ブンカザツロン、女尊男卑
2004年8月13日 読書
東京でハグルマルを見たのが印象的だったので、今日読んだ本はハグルマルの鶴岡法斎くんと唐沢俊一氏の対談本『ブンカザツロン』
話の内容は文化に関する雑談(まさにタイトル通り)。
特に目新しいことを語っているわけではないのだが、これがロフトプラスワンなどでしゃべっていたりしたら、面白いイベントだと感じるのではないだろうか。
以前、ロフトプラスワンのこの2人のイベントに僕も参加させてもらったことがある。
唐沢氏は用事があって途中で退席されたが、せっかくのチャンスだったのに、もっといろいろしゃべっておけばよかった、と思った。
でも、僕、唐沢氏の本をこの『ブンカザツロン』を含めて3冊しか読んでいないんだなー。
他の2冊は『薬局通』『カルト王』。このうち『カルト王』は、当時その本を出した出版社の人にもらったものだ。僕の本が出版される企画が出たときに、「当社ではこんな本を出しています」ということで送ってもらったのだ。僕の本の企画はもちろんポシャった。僕の書いている文章の内容が、会議室においては全く理解されなかったのだ。ある意味、うなづける話ではある。もしも僕の本など出す会社があれば、まさにそれは勇断であり、奇書を世に送ることになるのだろう。売れる見込みは無さそうだ。
閑話休題。そんなわけで、唐沢氏に会っても別に聞きたいこともないし、唐沢氏にアピールするようなことも何もない。でも、話していて面白そうだから、友人になりたいなあ、と思った。
でんでんタウンにショッピングに行き、そのまま足を伸ばしてウィングホールの「女尊男卑」のイベントを見に行った。
15日のイベント「HELP!前夜祭」でもお世話になる、草壁コウジ氏とぶっちょカシワギ氏が、写真家の椿さんにいろいろ下ネタ、女体、男のことなどを聞きまくる。と、言うか椿さんが言いまくる。面白い面白い。このイベントはシリーズ化される可能性があるので、またあったら見に行こう。
打ち上げで、15日の打ち合わせもしたが、トピックスは、竹内義和氏が僕のすぐ隣にいたことだ。あいにくとサイキッカーではないので、竹内氏に会っても別に聞きたいこともないし、竹内氏にアピールするようなことも何もない。でも、話していて面白そうだから、友人になりたいなあ、と思った。
話の内容は文化に関する雑談(まさにタイトル通り)。
特に目新しいことを語っているわけではないのだが、これがロフトプラスワンなどでしゃべっていたりしたら、面白いイベントだと感じるのではないだろうか。
以前、ロフトプラスワンのこの2人のイベントに僕も参加させてもらったことがある。
唐沢氏は用事があって途中で退席されたが、せっかくのチャンスだったのに、もっといろいろしゃべっておけばよかった、と思った。
でも、僕、唐沢氏の本をこの『ブンカザツロン』を含めて3冊しか読んでいないんだなー。
他の2冊は『薬局通』『カルト王』。このうち『カルト王』は、当時その本を出した出版社の人にもらったものだ。僕の本が出版される企画が出たときに、「当社ではこんな本を出しています」ということで送ってもらったのだ。僕の本の企画はもちろんポシャった。僕の書いている文章の内容が、会議室においては全く理解されなかったのだ。ある意味、うなづける話ではある。もしも僕の本など出す会社があれば、まさにそれは勇断であり、奇書を世に送ることになるのだろう。売れる見込みは無さそうだ。
閑話休題。そんなわけで、唐沢氏に会っても別に聞きたいこともないし、唐沢氏にアピールするようなことも何もない。でも、話していて面白そうだから、友人になりたいなあ、と思った。
でんでんタウンにショッピングに行き、そのまま足を伸ばしてウィングホールの「女尊男卑」のイベントを見に行った。
15日のイベント「HELP!前夜祭」でもお世話になる、草壁コウジ氏とぶっちょカシワギ氏が、写真家の椿さんにいろいろ下ネタ、女体、男のことなどを聞きまくる。と、言うか椿さんが言いまくる。面白い面白い。このイベントはシリーズ化される可能性があるので、またあったら見に行こう。
打ち上げで、15日の打ち合わせもしたが、トピックスは、竹内義和氏が僕のすぐ隣にいたことだ。あいにくとサイキッカーではないので、竹内氏に会っても別に聞きたいこともないし、竹内氏にアピールするようなことも何もない。でも、話していて面白そうだから、友人になりたいなあ、と思った。
アルチンボルド―エキセントリックの肖像
2004年8月12日 読書
ジャンカルロ・マイオリーノの『アルチンボルド』を読んだ。
アルチンボルドは16世紀に、花や野菜、魚などを組み合わせて人間の顔を描いたりしている、面白いマニエリスム画家だ。
この本はアルチンボルドの評伝ではなく、マニエリスムやヨーロッパのエキセントリックを論じるなかで、アルチンボルドを多く参照しているといった趣きがある。
美術史にとどまらぬ領域横断的手法は、とても面白い。
マイオリーノは本書を通じて、「ホモ・レトリクス」としての人間を描いている。
ホモ・レトリクスは修辞人間で、比喩や同語反復によって言葉を飾らずにはいられない。本書の言い方では、「駄洒落狂いのダイダロス」ということになる。
アルチンボルドの「司書」と題する肖像画では、司書の体が書物の組み合わせによって構成され、表現されている。。駄洒落とは言わないのかもしれないが、「そのまんまや!」とツッコミを待っている、お笑い的美術であることには違いない。
修辞学については、僕はまったくの無知だ。いずれ修辞学の本を読んで、本書の趣旨をより十全に理解したい。
この本を読んでいて面白かったのは、たとえば、次のような部分。
「エキセントリシティはとりわけマニエリスムの装いをした時に自己言及的になる。『中心をはずれる』以上、それは中心から遠ざかり、その周りを周回する。お祭り気分でグロテスクはアカデミズム嫌いの上に育ち、「新」「反」「対」が持つ正面からの対決姿勢を軽蔑する」
この文のどこが面白いか。「新」「反」「対」を並べかえると、「反、新、対」。おやおや、マニエリスムとしての「阪神タイガース」(ハン、シン、タイ)が見えてくる。こんな駄洒落を思い付くのは、駄洒落狂いのダイダロスが乗り移ったのか。
エキスポランドのコースター、ダイダラザウルスはこのダイダロスから名前をとったのだろう。ちなみにダイダロスはクレタ島に迷宮を作った工人。この迷宮の中に牛頭のミノタウロスが住んでいたのだ。本書では、エーコに倣って迷宮と迷路を分けて考える。迷路はきわめてマニエリスムの産物なのだが、迷宮は違う。何が違うかと言うと、迷宮とは、実際には一本道なのだ。一本道であればこそ、ジェットコースターにも成り得ようというものだ。
ミノタウロスで思い出した。
録画しておいた「プライド」を見た。ブラジリアン・トップチームと日本人との対抗戦。アウェイなのに、ブラジルの方が勝利を飾る。このブラジリアン・トップチームには「ミノタウロ」のあだなを持つノゲイラが所属しているのだ。迷宮の住人たるミノタウロスは、関節技、締め技の達人たるノゲイラにピッタリの名前だ。
先日映画で見た力道山は、かつてブラジルに行って、ある青年をスカウトして日本に連れて帰り、立派なプロレスラーに育てた。言うまでもなく、アントニオ猪木のことだ。日本のプロレスは昔からブラジル出身のレスラーに君臨されていたのかもしれない。
アルチンボルドは16世紀に、花や野菜、魚などを組み合わせて人間の顔を描いたりしている、面白いマニエリスム画家だ。
この本はアルチンボルドの評伝ではなく、マニエリスムやヨーロッパのエキセントリックを論じるなかで、アルチンボルドを多く参照しているといった趣きがある。
美術史にとどまらぬ領域横断的手法は、とても面白い。
マイオリーノは本書を通じて、「ホモ・レトリクス」としての人間を描いている。
ホモ・レトリクスは修辞人間で、比喩や同語反復によって言葉を飾らずにはいられない。本書の言い方では、「駄洒落狂いのダイダロス」ということになる。
アルチンボルドの「司書」と題する肖像画では、司書の体が書物の組み合わせによって構成され、表現されている。。駄洒落とは言わないのかもしれないが、「そのまんまや!」とツッコミを待っている、お笑い的美術であることには違いない。
修辞学については、僕はまったくの無知だ。いずれ修辞学の本を読んで、本書の趣旨をより十全に理解したい。
この本を読んでいて面白かったのは、たとえば、次のような部分。
「エキセントリシティはとりわけマニエリスムの装いをした時に自己言及的になる。『中心をはずれる』以上、それは中心から遠ざかり、その周りを周回する。お祭り気分でグロテスクはアカデミズム嫌いの上に育ち、「新」「反」「対」が持つ正面からの対決姿勢を軽蔑する」
この文のどこが面白いか。「新」「反」「対」を並べかえると、「反、新、対」。おやおや、マニエリスムとしての「阪神タイガース」(ハン、シン、タイ)が見えてくる。こんな駄洒落を思い付くのは、駄洒落狂いのダイダロスが乗り移ったのか。
エキスポランドのコースター、ダイダラザウルスはこのダイダロスから名前をとったのだろう。ちなみにダイダロスはクレタ島に迷宮を作った工人。この迷宮の中に牛頭のミノタウロスが住んでいたのだ。本書では、エーコに倣って迷宮と迷路を分けて考える。迷路はきわめてマニエリスムの産物なのだが、迷宮は違う。何が違うかと言うと、迷宮とは、実際には一本道なのだ。一本道であればこそ、ジェットコースターにも成り得ようというものだ。
ミノタウロスで思い出した。
録画しておいた「プライド」を見た。ブラジリアン・トップチームと日本人との対抗戦。アウェイなのに、ブラジルの方が勝利を飾る。このブラジリアン・トップチームには「ミノタウロ」のあだなを持つノゲイラが所属しているのだ。迷宮の住人たるミノタウロスは、関節技、締め技の達人たるノゲイラにピッタリの名前だ。
先日映画で見た力道山は、かつてブラジルに行って、ある青年をスカウトして日本に連れて帰り、立派なプロレスラーに育てた。言うまでもなく、アントニオ猪木のことだ。日本のプロレスは昔からブラジル出身のレスラーに君臨されていたのかもしれない。
冷蔵庫との対話、純情部隊
2004年8月11日 読書
アクセル・ハッケの『冷蔵庫との対話』を読んだ。軽いコラムを集めたものだ。
中年男が日々の生活で覚えるさまざまなストレスをひろいあげては、面白おかしく描いている。たとえば、レジに並べば直前の人がトラブルおこして、他の列がスムーズに進んでいったり。動物園に行ったら、タイミングが悪くてどの動物も見られないとか。パソコンの用語や携帯電話の機能がちんぷんかんぷんでおおごとになったり。医学書を読むと自分が病気じゃないかと不安にかられたり。1日いっぱい使っても日常の雑事が何ひとつ片付かなかったり。家具を注文したら部品が足りなくていつになっても収納できなかったり。駐車する場所がなくて遠くでとめて大汗かいて走って戻ると、目的地のすぐ前に駐車スペースを発見したり。タクシーに乗ると常に釣り銭がないと言われたり。レストランに行けば何を食べたいのか全然決められなかったり。
作者はいつもイライラしたり、言い返せなくてためこんだりして、まったく楽しそうじゃないが、そんな彼が唯一心を許して話せるのが、冷蔵庫の「ボッシュ」なのだ。
彼は冷蔵庫にうっぷんをぶちまけ、冷蔵庫の愚痴を聞いてやったりして、なんとかバランスを保っている。冷蔵庫と会話する段階で、既にバランスは崩れているか?!
また、ときおり、むしゃくしゃが暴発する。カーテンレールを取り付けるだけの日曜大工がうまく行かずに、家を半分壊してしまい、やけになってカーテンじゃなくて首を吊ろうとしたり。肉体をひきしめるためにプールに通うが、逆に食欲が旺盛になって、プール監視員を食べそうになったり。
物事がうまく運べなくて、もたもたしていることに自嘲とあきらめを感じている人も多いと思うが、そんな人には笑いで味付けしたこういうエッセイ(半小説?)はたまらなく面白いだろう。僕も「こりゃ、面白い」と読んでいたが、気になるのは、やっぱりストレスの大半が家族からもたらされるものだという事実だ。夜中に子供が「アイロンかける!」と言い出してきかないとか、疲れているときに妻がしょっちゅう部屋の模様替えを手伝わせるとか、子供の行きたいところに同行するため自分の行きたいところには永遠に行けないとか、妻の忘れ物を探しに行って映画を見損ねるとか。妻が勝手に大切なものを捨ててしまうとか。
いずれも些細なことだが、1人でいれば回避できたことばかりなのだ。
衛星放送で「純情部隊」を見る。マキノ雅弘監督、力道山主演の映画だ。
軍隊で二等兵だった力道山が終戦後、プロレスラーになり、いじめられた元軍曹(駿河海)とリングで闘い、勝利する話。終戦のときに、5年後に会おうと約束するくだり、サンタクロースのバイトをしていた力道山をみんなでもり立ててプロレスラーにするくだり等、人情話としての作りが意外としっかりしている。また、演技のぎこちない力道山に朴訥な役柄を配し、バラエティに富む芸達者が周囲を固めている。堺駿二、広沢虎造、ディック・ミネ等々。
また、プロレスが八百長かどうか、空手チョップは反則かどうか、なんて懐かしい話題も確認できて興味深かった。プロレスの試合の映像は、いきなり足首の関節をきめにかかったりして、今の格闘技に遜色ない展開で面白い。力道山は本当に強かったんだなあ、と納得させられる。マイティ・モーくらいには勝てるんじゃないか。
中年男が日々の生活で覚えるさまざまなストレスをひろいあげては、面白おかしく描いている。たとえば、レジに並べば直前の人がトラブルおこして、他の列がスムーズに進んでいったり。動物園に行ったら、タイミングが悪くてどの動物も見られないとか。パソコンの用語や携帯電話の機能がちんぷんかんぷんでおおごとになったり。医学書を読むと自分が病気じゃないかと不安にかられたり。1日いっぱい使っても日常の雑事が何ひとつ片付かなかったり。家具を注文したら部品が足りなくていつになっても収納できなかったり。駐車する場所がなくて遠くでとめて大汗かいて走って戻ると、目的地のすぐ前に駐車スペースを発見したり。タクシーに乗ると常に釣り銭がないと言われたり。レストランに行けば何を食べたいのか全然決められなかったり。
作者はいつもイライラしたり、言い返せなくてためこんだりして、まったく楽しそうじゃないが、そんな彼が唯一心を許して話せるのが、冷蔵庫の「ボッシュ」なのだ。
彼は冷蔵庫にうっぷんをぶちまけ、冷蔵庫の愚痴を聞いてやったりして、なんとかバランスを保っている。冷蔵庫と会話する段階で、既にバランスは崩れているか?!
