『黄金の褒賞』

2010年8月26日 読書
ガーヴ。
異様なほどの面白さ。

『奥の横道』

2010年8月25日 読書
宇野亜喜良の『奥の横道』を読んだ。詳しくは後日。
今敏監督のことが書いてあったり、また、今はもうなくなってしまった「インナートリップ」のこととか、読んでいて興奮した。
時間を見つけて箕面のお菓子屋さんに行ってみよう。
あと、寺山の句の素晴らしさにページが止まった瞬間を何度も体験した。
午後2時から心斎橋鰻谷のスポニチプラザでKISS & KISSのお披露目&取材イベント。
自己紹介は、「好きな食べ物」「今ハマッてること」「嫌いな食べ物」の各質問で三巡。
1.School days
2.君といつまでも
アカペラなのか、と思わせるマイクと演奏の音量の小ささ。
と、いうことで、ステージは午後2時25分には終了。
あとは、物販タイム。(そのあとに取材)
可愛い女の子がお店屋さんごっこをしている姿を、涼しい場所でずっと眺めていることができる快適さと言ったら!
アイドルの物販タイムは、まるでキャバクラというか水商売みたいで、これが目的なら本家のキャバクラに行けばいいのだ、と思うことが多いのだが、こうやって物販タイムをじっと見ていると、それなりの楽しさがあることも理解できた。
また、2日前に大阪城で聞いたときに感じたこのスーパーユニットに対する違和感も、今回はかなり薄れた。やはり、何回も歌を聞くうちに、自然に思えてきたのだろう。
それにしても、なぜこのようなユニットを組む必要があったのかは、いまだに謎である。NMB48対策なんだろうか。でも、たとえば、KISS & KISSとその一員であるNamiソロのどちらのライブを見たいかといえば、断然、Namiなのだ。スーパーユニットの必然性を感じさせるような楽曲や、今後の展開がないと、気持はNMB48に傾かざるをえないだろう。

ガーヴ。
レアンダは人名。
大阪城西の丸庭園で地デジイベント。
ライブアイドルが歌う第1部と、芸人さんがアニメソング歌う第2部。
簡単なメモだけ残しておこう。
第1部
sunsun3
1.ハレ晴れユカイ
2.青色彼方
元ポンバシ系とか、OLとか。

万葉シャオニャン
1.アオニヨシ奈良ノ都デてんつくてん
2.鉄腕アトム
扇子使い。

KKいれぶん
1.十六夜
2.夏
三千院ちゃんお休み。嵐山ちゃんはラズベリーズのときの方がキャラにあってるように思えた。

メアリーエンジェル
1.スーパーアクション
2.ワクワクドリーマー
芸人さんとの絡みも手慣れたもの。

KISS & KISS
1.君といつまでも
2.school days
ライブアイドルのスーパーユニット。のはずなのに、なんだろう、この今一歩乗り切れない気分は。

マリードール
1.YES存在証明
2.君の知らない物語
3.メドレー(バニラ〜テルミ〜シャイニ)
4.大好きのヒミツ

第2部
もっキラーズ/キューティーハニー
稲垣早希/Cagayake! Girls
いがわゆり蚊/わぴこ天気予報
ソラシド/ペガサス幻想
カウカウ/銀河鉄道999
おしどり/アンパンマンマーチ〜ゲゲゲの鬼太郎〜ドラえもん〜サザエさん
ファミリーレストラン/誰がために
GAG少年楽団/ドラえもんのうた
若井おさむ/哀戦士
向/HANAJI
ジャングルポケット/走れ正直者

芝生でゆったりと見れたイベントだった。
で、今回のイベントで特に印象に残ったのは、万葉シャオニャンの群を抜いた可愛さと、メアリーエンジェルの群を抜いた素晴らしさだった。

