Mr.&Mrs.スミス

2010年1月17日 映画
Mr.&Mrs.スミス
LABI1でイベント見たあと、とっとと帰宅。
大相撲見て、NHK-FMで「現代の音楽」
 − 音の現在(いま)〜ジョナサン・ハーヴィー −(2)
「歌のささげもの(1985)」  ジョナサン・ハーヴィー作曲
                      (18分20秒)
      (ソプラノ)ペネロープ・ウォームズリー・クラーク
         (アンサンブル)ロンドン・シンフォニエッタ
               (指揮)ジョージ・ベンジャミン
      <Nimbus Records NI 5167>
「リチェルカーレ・ウナ・メロディア
       チェロとテープ・ディレイのための(1985)」
                 ジョナサン・ハーヴィー作曲
                       (6分00秒)
          (チェロ)フランセス・マリー・ウィッティ
               (音響)ジョナサン・ハーヴィー
   <ETCETERA RECORDS KTC 1148>
「チェロ協奏曲(1990)」   ジョナサン・ハーヴィー作曲
                      (19分05秒)
          (チェロ)フランセス・マリー・ウィッティ
(管弦楽)エミリア・ロマーニャ“アルトゥーロ・トスカニーニ”
                          交響楽団
             (指揮)ホセ・ラモン・エンシナール
   <ETCETERA RECORDS KTC 1148>
録画しておいた将棋NHK杯トーナメントは、羽生VS先崎。先崎がこのトーナメントに気合いを入れてのぞんでいる、という印象があったので、いい戦いになるか、と思っていたのだが、圧倒的に羽生が優勢のまま押し切ってしまった。解説の森下卓が言うように、先崎の指し手はときどき荒っぽいのである。

ダグ・リーマン監督の「Mr.&Mrs.スミス」を見た。2005年。
夫婦が別々の組織に属する優秀な暗殺者だった、というアクション映画。
最初、タイトルがまったく同じなのでヒッチコックの「スミス夫妻」のリメイクなのかと思ったが、ぜんぜん違う映画だった。
ストーリーは単純であってなきがごときもの。アクション、格闘、爆発、カーチェイス、銃撃戦を楽しむための映画だった。昼間ライブ行ったあとに見るには肩に力の入らない面白い映画だった。しかし、アンジェリーナ・ジョリーにいっさい魅力を感じない僕には、とことんアメリカンな映画な印象があるなあ。
午後1時30分から、LABI1なんばで「Candy Pop Beat」
MCは渡辺育子。
出演順に。
橋本なつみ
1.桃のはなびら
2.キヲク
3.ささやかな祈り
4.初恋
5.冬の歌

JEWEL
1.Baby,恋にノックアウト
2.恋をしちゃいました
3.じょいふる
4.Don’t Say "lazy"
5.ゴッドノウズ

オレンチェ
1.ステキな始まり
2.アジアの海賊
3.ダーリン
4.ドラえもん
5.My Heart Will Go On
6.できそこないの天使

メアリーエンジェル
1.スーパーアクション
2.ブランニューワールド
3.ハッピーメアリー
4.ときめきハイスピード
5.きらきらスマイリー
6.まじかるスター☆≡
以下、アンコール
7.エンジェルウィング
「ときめきハイスピード」は新曲。つい先日「きらきらスマイリー」出たばっかりなのに。(タイトルの付け方が瓜二つ)
今日はきらきらシルバーで背中が黒のワンピースドレス。
まじかるスターのときに出現する提灯もあり。

KKいれぶん
1.私の彼は戦国武将
2.十六夜
3.14才
以下、アンコール
4.私の彼は戦国武将
インフルエンザでお休みしていた三千院が加わって、はじめて「11人いる!」のステージ。
今回、はじめてKKいれぶんの物販に参加して、寺町(小学生!)の写真を購入し、サインしてもらった。「保山」という漢字がむずかしそうだったので、「アオアオマン」の名前をいれてもらったのだが、緊張したのか、カタカナの「オ」ってどんな字でしたっけ?と言ってた。最近テレビで辻ちゃんが「カタカナのヌが思い出せなかった」とか言ってたので、アイドルとしての素質はじゅうぶんあると見た。
寺町はまだ歌でもダンスでも目立った活躍の場はないが、今後に期待。
アイドルとしてのルックスに恵まれている京極や、ダンスめちゃうまい嵐山も要チェック。
ステージはまだバタバタした感じがあるが、戦国時代のわちゃわちゃした雰囲気にぴったりあっているようにも思えた。


心斎橋FANJでGirls Panic〜mix☆〜
掛け持ちの名古屋組も出演して、賑やかに。
出演順に、簡単なメモ。

nono
1.オトメロディー
2.小さな願い
3.おジャ魔女カーニバル
4.ハヤテのごとく
5.恋せよ女の子
6.シーラヴズユー
nonoは歌声も仕草もそうだが、エンジェルプロの撮影会に参加するなど、可愛いものでいっぱいのアイドル。今回はトーク少なめで歌をたくさん聞かせてくれた。

松尾華子
幼い頃から歌ってたという「赤いフリージア」とか、「笑っちゃおうよボーイフレンド」「この胸のときめきを」など。
金曜日は体育があるので、土曜日はいつも筋肉痛だとか。
プチJKにいるときに比べて、すっかりアイドルとして確立されている感がある。今日の出演者のなかでも1、2を争う出来映えで、彼女はソロになって正解だったんじゃないか、と思った。

