上方講談@上方亭〜歌姫ストリートライブ@ORC200〜「ハプニング」(ネタバレ)
午後2時半からワッハ上方で「上方亭ライブ」
今日は上方講談を2本。
木村の麻風呂敷/旭堂南青
加藤清正の家来、木村又蔵の話。
鎧胄槍を貧乏ゆえに調達できず、廃棄物を集めて身を固め、戦に赴くのが愉快。
水戸黄門漫遊記より大坂の豪商/旭堂南左衛門
上方の講談家は全部で15人、天然記念物のイリオモテヤマネコよりも少ないという。
話は淀屋辰五郎の借金回収。
大阪人として、知っておくべき知識を講談を聞いていれば教えてもらえる。

午後4時から弁天町ORC200で歌姫ストリートライブ。
スタジオDIP
30分のダンスステージ。

遠藤早希
キューティハニーとラムのラブソング。
へそ出しルックでキュート!

山本美優
リアルボイス1曲のみ歌う。

mai
2曲。
今日買ったばかりの黒ベレー帽。

aya
2曲。
司会のvividから、しきりに背中のことを話題にされる。

増井万帆
涙色をギター弾きながら。
ギター持たずに、「愛しても愛したりない」

DIP
1回目と同内容。

笑劇武芸団
エステチャンバラ。
渡辺安那ちゃんもステージに上げられて、エステチャンバラ!

Baby Black with ULTRA DANCE MARKET
CD製作記念ライブ。
シークレットウィッシュ、フィッシュ、流星ガール、アイルビーインゼア。タイトル間違ってるかも。
ダンサーとのコラボレーション。MCで言うように、最近のヴォーカルクイーンストリートライブは低年齢化が進んでおり、Baby Black見ると、大人の色気を存分に感じさせてくれる。

キタオユカ
キーボード弾き語り。
うさぎ涙、亀の羽根。ウサギとカメときた!

渡辺安那
アニメソングを2曲。
世界が終わるまでは(スラムダンク)、瞳の力(ヒカルの碁)

宮崎真穂
パピヨン、キスハグの2曲。

三木杏里
ファイナリー
2曲めは田頭沙希ちゃんと「おかえり」

田頭沙希
ホントはね(奥村初音)、One Summer Time(BRIGHT)
ワンサマータイムは宮崎真穂ちゃんとのデュエット。

黒田真衣
手をつなごう、太陽の地図。
1曲目最後の方で音源トラブル。せっかくの半年ぶりのステージだったのに!でも、今日は喉の調子もよくなかったようだ。ピンクの浴衣。
終了は午後8時過ぎ。
風のきつい1日で、まるで演出ででもあるかのように、歌姫たちは強風にさらされながら歌っていた。

レイトショーでMナイト・シャマラン監督の「ハプニング」を見た。
なぜか理由もなく自殺しはじめる人々。
毒ガスか!と避難する人々。
この映画は、次々とあまりにもあっけらかんとした自殺が描かれるのがすごく面白い。
すぐ近くにあるものが何でも凶器になる。
車で木に激突する人、動物園の猛獣の檻の中に入る人、芝刈機を走らせてその軌道に身を投げる人、壁や窓に頭を思いきりぶつける人、などなど。首吊りに拳銃自殺に、その他もろもろ。ためらいのない自殺、動機のない事務的な自殺。
で、結局、国や政府がからんだ事件なのかと思いきや、これがエコロジー映画だったのだ。
植物が自己防衛のため、人間を自殺させるような毒を発していたのだ。
自殺の波は1日でおさまるが、これは序章にすぎない、というラスト。
シャマラン監督の作品は、子供心にあふれた作品が多いが、この作品もその典型だろう。
政府や軍が絡んだ事件だった、とすれば、あまりにもありきたりなのだが、植物が人間に復讐するという発想は、「ありきたり」ではなく「古典的」なのだ。
と、いうものの、結局真相は何だったのかはどうでもよく、この映画は自殺いろいろを見て笑う1本なのだと思う。
途中、主人公たちが人里離れた人家にかくまってもらう場面がある。そこに住んでいたのはいっさいの情報から切り離されたおばあさんなのだが、いびつな人形をベッドに寝かせている気違いだった。この無気味な家にも襲いかかる自殺の風。やはり、笑える。
タム&ウィー「ドレスアップTV」展〜塩田千春「精神の呼吸」展〜インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国〜靖国
肥後橋のgraf media gmでタム&ウィー「ドレスアップTV」展。
タム(ウィスット・ポンニミット)とウィー(ワチラポーン・リムビプーワッド)の2人による展示。
映像を観客がそれぞれ服に投射してみる作品。
観客が顔を出して、上半身と下半身の身体部分の映像の組み合わせで全身を完成させる作品。
天井から吊るされたかえるちゃんを用意された道具でとり、景品をもらう作品。
どれもこれも可愛くて、観客参加ではじめて作品が完成する仕組みになっている。
ウィスット・ポンニミットさんは、以前、僕が司会したカモロックに出演して、アニメーションを上映された。そのときから、面白い感性と、積極性がある人だと思っていた。この作品展も、たいがい面白い。

国立国際美術館で塩田千春「精神の呼吸」展。
数多くのベッドに毛糸の蜘蛛の巣が張る「眠っている間に」
多くの人に靴とその思い出メモを提供してもらい、赤い糸で結んだ「大陸を越えて」
泥だらけの巨大なドレス「After Thatー皮膚からの記憶」
あと、映像作品「落ちる砂」、写真など。
塩田千春は大阪生まれで、ベルリンを拠点に活動している。
すごく面白い。
のだが、この作品展を見ているとき、2回も美術館の隅でパイプ椅子に坐っている女性に(2人は別人)、「これは作品です。もっと下がってごらんください」と注意された。
もちろん、作品に手を触れるつもりはなく、そんなに接近しているつもりもなかったが、「こいつ、作品にさわって、こわしでもしないか」と思ったのだろう。
たいへん不愉快である。
おそらく、僕が背広でも着て見ていれば、こんな注意も受けなかったのだろうが、ふだんの格好では何をしでかすかわからない奴だ、とあなどられたのである。
しかも「これは作品です」ときたもんだ。あきらかに僕を何が作品で何が作品でないのかもわからない田舎者と思ったのである。失礼にもほどがある。
海外で「大陸を越えて」を展示したときの記録写真が、参考資料としておいてあった。観客は、靴につけられたメモを手にとって、作品のすぐ脇にぺたんと地面にすわって読んでいた。だが、この日本では、国立国際美術館では、近寄ることもできないのである。
それなら、ガラスにでも覆って、いっさい客を近付けないようにすればいいのだ。
塩田千春の芸術を理解もせずに、ごたいそうに「お芸術」扱いしてカルチャーばばあ相手に商売しておけばいいのだ。ガッカリだ。
こうしてみると、タム&ウィーの展示の自由さがさらに優れたものとして映る。
塩田千春が日本を出て、ベルリンで活動するのもしかたがないところだろう。塩田千春はまだ日本の美術館には早すぎるのかもしれない。
国立国際美術館には、少なくともそのとき客を監視していた二人の女性は、「精神の呼吸」とはまったく程遠い場所にいる、窒息したセンスしかないとしか言い様がない。
展覧会は石内都と宮本隆司の展示もあった。
石内の「廃墟」写真、宮本の「老い」と「傷」の写真。
素晴らしい。
客を監視したうえに愚弄したゲシュタポ的二人の女性の精神の荒廃をうつしたかのような作品群である。