なんばBEARSで、ヌルピョンのバンドclub ALOEライブ。
モダンチョキチョキズ時代のメンバーに、お世話になった方々など、ステージの上も客席も、タイムスリップ。時間なんか簡単に越えることができる。
ライブは面白く、打ち上げも楽しかった。
モダンチョキチョキズ時代、こういう凄い人々と一緒にライブしていたんだな、と思うと、自分までがいっぱしの人物に思えてくるのが、なんとも気分がいい。エヘヘ。
打ち上げは3時頃まで。最近はアルコール抜き、終電で解散コースの打ち上げが多かったので、本来の打ち上げの楽しさを思い出した。
「林静一展」@明石市立文化博物館〜「ロトチェンコ+ステパーノワ」@滋賀県立近代美術館〜「革命の耳」亀山郁夫〜「イリーナ・メジューエワ ピアノリサイタル」@びわ湖ホール
「林静一展」@明石市立文化博物館〜「ロトチェンコ+ステパーノワ」@滋賀県立近代美術館〜「革命の耳」亀山郁夫〜「イリーナ・メジューエワ ピアノリサイタル」@びわ湖ホール
「林静一展」@明石市立文化博物館〜「ロトチェンコ+ステパーノワ」@滋賀県立近代美術館〜「革命の耳」亀山郁夫〜「イリーナ・メジューエワ ピアノリサイタル」@びわ湖ホール
今日は朝から明石市立文化博物館で「赤色エレジーから小梅ちゃんまで 林静一展」
1967年『ガロ』に発表した「アグマと息子と食えない魂」から、2007年の画ニメプリント「赤色エレジー」まで、約300点に及ぶ作品や資料が展示されていた。
3つの会場を使って、それぞれに区分されたコーナーを並べてみると、こうなる。
「日本画、四季の美人画」(秋のコーナーでは「萩の月」のイメージキャラクター案も)
「デジタル作品」(小梅の初恋絵草子や赤色エレジー)
「関連資料」(『ガロ』『現代詩手帖』ロッテのキャンディ類など)
「雅の世界」(映画「源氏物語」のキャラクター原案など)
「四季の童画」(カレンダーやレコードジャケットに使用された作品など)
「ポスター」(演劇集団発見の会「怨霊血染めの十字架」、アトリエ41「鏡花饗艶高野聖」など)
「絵本原画」(『ねこのしゃしんかん』や『詩とメルヘン』誌発表の作品など)
僕などは、「小梅ちゃん」はともかくとして、林静一は竹久夢二のようなロマンの継承者として、あるいは、あがた森魚さん絡みで「赤色エレジー」の漫画を描いた人として、あるいは、寺山修司の文庫本の表紙として、思春期にズドンと影響をモロに受けた特別な存在である。その時代を代表する絵描きとしては、佐伯俊男と双璧だったと思う。
だから、最近ダイソーで105円で買える林静一グッズが並んでいたりするのを見て、なんだか淋しくなったりもしていた。
でも、こうしてレトロスペクティブをたどってみると、あらためて林静一の存在の大きさを再確認することができて、うれしかった。
ちなみに、この展示は「アクセスエレベーター完成記念」でもあるらしい。せっかくだから、行きはエレベーター使ったけど、ちょっとした小旅行気分で明石に来ているエトランジェの僕ゆえに、帰りは長い階段をおりて駅に向ったのである。
途中に広い公園もあったので、ゆっくりまた行きたいな、生きてるうちに、と、思った。

次に行ったのは、滋賀県立近代美術館の「ロトチェンコ+ステパーノワ ロシア構成主義のまなざし」展。
20世紀初頭に巻き起こったロシア・アヴァンギャルドの嵐のなかで、芸術を日常生活のなかに持ち込もうとした2人の芸術家の跡をたどる。
布地のデザインなどで本領を発揮したステパーノワは見たところ、まるでカツマーのような積極的な感じ。一方、ロトチェンコは舞台やポスターに才能を開花させたが、今回見て、写真作品が凄く面白かった。(昔の映画を見ているような写真)
昔、僕がちょこっとだけ関わっていた『ロックマガジン』という雑誌でも、このロトチェンコの写真作品を表紙に使ったりしてたな、と懐かしくなった。