しずのん
「雲の隙間から」「ユーメイクミーアップ」など。
愛知からの参戦なのにいわゆる名古屋組とは壁を感じるとか(名古屋から来たお客さんがしずのんの出番のときに客席にいない)、手汗を足でふいたり、まさにしずのんの、たおやかな暴君ぶりが炸裂して面白い。その猛毒は、まるでラスボスの風情をかもし出している。

天心和風乙女団ver.一番星(北川のん、星奈依里)
1.キラメキラリ
2.星間飛行
3.シャイニングスター
今日のセットリストはあるテーマのもとに選曲されている、と言ってた。さて何でしょう。
星奈の投げかける質問に北川が答えるコーナーも面白い。

CUTY MIRACLE
1.パワーオブラブ〜愛の力を信じましょう
2.恋愛最上級主義
あいどるすくーるのユニット。今日はソロで。

宮倉まな 
「ドリームバンバンバン」など。
名古屋組は曲数少なめで、次から次へと出てくる感じ。

星崎なみ 
「遠くへ」など。
「ひとつ星」の星をふるのも見れて、満足。

★SAKUR∀ん☆
1.手負いの天使
2.リアルフェイス
いなほ焼きの話など。

X-CUBIC
1.白いTOKYO
2.(トリプルクリック)ちょこっとラブ
3.(〃)リアリティー
4.(〃)リラックス
5.(ハルナ)はじめての経験
6.(キラ)
7.(シェイク)シェイキーハット
8.(〃)まっさらブルージーンズ
9.(プリム)ハレ晴レユカイ
10.(キラ)愛する君が傍にいれば
11.ビフォードーン
ショーとして構成されているので、見ていて飽きない。
ライブの楽しさでは、今日の一番!

山口美優
1.愛のために
2.恋のつぼみ
3.フォーユー
4.アイビリーブ
5.手紙
「フォーユー」はオリジナル。4曲めからはキーボード弾き語りで。
ということは、楽器のセッティング中は彼女のトークなのだが、トークが自然にこなれていた。進歩のあとがきっちり見えるのはたのもしい。

KONOMI
1.続く世界
2.恋はgroovy×2
3.GIVE ME UP
4.星間飛行
5.プレシャス
6.until the day
入場時にオリジナルの「until the day」のサンプルCDをいただいた。
今日はまた新しい衣裳で、めちゃくちゃかっこいい。
1曲めでアレルギーが出たのか、会場のスモークが悪かったのか、咳き込んでいたが、その後は、まさに横綱相撲。
KONOMIは「ワンランク上のプレミアアイドル」というのがキャッチコピーなのだが、その文句が誇張ではなく、実力がともなっているところがすごい。KONOMIを見ていて「地下アイドル」「地方発アイドル」なんて言葉はまったく似合わない、メジャー感があふれているのだ。
物販はKONOMIにだけ参加して写真を購入した。その際に衣裳の話をしたら、衣裳のデザインはお母さんがしているらしい。

『ロリペドール’s婆〜新春かくし芸〜』
至 なんば白鯨(味園ビル2F)
開 18:30
始 19:00
銭 500円(別途飲物代500円要)
【司会】
ロリペドール
【出演】
ぴのこ/宮崎亜美/かなえどん/おとぎの夢GARDEN☆/未確認飛行物体けいちゃん/小川ひとみ
【応援男】
邪王院弘/保山宗明玉
《催事概要》
ロリペドールの2人が赤組と青組に分かれ、芸を競い合う。
他出演者も各組に振り分けられるが、どちらの組になるかは当日になるまで分からない。
(当日、各組の大将がドラフト制にて選抜)
出演順も同様である。
(ただし応援男は必ず各組の中堅になる)
全ての出し物が終わり次第、会場の客人による投票を行い、その結果により勝敗を決める。
と、いうわけで、出演順に、
(青組)かなえどん(出番以外でも大活躍)
(赤組)おとぎの夢GARDEN☆(今日を持って人間宣言)
(青組)未確認飛行物体けいちゃん(撮影禁止のまさに未確認)
(赤組)宮崎亜美(R1のリベンジを白鯨で)
(青組)保山ひャン(おっちょこちょい)
(赤組)邪王院弘(戦隊もの)
(青組)ぴのこ(パンダ調教)
(赤組)小川ひとみ(ギター弾き語り)
(青組)野中ひゆ(絵の描きぞめ)
(赤組)荻野アサミ(アイドルめざしてダンス披露)
なんというか、いい悪いは別として個性が強烈なのが青組に集中した感あり。(たぶん、「悪い」方が強いかな?)
お客さんの投票では僅差で僕が応援で入った青組が勝った。みなさん、ゲテモノ好きですね。
罰ゲームはなぜかみんなで邪王院をボコボコにする、というわけのわからない、何が罰なのか不明な結末。

イベント後に、白鯨のぶっちょと相談して、急遽、2月13日(土)にある意味伝説のアイドルイベント「HELP!」を開催することを決めた。
メジャーの代替物ではない、真の意味での地下アイドルイベントが、よみがえるか?


