.com/

道頓堀のクローバーステーションで
午後4時45分からリトルキューティーJ’sのラジオ。
二人がお互いのなおしてほしいことを言い合ったりする中で、ふたりの魅力がさらに高まったりして、面白かった。
ミニライブは2曲。
1.フォーエバーラブ
2.マイソウルシング

しかる後に、Csliのラジオ。
かかる曲がスマイレージだったり、マクロスFだったりして、外の寒さも感じさせない。
新メンバーの照屋梛沙ちゃん、可愛い。
ライブ終了後のミニライブは3曲。
1.ミスター
2.会いたかった
3.ビンゴ!

10minutes

2011年1月14日 アイドル
ベアーズでのアイドルオーディションイベント、「10minutes」今回も楽しく終了しました。
今回はUstreamで配信もしましたが、著作権のことがよくわからなくて、結局、オリジナル楽曲だけを音声ありで流しました。
どうせなら、ちゃんと全部お伝えしたいものです。
予選を通過したのは、
りあ326
天心和風乙女団ver.南風
の2組でした。
審査員の協議によって1人、お客さんの投票によって1人。

また、今回のイベントのことが、ニュースにもなりました。
http://namba.keizai.biz/headline/1658/

次回はいよいよ3月のグランドチャンピオン大会に向けての最終予選大会です。
2月18日(金)午後6時30分から。
みんな、来てくれるよな!(イナズマイレブン調で)
明日です!

F.B.I presents
【10minutes】第6回 予選会

2011年 1月14日(金)

開場18:00/開演18:30
前売1500/当日2000(ドリンク無し、持ち込み自由)
会場 難波BEARS (06-6649-5564)
http://home.att.ne.jp/orange/bears/
≪エントリー≫
●いあとねっち!
●荻野アサミ
●野中ひゆ
●夢野さくら
●りあ326
●天心和風乙女団ver.南風ぅ
…他…?

≪セレクトライブ≫
●丼野M美
●はっち
●ぴいち姫
●未緒@1年5組

〔ゲストライブ〕
◆ねみ
◆にょロボてぃくす

〔審査員〕
ジャン=ポール
安斎レオ
西泰幸

〔司会〕
保山ひャン
B・カシワギ

◎出店:銭ゲバフルト


http://home.att.ne.jp/orange/bears/FBI.html
10minutesのブログ http://ameblo.jp/fbidol/

チケットのご予約は、出演者 or ベアーズまで。
この日記のコメントでも予約受け付けます
難波ベアーズ http://home.att.ne.jp/orange/bears/
会場 難波BEARS (06-6649-5564)
556-0001 大阪市浪速区難波中3-14-5新日本難波ビルB1F
http://home.att.ne.jp/orange/bears/contact.html
地下鉄難波駅5番出口を出て、そのまま進行方向にまっすぐ、
信号3つ目を右に曲がったところにあります。
徒歩約8分。阪神高速の高架に沿って歩く感じです。
浪速区役所向かい、ジンオートレンタカー隣のビル地下1階
※駐車場はございません。 近隣の駐車場をご利用 下さい。

当日は、Ustream配信予定、取材も入っています。
みなさま、ぜひともご来場のほどを!

追記
Ustreamは、こちら!
http://www.ustream.tv/channel/fbidol10minutes

『割れる』

2011年1月11日 読書
陳舜臣の『割れる』を読んだ。早川書房の日本ミステリ・シリーズ。1963年。
以下、目次。
1.香港からの客
2.消えた兄
3.秋の日ざし
4.ホテルの殺人
5.心うごく
6.人生模様の渦
7.陶家の応接間
8.東京出張
9.被害者の身辺
10.あかりの下
11.東京報告
12.張込み
13.もろいアリバイ
14.修法カ原
15.岡山にて
16.二つの情報
17.じつは・・・
18.真っ二つに
19.割れる
20.静止した渦

行方不明の兄を追ううちに、殺人事件に遭遇。
割れる、というタイトルの意味は、クライマックスで明かされるのだが、非常にオーソドックスなミステリーだと思った。たとえば、ホームズ物を読むような。
つまり、「割れる」という言葉には、言葉遊び的な要素があって、きっと新本格以降のミステリだと、その趣向で真相に迫るように思えるのだが、陳舜臣は違う。