びわ湖ホールで「イリーナ・メジューエワ ピアノリサイタル」
開演の1時間前に、亀山郁夫氏のプレトーク「革命の耳−ロシア・アヴァンギャルドの作曲家とその背景」があった。これを聞き逃す手はない。
配られたレジュメを書き写すと膨大になるので、その見出しだけ。
1.知られざる前衛
2.知られざる天才たち
3.プリミティヴィズム、または「終末」を超えて
4.光線主義、さらにはロシア・バレエ団
5.アヴァンギャルドの二つの顔
6.火の浄化
7.エクスタシーの逆説
8.音楽と音楽の哲学
9.音楽としての地球
これは、亀山氏による1年間にわたるカリキュラムではない。1時間で駆け抜けたプレトークなのだ。どれだけ内容が濃いのか!と思いきや、語り口は非常にやさしくてわかりやすく、あくまでも一般向けであることを意識したトークになっていた。
本筋はさておき、いくつかの脇道(?)を書いておこう。
*亀山氏は「ロシア・アヴァンギャルド」というネーミングよりも、「ロシア・モデルニズム」と呼びたいと思っている。
*亀山氏はプロコフィエフの「春の祭典」のレコードを集めて、終わりのところを聞き比べているそうだ。この日も会場で「春の祭典」のエンディングを流して、誰の指揮によるものか、クイズを出していた。(当てた人には『カラマーゾフの兄弟』全巻プレゼント!)答えはゲルギエフだった。つい最近評判になった演奏だったから、当てられなくてちょっと悔しい。
*ロシアにおけるキリスト教的価値観の崩壊(プリミティヴィズムへの道)は、日露戦争での敗戦を契機としている。
*亀山氏が「力」について語る際、「今日は『構造と力』を書いた方が見に来ているので云々」とジョークをとばしていた。浅田彰が来てるんだ、と思ってたら、僕のすぐ後ろにいてびっくりした。

午後2時30分から「イリーナ・メジューエワ ピアノリサイタル〜ロシア・アヴァンギャルドの世界〜」
第1部
ルリエ:5つの脆い前奏曲op.1より
 第1番 No.1
 第3番 No.3
 第5番 No.5
ルリエ:大気のかたち〜ピカソに捧ぐ
ロスラヴェッツ:5つの前奏曲より
 第2番 No.2
 第4番 No.4
 第5番 No.5
プロコフィエフ:風刺op.17
 第1番 テンペストーソ
 第2番 アレグロ・ルバート
 第3番 アレグロ・プレチピタート 
 第4番 スマニオーソ
 第5番 プレチピトシシモ
スクリャービン:2つの詩曲op.69
第1番 アンダンテ・カンタービレ
 第2番 アレグロ・コン・エレガンツァ、コン・フィドゥーチア 
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第10番op.70

20分間の休憩時には、海を見ながらミネラルウォーター飲む。体の外も内も水。

第2部
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
プロムナード
1、こびと
プロムナード
2、古城
プロムナード
3、テュイルリー:遊びのあとの子どもたちの喧嘩
4、ビドロ
プロムナード
5、殻をつけたひなどりのバレエ
6、サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ
プロムナード
7、リモージュ(市場)
8、カタコンブ(ローマ時代の墓)
9、鶏の足のうえの小屋−バーバ・ヤーガ
10、キエフの大門
イリーナ・メジューエワによると、個性的な作曲家たちが輝いていたアヴァンギャルド時代の作品と、それより約半世紀先立って書かれた破天荒な作品(「展覧会の絵」)を並べることで、ロシア・ピアノ音楽のひとつの流れを俯瞰してみたい、とのことだった。
僕などは「展覧会の絵」というと、EL&Pで全曲はじめて聞いたくちであり、コンサートで生で聞くのは、これがはじめてだった。(今までの人生、何してたのか、と言わざるをえない。クラシックとは無縁の日々なのだ)
アンコールにこたえて、2曲。スクリャービン。