SOCIOあめりか村でのライブ無事終了しました。
来てくださったみなさん、ありがとうございました。
仕事があったので、オープニングアクトに出させてもらいました。
出演は、
保山ひャン
KONOMI
菅崎樹里
堀川ゆきえ

TORA
にょロボてぃくす

でしたが、僕は自分の出番が終わった後、KONOMIちゃんを見て、着替えてから仕事に行きました。僕が何をやったのかは、見に来た人だけの秘密です。当初、仕事のときの普通の格好のままステージに立つ予定でしたが、大量に汗をかきそうだったので、ふだんの恰好に着替えました。ステージに立つために、普段着に着替えるアーチストなんて、なかなかいないはず。
で、KONOMIちゃん、見たところからのセットリストは。
恋はgroovy×2
星間飛行
プレシャス
until the day
以上。
星間飛行とプレシャスは新レパートリーながら、こなれたもんです。
KONOMIちゃんがマクロスFの登場人物みたいに見えました。
兎の耳をつけた衣裳は、アリスとかのちょっと奇妙なファンタジーに出てくるキャラクターのようで、素晴らしい。
今後もSOCIOあめりか村では、アイドルライブを定期的にやっていくので、みなさん、楽しみにしておいてください。

14日、アメリカ村のライブに出演します。
1月14日(木)SOCIOあめりか村
http://www.idea-estate.co.jp/socio/access.html
大阪市中央区 西心斎橋2-11-5高谷ビル2階 地下鉄 心斎橋駅より徒歩5分程度
午後6時30分〜
前売1500円/当日1800円
(ドリンク500円)
保山ひャン
KONOMI
菅崎樹里
堀川ゆきえ

TORA
にょロボてぃくす

仕事に行く前のごくごく普通の服装で出る予定。

あと、今月決まっているライブも告知しておきます。
1月15日(金)白鯨
『ロリペドール’s婆〜新春かくし芸〜』
至 なんば白鯨(味園ビル2F)
開 18:30
始 19:00
銭 500円(別途飲物代500円要)
【司会】
ロリペドール
【出演】
ぴのこ/宮崎亜美/かなえどん/おとぎの夢GARDEN☆/りゅう/小川ひとみ
【応援男】
邪王院弘/保山宗明玉
《催事概要》
ロリペドールの2人が赤組と青組に分かれ、芸を競い合う。
他出演者も各組に振り分けられるが、どちらの組になるかは当日になるまで分からない。
(当日、各組の大将がドラフト制にて選抜)
出演順も同様である。
(ただし応援男は必ず各組の中堅になる)
全ての出し物が終わり次第、会場の客人による投票を行い、その結果により勝敗を決める。

1月28日(木)白鯨
No.305企画
http://seishun.otaden.jp/
「ぐりとぐらと俺」

start/19:00
\1,000(1ドリンク込)

出演
ガンジー石原
yingfan
秋葉原紫音&ぴのこ
邪王院弘
保山ひャン
しましまむしくん
ペケキング・テリー
悪戯をして捨てられてしまった子供達の楽団
No.305

今日は午前中から、ちょっと病院へ。
思ったよりも早く帰ることになったので、寄り道を。
午後3時から、なにわ食いしんぼ横丁で食いしんぼガールズのステージ。
今日はキャラメルリボンの3人が出ていた。
笑福亭鶴松のボケは昨日とまったく同じで面白かった。
1.気まぐれロマンティック
2.食いしんぼ横丁テーマソング
午後4時からの巫女さん姿での縁起物グッズ配付にももちろん並んだ。
ライブの最後と、神社でのグッズ配付前に、大阪じめをするのだが、大阪以外から来ている人だろうか、意外と大阪じめを知らない人が多くて拍子をとり損ねていた。

自宅から近いせいもあって、3日連続でえべっさんの夜店をひやかす。
結局、3日通ったけど、たまごドッグ1本しか買わなかったんじゃないかな。
帰宅後はM1の敗者復活戦を放送していたので、5時間全部見てしまった。お笑い好きなら、ABCお笑い新人グランプリを見る日なのだが、これもいずれスカイAで放送されることを期待して待とう。
裏番組で録画しておいたボクシングが、いい試合で、内藤VS亀田よりもみどころたっぷりだった。戦車VSバズーカは戦車の勝ち。サルガドはまだチャンピオンの器じゃなかったような戦い方だったな。

午後3時からなにわ食いしんぼ横丁ロタンダステージで、食いしんぼガールズのミニライブ。
司会は笑福亭鶴松。
登場したのは、PpaLLas(ピパラス)の3人(れな、みずき、みゆ)だった。
食いしんぼえびす大祭は3日間あるから、キャラメルリボン、ピンキーとで日替わりなのかな?それとも、いや、それとも。
1.春一番
2.なにわ食いしんぼ横丁テーマソング
ピパラスによる食いしんぼ横丁のお店の紹介アピールと、最後は大阪じめで。
テーマソングはキダ・タロー作曲。
午後4時からは、食いしんぼガールズが巫女さん姿で、先着100人に縁起物のグッズを七福神社で配付した。
張り子の虎だった。
なにわ食いしんぼ新聞VOL.2冬号では、1月30、31日に食いしんぼガールズによる節分大祭があるらしい。よっしーの要チェケラッチョ!

帰宅して、NHK-FMで「現代の音楽」
                         猿谷 紀郎
 − 音の現在(いま)〜ジョナサン・ハーヴィー −(1)
「ナタラジャ フルート(ピッコロ持ち替え)とピアノのための
          (1983)」ジョナサン・ハーヴィー作曲
                      (10分02秒)
       (フルート、ピッコロ)ハリー・シュタレフェルト
                (ピアノ)ルネ・エックハルト
     <Bridge Records BCD 9031>
「モルトゥオス・プランゴ、ヴィヴォス・ヴォコ(1980)」
                 ジョナサン・ハーヴィー作曲
                       (8分56秒)
    (アンサンブル)アンサンブル・アンテルコンタンポラン
                (技術)スタンリー・ヘインズ
               (指揮)ペーテル・エトヴェシュ
  <ワーナー・パイオニア ERATO WPCC−3719>
「パーカッション協奏曲(1997)」
                 ジョナサン・ハーヴィー作曲
                      (23分10秒)
       (管弦楽)オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
               (指揮)ペーテル・エトヴェシュ
      <Nimbus Records NI 5649>

