なんばヤマダ電機のラビゲートでQBIC Timeのステージ。
午後1時から。
今日出演したのは、広河七、丸目梨代、宮下ひまり、暁月ひかり、橘美優希、合野都の6人。
滝口ミラは東京の仕事が多忙で、欠席。新メンバーのナオちゃんを見たかったが、今日は欠席のようだ。
ザピーナッツからピンクレディー、アニメなどのメドレーではじまる。
その後は、お客さんを巻き込んでのコント。
歌:ビューティフルサンデー
ちびっこをステージにあげて「おもちゃのチャチャチャ」
ひまりとミーコ(美優希)によるユニットTWINSの「夢見るシャンソン人形」
最後はダンス。
抽選会にも6人は登場し、手帳をお客さんにプレゼントした。
コント部分が長かったせいか、まるで演劇を見終わったかのような印象があった。
昨日のappealにくらべると、音楽の音量も大きくて、聞きやすかった。
お客さんと楽しむスタンスがとても楽しい。
アイドルではなく、パフォーマーと呼ぶにふさわしい、と思う。
http://blog.qbic-time.com/
帰宅後、NHK-FMで韓国の現代音楽家イサン・ユンの「交響曲4番 暗黒の中で歌う」を聞く。交響曲であって、実験的要素は少ない。
でも、次のワーグナーとくらべると、現代音楽だったんだな、とふりかえって思った。
睡魔に襲われて眠ってしまい、QBIC Time2回目のステージを見に行くことはできなかった。
大相撲中継もNHK-FMの「現代の音楽」も逃してしまった。
睡眠は敵だ。
朝早く起きて、創叡の新番組「ダンス&ファッション・トレンド」を見たせいだろうか。でも、朝8時45分からって、そんなに早いわけでもないのに。
これはもう、自分がたるんでいるからとしか言えない。
喝!
午後1時から。
今日出演したのは、広河七、丸目梨代、宮下ひまり、暁月ひかり、橘美優希、合野都の6人。
滝口ミラは東京の仕事が多忙で、欠席。新メンバーのナオちゃんを見たかったが、今日は欠席のようだ。
ザピーナッツからピンクレディー、アニメなどのメドレーではじまる。
その後は、お客さんを巻き込んでのコント。
歌:ビューティフルサンデー
ちびっこをステージにあげて「おもちゃのチャチャチャ」
ひまりとミーコ(美優希)によるユニットTWINSの「夢見るシャンソン人形」
最後はダンス。
抽選会にも6人は登場し、手帳をお客さんにプレゼントした。
コント部分が長かったせいか、まるで演劇を見終わったかのような印象があった。
昨日のappealにくらべると、音楽の音量も大きくて、聞きやすかった。
お客さんと楽しむスタンスがとても楽しい。
アイドルではなく、パフォーマーと呼ぶにふさわしい、と思う。
http://blog.qbic-time.com/
帰宅後、NHK-FMで韓国の現代音楽家イサン・ユンの「交響曲4番 暗黒の中で歌う」を聞く。交響曲であって、実験的要素は少ない。
でも、次のワーグナーとくらべると、現代音楽だったんだな、とふりかえって思った。
睡魔に襲われて眠ってしまい、QBIC Time2回目のステージを見に行くことはできなかった。
大相撲中継もNHK-FMの「現代の音楽」も逃してしまった。
睡眠は敵だ。
朝早く起きて、創叡の新番組「ダンス&ファッション・トレンド」を見たせいだろうか。でも、朝8時45分からって、そんなに早いわけでもないのに。
これはもう、自分がたるんでいるからとしか言えない。
喝!
ヤマダ電機LABI1なんばでappealのステージ。
午後1時
カムアゲイン
レインボウ
学園天国
ノーモアクライ
ラブ&スマイル(オリジナル)
午後4時
学園天国
ノーモアクライ
年下の男の子
レインボウ
ラブ&スマイル(オリジナル)
appealは、広島焼き・クミ、天然ケーキ・レイ、目ぢから・ナミの3人。
キャッチフレーズっぽいものは、今、勝手に考えた。
音楽のボリュームが小さく、マイクもうまく声をひろっていなくて残念だったが、とても好感の持てるステージだった。
2部の方は、一応学校という設定だったが、あんまり関係なかった。
3人のキャラクターがそれぞれ立っていて、楽しかったので、また見たいな、と思わせた。
http://appeal.cc
午後1時
カムアゲイン
レインボウ
学園天国
ノーモアクライ
ラブ&スマイル(オリジナル)
午後4時
学園天国
ノーモアクライ
年下の男の子
レインボウ
ラブ&スマイル(オリジナル)
appealは、広島焼き・クミ、天然ケーキ・レイ、目ぢから・ナミの3人。
キャッチフレーズっぽいものは、今、勝手に考えた。
音楽のボリュームが小さく、マイクもうまく声をひろっていなくて残念だったが、とても好感の持てるステージだった。
2部の方は、一応学校という設定だったが、あんまり関係なかった。
3人のキャラクターがそれぞれ立っていて、楽しかったので、また見たいな、と思わせた。
http://appeal.cc
club vijonの新年会「天中殺」に行って来た。
1ドリンク代500円のみで、中に入れば餅食べほうだい。
あぴす学園のステージを見るのが目的。
http://www.apis.bz/
入場後、すぐにステージがはじまった。
2曲ダンスを披露。「ヘキサゴン」のかけ声とともに。
ステージ後、各メンバーが名刺をお客さんに配っていた。
僕は、前回名刺をもらいそこねていたが、今回はちゃんといただいた。
前回、フルーツをごちそうしてくれた玲尹ちゃんが、僕のことを覚えていたのには、びっくりした。こういうちょっとしたことで、われわれはファンになってしまうのだ。
あぴす学園は菜津美、玲尹、華燐の3人。全員が平成生まれ。
京都発ちびっこダンス軍団と言うだけあって、ミニモニをほうふつとさせる。
あぴす学園はライブとライブのつなぎでサブステージでパフォーマンスする役目のようで、おそらく、僕が見たダンスの後にも出て来たりしたのだろうが、仕事があったので、ダンス終了後、店をあとにした。
あぴす学園は次何かあったら、また見に行きたいな、と思った。
サブステージとか、客席側ではなく、ちゃんとステージに立って、照明があたっている状態で見てみたい。
客席側だと親近感わくんだけどね。
1ドリンク代500円のみで、中に入れば餅食べほうだい。
あぴす学園のステージを見るのが目的。
http://www.apis.bz/
入場後、すぐにステージがはじまった。
2曲ダンスを披露。「ヘキサゴン」のかけ声とともに。
ステージ後、各メンバーが名刺をお客さんに配っていた。
僕は、前回名刺をもらいそこねていたが、今回はちゃんといただいた。
前回、フルーツをごちそうしてくれた玲尹ちゃんが、僕のことを覚えていたのには、びっくりした。こういうちょっとしたことで、われわれはファンになってしまうのだ。
あぴす学園は菜津美、玲尹、華燐の3人。全員が平成生まれ。
京都発ちびっこダンス軍団と言うだけあって、ミニモニをほうふつとさせる。
あぴす学園はライブとライブのつなぎでサブステージでパフォーマンスする役目のようで、おそらく、僕が見たダンスの後にも出て来たりしたのだろうが、仕事があったので、ダンス終了後、店をあとにした。
あぴす学園は次何かあったら、また見に行きたいな、と思った。
サブステージとか、客席側ではなく、ちゃんとステージに立って、照明があたっている状態で見てみたい。
客席側だと親近感わくんだけどね。
ISBN:4591092828 大型本 中江 嘉男 ポプラ社 ¥1,470
『扉の国のチコ』を読んだ。
文:巖谷國士
絵:上野紀子
構成:中江嘉男
この本の主人公は、チコではない。
チコを導く男性こそが中心で、それはまぎれもなく、瀧口修造に他ならない。
そのガイドぶりは、まるでルイス・キャロルをほうふつとさせる。
そうか、と自分の中で納得できることがあった。
今まで僕は瀧口修造と自分との関係をはかりそこねていたが、彼こそは、いろんなものや人へつながる扉の役目を果たしていたのだ。
瀧口修造は扉男だったのだ。(ドアマン、と呼ぶと軽々しい)
澁澤龍彦や種村季弘と同様、紹介者としてうけとめればいいのか。
澁澤、種村が単なる紹介者におさまらないみたいに、瀧口も扉だけに嵌め込んでしまうのは、もったいない。
でも、澁澤の小説や種村の翻訳から得られたほどの快感が瀧口からは得られないのも事実なのだ。
僕よりも世代が上だとか、芸術に造詣の深い人、芸術家ならいざ知らず、僕のような単なる小市民には、瀧口の世界は、いまだ無縁なものに近い。
これはしかたないのか。
この本では、瀧口修造の遺言などもあらわれて、チコは一瀧口ファン程度の位置付けでしかない。
チコは瀧口修造を困らせてやればよかったんだ。
僕は断然チコが好きなんだから。
いや、一ファンは違うか。
ドジソンとアリス・リデルのような関係なのかもしれない。
チコと出逢ったのは、十代の頃だった。
ルイス・キャロルやマックス・エルンスト、デュシャンなどにはまっていた学生時代、チコに出逢うのは必然だったのだと思う。
この『扉の国のチコ』では、長い間会わなかったチコに再会できた。
昔からあんまり変わってないね、と声をかけたくなる。
次はいつあえるのかな。
http://www1.odn.ne.jp/~ccu70240/garou/
『扉の国のチコ』を読んだ。
文:巖谷國士
絵:上野紀子
構成:中江嘉男
この本の主人公は、チコではない。
チコを導く男性こそが中心で、それはまぎれもなく、瀧口修造に他ならない。
そのガイドぶりは、まるでルイス・キャロルをほうふつとさせる。
そうか、と自分の中で納得できることがあった。
今まで僕は瀧口修造と自分との関係をはかりそこねていたが、彼こそは、いろんなものや人へつながる扉の役目を果たしていたのだ。
瀧口修造は扉男だったのだ。(ドアマン、と呼ぶと軽々しい)
澁澤龍彦や種村季弘と同様、紹介者としてうけとめればいいのか。
澁澤、種村が単なる紹介者におさまらないみたいに、瀧口も扉だけに嵌め込んでしまうのは、もったいない。
でも、澁澤の小説や種村の翻訳から得られたほどの快感が瀧口からは得られないのも事実なのだ。
僕よりも世代が上だとか、芸術に造詣の深い人、芸術家ならいざ知らず、僕のような単なる小市民には、瀧口の世界は、いまだ無縁なものに近い。
これはしかたないのか。
この本では、瀧口修造の遺言などもあらわれて、チコは一瀧口ファン程度の位置付けでしかない。
チコは瀧口修造を困らせてやればよかったんだ。
僕は断然チコが好きなんだから。
いや、一ファンは違うか。
ドジソンとアリス・リデルのような関係なのかもしれない。
チコと出逢ったのは、十代の頃だった。
ルイス・キャロルやマックス・エルンスト、デュシャンなどにはまっていた学生時代、チコに出逢うのは必然だったのだと思う。
この『扉の国のチコ』では、長い間会わなかったチコに再会できた。
昔からあんまり変わってないね、と声をかけたくなる。
次はいつあえるのかな。
http://www1.odn.ne.jp/~ccu70240/garou/
ISBN:4088730658 コミック 矢吹 健太朗 集英社 ¥410
矢吹健太朗の『BLACK CAT』を読んだ。全20巻。
掃除屋のブラックキャットはかつては抹殺者だった。
いや〜。
この漫画、すごかった。
どこかで見たようなキャラクターがわんさか出てきて、どこかで聞いたことのあるストーリー展開をみせる。
さらには、突然明かされる追加機能などで勝負の決着がつくのだ。
ご都合主義もいいところなのだが、これは、ヒットした漫画などのいいところを寄せ集めて作ってみた、夢の物語だったのだ。
ご都合主義もその一つ。
普通は、その元ネタをハリウッド映画にとってみたり、古典の名作にとることで、漫画自体の独自性を確保するのだが、この作者はそんな小手先の技術は使わない。
漫画しか読まない高校生にでもはっきりと元ネタがわかるような、手近なところから多くのものを拝借してくる。
音楽の世界で言うと、洋楽からパクッてくるのが普通のJ-POPだとしたら、これは最近のヒットしたJ-popからパクるようなもので、これで面白くないはずがないだろう、という感じだ。