帰りに途中下車して、持参したウォークマンでNHK-FM「現代の音楽」
                         猿谷紀郎
                      【ゲスト】原田節        
 − コンポージアム2010                
      “トリスタン・ミュライユの音楽”から −(1) 
                              
「マッハ2,5〜2台のオンド・マルトノのための(1971)」
                 トリスタン・ミュライユ作曲
                       (9分57秒)
                 (オンド・マルトノ)原田節
         (オンド・マルトノ)トリスタン・ミュライユ
                              
「空間の流れ〜オンド・マルトノと小オーケストラのための   
          (1979)」トリスタン・ミュライユ作曲
                      (21分36秒)
                 (オンド・マルトノ)原田節
          (管弦楽)新日本フィルハーモニー交響楽団
                      (指揮)野平一郎
  〜東京オペラシティ・コンサートホール:         
                タケミツメモリアルで収録〜 
                   <2010/5/27>
                              
「透明な陶酔(2004)」           原田節・作曲
                       (5分55秒)
                 (オンド・マルトノ)原田節
           (弦楽四重奏)モルゴーア・クァルテット
   <Sonic Culture Design      
                     SCD−2436>


Dream5@アニブロゲーマーズ〜ももいろクローバー@LABI1なんば
Dream5@アニブロゲーマーズ〜ももいろクローバー@LABI1なんば
午後1時からアニブロゲーマーズでDream5「僕らのナツ!!」発売記念イベント「大阪に行くよ」
1.I don’t obey〜僕らのプライド〜
2.Lucky Days
3.僕らのナツ!!
すごい!何よりもいいと思ったのは、ダンスもキメキメ、歌もうまいのは先刻御承知のとおりだが、ダンスも手抜きなし、歌も口パクじゃなかったのだ。
みことが相当面白い奴だとわかっただけでも、このイベントに行った甲斐があった。
大阪の人にはおしとやかな美人だという印象を植え付けたい、という思惑から、長い髪の毛をしきりになびかせながらしゃべったりしてた。
お客さんからの質問コーナーでは、優乃のねんざの具合を心配する質問にもう大丈夫と答えていた。あのダンス見たら、足の不具合などなかったのは一目瞭然だった。ただ、大事をとってか、側転はしなかったけど。
あと、レパートリーについての質問で、それぞれのメンバーが一番好きな曲を答えていた。
玉川桃奈「僕らのナツ!!」
重本ことり「アリガトウの季節」
大原優乃「I don’t obey〜僕らのプライド〜」
日比美思「Lucky Days」
高野洸「僕らのナツ!!」
じゃんけん大会で、勝ち抜いた人にポスターを進呈していた。
大阪に来たからにはたこ焼きよりもお好み焼きを食べて帰りたいと言ったり、大阪に着いたばかりで外の暑さを体験してないので、早く外に出て暑い目にあいたいとか、定番どおりかと油断してたトークでも意外性があって面白かった。
ライブ終了後は、ハイタッチ会。
と、言っても、みんなまだ幼いので、僕はハイタッチと言うより、ツッパリ(もろ手突き)してるみたいな恰好になった。