リーグ・オブ・レジェンド〜時空を超えた戦い
スティーブ・ノリントン監督の「リーグ・オブ・レジェンド〜時空を超えた戦い」を見た。2003年。ネタバレするので要注意。僕好みの設定で、めちゃくちゃ面白かった。設定などは公開当時からわかっていたのに、今まで見る機会が巡ってこなかったのが不思議。
19世紀末が舞台。
ショーン・コネリーがアラン・クォーターメンを演じている。息子を死なせてしまったことなど、ハガードの小説を読んだことがある人なら、いろんな設定がきいている。
世界の敵ファントムに対して立ち上がる、冒険家アラン・クォーターメン、ネモ船長、不老不死のドリアン・グレイ、吸血鬼ミナ・ハーカー、透明人間スキナー、ジキル博士とハイド氏、トム・ソーヤー。魔界転生だと時代を超えてオールスターを集めたけど、19世紀末に限ってこれだけのメンバーを揃えたんだから、すごい。
彼らを集めたのが「M」!ショーンコネリーはつくづく「M」と縁があるようだ。
ファントムは、敵対する国に扮してそれぞれの国に攻撃をしかけ、世界戦争を引き起こし、拉致した科学者たちによって開発した武器を両国に売りつけようとしているのだ!
と、いうのが、表向きの話。
実は、それを阻止するために集めた超人軍団のパワーを盗んで、最強の超人作成キットを作ろうとしていたのだ。
つまり、このメンバーの中に裏切り者がいる!
そのキャラクターから、真っ先に透明人間が疑われるが、実は裏切り者はドリアン・グレイ。
目的からわかるように、ファントムの正体は、実は「M」で、「M」の正体は、なんとモリアーティ教授!
不死身の吸血鬼と不老不死のドリアン・グレイの戦いは興味深かった。どんなに戦って傷をつけても、どちらもすぐに何事もなかったかのように回復してしまう。不死身VS不死身。決着がつくのか?これがつくのだ。お互いの弱点をそれぞれついた決着が素晴らしい。
また、筋肉お化けのハイド氏が、同じ薬を大量に飲んでさらにデラ筋肉メガマッスルになった敵と戦ったり、もうクライマックスはあっちでこっちでバトルが展開される、まさにエアマスター状態。
そんな超人たちのなかでも、人間として戦ったクォーターメンが、最後の最後には、おや、これは、いったい!ライヘンバッハから生き延びたモリアーティや、『二人の女王』で死んだはずのクォーターメンがその後何冊も登場を果たしたようなところが、ここで再現される。
意外にもネモ船長の科学力と、戦闘能力が素晴らしくて、ヴェルヌの小説を今度はちゃんと大人版で読みたくなった。


正午から、京都円山音楽堂で「KKいれぶんファーストライブ」
会場にたどりつくまでに、祇園や八坂神社など、京都を満喫する。
司会進行は渡辺育子。
出演順に。
村田寛奈
1.ジョイフル
2.キスして
3.そばかす
4.ウィンターゲーム
5.インフィニティー
6.バイバイ
今、一番目がはなせないのが、この村田寛奈。
リクエスト曲を今後ライブに反映させていくとのこと。
寛奈ちゃん見ていて、誰かに似ているなあ、と思っていたのだが、ダコタ・ファニングにそっくりだ、と自分の中で結論が出た。

山口満里奈
1.涙そうそう
2.Remember〜ずっと忘れない
3.ゆらゆら
4.スター
5.プレイ
6.マイ・フレンド
お客さん1人1人に歌を届けようとする丁寧さは、他のアイドルにはない素晴らしい特徴だ。癒し系どころの騒ぎではない。観音だ。

Jewel
1.Baby、恋にノックアウト
2.恋をしちゃいました
3.チョコレイトディスコ
4.ジョイフル
5.Don’t Say Lazy
チョコレートディスコではチョコレートをまいて、おめでたい気分になる。
1ついただいて、早速食べました。

SKETCH
1.カモン〜スペシャルバージョン
2.ここにいるぜぇ
3.スーパーフレッシュ
4.インフィニティ
5.モア
カモンのスペシャルバージョンというのは、歌の前にダンスがついているもの。リズムやテンポを同期させているわけではないので、2曲、と考えて間違いはない。
自己紹介では好きなおせち料理を発表。
みのりん:黒豆、まゆ姉:ぶり、りーりー:栗きんとん、なっちゃん:ごまめ

メアリーエンジェル
1.スーパーアクション
2.エンジェルウィング
3.ブランニューワールド
4.キラキラスマイリー
5.ハッピーメアリー
6.マジカルスター
メンバー3人にはそれぞれカラーわけがあるのだが、会場行く前に私服の3人見たら、見事に黒系統で染まっていた。ステージ衣裳はつなぎのもろ肌脱ぎ。

KKいれぶん
1.14才だもの
2.十六夜
3.わたしの彼は戦国武将
以下アンコール
4.わたしの彼は戦国武将
KKいれぶんは、京都小町11区をあらわしている。
今日はインフルエンザで三千院がお休みで10人。
ファンタピースで見かけたメンバーなども入っていた。
このファーストライブでやっと全貌を知ることができたが、かなり、いい。