また、ときおり、むしゃくしゃが暴発する。カーテンレールを取り付けるだけの日曜大工がうまく行かずに、家を半分壊してしまい、やけになってカーテンじゃなくて首を吊ろうとしたり。肉体をひきしめるためにプールに通うが、逆に食欲が旺盛になって、プール監視員を食べそうになったり。
物事がうまく運べなくて、もたもたしていることに自嘲とあきらめを感じている人も多いと思うが、そんな人には笑いで味付けしたこういうエッセイ(半小説?)はたまらなく面白いだろう。僕も「こりゃ、面白い」と読んでいたが、気になるのは、やっぱりストレスの大半が家族からもたらされるものだという事実だ。夜中に子供が「アイロンかける!」と言い出してきかないとか、疲れているときに妻がしょっちゅう部屋の模様替えを手伝わせるとか、子供の行きたいところに同行するため自分の行きたいところには永遠に行けないとか、妻の忘れ物を探しに行って映画を見損ねるとか。妻が勝手に大切なものを捨ててしまうとか。
いずれも些細なことだが、1人でいれば回避できたことばかりなのだ。
衛星放送で「純情部隊」を見る。マキノ雅弘監督、力道山主演の映画だ。
軍隊で二等兵だった力道山が終戦後、プロレスラーになり、いじめられた元軍曹(駿河海)とリングで闘い、勝利する話。終戦のときに、5年後に会おうと約束するくだり、サンタクロースのバイトをしていた力道山をみんなでもり立ててプロレスラーにするくだり等、人情話としての作りが意外としっかりしている。また、演技のぎこちない力道山に朴訥な役柄を配し、バラエティに富む芸達者が周囲を固めている。堺駿二、広沢虎造、ディック・ミネ等々。
また、プロレスが八百長かどうか、空手チョップは反則かどうか、なんて懐かしい話題も確認できて興味深かった。プロレスの試合の映像は、いきなり足首の関節をきめにかかったりして、今の格闘技に遜色ない展開で面白い。力道山は本当に強かったんだなあ、と納得させられる。マイティ・モーくらいには勝てるんじゃないか。
高山宏の『ふたつの世紀末』を読んだ。この本が、東京に持って行ってバスの中で読んでいた本だ。やっと読み終えた。雑誌『ユリイカ』に連載されていた文章に加筆訂正した本。雑誌に載っていた文章を読んで、頭から煙出して昏睡していたんだから、僕の脳みそのポンコツぶりが知れよう。
本書でのふたつの世紀末とは、20世紀末と18世紀末。この2つの世紀末が何だか似かよっていて、通底しているんじゃないか、という趣旨を述べている。
18世紀末は産業革命、ロマン派、ピクチャレスク、崇高美学、エンクロージャー、アンニュイ、セノグラフィー(舞台装置)をキーワードとし、ド・ラウサーバーグが作ったエイドフュージコンにどう反映されているかを列挙しており、順に「機械、運動、フレーム、カタストロフィー、パノラマ眺望、効果、遠近法」をあてている。エイドフュージコンが何なのかは、いずれ『ロンドンの見世物』を読み終えたときに紹介できるかと思うが、まあ、映画というものが出来るまで、人々の目を楽しませた光学からくりか。
18世紀末の特徴を僕なりに羅列してみると、
倦怠により、旅行と自殺が流行。
自分を安全圏において、他人の苦痛を見ることに逸楽を覚える。
自然そのものでなく、それをフレ−ムつきの絵として見る。
ダサさを嫌い、変化と速度に淫する。
実体を求める博物学志向が搾取と殺戮の上に成り立つ。
廃虚と監獄と光学見世物が時代をあらわす。
これら18世紀末の諸特徴は、20世紀末にもあてはまるのではないか、と本書では言っているのだ。
この本は1985年に連載されており、ニューアカデミズムや、博物学など、当時流行した事柄にもからめながら論をすすめている。
そこで、面白く思ったのは、現代は確かに18世紀末に似ているように思える。でも、連載された20年前とは全く違うように思えるのだ。200年前の方が20年前よりも、より現代に近いと感じるのは、いったいどういうわけだ。
本書でのふたつの世紀末とは、20世紀末と18世紀末。この2つの世紀末が何だか似かよっていて、通底しているんじゃないか、という趣旨を述べている。
18世紀末は産業革命、ロマン派、ピクチャレスク、崇高美学、エンクロージャー、アンニュイ、セノグラフィー(舞台装置)をキーワードとし、ド・ラウサーバーグが作ったエイドフュージコンにどう反映されているかを列挙しており、順に「機械、運動、フレーム、カタストロフィー、パノラマ眺望、効果、遠近法」をあてている。エイドフュージコンが何なのかは、いずれ『ロンドンの見世物』を読み終えたときに紹介できるかと思うが、まあ、映画というものが出来るまで、人々の目を楽しませた光学からくりか。
18世紀末の特徴を僕なりに羅列してみると、
倦怠により、旅行と自殺が流行。
自分を安全圏において、他人の苦痛を見ることに逸楽を覚える。
自然そのものでなく、それをフレ−ムつきの絵として見る。
ダサさを嫌い、変化と速度に淫する。
実体を求める博物学志向が搾取と殺戮の上に成り立つ。
廃虚と監獄と光学見世物が時代をあらわす。
これら18世紀末の諸特徴は、20世紀末にもあてはまるのではないか、と本書では言っているのだ。
この本は1985年に連載されており、ニューアカデミズムや、博物学など、当時流行した事柄にもからめながら論をすすめている。
そこで、面白く思ったのは、現代は確かに18世紀末に似ているように思える。でも、連載された20年前とは全く違うように思えるのだ。200年前の方が20年前よりも、より現代に近いと感じるのは、いったいどういうわけだ。
朝から渋谷のハロプロショップ。昨日ハロプロ関連のイベントがあったせいか、満員。地方から来たと思われるお客さんが、写真を30枚くらい買ったりしている。
並んでまで何かを買うつもりはないので、プッチミュージアムに入り、PVとか暑中見舞いのメッセージとか一通り見る。横浜蜃気楼で、キッズ一押しの村上愛が抜擢されているのがうれしい。ダンスの切れの良さが本領なので、ぜひZYXの新譜がほしいところ。
いや、しかし、女子かしまし物語の道重は可愛い。
その後、代々木公園でのダンシングBANANAのストリートライブに向かうが、バスの出発時刻12時10分に間に合いそうもないので、東京駅へ方向転換。
帰りのバスでも、来たときと同じ本を読んで、脳から煙出して睡眠。
まさか疲れているなんてことはあるまい。
帰宅してから、予約録画しておいた番組を見る。
なんだかんだで気がつけば外はすっかり明るい。朝だ。
並んでまで何かを買うつもりはないので、プッチミュージアムに入り、PVとか暑中見舞いのメッセージとか一通り見る。横浜蜃気楼で、キッズ一押しの村上愛が抜擢されているのがうれしい。ダンスの切れの良さが本領なので、ぜひZYXの新譜がほしいところ。
いや、しかし、女子かしまし物語の道重は可愛い。
その後、代々木公園でのダンシングBANANAのストリートライブに向かうが、バスの出発時刻12時10分に間に合いそうもないので、東京駅へ方向転換。
帰りのバスでも、来たときと同じ本を読んで、脳から煙出して睡眠。
まさか疲れているなんてことはあるまい。
帰宅してから、予約録画しておいた番組を見る。
なんだかんだで気がつけば外はすっかり明るい。朝だ。
地方発アイドル、オール怪人怪獣
2004年8月8日 音楽
今日は「地方発アイドル夏休みだよ全員集合!」だ。品川六行会ホール。
12時30分から第1部。
Parfait「夢みる☆ほし」
Parfaitは新潟のSHOW!パフォーミングスクール生のユニットで、メンバーはうらら、みさき、なみの3人。カントリ−娘。りんね似のみさきが目立った。
Dazzle Rock(デイジーロック)「ロコローション」(ダンス)
「キューティーハニー」
「いんちゃんほい」
Dazzle Rockは愛知県のダンスユニット。ひろチェケ(リーダー)、みーたん、りたぽん、れいみん、かよっぺ、ゆっきぃの6人。「いんちゃんほい」はNHKのBSで愛知県の歌として歌われたものだ。センターをとっているのは8才のミズキ(みーたん)。会場からは「8才!」とコールがかかる。
HAPPY&PAPY(ハッピーパピー)「学園天国」
「それゆけ!おはマーチ」
「セーラームーンメドレー」
HAPPY&PAPYは長野県。さやちー(リーダー)、ちほりん、あやめっち、れいたん、まゆの5人。2曲目を全員で「それゆけアンパンマン」とぼけるサービスあり。3曲目はアニメと実写の主題歌メドレー。「ムーンライト伝説」「キラリ☆セーラードリーム」
C-ZONE「ドドンパ!」(?)
「TRY ME」
「PUNCHY GIRL」
「RAVE POTION〜恋の媚薬」
C-ZONEは千葉県のちばテレビ「なりギャル」から出て来た子たち。谷河美羽(リーダー)、菅崎あみ、笹秀樹里、里中唯の4人。平均年齢は高いが、慣れたステージ。
以上の4組で第1部終了。個人的には、Parfaitが最初に出て来て1曲だけ歌っただけという戦略にうかうかと乗って、印象に強く残った。
ほとんど間があかず、午後2時から第2部。
まず、2部に登場する全員で「暑中お見舞い申し上げます」を歌う。キャンディーズではなく、SweetSのバージョンっぽい。
ダンシングBANANA「てのひらを太陽に」
「イッツオールライト」
「ブランニュー・レインボウ」
「上を向いて歩こう」
「真実の宝石」
ダンシングBANANAは大阪のハッピータイムダンススクール生。一番人気の長谷川愛が卒業して寂しいが、今回は新曲も発表し、その頑張りように大阪在住の僕は目頭が熱くなった。
れな、かよ、まみか、ゆい、ちい、さやか、ともみ、みゆき、ちひろの9人。新人のちひろ(渡辺千裕)が夏焼っぽくて人気か。BSもてラジオの斎藤くんは、れなの強引なセールストークに負けてCDを買うはめになった。こういう体育会系のノリが、ダンシングBANANAの弱点でもある。
TIARA「Twinkle Star」
「青いシャボン玉」
「いつまでも2人で」
「You are the dream」
TIARA(ティアラ)は山梨のビームアクターズスクール生。みゆき(リーダー)、うらら、あっこ、かりんの4人。このライブをもってかりん卒業。ティアラのライブはその歌もダンスも、ダンシングBANANAの後では見劣りすること激しいのだが、アイドル性は抜群。歌の途中で、メンバー各自のサイン入りのバンダナを客席に投げたり、かりんが8月誕生だというので、誕生祝いのサプライズがあったり、かりん卒業でみんなが涙にくれたり、アイドルのやりそうなことをフルコースで見せてくれた。
Will Be All Starsは広島のスクール生。ユニットに分かれてでめまぐるしくライブしてくれた。
「Pray for Peace」(Will Be Stars)
「True Heart」(智恵理)
「Happy Birthday」( エスポワ)
「Hey Little Boy」(Pinkies)
「Let’s Have a Party」(Risky)
「Fall in Love」(梨沙)
「Save the World」(Will Be Stars)の順。最後の曲「Save the World」は広島ガスのイメージソングだ。まゆか(?)、りさ、かほり、しの、ゆうこ、まき、まい、はるな、ちはる、ちえりの10人。
Negicco「ときめきMY DREAM」
「シャイニングハート」
「ニコニコ食育音頭」
「恋するねぎっ娘」
NegiccoはParfaitと同じく新潟のSHOW!パフォーミングスクール生。今日は白と緑、赤の新衣裳。かえで、なお、みく、めぐの4人。ツボをおさえたステージ。お見事。
ネイチャJr.「キラメクMERMAID」
「Higher Love 〜ときめきの唇〜」
「Summer Vavation」
「パラダイス」
あと、最後の曲が何だったか。「星空のプレゼント」だったかな。購入したDVDで曲を聞いても思い出せない。
ネイチャJr.はビームアクターズスクール長野校のユニット。ショーコ(リーダー)、トモ(自称サブリーダー)、エミ、エリナ、シノ、カホの6人。ZO-3ギターを使ったり(弾いてない)して、青色7みたい。トモの歯列矯正が取れて、歯並びのいいきれいな歯になった。エリナがフジヤマでコラムも書いている友達、ナエモに似ていて、可愛い。僕のイチオシはカホ。買ったDVDについていたピックにはカホのサインがしてあった。当たりだ!