午後2時30分から、ヤマダ電機LABIゲートで、ももいろクローバーライブ。
Dream5の最年長が、ももいろクローバーの最年少になるのか、と思うと、ちょっとびっくり。
前回関西に来たときにくらべると、お客さんの数が倍以上に増えていた。
みんな、SKEに行かなかったの?
おまけに、前の方はなんだかよくわからない会員のための席になっており、あとは普段のアイドルイベントでは見ない顔ぶれで、きっと関東からの遠征組だったのだと思うが、そういう人々の壁によって、ほとんどステージが見えない状態になっていた。みんな、東京でしょっちゅう見れるんだから、大阪のステージくらい、大阪の人に見せてあげればいいのに、と思った。
1.ココ☆ナツ
2.オレンジノート
3.ビリーブ
4.全力少女
5.行くぜっ!怪盗少女
6.走れ!
2曲め以降はノンストップ、のはずだったが、全力少女のときに音が止まった。生声でのトークがはじまると、マイクも生き返り、全力少女最初から。
大阪でのイベントの定連とも言える、芸能3部の蒼井涼香ちゃんも登場し、他にも沙良ちゃんとか、まいちゃん、りりちゃんも参加して、握手会、チェキ会がはじまった。
(この、大阪出身まいちゃん9才が、かなりのツボの美少女で、たたずまいは、さながら村田寛奈を見るかのごとくであった)
ライブイベント自体は30分強だったと思うが、握手会、チェキ会が行なわれているあいだにも、客席のお客さんとコミュニケーションをとったり、また不定期にじゃんけん大会がはじまって、チェキがプレゼントされたりしていた。(全敗である)終わったらもう5時くらいになってたかな。つまり、イベント終わってから2時間近くも、ただアイドルちゃんたちが写真撮ったり遊んだりしゃべったりしている姿をぼけーと見ていたわけだが、これが全く飽きさせないんだから、相当に素晴らしい。涼香ちゃんがオーディションのときにやったアピールを披露したり、それをももクロメンバーがやってみたり。ファンの集い的なノリかな。
でもまあ、僕の場合は、途中から、まいちゃんばっかり見ていて、ずっと立ったままでかなり足が疲れているのがありありとわかったりして、ああ、イスに坐らせてあげたい、と願ったりしていた。
さて、僕はももいろクローバーでは、しおりんがイチオシで、ももかが次ぐかな、とか思ってたが、約1年たった今見たところ、ちょっと変化があった。
しおりんは、痩せ過ぎが目立っていて、せっかくの魅力が半減していた。
ももかは、楽しそうにおどける姿が相当可愛いのだが、よく見ていると、どこかでこういう表情の人を見なれていることに気づいた。
未知やすえだ。
そのことに気づいた瞬間、ももかのイチオシはなくなり、そのかわりに、未知やすえの株がグンと上がった。
ならば、昔から好きな、あーりんかな、「羽根がはえてるんだよ」もやってくれたしな、と考えたが、しょせんは、関西に来てくれたときにしか見ないアイドルユニットだから、イチオシもくそもないのだ。(「くそ」と言えば、あかりが、自分の親指を「くそ長い」と言ってた。クールビューティにあるまじき発言ですよ!)
と、いうわけで、あいかわらず、しおりんイチオシ、ということで。


『おろち』

2010年8月20日 読書
嶽本野ばら君の小説作品。
おろちのボケボケぶりは、野ばら君の持味が出ていて面白かった。

『道の果て』

2010年8月19日 読書
アンドリュウ・ガーヴは今のところ、はずれ無し。
こんな本読んでると、『ヒルダよ眠れ』なんかガーヴの代表作でも何でもないような気がしてくる。
後日
ブラッドベリ『たんぽぽのお酒』の続き。(未発表、醗酵分)
最終的にチンポの話になるとは。
今年読んだ本のなかでも最も面白い部類かな。
後日
凡百の現代ミステリの元ネタ
後日

