ダニイル・ハルムスの『ズディグル アプルル』を読んだ。
ハルムスはソ連初期のシュルレアリスト、不条理詩人。
本書には、まえがきとあとがき代わりの3つの短い文章と、100の短いストーリーが入っている。
ほとんどは1930年代の文章で、そのナンセンスな作風が危険視されて何度も逮捕され、37歳のときに収容所内で餓死したという。
そんなハルムスの作品だから、地下出版で読みつがれ、近年やっとその作品の集成がまとめられた。
この本は2010年に出た本で、翻訳者違いで『ハルムスの世界』という本も去年出版されており、いきなりのハルムス再評価が興味深い。
内容は、もう、面白いのなんのって!
こっちが本家なんだけど、筒井康隆を想起させる作品などもあり、前衛的!

『殺す手紙』

2011年2月9日 読書
ポール・アルテの『殺す手紙』を読んだ。
なにこの面白さ!
本書は22の章とエピローグの、計23の章立てになっているが、そのそれぞれの章の終わりに、必ず、意外な展開やどんでん返しが用意されているのだ。
こんな趣向は、さすがフランスのカーと呼ばれるだけのことはある。
詳しくは、また時間のあるときに。
陳舜臣の『まだ終わらない』を読んだ。1964年。
事件の組み立てはわかりやすい伏線がはってあり、ちっとも隠そうとしていないかに見える。
ただ、面白いのは、後半にいたって、普通の「だれが犯人でしょうか」という推理小説ではなく、「誰がいちばん抜け目のない悪人でしょう」というサスペンスになる。
詳しくはまた書くかも。
タイトルの「まだ終わらない」というのは、本書では珍しく作者の言葉が地の文に出ていて、そこでは、もう終わったと思った登場人物から順番に、退場していくシステムになっているのだ。
ストーリー上の重要性がなくて、今後登場しなくなる人もいれば、死んでしまう人もいる。要するに、「これで終わったな」と登場人物が思うシーンが出てきたら、それは退場のフラグなのである。

NMB48

2011年2月7日 アイドル
開演前のアナウンスは、5日ぶりに復帰の岸野里香。
今日はまた、「かんちる」こと篠原栞那の初ステージ。
入場整理番号は、44番だったので、真ん中の前のほう、けっこうみやすいポジションに座ることができた。
このNMBの公演は、立ってもいけないし、頭より上にペンライトや手をあげることもだめだし、メンバーの振り真似も原則禁止なのである。
これをきゅうくつ、ととる向きもあるだろうが、僕みたいにステージをちゃんと見たいファンにとっては、非常にありがたいシステムだ。
ライブの内容は、また素晴らしかった。
1月に見たときよりも、よくなっていて、菜々ちゃんとか、ゆっぴに声がかかるたびに、感動で、泣きそうになった。
ライブ終了後のハイタッチは、両手ではなく、右手限定、となっていた。きっと、両手ハイタッチのときに、手をつかんで、おしゃべりに時間を割くファンがいたせいだろう。
ハイタッチの順番も、後方列から順番、というわけでもなく、ランダムに列が決められて、退場していた。なにげに、いろいろと変更があるのだ。
そして、NMB名物、肩たたきは、菜々ちゃんに当たった!
大当たり~!
午後1時から、湊町リバープレイスで、KANSAIアイドルバレンタインフェスタ。
リバープレイスの階段に座ってステージを見下ろす形で観覧できるようになっている。

さき★みず
1.クインシー
2.グッドモーニング(HOP CLUB)
3.Gee
さき★みずの二人はライブ後、イベント前半のMCもつとめる。
さき★みずは、咲木みゆきと長島瑞穂のユニット。

Jewel
1.ただ一つの星
2.サンライト
3.ハイスクールレヴォリューション
オリジナル3曲。
ミュージカルの舞台を見るかのような音の厚みと、ダンスの大きさ。
このイベントの白眉。

あめちゃん
1.がんばらなくてもええねんで
2.チョコレイトディスコ
3.ミスター
あめちゃんは、「おはよう朝日です」のレポーター、安藤絵里菜、藤村えみり、阪本智子の3人によるユニット。ユニット名の命名は宮根さん。

鶴田奈々
1.エブリデイ
2.スカイ
3.ハロー、アゲイン
「スカイ」は前回のライブのときに途中でキーボードの音が出なくなってアカペラで歌ったオリジナル曲。
曲を歌う前に、どういう思いをこめて曲を作ったかを語るのが、真摯な感じ。

ポンバシwktkメイツ
1.シューティング・スター(なあこ)
2.kwmd
3.地下アイドルなんて呼ばせない
今回の出演は、なあこ、今日香、虹愛、lily、みはる、香奈、花音。

Mari7
1.恋のマジック
2.夜空ノムコウ
3.(失念)
wktkあたりから、ノリがUPSぽくなる。

Mercy Lapin
1.ルージュの伝言
2.なんてったってアイドル
3.年下の男の子
メルシー・ラパンは、伊藤綾美、長谷川里紗のユニット。
80年代アイドル歌謡を中心に歌っている。

Pixy Chicks
1.タッチ
2.エレガントハート
3.ライド・オン・タイム
トリはピクシー・チックス!