容疑者Xの献身

2010年1月8日 映画
容疑者Xの献身
西谷弘監督の「容疑者Xの献身」を見た。
原作はつい最近読んだばかりで、わかりやすい大トリックだったおかげで、途中で容疑者Xの献身ぐあいを思い出した。このトリック、本当に前例がないんだろうか、と思わせるような単純な大トリックなのだ。
天才数学者(堤真一)は、非合理の象徴である松雪泰子に最後は号泣させられてしまう。
観察などの事実から理論を導き出す物理学と違って、数学はすべてが頭の中で行なわれる、というガリレオの言葉や、四色問題の解によりエレガントさを求める堤の行動が、結末の伏線になっている。現実はエレガントを求めるとはかぎらない。しかしながら、彼の涙は、くやしさゆえのものではなく、自分が現実に生み落とされた際に赤子が泣くときの涙に相当する。現実世界にようこそ。
全体の雰囲気は重苦しくて、いつものけれん味たっぷりのガリレオらしさはなくちょっと寂しかった。愛については冷淡なガリレオも、友情には苦しめられた、ということか。
この映画見てると、やっぱり原作読んでから映画は見るべきだな、と感じた。
一般の観客を納得させるために、映像による伏線がこれでもか、と映っていて、ミステリ的興趣が児戯に等しかったからだ。
ところで、この映画、エンドクレジットみると、リリーさんが出ていたみたいだけど、さっぱりわからなかったな。名前のインパクトとうらはらな控えめな出演の仕方が面白い。

間諜X27号

2010年1月7日 映画
ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督の「間諜X27号」を見た。1931年。
マレーネ・ディートリッヒ主演。
ディートリッヒが田舎女に扮したり(これが得意中の得意)、冷たいスパイを演じたり、まあ、かっこいいこと、妖艶なこと。魅力爆発。
第一次世界大戦期の物語。
街の女だったディートリッヒがその愛国心を買われてスパイにスカウトされる。
まず、参謀本部のヒンダウ大佐が反逆者だという尻尾をつかまえる指令を受け、女性の武器を使って大佐に接近する。
このときに描かれる仮装パーティが面白い。
仮装パーティなるものに参加したことがないので今も実態はこうなのかもしれないのだが、とにかく会場全体を紙テープと紙吹雪で一杯にし、酒と音楽と、おもちゃの吹き戻しと風船。この乱痴気騒ぎはちょっと参加してみたい。口だけしか見えないディートリッヒは、それでも美しさを発揮していてすごい。
煙草を吸わないはずの大佐が、煙草を受け取っていたのを目撃し、ディートリッヒは煙草の中に通信文が仕込まれていることに気づく。
大佐は、ディートリッヒがそのロシア煙草を吸っているのを見て、裏切りがばれたと知り、自ら命を絶つのだった。
さて、本筋はここから。
次のターゲットのロシア将校(ヴィクター・マクラグレン)は切れ者で、ディートリッヒの色仕掛けに落ちない。
ディートリッヒが楽譜に記した暗号文も、実際にピアノで弾いてみて、あまりの前衛音楽ぶりに暗号であることを見抜き、楽譜を焼いてしまう。
将校とディートリッヒのあいだでこんな会話がなされる。
「だまされればだまされるほどキミは私をときめかすよ、X27」
「お国のために死ねるならガスや川よりもまし」
ガスや川が何を意味してるのか、ちょっと調べてみる価値がありそうだ。
で、切れ者の将校も、ディートリッヒが仕込んだ眠り薬でいっぱいくわされ、挙げ句の果てには、つかまってしまい、今日にも銃殺、と決定される。
ここでディートリッヒは、愛ゆえに将校を逃亡させて、逆に反逆者として処刑されてしまうことになる。
銃殺前に、ディートリッヒは2つの願いを聞き入れてもらう。ピアノを弾かせてもらうことと、死ぬときの服装だ。
「好きな制服を着て死にたいの。国に仕える前に男性を楽しませていた頃の服装なら何でも」
愛国心ゆえにスパイを買って出たほどのディートリッヒが、である!
銃殺の号令をかける若い士官(バリー・ノートン)は、ディートリッヒに死を与えることができず、「女を殺して何が戦争だ!単なる殺人じゃないか!」と、国や戦争を批判する叫びをあげる。結局ディートリッヒは別の士官の号令によって銃殺される。
まあ、言うなれば、この映画は自分BOXの「実践論」(作詞は嶽本野ばら君)のような印象を与えるわけである。