「悪魔の接吻」

2010年8月16日 映画
草笛光子。
ウルトラQコンビ。
後日
なんばBEARSで灰野敬二ライブ。
2時間強にわたる怒濤のノイズブルース。
灰野敬二さんの魂にうつるものを音楽化しようという試みがなされ、聴衆は音波の体当たりを食らう。
照明は暗く、また、身長の高い人がスタンディングで見ていたため、ほとんど灰野さんの姿は黙視できなかった。たまに薄ぼんやりとした灰野さんを垣間見ることができたが、それはもうお盆の時期に見る最後の幽霊みたいだった。(背の順でライブ見れたらいいのに!)
思うに、灰野さんのライブは、灰野さんにとっては音楽の深呼吸みたいなものなのかもしれない。インプットしてある音楽その他もろもろが半端なく大量なので、呼気がとんでもない音楽になって出てきているんじゃないか、と思えた。
灰野さんの大波を食らったあとは、まるで通過儀礼を終えたみたいに、何かが変わっているのだ。僕みたいな永遠に未熟な人間にとっては、灰野さんのライブがさしあたり必要不可欠である。
今日は見に行きたいイベントとか、司会に誘われていたイベント(オレンチェ)などがあったのだが、あいにくと、お寺での塔婆供養と墓参りのため、ほとんど時間がとれず。
間をぬって、ダイエー甲子園店で午後4時から宮崎梨緒のステージだけ見た。
1.愛の種
2.エブリデイ絶好調
3.The美学
トークでは、洋楽をよく聞いていてジャスティン・ビーバーが好きだとか、シーズー飼ってて名前は「リズ」(宮崎家ではこどもは必ず「リ」ではじまる名前をつけているのだそうだ)とか、中学時代はバレーボール部だとか、寝るときはジャージだとか、無人島に持って行くのは「家ごと」だとか、緊張してるけど本当はおしゃべりで家でも「起きてても寝ていてもうるさい」と言われているなど、いろいろ。
なによりも面白かったのは、昨日のミニライブ見に来た友達に「あんた、何してんのん」とツッコマれたらしいこと。アイドルとして、友人のこういう発言はほんと、宝である。「あんた、何してんのん」アイドルとして最高級のほめ言葉だと思う。
ライブ、トーク終わりではSI☆NAの2人も登場して、御挨拶。
宮崎梨緒はあだなが「りーたん」と決まっているそうだ。にゃぽー。
彼女にあえる機会は次は10月になるそうだ。行けるかな。見に行けるその日まで、ずっとアイドル続けていてほしい。
30分のステージ終わりで、お寺に向う。
ところで、お墓に備える花をこのダイエー甲子園店で買ったのだが、馬鹿高くて驚いた。もっと安い日に買っておいて、冷凍でもしておけばよかった。あるいは、「これ、折り紙なんですよ」で行くか。
ドロシーリトルハッピー@アリオ八尾〜SI☆NA@ダイエー甲子園店
アリオ八尾でドロシーリトルハッピーのインストアライブ。
午後1時、3時の2回ステージがあって、セットリストは同じ。
1.ジャンプ!
2.見ていてエンジェル
3.ジャンプ!
曲聞いた感じでは、可愛いSPEEDみたいに思えた。
メンバーは5人で、ボーカルがMICHIYO、MARIの2人、ダンサーがRUUNA、KANA、MIMORIの3人。MICHIYOは天才てれび君MAXでてれび戦士やってた鈴木美知代だニャン!「太陽と流星群」ではアッカリーナ顔負けのダンス披露してたので、ダンスも得意な子。
プロフィールみたら、5人のなかでは最年少!でも最重量!(一番軽いMIMORIより10キロ重い)でも、僕はMICHIYOより20キロも重い!
1回目のステージでは、大阪人はピストル撃つ真似をしたら、撃たれたフリをする、というナイトスクープネタをステージからやってた。ステージ上から観客をバンバン撃つアイドル!あいにくとお客さんはうまく反応しなかったようだけど、きっと、即死してたのだ。
2回目のステージでは、「大阪といえばたこ焼きと言われているけど、わたしの大阪の友人は、大阪はたこやきよりも明石焼きがおいしい」とMICHIYOが言い出した。確かに、たこ焼きは大阪の名物だけど、全部が全部おいしい店とはかぎらない。とくに観光客に人気のある店にかぎって首をかしげざるをえないのが多いので、「それほどでもない」と判断されてもしかたがない。
ライブ後には握手会、そしてステージに戻って撮影会までやってくれた。
これからも頻繁に大阪に来てほしいアイドル。