当然、オリジナリティーはないので、作品全体に軽みが出ている。
思うに、この漫画は、本来同人活動において行われることを商業誌においてやりぬいた、画期的な作品なのではなかろうか。
もしも矢吹氏が同人作家であったなら、絶大な人気を博したはずである。
この漫画を批判するのなら、同じような定番の漫画にばかり人気が集中しないような読者層を作ることがまず必要ではないか、と思われる。
J-POPしか聞かない視聴者層を相手にするときは、J-POPの売れ筋を提供して、何が悪いのか、と思えるからだ。
矢吹健太朗の『BLACK CAT』を読んだ。全20巻。
掃除屋のブラックキャットはかつては抹殺者だった。
いや〜。
この漫画、すごかった。
どこかで見たようなキャラクターがわんさか出てきて、どこかで聞いたことのあるストーリー展開をみせる。
さらには、突然明かされる追加機能などで勝負の決着がつくのだ。
ご都合主義もいいところなのだが、これは、ヒットした漫画などのいいところを寄せ集めて作ってみた、夢の物語だったのだ。
ご都合主義もその一つ。
普通は、その元ネタをハリウッド映画にとってみたり、古典の名作にとることで、漫画自体の独自性を確保するのだが、この作者はそんな小手先の技術は使わない。
漫画しか読まない高校生にでもはっきりと元ネタがわかるような、手近なところから多くのものを拝借してくる。
音楽の世界で言うと、洋楽からパクッてくるのが普通のJ-POPだとしたら、これは最近のヒットしたJ-popからパクるようなもので、これで面白くないはずがないだろう、という感じだ。
当然、オリジナリティーはないので、作品全体に軽みが出ている。
思うに、この漫画は、本来同人活動において行われることを商業誌においてやりぬいた、画期的な作品なのではなかろうか。
もしも矢吹氏が同人作家であったなら、絶大な人気を博したはずである。
この漫画を批判するのなら、同じような定番の漫画にばかり人気が集中しないような読者層を作ることがまず必要ではないか、と思われる。
J-POPしか聞かない視聴者層を相手にするときは、J-POPの売れ筋を提供して、何が悪いのか、と思えるからだ。
ISBN:4488254020 文庫 中村 有希 東京創元社 ¥1,113
サラ・ウォーターズの『半身』を読んだ。
ネタバレするので、まず、本を読みましょう。面白かったので。
時代は19世紀。
女囚の監獄を慰問におとずれた婦人は、不思議な女囚にひきつけられる。
その女囚は霊媒だったのだ。
当時の監獄の風景や、降霊術など、雰囲気は満点。
霊媒の物語を追うゆったりとした前半が、途中から様相を変える。
こうして霊媒の女囚を慰問している婦人の物語に重点は移動していくのだ。
彼女は、不器量なオールドミスで、レズビアンだということが徐々に明らかになってくる。
好きな女性と自分の弟が結婚したことや、自殺未遂をしていたことが明かされる。
これは、現代ではよくある話なのだが、19世紀では扱いが全然違う。
女性に対する束縛の度合いが桁外れなのだ。
慰問婦人と女囚霊媒とのあいだに、不思議なつながりができる。
はっきり言うと、婦人は霊媒に恋をしてしまうのだ。
監獄の中にいるはずの霊媒から、慰問婦人の屋敷の部屋に、霊媒の髪の毛の束が超常的な力によって届けられたり、慰問婦人がひそかにつけている日記の内容を霊媒が把握していたり、物語はファンタジーに突入していく。
そしてクライマックス。
女囚はそのオカルト能力によって、脱獄すると婦人に告げる。
婦人と共に外国に行って暮らそう、というのだ。
さて。
こうしてあらすじだけ書いていると、いかにもありきたりのストーリーになってしまうのが、不思議だ。
読んでいるあいだは、あれほど雰囲気にのまれて重厚な印象だったのに。
結末にいたっては、霊媒が実はインチキで、すべてのオカルト現象には種あかしがあったことが暴露されて終わる。
これこそ、ありきたりの話だ。
なのに、どうだ、この面白さ。
2時間ドラマや、再現ビデオ並みのストーリーを、まるでゴシックの古典を読んでいるかのような息を飲む迫力で押し通すとは。
ちなみに、タイトルの『半身』は、婦人と女囚がお互いを半身と認識して、その紐帯を確認する際に用いられた呼び名だ。
今、思ったけど、この物語、きわめて女性向けの話だったと気づいた。
女性が読めば面白さは倍増なんだろうなあ。
サラ・ウォーターズの『半身』を読んだ。
ネタバレするので、まず、本を読みましょう。面白かったので。
時代は19世紀。
女囚の監獄を慰問におとずれた婦人は、不思議な女囚にひきつけられる。
その女囚は霊媒だったのだ。
当時の監獄の風景や、降霊術など、雰囲気は満点。
霊媒の物語を追うゆったりとした前半が、途中から様相を変える。
こうして霊媒の女囚を慰問している婦人の物語に重点は移動していくのだ。
彼女は、不器量なオールドミスで、レズビアンだということが徐々に明らかになってくる。
好きな女性と自分の弟が結婚したことや、自殺未遂をしていたことが明かされる。
これは、現代ではよくある話なのだが、19世紀では扱いが全然違う。
女性に対する束縛の度合いが桁外れなのだ。
慰問婦人と女囚霊媒とのあいだに、不思議なつながりができる。
はっきり言うと、婦人は霊媒に恋をしてしまうのだ。
監獄の中にいるはずの霊媒から、慰問婦人の屋敷の部屋に、霊媒の髪の毛の束が超常的な力によって届けられたり、慰問婦人がひそかにつけている日記の内容を霊媒が把握していたり、物語はファンタジーに突入していく。
そしてクライマックス。
女囚はそのオカルト能力によって、脱獄すると婦人に告げる。
婦人と共に外国に行って暮らそう、というのだ。
さて。
こうしてあらすじだけ書いていると、いかにもありきたりのストーリーになってしまうのが、不思議だ。
読んでいるあいだは、あれほど雰囲気にのまれて重厚な印象だったのに。
結末にいたっては、霊媒が実はインチキで、すべてのオカルト現象には種あかしがあったことが暴露されて終わる。
これこそ、ありきたりの話だ。
なのに、どうだ、この面白さ。
2時間ドラマや、再現ビデオ並みのストーリーを、まるでゴシックの古典を読んでいるかのような息を飲む迫力で押し通すとは。
ちなみに、タイトルの『半身』は、婦人と女囚がお互いを半身と認識して、その紐帯を確認する際に用いられた呼び名だ。
今、思ったけど、この物語、きわめて女性向けの話だったと気づいた。
女性が読めば面白さは倍増なんだろうなあ。
キティちゃんへの手紙
2006年12月25日 読書いちご新聞などで一般のこどもたちから寄せられたキティちゃんへの手紙4000通の中から、40通を選んで、1冊の本になった。
『キティちゃんへの手紙』は、その直筆そのままの文字と、翻訳(?)した活字、キティちゃんの写真で構成されている。
こどもたちの手紙は無垢なるがゆえに、思わず笑いを呼び起こすものが多くて、プロの手になるキティちゃんの写真や、無味乾燥な活字はちょっと興醒め。
手紙の内容は、ダニエルとは結婚するな、とか、自分たちもふたごだとか、いっしょに写真とりたいとか、そういうものが多いが、質問や相談をもちかけている子どもも多かった。
好きな人にプレゼントするには何がいいのか千円程度で教えてくれ、とか、海の水はなぜしょっぱいのか、とか。
キティちゃんを何だと思っているのか。
キティちゃんもきっと手紙を書いたこどもたちとそう変わらないレベルの脳みその持ち主だと思われるのに。
おまけに、ネコだよ!
なかには、「ママがキティちゃんと同じ誕生日にうんでくれました」なんて、読んだ大人が「じーんときた」とか言いたくなるような手紙を書いている子もいた。
安易に感動したがったり、泣ける何かを求めている、つまらない大人たちにかっこうのエサを与えている子どもだ、と僕には思えた。本人は無心なんだろうけど!
こどもは無心なのに、大人はそれを利用して感動や商売にむすびつけている構図が見えて、ちょっと残念な気がした。
こういう文章を大人になっても書けるような人にはなってほしくないなあ、と本気で心配した。
そんなあざとい編集に負けるな、こどもたちよ!
『キティちゃんへの手紙』は、その直筆そのままの文字と、翻訳(?)した活字、キティちゃんの写真で構成されている。
こどもたちの手紙は無垢なるがゆえに、思わず笑いを呼び起こすものが多くて、プロの手になるキティちゃんの写真や、無味乾燥な活字はちょっと興醒め。
手紙の内容は、ダニエルとは結婚するな、とか、自分たちもふたごだとか、いっしょに写真とりたいとか、そういうものが多いが、質問や相談をもちかけている子どもも多かった。
好きな人にプレゼントするには何がいいのか千円程度で教えてくれ、とか、海の水はなぜしょっぱいのか、とか。
キティちゃんを何だと思っているのか。
キティちゃんもきっと手紙を書いたこどもたちとそう変わらないレベルの脳みその持ち主だと思われるのに。
おまけに、ネコだよ!
なかには、「ママがキティちゃんと同じ誕生日にうんでくれました」なんて、読んだ大人が「じーんときた」とか言いたくなるような手紙を書いている子もいた。
安易に感動したがったり、泣ける何かを求めている、つまらない大人たちにかっこうのエサを与えている子どもだ、と僕には思えた。本人は無心なんだろうけど!
こどもは無心なのに、大人はそれを利用して感動や商売にむすびつけている構図が見えて、ちょっと残念な気がした。
こういう文章を大人になっても書けるような人にはなってほしくないなあ、と本気で心配した。
そんなあざとい編集に負けるな、こどもたちよ!
制服向上委員会ラストコンサート
2006年12月24日 アイドルこまばエミナースで午後4時から「制服向上委員会ラストコンサート&ハッピークリスマスショー」
開演前の場内では、トニー・ベネットが流れる。開演前のアナウンスは松尾真冬。
ラストコンサートは、ユニット別の構成になっていた。
以下、曲順。括弧内はメインボーカル。
第1部 寿隊
片平妃奈子、星川りりか、佐藤帆奈美、加藤祐奈、清水花梨、小川杏奈、中西絵里香、池田伶奈の8人メンバー。りりかが右腕骨折のため、ヘルプで松尾真冬が何曲か参加。矢野けい子は受験期間中休業。
1.寿創世記
2.世にも不思議な鶴と亀との物語(ひなっち)(新メンバーのハナちゃんとアイリちゃんも特別出演)
3.夢を喰べ過ぎた(かりん)
4.何故?なぜ?(りりか)
5.小さい象(ゆうな)
6.シロクマ日記(ほなみ)
7.寿八犬伝(りりか)
ここで寿隊の10大ニュース。
ひなっちがテストで100点とったとか、ゆうなが読書感想文で入賞したなどをおさえて、第1位はいじめによる自殺が増えたこと。
8.クジラは海の王様(ほなみ)
9.寄り道(あんな)
10.最中は最高(ひなっち)
11.波瀾万丈(真冬)
12.たった一度のSOS!ペンギン物語(りりか)
13.鳥が鳴く(ひなっち)
14.ナニっ?それっ!(ほなみ&あんな)
15.寿梁山泊(ひなっち)
16.味噌日本(りりか&ひなっち)
第2部 橋本美香
1.パーフェクトデイズ
2.戦慄の愛
3.私生活
美香ちゃんの選ぶOGの10大ニュースで、秋山文香がコマーシャルに出たこととか、あげられたが、番外として、ひふみかおりの結婚と、その披露宴に吉成圭子が出席したことが報告された。
第3部 りりかwith NEW Ski
メンバーは星川りりか、片平妃奈子、佐藤帆奈美、小川杏奈、中西絵里香、池田伶奈、中澤樹里の7人。
制服ファッションショーとのからみで、帽子やリボンなど、頭につけるものに目を向けたファッションが可愛い。
1.ムカッ(りりか)
2.優しくしてあげて
なんと、NEW Skiは、この2曲だけ。1曲終わって、次にいきなり「次が最後の曲になりました」に観客あぜん。コントかと思った。
休憩
第4部The DUET
橋本美香と松尾真冬のユニット。
1.レイニーデイ、サニーデイ
2.黒い瞳(ボサノバみたいになってた!)