「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」を見た。
スピルバーグ監督。ハリソン・フォード主演。
アクション!スペクタクル!
車の上でフェンシングチャンバラ!虫!謎解き!アクションRPG!
汚い映画館で見ていたら、虫が気になって映画どころじゃなくなるだろう。
どこかで見たような猿にも会える。
ETの頭蓋骨がクリスタルスカルだったとは!
ルーカス、スピルバーグのセルフパロディ作でもあろう。
映画の楽しさを無邪気に追求した作品と言ってもいいかも。

ドキュメンタリー映画「YASUKUNI」を見た。雑誌などでの表記は「靖国」とあるが、映画の中では「靖国神社」と出ていた。
軍服着た人々が参る。
小泉首相も参る。
小泉首相を指示するアメリカ人は「毛唐」とののしられ、小泉批判をする青年はみんなに寄ってたかって暴力的に排除され、警察も暴力をふるった者を見逃して、血まみれで被害者のはずの青年をパトカーで連行する。
靖国刀の刀匠の映像がバラバラな靖国関連の映像をつなぐ役割を果たしている。
靖国支持にしろ靖国批判にしろ、攻撃的な人たちが大挙出演するこの映画で、この刀匠のおじいちゃんのシーンが、ちょっと場違いでもあり、ちょっと息をつける場面でもあった。
問題の根は深いのだろうが、人間の心はちょっとやそっとじゃ変えられないんだな、と感じた。
『検死審問〜インクエスト〜』(ネタバレ)
パーシヴァル・ワイルドの『検死審問〜インクエスト〜』を読んだ。1940年。
以下、目次。

ふたりの検死官との夕べ
第一回公判
 検死官の義弟の疑念
 非情な刈り手の供述
 実業家の遺書
第二回公判
 模範的な夫の反応
 名士の日記
第三回公判
 秘書の観察
 よき使用人の貢献
 高名な作家の見解
第四回公判
 生きている死者の告白
 リー・スローカム閣下の結論

全編、検死審問の記録で綴られている。
人気女流作家の家で起こった死亡事件。
証人たちが語る内容から、事件の全貌が明らかになっていく。と、言いたいが、最初はいったい誰が死んだ事件なのかもわからないし、とにかくみんな言いたい放題。記録のページ数が多ければそのぶん日当が増える、ということで、日記からの引用もあるし、女流作家にいたっては、事件とどういう関係があるのかわからない、生い立ちからの自伝を聞かされるしまつ。
タイトルのいかめしさとは大違いの爆笑本格。
さらに爆笑部分に伏線が張られている、という理想的な配分でうならされた。
ユーモアの部分を一部引用。

けさ病院へ行って、しっかりと診察を受けた。肝臓は心配無用だと医者は言った。おそらく七十歳まで生きますよ、とも。
わたしは言った。「半年前に七十になったのはご承知ですか」
医者は答えた。「だったら七十まで生きると確約できますな」
ろくでもない薮医者だ。

なお、陪審たちが下す結論は、まるで『マネキン人形殺人事件』級。
批評家の実物は死んでいても、名前を使って複数の人間が書いていた、というのはよくあることだが、盲点だった。
王位戦大盤解説会〜『京極堂トリビュート・妖怪変化』〜スチュアート・リトル
第49期王位戦第5局の大盤解説会に行った。
深浦康市王位3勝でタイトル防衛に王手をかけている。対する羽生名人は現在1勝。
解説は福崎文吾九段。
福崎九段の解説は非常に面白い。これは金のとれるしゃべりだ。
結局、羽生名人の鬼神のような攻めで羽生が勝ち、2勝め。
あんな将棋を勝ってしまうんだから、すごすぎる。
それにしても、「次の一手」ではなかなか賞品がGETできない。運も実力のうちだとしたら、このあたり、僕の実力不足を如実にあらわしている。

読んだ本は『京極堂トリビュート・妖怪変化』
鬼娘/あさのあつこ
そっくり/西尾維新
「魍魎の匣」変化抄。/原田眞人
朦朧記録/牧野修
粗忽の死神/柳家喬太郎
或ル挿絵画家ノ所有スル魍魎ノ函/フジワラヨウコウ
薔薇十字猫探偵社/松苗あけみ
百鬼夜行イン/諸星大二郎

同人誌みたいだ。
なんといっても面白かったのは「魍魎の匣」変化抄。
映画のメイキングのようでいて、ピリッと皮肉をきかせたりしている。
あと、朦朧記録も年老いてぼけぼけの登場人物たちを描いて面白い。ちゃんと探偵小説的なオチもつけているし。
あさのあつこは、きれいなミステリーに仕上げていた。きれいすぎて、強い印象が残らないのが残念。
西尾維新が一番ガッカリしたかな。水増しされた文体がこうして他の作家と比べてしまうと目立ってしまう。1行ですむことに少なくとも5行は費やしている、という水増し感。西尾維新単独で読んでいるときには気がつかなかったけど、かなりライトノベルだったんだな、と実感した。さらに、キャラクターの選び方から見ても、「逃げたな」と感じた。京極夏彦のとは全く違う世界で京極堂を動かしてこそ、西尾維新なんじゃないか。

見た映画は録画しておいた「スチュアート・リトル」1999年アメリカ映画。
ロブ・ミンコフ監督、脚本にM・ナイト・シャマランの名前がある!
孤児院からしゃべるネズミ(ネズミがしゃべることについて誰も驚かない)を養子として連れ帰ってきた一家の家族愛を描く。
実写映画だがネズミはCG。猫が悪者として描かれているのが、猫好きの僕にはどうにも違和感がある。特に、野良猫の扱いといったらひどいものだ。でも、まあいい。スチュアート・リトルも、洗濯機で回されたり、いきなり飼い猫に食べられそうになったり、たいへんなのだ。ファミリー映画に違和感を覚える僕でも、この映画はすんなりと見れたが、それはきっと、ところどころ、変なはずし方をしてくるのが面白かったからだろう。設定自体、おかしいし。家族を演じる俳優も、リアルでなく(リアルな人間なのに)、これはおとぎ話ですよ、ということをひとめで納得させてくれたのが素晴らしい。
一番面白かったのは、おもちゃの車を乗り回すネズミと猫のチェイスシーン。ネズミって、けっこう足速いのに、あえて車を使う不思議さを漂わせながら、いっぱしのアクションシーンになっていた。
『第二の銃声』(ネタバレ)
アントニイ・バークリーの『第二の銃声』を読んだ。1930年。
失敗する名探偵ロジャー・シェリンガム登場。
探偵作家の邸で犯人当ての殺人劇をしていたら、被害者役の人物が正真正銘の死体となって発見される。
最も疑わしいとされる容疑者が、シェリンガムを呼んで、無実を証明してもらおうとする。
シェリンガムがいかにも名探偵という扱いなのかな、と思ってたら、次のような記述も。
「はたしてわざわざ呼び寄せるほどの価値がある男だったのかどうか、疑いの気持ちが心中に湧きあがるのを抑え切れなかった」
あいかわらずの悪ふざけで、かきまぜるシーンも健在か。
そういったユーモア風味より、この本では古典本格の醍醐味をたっぷり味わった。
どんでん返しもあるし、クライマックスでの関係者たちよってたかっての自白合戦とか、今まで読んできたバークリー作品の中でもピカイチの面白さ。(『毒入りチョコレート事件』は中学のときに読んで、内容をすっかり忘れている)
結局、シェリンガムがどんでん返しの末に明かした真相は、やっぱり間違っていたし。
意外な犯人でもあったし。
殺人劇で死体が登場するところや、作中作のような構成は、現代推理小説の典型を見ているかのようでもあった。
アリオ八尾でダンスプロジェクト第2回予選。
アニメーションダンスのTOZAWAがゲストで踊る。
ブレイブ、ドープ、エビザイル、ダンシングベイベー、お弁当箱、ビートポップ、アラジンの7組。
途中、ゲストダンサーのステージもはさまれた。
1回目の予選は有力候補が2つか3つにしぼれたが、今回は接戦なんじゃないか、と思った。
http://www.ario-yao-f.jp/compe02.html

夜からはワッハ上方で「はるなんせい」
救世主伝説・北東の剣/旭堂南青
フライヤーにはこう表記があったが、内容からいくと、「木刀の剣」か。だって「木刀を真剣のごとく使う木刀真剣」だったから。
愛ラブ和子/桂春菜
母親の実話エピソードを集めて作ったそうな。
中入り
忠臣蔵外伝・忠僕元助/旭堂南青
いよいよ赤穂浪士の季節がはじまったか。まだ、早い?
仁侠伝/桂春菜
高倉健と竹内力!ということは、もはや「昭和」じゃない。
あいふぇす@FANJ〜灰野敬二ソロ@BEARS〜現代の音楽
FANJで「あいふぇすSUMMER LIVE」
長嶋はるか
http://ameblo.jp/halucca/
「右手」1曲だけ歌う。
もっとアピールしてもいいのでは!
右手だけでは、片手落ち。?