いま、この場でそんなことを言ってもはじまらない。『神がかり』と思われるだろう。陶展文の推理には、神がかり的な要素はまったくないのである。それを、彼はひそかに誇っていた。それなのに、こんなことをもち出して神秘めかすのは、ぶちこわしではないか。


今の引用にもあったが、本作は名探偵役として陶展文が登場する。陳舜臣のミステリーに特徴的なのは、警察ではない登場人物が探偵役を演じることに対する動機がしっかり考えられているところだ。
では、シリーズで名探偵を演じている陶展文の場合はどうか。
こんな文章がある。
目のまえに、こんなふうに、興味ある謎のデータをならべられると、陶展文の心はうごくのである。謎は解くべきものなのだ。お節介といわれるかもしれないが、人間が人間によってひきおこされた事件に、興味をもつのはいけないことだろうか?かえって、興味をもたないほうがおかしいではないか。そんな人間は、なにごとにも無関心で、ガリガリの利己主義者にきまっている。

と、かなり苦しい。
名探偵を投入することに、必死で弁解しているようだ。
推理小説に登場する探偵はどうしてあんなにお節介焼きなんだろう、と毒づく人がいた。名探偵のキザっぽさは、あるいは毒づくに価するかもしれない。しかし、探偵という行為そのものは、毒づかれるいわれはすこしもないのだ。
探偵をお節介というなら、遺跡を発掘する考古学者や、天体を観測する天文学者、あやしげな符号と数字を駆使する数学者なども、同じくお節介と誹謗されねばならぬだろう。

書けば書くほど、名探偵を投入したことに忸怩たる思いがあることがすけて見えてくる。

また、本書で陳舜臣が語る神戸についての文章も面白かった。今から50年ほど前の文章だけど、大きく変わっていないと思う。
神戸の街は、威圧感もなければ、侮蔑を招くこともない眺めであった。かなり大きな街だが、街並が視野一杯にひろがっているのではない。街は海のまえで尽き、その海も紀州の山々と淡路の島影によって囲われていた。すべてが、ほどほどの規模なのだ。こけおどしも、わびしさもなく、要するに気らくな街である。

この神戸観は、陳舜臣のミステリーにも通ずるものだ。

さて、本書には作者あとがきがあり、それを読むと、陳舜臣のユーモアがうかがいしれる。
原稿用紙にむかうと、指の荒れもたいして気にならず、仕事は順調にすすんだ。早川書房の小泉太郎氏が痔で入院したときいたときでさえ、私はけっしてシメタとは思わなかった。そして、やさしい心のこもった見舞状を出したのである。この好意にたいして、彼が手紙で、約束の期日までに書き上げないと痔をうつすぞと脅迫してきたのは、まさに遺憾のきわみと言わねばなるまい。

陳舜臣は、エッセイも面白いのか?
きっと膨大な中国ものも面白いだろうし、とうてい、手が回らないよ!
午後3時から、天保山マーケットプレースで、食いしんぼえびす大祭。
笛、太鼓でおめでたいはじまり。
1.ラムのラブソング(ピスター)
2.フットルース(ピスター&ペイシーによるチアダンス)
3.桃色片想い(ペイシー)
自己紹介、活動報告、お店紹介
4.なにわ食いしんぼ横丁テーマソング(ピスター&ペイシー)
三本締めでおめでたく終了。
午後4時から、食いしんぼ横丁内で、食いしんぼガールズから縁起物をいただく。

夜は午後6時から梅田シャングリラで、「オカノアキラニューイヤーロックフェスティバル」
司会:オカノアキラ(らいよんチャンネル)
出演:とりどり、Miyky、A.C.E.、オカノアキラ
DJ UTAGE、DJ豆鉄砲
これもまあ、楽しくておめでたいイベントだった。

アリオ八尾でハッピータイム祭り。
午後2時の回
万葉シャオニャン
1.学園天国
2.ずっと、そばに
3.風が教えてくれたこと

ハッピーズ
1.ドレミファだいじょーぶ
2.アニメソングメドレー(プリキュア、勇気100%、サザエさん、Dr.スランプ、ポニョ)
3.さんぽの歌
4.みんなともだち

ミルキーハット
1.(グレープフルーツ)で登場
2.大航海ランドスケープ
3.ミュージック・カラー
4.ダンデライオン
5.グレープフルーツ

万葉シャオニャンの「ずっとそばに」とミルキーハットの「ミュージック・カラー」は新曲。今回のハッピータイム祭りは、この新曲を聴きにきたようなものだった!