最後は、また全員登場して「夢だけみてる」(coco)
終演後、物販。自分がお金持ちだったら、全部買いたくなるほどだった。目の毒。
全体的に、非常に満足したライブだった。大阪にいると、どうしても地方発アイドルは手薄になってしまう。出かけていくだけのアイドルなのかどうかも判断がつきにくいのだ。
物販で「どれにしようか」と迷っていたため、その分の時間のロスが、次のイベントへの遅刻という形であらわれた。吉祥寺ディスクインで制服向上委員会のインストアライブ、到着と「ありがとうございました」とのライブの終わりを告げるアナウンスが同時だった。いつものファンたちの握手会を呆然と見学して、次のスケジュールに移る。貧乏はいやだなあ。
西荻窪ビンスパーク「オール怪獣怪人大百科 地底怪獣編」を見に行く。
どりいむらんどwithめがねっ娘クラブ(過呼吸、バッハのだみあん、丼野参加)、ハグルマル(鶴岡法斎くん)、怪奇ドロップ(「でろでろ」の押切蓮介)、グンジョーガクレヨン。
懐かしい知り合いに会ったり、最近知り合った人に会ったり、いろいろな1日だった。
ホテルに戻って、「ガキの使い」とかK1ラスベガスとか。
12時30分から第1部。
Parfait「夢みる☆ほし」
Parfaitは新潟のSHOW!パフォーミングスクール生のユニットで、メンバーはうらら、みさき、なみの3人。カントリ−娘。りんね似のみさきが目立った。
Dazzle Rock(デイジーロック)「ロコローション」(ダンス)
「キューティーハニー」
「いんちゃんほい」
Dazzle Rockは愛知県のダンスユニット。ひろチェケ(リーダー)、みーたん、りたぽん、れいみん、かよっぺ、ゆっきぃの6人。「いんちゃんほい」はNHKのBSで愛知県の歌として歌われたものだ。センターをとっているのは8才のミズキ(みーたん)。会場からは「8才!」とコールがかかる。
HAPPY&PAPY(ハッピーパピー)「学園天国」
「それゆけ!おはマーチ」
「セーラームーンメドレー」
HAPPY&PAPYは長野県。さやちー(リーダー)、ちほりん、あやめっち、れいたん、まゆの5人。2曲目を全員で「それゆけアンパンマン」とぼけるサービスあり。3曲目はアニメと実写の主題歌メドレー。「ムーンライト伝説」「キラリ☆セーラードリーム」
C-ZONE「ドドンパ!」(?)
「TRY ME」
「PUNCHY GIRL」
「RAVE POTION〜恋の媚薬」
C-ZONEは千葉県のちばテレビ「なりギャル」から出て来た子たち。谷河美羽(リーダー)、菅崎あみ、笹秀樹里、里中唯の4人。平均年齢は高いが、慣れたステージ。
以上の4組で第1部終了。個人的には、Parfaitが最初に出て来て1曲だけ歌っただけという戦略にうかうかと乗って、印象に強く残った。
ほとんど間があかず、午後2時から第2部。
まず、2部に登場する全員で「暑中お見舞い申し上げます」を歌う。キャンディーズではなく、SweetSのバージョンっぽい。
ダンシングBANANA「てのひらを太陽に」
「イッツオールライト」
「ブランニュー・レインボウ」
「上を向いて歩こう」
「真実の宝石」
ダンシングBANANAは大阪のハッピータイムダンススクール生。一番人気の長谷川愛が卒業して寂しいが、今回は新曲も発表し、その頑張りように大阪在住の僕は目頭が熱くなった。
れな、かよ、まみか、ゆい、ちい、さやか、ともみ、みゆき、ちひろの9人。新人のちひろ(渡辺千裕)が夏焼っぽくて人気か。BSもてラジオの斎藤くんは、れなの強引なセールストークに負けてCDを買うはめになった。こういう体育会系のノリが、ダンシングBANANAの弱点でもある。
TIARA「Twinkle Star」
「青いシャボン玉」
「いつまでも2人で」
「You are the dream」
TIARA(ティアラ)は山梨のビームアクターズスクール生。みゆき(リーダー)、うらら、あっこ、かりんの4人。このライブをもってかりん卒業。ティアラのライブはその歌もダンスも、ダンシングBANANAの後では見劣りすること激しいのだが、アイドル性は抜群。歌の途中で、メンバー各自のサイン入りのバンダナを客席に投げたり、かりんが8月誕生だというので、誕生祝いのサプライズがあったり、かりん卒業でみんなが涙にくれたり、アイドルのやりそうなことをフルコースで見せてくれた。
Will Be All Starsは広島のスクール生。ユニットに分かれてでめまぐるしくライブしてくれた。
「Pray for Peace」(Will Be Stars)
「True Heart」(智恵理)
「Happy Birthday」( エスポワ)
「Hey Little Boy」(Pinkies)
「Let’s Have a Party」(Risky)
「Fall in Love」(梨沙)
「Save the World」(Will Be Stars)の順。最後の曲「Save the World」は広島ガスのイメージソングだ。まゆか(?)、りさ、かほり、しの、ゆうこ、まき、まい、はるな、ちはる、ちえりの10人。
Negicco「ときめきMY DREAM」
「シャイニングハート」
「ニコニコ食育音頭」
「恋するねぎっ娘」
NegiccoはParfaitと同じく新潟のSHOW!パフォーミングスクール生。今日は白と緑、赤の新衣裳。かえで、なお、みく、めぐの4人。ツボをおさえたステージ。お見事。
ネイチャJr.「キラメクMERMAID」
「Higher Love 〜ときめきの唇〜」
「Summer Vavation」
「パラダイス」
あと、最後の曲が何だったか。「星空のプレゼント」だったかな。購入したDVDで曲を聞いても思い出せない。
ネイチャJr.はビームアクターズスクール長野校のユニット。ショーコ(リーダー)、トモ(自称サブリーダー)、エミ、エリナ、シノ、カホの6人。ZO-3ギターを使ったり(弾いてない)して、青色7みたい。トモの歯列矯正が取れて、歯並びのいいきれいな歯になった。エリナがフジヤマでコラムも書いている友達、ナエモに似ていて、可愛い。僕のイチオシはカホ。買ったDVDについていたピックにはカホのサインがしてあった。当たりだ!
最後は、また全員登場して「夢だけみてる」(coco)
終演後、物販。自分がお金持ちだったら、全部買いたくなるほどだった。目の毒。
全体的に、非常に満足したライブだった。大阪にいると、どうしても地方発アイドルは手薄になってしまう。出かけていくだけのアイドルなのかどうかも判断がつきにくいのだ。
物販で「どれにしようか」と迷っていたため、その分の時間のロスが、次のイベントへの遅刻という形であらわれた。吉祥寺ディスクインで制服向上委員会のインストアライブ、到着と「ありがとうございました」とのライブの終わりを告げるアナウンスが同時だった。いつものファンたちの握手会を呆然と見学して、次のスケジュールに移る。貧乏はいやだなあ。
西荻窪ビンスパーク「オール怪獣怪人大百科 地底怪獣編」を見に行く。
どりいむらんどwithめがねっ娘クラブ(過呼吸、バッハのだみあん、丼野参加)、ハグルマル(鶴岡法斎くん)、怪奇ドロップ(「でろでろ」の押切蓮介)、グンジョーガクレヨン。
懐かしい知り合いに会ったり、最近知り合った人に会ったり、いろいろな1日だった。
ホテルに戻って、「ガキの使い」とかK1ラスベガスとか。
先駆舎スタースクール
2004年8月7日 日常今日から東京だ。
月に1度の古本市に寄って、図書館で借りて読むには大部と思われる本を購入した。しまった、この本を持ったまま東京に行くのか、と思ったが、出逢いは縁なのだ。「重いから」なんて、腰抜けな理由でやめるわけにいかない。
バスの出発時刻までの時間を利用して、阪神百貨店に行き、先駆舎スタースクールのサマーダンスフェスティバルを見た。ジュニアモデル、タレントを目指す女の子たちがユニットにわかれて、ダンスを披露してくれる。今年の4月に開校したばかりだから、これがイベント初お披露目になる。
出演は、チャム(5人)、スターファイターズ(6人)、アンナ(5人)、キドアイラック(6人)
午前11時から、2組ずつダンスして、しばらく休憩、30分後にまた2組登場、という時間割りで、午後1時までの予定で行われた。僕はバスが12時10分発なので、上記の4組だけを見る事ができた。半分見た勘定になるのか。ダンスのナンバーは、10人祭とか、キューティーハニーなど。会場が狭かったせいもあってか、ダイナミックなダンスではないが、出てくる女の子たちの可愛さは、さすがモデル志望と思わせるものがあった。
なかでも、「アンナ」のトダ・アンナちゃんは、ユニットに名前を使われるだけあって、有望株としてとらえておこう。
会場で勇太くんに会った。僕は「ひさしぶり」なんて挨拶したが、勇太くんはよく僕を見かけていたようだ。15日のイベントに来てくれるような発言。これはうれしい。
阪神百貨店にはMINI-Kのマウスくんも来ており、先駆舎そっちのけで追いかけたりした。
バスで東京へ。
車中で読書がいつもの行動なのだが、疲れがたまっているのだろうか。50ページも読まないうちに睡眠。情報量の多い本を読むと、たちまち眠くなってしまう。これは僕の脳のキャパシティではいたしかたない。脳から煙が出て来て、エンストするみたいだ。
ホテルにチェックインして、もっぱらテレビ。ジャパンカウントダウンやCDTVでモーニング娘。見たり、ZONE見たり、登竜門Fで小倉優子見たり。
明日が本番だ。
月に1度の古本市に寄って、図書館で借りて読むには大部と思われる本を購入した。しまった、この本を持ったまま東京に行くのか、と思ったが、出逢いは縁なのだ。「重いから」なんて、腰抜けな理由でやめるわけにいかない。
バスの出発時刻までの時間を利用して、阪神百貨店に行き、先駆舎スタースクールのサマーダンスフェスティバルを見た。ジュニアモデル、タレントを目指す女の子たちがユニットにわかれて、ダンスを披露してくれる。今年の4月に開校したばかりだから、これがイベント初お披露目になる。
出演は、チャム(5人)、スターファイターズ(6人)、アンナ(5人)、キドアイラック(6人)
午前11時から、2組ずつダンスして、しばらく休憩、30分後にまた2組登場、という時間割りで、午後1時までの予定で行われた。僕はバスが12時10分発なので、上記の4組だけを見る事ができた。半分見た勘定になるのか。ダンスのナンバーは、10人祭とか、キューティーハニーなど。会場が狭かったせいもあってか、ダイナミックなダンスではないが、出てくる女の子たちの可愛さは、さすがモデル志望と思わせるものがあった。
なかでも、「アンナ」のトダ・アンナちゃんは、ユニットに名前を使われるだけあって、有望株としてとらえておこう。
会場で勇太くんに会った。僕は「ひさしぶり」なんて挨拶したが、勇太くんはよく僕を見かけていたようだ。15日のイベントに来てくれるような発言。これはうれしい。
阪神百貨店にはMINI-Kのマウスくんも来ており、先駆舎そっちのけで追いかけたりした。
バスで東京へ。
車中で読書がいつもの行動なのだが、疲れがたまっているのだろうか。50ページも読まないうちに睡眠。情報量の多い本を読むと、たちまち眠くなってしまう。これは僕の脳のキャパシティではいたしかたない。脳から煙が出て来て、エンストするみたいだ。
ホテルにチェックインして、もっぱらテレビ。ジャパンカウントダウンやCDTVでモーニング娘。見たり、ZONE見たり、登竜門Fで小倉優子見たり。
明日が本番だ。
明日から東京なので、今日はその準備に1日をあてることにした。
その決心は早速崩れる。夜勤明けに図書館に出かけた。最近、美学関連の本を読むことが多かったので、画集や写真集などでビジュアルを見てみたかったのだ。結局、閉館まで図書館にねばることになった。
と、閉館直前に、思いもかけぬものを見た。書架と書架のあいだを漂うオフェーリア、大北さんだ。「保山さん!」と驚いて出した大声は静寂の図書館をカタストロフに導く。数冊本を選んで借りているあいだに、オフェーリアは姿を消していた。ヴァニッシュ。僕はバルカン超特急ならぬ大阪市営地下鉄で帰路についた。
今日行くはずだった寝屋川での創叡ライブは、間に合わなくてパスした。
こんなふうに、行く予定だったものをキャンセルしてしまうのは、だらけているせいだ。
最初から実現には無理のあるスケジュールだったような気もするが、無理するくらいでないと、つまらない。無理が通れば道理は引っ込むのだ。と自分を叱咤。疲れや眠気で見たいものや読みたい本を逃してしまうのは、なんとももったいない。体力をつけねば。
図書館では見つからなかった本をジュンク堂で探し、閉店で追い出されて帰る途中に、松本亀吉くんにばったり会う。
外に出ていると、こうして何だか人に会ったりするのが、刺激になって面白い。