桜井聖良
http://seira.tv/
セイラウタ、手料理と見せかけて、ミラクルファンタジーなど。可愛い曲ばかりでかためたそうな。1曲めが何だったのか、思い出せない。
足元はスリッパ!
完璧である。教えることはもう何もない。免許皆伝じゃ!
ライブ後の物販タイムでは、しきりにコンビニ弁当の話をしてた。

森下純菜
http://www.junna.tv/
純菜ちゃんの「ヤッホッホ」を聞くためにこのライブに来たといっても過言ではない。いや、過言か。それと、純菜ちゃんのファッションチェックも。ちょっとおとなしめのファッションだった。星川りりかっぽく感じた。
時空のハイウェイ、熱帯夜、スイーテストタイム、ホワイトピーチの純情など。ラストの曲を思い出せない。セントセイリンだったかな?橋本美香ちゃんがらみの歌も聴きたかったな。

久保亜沙香
http://asaka.pt-s.net/
ルナ、プリンアサカラモード、アクアガーデン、Lady’s eardrops、ユメギミ。
オールスタンディングとは思わなかった、とのこと。着席してじっくり聞きたい曲が中心だったので、ちょいと意外でしたか。

SI☆NAがトリをとったのには驚いた!
アイドルの格から言えば、氷川きよしのリサイタルに前座で北島三郎が出てきたような印象。順番だけでなく、持ち時間も長かった。
ダイエー甲子園のときのソロ部分のボリュームを増やしたような内容。
懐かしいアイドル曲をハロープロジェクトでサンド。真ん中あたりにチャンスのスパイスつき。MCでもハッピースタイルのテーマがおニャン子だとか言って、他の出演アイドルのファンのアンテナをくすぐる。
それにしてもMCにはハラハラさせられる。放送事故、いや、ライブ事故的な間の空き方だった。しゃべり達者そうなのに、ライブのMCが下手ってどういうこと?
めぐる恋の季節、大きな愛でもてなして、水平線でつかまえて(中山)、夏を待てない(須磨)、不思議な手品のように(あさみん)、おこりんぼの人魚(ねーさん)、嵐の中で輝いて(パティオ)、チャンス(セブン)、ロコモーションドリーム(岩嶋)、海へ行こう、ホントのじぶん、ここにいるぜぇ!。
http://happy-style.cc/contents/si_na/index_.html

それにしても、大阪に来たアイドルって、どうしてお好み焼きの話ばかりするのだろう。他府県のお好み焼きって、そんなに不味いの?

夜からはBEARSで灰野敬二ソロ。
めったに着ない漢詩のジャケットを着て行く。
これを着たのは佐伯俊男さんのパーティに行ったときくらいかな。耳無し芳一ルック。
会場内はいっさい禁煙で、お香の匂いが漂っている。
3時間近いライブを一気に。
暗めの照明とひえ過ぎの空冷と大音量(スピーカー前にいたので)で、ライブ終演後も別天地にいる気分だった。耳無しファッションは冬服なので、寒さはどうにかなったが。
楽屋に挨拶に言ったら、灰野さんは楽屋にただひとりでポツンと坐っていた。
「孤高!」それとも「ひとりぽっち?」

帰宅後、録音しておいた「現代の音楽」を聞く。
                    【ゲスト】湯浅 譲二
 − 日本の作曲家・湯浅譲二 −(2)
「レスポンソリウム〜“和解のレクイエム”から」湯浅譲二・作曲
                      (13分20秒)
                   (ソプラノ)直野 容子
                    (アルト)浅田 康予
                   (テノール)高橋  淳
                   (バリトン)宮本 益光
                   (合唱)東京混声合唱団
                   (管弦楽)東京交響楽団
                     (指揮)飯森 範親
            <フォンテック FOCD−3506>
「内触覚的宇宙 第4番」           湯浅譲二・作曲
                      (10分29秒)
                    (チェロ)堤   剛
                    (ピアノ)若林  顕
   <ソニー・ミュージックエンターテイメント
                    SRCR−2291>
「クロノプラスティク 第3番−ヤニス・クセナキスの追憶に−」
                       湯浅譲二・作曲
                      (12分38秒)
                   (管弦楽)東京交響楽団
                     (指揮)飯森 範親
            <フォンテック FOCD−3506>
午前2時から、毎日放送ラジオで松本美香さんの「アイドルラジオ」
オーサカキングでのBerryz工房の公開録音分とか、ポッシボーとか森下悠理、BUONO!などのインタビューを中心に、夏の終わりを惜しんで、夏歌のリクエスト曲もかけていた。
3時間近い生放送だったので、柄にもなく、僕も曲をリクエストしてみた。
アイドル曲で夏の終わりを惜しむ歌といえば、と考えてまっ先に思いついたのはプッチモニの「ぴったりしたいクリスマス」だった。早速リクエストしてみたが、よくよく考えると、夏の歌でもないし、リクエストしたアドレスも間違っていた。
落ち着いてアドレスを調べてからリクエストしたのは、水谷麻里の「ポキチ・ペキチ・パキチ」これなら夏真っ盛りの歌だ。もちろん、こんな歌は番組では採用されない。
水谷麻里のキャンペーンイベントに行ったら、お客さん全員にハガキが渡され、歌番組にこの曲のリクエストをするように指示された。「ポキチ・ペキチ・パキチ」はまだ発売されておらず、これが新曲のタイトルかどうかもわからなかったので、謎の呪文を葉書に書いて投函した不思議な気分だった。今でも、この「ポキチ・ペキチ・パキチ」がどういう意味なのかよくわからない。水谷麻里が不思議なキャラクターを爆発させるその端緒となった曲である。

朝、ジュンク堂前で、高校生のダンス部が踊っていた。
ストリート系のダンスだが、人数の多いこと!
浪速高校だったかな。
女子ばかり。
横には幼女たちがチアの格好で観覧していた。ステージは既に終了していたようだ。

昼食に入った店で、レイザーラモンHGそっくりのお客さんがいた。
プロレスの話をしていたようなので、本人だったかもしれない。
と、すればハッスルの大阪公演があるわけだ。
うっかり声をかけて誘われても、今日は予定がビッシリだ。
食事を終えた後、こっそりと店を出る。

午後2時からワッハ上方で上方亭ライブ。
住吉駕籠/桂しん吉
動物園/桂こごろう
今日は入場無料のイベント日とあって、超満員。
落語をちゃんと聞こうとする客ばかりとはかぎらないので、後ろの方では、落語に集中するのがたいへんだった。しかし、そのあたり、桂こごろうの何がなんでもこっちを向かせて笑わせてやろうとするパワーを感じられてよかったとも言える。

