告知です。
12月8日(金)はなんばベアーズで「冬のソンナタ」!
開演:午後6時30分(通常よりちょっと早めです。要チェック!)
前売り:1500円/当日:2000円
会場:なんばBEARS
556-0001 大阪市浪速区難波中3-14-5新日本難波ビルB1F
電話06-6649-5564
http://home.att.ne.jp/orange/bears/
出演:魔ゼルな規犬 / 佐伯誠之助 / 邪王院弘&劉麗華女王様 / 野中ひゆ / トンボ / 自分BOX with ララボンゴ /少女崇拝 / 海綿隊 / あなるちゃん / NO.305 / 秒殺天使 / 丼野M美 / タニシ /ヘルメッツ / いとこ三兄弟 / やすみあけ /
告知でした。
白痴でした。
「こく」と「はく」では大違い!
「こく」のは尻から。「吐く」のは口から。
マアー、オゲレツデスコト!
12月8日(金)はなんばベアーズで「冬のソンナタ」!
開演:午後6時30分(通常よりちょっと早めです。要チェック!)
前売り:1500円/当日:2000円
会場:なんばBEARS
556-0001 大阪市浪速区難波中3-14-5新日本難波ビルB1F
電話06-6649-5564
http://home.att.ne.jp/orange/bears/
出演:魔ゼルな規犬 / 佐伯誠之助 / 邪王院弘&劉麗華女王様 / 野中ひゆ / トンボ / 自分BOX with ララボンゴ /少女崇拝 / 海綿隊 / あなるちゃん / NO.305 / 秒殺天使 / 丼野M美 / タニシ /ヘルメッツ / いとこ三兄弟 / やすみあけ /
告知でした。
白痴でした。
「こく」と「はく」では大違い!
「こく」のは尻から。「吐く」のは口から。
マアー、オゲレツデスコト!
Uwe Haas & mjuc
2006年11月10日 ライブ
Apple Store心斎橋で午後7時からUwe Haasとmjuc(Hideaki Takahashi)のライブ。
前半30分はmjucがステ−ジに立ち、後半30分はUweが参加してコラボレ−ション。
前半、僕はUweの横に並んでmjucのステージを見ていた。Uweが僕のことをチラチラ見てたのが気になった。
ステ−ジではVJパフォーマンスも見られた。電子音楽なので、映像も無機的なものになり、いきおい、ゲ−ムを想起させるものになる。のかと思いきや、そればかりではなく音の方も管楽器の音を使っていたりして、そういう人間が関与した音についた映像は有機的な肌触りを得て、風景の映像が差し挟まれて映画を見ているかのような印象を受けた。
音浴効果で心身ともに癒される。
ところで、Uwe Haasって、ウヴァハースって読むらしいが、字面見てると、つい「ウエハース」って発音しちゃうよね!
http://www.aiding.jp/catalogues/AID005_uwehaas_JP.html
今日は昼過ぎから健康診断を受けてきた。
夜勤明けで、睡眠不足と疲労をいっぱいためて、数日にわたる暴飲暴食。この日を目標に体調を最悪の状態にもっていった。さて、結果が楽しみだ。
帰宅後は、たまりにたまったアニメの録画を少しだけ消化。
深夜の萌えアニメが中心なのだが、結局面白いのは「銀魂」だったりする。
漫画が面白かった「クピドの悪戯」をアニメだと思い込んで録画していたけど、3回目まで録画してはじめて実写版なのを知った。ちょっと我慢して見てみたけど、僕には向かないようだ。実写が嫌いなわけではないのだけど、「イヌゴエ」もアニメだと思い込んで録画したが、見て実写だと知り、失望したのはなぜなのか。
apple storeから帰ってきてから久々に発泡酒を飲んだら、すごく甘く感じた。
「終わったらビール」と呪文のようにつぶやく働きマン(ラーメンマン)の気持がわかった。そういえば、職場の人とか仕事終わったら早く帰って休めばいいのに飲みに行っているのは、疲れ果てたときのビールが旨いからなんだろうなあ。
おっさんか!(テツ&トモ)
前半30分はmjucがステ−ジに立ち、後半30分はUweが参加してコラボレ−ション。
前半、僕はUweの横に並んでmjucのステージを見ていた。Uweが僕のことをチラチラ見てたのが気になった。
ステ−ジではVJパフォーマンスも見られた。電子音楽なので、映像も無機的なものになり、いきおい、ゲ−ムを想起させるものになる。のかと思いきや、そればかりではなく音の方も管楽器の音を使っていたりして、そういう人間が関与した音についた映像は有機的な肌触りを得て、風景の映像が差し挟まれて映画を見ているかのような印象を受けた。
音浴効果で心身ともに癒される。
ところで、Uwe Haasって、ウヴァハースって読むらしいが、字面見てると、つい「ウエハース」って発音しちゃうよね!
http://www.aiding.jp/catalogues/AID005_uwehaas_JP.html
今日は昼過ぎから健康診断を受けてきた。
夜勤明けで、睡眠不足と疲労をいっぱいためて、数日にわたる暴飲暴食。この日を目標に体調を最悪の状態にもっていった。さて、結果が楽しみだ。
帰宅後は、たまりにたまったアニメの録画を少しだけ消化。
深夜の萌えアニメが中心なのだが、結局面白いのは「銀魂」だったりする。
漫画が面白かった「クピドの悪戯」をアニメだと思い込んで録画していたけど、3回目まで録画してはじめて実写版なのを知った。ちょっと我慢して見てみたけど、僕には向かないようだ。実写が嫌いなわけではないのだけど、「イヌゴエ」もアニメだと思い込んで録画したが、見て実写だと知り、失望したのはなぜなのか。
apple storeから帰ってきてから久々に発泡酒を飲んだら、すごく甘く感じた。
「終わったらビール」と呪文のようにつぶやく働きマン(ラーメンマン)の気持がわかった。そういえば、職場の人とか仕事終わったら早く帰って休めばいいのに飲みに行っているのは、疲れ果てたときのビールが旨いからなんだろうなあ。
おっさんか!(テツ&トモ)
スティール・ボール・ラン 1〜8、範馬刃牙1〜3、疵面1〜2
2006年11月9日 アニメ・マンガ
ISBN:408873601X コミック 荒木 飛呂彦 集英社 ¥410
荒木飛呂彦の『スティール・ボール・ラン』を8巻まで読んだ。
現在10巻まで刊行中。
これはジョジョの奇妙な冒険のパート7にあたるが、まあ、面白いこと面白いこと。
時代は19世紀末。アメリカ大陸横断レースでの闘い。
とにかくツキにツキまくるポコロロや、時間を6秒だけ戻すことができるマンダムとか、回転する鉄球を操るジャイロ・ツェペリとか、肉体をスプレーで吹き付けることができるホットパンツとか、磁力を利用するブンブーン一家とか、身体をバラバラにしてロープで飛ばせるマウンテン・ティムとか、いろいろ出てくる。
作中、ジャイロ・ツェペリが言うように、この漫画での闘いは、「詰め将棋」なのだ。
たとえば、6秒時間を戻すことができる敵をどうやって倒せるのか?