帰ってからかなりたってから、ミック宮川から留守番電話が入っていたことを知る。
大阪に帰っていたらしい。もう少し早く帰っておくべきだった。
外でポンポン音がするなと思ってたら、どこかで花火大会が開かれていたらしい。ベランダからしばし花火見物で楽しんだ。
そこからが、本来の予定だった明日の準備だ。
行きたいところの下調べと、イベントに出るユニットの下調べ。
修学旅行のときなどに作る「旅のしおり」みたいなものを作る気分だ。
予約録画しておいた番組などを見ていると、あっと言う間に真夜中になった。
ここに至って、「ちょっとくらい眠っておかないと、明日がたいへんだ」なんて弱気が頭をもたげてくる。実在しない「明日の苦労」なんかのために今無理に眠ることはない。
そう強く思って、読書をはじめると、いきなり眠くなってきた。
心おきなく寝ることにしよう。
その決心は早速崩れる。夜勤明けに図書館に出かけた。最近、美学関連の本を読むことが多かったので、画集や写真集などでビジュアルを見てみたかったのだ。結局、閉館まで図書館にねばることになった。
と、閉館直前に、思いもかけぬものを見た。書架と書架のあいだを漂うオフェーリア、大北さんだ。「保山さん!」と驚いて出した大声は静寂の図書館をカタストロフに導く。数冊本を選んで借りているあいだに、オフェーリアは姿を消していた。ヴァニッシュ。僕はバルカン超特急ならぬ大阪市営地下鉄で帰路についた。
今日行くはずだった寝屋川での創叡ライブは、間に合わなくてパスした。
こんなふうに、行く予定だったものをキャンセルしてしまうのは、だらけているせいだ。
最初から実現には無理のあるスケジュールだったような気もするが、無理するくらいでないと、つまらない。無理が通れば道理は引っ込むのだ。と自分を叱咤。疲れや眠気で見たいものや読みたい本を逃してしまうのは、なんとももったいない。体力をつけねば。
図書館では見つからなかった本をジュンク堂で探し、閉店で追い出されて帰る途中に、松本亀吉くんにばったり会う。
外に出ていると、こうして何だか人に会ったりするのが、刺激になって面白い。
帰ってからかなりたってから、ミック宮川から留守番電話が入っていたことを知る。
大阪に帰っていたらしい。もう少し早く帰っておくべきだった。
外でポンポン音がするなと思ってたら、どこかで花火大会が開かれていたらしい。ベランダからしばし花火見物で楽しんだ。
そこからが、本来の予定だった明日の準備だ。
行きたいところの下調べと、イベントに出るユニットの下調べ。
修学旅行のときなどに作る「旅のしおり」みたいなものを作る気分だ。
予約録画しておいた番組などを見ていると、あっと言う間に真夜中になった。
ここに至って、「ちょっとくらい眠っておかないと、明日がたいへんだ」なんて弱気が頭をもたげてくる。実在しない「明日の苦労」なんかのために今無理に眠ることはない。
そう強く思って、読書をはじめると、いきなり眠くなってきた。
心おきなく寝ることにしよう。
マグナ・グラエキア―ギリシア的南部イタリア遍歴
2004年8月5日 読書 コメント (1)
グスタフ・ルネ・ホッケの『マグナ・グラエキア』を読んだ。古代ギリシアが植民地としていた南イタリアの紀行小説だ。主人公は南イタリアの旅で、そこに古代ギリシアの精神を読み取っていく。最初はこじつけにしか思えない「ギリシアの発見」が、読み進むにつれて深化していき、自然なものに思えてくる。町で出逢う人の顔にギリシア的顔貌を見い出す視点(無理やりや!)が、旅の終わりではヨーロッパの精神と本質を経巡る観点に成熟しており、主人公は3千年遅れてやってきた巡礼者になっているのだ。
ホッケは主人公の名前をマンフレートと名付けているが、これはこの南イタリアに城館を建てた「世界の驚異にして奇蹟の変革者」と呼ばれたフリードリヒ2世の子供の名前である。
また、登場人物の名前にカンディド(ヴォルテールの小説の主人公)とつけたり、コンチェッタ(綺想を意味するコンチェットを連想させる)とつけたりしていて雰囲気をかきたてる。
ところで、このマグナ・グラエキアの旅は、実際に旅行した人のレポートなどを読むと、さっぱりギリシアっぽくなくて失望したという感想のものが多い。ホッケのこの本でも、せっかくマグナ・グラエキアの旅にきたのに、たいしたものを紹介できない地元の青年のいらだちが描かれていたりする。主人公マンフレート(ホッケ本人?)は実際に何かの神殿を見なくても、ゲルハルト・ロールフスの研究を援用して、そこに暮らす人々の使う言葉に古代ギリシアの名残りを発見している。単なる観光とはレベルが違うのだということを見せつけるのだ。「がっかりした」なんて書いてしまった人は自分の勉強不足に冷や汗をかくところだ。
マンフレートはクライマックスで、ギリシアの神殿にピュタゴラス流の音楽を読み取って、ヨーロッパ精神の本質を掴み、旅を終えるが、このスリリングな解釈には驚いた。ピュタゴラスや、オルペウス教のことをちょっと調べてみたくなった。
この本の章立てのところに、いろんな書物からの引用がつけられているが、「ガラスの眼の聖母」の章では、「アルクマイオンの言うところによれば、人間は発端と終末を結びつけることができないがゆえに破滅する、というのである」という文章がひかれている。この文章自体面白いのだが、こんなことを言ったのは誰だったかというと、「偽アリストテレス」らしい。昔から「偽」を冠している人はいたのだ。(自称かどうかは知らないが)
この「ガラスの眼の聖母」のエピソードは、タイトルからして「偽眼の聖母」を想起させるし、内容も等身大の聖母の像にガラスの眼球を入れる「踊る一寸法師」の話だし、乱歩周辺の探偵小説のムードが漂っていた。
単なる紀行小説だと思っていたのに、マニエリスム研究のホッケらしく、いろいろ考えさせられる面白い本だった。ホッケの本は今ではなかなか読めないので、なんとかしてもらいたい。
ホッケは主人公の名前をマンフレートと名付けているが、これはこの南イタリアに城館を建てた「世界の驚異にして奇蹟の変革者」と呼ばれたフリードリヒ2世の子供の名前である。
また、登場人物の名前にカンディド(ヴォルテールの小説の主人公)とつけたり、コンチェッタ(綺想を意味するコンチェットを連想させる)とつけたりしていて雰囲気をかきたてる。
ところで、このマグナ・グラエキアの旅は、実際に旅行した人のレポートなどを読むと、さっぱりギリシアっぽくなくて失望したという感想のものが多い。ホッケのこの本でも、せっかくマグナ・グラエキアの旅にきたのに、たいしたものを紹介できない地元の青年のいらだちが描かれていたりする。主人公マンフレート(ホッケ本人?)は実際に何かの神殿を見なくても、ゲルハルト・ロールフスの研究を援用して、そこに暮らす人々の使う言葉に古代ギリシアの名残りを発見している。単なる観光とはレベルが違うのだということを見せつけるのだ。「がっかりした」なんて書いてしまった人は自分の勉強不足に冷や汗をかくところだ。
マンフレートはクライマックスで、ギリシアの神殿にピュタゴラス流の音楽を読み取って、ヨーロッパ精神の本質を掴み、旅を終えるが、このスリリングな解釈には驚いた。ピュタゴラスや、オルペウス教のことをちょっと調べてみたくなった。
この本の章立てのところに、いろんな書物からの引用がつけられているが、「ガラスの眼の聖母」の章では、「アルクマイオンの言うところによれば、人間は発端と終末を結びつけることができないがゆえに破滅する、というのである」という文章がひかれている。この文章自体面白いのだが、こんなことを言ったのは誰だったかというと、「偽アリストテレス」らしい。昔から「偽」を冠している人はいたのだ。(自称かどうかは知らないが)
この「ガラスの眼の聖母」のエピソードは、タイトルからして「偽眼の聖母」を想起させるし、内容も等身大の聖母の像にガラスの眼球を入れる「踊る一寸法師」の話だし、乱歩周辺の探偵小説のムードが漂っていた。
単なる紀行小説だと思っていたのに、マニエリスム研究のホッケらしく、いろいろ考えさせられる面白い本だった。ホッケの本は今ではなかなか読めないので、なんとかしてもらいたい。
〈美少女〉の現代史――「萌え」とキャラクター
2004年8月4日 読書
ササキバラ・ゴウの『「美少女」の現代史』を読んだ。
吾妻ひでお、宮崎駿、高橋留美子といった美少女もののはしりから、現代のアニメやゲームにいたるまで、男性側からの「美少女もの」論を展開している。
もともと「萌え」行動は男性ではなく、女性が先にはじめていた。「海のトリトン」に対する女性たちの活動(ファンクラブ作ったりする、いわゆるキャラ萌え)で一般的に表面化したという。男性が「萌え」るのは、上記3人の登場を待たねばならない。
「美少女もの」が誕生する契機は、ひとことで言うと、男性側の「無根拠」にある。
何かのために行動する、というが、この「何か」の内容が時代を経て、今やあてはまるのは「女」しかないのだという。漫画やアニメでは、「彼女」のために何かをする男性たちが描かれる。だがしかし、そんな男の思い込みは、当の女性によって承認されないかぎり、空振りに終わる。囚われている姫を助けに行くのは、あくまでも王子様でないといけないのだ。そして、男性は自分が「王子様」なのかどうかを、相手の女性の判断にゆだねるしかない。女性に承認されないと、男性の行動は根拠無しになってしまうのだ。そこに「萌え」が発生するらしい。美少女ものは、セックスできれば万々歳というようなエロ劇画とは違って、男が自分の無根拠さを遊ぶマゾっぽい快楽によって支えられているのだ。だから、ルパンは「カリオストロの城」で胸にとびこんできたクラリスを拒否したのだし、それではじめてクラリスは美少女として完成したのだ。
僕はアイドルは好きだが、美少女には萌えない。と、言うか、何に対しても萌えない。この本でもわかるように、「萌える」のは男性側の空虚をさらけだす行為でもある。自分の弱さや情けなさを売りにするような卑怯な人間には堕ちたくない。あるいは、マゾでないとやってられないのではないか。
吾妻ひでお、宮崎駿、高橋留美子といった美少女もののはしりから、現代のアニメやゲームにいたるまで、男性側からの「美少女もの」論を展開している。
もともと「萌え」行動は男性ではなく、女性が先にはじめていた。「海のトリトン」に対する女性たちの活動(ファンクラブ作ったりする、いわゆるキャラ萌え)で一般的に表面化したという。男性が「萌え」るのは、上記3人の登場を待たねばならない。
「美少女もの」が誕生する契機は、ひとことで言うと、男性側の「無根拠」にある。
何かのために行動する、というが、この「何か」の内容が時代を経て、今やあてはまるのは「女」しかないのだという。漫画やアニメでは、「彼女」のために何かをする男性たちが描かれる。だがしかし、そんな男の思い込みは、当の女性によって承認されないかぎり、空振りに終わる。囚われている姫を助けに行くのは、あくまでも王子様でないといけないのだ。そして、男性は自分が「王子様」なのかどうかを、相手の女性の判断にゆだねるしかない。女性に承認されないと、男性の行動は根拠無しになってしまうのだ。そこに「萌え」が発生するらしい。美少女ものは、セックスできれば万々歳というようなエロ劇画とは違って、男が自分の無根拠さを遊ぶマゾっぽい快楽によって支えられているのだ。だから、ルパンは「カリオストロの城」で胸にとびこんできたクラリスを拒否したのだし、それではじめてクラリスは美少女として完成したのだ。
僕はアイドルは好きだが、美少女には萌えない。と、言うか、何に対しても萌えない。この本でもわかるように、「萌える」のは男性側の空虚をさらけだす行為でもある。自分の弱さや情けなさを売りにするような卑怯な人間には堕ちたくない。あるいは、マゾでないとやってられないのではないか。
パラダイスゴーゴー、うつつ、永久機関
2004年8月3日 音楽
今、何かと話題のavexから「恋の運動会」でデビューするアイドルユニットPARADISE GO!! GO!!がディスクピア日本橋で即売会をしていたので、見に行く。
この子らはキャレスというスクール出身だが、生で見たのは今回がはじめてだった。テレビで見ているとイマイチの印象が、実際に見ると、可愛さや実力が感じられる。メジャーデビューしたことでオーラがついてきたのか。
即売会ではファンたちがCDを両手にいっぱい抱えてレジを往復していた。数十枚も同じCDを買っているのだ。お金はあるところにはあるものだ。ミニライブや握手会やサイン会など無いにもかかわらず、だ。「ファンたち」と書いたのは、そんな馬鹿買いしているのが1人だけではなかったからだ。あいにくとパラダイスゴーゴーの知名度では、大勢の人を集めるには至らなかったが、充分な売れ行きだったんじゃないか?