ミナミではスタンプラリーを開催しており、ふだんうろうろする場所にチェックポイントがあったので、スタンプを集めて、景品をもらった。
一番スカの「ミニタオル」が当たったが、このミニタオルがすぐに役に立つことになる。

大阪城野外音楽堂で「EXCITING DANCE MANIA Vol.8」内美体育文化研究所主催。
午後3時からオリジナルステージがはじまっていたが、到着したのは後半になってからだった。
雨がふったりやんだりで、座席が濡れており、ついさっき入手したばかりのミニタオルが活躍する。
午後5時20分からお目当てのESSEアカデミーsummer LIVE。
全員でドリームガール〜ちびっこメドレー〜AYUと愉快な仲間たち〜Pastel〜ロック〜ボーカルメドレー〜めぐる恋の季節〜ボーカルメドレー〜モデル紹介〜ジャズ。最後はCome On!〜Do You Dance Now〜。
なお、このESSEアカデミーオリジナルのCDを販売していたので、購入したが、人を見て料金を決めているようで、僕は千円で買ったが、別の人は同じCDを500円で買っていた。時価か?なんにしても、高い値段をつけられたのには胸糞が悪くなった。日々の食費を節約して電車賃をひねりだして見に来ているのに、その返礼がこれなのか、と。ライブの楽しさでその不愉快な思いは消えたが、人間が自爆テロに走るのはこういうことがきっかけなんだな、とよく理解できた。
約1時間のライブを見終わったところで、ステージはストリートタイムに入ったが、ライブ前の激怒が原因で空腹が進行しており、帰宅。
ステージの最中にもポツポツと降っていた雨は、夜にかけて雷をともなって、大降りになった。ESSEアカデミーの終了時間によっては京都に行って少年ナイフ&バンパイア&コンベックスレベルを見ようか、ベアーズで灰野&山本ライブを見ようか、上方亭で浪曲を聞こうか、と思っていたが、まっすぐ帰る。

帰宅後、かなり前に録画したまま行方がわからなくなっていた「時をかける少女」を見つけて、見た。アニメ版。
これがまあ、面白いの面白くないのって。面白いの。
もともと夏の学園ものには弱いのだ。(エヴァとか、最終兵器彼女とか、イリヤの空とか)
それに加えて、原作の『時をかける少女』そのものではなく、その続きではないにしても、明らかにつながりがある別の物語になっているのに感心したのだ。
おそらく、この映画に関しては、いろんな人がいろいろ言ってると思うので、詳しい情報などは、そっちにおまかせ。
ただ、こういう形で、筒井康隆のかつての作品の続編を現代に甦らせる試みが可能だと証明されたように思う。筒井作品だけでなく、江戸川乱歩あたり『大暗室』の続編とか書けるんじゃないか、と思った。

読んだ本は山内志朗の『哲学塾〜〈畳長さ〉が大切です』
第1日 言葉はなぜ思い通りに話せないのか
   −コミュニケーションと畳長性
第2日 落語はなぜ面白いのか
   −コミュニケーションの多層性
第3日 習熟した〈藝〉はなぜ意識されてはならないのか
   −畳長性の座としての身体
第4日 畳長性は冗長ではなかった
   −情報理論とシステム工学における畳長性
第5日 誤謬の自己訂正としての畳長性
   −新しさが受容されるための可能性の条件
第6日 フィードバックについて
   −サイバネティックスにおける畳長性
第7日 無限の多様性を生み出すものとしての畳長性
   −畳長性と多様性・個性
補講 畳長性とは何か
   −存在論からコミュニケーション論へ

「畳長性とは余計である要素とか、ノイズということではなく、予想される失敗や誤謬に対処する誤謬の自己訂正のメカニズム」だそうだ。
「存在とは畳長性の別名に違いない」とまで言う。
畳長性を実現するには反復、並列、限定、既知の4つの方法があるという。
落語はなぜ面白いのか、という興味深いテーマがあげられていたので、その部分を読んでみると。

「一度聴いた噺は二度は聴かない、という落語ファンはいません。サゲを予め知っているから笑えないということもありません。もちろん、面白かった過去の経験を再現して笑っているわけでもありません。また、落語の本質はサゲであるとしばしば考えられてきたわけですが、サゲで笑うことが落語の本質でもないと私は思います。むしろ、言葉のテンポ、間合い、抑揚、高低、ニュアンス、語句の選び方から面白さが出てくるのではないでしょうか」

サラ・ベルナールがレストランのメニューを読んだだけで人を感涙にむせばせた例などを出しながら、身体言語(キネシクス)やパラ言語、つまり、ボディランゲージや声の大きさや抑揚、速度、声色などのアナログ・コミュニケーションこそが落語の面白さだと解説を続ける。たしかに同じ噺を聴いているはずなのに、名人がやると笑ってしまう、というようなことはよくある。
でも、これは畳長性を説明するのに落語をひきあいに出せばわかりやすい、というのが本当で、落語の面白さは畳長性にあるとする本書の展開の仕方は逆立ちなんじゃないか、と思った。
本書ではタイトルどおり畳長性がたいせつだとする。
最後のページを読むと、著者の思いがダイレクトに伝わり、いろんな意味で勇気をもらえる。

「哲学とは、役に立たない学問なのですが、そのことに胸を張るべきなのです」
「畳長であることは、特定の目的にとっては役に立たないことですが、同時に他の回路や他の目的や全体を見渡すことで、役に立たないということを超えて、大事な働きをしているはずです。「無用の用」と言ってもいいでしょう。畳長性もまた、現実を別の次元から見直す〈藝〉でもあるのです。その意味では、哲学とは最も畳長な営みであるし、そうあり続けてほしいと思います」

自己の正当化で、うまくまとめてるんじゃないぞ、とも思うが、こうした開き直りの視点こそが、最も有効なんじゃないか、とも思うのだ。
HEP HALLでショートショートフィルムフェスティバル&アジア2008特別上映in大阪
スケジュールの都合で今日くらいしか見に来れず、とりあえず、3プログラムだけ見る。
SSFF&ASIA2008受賞作品プログラムB
おとうさんは正義の味方
カラーオブパラダイス
ナドモルゲ
サウナ
二つの氷山
一日限りの仕事

こりゃバラエティに富んでるわい。

アカデミープログラム
在るパーティーの夜
キャッシュバック
まちがい列車
母とサタンたちの出会い〜ニューヨークで見た夢〜

アカデミー賞にノミネートされるだけのことはある。

コリアンミュージッククリッププログラム〜特選〜
雨がふる
発作
手紙
愛しているから
生きてみて
中毒
ありがとうという最後の手紙

古家正亨による解説つき。
「中毒」のラストのメッセージ「わたしの存在があなたにとって永遠の苦痛になりますように」ってのがすごい。

読んだ本は吉本隆明の『真贋』
1、善悪二元論の限界
2、批評眼について
3、本物と贋物
4、生き方は顔に出る
5、才能とコンプレックス
6、今の見方、未来の見方

ものの見方の柔らかさに感心。

テレビで、坂東玉三郎が中国の昆劇と合同公演したのを放送していた。
「牡丹亭」は昆劇そのもの。「楊貴妃」は夢枕獏原作の玉三郎まさにひとり舞台。
所作の違いが見れて面白い。
続けて見た高校、大学のダンスコンクールでは、僕がかつてお世話になっていた高校のダンス部が今年も入賞していてうれしかった。
僕が勤めているときに、今のダンス部を牽引した先生が赴任してきて、面白いセンスを持った先生だな、と感心していたが、こうして今年も入賞しているところを見ると、先生は今もその学校にいらっしゃるのだろう。ダンス部は、その高校の最も誇れるところである。
さらに、オリンピックの新体操を見た。
アクロバットか曲芸か。
玉三郎、学校の創作ダンス、新体操、と体術のそれぞれのトップを見て、おおいに刺激をうけた。
午後2時からワッハホールで「夏は怪談!新内と落語の会〜新内枝幸太夫、桂文我二人会」
看板の一/桂雀五郎
骨釣り/桂文我
応挙の幽霊/新内枝幸太夫
対談/新内枝幸太夫、桂文我
仲入り
怪談・お紺殺し/桂文我
〜真景累ケ淵より〜富本豊志賀〜豊志賀の死〜/新内枝幸太夫