すべての奇襲は無効になる。
こっちの攻撃は全部予知されている。
こりゃすごい。
それでも倒してしまうんだから。
山田風太郎の『甲賀忍法帖』では、薬師寺天膳という不死の忍者が出てくる。彼はいかにして敗れるのか。みたいな興奮を再現してくれるのは、このジョジョ以外にないだろう。
一方、『バキ』の続き『範馬刃牙』を3巻まで読んだ。
バキは昆虫を相手にシャドウをこなしている。
むちゃくちゃである。
漫画の荒唐無稽ではすまされない無茶苦茶さがある。
バキはカマキリを2メートルの体長があるものと想定して、空想の巨大カマキリと闘う。
すべての格闘技が通用しない。
あげく、バキはカマキリ拳法で対抗する。
そのときの著者のナレーションがすごい。
最強をめざして異種格闘技を闘ってきた人間がたどりついたのは、なんと同種格闘技だ!
頭が悪すぎてあいた口がふさがらない。
たどりついたのは「同種格闘技」ではなく、「昆虫こそ最強」だろう。
たとえば柔道家相手に闘って、すべての格闘技が通用せず、バキも柔道で対抗するとしたら「たどりついたのは同種格闘技」ではなく「柔道こそ最強」ではないか。
ここでもやはり、バキの強さに根拠がなくて、イライラする。
著者は、ライオンでも小さければ弱い、カマキリでも大きければ最強だ、なんてちゃんと書いているのだから、小柄なバキが勝つにはバキが強い理由をつけてくれないと納得できない。多くの格闘家は強くなりたいがために、体を大きくするための努力を怠らない。バキにはそんな努力のあとは見られないのだ。
小柄なバキが、大柄な勇次郎に勝つには、勇次郎の老いを待つしかないのではないか。バキが優れている点は、年齢の若さ以外に見つからない。
ジャイロ・ツェペリのように、求めるものはただ「納得」なのだ。
板垣漫画は、面白いのだが、頭が悪くて品がないのが残念だ。
きっと著者は山本キッドや亀田が好きなのであって、間違ってもノゲイラやヴォルク・ハンみたいな詰め将棋格闘を認めていないふしがある。
バキ外伝の『疵面』を2巻まで読んだ。
ヤクザの花山の物語。『範馬刃牙』も『バキ』もなんだか全体に「外伝」のような印象があるが、この『疵面』は面白い。
巨大なホオジロザメと水中で闘って、勝ってしまうんだから。
少々鼻につくのは、侠気を賛美する描き方だ。
『グラップラー刃牙』のときに暴走族が腕を骨折しながらプロの格闘家に勝つシーンがあった。彼の武器は根性だけだったのだ。
少年漫画のお約束として、暴走族やヤクザ、不良に対して肯定的な描き方をしている事情はわかるが、これもまた、頭が悪い。
本来なら、その人物がヤクザなり不良なり暴走族の道を選んだ時点で、そいつは負けなのだ。根性、精神の弱さが露呈している。
と、まあ、漫画にメクジラ立ててもしかたないのだが、格闘技ファンがみんな板垣漫画を手放しで絶賛しているわけではない、ということだけは主張しておきたい。
板垣漫画は面白いけど、空想ギャグで、実際の格闘技とは面白がるポイントが違うのだ。
荒木飛呂彦の『スティール・ボール・ラン』を8巻まで読んだ。
現在10巻まで刊行中。
これはジョジョの奇妙な冒険のパート7にあたるが、まあ、面白いこと面白いこと。
時代は19世紀末。アメリカ大陸横断レースでの闘い。
とにかくツキにツキまくるポコロロや、時間を6秒だけ戻すことができるマンダムとか、回転する鉄球を操るジャイロ・ツェペリとか、肉体をスプレーで吹き付けることができるホットパンツとか、磁力を利用するブンブーン一家とか、身体をバラバラにしてロープで飛ばせるマウンテン・ティムとか、いろいろ出てくる。
作中、ジャイロ・ツェペリが言うように、この漫画での闘いは、「詰め将棋」なのだ。
たとえば、6秒時間を戻すことができる敵をどうやって倒せるのか?
すべての奇襲は無効になる。
こっちの攻撃は全部予知されている。
こりゃすごい。
それでも倒してしまうんだから。
山田風太郎の『甲賀忍法帖』では、薬師寺天膳という不死の忍者が出てくる。彼はいかにして敗れるのか。みたいな興奮を再現してくれるのは、このジョジョ以外にないだろう。
一方、『バキ』の続き『範馬刃牙』を3巻まで読んだ。
バキは昆虫を相手にシャドウをこなしている。
むちゃくちゃである。
漫画の荒唐無稽ではすまされない無茶苦茶さがある。
バキはカマキリを2メートルの体長があるものと想定して、空想の巨大カマキリと闘う。
すべての格闘技が通用しない。
あげく、バキはカマキリ拳法で対抗する。
そのときの著者のナレーションがすごい。
最強をめざして異種格闘技を闘ってきた人間がたどりついたのは、なんと同種格闘技だ!
頭が悪すぎてあいた口がふさがらない。
たどりついたのは「同種格闘技」ではなく、「昆虫こそ最強」だろう。
たとえば柔道家相手に闘って、すべての格闘技が通用せず、バキも柔道で対抗するとしたら「たどりついたのは同種格闘技」ではなく「柔道こそ最強」ではないか。
ここでもやはり、バキの強さに根拠がなくて、イライラする。
著者は、ライオンでも小さければ弱い、カマキリでも大きければ最強だ、なんてちゃんと書いているのだから、小柄なバキが勝つにはバキが強い理由をつけてくれないと納得できない。多くの格闘家は強くなりたいがために、体を大きくするための努力を怠らない。バキにはそんな努力のあとは見られないのだ。
小柄なバキが、大柄な勇次郎に勝つには、勇次郎の老いを待つしかないのではないか。バキが優れている点は、年齢の若さ以外に見つからない。
ジャイロ・ツェペリのように、求めるものはただ「納得」なのだ。
板垣漫画は、面白いのだが、頭が悪くて品がないのが残念だ。
きっと著者は山本キッドや亀田が好きなのであって、間違ってもノゲイラやヴォルク・ハンみたいな詰め将棋格闘を認めていないふしがある。
バキ外伝の『疵面』を2巻まで読んだ。
ヤクザの花山の物語。『範馬刃牙』も『バキ』もなんだか全体に「外伝」のような印象があるが、この『疵面』は面白い。
巨大なホオジロザメと水中で闘って、勝ってしまうんだから。
少々鼻につくのは、侠気を賛美する描き方だ。
『グラップラー刃牙』のときに暴走族が腕を骨折しながらプロの格闘家に勝つシーンがあった。彼の武器は根性だけだったのだ。
少年漫画のお約束として、暴走族やヤクザ、不良に対して肯定的な描き方をしている事情はわかるが、これもまた、頭が悪い。
本来なら、その人物がヤクザなり不良なり暴走族の道を選んだ時点で、そいつは負けなのだ。根性、精神の弱さが露呈している。
と、まあ、漫画にメクジラ立ててもしかたないのだが、格闘技ファンがみんな板垣漫画を手放しで絶賛しているわけではない、ということだけは主張しておきたい。