3.愛だけじゃハッピー(真冬ギターソロ)
4.星の船
5.歌わずにはいられない
6.世界一楽しいFCのテーマ(この歌を歌いながら街頭でSkiのファンクラブちらしをまいていたらしい)
7.心のフリーウェイ
8.ニッポン
The DUETの選ぶ10大ニュースは、制服向上委員会の卒業など、わりと、まっとうなものが多かった。
新人さん紹介コーナー
アキカワ リサ(14才)英会話が得意
中西絵里香(15才)シャンソン歌える
池田伶奈(13才)パーカッション得意
中澤樹里(14才)
ニイゼキ アイリ(9才)長距離得意。編み物できる
セガワ ハナ(8才)タップダンス得意。
続いて、ハッピー・クリスマス・ショーに突入。
全メンバー参加。
1.きよしこの夜
2.ホットチョコレート(えりか)
3.うさぎさんの恋物語(れな)(この歌の可愛さがよく出ていた!)
4.キューティーキャット(りりか)
5.冬のオペラグラス(ひなっち)
6.SKiが町にやってきた
7.ジングルベル
8.恋人たちのクリスマス
9.イルミネーション
10.出逢い(美香)
アンコール
1.お正月
2.魔法が使えたら(ひなっち)
3.HELPの季節(真冬)(この歌、とうぶん歌わない、って真冬が宣言。何故?)
4.生きるために(真冬)
以上。
およそ4時間半のライブを体験。
新宿村と合計すると、7時間ほどアイドルのライブを1日で聞いてたことになる。
まさにフェスティバル。カーニバル。
なお、タイトルの「制服向上委員会ラストコンサート」は、今年ラストのコンサートという意味で、2007年も引き続き活動はするのであ〜る。
ラストどころか、制服向上委員会は、低年齢の新メンバーが加入して、面白い展開を見せそうだ。
今のイチオシは清水花梨。10才といえどもあなどれないダンスの小気味よさ。
花梨中心ビデオが出たら、買ってしまうだろうなあ。
夜行バスで大阪へ。
開演前の場内では、トニー・ベネットが流れる。開演前のアナウンスは松尾真冬。
ラストコンサートは、ユニット別の構成になっていた。
以下、曲順。括弧内はメインボーカル。
第1部 寿隊
片平妃奈子、星川りりか、佐藤帆奈美、加藤祐奈、清水花梨、小川杏奈、中西絵里香、池田伶奈の8人メンバー。りりかが右腕骨折のため、ヘルプで松尾真冬が何曲か参加。矢野けい子は受験期間中休業。
1.寿創世記
2.世にも不思議な鶴と亀との物語(ひなっち)(新メンバーのハナちゃんとアイリちゃんも特別出演)
3.夢を喰べ過ぎた(かりん)
4.何故?なぜ?(りりか)
5.小さい象(ゆうな)
6.シロクマ日記(ほなみ)
7.寿八犬伝(りりか)
ここで寿隊の10大ニュース。
ひなっちがテストで100点とったとか、ゆうなが読書感想文で入賞したなどをおさえて、第1位はいじめによる自殺が増えたこと。
8.クジラは海の王様(ほなみ)
9.寄り道(あんな)
10.最中は最高(ひなっち)
11.波瀾万丈(真冬)
12.たった一度のSOS!ペンギン物語(りりか)
13.鳥が鳴く(ひなっち)
14.ナニっ?それっ!(ほなみ&あんな)
15.寿梁山泊(ひなっち)
16.味噌日本(りりか&ひなっち)
第2部 橋本美香
1.パーフェクトデイズ
2.戦慄の愛
3.私生活
美香ちゃんの選ぶOGの10大ニュースで、秋山文香がコマーシャルに出たこととか、あげられたが、番外として、ひふみかおりの結婚と、その披露宴に吉成圭子が出席したことが報告された。
第3部 りりかwith NEW Ski
メンバーは星川りりか、片平妃奈子、佐藤帆奈美、小川杏奈、中西絵里香、池田伶奈、中澤樹里の7人。
制服ファッションショーとのからみで、帽子やリボンなど、頭につけるものに目を向けたファッションが可愛い。
1.ムカッ(りりか)
2.優しくしてあげて
なんと、NEW Skiは、この2曲だけ。1曲終わって、次にいきなり「次が最後の曲になりました」に観客あぜん。コントかと思った。
休憩
第4部The DUET
橋本美香と松尾真冬のユニット。
1.レイニーデイ、サニーデイ
2.黒い瞳(ボサノバみたいになってた!)
3.愛だけじゃハッピー(真冬ギターソロ)
4.星の船
5.歌わずにはいられない
6.世界一楽しいFCのテーマ(この歌を歌いながら街頭でSkiのファンクラブちらしをまいていたらしい)
7.心のフリーウェイ
8.ニッポン
The DUETの選ぶ10大ニュースは、制服向上委員会の卒業など、わりと、まっとうなものが多かった。
新人さん紹介コーナー
アキカワ リサ(14才)英会話が得意
中西絵里香(15才)シャンソン歌える
池田伶奈(13才)パーカッション得意
中澤樹里(14才)
ニイゼキ アイリ(9才)長距離得意。編み物できる
セガワ ハナ(8才)タップダンス得意。
続いて、ハッピー・クリスマス・ショーに突入。
全メンバー参加。
1.きよしこの夜
2.ホットチョコレート(えりか)
3.うさぎさんの恋物語(れな)(この歌の可愛さがよく出ていた!)
4.キューティーキャット(りりか)
5.冬のオペラグラス(ひなっち)
6.SKiが町にやってきた
7.ジングルベル
8.恋人たちのクリスマス
9.イルミネーション
10.出逢い(美香)
アンコール
1.お正月
2.魔法が使えたら(ひなっち)
3.HELPの季節(真冬)(この歌、とうぶん歌わない、って真冬が宣言。何故?)
4.生きるために(真冬)
以上。
およそ4時間半のライブを体験。
新宿村と合計すると、7時間ほどアイドルのライブを1日で聞いてたことになる。
まさにフェスティバル。カーニバル。
なお、タイトルの「制服向上委員会ラストコンサート」は、今年ラストのコンサートという意味で、2007年も引き続き活動はするのであ〜る。
ラストどころか、制服向上委員会は、低年齢の新メンバーが加入して、面白い展開を見せそうだ。
今のイチオシは清水花梨。10才といえどもあなどれないダンスの小気味よさ。
花梨中心ビデオが出たら、買ってしまうだろうなあ。
夜行バスで大阪へ。
新宿村から愛を込めて
2006年12月24日 アイドル コメント (1)なけなしの金をはたいて、東京に行った!
今日は2つイベントに行ったが、長くなるので、それぞれ書くことにした。
Merry Kiss, Holly Smile〜新宿村から愛を込めて〜
午後1時開演。司会は村山ひとし。
このイベントはいわゆるロコドルのイベントなのだ。
ほとんど関西を出たことがない僕にとっては、未知の領域に近く、メンバー名や曲名など、多くの間違いがあるかもしれないけど、ご了承を。
まず登場は、神奈川県のナチュラルポイント。
http://www.millionlovers.com/nachupo/
ナナ、ユウキ、キホの3人。
2曲めから新メンバーのマナちゃんが参加。
このマナちゃん(12才)が可愛い。
1.ラブリーハート
2.リアルハート
3.ウィンターベルズ(倉木麻衣)
4.夏色のメロディ
マナちゃんのどこがいいかというと、そのちびっこぶりもさることながら、ダンスがかっこよくて、ダンスを失敗したときに見せる「ちっ、しまった!」とでも言いたげな顔がまた最高に可愛いのだ。
次は徳島県のcoco’s。これで「コニーズ」と読む。
http://www.infoeddy.ne.jp/coconuts/
司会の村山ひとしが「カルチャーショック受けますよ」と言ってたとおり、衝撃のステージを展開してくれた。
ステージには教室で使う椅子が置いてある。
そこにランドセルを背負ったユイぴょんとキホちゃんの2人が登場し、ランドセルを椅子の背にかける。
2人はリコ−ダ−、ピアニカ、トランペットも使って歌を歌う。
1.帰ってきたコニーズ(帰ってきたウルトラマンの節で。東京に帰ってきた、ということなのだろう)
2.コニーズが町にやってきた(サンタが町にやってきたの節で)
3.ユーアーフレンズ(ユイぴょんが小学5年のときに作曲した歌)
4.ロバのパン屋(これは懐かしい。後述)
5.コニーズのナカちゃん音頭(そう言えばいたな)
6.ジャングルジムのてっぺんで
7.私をのせて(これはコニーズの2人が所属するココナッツJr.の歌。大塚ちひろはココナッツJr.出身)
歌の合間に漫才のようなかけあいもあり、面白い。
アイドルのやるお笑いは、たいてい寒いだけの代物に終わりがちだが、コニーズは、やりきっている。
途中、コニーズがメッセージを書いたボールを客席に投げるサービスもあった。
僕も1つゆいぴょんのサインの入ったボールをキャッチした。
コニーズはやることなすことアイドルの範疇を越えており、これは全国追いかけても惜しくないほどだな、と思わせた。
ロバのパン屋は、実際にロバが屋台みたいなのをひいてパンを売りにきていた。
僕の幼い頃にはよく見かけたが、そのときの音楽がこれ。
小学生のときは、「ロバのおじさん、ピンコ立ち〜」と替え歌でよく歌っていたものだ。
車道をロバが歩かなくなった頃から、車でひくようにマイナーチェンジ(大幅な変更?)があったが、今では見なくなった。
この「ロバのパン屋」のテーマソングを復活させようという試みがあって、CDつきの本が出版された。そのCDで「ロバのパン屋」を歌っていたのが、大阪樟蔭女子大学のコーラス部で、僕が勤務していた学校なのだ。ちょうど僕が勤務していた時期に、本が出版された。
いや、懐かしい思い出だ。
3番目は長野県のココロコロン
http://www2.bbweb-arena.com/cocoloco/
元ネイチャJr.のかほとえりなの2人。最近、1人減ったところ。
ネイチャJr.時代の歌も歌っている。
1.ハイヤー・ラブ〜トキメキの唇〜
2.星空のプレゼント
3.ピース・オブ・ザ・ワールド〜僕らの奇跡
4.私のひまわり
5.乙女ゴコロ
6.平成ラブロマンス
7.青い果実
8.パラダイス
かほちゃんがリアル女子中学生としてしゃべりまくり、これが楽しい。
なかでも、教育基本法改正(改悪?)については、「教育を受ける側のわたしらの意見も聞かずに決めるなんておかしい」とズバリ。
この2人の歌とダンスは、さすがの出来で、最後の4曲になりました、って言ったときにはずっこけた。ライブの半分じゃん!