石橋幸緒女流王位の『生きてこそ光り輝く〜19歳、養護学校から女流王将へ』を読んだ。
この本が出た2000年には女流王将だったのだ。
未熟児として生れ、腸閉塞で3日もたないと言われていた彼女が将棋にうちこんで、女流のトップ棋士になるまでのことを書いた自伝。
難病ものにありがちなお涙ちょうだいでもなく、自分を悲劇のヒロインにした本でもない。文章にユーモアがふんだんに含まれており、心に余裕と冷静さがにじみでている。
これは面白かった。
また時間に余裕があるときにでも、どういう文章が面白かったかを書き出してみよう。
この本を読んで、僕は確実に石橋女流王位のファンになった。

『桂米朝座談1』

2008年8月20日 読書
『桂米朝座談1』を読んだ。
東京講談、正岡容についての座談は、知らないことばかりでためになった。
1、戦中・戦後東京講談見聞録
2、わが師を語る
鼎談 師正岡容を語る/小沢昭一、大西信行、桂米朝
座談会 桂米団治をしのぶ/笑福亭松鶴、笑福亭松之助、桂米之助、桂米朝
3、上方落語についての語らい
座談会 わが青春の上方落語/桂米之助、桂文枝、桂米朝、司会=桂南光
桂米之助兄と岩田寄席の二十年
対談 大阪の落語/香川登志緒、桂米朝
4、島巡り
5、四世桂米団治『凡想録』
鯨統一郎の『ABCDEFG殺人事件』を読んだ。
安楽椅子探偵、って、安楽椅子が探偵だったんだ!
短編連作で、バタバタ人が死んでいき、特殊な能力に秀でた障害者が集まってくる。
京都国際マンガミュージアムで「少女マンガパワー!〜つよく・やさしく・うつくしく」
松本零士の貸本マンガを読む。

京阪百貨店守口店で「水木しげるロード展〜ゲゲゲの鬼太郎と妖怪夏物語」
ブロンズ像はともかく、石膏で作った妖怪や水木しげるは、あちこちがボロボロ壊れていた。

ダイエー甲子園店でSI☆NA
いつもより曲多め。
最後は涙(あさみん除く)

帰宅して「エミリーローズ」
実話をもとにしたエクソシスト裁判劇。
午後4時からダイエー甲子園店でSI☆NA。
「ギャグ100回分愛してください」にはじまり、「sexy boy」で終わる。
あと、ハロープロジェクト曲は須磨と菜々が歌った「LULULU」だけで、各ソロ曲はなんじゃ、こりゃ、の懐かしアイドル曲でかためていた。
陽春のパッセージ(あさみん)、涙止まれ(菜々)、ゆずれない願い(須磨)、おこりんぼの人魚(まなみ)
お客さんはかなり多く、暑い。
菜々ちゃん、「参上!」もあさみんの「りんりん」も絶好調。
トークはハッピースタイルの裏話。直前になって衣装が決まり、露出の多さにひいたらしい。ちょっと露出をおさえるように修整してもらったそうだ。その割に、写真では美しい腹部を堂々とさらしていたけど。(須磨)

京都FANJで午後6時30分から、Mary Angelワンマン&YU-KAバースデーライブ。
まず、意気込みを語る映像からはじまる。
以下、セットリスト。
曲名うろ覚えのがあるので、間違ってるかも。
衣装は白のワンピースドレス、シルバーの横ライン。
1.エンジェルウィング
2.ドリームノート(自分のメモには「タオル」と書いてある。きっとこれだよね?)
3.ジャンピングガール(新曲)
4.マイウィル(メアリー唯一のバラード、と紹介)
5.カマピー&チックル
ここでマヤ着替えタイムで、あとの2人でトーク。夏休みの宿題、何が残っているか、など。ここからは1人ずつソロ曲を歌う。
6.負けないで(マヤ。デニムベストに白シャツ、黄色ミニスカート)
7.タンポポ(りさ。白袖無しワンピースに黒音符柄)
8.ターボ(ゆうか。白ツナギ。3人3様の衣装だけど、それぞれの個性をあらわしている!)
ここで、Yu-Kaの誕生祝いタイム。
バースデイケーキかと思いきや、チキンに焼き鳥がささったチキンケーキ!Yu-Kaの大好物だとか。くす玉、今度こそケーキ、花束。マヤとリサからそれぞれお祝の手紙朗読。なぜか泣きながら読むりーたん。これは可愛い!
誕生祝いはまだまだ続く。映像でのお祝いメッセージ上映。cara’t(最後にマイクで頭をゴン!)、森浦あゆ子、石川なな、橋本梨世、渡辺姉妹。そして、渡辺姉妹に藤原姉妹が加わって、なんと、H@chiが勢ぞろい!スペシャルとして、Yu-Ka大好きなmimikaからも。Yu-Kaも大泣き。
お着替えタイム。
場内では、Mary Angelヒストリーと題した映像が流れる。これが貴重映像満載で、面白い。メアリー初レッスン風景(ドリームランド、バレンチ)、パセオダイゴローでの初ライブ風景(トゥモロー)、H@chiとのラストライブ、デビュー1周年ライブ、100回ライブ、などなど。2006年からのメアリーエンジェルを追いかけた映像。年数に誤植があったのはご愛嬌。
衣装替えした3人は、まずドリームのカバーを4曲続けて。衣装は白(Yu-Ka)、黒(りーたん)、灰(マヤ)に、全員白ブーツ。
9.ムーヴィンオン
10.リアリティー
11.プライベートウォーズ
12.(忘れた!思い出したら、また追記します)
13.スーパーアクション(新曲。1週間前に出来た曲らしい。よくぞ1週間の練習で仕上げた!お客さんの振りは、イェイで手をふり、ウォーでグー)
14.ミラーボールナイト
15.スタートミーアップ(これも新レパートリーで、やはりdream)
16.ファーストステップ
17.ジャンプ
18.まじかるスター(どうもうまくいかなかったようで、歌い終わったと思ったら、即座にもう1回歌う!2度美味しい!)
以下、アンコール
19.会いたかった(会場客席後方から登場し、ステージへ!)
20.ビンゴ!(客席ではやっことあゆも一緒に踊ってる!)
21.スーパーアクション(新曲をもう1回!)
以下、2回目のアンコール
22.エンジェル・ウィング(メアリーといえば、この曲!最初と最後をこの曲でしめた!)
終了は午後9時。2時間半の贅沢なワンマンライブ!
この後、さらに物販もあったが、時間の都合で参加できず。
Yu-Kaの日焼けの思いきりよさにも驚いたが、初レッスンのときの映像が流れると、2006年からのメンバーの変化がわかって、興味深かった。Yu-Kaはずいぶん成長したな、と思ったし、りーたんは格段に可愛くなった。マヤがほとんど変わっていないように見えるのは、この年頃の少女としては、奇跡的だと思った。
いやはや、すごいライブを見せてもらった。
今は、何をさておいても、メアリーエンジェルを追い掛けるべきなのかもしれない。
平家蟹@衛星劇場〜枝さんの朝から落語会@天満天神繁昌亭〜ポンバシデイズ@日本橋プラッツ〜怪談
衛星劇場の特選歌舞伎「平家蟹」
平家が滅亡した壇の浦。
那須与一の弟、与五郎と結婚しようとする玉琴の姉は、平家の官女玉蟲だった。
玉蟲は源氏をずっと恨んでおり、呪いの祭壇に備える神酒には平家蟹の肉が入れてある。
玉蟲は与五郎と玉琴に祝言と称して神酒を飲ませる。
平家の怨念のこもった神酒は毒酒に変じており、2人ともに毒死。
平家蟹(玉蟲は日頃、平家蟹と会話することもできる)に誘われて、海の底の世界に行く玉蟲。
原作は岡本綺堂。
玉蟲は芝翫、玉琴は魁春、与五郎は橋之助、狂言まわしのように出てくる僧、雨月は左團次。
作り物の平家蟹がワサワサと出て来たりして面白く、現代的な演出で、非常にわかりやすくて見やすい。
たまたま読んでいた吉本隆明の本で、太宰治が『右大臣実朝』で「平家ハ、アカルイ。(中略)アカルサハ、ホロビノ姿デアラウカ。人モ家モ、暗イウチハマダ滅亡セヌ」と書いている、と紹介していた。この「平家蟹」も恨みたっぷりの話だが、陰惨ではなく、非常に明るい。平家蟹の動きや、玉蟲が波しぶき散る海の中に入って行くシーンを面白く感じながら見終わることができるのだ。そう言えば蟹酒を飲んだことがないなあ、一度、飲んでみたい、と思わせた。