午後6時から、日本橋の旧プラッツでファンタピースのライブ。
本日第4部のこのライブは、のりたまとりんかーんの復帰ライブになる。
開演前の場内アナウンスは、ゆうな、じゅりりんのツートップ。
1.ハッピーアワー
2.カップル・オブ・シャドー
鞠谷ふうか、川口梨花の登場で、「おめでとう」とクラッカーの祝福。
3.ラビリンス(のりたま、りんかーん)
4.年下の男の子(井口、片瀬、MEGUMIKO)
5.チャンス(山崎、中村)
6.ニュールック(川口)
7.ラブ&ジョイ(鞠谷)
8.止まれ(長谷川、山口、清本)萌え萌えピース
9.ラムのラブソング(浦田、山崎、中村、鈴木、片瀬)
なぜか全員アフロのかつら。撮影タイム
10.ミラー・オブ・トゥルース(長谷川、山口、清本、鞠谷、川口、井口、MEGUMIKO)
休みのときの遊びで、MEGUMIKOはサバイバルゲーム。りほホンは、逃走中。
11.ラブ・ラブ・スイート・バレンタイン
12.オーバー・ザ・リアリティー
13.その先へ
以下、アンコール
14.ロンリーオンリー

ライブ終了後は、メンバーがユニットやソロのときの衣装に着替えてきて再登場し、お客さんの1人1人に丁寧に握手をしてから、コミュニケーションスペースに入る。
僕は今回、どうしたことか、2ショットチェキを5枚も頼む。
たぶん、もうそんな無謀なことは2度としない。
りほホン、あんこ、ゆうな、のりたま、りんかーん。

帰宅後、NHK-FM「現代の音楽」録音分を聞く。
                         猿谷紀郎
 - 芥川作曲賞創設20周年記念              
              ガラ・コンサートから -(1) 
                              
「アハウ・カン 無伴奏ビオラのための」     高橋裕・作曲
                       (6分30秒)
                     (ビオラ)須田祥子
「ビオラのための“素描”」           山田泉・作曲
                       (9分30秒)
                     (ビオラ)須田祥子
「晩祷 ピアノのための」           菊池幸夫・作曲
                       (9分30秒)
                     (ピアノ)渡邉康雄
「露の台 バイオリン独奏のための」      猿谷紀郎・作曲
                       (9分20秒)
                   (バイオリン)松原勝也
「インテクステリア No.9 op.15」  江村哲二・作曲
                      (10分05秒)
                  (サクソフォン)大石将紀
  ~東京・サントリーホールで収録~            
                   <2010/8/28>
さらに、今日は24時過ぎから日曜深夜のレコ部がUstreamであり、夜はいつまでたっても終わらないのであった。
僕もゲスト出演して、ウンパンポンツクをバックに店内のレコードを勝手に使ってDJ!&トーク。

マクナイーマ

2011年2月4日 映画
ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ監督の「マクナイーマ」を見に行った。1969年。
チュツオーラとか、エレンディラあたりを想起させるエピソードの重ね方で、アマゾンで生まれたマクナイーマが都会にも出て、いろんな体験をするお話。
マジカルなシーンもふんだんで、安っぽいカラフルさが非常に楽しい。
プラスチックのてろんとしたカラフルじゃなくて、合成着色料のようなカラフルさ。
なんでも、こうして完全な形で上映されるまでにはたいへんな努力があったみたいで、伝説の映画だったそうな。
そんな努力を笑い飛ばすような、パワーを持った作品だった。
生まれおちた瞬間から、乳幼児じゃなくて、すっかり大人の黒人が演じていたり。
女性が股間から出したタバコを吸ったら、黒人のマクナイーマが白人の王子様(ぜんぜん別人)に変身したり。
面白い!
日本橋のアートスペース亜蛮人で木岡秀敏「情念」vs深木シゲミ「呪詛」
1階が木岡さんの展示で、エネルギッシュな迸りを堪能。
2階は深木さんの展示で、これはぞくぞくするほど素晴らしかった。
聖書からページを破りながらあらわれる悪魔の顔とか、あやとりで五芒星を作って呪いの儀式をする少女をこっそり覗き見する展示とか。
見ているこっちまで、作品の一部になって、ぐいぐいと取り込まれていく迫力。
http://www.aband.jp/exhibition.html