板垣漫画は面白いけど、空想ギャグで、実際の格闘技とは面白がるポイントが違うのだ。
楽しき没落―種村季弘の綺想の映画館
2006年11月8日 読書
ISBN:4846004872 単行本 種村 季弘 論創社 ¥2,100
種村季弘の『楽しき没落』を読んだ。
サブタイトルに「種村季弘の綺想の映画館」とあるとおり、自選の映画エッセイ集。
以下、目次と、主にとりあげられている監督や作品など。
1(海外映画)
楽しき没落(ビリー・ワイルダー「お熱い夜をあなたに」)
物質の喜劇からの逃亡(ジョン・フランケンハイマー「影なき狙撃者」「大列車作戦」)
管理社会のなかの永久革命者(ロマン・ポランスキー「水の中のナイフ」)
映像死滅理論の魔笛奏者(フェデリコ・フェリーニ「81/2」)
仮面劇の復活(トニー・リチャードソン「ラヴド・ワン」)
終わりのない夜に旅立ったふたり(イングマル・ベルイマン「第七の封印」「沈黙」ロジェ・ヴァディム「血とバラ」)
キング・コングの図像学(メリアン・C・クーパー&アーネスト・B・シェードザック「キング・コング」)
魔女変身(ブルネロ・ロンディ「悪魔つき」)
スキャンダリストの栄光(ルイス・ブニュエル「昼顔」)
子供部屋のブニュエル(ルイス・ブニュエル「自由の幻想」)
運命の輪 格子の牢獄(ルイス・ブニュエル「ビリディアナ」)
ある双斧伝説(ダニエル・シュミット「デ・ジャ・ヴュ」)
ベラスケスの構図を見た(ビクトル・エリセ「マルメロの陽光」)
2(日本映画)
死にそこないの美学(鈴木清順「陽炎座」)
鏡が死児を育てる(吉田喜重「情炎」)
天邪鬼精神の健在(若松孝二「犯された白衣」「腹貸し女」)
アンチ・エロティカーの世界(三隅研次、イングマル・ベルイマン「野いちご」)
大衆映画は旧態を墨守せよ(五社英雄「丹下左膳 飛燕居合い斬り」)
怪奇映画の早すぎた埋葬(中川信夫「東海道四谷怪談」)
3(インタビュー)
綺想の映画館
単行本未収録のエッセイと、『怪物のユートピア』『夢の覗き箱』『死にそこないの美学』収録のエッセイを集めてあるが、すべてに加筆修正がなされている。
30年以上前のエッセイもあり、その文章は60年代、あるいは70年代の空気を反映し、著者自身の若さもあって、アグレッシブなものを感じる。
この本には、映画を見に行くことは、視覚と聴覚の楽しみだけでなく、映画館の雰囲気やら、そこにたどりつくまでの行程や、嗅覚、触覚などいろんな体験をすることだ、というようなことが書かれている。種村季弘の時代では、座席にナンキンムシがいて、坐ると痛いことも含めて、映画の体験だったのだ。
思えば、アングラ演劇を見に行ったり、ニューウェイヴのライブを見に行くときは、単なる観客でいるわけにはいかず、客も一緒になってその場を成立させていたように記憶している。
最近、自分が観客に徹していることが多く、これは時代のせいなのか、老いのせいなのか、と考えてみると、ちょっと寂しい。
種村季弘の『楽しき没落』を読んだ。
サブタイトルに「種村季弘の綺想の映画館」とあるとおり、自選の映画エッセイ集。
以下、目次と、主にとりあげられている監督や作品など。
1(海外映画)
楽しき没落(ビリー・ワイルダー「お熱い夜をあなたに」)
物質の喜劇からの逃亡(ジョン・フランケンハイマー「影なき狙撃者」「大列車作戦」)
管理社会のなかの永久革命者(ロマン・ポランスキー「水の中のナイフ」)
映像死滅理論の魔笛奏者(フェデリコ・フェリーニ「81/2」)
仮面劇の復活(トニー・リチャードソン「ラヴド・ワン」)
終わりのない夜に旅立ったふたり(イングマル・ベルイマン「第七の封印」「沈黙」ロジェ・ヴァディム「血とバラ」)
キング・コングの図像学(メリアン・C・クーパー&アーネスト・B・シェードザック「キング・コング」)
魔女変身(ブルネロ・ロンディ「悪魔つき」)
スキャンダリストの栄光(ルイス・ブニュエル「昼顔」)
子供部屋のブニュエル(ルイス・ブニュエル「自由の幻想」)
運命の輪 格子の牢獄(ルイス・ブニュエル「ビリディアナ」)
ある双斧伝説(ダニエル・シュミット「デ・ジャ・ヴュ」)
ベラスケスの構図を見た(ビクトル・エリセ「マルメロの陽光」)
2(日本映画)
死にそこないの美学(鈴木清順「陽炎座」)
鏡が死児を育てる(吉田喜重「情炎」)
天邪鬼精神の健在(若松孝二「犯された白衣」「腹貸し女」)
アンチ・エロティカーの世界(三隅研次、イングマル・ベルイマン「野いちご」)
大衆映画は旧態を墨守せよ(五社英雄「丹下左膳 飛燕居合い斬り」)
怪奇映画の早すぎた埋葬(中川信夫「東海道四谷怪談」)
3(インタビュー)
綺想の映画館
単行本未収録のエッセイと、『怪物のユートピア』『夢の覗き箱』『死にそこないの美学』収録のエッセイを集めてあるが、すべてに加筆修正がなされている。
30年以上前のエッセイもあり、その文章は60年代、あるいは70年代の空気を反映し、著者自身の若さもあって、アグレッシブなものを感じる。
この本には、映画を見に行くことは、視覚と聴覚の楽しみだけでなく、映画館の雰囲気やら、そこにたどりつくまでの行程や、嗅覚、触覚などいろんな体験をすることだ、というようなことが書かれている。種村季弘の時代では、座席にナンキンムシがいて、坐ると痛いことも含めて、映画の体験だったのだ。
思えば、アングラ演劇を見に行ったり、ニューウェイヴのライブを見に行くときは、単なる観客でいるわけにはいかず、客も一緒になってその場を成立させていたように記憶している。
最近、自分が観客に徹していることが多く、これは時代のせいなのか、老いのせいなのか、と考えてみると、ちょっと寂しい。
ISBN:4003203410 文庫 駒田 信二 岩波書店 ¥693
平凡社の中国古典文学大系版に加筆訂正をしたバ−ジョン。
1211年、南宋の桂万栄(ケイバンエイ)が編纂した裁判実話集。全部で144の章にわかれている。
こどもを引っ張りあって実の母親をつきとめる大岡政談の元ネタがあったりする。
いくつか例をひいておこう。
「絹布の切断」
我こそは絹の持ち主だと言い合う2人を前にして、役人は絹をまっぷたつに切ってそれぞれに分け与える。
その後を尾けて、かたや「この絹は太守さまからのいただきものだ」と大切にし、かたや「ひどいめにあった」とプンプン。
この態度の違いで、絹の持ち主をつきとめる。
「井中の死体」
井戸の中で夫が死んでいると泣く女。
近所の者にもあらためさせると「暗くてよくわかりません。ひきあげて確認しましょう」と。
それを聞いてひらめく。
暗くて確認できないのに、なぜ、夫だとわかったのか!