天満天神繁昌亭で「枝さんの朝から落語会」
延陽伯/桂三弥
寄席囃子解説/枝三郎、三金
薮入り、だんじりなど。東西での雪の降り方の違いなど。
太閤の風流/旭堂南陵
マクラで、くっしゃみ講釈は間違いだ、煙でくしゃみは出ない、と落語に逆襲していた。
中入り
腹話術/千田やすし
なんと、腹話術で輪唱する離れ業!
饅頭こわい/桂枝三郎

午後2時30分から日本橋プラッツで「POMBASHI DAYZ」
春名里咲
http://harurisa.cocolog-nifty.com/blog/
しょこたん、ZARD、ジュディマリの曲と、オリジナル「Humming Bird」を歌う。
アイドルというよりもアーチスト寄りで、HPのプロフィール見ると、Tレックスやデヴィッド・ボウイが好きだというから、本当はもっとひねくれたポップをやりたいんじゃないか、と思った。
そうなれば、僕的にはストライクゾーン!

ましゅまろチェリーBURGER
最初、マイクトラブルで声が出ず、やりなおし。
抱いてよplease go on、シンデレラコンプレックス、涙の色、リゾナントブルー、シャニムニパラダイス、とハロープロジェクト全開でお届け!
ダンスのレベルは半端じゃない。

胡都弥
http://ameblo.jp/kotomin4444/
ハッピーマテリアル、花火、JOY、バラライカ。
途中、和から洋への着替えあり。
衣装替えあると、ステージが映えるね!

あいざきポッポ
表記不明。演じる前に司会に出て来たこっこは「あいざき」と紹介し、終わってから出て来たみさは「あいざわ」と言ってた。どっち?
腐女子系ひとりコント。
スナイパーのネタで、場違いなときに腐女子的知識と妄想に走って笑わせる。かなり面白かったので、もっとちゃんと見たい。

姫DAN
http://ameblo.jp/himedan/
ダンス、恋の運動会、ココロのちず、付き合ってるのに片思い
「ココロのちず」は新レパートリー。
このイベントで何がよかったか1つ選べと言われたら、僕は迷わず姫DANを選ぶだろう。
選曲の良さ、歌とダンスとキャラの奇跡的なコラボレーション。
とうぶんは姫DANから目を離せない。
会場のプラッツはオールスタンディングで、身長低めの彼女たちの全身がちゃんと見えなかったのが残念だ。

七色ビタミンちな
http://sp-ss.com/snowdrop/nanairo/
オリジナルで突っ走る。メドレーも駆使して突っ走る。
RPG、サマーマーメイドラブストーリー、キミに桜色、スタートライン、モノプリズム、恋の回路など。
詰め込み過ぎかと思えるほど、贅沢なライブ。

M/W
http://ameblo.jp/mw-official/
うしろゆびさされ組からひとさしゆびロマンスへの「指連打」からはじまる。
最強ヒロイン瞬殺スマイル、アイドルマスターメドレー。
安定したライブで、楽しさは保証済み。

white white
http://ameblo.jp/whx2/
LLファンタジー、アイコトバ、明日に向かってレッツゴー、とキラーチューンが並ぶ。
モカが途中、こけかけて笑い、最後には客席に突入して歌う。俄然盛り上がる。
この臨機応変さがホワホワの強みなのかもしれない。

4 LEAF CLOVER
http://blogs.dion.ne.jp/ainn_clover/
ダンス、NU WORLD、あー夏休み、カラー・オブ・シーズン
なみは髪形変えて大正解!
みおの誕生日を祝うサプライズもあった。
泣きながらみおが「年をとっていっても、クローバーを応援お願いします」と言ってた。みおはまだ14才になったばかりなのに、この発言はすごい!アイドルファンというやつは気まぐれで、年齢が低いと言っては敬遠し、年齢が高いと言っては見放したりするのだ。ひどいものだ。みおは本能的にそれを見抜いているのだろう。でも、今回の発言でしっかりクギも打っておいたし、クローバーを見放すファンなんて出てくるはずがないよ!

cara’t
http://ameblo.jp/carat-blog/
My heart goes awayにはじまり、フライハイに終わる最強のセットリスト。
新曲のトリプルパワーガールもよかった。
2トーンの髪を直接見れた。小洒落たデザートみたいだった。

西宮れん
http://yaplog.jp/nishimiya-ren/
First impact、Run after a dream、Trip to fantasy、Hot sunlightと、1st、2ndシングル曲でぶっ飛ばす。
のどの調子がよくないのか、しきりに水を飲む。
3曲めと4曲めが手違いで入れ替わっていた模様。

私立梅っ子学園
http://scores.chips.jp/model.htm
曲名がよくわからない。「初恋色」だけは聞き取れた。
「ウメボシ!」とタコヤキ作ってジャンプするのが可愛い。
東京には、こういう安定感のある中堅アイドルが大勢いて、たいへんだ。

MarryDoll
http://marry-doll.seesaa.net/
会いたかった、baby star、tell me、大きな愛でもてなして、さあ恋人になろう、ハニーチューン、アンコールでbaby star。
みさみさの誕生祝い。サイリウム青色が会場いっぱいに。
えら盛り上がり。

全部で5時間のライブ。その後は物販もあったが、5時間立ちっぱなしでのライブはさすがに疲れる。買物に行って、帰宅。

帰宅後、中田秀夫監督の「怪談」を見た。2007年。
原作は「真景累が淵」。黒木瞳、尾上菊之助、井上真央、瀬戸朝香。
冒頭、高利貸しの坊主頭が侍に斬られるのはインパクトがある有名なシーンだが、その後の話とどうつながっているのか、今まであまり理解していなかった。まあ、一応、因縁はあるものの、これは007シリーズや、アクション映画でも定番になった、冒頭でのツカミのひと盛り上がりだったんだ、と理解できた。
年増女がダメ男を独占しようとする執念が生む怪談。こう書くと、時代劇であろうが関係ない。ふだん身の回りに日常的に見られるエピソードだ。
村上ショージが小悪党役で出ていたり、西野妙子がチョイ役(「おせな」という名前だったそうだが、劇中、「おせな」という名前が呼ばれた記憶もない)で出ていたりするのが、ツボ。
主題歌、何じゃこりゃ?と思ったら、浜崎あゆみだった。こればかりはミスキャスト。むしろ浜崎あゆみには、井上真央が演じた役柄あたりで出演してもらい、「すももももも」以来の名演を見せてもらいたかった。いやしかし、井上真央、よかったしなあ。この映画の唯一の良心といってもいいような出来映えだったからなあ。「おせな」あたりがよかったか。
夜勤明けにうめだ花月に行き、花花寄席を見る。
普請ほめ/桂三幸
千早ふる/林家花丸
虚礼困惑騒動/月亭遊方
中入り
狸賽/月亭八光
壷算/笑福亭仁昇
朝の10時開演だったせいか、お客さんの入りは少なめ。
それと、各持ち時間が微妙に短くて、噺をいくぶん端折っているのが、残念だった。独演会でもないのだから、普通はこんな感じなのだろうとは思ったが。
今回も遊方さんには笑わせてもらった。
入場者プレゼントで、うちわや、杜仲茶など。