午後4時の回
万葉シャオニャン
1.風が教えてくれたこと
2.ずっと、そばに
3.鉄腕アトム

ハッピーズ
1.唱歌メドレー(富士山、みかんの花咲く丘、しゃぼん玉、村祭り、桃太郎、ふるさと)
2.プレゼント

ミルキーハット
1.(グレープフルーツ)で登場
2.ミュージック・カラー
3.ダイヴィング・トゥ・ラブ
4.歩いて行こう
5.グレープフルーツ

1回目は立って見たが、2回目はいすに座ってみることができた。

帰宅して、NHK-FMで「現代の音楽」
                          猿谷紀郎
 - 武満徹80歳バースデー・コンサートから -(1)   
                              
「リヴァラン」                 武満徹・作曲
                      (16分40秒)
                (ピアノ)ピーター・ゼルキン
           (管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
                (指揮)オリヴァー・ナッセン
「アステリズム」                武満徹・作曲
                      (12分20秒)
                (ピアノ)ピーター・ゼルキン
           (管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
                (指揮)オリヴァー・ナッセン
「管弦楽のための6つの小品 作品6」    ウェーベルン作曲
                      (13分20秒)
           (管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団
                (指揮)オリヴァー・ナッセン
  ~東京オペラシティ・コンサートホールで収録~      
                   <2010/10/8>

午後8時からは、Ustreamで坂本龍一「Playing the Piano」韓国公演の無料ライブ中継。昼間のライブは外出していて聞けなかった。でも、この中継、ライブ前の調律や、ライブ後の撤収までずっと中継していて、それはそれですごく見ていて楽しかった。ライブの前って、こういう空気だったなあ、と自宅にいながらにして実感できる面白さ。
午後4時45分から道頓堀クローバーステーションで、リトルキューティーJ’sのラジオ&ライブ。
1.ジャンピン
2.きみが好き
3.マイソウルシング
最初は2曲と言ってたけど、急遽3曲になって、ちょいとしたお年玉。

抽選であたったので、初NMB48。
今までライブハウスや、屋外のキャンペーン、発表会などで見てきた子たちが、一緒にステージを踏んでいる、なんとも感動的な光景。
ライブを見ている、というより、宝塚とかのレビューを見るような、パッケージされた完成度だった。
見た印象で言えば、制服向上委員会を思い出した。おニャン子やハロプロ、地下アイドルとはあきらかに違う世界。
残念ながら、口パクの歌、邪魔にならないお約束mix、AKBでのしきたりを押し付けようとするAKBファンの存在など、AKB48の姉妹ユニットであるがゆえの負の遺産はひきずっているが、このステージなら、また見たい、と思わせた。
なによりも、980円は安い!
関西で今までがんばってきた地下アイドルたちが、NMB対策で失敗しているとすれば、この料金設定だ。ライブハウスで、3000円のイベントだと、NMBを3回見たほうが、安くていい、と計算してしまうのである。
どっちにしても、抽選に当たるのなんて、20公演応募して、1つ当たるかどうかの割合なので、頻繁には見に行けないけど。
アンコールがかかって、メンバーがAKBメドレーをしているときには、彼女たちの晴れ舞台に感動して、涙が止まらなかった。
ライブ終了後のハイタッチ&肩たたきもよかった。
NMB48の弱点は、AKB48の姉妹ユニットだ、というところに尽きてしまうのだが、もしそうでなければ、これだけの劇場が用意できなかったはずだし、痛しかゆしである。