『天の上の天』

2011年2月2日 読書


『綺想礼讃』

2011年1月31日 読書




『労働者K』

2011年1月27日 読書


『犯人に告ぐ』

2011年1月25日 読書

大阪松竹座で新年からやってた「初春大歌舞伎」、そろそろ終わりかけで、見たい演目があったので、見てきた。
夜の部の「江戸宵闇妖鉤爪ー明智小五郎と人間豹ー」を、幕見席で見た。
この演目は江戸川乱歩の『人間豹』を原作とした作品で、脚色は岩豪友樹子、演出は九代琴松。
第一幕
 第一場 不忍池、弁天島の茶屋の前
 第二場 江戸橋広小路の支度小屋
 第三場 ウズメ舞の場
 第四場 隅田河畔の茶屋
 第五場 浅茅ケ原
第二幕
 つづく。
午後1時から、阪急西宮ガーデンズで、ももいろクローバーの「ももクロ新春スペクタクルツアー ミライボウルがやってきた」キャンペーンライブ。
1.ももいろパンチ
2.Chai Maxx
3.行くぜ!怪盗少女
スターダストプロモーション3Bジュニアの関西の子、蒼井涼香、春名真依の紹介。握手会にはこの二人も参加するとのこと。涼香ちゃんはオーラのある子だし、真依ちゃんは可愛さが半端ないので、せっかく関西にいるのだから、関西独自のイベントを大々的に展開してほしいところ。
4.words of a mind
5.ミライボウル
以下、アンコール
6.ミライボウル
7.オレンジノート
階段状の客席は、ライブハウスよりも見やすくて、非常によかった。
ZEPPだと、照明や音響はいいのかもしれないけど、ライブがはじまるなり問答無用にスタンディングになっちゃうので、メンバーの姿が見えなくなってしまい、見えたところで、ZEPP仕様の動きやすい衣装だったりして、ちょっと残念。
意外と、こういうキャンペーンのほうが楽しめる要素が大きいのだ。

午後6時から、旧日本橋プラッツで、ファンタピースのライブ。
今日のライブは竹村美緒ちゃんのバースデイイベントでもある。
開演前のアナウンスは佑奈ちゃん。
1.ハッピーアワー
2.カップル・オブ・シャドー
自己紹介の後、着替えのために半数がひっこみ、残った6人でトーク。
お題は、やりたいジブリのキャラクター。
歩夢「千尋」
りほホン「さつき」(トトロ)
なつみ「ポニョ」(まわりから強制!)
あんこ「キキ」
ゆい「ジジ」
りな「ポニョ」(これもまわりが決める)
3.いっしょに(山崎、長谷川、鈴木、片瀬、竹村、井口)
4.君だけにlove you
5.ロンリーオンリー(浦田、山口、中村、清本、笹川、中原)
6.その先へ
7.Yeah!めっちゃホリデー(竹村)
じゃんけんで、ブロマイド争奪戦
8.黒毛和牛上塩タン焼680円(竹村)
9.ラビリンス(山口、山崎、長谷川)
10.ミラー・オブ・トゥルース(山口、山崎、長谷川、竹村)以外
トークのお題「白いご飯のおとも」が、進まないうちにメンバー全員そろって、お題はおあずけ。
誕生日のセレモニー。涙が、、、かろうじて流れない。
11.オーバー・ザ・リアリティー
12.ずっと見ていて
以下、アンコール
13.ハッピーアワー
ステージから降りてきたメンバーが、お客さんひとりひとりと丁寧に握手しながら、コミュニケーションスペースへ。2ショットチェキは、今回、山口、清本、竹村。

帰宅して、録音しておいたNHK-FM「現代の音楽」

 - 音の現在(いま)~マイケル・トーキー -(1)    
                              
「エクスタティック・オレンジ」    マイケル・トーキー作曲
                      (11分00秒)
                (管弦楽)ボルチモア交響楽団
               (指揮)デーヴィッド・ジンマン
         <ポリドール株式会社 POCL-1170>
                              