犯人の偽装工作をあばいた例や、犯人をおびきよせるために囮を使ったり、真相を言わせるために別件でつかまえてみたり。
それにしても、当時の中国で囮と拷問が横行していたのが驚きだ。
いや、現在の日本でもその実情は同じなのかもしれない。
普通なら逮捕されてもシラをきりとおせばいいものを、なぜかいったんつかまった容疑者たちはベラベラと自供をはじめるではないか。
精神的に何かされないかぎり、非常に不自然な話だ。
平凡社の中国古典文学大系版に加筆訂正をしたバ−ジョン。
1211年、南宋の桂万栄(ケイバンエイ)が編纂した裁判実話集。全部で144の章にわかれている。
こどもを引っ張りあって実の母親をつきとめる大岡政談の元ネタがあったりする。
いくつか例をひいておこう。
「絹布の切断」
我こそは絹の持ち主だと言い合う2人を前にして、役人は絹をまっぷたつに切ってそれぞれに分け与える。
その後を尾けて、かたや「この絹は太守さまからのいただきものだ」と大切にし、かたや「ひどいめにあった」とプンプン。
この態度の違いで、絹の持ち主をつきとめる。
「井中の死体」
井戸の中で夫が死んでいると泣く女。
近所の者にもあらためさせると「暗くてよくわかりません。ひきあげて確認しましょう」と。
それを聞いてひらめく。
暗くて確認できないのに、なぜ、夫だとわかったのか!
犯人の偽装工作をあばいた例や、犯人をおびきよせるために囮を使ったり、真相を言わせるために別件でつかまえてみたり。
それにしても、当時の中国で囮と拷問が横行していたのが驚きだ。
いや、現在の日本でもその実情は同じなのかもしれない。
普通なら逮捕されてもシラをきりとおせばいいものを、なぜかいったんつかまった容疑者たちはベラベラと自供をはじめるではないか。
精神的に何かされないかぎり、非常に不自然な話だ。
ジャスミンを銃口に―重信房子歌集
2006年11月6日 読書
ISBN:4344010159 単行本 重信 房子 幻冬舎 ¥1,470
日本赤軍の重信房子の短歌をおさめた本。
獄中から寄せられた短歌3500あまりの作品から選ばれている。
冬の夜を会いたい人の靴音はきっと今でも聞きわけられる
逆光に光るうぶ毛が踊るよう笑いころげた君のまぶしさ
な〜んて「赤軍」「獄中」とは無縁の抒情をうたったものもあれば、
もう二度と会えぬと思いし無期刑の友に証言台で会えた喜び
独房の唯一の居場所座布団のへこみに日々の重なりを知る
など、獄中のことがらを綴ったこと、
友の死を「見捨てたわけではないのだから」号泣する君の肩をゆさぶる
一行も書かない自伝を胸に秘め壮大な絵を君は描いた
Gジャンに口笛吹いてあらわれた軽やかな君今日が命日
などなど同志たちを描いた歌。
世界中敵になってもお前には我々が居ると父の文あり
わがために辛苦を受けし母なれど母ゆえにこそそれを語らず
など家族について。
泣かせるのは、巻末に載せられた姉からの手紙で、そこには重信房子の家族に対するマスコミや小市民たちの嫌がらせについて書いてある。
「死んで詫びろ」と言ってきた電話に、父親はこう答えたという。
「二十歳を過ぎた娘が自分の考えで行動していることを親がいちいち謝らんといかんのでしょうか。それは娘に対しても失礼です」
うむ。毅然としている。
先日読んだ香山リカの本でも、自己責任の問題で、本人のしでかしたことに対して、家族にバッシングがいくため、マスコミや小市民対策なのか、ひたすら謝りつづけている光景に違和感をとなえていた。
まったく。
重信房子はパレスチナにおいては、英雄である。
そして、彼女が問われている罪は、PFLPの作戦の「共謀」である。共謀したとされる関係者はアラブの地にいるか、あるいは既に死亡している。現実に何が起こったのか立証できないことで筋書きを書かれている。
パレスチナから呼ばれて来た証人は、裁判長に「彼女には罰ではなく、褒賞を与えてください!」と訴えたという。
この本にはあえておさめられなかったという、イデオロギーをよんだ膨大な数の短歌もぜひとも読んでみたいものだ。
誰だったか忘れてしまったが、英雄的な一面をもつ重信房子を、たった1つのエピソードで転落させてしまったコメンテーターがいて、そのイメージの喚起力に驚いたことがある。
それは、「彼女は歯槽のう漏なんですよ」というものだった。
栄光も一気に瓦解しちゃうんじゃないかな。
思想は歯槽のう漏に勝てないのか?
日本赤軍の重信房子の短歌をおさめた本。
獄中から寄せられた短歌3500あまりの作品から選ばれている。
冬の夜を会いたい人の靴音はきっと今でも聞きわけられる
逆光に光るうぶ毛が踊るよう笑いころげた君のまぶしさ
な〜んて「赤軍」「獄中」とは無縁の抒情をうたったものもあれば、
もう二度と会えぬと思いし無期刑の友に証言台で会えた喜び
独房の唯一の居場所座布団のへこみに日々の重なりを知る
など、獄中のことがらを綴ったこと、
友の死を「見捨てたわけではないのだから」号泣する君の肩をゆさぶる
一行も書かない自伝を胸に秘め壮大な絵を君は描いた
Gジャンに口笛吹いてあらわれた軽やかな君今日が命日
などなど同志たちを描いた歌。
世界中敵になってもお前には我々が居ると父の文あり
わがために辛苦を受けし母なれど母ゆえにこそそれを語らず
など家族について。
泣かせるのは、巻末に載せられた姉からの手紙で、そこには重信房子の家族に対するマスコミや小市民たちの嫌がらせについて書いてある。
「死んで詫びろ」と言ってきた電話に、父親はこう答えたという。
「二十歳を過ぎた娘が自分の考えで行動していることを親がいちいち謝らんといかんのでしょうか。それは娘に対しても失礼です」
うむ。毅然としている。
先日読んだ香山リカの本でも、自己責任の問題で、本人のしでかしたことに対して、家族にバッシングがいくため、マスコミや小市民対策なのか、ひたすら謝りつづけている光景に違和感をとなえていた。
まったく。
重信房子はパレスチナにおいては、英雄である。
そして、彼女が問われている罪は、PFLPの作戦の「共謀」である。共謀したとされる関係者はアラブの地にいるか、あるいは既に死亡している。現実に何が起こったのか立証できないことで筋書きを書かれている。
パレスチナから呼ばれて来た証人は、裁判長に「彼女には罰ではなく、褒賞を与えてください!」と訴えたという。
この本にはあえておさめられなかったという、イデオロギーをよんだ膨大な数の短歌もぜひとも読んでみたいものだ。
誰だったか忘れてしまったが、英雄的な一面をもつ重信房子を、たった1つのエピソードで転落させてしまったコメンテーターがいて、そのイメージの喚起力に驚いたことがある。
それは、「彼女は歯槽のう漏なんですよ」というものだった。
栄光も一気に瓦解しちゃうんじゃないかな。
思想は歯槽のう漏に勝てないのか?
うつし世の乱歩 父・江戸川乱歩の憶い出
2006年11月5日 読書
ISBN:4309017630 単行本 平井 隆太郎 河出書房新社 ¥1,890
家族としての乱歩の記録だけではない。
著者が1965年に書いた乱歩エッセイから、現在にいたるまでの、文章の進歩もみてとれる!