ダイエー甲子園店で、臨時ハロープロジェクトショップ。ポラロイド展示だったか色紙展示だったか忘れたけど、須藤茉麻を「須藤麻茉」と誤記してたが、誰からも指摘がないのだろうか。
午後5時30分からSI☆NAのステージ。
今日はtokimino、宮崎梨緒のステージもあったが、間に合わず。
現在、manamiがドクターストップでお休み中。
で、aiとasamiの「トンボブラザーズ」で登場。
衣裳は、それそれのイメージカラーのシャツ、サロペットにキャップ、それぞれの親が沖縄土産で買ってきたというドデカサングラスであわせていたが、着こなしはまったく違っていて面白かった。
1曲「サマーレゲエレインボウ」歌ったあと、ステージは、ガチンコ3番勝負。
お客さんもaiとasamiのどっちを応援するかで2つにわかれた。勝った方のチームからジャンケンでサインつきポラロイドが賞品として与えられるのだ。僕はasamiを応援。
勝負その1「あっち向いてホイ」
あっさりとasamiの勝ち!
勝負その2「30秒で風船を大きく膨らませた方の勝ち」
1回目は勝負つかず、2度目でaiの勝ち。これで1勝1敗。
勝負その3「黒ひげ危機一髪」
あまりにもあっけなくasamiが首を飛ばしてしまったので、もう1回のチャンス。
2度めの対戦は、なかなか勝負のつかない熱戦で、でも結局aiの勝利。
勝ったaiには「熱闘甲子園」のラングドシャ。
負けたasamiはゴムパッチン!ゴムを口にくわえて、aiがひっぱり、手をはなす。
アイドルというより芸人的な扱いに文句を言うふたり。manamiがいたら、こんな芸人っぽい罰ゲームはしなかった、との司会者の発言にブーブー言いながら、納得するふたり。
残りのステージは、ライブ2曲。
2.風になりたい
3.フランキンセンスΨ
3曲目のオリジナルは、神戸のハロープロジェクトコンサートで披露された曲で、asamiによると、そのときよりも声が出たとのこと。
aiは「フランキンセンスΨ」はほとんどmanamiが歌っていてmanamiに頼っている、とか、罰ゲームのときも「manamiがいやがることは事務所も敏感」とかさらっと暴露していた。manami抜きでのバージョンはなかなか見られない。でも、トンボブラザーズもいい味出してた。
ところで、このオリジナル曲「フランキンセンスΨ」だが、名曲中の名曲だと思う。今日は会場で、モベキマスのPVが大量に流れていて、最近のヒット曲をつるべうちで聞いたわけだが、「フランキンセンスΨ」に叶う曲はなかった。トンボブラザーズでもいいので、歌い続けてほしい。
「20世紀少年<第一章>終わりの始まり」、大野一雄、「変身」
「20世紀少年<第一章>終わりの始まり」、大野一雄、「変身」
「20世紀少年<第一章>終わりの始まり」を見た。
原作の方は、途中からなんだかよくわからなくなってしまったが、映画のほうは、原作とは違う展開をするらしい。さすがに、あの原作のとおりに映画化したら、難解な芸術映画になってしまうだろう。僕個人としては、そっちの方を見たいようにも思うが、ストンとカタルシスを覚える映画にしてくれるなら、それも見たい、と思った。
で、その「第一章」。
すごく面白いはずの設定なのに、どういうわけか、ノリきれなかった。疲労のせいか?
1970年頃のノスタルジーは、僕にとっては、つい昨日の出来事なので、ノスタルジーになりきれない面がある。とくに、しつこいほど再現される万博のイメージは、しょっちゅうエキスポランドや万博公園に遊びに行ってた関西人のすべてにとって、ノスタルジーの対象にならないのではないか。万博になにか時代を感じ取るのは、関西在住以外の人間による一種のエキゾティシズムみたいなものじゃないか、と感じた。大阪人にとっては、万博はえんえんと続いているのだ。
ハットリくんのお面とか、秘密基地作って遊ぶとか、タイムカプセルとか、「〜くん、遊びましょ」という誘い掛けの言葉とか、全部が過去のもの、子供時代のものではなく、現役なのだ。
と、いうわけで、少年時代を思い出させる効果はなかったが、第一章はこの後続く映画のストーリーのほんのイントロダクションにすぎないのだから、めくじらたてることもない。
第2章、最終章で「どっひゃー、そう来るか!」とビックラさせてくれればいのである。
それより、この映画で、キーワードのように使われているT-REXやボブ・ディランよりも、作中に鳴り響くプログレがツボだった。
発表されたのは20世紀だとしても、T-REXもボブ・ディランもエバーグリーンでありきたりの現役にすぎない。レディー・ガガとかジャスティン・ビーバーと等位置にある。誰も懐かしくないし、ノスタルジーとは無縁だ。プログレは今こそ聞くべき現役である。それより進んで、斬新で先鋭的で新鮮で前衛なのだ。