暖房がききすぎて、汗だくのココロコロンと、観客。
このあと、Negiccoのステージがあったが、制服向上委員会に間に合わないので、ひとあしお先に出ることにした。
いつも行くイベント会場では、おなじみのアイドル好きの人々がいるのだが、東京ではそういった見知った顔は1つもなかった。大阪から遠征してきた数は少なかった、ということだろう。
でも、東京在住の友人に会えて、久々に楽しかった。
このイベントは僕が見た部分だけでも2時間を越えていた。かなりのボリュームだ。
ところが、制服向上委員会においては、2時間など、まだ半分にも達していない長丁場のライブをいつもしてきたのだ。
その会場に、これから向かおうとしている。
今日は2つイベントに行ったが、長くなるので、それぞれ書くことにした。
Merry Kiss, Holly Smile〜新宿村から愛を込めて〜
午後1時開演。司会は村山ひとし。
このイベントはいわゆるロコドルのイベントなのだ。
ほとんど関西を出たことがない僕にとっては、未知の領域に近く、メンバー名や曲名など、多くの間違いがあるかもしれないけど、ご了承を。
まず登場は、神奈川県のナチュラルポイント。
http://www.millionlovers.com/nachupo/
ナナ、ユウキ、キホの3人。
2曲めから新メンバーのマナちゃんが参加。
このマナちゃん(12才)が可愛い。
1.ラブリーハート
2.リアルハート
3.ウィンターベルズ(倉木麻衣)
4.夏色のメロディ
マナちゃんのどこがいいかというと、そのちびっこぶりもさることながら、ダンスがかっこよくて、ダンスを失敗したときに見せる「ちっ、しまった!」とでも言いたげな顔がまた最高に可愛いのだ。
次は徳島県のcoco’s。これで「コニーズ」と読む。
http://www.infoeddy.ne.jp/coconuts/
司会の村山ひとしが「カルチャーショック受けますよ」と言ってたとおり、衝撃のステージを展開してくれた。
ステージには教室で使う椅子が置いてある。
そこにランドセルを背負ったユイぴょんとキホちゃんの2人が登場し、ランドセルを椅子の背にかける。
2人はリコ−ダ−、ピアニカ、トランペットも使って歌を歌う。
1.帰ってきたコニーズ(帰ってきたウルトラマンの節で。東京に帰ってきた、ということなのだろう)
2.コニーズが町にやってきた(サンタが町にやってきたの節で)
3.ユーアーフレンズ(ユイぴょんが小学5年のときに作曲した歌)
4.ロバのパン屋(これは懐かしい。後述)
5.コニーズのナカちゃん音頭(そう言えばいたな)
6.ジャングルジムのてっぺんで
7.私をのせて(これはコニーズの2人が所属するココナッツJr.の歌。大塚ちひろはココナッツJr.出身)
歌の合間に漫才のようなかけあいもあり、面白い。
アイドルのやるお笑いは、たいてい寒いだけの代物に終わりがちだが、コニーズは、やりきっている。
途中、コニーズがメッセージを書いたボールを客席に投げるサービスもあった。
僕も1つゆいぴょんのサインの入ったボールをキャッチした。
コニーズはやることなすことアイドルの範疇を越えており、これは全国追いかけても惜しくないほどだな、と思わせた。
ロバのパン屋は、実際にロバが屋台みたいなのをひいてパンを売りにきていた。
僕の幼い頃にはよく見かけたが、そのときの音楽がこれ。
小学生のときは、「ロバのおじさん、ピンコ立ち〜」と替え歌でよく歌っていたものだ。
車道をロバが歩かなくなった頃から、車でひくようにマイナーチェンジ(大幅な変更?)があったが、今では見なくなった。
この「ロバのパン屋」のテーマソングを復活させようという試みがあって、CDつきの本が出版された。そのCDで「ロバのパン屋」を歌っていたのが、大阪樟蔭女子大学のコーラス部で、僕が勤務していた学校なのだ。ちょうど僕が勤務していた時期に、本が出版された。
いや、懐かしい思い出だ。
3番目は長野県のココロコロン
http://www2.bbweb-arena.com/cocoloco/
元ネイチャJr.のかほとえりなの2人。最近、1人減ったところ。
ネイチャJr.時代の歌も歌っている。
1.ハイヤー・ラブ〜トキメキの唇〜
2.星空のプレゼント
3.ピース・オブ・ザ・ワールド〜僕らの奇跡
4.私のひまわり
5.乙女ゴコロ
6.平成ラブロマンス
7.青い果実
8.パラダイス
かほちゃんがリアル女子中学生としてしゃべりまくり、これが楽しい。
なかでも、教育基本法改正(改悪?)については、「教育を受ける側のわたしらの意見も聞かずに決めるなんておかしい」とズバリ。
この2人の歌とダンスは、さすがの出来で、最後の4曲になりました、って言ったときにはずっこけた。ライブの半分じゃん!
暖房がききすぎて、汗だくのココロコロンと、観客。
このあと、Negiccoのステージがあったが、制服向上委員会に間に合わないので、ひとあしお先に出ることにした。
いつも行くイベント会場では、おなじみのアイドル好きの人々がいるのだが、東京ではそういった見知った顔は1つもなかった。大阪から遠征してきた数は少なかった、ということだろう。
でも、東京在住の友人に会えて、久々に楽しかった。
このイベントは僕が見た部分だけでも2時間を越えていた。かなりのボリュームだ。
ところが、制服向上委員会においては、2時間など、まだ半分にも達していない長丁場のライブをいつもしてきたのだ。
その会場に、これから向かおうとしている。
ストロベリーソングオーケストラ第44回作品「迷宮列車」を梅田HOLIDAYに見に行った。
ワンマン公演。
原作、映像、詩が寺山修司、作、演出が宮悪戦車。
場内では列車の走る音が流れている。
天井桟敷とか万有引力の公演を見に行くと、開場後、開演までの時間に、役者が既に何かを演じていたりするが、そういう雰囲気作りは、バッチリだ。
ただし、会場がビジュアル系の箱っぽくて、スタッフがビジュアル系好きの人特有の固太りであったのが、興醒めだった。でも、これはしかたない。
ドリンクは特別のカクテルが用意されていた。
カクテルのネーミングに「庖丁」を使うのが、素敵。
いきなり、ステージ正面の特殊スクリーンに映し出される映像。
その映像内からの挑発にのって、客の1人がスクリーンの中に入っていく。
言わずとしれた、寺山の「ローラ」の再現だ。
映像が終わって、ライブがはじまっても、迷い込んだ客は、迷宮列車に乗ったままだ。
途中、客席に切符拝見の検札も入り、われわれもまた列車の乗客であることを思い出す。
本来、アングラは社会を撃つものでもあったのだろうが、僕たちは寺山的世界に居心地のよさを感じてしまい、あろうことか居場所としてアングラを選択してしまっているようだ。
「心地よく秘密めいた場所」を代表する胎内と墓場を融合した場所として、アングラ(地下)を選択している僕たちにとっては、迷宮列車はいつまでも無限に走り続けることを求められている。
この公演は東京では初台ドアーズで演じられた。
その箱の選び方には暗合を感じずにはおれない。
どちらも地下におりていく会場。
迷宮列車は地下鉄だったのだ。
ワンマン公演。
原作、映像、詩が寺山修司、作、演出が宮悪戦車。
場内では列車の走る音が流れている。
天井桟敷とか万有引力の公演を見に行くと、開場後、開演までの時間に、役者が既に何かを演じていたりするが、そういう雰囲気作りは、バッチリだ。
ただし、会場がビジュアル系の箱っぽくて、スタッフがビジュアル系好きの人特有の固太りであったのが、興醒めだった。でも、これはしかたない。
ドリンクは特別のカクテルが用意されていた。
カクテルのネーミングに「庖丁」を使うのが、素敵。
いきなり、ステージ正面の特殊スクリーンに映し出される映像。
その映像内からの挑発にのって、客の1人がスクリーンの中に入っていく。
言わずとしれた、寺山の「ローラ」の再現だ。
映像が終わって、ライブがはじまっても、迷い込んだ客は、迷宮列車に乗ったままだ。
途中、客席に切符拝見の検札も入り、われわれもまた列車の乗客であることを思い出す。
本来、アングラは社会を撃つものでもあったのだろうが、僕たちは寺山的世界に居心地のよさを感じてしまい、あろうことか居場所としてアングラを選択してしまっているようだ。
「心地よく秘密めいた場所」を代表する胎内と墓場を融合した場所として、アングラ(地下)を選択している僕たちにとっては、迷宮列車はいつまでも無限に走り続けることを求められている。
この公演は東京では初台ドアーズで演じられた。
その箱の選び方には暗合を感じずにはおれない。
どちらも地下におりていく会場。
迷宮列車は地下鉄だったのだ。
ISBN:4091261418 コミック 夏目 義徳 小学館 ¥410
『トガリ』を読んだ。全8巻。
打ち切りになった漫画で、終盤の整理のつかなさったらない。
主人公は地獄におとされた悪の権化で、現世で108の罪を狩れば自由の身になれる、という約束のもと、悪を狩る。
トガリは、彼の持つ武器で、持つ者の悪のパワーによって強さを発揮する。
この設定は魅力的だが、現世で罪を狩るうちに、悪に徹することができなくなってしまう。少年漫画としては必然的なこの流れが生む矛盾をうまく消化することができないまま、終わってしまった。
途中で、敵の軍団があらわれたり、と、少年漫画の定番メニューがあらわれたりするが、その頃には、もう行き詰まっていたのだろう。
最初のほうの無類の面白さと、後半の難題を抱えた苦悩の展開がとても対照的な作品だった。
トガリという武器(木刀?)は、罪を吸う道具でもあるが、地獄でも手に余る主人公に持たせて、彼もろともトガリの中に吸収して閉じ込めてしまおう、とするもくろみが実はあったのである。
だが、その設定が効果的に生かされているわけでもなく、逆に、作者の手枷足枷になってしまったと思う。
もとより、悪によって強くなる主人公が、善にめざめていく流れと、強さがエスカレートしていく敵との折り合いをつけるのは難しい相談だった。
それを解消するには、悪の力を上回るたとえば「愛の力」を獲得するなど、作者が書きたくもない展開にしなくてはならなかったはずなので、これは打ち切りでホッとしたのではなかろうか。
『トガリ』を読んだ。全8巻。
打ち切りになった漫画で、終盤の整理のつかなさったらない。
主人公は地獄におとされた悪の権化で、現世で108の罪を狩れば自由の身になれる、という約束のもと、悪を狩る。
トガリは、彼の持つ武器で、持つ者の悪のパワーによって強さを発揮する。
この設定は魅力的だが、現世で罪を狩るうちに、悪に徹することができなくなってしまう。少年漫画としては必然的なこの流れが生む矛盾をうまく消化することができないまま、終わってしまった。
途中で、敵の軍団があらわれたり、と、少年漫画の定番メニューがあらわれたりするが、その頃には、もう行き詰まっていたのだろう。
最初のほうの無類の面白さと、後半の難題を抱えた苦悩の展開がとても対照的な作品だった。
トガリという武器(木刀?)は、罪を吸う道具でもあるが、地獄でも手に余る主人公に持たせて、彼もろともトガリの中に吸収して閉じ込めてしまおう、とするもくろみが実はあったのである。
だが、その設定が効果的に生かされているわけでもなく、逆に、作者の手枷足枷になってしまったと思う。
もとより、悪によって強くなる主人公が、善にめざめていく流れと、強さがエスカレートしていく敵との折り合いをつけるのは難しい相談だった。
それを解消するには、悪の力を上回るたとえば「愛の力」を獲得するなど、作者が書きたくもない展開にしなくてはならなかったはずなので、これは打ち切りでホッとしたのではなかろうか。
ISBN:4566014274 単行本 クェンティン ブレイク 評論社 ¥945
ロアルド・ダール・コレクション18巻『ことっとスタート』を読んだ。
ホッピー氏は、内気で恥ずかしがり屋。
真下に住むシルバー夫人に恋心をいだいているけれど、打ち明けられない。しかも夫人には、愛をそそぐ相手がいる。
名前はアルフィー。小さな亀。
「アルフィーが早く大きくなれるのなら、わたし、なんだって差し出しますわ!」
ある日、夫人がこう言うのを聞いて、ホッピー氏の頭の中は猛然と回転した。
これは絶対、大チャンスだ!これをつかめ、今すぐ!