1、父の憶い出
父・乱歩の憶い出
亡父回顧
亡父の一面
2、父のことあれこれ
父・乱歩のことあれこれ
亡父乱歩の古い友人
父と少年小説
漫画オタクだった乱歩
父と終戦
亡父乱歩とユーモア
乱歩と机
もう一人の「江戸川乱歩」
3、父のいあ風景
亡父乱歩のいた光景
亡父随想
心理学的見地から見た明智対黒蜥蜴
怪人二十面相−怪盗から怪人へ
「常識」を超能力に変える術−「電人M」解説
理屈に合った「不思議な話」ー「透明怪人」解説
記録魔だった江戸川乱歩
4、父を語る−インタビュー、座談、講演
回想の江戸川乱歩
座談会 ミステリーの父・江戸川乱歩(中島河太郎、山村正夫、藤田昌司)
父、江戸川乱歩を語る
5、夫の魔力−乱歩夫人・平井隆
二様の性格
夫を語る
夫の魔力
あとがき 父に替わって/平井憲太郎
解説 乱歩の空/本多正一
乱歩は名張に生まれて、守口や門真に住んでいる時期が長かった。
夜遅くに「何ぞ食うもんないか」と家族の前にあらわれる思い出とか、「ビフテキ」のことをステーキなんだから「ビステキ」と呼んでいたエピソードなど、どうでもいいような思い出が、親近感をよんで、面白かった。
家族としての乱歩の記録だけではない。
著者が1965年に書いた乱歩エッセイから、現在にいたるまでの、文章の進歩もみてとれる!
1、父の憶い出
父・乱歩の憶い出
亡父回顧
亡父の一面
2、父のことあれこれ
父・乱歩のことあれこれ
亡父乱歩の古い友人
父と少年小説
漫画オタクだった乱歩
父と終戦
亡父乱歩とユーモア
乱歩と机
もう一人の「江戸川乱歩」
3、父のいあ風景
亡父乱歩のいた光景
亡父随想
心理学的見地から見た明智対黒蜥蜴
怪人二十面相−怪盗から怪人へ
「常識」を超能力に変える術−「電人M」解説
理屈に合った「不思議な話」ー「透明怪人」解説
記録魔だった江戸川乱歩
4、父を語る−インタビュー、座談、講演
回想の江戸川乱歩
座談会 ミステリーの父・江戸川乱歩(中島河太郎、山村正夫、藤田昌司)
父、江戸川乱歩を語る
5、夫の魔力−乱歩夫人・平井隆
二様の性格
夫を語る
夫の魔力
あとがき 父に替わって/平井憲太郎
解説 乱歩の空/本多正一
乱歩は名張に生まれて、守口や門真に住んでいる時期が長かった。
夜遅くに「何ぞ食うもんないか」と家族の前にあらわれる思い出とか、「ビフテキ」のことをステーキなんだから「ビステキ」と呼んでいたエピソードなど、どうでもいいような思い出が、親近感をよんで、面白かった。
つかしん、ニューウェイヴ通信
2006年11月4日 アイドルつかしんで、H@chi、BANANA、いちごっ娘、ミューズのライブ2回公演。
アメリカ村SOCIOで「ニュ−ウェイヴ通信」
これもまた、時間みつけて書きます。
アメリカ村SOCIOで「ニュ−ウェイヴ通信」
これもまた、時間みつけて書きます。
小説の方はもうすっかり忘れてしまったけど、漫画を読んで思い出そうとしてみた。
でも、どうも漫画は原作をどんどん離れていっているようだ。
後日くわしく書きます。
ちょっと書くのを怠っていると、16巻まで読んだのか17巻まで読んだのかも忘れてしまった。
特別編も読んだが、そのタイトルも調べないと思い出せない。
でも、どうも漫画は原作をどんどん離れていっているようだ。
後日くわしく書きます。
ちょっと書くのを怠っていると、16巻まで読んだのか17巻まで読んだのかも忘れてしまった。
特別編も読んだが、そのタイトルも調べないと思い出せない。
10月から、仕事を増やして、多いときにはかけもちで1日に20時間働いたりしている。
労働に時間をとられると、ついつい感性が消耗していくが、それ以上に、かなり前向きに働こうという勤務意欲をかきたてないと、「あ〜、めんどくさいな〜」「休んじゃおっかな〜」「体調悪いような気がするな〜」と、逃げることなかり頭に浮かんでしまう。
そこで、前向きな漫画を読むことにした。
『昂〜すばる』曽田正人。1巻〜11巻まで。
誘われてバレエをはじめた「すばる」ちゃんのダンス漫画。
彼女はダンスの天才で、コンクールに出れば優勝しちゃうし、第一線のダンサーには目をつけられるし、ストリートダンスのダンスバトルも何の予備知識もなく同等に対抗できる。
かっこいい。
驚いたことに、この「すばる」という主人公は、実は宇宙人らしいのだ。なにげなく読んでいたときは気づかなかったが、確かにそうとしか思えない伏線がいっぱい張ってあった。
まず、すばるはバレエにおいて滞空時間が異常に長いジャンプを実現する。それは、滞空時間と名付けるのもおこがましいほどで、まさに空中に浮かび続けることができるのだ。
何の経験もないダンスをいきなり会得する能力も人間離れしているし、彼女のダンスを見ていると、ダンスにまったく興味のない囚人たちまでもが、ダンスにひきこまれ、強い感情をひきおこし、あわや暴動まで起こしてしまうのだ。
人間には不可能なわざである。
宇宙人だとはっきり示したエピソードは、ボレロ編全体で語られる。
ダンス界のトップで並ぶものなど誰もいないダンサーがライバル(?)としてあらわれる。
彼女のダンスはまさに神業で、彼女自身、自分は宇宙人とコミュニケーションをとるためにダンスする、と豪語しているのだ。つまり、もしも地球に宇宙人がやってきたとき、言葉よりもダンスの方が、彼らとコミュニケートできるんじゃないか、ということで、その域の超絶ダンスを既に彼女は獲得しているのだという。
その彼女が踊るボレロで誰にオカルト的接触を果たしたかというと、他ならぬ「すばる」なのだ!
また、FBIの不思議な能力を持った男性とのエピソードでも、すばるのオカルト的、というか宇宙人的能力が披露される。
たとえば、すばるが好き勝手に飲食しまくった後、FBIの男性が無造作に置いて行ったお金を数えると、なんと、飲食代ぴったりだった、というエピソードがある。
これは、一見、すばるがどれだけ飲食するのかをFBIの男性が予知して、お金をおいていった話に思えるが、逆には考えられないだろうか。
すなわち、すばるは、FBIの男性が置いて行ったお金を数えもせずに、ちょうどその分だけ飲食したのだ。
不思議な能力を発揮したのは、すばるの側だったのである。
そういう「すばる=宇宙人」を裏付けるエピソードに満ちた作品だが、もとより、名前の「昂」が宇宙人であることを明らかに示していたことは言うまでもない。
労働に時間をとられると、ついつい感性が消耗していくが、それ以上に、かなり前向きに働こうという勤務意欲をかきたてないと、「あ〜、めんどくさいな〜」「休んじゃおっかな〜」「体調悪いような気がするな〜」と、逃げることなかり頭に浮かんでしまう。
そこで、前向きな漫画を読むことにした。
『昂〜すばる』曽田正人。1巻〜11巻まで。
誘われてバレエをはじめた「すばる」ちゃんのダンス漫画。
彼女はダンスの天才で、コンクールに出れば優勝しちゃうし、第一線のダンサーには目をつけられるし、ストリートダンスのダンスバトルも何の予備知識もなく同等に対抗できる。
かっこいい。
驚いたことに、この「すばる」という主人公は、実は宇宙人らしいのだ。なにげなく読んでいたときは気づかなかったが、確かにそうとしか思えない伏線がいっぱい張ってあった。
まず、すばるはバレエにおいて滞空時間が異常に長いジャンプを実現する。それは、滞空時間と名付けるのもおこがましいほどで、まさに空中に浮かび続けることができるのだ。
何の経験もないダンスをいきなり会得する能力も人間離れしているし、彼女のダンスを見ていると、ダンスにまったく興味のない囚人たちまでもが、ダンスにひきこまれ、強い感情をひきおこし、あわや暴動まで起こしてしまうのだ。
人間には不可能なわざである。
宇宙人だとはっきり示したエピソードは、ボレロ編全体で語られる。
ダンス界のトップで並ぶものなど誰もいないダンサーがライバル(?)としてあらわれる。
彼女のダンスはまさに神業で、彼女自身、自分は宇宙人とコミュニケーションをとるためにダンスする、と豪語しているのだ。つまり、もしも地球に宇宙人がやってきたとき、言葉よりもダンスの方が、彼らとコミュニケートできるんじゃないか、ということで、その域の超絶ダンスを既に彼女は獲得しているのだという。
その彼女が踊るボレロで誰にオカルト的接触を果たしたかというと、他ならぬ「すばる」なのだ!