テレビで放送していた「うつつ」(01年 日本)を見た。当摩寿史監督、宮沢りえ、佐藤浩一。妻が浮気をしているという疑念が引き起こすサスペンス。よく出来た、しかしありがちな話だ。もともと結婚生活に不動の幸せなり、安定なりを想定できる能天気なふるまいがどうすれば可能なのか、僕にはわからない。結婚制度そのものが、権力による支配の構造以外に何の意味があるのかわからないのだ。しかし、結婚制度に乗っかって夫婦になった以上、不倫によって家庭がバラバラになったり、不倫に関わった男女が不幸になったりするのは、当然の報いだと思っている。不倫するくらいなら、最初から結婚なんかしなければいいのだ。また、既に結婚している人物は制度の囚人なのだから、そのような者を恋愛の対象に選んだ愚かさを、不倫相手は身にしみて味わえばいいのだ。この映画では、ある企みにより、夫婦が崩壊してしまうのだが、「当たり前だ!もっとやれ!」と悪人側を応援してしまった。僕の目から見れば、悪人はちっとも悪人ではなく、馬鹿をもて遊ぶ楽しいゲーマーだったのだ。
人間的などろどろしたドラマが嫌いだと思われるパウル・シェーアバルトの『永久機関』を読んだ。シェーアバルトは1863年生まれ、1915年没。20世紀のはじまりを体感した作家だ。
「永久機関」は分銅と車輪、軸の組み合わせで永久機関を作り出そうとする男(本人?)の日記。思い付きは単純な組み合わせなのだが、改良に改良を加えるうちに、何が何だかわからない機構になっていく。最終的には、永久機関ができたと言って終わるが、その内容は秘密になっている。男は永久機関の完成によって、文学が衰退し、人々の知的向上心が失われることを心配したり、自分が億万長者になることなどを夢想したりしながら、研究を重ねる。
エネルギ−保存の法則を発見したローベルト・マイヤー自身が、その発見前は永久機関を必死になって作ろうとしていた。結局「俺にできないのなら、もともと永久機関なんて不可能だってことだな」と思って、一転、エネルギー保存の法則で永久機関を「無理!」と言い切ったのだ。シェーアバルトは「おまえには無理でも、俺になら出来る」と対抗して、この作品を書いたようだ。
本書に収録されている他の作品は「フローラ・モール」「シェーアバルティーナ」「ガラス建築」で、ガラス建築の提唱を繰り返している。ところどころにあらわれる、作者の独断がとても面白い。
たとえば、建築においては「砕けやすい煉瓦や可燃性の木材には、いかなる存在理由もない」と言い切ったり、「宝石はすべからく頸と腕から壁に移行するべきものなのだ」と婦人の装身具を壁の装飾に使うよう薦めたり、「今日、人はまぎれもない神経症からして旅行をする」と断言して、未来においては各地の素晴らしいガラス建築を見るために旅行が行われると対比したりする。ガラス建築だと、倫理的にもいいらしい。
シェーアバルトはこのような夢想によって、自らが大金持ちになったり、バラ色の未来を思い描いたりしながら、実生活では食べるものにも困って魚の骨をバリバリ食べていたという。
やっぱり、こうでなくっちゃね。生活のことをまず考えるようになったら、おしまいだ。
この子らはキャレスというスクール出身だが、生で見たのは今回がはじめてだった。テレビで見ているとイマイチの印象が、実際に見ると、可愛さや実力が感じられる。メジャーデビューしたことでオーラがついてきたのか。
即売会ではファンたちがCDを両手にいっぱい抱えてレジを往復していた。数十枚も同じCDを買っているのだ。お金はあるところにはあるものだ。ミニライブや握手会やサイン会など無いにもかかわらず、だ。「ファンたち」と書いたのは、そんな馬鹿買いしているのが1人だけではなかったからだ。あいにくとパラダイスゴーゴーの知名度では、大勢の人を集めるには至らなかったが、充分な売れ行きだったんじゃないか?
テレビで放送していた「うつつ」(01年 日本)を見た。当摩寿史監督、宮沢りえ、佐藤浩一。妻が浮気をしているという疑念が引き起こすサスペンス。よく出来た、しかしありがちな話だ。もともと結婚生活に不動の幸せなり、安定なりを想定できる能天気なふるまいがどうすれば可能なのか、僕にはわからない。結婚制度そのものが、権力による支配の構造以外に何の意味があるのかわからないのだ。しかし、結婚制度に乗っかって夫婦になった以上、不倫によって家庭がバラバラになったり、不倫に関わった男女が不幸になったりするのは、当然の報いだと思っている。不倫するくらいなら、最初から結婚なんかしなければいいのだ。また、既に結婚している人物は制度の囚人なのだから、そのような者を恋愛の対象に選んだ愚かさを、不倫相手は身にしみて味わえばいいのだ。この映画では、ある企みにより、夫婦が崩壊してしまうのだが、「当たり前だ!もっとやれ!」と悪人側を応援してしまった。僕の目から見れば、悪人はちっとも悪人ではなく、馬鹿をもて遊ぶ楽しいゲーマーだったのだ。
人間的などろどろしたドラマが嫌いだと思われるパウル・シェーアバルトの『永久機関』を読んだ。シェーアバルトは1863年生まれ、1915年没。20世紀のはじまりを体感した作家だ。
「永久機関」は分銅と車輪、軸の組み合わせで永久機関を作り出そうとする男(本人?)の日記。思い付きは単純な組み合わせなのだが、改良に改良を加えるうちに、何が何だかわからない機構になっていく。最終的には、永久機関ができたと言って終わるが、その内容は秘密になっている。男は永久機関の完成によって、文学が衰退し、人々の知的向上心が失われることを心配したり、自分が億万長者になることなどを夢想したりしながら、研究を重ねる。
エネルギ−保存の法則を発見したローベルト・マイヤー自身が、その発見前は永久機関を必死になって作ろうとしていた。結局「俺にできないのなら、もともと永久機関なんて不可能だってことだな」と思って、一転、エネルギー保存の法則で永久機関を「無理!」と言い切ったのだ。シェーアバルトは「おまえには無理でも、俺になら出来る」と対抗して、この作品を書いたようだ。
本書に収録されている他の作品は「フローラ・モール」「シェーアバルティーナ」「ガラス建築」で、ガラス建築の提唱を繰り返している。ところどころにあらわれる、作者の独断がとても面白い。
たとえば、建築においては「砕けやすい煉瓦や可燃性の木材には、いかなる存在理由もない」と言い切ったり、「宝石はすべからく頸と腕から壁に移行するべきものなのだ」と婦人の装身具を壁の装飾に使うよう薦めたり、「今日、人はまぎれもない神経症からして旅行をする」と断言して、未来においては各地の素晴らしいガラス建築を見るために旅行が行われると対比したりする。ガラス建築だと、倫理的にもいいらしい。
シェーアバルトはこのような夢想によって、自らが大金持ちになったり、バラ色の未来を思い描いたりしながら、実生活では食べるものにも困って魚の骨をバリバリ食べていたという。
やっぱり、こうでなくっちゃね。生活のことをまず考えるようになったら、おしまいだ。
巌流島、北の三人、ルナパパ、メトロポリス、花のようなエレ
2004年8月2日 映画
今日は録画しておいた映画や、衛星放送などを見て過ごした。
まず見たのは「巌流島 GANRYUJIMA」(03年 日本)千葉誠治監督、主演は本木雅弘。日テレオリジナルムービーらしく、吉岡美穂とか、西村雅彦や、筧利夫、中川家と言った、わりとテレビっぽいキャストだ。なかでも、田村淳が重要な役で出ていたのには驚いた。
ストーリーは、巌流島の決戦、実は武蔵は島にたどりつけず、小次郎は別人に倒された、という異色のコメディになっている。
武蔵の姿を野蛮で隙だらけの人物として描いているのが「ウリ」らしいが、最後には大立ち回りでかっこいいところも見せる。
主役のせいか、本木雅弘だけが映画の中の人物で、あとはテレビのコントを見ているようだった。
次に見たのは「北の三人」(45年 日本)佐伯清監督。ここでの三人とは、原節子、高峰秀子、山根寿子。飛行場の通信士として働く女性たちの話で、仕事と家庭、どちらを選ぶかという、女性が抱えてきた問題を描いている。1945年という時代にしては、はっきりと仕事を選ぶ方を描いていて珍しいのではないか。主人公の原節子は縁談もあったのだが、今自分が通信士として頑張らないと今後の女性たちの就職にも響くのだ、と考え、相手男性とも相談したうえで、仕事に頑張ることを選ぶのだ。この「後続の道をとざしてはならない」という理屈は、自分が女子大学の就職課勤務時に口にタコができるほど言ってきたことだ。原節子の考えは、そういう意味でとても立派だが、今の僕なら「後の人や周囲のことなど考えず、自分のやりたいようにやれ」とアドバイスしているところだ。
3本めは「ルナ・パパ」(99年 ドイツ・オーストリア・日本)バフティヤル・フドイナザーロフ監督。むこうみずな行動派の少女と、頭が足りなくて単純な兄、直情径行の父親の単細胞3人の物語。妊娠した少女とその家族が父親を探すのが中心のストーリーだが、急展開に次ぐ急展開、突飛な出来事が次々と起こるマジカルな話になっている。たとえば、結婚式のときに空から牛がふってきて新郎が死ぬとか、宿に泊まれば部屋を間違えた悪漢たちに袋だたきにあうとか、産婦人科に行ったら銃撃戦の流れ弾に当たって医師が死んだり、悪路をドライブするだけでアクション映画そこのけのシーンになったり。この映画は以前見たことがあったのだが、冒頭のシーンを見たら面白くて最後まで見てしまった。ラテンアメリカの奇想映画みたいで、日本で言うと下品さを抜いた戸梶圭太っぽいか。
次は「メトロポリス」(01年 日本)手塚治虫原作、大友克洋脚本、りんたろう監督。アナクロな未来図がいかにも「メトロポリス」っぽい。「どうだ」と言わんばかりの美術がちょっとうるさいような気もする。音楽にジャズを使ったのも古臭い中の前衛を狙ったのかもしれないが、違和感があった。しかし、さすがに物語の素晴らしさはすべての違和感を払拭して、すっかり物語の中に引き込まれた。クライマックスで「おいおい、AKIRAにしたいのか?」と危なくなる瞬間もあったが、なんとか持ち直して、傑作に仕上がっていると思う。昨日に続いて、いいアニメ見たなーと充実感を得られた。
で、あとは「花のようなエレ」(71年 フランス)ロジェ・バディム監督。17才の少年が聾唖で精神薄弱の少女エレと知り合う。エレは男たちの慰みものになっていたが、心は清らかなのだ。エレという名前はギリシャ神話の女神の名前なのだが、ヨーロッパの人って、ギリシャが大好きなんだなーと思った。馬鹿だったエレは愛を知って、イエス・キリストの絵に接吻し、天使の彫像の羽根をもぎとって頭につけながら、悲しみのせいとは思えない涙を流すのだ。エレの清純さはわかった。でも、自伝的映画だと言われるにしては、主人公の少年がモテ過ぎじゃないか?甘ずっぱーい映画だった。
探し物があって外出し、いろいろ店を回ったが、見つからなかった。
結局コーヒー牛乳だけ買って帰った。毎日買っている。
最近フードのテーマパークが多いが、コーヒー牛乳のテーマパークでも出来ないだろうか。
あっ、まんだらけで本も買ったんだった。忘れてた。
まず見たのは「巌流島 GANRYUJIMA」(03年 日本)千葉誠治監督、主演は本木雅弘。日テレオリジナルムービーらしく、吉岡美穂とか、西村雅彦や、筧利夫、中川家と言った、わりとテレビっぽいキャストだ。なかでも、田村淳が重要な役で出ていたのには驚いた。
ストーリーは、巌流島の決戦、実は武蔵は島にたどりつけず、小次郎は別人に倒された、という異色のコメディになっている。
武蔵の姿を野蛮で隙だらけの人物として描いているのが「ウリ」らしいが、最後には大立ち回りでかっこいいところも見せる。
主役のせいか、本木雅弘だけが映画の中の人物で、あとはテレビのコントを見ているようだった。
次に見たのは「北の三人」(45年 日本)佐伯清監督。ここでの三人とは、原節子、高峰秀子、山根寿子。飛行場の通信士として働く女性たちの話で、仕事と家庭、どちらを選ぶかという、女性が抱えてきた問題を描いている。1945年という時代にしては、はっきりと仕事を選ぶ方を描いていて珍しいのではないか。主人公の原節子は縁談もあったのだが、今自分が通信士として頑張らないと今後の女性たちの就職にも響くのだ、と考え、相手男性とも相談したうえで、仕事に頑張ることを選ぶのだ。この「後続の道をとざしてはならない」という理屈は、自分が女子大学の就職課勤務時に口にタコができるほど言ってきたことだ。原節子の考えは、そういう意味でとても立派だが、今の僕なら「後の人や周囲のことなど考えず、自分のやりたいようにやれ」とアドバイスしているところだ。
3本めは「ルナ・パパ」(99年 ドイツ・オーストリア・日本)バフティヤル・フドイナザーロフ監督。むこうみずな行動派の少女と、頭が足りなくて単純な兄、直情径行の父親の単細胞3人の物語。妊娠した少女とその家族が父親を探すのが中心のストーリーだが、急展開に次ぐ急展開、突飛な出来事が次々と起こるマジカルな話になっている。たとえば、結婚式のときに空から牛がふってきて新郎が死ぬとか、宿に泊まれば部屋を間違えた悪漢たちに袋だたきにあうとか、産婦人科に行ったら銃撃戦の流れ弾に当たって医師が死んだり、悪路をドライブするだけでアクション映画そこのけのシーンになったり。この映画は以前見たことがあったのだが、冒頭のシーンを見たら面白くて最後まで見てしまった。ラテンアメリカの奇想映画みたいで、日本で言うと下品さを抜いた戸梶圭太っぽいか。
次は「メトロポリス」(01年 日本)手塚治虫原作、大友克洋脚本、りんたろう監督。アナクロな未来図がいかにも「メトロポリス」っぽい。「どうだ」と言わんばかりの美術がちょっとうるさいような気もする。音楽にジャズを使ったのも古臭い中の前衛を狙ったのかもしれないが、違和感があった。しかし、さすがに物語の素晴らしさはすべての違和感を払拭して、すっかり物語の中に引き込まれた。クライマックスで「おいおい、AKIRAにしたいのか?」と危なくなる瞬間もあったが、なんとか持ち直して、傑作に仕上がっていると思う。昨日に続いて、いいアニメ見たなーと充実感を得られた。
で、あとは「花のようなエレ」(71年 フランス)ロジェ・バディム監督。17才の少年が聾唖で精神薄弱の少女エレと知り合う。エレは男たちの慰みものになっていたが、心は清らかなのだ。エレという名前はギリシャ神話の女神の名前なのだが、ヨーロッパの人って、ギリシャが大好きなんだなーと思った。馬鹿だったエレは愛を知って、イエス・キリストの絵に接吻し、天使の彫像の羽根をもぎとって頭につけながら、悲しみのせいとは思えない涙を流すのだ。エレの清純さはわかった。でも、自伝的映画だと言われるにしては、主人公の少年がモテ過ぎじゃないか?甘ずっぱーい映画だった。
探し物があって外出し、いろいろ店を回ったが、見つからなかった。
結局コーヒー牛乳だけ買って帰った。毎日買っている。
最近フードのテーマパークが多いが、コーヒー牛乳のテーマパークでも出来ないだろうか。
あっ、まんだらけで本も買ったんだった。忘れてた。
スチームボーイと制服向上委員会
2004年8月1日 映画
映画の日、「スチームボーイ」を見に行った。
大友克洋による作品。僕の大好きな19世紀ロンドン、スチームパンクだ!