と、作品紹介をそのまま載せた。
ホッピー氏のとった方法とは、シルバー夫人に、亀を大きくする呪文を知ってると言って、お近づきになるやり方だ。
もちろん、その呪文はデタラメなのだ。ホッピー氏は自宅にいろんな大きさの140匹の亀を買い込んでおき、シルバー夫人が留守のあいだに亀を少しずつ大きなサイズのものに入れ替えて、成長したかのように見せる。
シルバー夫人は、ホッピー氏のおかげで亀が大きく育った、と思いこんでいるので、不意のプロポーズにもあっさりこたえてしまうのだ。
さて、この亀を大きくする呪文が、言葉の逆読みでできていて、ロアルド・ダールの言葉遊びが炸裂している。
タイトルの「ことっとスタート」は、逆に読めば「トータスとっとこ」になる。
原題は「Esio Trot」で、逆に読むと、tortoiseつまり、トータス(陸亀)になるのだ。
そんなほのぼのとした話なのに、作者まえがきでは、現在では亀の輸入が禁止され、亀を簡単に安く買うことができなくなったことが書かれている。亀を木わくにぎゅうぎゅうに詰め込んで、水も餌も与えずに輸入していたため、途中で死ぬ亀が大量にいたというのだ。
輸入業者にとっては、亀が可愛いとかいう気持はゼロだったのだ。
商売がからむと、夢がなくなってしまうなあ。
コンサートのチケットとか、ゲームの転売なんかにも同様の殺伐としたものを感じる。
そのコンサートを見たくもない人間が転売目的でチケットをおさえたり、オークションで高く売れるという理由でいろんなものを買ったりしている。
本当にほしい人が買う、という当たり前のことができにくくなっている。
とても迷惑だ。
利益目的の転売を犯罪として厳格に取り締まってもらいたい。
ロアルド・ダール・コレクション18巻『ことっとスタート』を読んだ。
ホッピー氏は、内気で恥ずかしがり屋。
真下に住むシルバー夫人に恋心をいだいているけれど、打ち明けられない。しかも夫人には、愛をそそぐ相手がいる。
名前はアルフィー。小さな亀。
「アルフィーが早く大きくなれるのなら、わたし、なんだって差し出しますわ!」
ある日、夫人がこう言うのを聞いて、ホッピー氏の頭の中は猛然と回転した。
これは絶対、大チャンスだ!これをつかめ、今すぐ!
と、作品紹介をそのまま載せた。
ホッピー氏のとった方法とは、シルバー夫人に、亀を大きくする呪文を知ってると言って、お近づきになるやり方だ。
もちろん、その呪文はデタラメなのだ。ホッピー氏は自宅にいろんな大きさの140匹の亀を買い込んでおき、シルバー夫人が留守のあいだに亀を少しずつ大きなサイズのものに入れ替えて、成長したかのように見せる。
シルバー夫人は、ホッピー氏のおかげで亀が大きく育った、と思いこんでいるので、不意のプロポーズにもあっさりこたえてしまうのだ。
さて、この亀を大きくする呪文が、言葉の逆読みでできていて、ロアルド・ダールの言葉遊びが炸裂している。
タイトルの「ことっとスタート」は、逆に読めば「トータスとっとこ」になる。
原題は「Esio Trot」で、逆に読むと、tortoiseつまり、トータス(陸亀)になるのだ。
そんなほのぼのとした話なのに、作者まえがきでは、現在では亀の輸入が禁止され、亀を簡単に安く買うことができなくなったことが書かれている。亀を木わくにぎゅうぎゅうに詰め込んで、水も餌も与えずに輸入していたため、途中で死ぬ亀が大量にいたというのだ。
輸入業者にとっては、亀が可愛いとかいう気持はゼロだったのだ。
商売がからむと、夢がなくなってしまうなあ。
コンサートのチケットとか、ゲームの転売なんかにも同様の殺伐としたものを感じる。
そのコンサートを見たくもない人間が転売目的でチケットをおさえたり、オークションで高く売れるという理由でいろんなものを買ったりしている。
本当にほしい人が買う、という当たり前のことができにくくなっている。
とても迷惑だ。
利益目的の転売を犯罪として厳格に取り締まってもらいたい。
ハマースミスのうじ虫
2006年12月19日 読書
ISBN:4488161022 文庫 霜島 義明 東京創元社 ¥819
ウィリアム・モールの『ハマースミスのうじ虫』を読んだ。
風変わりな人間ウォッチャー、キャソン・デューカーのシリーズ第1作。
ネタバレしてるので、要注意。
恐喝犯バゴットの正体をつきとめ、警察にひきわたすまでの物語。
この恐喝というのが、事実に基づいたものではなく、醜聞に関するものなので、被害者は表沙汰にしようとしない。(同性愛だとか)
しかも、金の受け渡しは1度きりで、犯人はしっぽを見せない。
この謎のバゴットをどうやってつきとめるかが、最初の興味の焦点になる。
バゴットは、恐喝の際に、ふとローマ時代の美術品に興味を示す。
これをヒントにして、キャソンは罠をはり、容疑者をしぼりこんでいく。
バゴットの正体がわかったからといって、犯行を自ら認めるはずもないし、証拠などいっさいない。被害者も証言するのをためらう、という状況で、キャソンとバゴットのスリリングな対決がはじまる。
これが本書の読みどころで、キャソンがバゴットと知り合いになり、少しずつバゴットを追い込んで行く息詰まる展開に、しびれた。
バゴットは知人に「おまえ影うすいな」とか言われて、目立たないことを利用して、一連の犯行を思い付くのが面白い。
しかし、それは同時に犯行の動機も形成する。バゴットは結局は金がほしいとかいうのではなく、ひとかどの人物として認められたいという目標をもっており、そのための美術品蒐集に金が必要だったのだ。
それを見抜いたキャソンは、最後には、まったく証拠のない犯罪にたいして、バゴットの自供をひきだす。
キャソンは、バゴットに「きみを救うためにきた」と言う。
何から救うのかといえば、「忘却から救う」ためだ。
「きみは有罪宣告を受けて、それでおしまいになる」
「刑場の露と消えたあとに、きみのことを思い出す人間はいない」
「私は、私だけは、きみが並の犯罪者と同じだとは思えない。きみは非凡で、特異で、類い稀な存在だ」
「きみの用いた手段は非難すべきものだが、きみの経歴の中に、歪んだ詩情のようなものがあるのを認めないわけにはいかない」
「きみは絞首刑になる。きみの死後、私がきみの物語を書けば、きみは伝説になるだろう。年間犯罪者記録の統計の中に埋もれてしまうのではなく、一個人として、奇矯な人物として、恐怖を貪り食う珍種の花として、きみは歴史に名を留めることになるだろう」
「絞首台に臨むとき、野良犬として死ぬか、ジャングルの虎として死ぬかはきみ次第だ」
いやー、こんな調子で罠をかけて自供書を書かせてしまうのだが、ねちっこい!
ウィリアム・モールは、義父デニス・ホイートリーに早くから文才を認められており、007シリーズのボンドのボス「M」のモデルになったマックスウェル・ナイトにスカウトされ、英国情報局保安部で諜報員になり、マックスウェル・ナイトの個人補佐官をつとめる。
同僚には『第三の皮膚』のジョン・ビンガムがいた。
小説を書くにはお膳立てが揃っていた。
なお、この本の最後は、キャソンが約束どおりにバゴットの本を書き、それがまさにこの本なのだ、というような終わり方をしている。
「本日午前9時、ブリクストン刑務所でジョン・ペリー(バゴット)は絞首刑に処せられた。約束通り、私は彼の物語を書いた」
これ、つい最近読んだ『おばけ桃が行く』でも似たような終わり方をしていた。
「たくさんの訪問者たちが、桃に乗って旅した冒険談を聞かせてほしいと、幾度も幾度もせがむので、そのうちひまを見て、本に書こうと思いたった。
そこで、少年は書いた。
それが、いま、みなさんの読み終えた本なのだ」
ダール、うまい!
こういう終わり方が、僕は大好きだ。
ウィリアム・モールの『ハマースミスのうじ虫』を読んだ。
風変わりな人間ウォッチャー、キャソン・デューカーのシリーズ第1作。
ネタバレしてるので、要注意。
恐喝犯バゴットの正体をつきとめ、警察にひきわたすまでの物語。
この恐喝というのが、事実に基づいたものではなく、醜聞に関するものなので、被害者は表沙汰にしようとしない。(同性愛だとか)
しかも、金の受け渡しは1度きりで、犯人はしっぽを見せない。
この謎のバゴットをどうやってつきとめるかが、最初の興味の焦点になる。
バゴットは、恐喝の際に、ふとローマ時代の美術品に興味を示す。
これをヒントにして、キャソンは罠をはり、容疑者をしぼりこんでいく。
バゴットの正体がわかったからといって、犯行を自ら認めるはずもないし、証拠などいっさいない。被害者も証言するのをためらう、という状況で、キャソンとバゴットのスリリングな対決がはじまる。
これが本書の読みどころで、キャソンがバゴットと知り合いになり、少しずつバゴットを追い込んで行く息詰まる展開に、しびれた。
バゴットは知人に「おまえ影うすいな」とか言われて、目立たないことを利用して、一連の犯行を思い付くのが面白い。
しかし、それは同時に犯行の動機も形成する。バゴットは結局は金がほしいとかいうのではなく、ひとかどの人物として認められたいという目標をもっており、そのための美術品蒐集に金が必要だったのだ。
それを見抜いたキャソンは、最後には、まったく証拠のない犯罪にたいして、バゴットの自供をひきだす。
キャソンは、バゴットに「きみを救うためにきた」と言う。
何から救うのかといえば、「忘却から救う」ためだ。
「きみは有罪宣告を受けて、それでおしまいになる」
「刑場の露と消えたあとに、きみのことを思い出す人間はいない」
「私は、私だけは、きみが並の犯罪者と同じだとは思えない。きみは非凡で、特異で、類い稀な存在だ」
「きみの用いた手段は非難すべきものだが、きみの経歴の中に、歪んだ詩情のようなものがあるのを認めないわけにはいかない」
「きみは絞首刑になる。きみの死後、私がきみの物語を書けば、きみは伝説になるだろう。年間犯罪者記録の統計の中に埋もれてしまうのではなく、一個人として、奇矯な人物として、恐怖を貪り食う珍種の花として、きみは歴史に名を留めることになるだろう」
「絞首台に臨むとき、野良犬として死ぬか、ジャングルの虎として死ぬかはきみ次第だ」
いやー、こんな調子で罠をかけて自供書を書かせてしまうのだが、ねちっこい!
ウィリアム・モールは、義父デニス・ホイートリーに早くから文才を認められており、007シリーズのボンドのボス「M」のモデルになったマックスウェル・ナイトにスカウトされ、英国情報局保安部で諜報員になり、マックスウェル・ナイトの個人補佐官をつとめる。
同僚には『第三の皮膚』のジョン・ビンガムがいた。
小説を書くにはお膳立てが揃っていた。
なお、この本の最後は、キャソンが約束どおりにバゴットの本を書き、それがまさにこの本なのだ、というような終わり方をしている。
「本日午前9時、ブリクストン刑務所でジョン・ペリー(バゴット)は絞首刑に処せられた。約束通り、私は彼の物語を書いた」
これ、つい最近読んだ『おばけ桃が行く』でも似たような終わり方をしていた。
「たくさんの訪問者たちが、桃に乗って旅した冒険談を聞かせてほしいと、幾度も幾度もせがむので、そのうちひまを見て、本に書こうと思いたった。
そこで、少年は書いた。
それが、いま、みなさんの読み終えた本なのだ」
ダール、うまい!