また、FBIの不思議な能力を持った男性とのエピソードでも、すばるのオカルト的、というか宇宙人的能力が披露される。
たとえば、すばるが好き勝手に飲食しまくった後、FBIの男性が無造作に置いて行ったお金を数えると、なんと、飲食代ぴったりだった、というエピソードがある。
これは、一見、すばるがどれだけ飲食するのかをFBIの男性が予知して、お金をおいていった話に思えるが、逆には考えられないだろうか。
すなわち、すばるは、FBIの男性が置いて行ったお金を数えもせずに、ちょうどその分だけ飲食したのだ。
不思議な能力を発揮したのは、すばるの側だったのである。
そういう「すばる=宇宙人」を裏付けるエピソードに満ちた作品だが、もとより、名前の「昂」が宇宙人であることを明らかに示していたことは言うまでもない。
K-Paletteジュニアダンス決勝、今池商店街STSライブ、安井献誕生会
2006年10月29日 アイドルなんばパークスで「K-Palette CUP」ジュニアダンスチャンピオンシップの決勝。
http://50900.jp/dance/index.html
出場順に、
B-FlOOR
チビパワフル
美姫
Call Da Tribe
KYOKA
シャカラカバービー
Dixy ♪♪
Jungle
CHAPS
GALE
Tiare
COOL MINT
妃
RY’S
One’s butt
Barbie
Pee Ka Boo
以上の17組。
いろんなダンスコンテストで入賞しているチームが複数参加しており、今回はどこが優勝するやら、ドキドキワクワク。
結果は次のとおり。
優勝 KYOKA
準優勝 COOL MINT
第3位 美姫
第4位 Barbie
第5位 Call Da Tribe
第6位 Pee Ka Boo
第7位 One’s butt
プリティ賞 シャカラカバービー
ベストキッズ賞 チビパワフル
審査員特別賞 CHAPS
セガミ賞 妃
KYOKAはラッシュボールのソロ。なるほどね〜。
COOL MINTも美姫も遜色なかったけど、今回はこれで納得。
パークスのえらいさんの挨拶が、校長先生の長い話みたいで、退屈すぎて面白かった。
西成の今池本通商店街でSTSのイベント。
一商店街一国運動で、この商店街はアメリカのお祭り。
今日は2回公演だったが、2回目のみ見た。
TOUCHは2曲。
ラブ・ライク・キャンディフロス
タイムリミット
ミューズは4曲。
ちょっとだけMY LOVE
笑顔の力
好きと言いなさい
満月の夜に迎えに来て
はじめてアイドルのイベントを見たとおぼしきおっちゃんたちも多く、感心のためいきをもらしていたのが感動的だった。
ただ、時間が全体におしており、待切れなくなったおっちゃんがライブがはじまる前に「別にアイドルを見たいわけじゃない!」とか負け惜しみを大声で言いながら出て行ったのも面白かった。(そのおっちゃんは、数分して戻ってきた)
北堀江のカフェFUTUROで安井献くんのバースデイパーティ。
僕はひととおりイベントが終わったあとの二次会にあらかじめ予告されたシークレットゲストとして参加。
安井くんに借りていたオルテガ・イ・ガセットの『大衆の反逆』を返却がてら、その内容と、ブックカバーからの朗読パフォーマンスをした。音楽には、これもノリくんに返却がてらのアネクドーテン(今は読み方が違うらしいが、日本に最初に紹介されたときは、この読み方だったので、こう書いておく。最初の刷り込みというのはおそろしいもので、いまだに「リアイソンセスダンゲロイセス」(危険な関係)と呼んでしまうしね!)
安井くんのDJとか、よしの番長の乱入DJとか、ヒロこてんの萌えキャピダンスなどがあり、たいへん楽しめた。
ロックマガジン関係の先輩にも初対面したし、実験アキレスの最新号を入手したり。(実験アキレス、あいかわらず、自分の原稿がめちゃくちゃ面白い)
http://50900.jp/dance/index.html
出場順に、
B-FlOOR
チビパワフル
美姫
Call Da Tribe
KYOKA
シャカラカバービー
Dixy ♪♪
Jungle
CHAPS
GALE
Tiare
COOL MINT
妃
RY’S
One’s butt
Barbie
Pee Ka Boo
以上の17組。
いろんなダンスコンテストで入賞しているチームが複数参加しており、今回はどこが優勝するやら、ドキドキワクワク。
結果は次のとおり。
優勝 KYOKA
準優勝 COOL MINT
第3位 美姫
第4位 Barbie
第5位 Call Da Tribe
第6位 Pee Ka Boo
第7位 One’s butt
プリティ賞 シャカラカバービー
ベストキッズ賞 チビパワフル
審査員特別賞 CHAPS
セガミ賞 妃
KYOKAはラッシュボールのソロ。なるほどね〜。
COOL MINTも美姫も遜色なかったけど、今回はこれで納得。
パークスのえらいさんの挨拶が、校長先生の長い話みたいで、退屈すぎて面白かった。
西成の今池本通商店街でSTSのイベント。
一商店街一国運動で、この商店街はアメリカのお祭り。
今日は2回公演だったが、2回目のみ見た。
TOUCHは2曲。
ラブ・ライク・キャンディフロス
タイムリミット
ミューズは4曲。
ちょっとだけMY LOVE
笑顔の力
好きと言いなさい
満月の夜に迎えに来て
はじめてアイドルのイベントを見たとおぼしきおっちゃんたちも多く、感心のためいきをもらしていたのが感動的だった。
ただ、時間が全体におしており、待切れなくなったおっちゃんがライブがはじまる前に「別にアイドルを見たいわけじゃない!」とか負け惜しみを大声で言いながら出て行ったのも面白かった。(そのおっちゃんは、数分して戻ってきた)
北堀江のカフェFUTUROで安井献くんのバースデイパーティ。
僕はひととおりイベントが終わったあとの二次会にあらかじめ予告されたシークレットゲストとして参加。
安井くんに借りていたオルテガ・イ・ガセットの『大衆の反逆』を返却がてら、その内容と、ブックカバーからの朗読パフォーマンスをした。音楽には、これもノリくんに返却がてらのアネクドーテン(今は読み方が違うらしいが、日本に最初に紹介されたときは、この読み方だったので、こう書いておく。最初の刷り込みというのはおそろしいもので、いまだに「リアイソンセスダンゲロイセス」(危険な関係)と呼んでしまうしね!)