ナザレのイエス

2011年1月7日 映画
フランコ・ゼフィレッリ監督の「ナザレのイエス」を見た。1977年
イエスの生涯を描いた歴史大作で、まさに年末年始のオールスター巨編のテレビムービー(6時間半)
マリア...「復活の日」のオリビア・ハッセー
ヨセフ...「リトル・ドラマー・ガール」のヨルゴ・ボヤジス
イエス...「マーラー」のロバート・パウエル
ヘロデ王...「トプカピ」のピーター・ユスティノフ
バプテスマのヨハネ...「オースティン・パワーズ」のマイケル・ヨーク
マグダラのマリア...「エレファントマン」のアン・バンクロフト
百卒長...[魔鬼雨」のアーネスト・ボーグナイン
バラバ...「チーチ&チョン スモーキング作戦」のステイシー・キーチ
ユダ...[愛して愛して子猫ちゃん」のイアン・マクシェーン
アリマタヤのヨセフ...「ロリータ」のジェームズ・メイソン
ニコデモ...「バニー・レークは行方不明」のローレンス・オリヴィエ
カヤパ...「ナバロンの要塞」のアンソニー・クイン
ピラト...「ラブド・ワン」のロッド・スタイガー
バルタザール...「星の王子ニューヨークへ行く」のジェームズ・アール・ジョーンズ
メルキオル...「007は二度死ぬ」のドナルド・プレザンス
ガスパール...「欲望のあいまいな対象」のフェルナンド・レイ
イェフダ...「死刑台のメロディー」のシリル・キューザック
ゼラ...「未来世紀ブラジル」のイアン・ホルム
シモン・ペテロ...「ゾンゲリア」のジェームズ・ファレンティーノ

僕は、学生時代以来、はじめてと言っていいほど、聖書をひもとき、この映画をチビリチビリとなめるように、「ああ、聖書のこの部分を今、こうして映像化しているんだ」と感心しながら見ていた。
聖書やキリスト教については学生時代に講義で受けたこととか、映画や本でそのおおまかなところはわかっているつもりでいたが、聖書を読んでいると、そんな単純なもんじゃないんだな、と思わされるところが多かった。
映画は、もともとがテレビ用に作られていたところもあって、残虐なシーンがなくて、インパクトには欠けたが、その分、いろんなことを考えさせてくれた。
陳舜臣の短編集『なにも見えない』を読んだ。1971年。
ネタバレしかしていないので、要注意。
中国に関連した物語が多いが、これがまあ、ミステリーとして水準をこえているものばかりで、面白い。
陳舜臣を数冊連続で読んだけど、これまでは中国の固有名詞がめんどくさそうで、読みにくそうだと敬遠していたけど、なんのなんの。
もう、読みやすいし、面白いったらありゃしない!
ただし、陳舜臣は学生時代にも何冊か読んでいるけど、あまり印象に残ってなくて、ストーリーなんか何一つとして記憶していない。
今くらいの年齢になってから読んだほうが、スムーズに読み取れるのかもしれない。

「蝉が鳴く」
日中戦争の頃。
幼い頃に誘拐された事件の真相が、二転三転。
日本軍のしわざ~バクチで穴をあけた番頭のしわざ~未遂に終わった母と青年将校の駆け落ち資金

「なにも見えない」
ビルマ、ミートキーナの戦いで、外出するときも持ち歩いている仏像に仕込んだ無線機をスパイの証拠としてとらわれた父親。
父親は囚われの身になっていたが、すぐに何者かによって殺されてしまった。
無線機仕込んだ仏像が、ニセの罠で、そのからくりを隠蔽したいと思ったものの犯行だった。

「ヒマラヤ・クラブ」
戦争中にヒマラヤの上空を越えたことのある者たちの同窓会的集まりが、ヒマラヤ・クラブ。
メンバーの一人が殺されたことをきっかけに、主人公が美化してしまいこんでいた思い出が、どんどん汚されていく。
いわく、ダイヤモンドの密輸にかかわっていた、だの、自分の店の従業員(女性)が被害者と不倫関係にあったとか、さらに、また裏の裏が。
30年来の友人たちの本性がまったく見抜けなかった主人公は大ショック!

「望洋の碑」
ある女性の縁談相手が、碑の下敷きになって死んでしまった。
作家の主人公は、多くの古書や書付を買い取ったあと、この女性の色仕掛けにあう。
彼女の屋敷は、外敵から防衛するために、いざというときは仕掛けによって碑を倒して入り口を塞ぐことができるようになっていたのだ。
その仕組みの書付を色仕掛けで注意をそらしているうちに、取り戻したのだった。