こういう終わり方が、僕は大好きだ。
ISBN:4104596019 単行本 伊坂 幸太郎 新潮社 ¥1,575 半分しか血のつながりがない「私」と、弟の「春」。春は、私の母親がレイプされたときに身ごもった子である。ある日、出生前診断などの遺伝子技術を扱う私の勤め先が、何者かに放火される。町のあちこちに描かれた落書き消しを専門に請け負っている春は、現場近くに、スプレーによるグラフィティーアートが残されていることに気づく。連続…
重力ピエロ、やっと読んだ。
「ピエロは重力を忘れさせるために、メイクをし、玉に乗り、空中ブランコで優雅に空を飛び、時には不恰好に転ぶ。何かを忘れさせるためにだ」
重い事柄でも、軽く飛び越えてしまう、ピエロ。
まるで重力を消し去ってしまえるかのように。
ミステリ的な要素は、ネタバレしちゃうけど、わりとあっさりしている。
放火事件の現場近くには必ずグラフィティアートがあり、その書かれた文言の頭文字と、放火現場の頭文字が、DNAの文字列に対応していた。
この謎解きは、おそらく誰でもが早いうちに見抜いていたはずだ。
あまりにもあっけない暗号に、「これだけじゃないはずだ」と眉にツバをつけて読みすすめ、確かにそれだけではなかったが、特にどんでん返しがあるというわけでもなかった。
この本の読みどころは、レイプ犯の子どもとして生まれた息子が、育ての父親に遺伝子を越えたつながりを付与されるところだ。
それこそ、重力を消すピエロの所業だった。
ネアンデルタール人やガンジー、反バタイユ、といった小道具を得て、この作品は、とても読みやすい現代小説になっている。
感動もした。
ミステリとしては、軽すぎる読後感だが、そこはそれ、ピエロが重力を消してるし。
重力ピエロ、やっと読んだ。
「ピエロは重力を忘れさせるために、メイクをし、玉に乗り、空中ブランコで優雅に空を飛び、時には不恰好に転ぶ。何かを忘れさせるためにだ」
重い事柄でも、軽く飛び越えてしまう、ピエロ。
まるで重力を消し去ってしまえるかのように。
ミステリ的な要素は、ネタバレしちゃうけど、わりとあっさりしている。
放火事件の現場近くには必ずグラフィティアートがあり、その書かれた文言の頭文字と、放火現場の頭文字が、DNAの文字列に対応していた。
この謎解きは、おそらく誰でもが早いうちに見抜いていたはずだ。
あまりにもあっけない暗号に、「これだけじゃないはずだ」と眉にツバをつけて読みすすめ、確かにそれだけではなかったが、特にどんでん返しがあるというわけでもなかった。
この本の読みどころは、レイプ犯の子どもとして生まれた息子が、育ての父親に遺伝子を越えたつながりを付与されるところだ。
それこそ、重力を消すピエロの所業だった。
ネアンデルタール人やガンジー、反バタイユ、といった小道具を得て、この作品は、とても読みやすい現代小説になっている。
感動もした。
ミステリとしては、軽すぎる読後感だが、そこはそれ、ピエロが重力を消してるし。
金子國義展「豪奢静けさ官能」、POWER MUSIC JAM
2006年12月17日 アイドル コメント (2)今日は早起きしてまず京都に行き、ギャルリー田澤で金子國義展「豪奢 静けさ 官能」を見て来た。
大作の油彩や、多くのリトグラフ、屏風以外に、短冊や絵日記があり、これが面白い。
短冊ではデフォルメされてすっかりファンシーに崩れたアリスや、ヒヨコなどが描かれている。
絵日記は、吹出し使って画中の人物が話していたりして、「金子漫画」とも呼べるユーモアの境地を開いていた。
もともと金子國義の作品にはユーモアが隠れていたのだが、これら短冊や絵日記には、微笑ましい笑いがかなり前面にあらわれている。
絵日記では、四谷シモンのファンの女性の姿(主に髪型)を描いたものや、この個展でも展示されている油彩を前にして「顔が小さすぎますよ」と指摘されて「やっぱり」とうなずいているものなど、えらく面白い。
短冊に添えられた言葉も面白くて、ヒヨコなど可愛くて面白い。ここに来て金子國義は新境地を開いたか、と思った。
大金持ちなら欲しいと思った作品が多かった。湯のみとか。
今日、このまま夕方までおれば、金子國義本人が来廊するのだが、残念ながら、次の目的地へ。
石山のU-STONEで「POWER MUSIC JAM Vol.1」サブタイトルが「Candy Pop Beat」とつけられている。
午後1時開演の時間にギリギリですべりこんだ。
ここはステージが高く、ザ・クロマニヨンズがライブできるほどに広い場所だ。
六甲のライブハウスみたいな感じで予想していたので、このギャップに驚いた。
司会は3人。
レースクイーンの柚子原麻里
http://yaplog.jp/yuzuha-rarara/
ロヲ=タァル=ヴォガの星川ユリコ
Van Ted FreeのTAK
まず、今日出演の11組がステージに登場。
11組!この多さは、僕のいつもやってるライブイベントに匹敵するか!
出演順に感想など。
ちえみwithアライブ
中島美嘉の歌などをまずはソロで2曲、バンド「アライブ」が入って「グラマラススカイ」に「リルラリルハ」
中島美嘉の歌は人気があって、ストリートライブなどでもよく歌われているが、つい昨日、ラジオで「雪の華」を聞いたら、びっくりするほど歌詞が頭に入ってきた。これが本家本元の実力なのか!と驚嘆した。
ちえみの歌は、中島美嘉の歌とはまた違った趣があったように思う。
エムクラフト
女性ボーカルのバンドで、バンドはこの2つだけ。ふだんは神戸を中心に歌っているようだ。
楽しいバンドで、音楽に対する愛情みたいなものが伝わってきた。
KMA
7人のダンスユニット。本来ならH@chiの4人も参加しているらしいが、今日は藤原姉が階段から落ちて足を負傷していたため、残り3人だけが参加。
振り付けの先生、りっちゃん
あや
みか
なな
藤原妹のダンスがよくてびっくりした。MCもこなれているし、実力ある子だな、と思った。
むーうぃん
1.最後のKISS
2.一歩(オリジナル)
3.世界のほんの片隅から
4.気分上々
今回が2回目のライブで、アイドルとしてのオーラが少しずつ出て来たように思う。
でも、今は隣にいるお姉さんがヘソ出しで踊っているようなアンバランスさが、不思議な魅力になっている。このままアイドルのオーラが出て来たら、この魅力が失せてしまうかと思うと、ちょっと寂しく、複雑な感情だ。
appeal
それぞれクリスマスを意識した白い衣装の3人の女の子。
なみ、くみ、れい。
1.年下の男の子
2.カムアゲイン
3.恋人がサンタクロース
4.ラブ&スマイル(オリジナル)
appealのいいところは、彼女たちが何よりとても楽しんでいるのがわかるところだろう。余りにも楽しそうにライブしているので、こっちまで楽しくなってくる。伝染性だ!
杉村公奈
1.さくらんぼ
2.渡良瀬橋
3.ダイヤモンド
4.三日月
5.200倍の夢
「200倍の夢」でちょこっと見せるダンスがいい。
ゆきなはスーパーバブルスで踊っていた子なので、ダンスの実力も折り紙付きだ。ダンスをもっと見たい。
ちなみに、ゆきなが今はまっているものは、スキマスイッチとおしるこらしい。
「おしるこにはまる」という表現が、実際におしるこの沼にゆきなが浸かっているイメージを喚起した。
TOUCH
1.ラブ・ラズベリー・ジュース
2.クインシー
3.ラブ・ライク・キャンディフロス
4.タイムリミット
今日はゆうちゃんの誕生日。ハッピーバースデイの歌でお客さんと祝う。
アイドルとして実力のあるユニットが多数出演した今回のイベントだが、ダンスの実力と可愛さで視線を釘付けにしたという面では、ピカイチだったと思う。
クリスマスにほしいものを聞かれて、3人も「自転車」と答えたのには驚いた。
ペロペロキャンディーズ
1.スマイル:)
2.あんぶれら
3.キラキラ
4.ねぇ、わかんない?
「キラキラ」を歌う伊東明日香と森浦あゆ子のユニット名が「ホワイトピーチ」に決定。
お客さんがやたらと最年少の河相果那をひいきして、リーダーの成木奈央につっこみまくる、というお約束コミュニケーションがやりとりされる。
一番ちっこい森下あかりが、居場所を確定できずにいるように見える。
僕はこの森下あかりが一番可愛いと思っているので、いったんはまれば化けると思うのだが。
いつものオレンジの衣装から、「キラキラ」以降は制服で歌う。
制服向上委員会も真っ青。
いちごっ娘
1.Uki Uki Baby
2.YOUR SONG
3.Get Your Groove
4.カラー・オブ・シーズン
司会が「都会的なアイドルユニット」と紹介していた。いちごっ娘がめざすのは、そこなのか。「お祭り」とかレパートリーからはずされたのは、仕方ないか。
いちごっ娘の挨拶は「こんばちわ!」夕方だったので、昼と夜の挨拶を混ぜたらしい。
クリスマスにほしいものを聞かれて、エミは「キティちゃん」ナミは「ぞうのぬいぐるみ」これは可愛い!
いちごっ娘&TOUCH
八幡屋商店街で見せたクリスマスバージョンのダンスを合同で披露。
圧巻。
これ、創叡のクリスマスパーティでも踊るんだろうなあ。見たかったなあ。
carat
名古屋から来たアイドルユニット。
ダンスナンバーではじまり、BoAの歌、「タッチ」のメニュー。
ダンス、BoA、タッチの3つのお題はまるでTOUCHを連想させる。
ニューロティカのバックダンサーとして踊るそうだ。
司会の人が何度も言ってた「宝石の原石のように輝いて」というのが気になった。この表現だと、あんまり輝いていないように聞こえる。原石なんだから。
H@chi
1.スターウェイブ
2.パステルカラー
3.リメンバーミー
4.ココロのチズ
5.ドリームスカイ
6.レッツパーティ
コーナーは、メンバーそれぞれをアイスクリームの味にたとえる。お客さんはぼけまくり。
やすこ=とんこつ、ゆき=オレンジチョコミント、りえ=いちごミルク、ちぃ=雪見大福、と一応は決まったが、候補としては「リラックマ」だの「豚足」だの言いたい放題で面白かった。
衣装はtATu風のブラウス&ミニスカートだった。ツナギでなくなって、本当によかった。
歌の振り付けでゆきの回した手がちぃの鼻に当たるアクシデントもあった。
うん?
ゆきの手が鼻に当たったって?
今回のイベント、最初に頭によぎった中島美嘉の歌のタイトルがまるで予言ででもあったかのように、思い出された。
「ゆきの鼻」
最後は全員がステージに集合してのエンディング。
ここで、ビデオレターが映し出される。
バナナのメッセージに、ピンキッシュのメッセージ。今回参加しなかったアイドルたちを映像で見ることができて、サービス満点。
さて、このメッセージの趣旨が、H@chiのちぃへの誕生日メッセージだったのだ。
H@chiのメンバーのメッセージ映像も流れる。ちぃの友人の映像も流れる。
これは当然、ちぃにとってはサプライズの企画で、社長が花束持って出て来て、ローソクに火が灯されたケーキが登場、ハッピーバースデイの歌の合唱、お客さんは配られたクラッカーを鳴らす。
ここまでされたら、泣かずにはおれない。
ところが、感動はそこで終わらなかった。
今日誕生日だったのは、H@chiのちぃだけではない。TOUCHのゆうちゃんも先に書いたように、誕生日だったのだ。
もう1つ、ローソクに火が灯されたケーキが登場した。
お客さん全員で「おめでとう!」と祝う。
ゆうちゃんは号泣。
いや〜。このイベント、来てよかった。
その後、物販の時間。
どのブースもごったがえしている。
時間をみると、もう午後8時になろうとしている。
間に合えばファンダンゴのミンカパノピカ行こうと思ってたけど、滋賀県に午後8時じゃ無理だった。
大作の油彩や、多くのリトグラフ、屏風以外に、短冊や絵日記があり、これが面白い。
短冊ではデフォルメされてすっかりファンシーに崩れたアリスや、ヒヨコなどが描かれている。
絵日記は、吹出し使って画中の人物が話していたりして、「金子漫画」とも呼べるユーモアの境地を開いていた。
もともと金子國義の作品にはユーモアが隠れていたのだが、これら短冊や絵日記には、微笑ましい笑いがかなり前面にあらわれている。
絵日記では、四谷シモンのファンの女性の姿(主に髪型)を描いたものや、この個展でも展示されている油彩を前にして「顔が小さすぎますよ」と指摘されて「やっぱり」とうなずいているものなど、えらく面白い。
短冊に添えられた言葉も面白くて、ヒヨコなど可愛くて面白い。ここに来て金子國義は新境地を開いたか、と思った。
大金持ちなら欲しいと思った作品が多かった。湯のみとか。
今日、このまま夕方までおれば、金子國義本人が来廊するのだが、残念ながら、次の目的地へ。
石山のU-STONEで「POWER MUSIC JAM Vol.1」サブタイトルが「Candy Pop Beat」とつけられている。
午後1時開演の時間にギリギリですべりこんだ。
ここはステージが高く、ザ・クロマニヨンズがライブできるほどに広い場所だ。
六甲のライブハウスみたいな感じで予想していたので、このギャップに驚いた。
司会は3人。
レースクイーンの柚子原麻里
http://yaplog.jp/yuzuha-rarara/
ロヲ=タァル=ヴォガの星川ユリコ
Van Ted FreeのTAK
まず、今日出演の11組がステージに登場。
11組!この多さは、僕のいつもやってるライブイベントに匹敵するか!