安井くんのDJとか、よしの番長の乱入DJとか、ヒロこてんの萌えキャピダンスなどがあり、たいへん楽しめた。
ロックマガジン関係の先輩にも初対面したし、実験アキレスの最新号を入手したり。(実験アキレス、あいかわらず、自分の原稿がめちゃくちゃ面白い)
千日前CLUB WATERで、ライブイベント「ビッキーホリデイVOL.2」
テルオ、東京ピーチ、RICKY、EeL、pLumsonic!、航空電子
映像とBGMはミンカパノピカのエイジ君。
仕事帰りに駆け付けて見たけど、ビッキーのお気に入りを集めただけあって、全体に楽しい雰囲気で包まれていた。
特製のチーズケーキもいただきました。
会場では友人たちにも多数会えて、楽しかった。
今回、pLumsonic!をはじめて見たのだけれど、そうか、友人たちが「ニョキ〜」とうれしそうに言ってたのは、これだったのか、と確認した。
ニョキ〜。
テルオ、東京ピーチ、RICKY、EeL、pLumsonic!、航空電子
映像とBGMはミンカパノピカのエイジ君。
仕事帰りに駆け付けて見たけど、ビッキーのお気に入りを集めただけあって、全体に楽しい雰囲気で包まれていた。
特製のチーズケーキもいただきました。
会場では友人たちにも多数会えて、楽しかった。
今回、pLumsonic!をはじめて見たのだけれど、そうか、友人たちが「ニョキ〜」とうれしそうに言ってたのは、これだったのか、と確認した。
ニョキ〜。
ドラゴンクエスト・キャラクターズ トルネコの大冒険3 アドバンス ~不思議のダンジ…
2006年10月27日 ゲーム
Video Game スクウェア・エニックス 2004/06/24 ¥6,279 2002年10月に発売されたPlayStation2用ソフト『トルネコの大冒険3 ~不思議のダンジョン~』のストーリーとゲームシステムを完全移植したタイトル。さらにゲームボーイアドバンス版の追加要素として、新たにエクストラモードが用意されている。 主人公は『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』に登場したトルネコで、世界一の商人とな…
ストーリーモードでエンディングまで。
後日書きます
ストーリーモードでエンディングまで。
後日書きます
ISBN:410542601X 単行本 栩木 玲子 新潮社 ¥1,260
エヴェリン・マクドネルの『ビョークが行く』を読んだ。
著者はポップミュージックの評論家。
出版されたのが2001年で、「ダンサーインザダーク」でアカデミ−賞会場で歌ったところまで。伝記ではなく、インタビューなどによって、著者がいかにしてビョークのファンになっていったのかをたどるような道筋になっている。
僕はシュガーキューブスが好きで、もちろんビョークも大好きだ。
いっとき、1時間ビョークばかり聞いて通勤していたことがある。
日本とは違って、アメリカでは、妖精のイメージはマイナスにしかならない。こどもっぽさは嫌われる。ビョークはそんなわけで、アメリカ人の著者には最初敬遠されているが、ビョークにずぶずぶとはまりこんでいく。
この本を読んだあとには、いくつかのエピソードが、きらめいていた。
●インタビューに答えて「このインタビューがアイスランド語だったら自分を恥じるわね。これは英語だからできるのよ。英語はチープな話題のための言葉だから」
●「私はなんでも好きなことを好きなようにすることができた。束縛されたことは一度もなかった。キルトの掛け布団をかぶったまま学校へ行ったこともあるのよ」
●「母は信号機のてっぺんにのぼって幽体離脱をしちゃうような、そんな人だった。頭がよくて、誇り高くて」
●アイスランドの人はパーティー狂だ。夜明けまでパーティーを楽しむ。ところが夜明けまでは数カ月かかる。
●「人生で最高なのは、赤ワインが1本あって友だちがいて、草の上で寝そべっているか、海に飛び込んでいるときね」
●「アメリカのロックンロール業界はアイスランドの電気工組合に比べてもずっと保守的。電気職人はとにかく適応が大事。毎年新しい器具が出てきて、新しい動きについていくためにいつもいつも研修を受けに行かなきゃならない。でもアメリカのロックンロール業界だけは別で、あの人たちはいつまでもジーンズはいて黒の革ジャン着てギターソロかなんかを聴いているのよ」
●「声は酸素を祝福する。これは体の中の大事なネットワークね。それから神経に相当するストリングス。最後のビートはパルスよ。血液と心臓。パルスは、楽しい曲は1分間にだいたい120ビート、これは私たちがハッピーなときの心拍数といっしょ。アグレッシヴな曲は1分で160ビートで、これはドラム&ベース。気持ちを鎮めたいときは1分間に60くらいまで落とせるかな」
●ビョークはアイスランド語で「白樺」の意味。
●ビョークがはじめて買ったレコードはスパークスの「キモノ・マイ・ハウス」
●「11才のときにレコードを出して、それがアイスランドで大ヒットして私はしりごみした。〜それから14才でパンクバンドはじめて〜それもやめてアインシュトゥルツェンデ・ノイボ−テン・バンドというテロリスト的なカルト実験アナーキー集団を始めて〜」
ふむ。ビョークが白鳥の衣装でアカデミー賞会場で歌ったときの映像って見たいな。
エヴェリン・マクドネルの『ビョークが行く』を読んだ。
著者はポップミュージックの評論家。
出版されたのが2001年で、「ダンサーインザダーク」でアカデミ−賞会場で歌ったところまで。伝記ではなく、インタビューなどによって、著者がいかにしてビョークのファンになっていったのかをたどるような道筋になっている。
僕はシュガーキューブスが好きで、もちろんビョークも大好きだ。
いっとき、1時間ビョークばかり聞いて通勤していたことがある。
日本とは違って、アメリカでは、妖精のイメージはマイナスにしかならない。こどもっぽさは嫌われる。ビョークはそんなわけで、アメリカ人の著者には最初敬遠されているが、ビョークにずぶずぶとはまりこんでいく。
この本を読んだあとには、いくつかのエピソードが、きらめいていた。
●インタビューに答えて「このインタビューがアイスランド語だったら自分を恥じるわね。これは英語だからできるのよ。英語はチープな話題のための言葉だから」
●「私はなんでも好きなことを好きなようにすることができた。束縛されたことは一度もなかった。キルトの掛け布団をかぶったまま学校へ行ったこともあるのよ」
●「母は信号機のてっぺんにのぼって幽体離脱をしちゃうような、そんな人だった。頭がよくて、誇り高くて」
●アイスランドの人はパーティー狂だ。夜明けまでパーティーを楽しむ。ところが夜明けまでは数カ月かかる。
●「人生で最高なのは、赤ワインが1本あって友だちがいて、草の上で寝そべっているか、海に飛び込んでいるときね」
●「アメリカのロックンロール業界はアイスランドの電気工組合に比べてもずっと保守的。電気職人はとにかく適応が大事。毎年新しい器具が出てきて、新しい動きについていくためにいつもいつも研修を受けに行かなきゃならない。でもアメリカのロックンロール業界だけは別で、あの人たちはいつまでもジーンズはいて黒の革ジャン着てギターソロかなんかを聴いているのよ」