軍事と資本に利用される科学の問題がつきつけられる。
国家が科学と人々を汚して行く過程が描かれる。「お国のために」なんていうお題目は今では誰も信じていないのに、いつまで人は「お国のために」なんて言い続けるのだろう。
映画はかなり面白かった。大阪ミナミでは千日前セントラルでしか上映していないので、たいしたことのない映画かと思っていたが、大幅に裏切られた。「AKIRA」なんかより断然面白い。
さて、制服向上委員会の関西キャンペーン、今日は京都のカナート洛北。地下1階のオープンスペースでライブが行われた。
登場したのは昨日のアイドルサミットに出た6人(伶奈、梢、美香、真冬、りりか、優莉菜)。買い物途中のお客さん大半を相手にライブしたので、いつものような、見知った客だけを相手にするステージとは一風違っていた。
曲目は次の4曲。
マイ・ジェネレーション
疑問
アメリカ
skiのテーマ
気軽に買い物に来た人に、アメリカ批判の「アメリカ」という曲を歌う違和感もあるが、その違和感こそが制服向上委員会の持ち味だ。
今日のライブを見てわかったのは、こういう一種アウェイでのステージでの吉田梢の実力だ。梢は前のリーダーだが、リーダーの期間は1年間だった。僕の勝手なイメージなのだが、梢はもともと人見知りで引っ込み思案の孤独な少女なのだが、それを努力によって、誰にでも垣根なく接する天然ボケの域にまで高めた天才なのだ。今でも孤独であることに変わりはないが、本人はちっともそれを孤独とは思っていない。マイナス思考の塊だった子が、完全なプラス思考の持ち主に変貌したのだ。
ライブ終了後の握手会も最後まで見て楽しんだ。東京からわざわざ来て、何枚もDVD買って握手会に並ぶファンの姿は健気だ。僕はまだDVD買っていない。
今日は京都に出たついでにいろいろショッピングに回ったのだが、僕が買ったのは結局、ハロプロショップで、京都限定の辻や道重の写真など。
帰宅後、録画しておいたハロモニやニコモノを見て、「大阪ほんわかテレビ」の「昼ごはんでっせー」に出ていた濱中由依ちゃん(元マシェリ)をチェックした。
大友克洋による作品。僕の大好きな19世紀ロンドン、スチームパンクだ!
軍事と資本に利用される科学の問題がつきつけられる。
国家が科学と人々を汚して行く過程が描かれる。「お国のために」なんていうお題目は今では誰も信じていないのに、いつまで人は「お国のために」なんて言い続けるのだろう。
映画はかなり面白かった。大阪ミナミでは千日前セントラルでしか上映していないので、たいしたことのない映画かと思っていたが、大幅に裏切られた。「AKIRA」なんかより断然面白い。
さて、制服向上委員会の関西キャンペーン、今日は京都のカナート洛北。地下1階のオープンスペースでライブが行われた。
登場したのは昨日のアイドルサミットに出た6人(伶奈、梢、美香、真冬、りりか、優莉菜)。買い物途中のお客さん大半を相手にライブしたので、いつものような、見知った客だけを相手にするステージとは一風違っていた。
曲目は次の4曲。
マイ・ジェネレーション
疑問
アメリカ
skiのテーマ
気軽に買い物に来た人に、アメリカ批判の「アメリカ」という曲を歌う違和感もあるが、その違和感こそが制服向上委員会の持ち味だ。
今日のライブを見てわかったのは、こういう一種アウェイでのステージでの吉田梢の実力だ。梢は前のリーダーだが、リーダーの期間は1年間だった。僕の勝手なイメージなのだが、梢はもともと人見知りで引っ込み思案の孤独な少女なのだが、それを努力によって、誰にでも垣根なく接する天然ボケの域にまで高めた天才なのだ。今でも孤独であることに変わりはないが、本人はちっともそれを孤独とは思っていない。マイナス思考の塊だった子が、完全なプラス思考の持ち主に変貌したのだ。
ライブ終了後の握手会も最後まで見て楽しんだ。東京からわざわざ来て、何枚もDVD買って握手会に並ぶファンの姿は健気だ。僕はまだDVD買っていない。
今日は京都に出たついでにいろいろショッピングに回ったのだが、僕が買ったのは結局、ハロプロショップで、京都限定の辻や道重の写真など。
帰宅後、録画しておいたハロモニやニコモノを見て、「大阪ほんわかテレビ」の「昼ごはんでっせー」に出ていた濱中由依ちゃん(元マシェリ)をチェックした。
ラジカセDJ、アイドルサミット
2004年7月31日 ライブ今日は、動物園前のブリッジで「ニュ−ウェ−ブ事情聴取」にDJとして出演した。
DJといっても、僕のは2台のラジカセを使うスチームパンク(違う)な時代がかったもの。大時代なものだから「大(D)時代(J)」で「DJ」なのだ。
かけた曲はすべて制服向上委員会の歌にした。20分間で制服向上委員会のライブを再現してみた。昨日寝ずにいろいろ考えてよかった。セットリストは次のとおり。
音楽は経済のドレイじゃない!
DANCE DANCE DANCE
JUNKY MONJIOUR
skiのテーマ
プロローグ
歌って歌って!踊って踊って!
エピローグ
まさに珠玉の7曲である。
さて、今日は制服向上委員会がDVD発売のキャンペーンで大阪に来ていた。
制服向上委員会が大阪で見られるなんて!彼女たちの歌声が大阪に響き渡るなんて!
まずは午後2時30分からHMV阿倍野。今回キャンペーンで登場したのはリーダーの河野伶奈、前リーダーの吉田梢、元リーダーの橋本美香、孤高のトップたる松尾真冬の4人。
客はと見ると、いつものこまばエミナースの客席で見た人が大半で、関西のアイドルファンはごくひと握りしか来ていなかったようだ。関東組にも特に濃い客はいなかったようだが、慣れただけかも。ミニライブで歌った曲は次のとおり。
天使の翼
最後のKiss
表裏一体
SKY
午後5時からのHMV心斎橋でのキャンペーンで歌った歌は次の4曲。
時代はサーカスの象に乗って
恋(A-YA版)
ALIVE
skiのテーマ
午後7時30分からは心斎橋クラブクアトロで「アイドルサミット2004」と題するライブ。当初は制服向上委員会以外の出演者として、松澤友梨、山中優莉菜、八田佑紀子が出ることになっていたが、台風の影響か、2人が調子が悪くて出ず、山中優莉菜しか来なかった。と、言うか、彼女、制服向上委員会の新人さんやん!ワンマンライブやん!どんなサミットやねん!
開場時に、メンバーが入口に並んでいて、握手をして迎えてくれたらしい。僕は開演ぎりぎりで入ったので、握手はできなかった。客席はキャンペーンに駆け付けていた顔ぶれとほぼ同じ。チラシを持参すればライブを無料で見られたのだが、それを利用して入場した人なんていたのだろうか。
このライブではキャンペーンでは顔を見せなかった星川りりかが加わって、優莉菜も加えて全部で6人が出演した。
内容は優莉菜とりりかに10の質問をしたり(尊敬する人は?とか特技披露とか)、DVDにコメントを寄せてくれた著名人の紹介など、トークの時間がかなり長かった。その分、ライブでの曲数は減って、次の通り。括弧内はメインのボーカル。
私生活(美香)
天使のアイス(りりか)
明日に向かって(優莉菜)
引っ越し(梢、伶奈)
あなたに夢中(真冬、美香、伶奈。ハローの曲なのでりりかが出てくるのかと思いきや)
誰もがきっと(真冬、伶奈、梢、美香。この曲と次の曲は4人1組のレパートリー)
ミラクル・ワンダーランド
なぜなぜ(真冬。この曲と次の曲は寿隊のレパートリー。出演は優莉菜以外の5人)
歯が痛い(伶奈、梢。この曲では風邪ひきのときのマスクに「イ」「タ」「イ」と描いた3人のダンサーが出る。本来寿隊ではない美香ちゃんがイタイダンサーズとして踊る姿はめったに見られるもんじゃない)
初恋にさようなら(伶奈)
いつものように(美香)
心の行方(伶奈)
LOVE×2(梢)
今こそ立ち上がれ(美香。この曲は最後の曲として紹介されたが、いつもどおり、「おまけ」がこの後続く)
自由に生きよう
明日への勇気
天使の翼(真冬。キャンペーンのときにも思ったのだが、狭いスペースでのダンスに振り替えられており、いろいろ覚えねばならないんだなあ、と思った)
以上。
ライブ後、2ショットポラがあった。好きなメンバーとポラロイド写真を撮ることができる。1枚千円。長蛇の列で同じ人が何度も並んで複数のメンバーと写真をとっている。お金はあるところにはあるんだなあ、と感心した。
明日は京都カナート洛北のHMVでキャンペーンがある。遠いが、東京よりは近い。
帰宅後、ケーブルテレビでパンクラスを見る。これも昼の部と夜の部に分かれて、1日に2回興行していて、制服向上委員会っぽい。
DJといっても、僕のは2台のラジカセを使うスチームパンク(違う)な時代がかったもの。大時代なものだから「大(D)時代(J)」で「DJ」なのだ。
かけた曲はすべて制服向上委員会の歌にした。20分間で制服向上委員会のライブを再現してみた。昨日寝ずにいろいろ考えてよかった。セットリストは次のとおり。
音楽は経済のドレイじゃない!
DANCE DANCE DANCE
JUNKY MONJIOUR
skiのテーマ
プロローグ
歌って歌って!踊って踊って!
エピローグ
まさに珠玉の7曲である。
さて、今日は制服向上委員会がDVD発売のキャンペーンで大阪に来ていた。
制服向上委員会が大阪で見られるなんて!彼女たちの歌声が大阪に響き渡るなんて!
まずは午後2時30分からHMV阿倍野。今回キャンペーンで登場したのはリーダーの河野伶奈、前リーダーの吉田梢、元リーダーの橋本美香、孤高のトップたる松尾真冬の4人。
客はと見ると、いつものこまばエミナースの客席で見た人が大半で、関西のアイドルファンはごくひと握りしか来ていなかったようだ。関東組にも特に濃い客はいなかったようだが、慣れただけかも。ミニライブで歌った曲は次のとおり。
天使の翼
最後のKiss
表裏一体
SKY
午後5時からのHMV心斎橋でのキャンペーンで歌った歌は次の4曲。
時代はサーカスの象に乗って
恋(A-YA版)
ALIVE
skiのテーマ
午後7時30分からは心斎橋クラブクアトロで「アイドルサミット2004」と題するライブ。当初は制服向上委員会以外の出演者として、松澤友梨、山中優莉菜、八田佑紀子が出ることになっていたが、台風の影響か、2人が調子が悪くて出ず、山中優莉菜しか来なかった。と、言うか、彼女、制服向上委員会の新人さんやん!ワンマンライブやん!どんなサミットやねん!