ジョン・カッツェンバックの『精神分析医』(上・下)を読んだ。
精神分析医リッキーのもとに、ルンペルシュティルツキンと名乗る人物から手紙が届く。
その内容は、簡単に言うと、こう。
「自殺しろ。それがいやなら、15日以内に俺がだれだか当ててみろ。
どちらも失敗して期限が過ぎたら、おまえの親戚を1人1人破滅させていく」
ルンペルシュティルツキンという名前は、グリム童話に出てくるこびとの名前。
いたずらでないという証拠に、ルンペルシュティルツキンは、親戚の少女にえげつないポルノ写真を届けて精神的ショックを与える。そういう写真でショックを受けそうな少女だということまでルンペルシュティルツキンはリサーチ済みだったのだ。
リッキーは、なぜ自分が恨まれているのかを考えるが、思い当たるふしはない。かつて彼の患者だった人物が、治療の失敗で恨んでいるんじゃないか、と予測する程度。
そのうちに、リッキーは次々とひどい目にあって、孤立していく。
ルンペルシュティルツキンの手下と思われる人物が、リッキーの行き先に神出鬼没にあらわれては、催促する。彼の行動はすべて監視され、あるいは、正しく予測されているのだ。彼の親戚を隠し撮りした写真。患者の1人がルンペルシュティルツキンの予言どおりに死に、それを捜査する刑事も死ぬ。銀行と証券会社に預けてあった資産がオンライン操作で奪われる。彼に治療中レイプされたという嘘の告発が医療倫理委員会に送られる。診療室や家に侵入された形跡。
自分が犯した失敗を探るため、恩師の精神分析医にアドバイスを乞うが、その恩師も突然の事故死。
リッキーはこう思う。
「自分が接触する人間はすべてターゲットになるのだろうか」
「たとえ友人がいても、電話をかけることはできない。恋人がいても、その近くへいくことはできない。弁護士がいても、アポをとることはできない。歯痛になっても、虫歯に詰め物をしてもらうだけで、歯医者を危険にさらすことになる。わたしが触れる人間は、危険にさらされる」
「わたしは有害な人間になってしまった」
さらに、水道管の破裂とやらで、自宅が水びたしになってしまう。
「家、キャリア、評判、リッキーが自分だとみなしていた人間にかかわるすべて、そして彼が人生のなかに築きあげたものすべてが、組織的に破壊された」
これはもう、死ぬしかない。
以上が、上巻「第1部 歓迎されざる手紙」のあらすじだ。
リッキーはルンペンルシュティルツキンにやられっぱなしで、なすすべもない。
接触する人物が次々と被害にあって孤立してしまう設定は、まるで「子連れ狼」のエピソードみたいで、そのときもめちゃくちゃこわかったが、この話も、手も足も出ない恐ろしさにとらわれる。
さて、下巻「第2部 存在しなかった男」は、一方的に攻撃を受けていたリッキーの反撃が描かれる。自殺したとみせかけて、架空の人物になりすまし、新しい身分証明書を入手し、変装し、肉体を鍛え、コンピュータをマスターし、復讐に関する書物を読みあさり、護身術を体得し、銃の練習をし、アウトドアの技術も体得し、ルンペルシュティルツキンを追い詰めて行く。
こういう、付け焼き刃が効を奏するストーリーが、僕は大好きだ。
リッキーは、死んだことになっているため、時間をかけて復讐の準備をし、また、いっそのこと復讐を忘れて別の人間として生きて行く選択肢もあった。そんなちょっとのんびりしたムードが一掃される。
ルンペルシュティルツキンが、リッキーの生存をかぎつけたのだ!
と、いうわけで、「第3部 へぼ詩人たちでさえ死を愛す」では、いよいよリッキーとルンペルシュティルツキンの決闘。
彼らの正体は、リッキーのかつての患者の子どもたちで、冷酷な殺人マシーンであるルンペルシュティルツキンと、女優の卵ヴァージル(地獄への案内人)、弁護士マーリンの3人だった。(本名はもちろん、別にある)
リッキーを自殺に追いやった人物の意外な正体が明かされる。
しかも2人も!
このあたり、もうちょっと推理でつきとめられるようにしてくれたらよかった、と思うのだが、いきなりの正体暴露で驚いた。
幕切れは、リッキーの恐ろしさを相手に植え付けて終了。素直にハッピーエンドと喜べない。ひょっとしてリッキー、嫌なやつ?

乙女のいる基地

2010年1月5日 映画
佐々木康演出の「乙女のいる基地」を見た。1945年(3月)
水戸光子、佐野周二、笠智衆、東野英治郎、安部徹、原保美、志村喬。
情報局国民映画で、大日本婦人会の後援。
特攻隊を送り出す航空基地に働く乙女挺身隊を描く。
飛行機を油まみれになりながら徹夜で整備したりする。
「見たか聞いたかこの体当たり」なんてみんなで歌ったりする。
整備した飛行機が出撃するときは、我が子が出撃するかのごとくに喜び、悪天候のために飛行機が山につっこんだときは、操縦士が助かっても飛行機が大破したことに涙する。
映画の中ではそういう感情を「女ならでは」と言っていた。
また、基地内で使われる言葉として「バーンとしたもんですよ」が紹介される。
この映画、敗戦の年の3月の映画だ。基地に女子が駆り出され、整備する飛行機も満身創痍で不安たっぷりだ。
特攻隊が出撃していくときに乙女たちは合掌する。
なお、映画冒頭で、乙女たちが飛行機に自分たちを模した人形をお守りとしてぶらさげる。
それをはっきり「マスコット」と言ってたが、こういう場面で敵性語を使ってもよかったんだ、と意外だった。戦時下でも、英語とかまったく使えない、というわけではなかったのかもしれない。

トピカピ

2010年1月4日 映画
トピカピ
ジュールス・ダッシン監督の「トプカピ」を見た。1964年。
エリック・アンブラーの『真昼の翳』の映画化。
まきこまれた運転手をピーター・ユスチノフがコミカルに演じている。
天井から吊られて短剣をすりかえる、ミッションインポッシブルの「よりハラハラバージョン」は本当に息詰まる名シーン。
それもこれも窓から入り込んだ1羽の鳥によって警報が作動し、一味はつかまる。
だが、メリナ・メルクーリは監獄の中で、次のターゲットを思い描き、男たちはダア〜ッとなるのだ。
これがエリック・アンブラーの作品なのか、と疑ってしまうような明るさだが、原作もコミカルらしい。エリック・アンブラーは僕にとって盲点の作家だったので、これを機に読んでみよう。(盲点が多すぎるのだが)

ダイハード4.0

2010年1月3日 映画
ダイハード4.0
レン・ワイズマン監督の「ダイハード4.0」を見た。
サイバーテロに立ち向かうブルース・ウィリス。
と、いっても、アナログでアナクロなブルース・ウィリスがサイバーテロに歯がたつはずがない。若いハッカーの助けを借りて、事件を解決することになる。
犯人と通話しながらのアクション、というお約束もあり、楽しめた。
アクションは荒唐無稽で、体操選手のような敵とか、空から落ちても平気な敵とか、車にはねられてもまだピンピンしている敵とか、ゴキブリのような「ダイハード」ぶりを示すのはむしろ敵の方で、ブルース・ウィリスは「ダイハード」の域を越えて、不死身のヒーローになっている。別の映画のキャラクターとかぶって、そう思えるのかもしれないけど。
しかし、戦闘機と一騎討ちするシーンは面白かった!それで勝ってしまうブルース・ウィリスもすごい。