「イエロー・ページズ」        マイケル・トーキー作曲
                       (6分50秒)
               (ピアノ)エドムンド・ニーマン
                     ヌーリト・ティルス
            (管弦楽)ロンドン・シンフォニエッタ
                (指揮)デーヴィッド・ミラー
         <ポリドール株式会社 POCL-1129>
                              
「ジュライ」             マイケル・トーキー作曲
                       (7分30秒)
          (演奏)アポロ・サクソフォン・カルテット
         <ポリグラム株式会社 POCL-8015>
                              
「チョーク」             マイケル・トーキー作曲
                      (16分20秒)
               (演奏)バラネスク・カルテット
         <ポリドール株式会社 POCL-1287>
Zepp Osakaで午後2時からももいろクローバーの「ももクロ新春スペクタクルツアー ミライボウルがやってきた」。
夕方からの部もあったが、この昼の部だけ参加。
新譜「ミライボウル」通常盤とセットになった入場券だった。(CDはまだ発売されていないので、発売後に受け取りに行くシステム)
1.行くぜっ!怪盗少女
2.キミとセカイ
3.Believe
自己紹介。
4.ミライボウル
5.Chai Maxx
ミライボウルのPV本邦初公開
6.きみゆき
7.最強パレパレード
MC
8.走れ!
9.全力少女
10.ツヨクツヨク
ライブ終了後はCD購入者に握手会。
いや~、いいライブでした。
思わず、夜の部も当日券買おうかな、と思ったほど。
ただ、席はあったけど、ライブがはじまると全員が立ったので、メンバーが見にくくなったのは残念。ステージが高かったので、なんとか見えたけど。
あと、たぶん夜の部にまわしたであろう、あの曲この曲素晴らしい曲が、この昼の部では聞けなかったのではないか、と思われるふしがあり、それも、ちょっとくやしいか。
僕のイチオシは、あ~りん、しおりん、ありやすをフラフラと行ったり来たりしているが、その候補に入っていないカナコにいつのまにか視線が行ってしまっているのに気づいて驚いた。たしかに、一番おいしい場面を独占していると言ってもいいカナコだから、ついつい目がいくのは仕方ない、とも思えるのだが。あ~りんを追っているつもりが、同じ赤系統のカナコだった、ってことも多々。
でも、イチオシの第一候補、あ~りんのダンスの顔ののけぞりは絶品だった。
また、しおりんの絶妙のタイミングの前転(ミライボウル)には度肝を抜かれた。
ありやすは、とにかく、歌もうまいし、ダンスもうまいし、ルックスも宍戸留美的面貌で大のお気に入りのはずなのだが、この子をイチオシにするには、他のメンバーの魅力が絶大すぎるのだった。
ももいろクローバーは、あかりんが4月に脱退するニュースで大揺れのはずなのに、ステージではぜんぜんそれを感じさせない、めちゃくちゃ楽しいライブだった。

夜からは、なんば千日前味園ビルの夕顔楼で、「夕顔楼トークサロン 」
ゲスト:富崎NORI 聞き手:樋口ヒロユキ
・2000円(1ドリンク込み)
・2500円(1ドリンク+お土産込み)
お土産は、缶バッヂ3個とポストカード1枚。

富崎NORI(イラストレーター)
1968年、福岡市生れ。東京在住。
パッケージ業界、アニメ関連の企画会社を経てフリーランス。
「球体関節人形」と「ゴシック&ロリータ」をモチーフに、個展、作品集、雑誌、などで絵と文章を発表。
http://www.ne.jp/asahi/doll/doll/

聞き手:樋口ヒロユキ(美術評論家)
1967年、福岡県生まれ。芦屋市在住。
関西学院大学文学部美学科卒。PR会社勤務を経て、95年よりフリー。
2000年より執筆活動開始、現代美術とサブカルチャーを幅広く紹介。
http://www.yo.rim.or.jp/~hgcymnk/index.html

NORIさんは生い立ちから現在に至るまでの事柄を、まあ、とめどなくしゃべる。
途中に休憩もはさんだが、あっという間に2時間が過ぎた。
NORIさんのポストカードの女の子が可愛いすぎて困った。
昨日行った乙画廊でもNORIさんの作品が展示してある。そこにもポストカードを置いてきたそうだ。
お店のキャパシティーぎりぎりに集まった大勢のお客さんの中には知人友人も多く、トークイベント後も楽しく過ごさせてもらった。
そう言えば、樋口ヒロユキさんとは年の差がかなり離れているので、同じ時期にではないのだが、僕も関西学院大学(経済学部)に通って卒業したのだから、先輩後輩の間柄にあたるのだった。


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