開場時に、メンバーが入口に並んでいて、握手をして迎えてくれたらしい。僕は開演ぎりぎりで入ったので、握手はできなかった。客席はキャンペーンに駆け付けていた顔ぶれとほぼ同じ。チラシを持参すればライブを無料で見られたのだが、それを利用して入場した人なんていたのだろうか。
このライブではキャンペーンでは顔を見せなかった星川りりかが加わって、優莉菜も加えて全部で6人が出演した。
内容は優莉菜とりりかに10の質問をしたり(尊敬する人は?とか特技披露とか)、DVDにコメントを寄せてくれた著名人の紹介など、トークの時間がかなり長かった。その分、ライブでの曲数は減って、次の通り。括弧内はメインのボーカル。
私生活(美香)
天使のアイス(りりか)
明日に向かって(優莉菜)
引っ越し(梢、伶奈)
あなたに夢中(真冬、美香、伶奈。ハローの曲なのでりりかが出てくるのかと思いきや)
誰もがきっと(真冬、伶奈、梢、美香。この曲と次の曲は4人1組のレパートリー)
ミラクル・ワンダーランド
なぜなぜ(真冬。この曲と次の曲は寿隊のレパートリー。出演は優莉菜以外の5人)
歯が痛い(伶奈、梢。この曲では風邪ひきのときのマスクに「イ」「タ」「イ」と描いた3人のダンサーが出る。本来寿隊ではない美香ちゃんがイタイダンサーズとして踊る姿はめったに見られるもんじゃない)
初恋にさようなら(伶奈)
いつものように(美香)
心の行方(伶奈)
LOVE×2(梢)
今こそ立ち上がれ(美香。この曲は最後の曲として紹介されたが、いつもどおり、「おまけ」がこの後続く)
自由に生きよう
明日への勇気
天使の翼(真冬。キャンペーンのときにも思ったのだが、狭いスペースでのダンスに振り替えられており、いろいろ覚えねばならないんだなあ、と思った)
以上。
ライブ後、2ショットポラがあった。好きなメンバーとポラロイド写真を撮ることができる。1枚千円。長蛇の列で同じ人が何度も並んで複数のメンバーと写真をとっている。お金はあるところにはあるんだなあ、と感心した。
明日は京都カナート洛北のHMVでキャンペーンがある。遠いが、東京よりは近い。
帰宅後、ケーブルテレビでパンクラスを見る。これも昼の部と夜の部に分かれて、1日に2回興行していて、制服向上委員会っぽい。
舞台芸術・芸能見本市から歌姫ストリ−トライブ
2004年7月30日 趣味夜勤明けに、舞台美術・芸能見本市を見に行った。
お目当ては関西コンテンポラリーダンスウェーブを見ることだ。
面白かったのは吾妻琳/天游館ダンスパフォーマンス。英会話教室のラジオの音声にあわせて、キレのいい珍妙なダンスを見せてくれた。また、Ca・Ballet(カ・バレエ)はバレエをベースにした女性ばかりの踊りで、身体表現がとても面白かった。
その後、「海外ダンス」のプログラムも見たが、「海外」と言っても、出演した3組は全部韓国のダンサー。韓国が日本に比べてダンスのレベルが高いとはあまり思えないので、それぞれのダンサーは見事に踊ってくれているのだが、特に心を動かされることもなかった。
その後、会場内をうろうろしている内に、いつのまにか交流会に参加していた。立食パーティだ。ちんどん通信社の人を見つけてなんとか部外者としてつまみ出される危険を回避したが、大阪21世紀協会はもっとお金の使い方を考えた方がいいのではないか、と心配になった。
夕食を立食パーティですませてしまったので、その後は弁天町ORC200の歌姫ストリートライブに直行した。
いつものメンバーにまじって、今回初登場は山下昌恵(ヤマシタ・ヨシエ)、弟さんとサンシャインラインというユニットを組んでいて、自分で作詞作曲したオリジナルを1曲歌った。もう1曲はくちびるにチェリー。彼女は第8回ヴォーカルクイーンコンテストのレディース部門のグランプリだ。もう1人の初登場は畠山智早(ハタケヤマ・チハヤ)、彼女はコンテストには参加していないのだが、知り合いに誘われて出演した。今年の4月に京都に出てくるまでは北海道で歌とダンスの勉強をしていたという。彼女も1曲はバラードを歌ったが、もう1曲は安室奈美恵の曲で歌い踊った。このライブでちゃんと踊るのを見るのは珍しい。注目株。
今日は台風接近のため、強風が吹きまくっていて、歌う方も髪型やら何やらもうむちゃくちゃだし、見ている方も風の吹くまま「おっとっとっとっとっと!」とまるでダーリンダーリンのライブみたいだ。間違ってる?
そんな中、面白かったのは増井千晶と河野真実(ティーンズ部門の準グランプリと特別賞)。2人は今回1曲ずつ交代で2曲をそれぞれ歌い、最後はデュエットしたのだが、各自2曲目からは増井千晶ちゃんの紹介により「ギターのうまい友達に手伝ってもらいます」とアコースティックで歌った。この「ギターのうまいおともだち」が結構ツボだった。2人はティーンズなのに、おともだちは髪の毛の薄い、口ひげ男だったのだ。しかも、どうやらチューニングもあっていないようで、音がはずれるはずれる。さらに、強風で楽譜が飛んだり、それをガムテープでとめても、風の強さでぐちゃぐちゃになるわ。
まるでクラシックなミッキ−マウスの短編映画を見ているような雰囲気だった。
帰りに閉店間際のジュンク堂に走り込んで、お目当ての本(専門書)を探したが、発見できなかった。図書館にも置いていない本だったので、これは国会図書館に行くか、古本屋を巡るしかなさそうだ。面倒だなあ。
そうそう、明日、僕は動物園前のフェスティバルゲートにあるブリッジという場所で、DJをする。午後6時から20分だけ回す。選曲は前から少しずつ決めていたが、やっぱり当日のノリによってかける曲を変えるのが原則な気がする。そんなに曲を用意できるかなあ。
お目当ては関西コンテンポラリーダンスウェーブを見ることだ。
面白かったのは吾妻琳/天游館ダンスパフォーマンス。英会話教室のラジオの音声にあわせて、キレのいい珍妙なダンスを見せてくれた。また、Ca・Ballet(カ・バレエ)はバレエをベースにした女性ばかりの踊りで、身体表現がとても面白かった。
その後、「海外ダンス」のプログラムも見たが、「海外」と言っても、出演した3組は全部韓国のダンサー。韓国が日本に比べてダンスのレベルが高いとはあまり思えないので、それぞれのダンサーは見事に踊ってくれているのだが、特に心を動かされることもなかった。
その後、会場内をうろうろしている内に、いつのまにか交流会に参加していた。立食パーティだ。ちんどん通信社の人を見つけてなんとか部外者としてつまみ出される危険を回避したが、大阪21世紀協会はもっとお金の使い方を考えた方がいいのではないか、と心配になった。
夕食を立食パーティですませてしまったので、その後は弁天町ORC200の歌姫ストリートライブに直行した。
いつものメンバーにまじって、今回初登場は山下昌恵(ヤマシタ・ヨシエ)、弟さんとサンシャインラインというユニットを組んでいて、自分で作詞作曲したオリジナルを1曲歌った。もう1曲はくちびるにチェリー。彼女は第8回ヴォーカルクイーンコンテストのレディース部門のグランプリだ。もう1人の初登場は畠山智早(ハタケヤマ・チハヤ)、彼女はコンテストには参加していないのだが、知り合いに誘われて出演した。今年の4月に京都に出てくるまでは北海道で歌とダンスの勉強をしていたという。彼女も1曲はバラードを歌ったが、もう1曲は安室奈美恵の曲で歌い踊った。このライブでちゃんと踊るのを見るのは珍しい。注目株。
今日は台風接近のため、強風が吹きまくっていて、歌う方も髪型やら何やらもうむちゃくちゃだし、見ている方も風の吹くまま「おっとっとっとっとっと!」とまるでダーリンダーリンのライブみたいだ。間違ってる?
そんな中、面白かったのは増井千晶と河野真実(ティーンズ部門の準グランプリと特別賞)。2人は今回1曲ずつ交代で2曲をそれぞれ歌い、最後はデュエットしたのだが、各自2曲目からは増井千晶ちゃんの紹介により「ギターのうまい友達に手伝ってもらいます」とアコースティックで歌った。この「ギターのうまいおともだち」が結構ツボだった。2人はティーンズなのに、おともだちは髪の毛の薄い、口ひげ男だったのだ。しかも、どうやらチューニングもあっていないようで、音がはずれるはずれる。さらに、強風で楽譜が飛んだり、それをガムテープでとめても、風の強さでぐちゃぐちゃになるわ。
まるでクラシックなミッキ−マウスの短編映画を見ているような雰囲気だった。
帰りに閉店間際のジュンク堂に走り込んで、お目当ての本(専門書)を探したが、発見できなかった。図書館にも置いていない本だったので、これは国会図書館に行くか、古本屋を巡るしかなさそうだ。面倒だなあ。
そうそう、明日、僕は動物園前のフェスティバルゲートにあるブリッジという場所で、DJをする。午後6時から20分だけ回す。選曲は前から少しずつ決めていたが、やっぱり当日のノリによってかける曲を変えるのが原則な気がする。そんなに曲を用意できるかなあ。
とめどなく笑う―イタリア・ルネサンス美術における機知と滑稽
2004年7月29日 読書
ポール・バロルスキ−の『とめどなく笑う』を読んだ。
イタリア・ルネッサンスの美術はネオ・プラトニズムからの解釈が中心的で、それ以外の視点からの鑑賞がされていなかった。バロルスキーは、「機知と滑稽」という笑いの観点からルネッサンス美術を解読してみせる。
それまでの解釈、図像学はたとえばブロンズィーノの「ウェヌス、クピド、愚行、時間(愛のアレゴリー」という本書の表紙にもなった作品について、「間然なく反宗教改革の精神に一致し、『逸楽の暴露』の寓意画である」なんて言う、1回読んだだけでは「パードン?」なパノフスキーの解釈が主流だったという。バロルスキーは「そんなシリアスな道徳教化の作品とはかぎらん。むしろ、道徳的象徴の定型を逆手にとったアイロニーの遊びじゃないのか」と意見を述べている。確かに、パノフスキーの解釈というのは、「彼女は一方の手で蜜蜂の巣を差し出しているが、もう一方には毒のある小動物を隠している。そしてさらに、彼女の右腕についている手、つまり蜜蜂の巣を持っている手は実際には左手であり(!)、左腕に付いている手は、実際には右手であって、それゆえこの像は、右は善く、左は悪いという考え方に照らしてみると、一見その「善い」手と見えながら実は「悪い」手であるもので甘いものを差し出し、一見「悪い」手と見えながら実は「善い」手であるものに毒を隠していることになる」(『イコノロジー研究』)なんて展開はめまいが起きそうなものだが、門外漢の僕にとっては、それもまた面白いんじゃないか、と感じてしまった。黒死館の法水ばりだ。もっとも、僕は万事において門外漢なのだが。
バロルスキーが本書で取り上げる「笑い」は主に神々や英雄に対する茶化しで、参照されるのはラブレーやアレティーノである。ラブレーの『ガルガンチュア物語』『パンタグリュエル物語』やアレティーノの『ラジオナメンティー』はどちらも20年以上前に読んだっきりなので、懐かしくてまた読み返したくなった。全部手放してしまった本だ。もったいない。
さて、本書でも出てきたのは、虐げられてきたもののルサンチマンだ。
シリアスなものを善しとし、笑いを低いものとみなす「鹿爪文化」だ。「鹿爪文化」という言葉は、今とっさに僕が考えてつけた。
ゴンブリッチはこう述べている。「美術史の分野では、研究者はみな度し難く真面目一筋になってしまっている。深遠な意味や隠れたモティーフを尋ねまわることがえらいことなのだと誤解されてきた怨みがある。笑いの観念はわれわれの間では美の観念に比べてはるかに不人気なのである」(『ホイジンガと「ホモ・ルーデンス」』)
8月には読み逃しているサブカルチャ−関係の本とかまとめて読もうかと思っている。
そこにルサンチマンはあるのか。
録画しておいた松岡正剛「おもかげの国うつろいの国」を見た。ついに最終回だ。
突飛な意見は特に出なかった。
イタリア・ルネッサンスの美術はネオ・プラトニズムからの解釈が中心的で、それ以外の視点からの鑑賞がされていなかった。バロルスキーは、「機知と滑稽」という笑いの観点からルネッサンス美術を解読してみせる。
それまでの解釈、図像学はたとえばブロンズィーノの「ウェヌス、クピド、愚行、時間(愛のアレゴリー」という本書の表紙にもなった作品について、「間然なく反宗教改革の精神に一致し、『逸楽の暴露』の寓意画である」なんて言う、1回読んだだけでは「パードン?」なパノフスキーの解釈が主流だったという。バロルスキーは「そんなシリアスな道徳教化の作品とはかぎらん。むしろ、道徳的象徴の定型を逆手にとったアイロニーの遊びじゃないのか」と意見を述べている。確かに、パノフスキーの解釈というのは、「彼女は一方の手で蜜蜂の巣を差し出しているが、もう一方には毒のある小動物を隠している。そしてさらに、彼女の右腕についている手、つまり蜜蜂の巣を持っている手は実際には左手であり(!)、左腕に付いている手は、実際には右手であって、それゆえこの像は、右は善く、左は悪いという考え方に照らしてみると、一見その「善い」手と見えながら実は「悪い」手であるもので甘いものを差し出し、一見「悪い」手と見えながら実は「善い」手であるものに毒を隠していることになる」(『イコノロジー研究』)なんて展開はめまいが起きそうなものだが、門外漢の僕にとっては、それもまた面白いんじゃないか、と感じてしまった。黒死館の法水ばりだ。もっとも、僕は万事において門外漢なのだが。
バロルスキーが本書で取り上げる「笑い」は主に神々や英雄に対する茶化しで、参照されるのはラブレーやアレティーノである。ラブレーの『ガルガンチュア物語』『パンタグリュエル物語』やアレティーノの『ラジオナメンティー』はどちらも20年以上前に読んだっきりなので、懐かしくてまた読み返したくなった。全部手放してしまった本だ。もったいない。
さて、本書でも出てきたのは、虐げられてきたもののルサンチマンだ。
シリアスなものを善しとし、笑いを低いものとみなす「鹿爪文化」だ。「鹿爪文化」という言葉は、今とっさに僕が考えてつけた。
ゴンブリッチはこう述べている。「美術史の分野では、研究者はみな度し難く真面目一筋になってしまっている。深遠な意味や隠れたモティーフを尋ねまわることがえらいことなのだと誤解されてきた怨みがある。笑いの観念はわれわれの間では美の観念に比べてはるかに不人気なのである」(『ホイジンガと「ホモ・ルーデンス」』)
8月には読み逃しているサブカルチャ−関係の本とかまとめて読もうかと思っている。
そこにルサンチマンはあるのか。
録画しておいた松岡正剛「おもかげの国うつろいの国」を見た。ついに最終回だ。
突飛な意見は特に出なかった。
綺想の饗宴―アリス狩り
2004年7月28日 読書
高山宏の『綺想の饗宴』を読んだ。「アリス狩り」のシリーズの最終巻だ。
高山宏のキーワードは「マニエリズム」だ。これは松岡正剛では「編集」になる。「マニエリズム」だけでは飽きてしまうと思ったのか、高山は「アルス・マカロニカ」という言葉を使いはじめた。この言葉は「次元を越えて雑多なものを集めるところから湧く哄笑」を言うらしい。ニュアンスでとらえたい。
この本も相変わらず大胆な結合が横溢しているが、専門家からさんざん叩かれたのか、それに対するルサンチマンが随所にうかがわれる。
その恨み言と専門家に対する揶揄以外にも、脇道で面白いところが多々あった。高山宏の講義は、「料理の鉄人」の鹿賀そっくりらしいのだ。聞いてみたい!