プログレ映画のあとは、芸術劇場で「大野一雄」について。
息子の舞踏家、大野慶人の、エピソードをぽつりと語って、他人からの補いを待つ発言が印象的。きっと「で?」とか「だから何?」とか言われた経験がないのだろう。うらやましい。
演劇評論家、渡辺保の大野一雄賛美の発言も面白い。もはやオカルトの領域である。
渡辺保の場合は、「で?」とか聞いたら、とんでもない返事をされそうでこわい。
大野一雄のもっともすごい舞踏を見る事ができなかったことがただただくやしい。
老いてから、身体が不自由になり、車椅子で登場し、あるいは、寝たきりのベッドの写真などから大野一雄のすごさを語るのは、僕は卑怯だと思っている。もしも大野一雄が甦って舞踏してくれるなら、土方巽と出会ってすぐの頃の舞踏をこそ見たいのだ。

大野一雄のあとは、スティーブン・バーコフ演出の「変身」をしていた。
グレゴリー・ザムザは森山未來。
素晴らしい!
虫そのもの!
「フランダースの犬」放送35周年記念 世界名作劇場展
高島屋のグランドホールで「世界名作劇場展」
ハイジは「世界名作劇場」じゃないんだな。
あと、マルコの話じゃない「クオレ」もあったように思ったけど、これも別なのか。
名作劇場、と銘打っているが、人気の度合いは、動物が握っており、なんといっても一番の人気は「あらいぐまラスカル」だった。グッズの数も展示物の数も半端じゃない。もっとも「名作」度が低いのに!(失礼!)
あとは、フランダースの犬のパトラッシュとか。
人間の主人公でこの2匹をこえる人気ものはいないようだ。
会場内では、アニメの総集編や最終回などを複数の場所で上映していた。
その大画面で「ロミオの青い空」の最終回を見た。人身売買の話だったのか。
ジオラマ再現のコーナーで、「フランダースの犬」と「ラスカル」の最終回も見た。
『日本思想という病』
1章 保守・右翼・ナショナリズム 中島岳志
2章 中今・無・無責任 片山杜秀
3章 文系知識人の受難----それはいつから始まったか 高田里惠子
4章 思想史からの昭和史 植村和秀
5章 ニッポンの意識----反復する経済思想 田中秀臣
マム(母)が死んでからの「喪」に関するカードの手記をまとめたもの。
これだけ読んでいたら、1年以上もずっと喪に服しているみたいで、ちょっと信じられないのだが、あえてそういうテーマの記述を集めたから、と言うよりも、本当にず〜っと悲しんでいるみたいで、驚いた。
たまたま読んだ岸田秀の本で、想像力の強い人間ほど悲しみは大きい、みたいなことが書いてあって、なるほど、確かに僕は人間の感情をもちあわせていない冷血漢だが、それは想像力が乏しいことに起因しているのか、と腑に落ちた。

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