「ダイヤモンド姫」
フランスの刺客に付け狙われているというベトナムの美しい内親王をかくまうことになった主人公。
この姫は、狂っており、しゃべれるのは「ダイヤモンド」だけ。きらきら光るものに興味を示すが、価値をしっかりわかっており、高価なダイヤモンドを与えると、たちまち機嫌がよくなるのだ。
姫に恋した主人公は、ダイヤモンドを買い与えて、姫の関心と肉体を得るため、今まで保守的だった経営方針をあらためて、積極的に金儲けに走る。
まあ、結局、フランスがどうとか、内親王がどうとかいうのは、キチガイ娘をおしつけるための作り話だったことが判明するが、それでも、主人公は幸せだった、って話。

「追跡の報酬」
古美術の贋作では、たとえ贋作でも名人技の贋作工房が堂々と店をひらいていたりする。
殷墟の古美術を隠すため、贋作工房が使われる。

「蝉が鳴く」オール読物 昭和46年9月号
「なにも見えない」小説現代 昭和45年5月号
「ヒマラヤ・クラブ」小説サンデー毎日 昭和45年11月号
「望洋の碑」別冊小説現代 第6巻第3号
「ダイヤモンド姫」小説新潮 昭和45年5月号
「追跡の報酬」(「夏でよかった」改題)小説サンデー毎日 昭和46年9月号

『闇の金魚』

2011年1月6日 読書
陳舜臣の『闇の金魚』を読んだ。1977年。
乱歩賞作家による推理小説特別書き下ろしシリーズの1冊。
主人公は中国人青年。
清朝が倒れ、五四運動が盛んになり、魯迅が『狂人日記』をあらわす、そういった激動の中国史のさなかで、翻弄される主人公。
主人公は若いときに資質を認められて、大富豪、永源昌の金で学問をおさめることができた。
ある日、彼の妻が拉致され、また、反体制思想にかぶれていた学友が殺される。
これはワクワクする冒険の要素もふんだんに取り入れた、秀逸なミステリーだった。
タイトルの「闇の金魚」は、反体制思想のその友人が、金魚を小さな穴がひとつあいただけの甕で育てていたことに由来している。
光が小さな点になってさしているため、その中で飼われている金魚は、世代を経て、次第に背中に目がついた種になるそうだ。
金魚がそもそもそういうものだが、人の手によって、思いのままに畸形を育て上げる、ということを言っている。
つまり、主人公も、大富豪によって、実はある目的があって、思いのままに育てられてきたのだ。
交友関係や、結婚など、人生における多くのファクターが、その大富豪の思惑と計画によって仕組まれていたのである。
あいにくと、その大富豪にしてからが、おそろしい黒幕、というわけでもなく、講釈師のペテンにひっかかった小物だったというのも肩透かしで面白い。

作品の最後のほうでこんな文章が出てくる。

永源昌は彼のために学資を出した。彼はそれを恩誼と考えていた。だが、闇のなかに投げ込まれた金魚が、自分のために造られた甕や餌の費用に、責任をかんじるいわれはまったくないのだ。


なんだか、目が啓かれた感じですね~。

保山ひャン、ガンジー石原、アメリカンバッドボーイ、でんでろ旅団、
たわしだけ?(オシリペンペンズ)、CASIO☆トルコ温泉

と、いうわけで、仕事行く前に、ライブしてきました。
運搬DJ(レコード)をしました。
自分的には、応用がまだまだききそうな、可能性に満ちたパフォーマンスを見つけることができて、ちょっとうれしい。
お客さんは、食傷するかもね。


書き忘れてた。
昼間に、日本橋総合案内所にあるサテライトスタジオの公開収録で、石原啓子ちゃんを見てきました。
石原啓子ちゃんが出ている部分だけを見て、あ~、なんて笑顔に癒されることであろう!と心をあたたかくしてから、帰宅。
そして、ほどなく出勤!
http://ameblo.jp/ishihara-keiko/entry-10757808637.html

『濁った航跡』

2011年1月4日 読書
陳舜臣の『濁った航跡』を読んだ。1968年。
「新事件小説全集」書き下ろし全10巻の1冊。
女性輸出にかかわった主人公が、その女性たちが今幸せに過ごしているかどうかをたずねる旅。
それは同時に、殺人事件の真相を追及する旅でもあった。
で、これ、最後にめちゃくちゃ意外なドンデン返しが待ていて、驚いた。

陳舜臣の推理小説は、探偵の動機がひと工夫あって、面白い。

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