出演順に感想など。
ちえみwithアライブ
中島美嘉の歌などをまずはソロで2曲、バンド「アライブ」が入って「グラマラススカイ」に「リルラリルハ」
中島美嘉の歌は人気があって、ストリートライブなどでもよく歌われているが、つい昨日、ラジオで「雪の華」を聞いたら、びっくりするほど歌詞が頭に入ってきた。これが本家本元の実力なのか!と驚嘆した。
ちえみの歌は、中島美嘉の歌とはまた違った趣があったように思う。
エムクラフト
女性ボーカルのバンドで、バンドはこの2つだけ。ふだんは神戸を中心に歌っているようだ。
楽しいバンドで、音楽に対する愛情みたいなものが伝わってきた。
KMA
7人のダンスユニット。本来ならH@chiの4人も参加しているらしいが、今日は藤原姉が階段から落ちて足を負傷していたため、残り3人だけが参加。
振り付けの先生、りっちゃん
あや
みか
なな
藤原妹のダンスがよくてびっくりした。MCもこなれているし、実力ある子だな、と思った。
むーうぃん
1.最後のKISS
2.一歩(オリジナル)
3.世界のほんの片隅から
4.気分上々
今回が2回目のライブで、アイドルとしてのオーラが少しずつ出て来たように思う。
でも、今は隣にいるお姉さんがヘソ出しで踊っているようなアンバランスさが、不思議な魅力になっている。このままアイドルのオーラが出て来たら、この魅力が失せてしまうかと思うと、ちょっと寂しく、複雑な感情だ。
appeal
それぞれクリスマスを意識した白い衣装の3人の女の子。
なみ、くみ、れい。
1.年下の男の子
2.カムアゲイン
3.恋人がサンタクロース
4.ラブ&スマイル(オリジナル)
appealのいいところは、彼女たちが何よりとても楽しんでいるのがわかるところだろう。余りにも楽しそうにライブしているので、こっちまで楽しくなってくる。伝染性だ!
杉村公奈
1.さくらんぼ
2.渡良瀬橋
3.ダイヤモンド
4.三日月
5.200倍の夢
「200倍の夢」でちょこっと見せるダンスがいい。
ゆきなはスーパーバブルスで踊っていた子なので、ダンスの実力も折り紙付きだ。ダンスをもっと見たい。
ちなみに、ゆきなが今はまっているものは、スキマスイッチとおしるこらしい。
「おしるこにはまる」という表現が、実際におしるこの沼にゆきなが浸かっているイメージを喚起した。
TOUCH
1.ラブ・ラズベリー・ジュース
2.クインシー
3.ラブ・ライク・キャンディフロス
4.タイムリミット
今日はゆうちゃんの誕生日。ハッピーバースデイの歌でお客さんと祝う。
アイドルとして実力のあるユニットが多数出演した今回のイベントだが、ダンスの実力と可愛さで視線を釘付けにしたという面では、ピカイチだったと思う。
クリスマスにほしいものを聞かれて、3人も「自転車」と答えたのには驚いた。
ペロペロキャンディーズ
1.スマイル:)
2.あんぶれら
3.キラキラ
4.ねぇ、わかんない?
「キラキラ」を歌う伊東明日香と森浦あゆ子のユニット名が「ホワイトピーチ」に決定。
お客さんがやたらと最年少の河相果那をひいきして、リーダーの成木奈央につっこみまくる、というお約束コミュニケーションがやりとりされる。
一番ちっこい森下あかりが、居場所を確定できずにいるように見える。
僕はこの森下あかりが一番可愛いと思っているので、いったんはまれば化けると思うのだが。
いつものオレンジの衣装から、「キラキラ」以降は制服で歌う。
制服向上委員会も真っ青。
いちごっ娘
1.Uki Uki Baby
2.YOUR SONG
3.Get Your Groove
4.カラー・オブ・シーズン
司会が「都会的なアイドルユニット」と紹介していた。いちごっ娘がめざすのは、そこなのか。「お祭り」とかレパートリーからはずされたのは、仕方ないか。
いちごっ娘の挨拶は「こんばちわ!」夕方だったので、昼と夜の挨拶を混ぜたらしい。
クリスマスにほしいものを聞かれて、エミは「キティちゃん」ナミは「ぞうのぬいぐるみ」これは可愛い!
いちごっ娘&TOUCH
八幡屋商店街で見せたクリスマスバージョンのダンスを合同で披露。
圧巻。
これ、創叡のクリスマスパーティでも踊るんだろうなあ。見たかったなあ。
carat
名古屋から来たアイドルユニット。
ダンスナンバーではじまり、BoAの歌、「タッチ」のメニュー。
ダンス、BoA、タッチの3つのお題はまるでTOUCHを連想させる。
ニューロティカのバックダンサーとして踊るそうだ。
司会の人が何度も言ってた「宝石の原石のように輝いて」というのが気になった。この表現だと、あんまり輝いていないように聞こえる。原石なんだから。
H@chi
1.スターウェイブ
2.パステルカラー
3.リメンバーミー
4.ココロのチズ
5.ドリームスカイ
6.レッツパーティ
コーナーは、メンバーそれぞれをアイスクリームの味にたとえる。お客さんはぼけまくり。
やすこ=とんこつ、ゆき=オレンジチョコミント、りえ=いちごミルク、ちぃ=雪見大福、と一応は決まったが、候補としては「リラックマ」だの「豚足」だの言いたい放題で面白かった。
衣装はtATu風のブラウス&ミニスカートだった。ツナギでなくなって、本当によかった。
歌の振り付けでゆきの回した手がちぃの鼻に当たるアクシデントもあった。
うん?
ゆきの手が鼻に当たったって?
今回のイベント、最初に頭によぎった中島美嘉の歌のタイトルがまるで予言ででもあったかのように、思い出された。
「ゆきの鼻」
最後は全員がステージに集合してのエンディング。
ここで、ビデオレターが映し出される。
バナナのメッセージに、ピンキッシュのメッセージ。今回参加しなかったアイドルたちを映像で見ることができて、サービス満点。
さて、このメッセージの趣旨が、H@chiのちぃへの誕生日メッセージだったのだ。
H@chiのメンバーのメッセージ映像も流れる。ちぃの友人の映像も流れる。
これは当然、ちぃにとってはサプライズの企画で、社長が花束持って出て来て、ローソクに火が灯されたケーキが登場、ハッピーバースデイの歌の合唱、お客さんは配られたクラッカーを鳴らす。
ここまでされたら、泣かずにはおれない。
ところが、感動はそこで終わらなかった。
今日誕生日だったのは、H@chiのちぃだけではない。TOUCHのゆうちゃんも先に書いたように、誕生日だったのだ。
もう1つ、ローソクに火が灯されたケーキが登場した。
お客さん全員で「おめでとう!」と祝う。
ゆうちゃんは号泣。
いや〜。このイベント、来てよかった。
その後、物販の時間。
どのブースもごったがえしている。
時間をみると、もう午後8時になろうとしている。
間に合えばファンダンゴのミンカパノピカ行こうと思ってたけど、滋賀県に午後8時じゃ無理だった。
ISBN:456601410X 単行本 柳瀬 尚紀 評論社 ¥1,260
ロアルド・ダール・コレクションの第1巻『おばけ桃が行く』を読んだ。
ふしぎな老人がくれた「小さな緑色のもの」の効果で巨大化した、桃に百足にミミズにキリギリスに土螢に蜘蛛にてんとう虫に蚕。
ヘンリー・トットコ少年はそれら巨大な虫たちと、巨大な桃に乗って意地悪な叔母のもとから旅立つ。
転がる桃でぺっちゃんこにしちゃうんだけどね!
カモメの力で空を飛び、ニューヨークにたどりつくまで。
教訓があるようでいて、あまりない。
トットコ少年の両親が、突然サイに食べられて叔母のもとにあずけられるなど、どきっとする描写もある。
とにかく、この物語、面白くて、先に「今年読んだ本のベスト10」を選んでしまったが、これはじゅうぶん、その中にランクインする。『イリヤ』をはずして、こっちをいれるか。
柳瀬尚紀の新訳で、ロアルド・ダールお得意の言葉遊びが、楽しく翻訳されている。
先に読んだ『へそまがり昔ばなし』で訳者の灰島かりが、あとがきで、こんなことを書いている。
英語だと文末の韻を踏んで書かれているが、
「でも、もともと日本語では、文の終わりをそろえておもしろくするのは、得意技ではありません」
「言葉の終わりよりは、頭をそろえたほうが、調子が出るかもしれません。それ以前に、言葉のひとくぎりを七音とか五音の七五調にすると、とっても調子がよくなります」
なるほど。
それも一つの見識だろう。
でも、この『おばけ桃が行く』の柳瀬尚紀の翻訳を読むと、それらのまことしやかな説明が、言い訳にすぎないことがよくわかる。
本書の歌の言葉遊びは、まさしくラップをほうふつとさせるもので、七五調でもないのに、とてもリズミカルなのだ。
韻は主に文末で踏んでいる。
桃に乗った少年と虫たちは、別に目的があるわけでもなく、海に落ちてはサメに桃を食べられそうになったり、カモメを使って空を飛んで、虹をこわして雲男に襲われたり。
ニューヨークでは、最初飛んできた桃を見て、爆弾攻撃だと思い違いする。エンパイア・ステート・ビルディングに突き刺さって止まるが、もしもこの本が1961年でなく、もっと後で書かれていたら、桃がツインタワーに箸ではさまれたようになっていたかもしれない。
さらにもっと後で書かれていたら、やっぱりエンパイアステートビルディングに突き刺さって、ニューヨーク市民は虫たちを火星人と見間違えることなく、まずは「テロだ!」「アルカイダだ!」と大騒ぎしたに違いない。
間違いない!(絶讃大流行中)
ロアルド・ダール・コレクションの第1巻『おばけ桃が行く』を読んだ。
ふしぎな老人がくれた「小さな緑色のもの」の効果で巨大化した、桃に百足にミミズにキリギリスに土螢に蜘蛛にてんとう虫に蚕。
ヘンリー・トットコ少年はそれら巨大な虫たちと、巨大な桃に乗って意地悪な叔母のもとから旅立つ。
転がる桃でぺっちゃんこにしちゃうんだけどね!
カモメの力で空を飛び、ニューヨークにたどりつくまで。
教訓があるようでいて、あまりない。
トットコ少年の両親が、突然サイに食べられて叔母のもとにあずけられるなど、どきっとする描写もある。
とにかく、この物語、面白くて、先に「今年読んだ本のベスト10」を選んでしまったが、これはじゅうぶん、その中にランクインする。『イリヤ』をはずして、こっちをいれるか。
柳瀬尚紀の新訳で、ロアルド・ダールお得意の言葉遊びが、楽しく翻訳されている。
先に読んだ『へそまがり昔ばなし』で訳者の灰島かりが、あとがきで、こんなことを書いている。
英語だと文末の韻を踏んで書かれているが、
「でも、もともと日本語では、文の終わりをそろえておもしろくするのは、得意技ではありません」
「言葉の終わりよりは、頭をそろえたほうが、調子が出るかもしれません。それ以前に、言葉のひとくぎりを七音とか五音の七五調にすると、とっても調子がよくなります」
なるほど。
それも一つの見識だろう。
でも、この『おばけ桃が行く』の柳瀬尚紀の翻訳を読むと、それらのまことしやかな説明が、言い訳にすぎないことがよくわかる。
本書の歌の言葉遊びは、まさしくラップをほうふつとさせるもので、七五調でもないのに、とてもリズミカルなのだ。
韻は主に文末で踏んでいる。
桃に乗った少年と虫たちは、別に目的があるわけでもなく、海に落ちてはサメに桃を食べられそうになったり、カモメを使って空を飛んで、虹をこわして雲男に襲われたり。
ニューヨークでは、最初飛んできた桃を見て、爆弾攻撃だと思い違いする。エンパイア・ステート・ビルディングに突き刺さって止まるが、もしもこの本が1961年でなく、もっと後で書かれていたら、桃がツインタワーに箸ではさまれたようになっていたかもしれない。
さらにもっと後で書かれていたら、やっぱりエンパイアステートビルディングに突き刺さって、ニューヨーク市民は虫たちを火星人と見間違えることなく、まずは「テロだ!」「アルカイダだ!」と大騒ぎしたに違いない。
間違いない!(絶讃大流行中)
ISBN:4197801785 コミック 叶 精作 徳間書店 ¥560
『マギー’s犬』を読んだ。
きまぐれなマダム、マギーの犬(奴隷)となって奉仕する殺し屋。
池にあらかじめ潜っていて氷がはってしまう、など、普通考えたらドジな方法も、この無口で眉の太い殺し屋がやると、意外な潜み方として、凄い、ということになる。
マゾなのか?