帰宅して1時間ほど睡眠。
夜からは常盤寄席。
阿弥陀池/笑福亭喬介
遊山船/桂ひろば
コギャルばあちゃん/林家染太
おみやげに線香花火。
帰りに大川を渡るので、橋の上から「さっても綺麗な、イカリの、イカリの、…何もいてへんがな」と声をかけた。

どちらの寄席でも、月亭可朝のストーカー事件をマクラにもってきていた。旬の話題だし。
『絹靴下殺人事件』(ネタバレ)、「あなたへの、月」、「蒼い夏」
アントニイ・バークリーの『絹靴下殺人事件』を読んだ。
ロジャー・シェリンガムシリーズ第4作。
履いていたシルクのストッキングで首吊りする女性の自殺事件。
同じ方法で死ぬ女性が連続することで、ひょっとしたら、これは猟奇的な連続殺人事件ではないか、と疑いが。
今回のロジャーは、前作までのお笑いモードではなく、まじめに探偵小説している。
推理が暴走してぶちあたってやりなおす、という豪快さはなく、いささか冴えない。
と、いうのは、今回、ロジャーはスコットランドヤードを助ける一員となって取り込まれた形で事件にかかわるのだ。
あるシーンでは、モーズビー警部がロジャーにこんなことを言う。
「シェリンガムさん、できればいまここで名前を明かしたくありません。つまり、きちんと調べてからにしたいのです。もし、どうしてもというのであれば、もちろん協定を重んじます。しかし、できればもうすこし待っていただきたい。理由はいずれわかるはずです」
何か手がかりをつかんで、それを明かさないのは、本来、名探偵のやるべきことで、こういう台詞を聞かされて、警察は歯噛みするのが通常なのだ。まったく反対だ。
ロジャーは、その後で、「スコットランドヤードの捜査方針は間違っている!」とぶちあげて、いつもの「心理学的手法」での事件解決をはかろう、と奮起する。警察の科学捜査を前にして打拉がれてしまったロジャーが逆襲に転じるのだ。こうして、事件被害者の遺族や関係者からなる別チームを組んで、ロジャーは事件に取り組む。そこでは、スコットランドヤードに対抗する、「フランス式」やりかたをとる。フランス式とは、地道な証拠集めをするのではなく、罠をかけて犯人から自白をひきだすようなやり方だ。
ラストの1行で、ロジャーは言い放つ。
「スコットランドヤードの刑事たちが抱えている問題がなにかわかるかい」「探偵小説を読まなすぎるのさ」
事件の真相の方は、自殺事件に便乗して快楽殺人を重ね、その後は憎い相手をおとしいれるために犯行を重ねたりしていた。つまり、1つのルールにしたがって犯行を行っていたのではなかったのだ。

見た映画は、WEB映画2本。
「あなたへの、月〜此ノ花咲ク夜抄〜」
平山あや主演。
年月を隔てて駆け落ちする男女。
女が待っているはずの場所(村はずれの滝)が、いくら探しても見つからず、おいてけぼりの形になった。
なぜ、こんなことになったのかは、まったく語られていない。
しかし、村とはそういうものなのかもしれない。

「蒼い夏」
大沢あかね主演。
父親を亡くした娘が、自分の知らなかった父の一面を知る。
ものすごい秘密が語られるのではなく、格好悪いと思ってた父が、人の支えになっていたと知り、意外な思いをする、という程度。
4年前の作品で、今の大沢あかねのハジケぶりはうかがえないが、当時から、彼女はポップでファニーな世界にいたので、ごくごく普通の一般的な少女を演じているのがかえって神秘的なイメージをかもしだしていた。オーラを消して、ただ単に可愛い少女を演じる事もできるんだ、と感心した。
シャーロック・ホームズ異聞(ネタバレ)
山本周五郎探偵小説全集第3巻『シャーロック・ホームズ異聞』を読んだ。
「シャーロック・ホームズ」
名探偵シャーロックホームズが日本を舞台に、変装を駆使して事件を解決する。
正典から移したシーンなどがふんだんにあり、ホームズファンを喜ばせる。「まだらの紐」はまるまる使われていた。
冒頭が浮浪児の凡太郎が「空は晴れても夜風は寒い、腹はへるへる銭なしもぐら」と歌いながら歩いているシーン。このシーンからホームズの物語がはじまるとは予想すら出来ない。
この作品が発表された1935年では、外国とはこうだったのか、と思わせる記述がちらほら。
侏儒の蒙古ラマ食人種の毒吹矢!このラマ食人種はステージであやしげな踊りを披露しているのだ。
横浜の南京街の描写がものすごい。
「横浜の南京街、どことなく陰惨な、罪悪の匂のする街」
「両側にひどくごみごみした陰気な建物が並んでいて、眼つきの鋭い労働者や、阿片中毒でよぼよぼになった老人や、支那人の下級船員や、酔いどれや、貧民たちがうようよ歩き廻っている。おまけに鼻をつくような豚の脂の匂い、大韮の臭み、吐気を催すような溝の匂いでいっぱいだった」

「猫眼石殺人事件」
名探偵の新聞記者、春田三吉と、謎の侠盗の戦い。
かと思いきや、悪いのは国際スパイの売国奴。
謎の侠盗は日本版ルパン。

「怪人呉博士」
怪人とか雷とか悪魔などとあだなを付けられる呉博士。
博士が発明したXF超火薬の合成法を盗まんとする売国奴。
博士になりすまして、合成式をさがす。

「出来ていた青」
殺人事件。花札のやく「青」の並べ方と、証拠だと思って回収した伝票がもとで犯行発覚。

「失恋第五番」
特攻くずれの犯罪を摘発、検挙する国務省特命公安員集団「酒神倶楽部」の活躍。
主人公の千田二郎は、追い掛ける恋にしか興味がない。秘書の宮田俊子はひそかに彼を慕い、彼の恋路をこっそり邪魔する。
事件はアクション。
1948年に発表された作品。
「祖国再建を阻んでいる悪条件は少なくない」と特攻くずれ(特攻隊員でもない者が自称する場合も)の犯罪に立ち向かうだけの時代性はあったのだろう。

「失恋第六番」
酒神倶楽部のエピソード。
逃げ込んだ銀行ギャングの一員を、罠にかけて供述させる。
心理的なやりとり中心。
秘書は主人公の恋路を邪魔する。
近鉄将棋まつり最終日。
中学生王将戦決勝戦は、(先手)池篤志VS(後手)浅野翔平。
解説は有吉道夫九段、聞き手は豊田奈都美女流育成会員。
145手で浅野翔平くんの優勝。
長手数の熱戦だったため、次のプログラムは10分ほどオシ。
将棋・囲碁交流企画として、伊奈祐介六段VS室田伊緒女流初段。
解説は振飛車ナビゲーションでおなじみの杉本昌隆七段、聞き手は佃亜紀子五段(囲碁)
杉本七段は室田女流初段の師匠、佃五段は伊奈六段の奥さん。
この対局は、指定局面からの勝負だった。
先手室田女流初段が四間飛車、後手伊奈六段は居飛車穴熊。
室田女流初段の得意戦法で、研究の成果が出るかと思われたが、美濃囲いをくずされて、伊奈六段の勝利。途中、6四歩突きから歩成りを狙った手が緩手で、伊奈六段はそれを見逃さなかった展開。
詰将棋パラダイスを買って、詰将棋を解きながら、次のイベントへ。