午前10時30分から、石山ユーストンでCandy Pop Beat〜5周年突入感謝祭〜新春スペシャル〜
司会進行は渡辺育子。
出演順に。

村田寛奈
1.インフィニティ
2.キスして
3.そばかす
4.ビーユアウィングス
長丁場のイベントのいきなりクライマックス!
のびのび歌っているのが、気持いい。
ステージドリンクと一緒に薬のスプレーが置いてあるのが、気になる。

JEWEL
1.Baby恋にノックは無用
2.恋をしちゃいました
3.チョコレイトディスコ
芸能人女子フットサルチームISL(イゼル)の2人。今日が初ライブ。
ほんとに初か?と思わせるステージ度胸。

漣みなみ
1.ひだまりの詩
2.棘と花
3.水色の雨
4.スイート&スマイル(オリジナル)
5.ステイウィズミー
元気な癒し系。オレンチェを卒業してソロになった。着物で歌う。
まったりした歌で、寝てしまうお客さんもいる、とMC。さすが癒し系。

ORANCHE
1.
2.アジアの海賊
3.ダーリン
4.年下の男の子
5.ウィズアウトユー
6.ステイマリア
7.なんちゃってラブソング
8.できそこないの天使
ちはる欠席の7人だったが、新人ゆうなが入って計8人。
「ダーリン」なんて何年ぶりに聞いたやら。
オレンチェワールドにどっぷりと浸る。

BULLDOC
1.ダンス
2.ブラックチェリー
3.シェアザワールド
4.リッスントゥマイハート
5.ハッピーデイ
友だちが会場に見に来ていた、とか。ダンスバリバリ。
しゃべりが自然でかっこよすぎる!

Barbie Lips
1.
2.オーバーザレインボウ
3.グリーンフラッシュ伝説
4.お願いダーリン(オリジナル)
5.大声ダイヤモンド
3人は、いとこ同士。ファミリーなムードも漂って、可愛い。

SKETCH
1.ここにいるぜぇ
2.カモン〜スペシャルバージョン〜
3.スーパーフレッシュ
4.気まぐれロマンティック
5.モア
今年の抱負は、まゆ姉「目標体重実現」、りーりー「風邪ひかん」、みのりん「スケッチ成長」、なっちゃん「焼肉食べ放題」
アイドルイベントあるところSKETCHあり、と言うほどに出演数が多い。「スーパーフレッシュ」のかっこよさを見ると、まだまだSKETCHは成長しそうだ。

メアリーエンジェル
1.スーパーアクション
2.キラキラスマイリー
3.リバース
4.ブランニューワールド
5.ハッピーメアリー
6.マジカルスター
以下、アンコール
7.エンジェルウィング
まさに真打ち登場、というところ。歌もダンスも最高で、けちのつけようがないのだが、メアリーのライブって、いつからこんなに客が荒れるようになったんだろう。ファンの騒ぎ方が、かつては「遊園地」みたいだったのに、今や「フーリガン」に近い。今回だけなのかな?

物販では、今回のライブで文句なしに1等賞だった村田寛奈の写真を購入する。
そもそも物販に参加すること自体、めったにないのに!


マイクル・イネスの『ある詩人への挽歌』を読んだ。
以下、ネタバレしかしていないので、要注意。
大傑作なので、古本屋とか友人、図書館などをあたって、とにかく読まれることをお薦めします。
目次
第1部 イーワン・ベルの記述
第2部 ノエルギルビーの手紙記録
第3部 アルジョー・ウェダーバーンの調査
第4部 ジョン・アプルビイ
第5部 医師の遺言
第6部 ジョン・アプルビイ
第7部 イーワン・ベルによる結末
以上の目次にみられるように、事件の語り手がリレー形式でバトンタッチしていく構成がうまい。
事件は、結婚を反対された男(ニール・リンゼイ)が恋人(クリスティン・メイザース)の後見人(ラナルド・ガスリー)を殺してしまう、という一見わかりやすい犯罪にみえる。
ところが、真相は二重三重の底をさらけだしていく。
本書はところどころで、複雑な事件をわかりやすくまとめてくれている。たとえば。
(第1部)
ガスリーの過去何か月かの行動は、単にクリスティンとニール・リンゼイの件以外にも、理由があるのではないか。ギャムリー一家(農場管理人)を去らせたこと、エディンバラにいろいろ注文していること、城を開けた時と回廊で、アイザ・マードック(小間使い)が見たりきいたりしたことすべて、こういったことはクリスティンに求婚しているのが誰かガスリーが発見する以前のことだし、それをいえば、求婚されていることさえ知らなかった頃のことだ。それからガスリーが熟読しているとういう医学書がある。それから、小さな木片でできているパズルになぐさめを求めているということもある。それから長いこと見捨てられていた回廊の扉を怒りにまかせて打ち破ったこと、回廊での徘徊、アイザがのぞいているとも知らず、立ちつくして、カイリー湖を眺めていたこと。まるで死の危険に立ち向かうかの如くきびしいクリスティンの「叔父さまは狂っている」という声音が、耳についてはなれなかった。こういった事柄をつなぐパターンがあるはずだ