ディシプリンなのか?
要領が悪いのか?
マギーは単なる脂肪の塊にしか見えず、なぜ殺し屋はマダムに忠誠を尽すのかを考えると、この男のゲテモノ好み、悪趣味も垣間見える。
2人の関係に発展もなく、解明もされなかった。
ところで、このタイトルは、「マギーズドッグ」と読むが、これは「ドギマギ」から連想したんじゃないか、と思った。
こんな2人の関係を目のあたりにしたら、ドギマギしちゃうからね〜。
『マギー’s犬』を読んだ。
きまぐれなマダム、マギーの犬(奴隷)となって奉仕する殺し屋。
池にあらかじめ潜っていて氷がはってしまう、など、普通考えたらドジな方法も、この無口で眉の太い殺し屋がやると、意外な潜み方として、凄い、ということになる。
マゾなのか?
ディシプリンなのか?
要領が悪いのか?
マギーは単なる脂肪の塊にしか見えず、なぜ殺し屋はマダムに忠誠を尽すのかを考えると、この男のゲテモノ好み、悪趣味も垣間見える。
2人の関係に発展もなく、解明もされなかった。
ところで、このタイトルは、「マギーズドッグ」と読むが、これは「ドギマギ」から連想したんじゃないか、と思った。
こんな2人の関係を目のあたりにしたら、ドギマギしちゃうからね〜。
ISBN:4061498371 新書 堀井 憲一郎 講談社 ¥735
堀井憲一郎の『若者殺しの時代』を読んだ。
現代は、若者であることが別に得ではなくなった時代だ。
どうしてこうなってしまったのか、ターニングポイントとなる80年代を中心に検証を試みる。
第1章 1989年の一杯のかけそば
第2章 1983年のクリスマス
第3章 1987年のディズニーランド
第4章 1989年のサブカルチャー
第5章 1991年のラブストーリー
第6章 1999年のノストラダムス
終章 2010年の大いなる黄昏あるいはあるいは2015年の倭国の大乱
あとがきに年表としてまとめられているものに若干の解説をつけておこう。
1983年恋愛のクリスマスが始まる
(クリスマスを恋人どうしで過ごすものだと言い出したのは83年の『anan』からだった。若者を社会のカテゴリーとして認め、若者から金をまきあげようと社会が動き始めた)
1987年男子が恋愛のクリスマスに追いつく
(男子にとって、クリスマスはせいぜい花見と同等のパーティのための口実でしかなかった。男子がクリスマスと恋愛を関係づけたのは、87年の『ポパイ』から)
1987年TDLが聖地化しはじめる
(80年代は女子の希望が消費経済を誘導して行った時代だ。女子とこどものための場所だった東京ディズニーランドが、若者の聖地と化す)
1989年貧乏を完全に捨てた
(バブルは貧乏人の懸命のお祭りだった)
1989年カルチャーとしてのマンガを捨てた
(子ども向け〜若者の表現方法〜ネクラ〜宮崎勤)
1990年文章は機械で書くものになる
(手書きからワードプロセッサーへの推移は、そのまま身体から頭への推移でもある)
1991年ラブストーリーを見て女子が勝手に恋愛レートを上げた
(東京ラブストーリー以来、女子は「自分らしい生き方は譲らない」「女性であることも手放さない」「どちらも叶えてくれる相手でないと恋愛しない」)
1991年そのぶん男子のためにヘアヌードが安くなった
(バブル後の男子の処方箋)
1993年女子高生の性商品化が始まる
(ポケベルにより、高校生レベルでも個人通信が可能になり、女子高生が個体として認知されはじめる)
1997年携帯電話で社会が覆われる
(便利にはなったが携帯電話は人と人とのコミュニケーションには適しておらず、人を不幸にしている)
1997年大学の「単位」が「来る」ものになり世界はバーチャルになる
(最近の大学生は単位を「取る」とは言わず「来る」と表現するらしい。現実感が薄く、社会のダイナミズムが感じられない)
本書で描かれる「若者」や「男子」「女子」は今の世の中を作り上げるに至った大多数の者をさしているため、僕が読むと、多くの点で意見の違いが感じられる。
たとえば、男子がディズニーランドを楽しめない理由として、こんなことを書いている。
「ディズニーランドは『あるおじさん(ウォルト・ディズニー)の妄想的世界の中にすんなりと入れる人』しか楽しめないのだ。
ふつう、男は他の男の妄想世界が苦手なのだ。自分の妄想のほうが正しいとおもっているため、人のフィクションを受け入れにくい」
これ、非常に苦しい説明だと、僕には思える。
僕がディズニーランド大好きな男性であるせいなのだろうか。
そう言えば、ディズニーに対して批判的であるのは、きまって男だったように思う。
ディズニーにまつわる、「アメリカ」「オンナコドモ」のイメージに対する反発なのだろうが、そもそも、そんな他人、世間が作り上げたイメージをそのまま引き受ける必要もないだろうに、と思う。ディズニーは何も代表していないし、何かの典型でもない。ディズニーはディズニーでしかないのだ。
これ、やっぱり、少数意見?
でも、先にあげた著者の説明については、会社に入ればその会社に同化し、あるグループに入ればそのグループと同化してきた男の姿を山ほど見てきた僕には逆に、「男ほど他人の妄想的世界にすんなり入って適応する人はいない」と思えるのだ。
また、携帯電話についても、こう書いている。
「もちろん、僕たちは、もう、携帯電話を手放しはしない。ゆるやかに不幸になろうと、この便利なツールを手放すつもりはない」
「便利にはなった。でもいくつかのものを失った。そして僕たちはもうその時間をもとに戻すことはできないのだ」
この書き方は、「わかっちゃいるけどやめられない」ということで、禁煙や禁酒など、悪癖をなかなかやめられない口実と変わらない。それどころか、携帯電話をやめようとこれっぽちも思っていないうえで、こんなことを書いて嘆いているのがありありと見える。
僕のように携帯電話を所有せず、持つ気もない人間には、自分で自分を追い込んでいるだけのように見えて、すっぱりやめてしまえばいいのに、と思える。
これもまた、僕を基準にものを考えてはいけない実例だろう。
と、若者たちとの意見は違うけど、この本で書かれていることは、十分に納得できて、なにより読みやすくて面白かった。
おそらくは、生きにくい現代を説明しようとして、著者もいろいろ考えて仮説をたてているんだろう。
僕はちっとも現代を生きにくいなんて思ってないけど。
本書の結論が「若者よ、逃げろ」なのは、まるで80年代にタイムスリップしたかのようである。
本書の流れをたどってみると、現代のこのありさまは、女性が先導して男性が追随した形をとっている印象を受ける。
これはまったく「アダムとイブの楽園追放」の焼き直しではないか!
創世記なのか?そうなのか?
堀井憲一郎の『若者殺しの時代』を読んだ。
現代は、若者であることが別に得ではなくなった時代だ。
どうしてこうなってしまったのか、ターニングポイントとなる80年代を中心に検証を試みる。
第1章 1989年の一杯のかけそば
第2章 1983年のクリスマス
第3章 1987年のディズニーランド
第4章 1989年のサブカルチャー
第5章 1991年のラブストーリー
第6章 1999年のノストラダムス
終章 2010年の大いなる黄昏あるいはあるいは2015年の倭国の大乱
あとがきに年表としてまとめられているものに若干の解説をつけておこう。
1983年恋愛のクリスマスが始まる
(クリスマスを恋人どうしで過ごすものだと言い出したのは83年の『anan』からだった。若者を社会のカテゴリーとして認め、若者から金をまきあげようと社会が動き始めた)
1987年男子が恋愛のクリスマスに追いつく
(男子にとって、クリスマスはせいぜい花見と同等のパーティのための口実でしかなかった。男子がクリスマスと恋愛を関係づけたのは、87年の『ポパイ』から)
1987年TDLが聖地化しはじめる
(80年代は女子の希望が消費経済を誘導して行った時代だ。女子とこどものための場所だった東京ディズニーランドが、若者の聖地と化す)
1989年貧乏を完全に捨てた
(バブルは貧乏人の懸命のお祭りだった)
1989年カルチャーとしてのマンガを捨てた
(子ども向け〜若者の表現方法〜ネクラ〜宮崎勤)
1990年文章は機械で書くものになる
(手書きからワードプロセッサーへの推移は、そのまま身体から頭への推移でもある)
1991年ラブストーリーを見て女子が勝手に恋愛レートを上げた
(東京ラブストーリー以来、女子は「自分らしい生き方は譲らない」「女性であることも手放さない」「どちらも叶えてくれる相手でないと恋愛しない」)
1991年そのぶん男子のためにヘアヌードが安くなった
(バブル後の男子の処方箋)
1993年女子高生の性商品化が始まる
(ポケベルにより、高校生レベルでも個人通信が可能になり、女子高生が個体として認知されはじめる)
1997年携帯電話で社会が覆われる
(便利にはなったが携帯電話は人と人とのコミュニケーションには適しておらず、人を不幸にしている)
1997年大学の「単位」が「来る」ものになり世界はバーチャルになる
(最近の大学生は単位を「取る」とは言わず「来る」と表現するらしい。現実感が薄く、社会のダイナミズムが感じられない)
本書で描かれる「若者」や「男子」「女子」は今の世の中を作り上げるに至った大多数の者をさしているため、僕が読むと、多くの点で意見の違いが感じられる。
たとえば、男子がディズニーランドを楽しめない理由として、こんなことを書いている。
「ディズニーランドは『あるおじさん(ウォルト・ディズニー)の妄想的世界の中にすんなりと入れる人』しか楽しめないのだ。
ふつう、男は他の男の妄想世界が苦手なのだ。自分の妄想のほうが正しいとおもっているため、人のフィクションを受け入れにくい」
これ、非常に苦しい説明だと、僕には思える。
僕がディズニーランド大好きな男性であるせいなのだろうか。
そう言えば、ディズニーに対して批判的であるのは、きまって男だったように思う。
ディズニーにまつわる、「アメリカ」「オンナコドモ」のイメージに対する反発なのだろうが、そもそも、そんな他人、世間が作り上げたイメージをそのまま引き受ける必要もないだろうに、と思う。ディズニーは何も代表していないし、何かの典型でもない。ディズニーはディズニーでしかないのだ。
これ、やっぱり、少数意見?
でも、先にあげた著者の説明については、会社に入ればその会社に同化し、あるグループに入ればそのグループと同化してきた男の姿を山ほど見てきた僕には逆に、「男ほど他人の妄想的世界にすんなり入って適応する人はいない」と思えるのだ。
また、携帯電話についても、こう書いている。
「もちろん、僕たちは、もう、携帯電話を手放しはしない。ゆるやかに不幸になろうと、この便利なツールを手放すつもりはない」
「便利にはなった。でもいくつかのものを失った。そして僕たちはもうその時間をもとに戻すことはできないのだ」
この書き方は、「わかっちゃいるけどやめられない」ということで、禁煙や禁酒など、悪癖をなかなかやめられない口実と変わらない。それどころか、携帯電話をやめようとこれっぽちも思っていないうえで、こんなことを書いて嘆いているのがありありと見える。
僕のように携帯電話を所有せず、持つ気もない人間には、自分で自分を追い込んでいるだけのように見えて、すっぱりやめてしまえばいいのに、と思える。
これもまた、僕を基準にものを考えてはいけない実例だろう。
と、若者たちとの意見は違うけど、この本で書かれていることは、十分に納得できて、なにより読みやすくて面白かった。
おそらくは、生きにくい現代を説明しようとして、著者もいろいろ考えて仮説をたてているんだろう。
僕はちっとも現代を生きにくいなんて思ってないけど。
本書の結論が「若者よ、逃げろ」なのは、まるで80年代にタイムスリップしたかのようである。
本書の流れをたどってみると、現代のこのありさまは、女性が先導して男性が追随した形をとっている印象を受ける。
これはまったく「アダムとイブの楽園追放」の焼き直しではないか!
創世記なのか?そうなのか?