●「声は酸素を祝福する。これは体の中の大事なネットワークね。それから神経に相当するストリングス。最後のビートはパルスよ。血液と心臓。パルスは、楽しい曲は1分間にだいたい120ビート、これは私たちがハッピーなときの心拍数といっしょ。アグレッシヴな曲は1分で160ビートで、これはドラム&ベース。気持ちを鎮めたいときは1分間に60くらいまで落とせるかな」
●ビョークはアイスランド語で「白樺」の意味。
●ビョークがはじめて買ったレコードはスパークスの「キモノ・マイ・ハウス」
●「11才のときにレコードを出して、それがアイスランドで大ヒットして私はしりごみした。〜それから14才でパンクバンドはじめて〜それもやめてアインシュトゥルツェンデ・ノイボ−テン・バンドというテロリスト的なカルト実験アナーキー集団を始めて〜」
ふむ。ビョークが白鳥の衣装でアカデミー賞会場で歌ったときの映像って見たいな。
七人のネコとトロンボーン
2006年10月23日 読書
ISBN:4643950943 単行本 谷 啓 読売新聞社 ¥1,427
谷啓の『七人のネコとトロンボーン』を読んだ。
1994年末から1995年7月にかけて『週刊読売』に連載された自伝エッセイ。
クレージーキャッツのリーダー、ハナ肇が死んでから1年たった後に書かれている。
石橋エータローも後を追うかのように胃癌で死んだ。
2人を欠いたクレージーキャッツではあるが、谷啓はこんなことを書いている。
ハナ肇の葬儀で、植木等が興奮のあまり「クレージーキャッツはきょう限り解散します」とマスコミに向けて言ったのを受けて。
「改めて解散することもないし、もちろんハナ肇亡き後解散式などもしていない」
「クレージーキャッツというものがあった以上、ご破算にしてしまうのは寂しい。いままで通りでいいのだ。植木等が思わず『解散だ』といった気持も十分に理解できるが、まあこのままでいいのじゃないか。解散しないクレージーキャッツを残しておこうよ」
クレージーキャッツのストーリーを追っていると、頭に思い浮かぶのはどうしてもモダンチョキチョキズのことになってしまう。曲を聞いても全然連想しないのに。
この本は今も現役で活躍している谷啓が書いているため、読み終えても寂しさが残らないのがいい。
谷啓はかなり変な人間なんだな、と改めて思い知らされる。
鬱々としている自分を鼓舞するために「JAPAN」の縫い取りをしたトレーナーを作って着、家の中をオリンピックにみたてて奮起する、とか。
ブレーキがきかなかったり、右折できなくなったりするボロの車で植木等を命の危険にさらしたり。
駅員さんの指さし確認にハマって、家の中でも常に動くときは指さし確認したり。
なかでも感心したのは、「ガチョーンの極意」
「ガチョーン」は麻雀で牌をひくときに「ビローン」とか「ピシッ」「ムヒュー」「クチョッ」など毎回違うかけ声をかける中から生まれた。
谷啓によるとガチョ−ンの極意は
「万物生きとし生けるものすべてを引きずり込み、一瞬、真空状態にしてガチョーンと引き抜くとバランスが崩れて周りの人たちが皆、なだれ落ちる」
という深いギャグなのだそうだ。ジョジョに出てくるスタンド顔負けだ。
クレージーキャッツがテレビ番組で横縞の紙を揺らしてうつし、画像が乱れていると視聴者に勘違いさせたエピソードが書いてあった。
アンディ・カウフマンの先取りだ!
かなり前、「笑う犬の冒険」で谷啓がレギュラーで出ていたとき、谷啓の笑いは時代遅れだと感じた。でも、こうして谷啓単体で見ると、めちゃくちゃ面白い。
クレージーキャッツ以外の場所では谷啓は場違いを実践しているかのようだ。
この本でも、欽ちゃんの番組に出ていたときの違和感を正直に書いている。
「ぼくは悩んだ。この目の前にいるナマの観客にウケればいいのか、それともテレビカメラの向こう側にいる一般のお茶の間の人にウケればいのか」なーんて。
比較的最近の「ウルルン」でガラスのトロンボーン作ったときのエピソードや、「釣りバカ日誌」のことなども書かれている。
今につながってる!
谷啓の『七人のネコとトロンボーン』を読んだ。
1994年末から1995年7月にかけて『週刊読売』に連載された自伝エッセイ。
クレージーキャッツのリーダー、ハナ肇が死んでから1年たった後に書かれている。
石橋エータローも後を追うかのように胃癌で死んだ。
2人を欠いたクレージーキャッツではあるが、谷啓はこんなことを書いている。
ハナ肇の葬儀で、植木等が興奮のあまり「クレージーキャッツはきょう限り解散します」とマスコミに向けて言ったのを受けて。
「改めて解散することもないし、もちろんハナ肇亡き後解散式などもしていない」
「クレージーキャッツというものがあった以上、ご破算にしてしまうのは寂しい。いままで通りでいいのだ。植木等が思わず『解散だ』といった気持も十分に理解できるが、まあこのままでいいのじゃないか。解散しないクレージーキャッツを残しておこうよ」
クレージーキャッツのストーリーを追っていると、頭に思い浮かぶのはどうしてもモダンチョキチョキズのことになってしまう。曲を聞いても全然連想しないのに。
この本は今も現役で活躍している谷啓が書いているため、読み終えても寂しさが残らないのがいい。
谷啓はかなり変な人間なんだな、と改めて思い知らされる。
鬱々としている自分を鼓舞するために「JAPAN」の縫い取りをしたトレーナーを作って着、家の中をオリンピックにみたてて奮起する、とか。
ブレーキがきかなかったり、右折できなくなったりするボロの車で植木等を命の危険にさらしたり。
駅員さんの指さし確認にハマって、家の中でも常に動くときは指さし確認したり。
なかでも感心したのは、「ガチョーンの極意」
「ガチョーン」は麻雀で牌をひくときに「ビローン」とか「ピシッ」「ムヒュー」「クチョッ」など毎回違うかけ声をかける中から生まれた。
谷啓によるとガチョ−ンの極意は
「万物生きとし生けるものすべてを引きずり込み、一瞬、真空状態にしてガチョーンと引き抜くとバランスが崩れて周りの人たちが皆、なだれ落ちる」
という深いギャグなのだそうだ。ジョジョに出てくるスタンド顔負けだ。
クレージーキャッツがテレビ番組で横縞の紙を揺らしてうつし、画像が乱れていると視聴者に勘違いさせたエピソードが書いてあった。
アンディ・カウフマンの先取りだ!
かなり前、「笑う犬の冒険」で谷啓がレギュラーで出ていたとき、谷啓の笑いは時代遅れだと感じた。でも、こうして谷啓単体で見ると、めちゃくちゃ面白い。
クレージーキャッツ以外の場所では谷啓は場違いを実践しているかのようだ。
この本でも、欽ちゃんの番組に出ていたときの違和感を正直に書いている。
「ぼくは悩んだ。この目の前にいるナマの観客にウケればいいのか、それともテレビカメラの向こう側にいる一般のお茶の間の人にウケればいのか」なーんて。
比較的最近の「ウルルン」でガラスのトロンボーン作ったときのエピソードや、「釣りバカ日誌」のことなども書かれている。
今につながってる!