午後4時からダイエー甲子園店でSI☆NAのライブ。
「女に幸あれ」にはじまり、「Go Girl」で終わるモーニング娘。サンドイッチ。
途中のソロも、中山が「チャンス」須磨が「お願い魅惑のターゲット」を歌うなど、ハロープロジェクト色が強かった。
阿部は「Cガール」トークで本人はこの歌が一番好きだとか言ってた。今日歌うからそう言っただけなのかどうかは不明。
岩嶋は「風のインビテーション」
岩嶋&須磨で「DAYS」エウレカセブンだ。
あっと言う間の30分間。
関西のアイドルとしてはやっぱりSI☆NAが一番だなあ。
最近あまり見に行けてないメアリーエンジェルは、ツナギを着たりして不安材料がたっぷりだが、暫定2位。
あまりにもPerfumeなオリジナルをチョウチンにするアンコウこと、amUが3番目だろうか。
勝手に関西ベスト3選ぶなんて、どうかしている。

今日は夜から仕事なので、カッターシャツに長いスラックス、革靴という、サラリーマン仕様の格好で、どうも肩がこっていけない。白いシャツに黒ズボン、黒靴に黒鞄に無帽。こんなモノクロームセットではパワーも湧いてこない。だれからも後ろ指さされない服装なんて、まったく意味がない。
それと、最近、暑さのせいか、老いの証しか、頭がすっかりボケている。
昨日からずっと舌打ちしたくなるようなドジ、失敗が続いている。
1日乗車券を買えば安上がりなのに気がつかずに普通に切符を買い、しまった、と思って次に地下鉄使う際に1日乗車券買ったが、その段階では全部切符にしたほうが安かった、とか。そのことに気づいたとき、つり革で首を吊って死のうかと思った。
ディッパーダン(ダイエー甲子園の3階のフードコーナー)でコーヒーバーを頼んだら、氷入りのカップを渡された。僕はアイスコーヒーはあまり飲まないので、我慢して1杯アイスコーヒーを飲んで、ホットの容器に交換してもらおうと思ったら、それにはまたお金がいると言われた。こんなことなら、最初から「ホットで!」と強く言えばよかったのだが、忙しそうだったのを気遣ったのがアダになった。結局、飲みたくもないアイスコーヒーを1杯だけ無理に飲んだだけでお金をドブに捨てたようなものだった。いや、ドブを飲んだようなものだ。むちゃくちゃ腹がたって、もう2度とディッパーダンでクレープなんか買うまい、と堅く心に誓った。今後、ディッパーダンを見るたびに、あまりの口惜しさで、クレープの生地で首を吊って死にたくなるだろう。生クリームとジェラート、チョコとバナナも加えて、新しいメニューの出来上がりだ。生首〜ムチョコバナナ。
この日記を書いているのは13日になってからなのだが、13日もケーブルテレビで映画「ソウ」を録画して、それを見ようかと思ったら、何を思ったのか、最初の1時間だけ録画したのをわざわざビデオをとめて、巻き戻してみていた。後半の1時間を見ようと思ったら、あと2週間先まで待たねばならない。記憶力もなく、ぼけている僕が、その頃まで前半を覚えているとは考えにくい。ノコギリで首を切り落した後に首を吊ってマンションから飛び下りて死にたくなった。ただ、「ソウ」の前半を見た感じでは、すごく単純なストーリーなので、大丈夫なのかもしれない。巷では人気の映画だが、前半見ただけでは、面白いけどとくにオリジナリティを感じさせるところもなく、ミステリーというよりはゲームくらいのレベルなんじゃないか、という感じ。「ソウ」というのは「嘘」の逆さ言葉かと思っていたのだが、英語のタイトルでは「SAW」だった。ノコギリと覗き見の掛け言葉なのか。これの逆さ言葉は「WAS」だ。過去形の逆。これはいったい。おそらく「ソウ」が人気を博した4年前には、これの2匹めのドジョウとして「ソウメン」とか「ソウ兄弟」「ソウ次期」「ソウ式」「上沼ソウ談員」などが作られたことだろう。その作品をこそ見てみたい。
睡眠不足がこの頭の朦朧を呼んでいるのだろうか。
原因のないストレスがたまっているのか。
そういえば、最近、あまりちゃんと本も読んでいないのである。

夜勤の時間までにまだ余裕があったので、図書館に行って、ブースで桂米朝のビデオ見た。
「鴻池の犬」「一文笛」
1時間しか利用できないので、ちょうどいい長さ。
今日も今日とて、近鉄将棋まつり。
奨励会選抜トーナメントの2局だけ見る。
1手10秒以内の早指し戦。
西田拓也三段(先手)VS斎藤慎太郎三段(後手)
先手西田三段の石田流。猛攻したが切れてしまい、斎藤三段の勝利。
決勝は、大石直嗣三段(先手)VS斎藤慎太郎三段(後手)
後手斎藤三段が流行の角換わり戦法。大石三段の勝利。
今日は羽生名人が来場するというので、超満員だった。
懸賞詰将棋の問題用紙を入手したが、午後4時以降に当選者発表なので、答えを投函せず、次のイベントに向かう。

午後4時からダイエー甲子園店でSI☆NAのライブ。
全7曲。
クレアにはじまり、サクラ大戦に終わる。
途中はソロ曲で、懐かしいアイドル曲やアニメ曲。ハロープロジェクト曲はGAM(これはあさみんと、ねえさんの2人で)と、赤いフリージア。
須磨がのりぴーの歌を歌うのは、なんだかぴったりな気がする。
衣装は黒ブーツに黒ハイソックス、黒チョッキ。中山、須磨は黒スカート、阿部、岩嶋は銀スカート。中のシャツは赤(須磨)、ピンク(中山)、パープル(岩嶋)、黄色(阿部)。

午後6時半から、天満天神繁昌亭で「天満の銀座〜2丁目〜」
道具屋/桂佐ん吉
七度狐/笑福亭銀瓶
人生相談/林家そめすけ
青菜/笑福亭銀瓶
仲入り
花筏/笑福亭銀瓶

林家そめすけの強烈な個性と、ものもらいにノックアウトされた。
銀瓶は、それぞれのマクラが、中国のオリンピック、韓国のビール、モンゴル力士、に関するネタで、それぞれ笑わせてもらったが、下手すればナショナリズムにつながりかねない内容で、スレスレのところをついてくるな、と思った。帰ってから衛星劇場の落語放送で古今亭菊六を見たら、「転宅」のマクラで朝青竜についてかなりハッキリした意見を言っていた。自分の周囲では国技とか日本に拘泥する人はほとんどいない。嫌中も嫌韓も冗談にすら出てこない。客層がお年寄り中心だから、その場では大勢を占める意見なのだろうな、とも思われるが、自分がいかに異常な世界で暮らしているのかと思い知らされた。
最近、僕は日本の伝統に興味があるのだが、伝統は、若い世代が老人のコピーになることで受け継がれていくものではない、と思っている。古典のなかにいかに現代を盛り込むか、紛れ込ませるか、あるいは、同じことをしていてもいかに解釈を変えて演じることができるか、というところがスリリングで面白いのだ。

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