長い引用になったが、後で読み返してみると、伏線がバンバンはってあることに気づく。

(第2部)
ガスリー嬢と僕は、何の予告もなしに、月曜の夜遅く事故に遭って、エルカニーに到着した。ハードキャッスル(差配人)がこっそりと医者を待ち受けていた。僕たちは礼儀正しくガスリーに迎えられ、招じ入れられたところは常習的けちの家だったが、夕食には奇妙に高価なものが出された。この家の構成人員は注目に価する。変則的雑役人ハードキャッスルは、驚くべき悪党、その妻は小心、下働きは頭がおかしい、そして城主自身は力強く頭がよく、ひどく気が狂っている

事件の真相が明らかになるにつれ、兄弟の因縁とか、血の悲劇とか、書きようによっては横溝作品になりそうな、ベタな事実があばかれるのも面白い。
本筋とは関係ないが、ラナルド・ガスリー城主は凶眼の持ち主で、その凶眼を退治する方法を、言い伝えとして書いている部分がある。
「ジャービー牧師か、あるいはマーヴィーとダンウィニーの牧師たちが相談して、その内一人は必ず起きて目を覚ましているべきなのだそうだ」
牧師が眠るとき凶眼がめざめる、という考えか!

あと、墜落死についての分析で面白い記述があった。
「ある人が高い所から身を投げるということは、上という危険と同意語の場所から、下という安全に移りたいという願いの象徴なのだ」

なお、本書は原題が「Lament for a Maker」になっていて、「へー、Makerって詩人のことなんだ」と思っていたが、これは作中に何度もあらわれるウィリアム・ダンバーの詩集『Lament of the Makaris』に由来しているらしい。Makarisはスコットランド語で詩人の意味。
マイクル・イネスのミステリーはまだ未訳のものが多い。これからが楽しみだ。

ノースリーブス「握手も流星」@千里セルシー
ノースリーブス「握手も流星」@千里セルシー
ノースリーブス「握手も流星」@千里セルシー
午後1時から千里セルシーでノースリーブスのキャンペーンミニライブ「握手も流星」を見に行った。いいタイトルだ。「握手は粘着」だと見苦しい。
1.Relax
2.キスの流星
AKBのミニライブでは、口パクが多くてげんなりしてしまうことが多いのだが、ノースリーブスには、その手のストレスは感じなかった。
しかし、女の子のファン、多かったな。
今朝、週刊AKBの特別番組を見てきたばっかりだったので、今日はAKB漬けかな。
カールじいさんの空飛ぶ家
DSステーションのwifi通信で、ドラクエの謹賀新年画面を見た。
スライムタワーをかがみもちに見立て、干支が虎なので、キマライガーが中心にいた。
なるほど、考えたな!

元日は映画の日だったので、ピート・ドクター監督の「カールじいさんの空飛ぶ家」を見た。映画館が混雑しているのを避けて、公開して約1ヶ月たつこの映画を選んだが、正解だった。映画館の中は半分くらいしか埋まっていなかった。
無数の風船で家を空に浮かべ、冒険の世界に飛び立つカールじいさん。おともはカブスカウト(?)の少年ラッセル。
臆病で頑固な老人と、馬鹿なデブの子、(そして駄犬)という本来冒険に不向きな二人だというのに、その冒険はワクワクもので、お互いの心の通いあいには感動させられ、アクションシーンはわかりやすい展開にもかかわらず、ハラハラさせられた。
憧れだった冒険家が堕ちて犬たちと暮らす「悪」の側に属してしまう気持もじゅうぶんにわかるし。
しかし、何よりも、カールじいさんの奥さんエリーが魅力的で、少女時代からおばあさんになり、死ぬまで素晴らしかった。できれば、エリーの少女時代を描く映画を作ってもらいたい、と。

帰宅後は、昨日から今日にかけて録画しておいた格闘技番組とか、将棋番組見てすごす。
格闘技では、まさとのラスト試合だったが、ラウンドごとに示されるジャッジが、まさとに甘くつけられているのが萎えた。思えば、まさとは同じ階級で匹敵する実力のライバルがいない、悲劇のヒーローだったんだな、と思う。まさとの名勝負といえば、たとえば山本KID(総合格闘技)とか、川尻(総合格闘技)とか、ブアカーオ(ムエタイ)とか、サワー(シュートボクシング)など、K1以外の選手がK1ルールにあわせて戦ってくれたものばかりだ。まさとが他の格闘技のルールで戦ったことはないんじゃないか。たとえばシュートボクシングのルールで戦ったら、サワーの圧勝が約束されていることを考えれば、まさとの「お山の大将」ぶりがよくわかる。ましてや今回はトーナメントの優勝者ペトロシアンと戦っているわけでもない。サワーに減量苦を強いる戦い、優勝者と戦わないまさと、これがメーンエベントだと思うと泣けてくる。まさとの後継者らしき選手もいないのに、かっこよく引退なんかしている場合じゃない、と思う。
この番組見て、マヌーフやアリスターの圧倒的な力に驚いた以外に、衝撃的だったのは、青木の試合。打撃中心の戦極チャンピオンに何もさせず、寝技で、腕を折った?脱臼?ひじがはずれる瞬間を見た。これは正月そうそう、ショッキングな映像だった。
将棋は東西の10分切れ負け、ペア将棋、リレー将棋に、衛星で放送してた大逆転将棋でのステルス将棋、1分切れ負け、詰将棋100問、脳内将棋、投了図からの逆転将棋。
大逆転将棋の方では、プロの強さを思い知らされた。佐藤が脳内将棋で二歩の反則で負けたシーンは衝撃だった。同番組でトン死をとりあげていたが、それが脳内将棋でも実現したのだ。

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