なお、この本はあちこちに書いた文章をまとめたもので、先日読了した『庭の綺想学』と同じエッセイが収録されていた。93年6月に『悠々建築』に発表した「エニグマティックマン」だ。同じ文章を読むのか、と思っていたが、2つをつきあわせてみると、微妙に違う。全体の論旨は一緒なのだが、憶測で終わっていた文章が、はっきりとした断言に変わっていたりして、面白い。
ただし、錯綜志向の近代建築史のからみであげられる3つの例、「19世紀のガルニエのパリ・オペラ座」「18世紀のピラネージの幻想牢獄図」と並んであげられている「ジョン・ソーンによる増改築の英国銀行」が、『庭の綺想学』では18世紀とされており、『綺想の饗宴』では19世紀になっている。
どっちだ!
インターネットで調べてみたら、あっさり答えが出た。
ジョン・ソーンは増改築を1788年(18世紀)に手がけており、その後、1830年(19世紀)に至るまで、あっちやこっちをいじっているのだ。どっちでもよかったのか!
今日は江戸川乱歩の命日だ。
8月には東京では幻影城が公開されるらしい。
行きたいけれど、その余裕があるか?
あいもかわらず、電車に乗るのも惜しんで、食事も惜しんで、やっと生きている状態なのだ。
高山宏のキーワードは「マニエリズム」だ。これは松岡正剛では「編集」になる。「マニエリズム」だけでは飽きてしまうと思ったのか、高山は「アルス・マカロニカ」という言葉を使いはじめた。この言葉は「次元を越えて雑多なものを集めるところから湧く哄笑」を言うらしい。ニュアンスでとらえたい。
この本も相変わらず大胆な結合が横溢しているが、専門家からさんざん叩かれたのか、それに対するルサンチマンが随所にうかがわれる。
その恨み言と専門家に対する揶揄以外にも、脇道で面白いところが多々あった。高山宏の講義は、「料理の鉄人」の鹿賀そっくりらしいのだ。聞いてみたい!
なお、この本はあちこちに書いた文章をまとめたもので、先日読了した『庭の綺想学』と同じエッセイが収録されていた。93年6月に『悠々建築』に発表した「エニグマティックマン」だ。同じ文章を読むのか、と思っていたが、2つをつきあわせてみると、微妙に違う。全体の論旨は一緒なのだが、憶測で終わっていた文章が、はっきりとした断言に変わっていたりして、面白い。
ただし、錯綜志向の近代建築史のからみであげられる3つの例、「19世紀のガルニエのパリ・オペラ座」「18世紀のピラネージの幻想牢獄図」と並んであげられている「ジョン・ソーンによる増改築の英国銀行」が、『庭の綺想学』では18世紀とされており、『綺想の饗宴』では19世紀になっている。
どっちだ!
インターネットで調べてみたら、あっさり答えが出た。
ジョン・ソーンは増改築を1788年(18世紀)に手がけており、その後、1830年(19世紀)に至るまで、あっちやこっちをいじっているのだ。どっちでもよかったのか!
今日は江戸川乱歩の命日だ。
8月には東京では幻影城が公開されるらしい。
行きたいけれど、その余裕があるか?
あいもかわらず、電車に乗るのも惜しんで、食事も惜しんで、やっと生きている状態なのだ。
今日は仕事までの時間を、東京に行ってた間に予約録画しておいたテレビ番組の消化にあてた。
面白かったのはETV特集の江戸川乱歩特集「乱歩の幻」
美輪明宏と荒俣宏のバケモノ対談に辻村寿三郎、森村誠一。
最近読んでいる高山宏のルサンチマンが伝染したのか、推理小説が純文学から歯牙にもかけられず、徹底的に低いものとみなされてきた歴史に興味が湧いた。
今でもいわゆる文学を読む方が、推理小説を読むことに比べて高尚であり、よいことだと思っている人間も存在しているかもしれない。
そのような過去の人間は放置しておけば自滅してしまうので、なんとかエンタテインメントに目覚めてもらって、人間として更正してほしいと思う。
また、乱歩の世界につきものの「変装」は今で言えば「変身」と「窃視」であらわされるだろう。乱歩の世界は今でも健在だ。あえてノスタルジーにひたる必要はない。
なお、このblogでテーマを「日常」として書いているのだが、むしろ日記に書く段階でそれは「非日常」と化しているようだ。何も起こらない何のへんてつもない1日なんて送ることは、あり得ないのではないか。外に出れば絶対に何か起きるし、家にずっといれば絶対に何か今まで考えたこともないようなことを考えるはずだ。
面白かったのはETV特集の江戸川乱歩特集「乱歩の幻」
美輪明宏と荒俣宏のバケモノ対談に辻村寿三郎、森村誠一。
最近読んでいる高山宏のルサンチマンが伝染したのか、推理小説が純文学から歯牙にもかけられず、徹底的に低いものとみなされてきた歴史に興味が湧いた。
今でもいわゆる文学を読む方が、推理小説を読むことに比べて高尚であり、よいことだと思っている人間も存在しているかもしれない。
そのような過去の人間は放置しておけば自滅してしまうので、なんとかエンタテインメントに目覚めてもらって、人間として更正してほしいと思う。
また、乱歩の世界につきものの「変装」は今で言えば「変身」と「窃視」であらわされるだろう。乱歩の世界は今でも健在だ。あえてノスタルジーにひたる必要はない。
なお、このblogでテーマを「日常」として書いているのだが、むしろ日記に書く段階でそれは「非日常」と化しているようだ。何も起こらない何のへんてつもない1日なんて送ることは、あり得ないのではないか。外に出れば絶対に何か起きるし、家にずっといれば絶対に何か今まで考えたこともないようなことを考えるはずだ。
クローバーズの大冒険、マシェリ
2004年7月26日 日常朝からお台場冒険王。ミラクルさんのガリガリ君食べる。
マルチシアターで「クローバーズの大冒険」を見た。
この映画はここでしか上映していないらしい。出演のお目当ては後藤真希、ベリ−ズ工房の嗣永桃子、夏焼雅、清水佐紀、徳永千奈美。54分。
試練の神殿に迷いこんだ少女4人が、智恵、勇気、友情の3つの条件を満たして、現実の世界に戻ってくる話で、それぞれの家庭がもつ問題を浮き彫りにしながら、なんとなくその問題が解決していく、ファンタジーだ。
最近はやりの、頭を使うクイズっぽい内容も盛り込んだゲームっぽいストーリーだった。
お台場冒険王はフジテレビだが、ついでに汐留の日本テレビのシオサイトにも寄る。
昼バスで帰阪。
途中で止まったサービスエリアで、いくつもあったはずのゴミ箱が1ケ所しかない。調べてみると、現在、特別警戒中で、ゴミ箱は1ケ所に減らしているらしい。そうか、と膝をたたいた。テロ対策で、夜行バスでも休憩箇所を1つに減らしていたのだ。これはつまり、日本国内でもテロが起こるという何らかの情報があったからに違いないのだ。
これからのニュースに要注意だ。
帰ってから「明石家電視台」に濱中由衣ちゃんが美人お姉さんと一般の視聴者として出演、回答者席に坐っていた。濱中由衣ちゃんは、創叡のユニット、マシェリのメンバーだった子だ。
ハロプロと制服向上委員会のライブを見て、評価は二転三転する。
ライブの完成度や、楽曲の出来、出演者のルックス、ダンスの完成度などはハロプロが断然いいのだが、制服向上委員会のライブには、驚きがあるのだ。ハロプロでは最初から誰が何を歌うのかわかっているし、ライブの時間も決まっている。辻加護の卒業もたんたんと事務的に進行したという感じだ。しかし、制服向上委員会だと、次に何が起こるかわからない。僕が最近読んでいる高山宏の言葉で言えば、僕は「驚異」(メラヴィリア)を求めていたのではないか。国木田独歩の「牛肉と馬鈴薯」みたいに、僕は何よりも驚きたいのだ。
今、その驚きはロックを聞いていても味わえない。ハロプロや制服向上委員会など、アイドルの動きに、プロレスにも似た驚きがあるのだ。それとも、僕が知らないだけで、僕の驚異好みにあうような世界があるのだろうか。
マルチシアターで「クローバーズの大冒険」を見た。
この映画はここでしか上映していないらしい。出演のお目当ては後藤真希、ベリ−ズ工房の嗣永桃子、夏焼雅、清水佐紀、徳永千奈美。54分。
試練の神殿に迷いこんだ少女4人が、智恵、勇気、友情の3つの条件を満たして、現実の世界に戻ってくる話で、それぞれの家庭がもつ問題を浮き彫りにしながら、なんとなくその問題が解決していく、ファンタジーだ。
最近はやりの、頭を使うクイズっぽい内容も盛り込んだゲームっぽいストーリーだった。
お台場冒険王はフジテレビだが、ついでに汐留の日本テレビのシオサイトにも寄る。
昼バスで帰阪。
途中で止まったサービスエリアで、いくつもあったはずのゴミ箱が1ケ所しかない。調べてみると、現在、特別警戒中で、ゴミ箱は1ケ所に減らしているらしい。そうか、と膝をたたいた。テロ対策で、夜行バスでも休憩箇所を1つに減らしていたのだ。これはつまり、日本国内でもテロが起こるという何らかの情報があったからに違いないのだ。
これからのニュースに要注意だ。
帰ってから「明石家電視台」に濱中由衣ちゃんが美人お姉さんと一般の視聴者として出演、回答者席に坐っていた。濱中由衣ちゃんは、創叡のユニット、マシェリのメンバーだった子だ。
ハロプロと制服向上委員会のライブを見て、評価は二転三転する。
ライブの完成度や、楽曲の出来、出演者のルックス、ダンスの完成度などはハロプロが断然いいのだが、制服向上委員会のライブには、驚きがあるのだ。ハロプロでは最初から誰が何を歌うのかわかっているし、ライブの時間も決まっている。辻加護の卒業もたんたんと事務的に進行したという感じだ。しかし、制服向上委員会だと、次に何が起こるかわからない。僕が最近読んでいる高山宏の言葉で言えば、僕は「驚異」(メラヴィリア)を求めていたのではないか。国木田独歩の「牛肉と馬鈴薯」みたいに、僕は何よりも驚きたいのだ。
今、その驚きはロックを聞いていても味わえない。ハロプロや制服向上委員会など、アイドルの動きに、プロレスにも似た驚きがあるのだ。それとも、僕が知らないだけで、僕の驚異好みにあうような世界があるのだろうか。
東京キャラクターショー、制服向上委員会
2004年7月25日 音楽早朝、バスで東京に到着。
以前書いたように、僕はアニメや声優関係については、1段低いものとして見てしまう傾向がある。その偏見の秘密を探るために、幕張メッセの東京キャラクターショーに行ってきた。ブロッコリーやタカラやトミーやバンダイや小学館、コナミ、ガイナックス、東映アニメーション、ショウワノート、ホビージャパン、天田印刷加工等々多くのブースが並び、イベントステージでは花右京メイド隊やらUNDER17やら1日中トークと歌。露出度の多いコスプレのキャンペーンガールたち。特にお目当てはないのだが、楽しさは伝わる。
今回は、全体をぐるっと回っただけで、会場を後にした。
と、言うのは開場を待つあいだに、僕の勝手な興味につきあってくれていた連れが、熱中症でぶっ倒れてしまい、担荷で救護室に運ばれたのだ。僕もつきそって救護室へ。キャラクターショーの会場は熱気むんむんで喧噪に取り囲まれているが、救護室は別世界だった。広くて涼しくて、うす暗くて、静かで、清潔なベッドに冷たいミネラルウォーターまで用意されている。付き添いと言いながら、僕もすっかり休んでしまった。
今日のメインは制服向上委員会のライブ、まずは正午からの「クッキング・ダンシング・シャイニング・フェスタ」
前半は見逃したので、会場に入ると「クッキング」のコーナーは終わり、「ダンシング」から。
ダンシングコーナーでは、メンバーたちがモ−リス・ベジャールのビデオを見て自分たちなりに創作ダンスを作り、ボレロを15分踊りきった。これがまさに暗黒舞踏。アングラだ!
ダンス終了後、新人さんが4人登場、「今のダンス、どうでしたか?」と聞くと「踊りたくない」と率直な意見。会場から大拍手を受けていた。
今回紹介された4人の新人さんは
山中 優莉菜(13才)
飯盛 水月(9才)
松田 友梨(10才)
かとう ゆうな(9才)
13才のゆりなは即戦力で、いかにも制服向上委員会好みの新人さんという感じだが、あとの3人の年少組は現メンバーを凌いでいきなりトップのレベルの高さだった。これからの制服向上委員会が楽しみだ。
あと、「シャイニング」コーナーは恐いものを見せてくれるコーナーで、今回はレッスン中のメンバーたちの映像だった。素の彼女たちが見られる。リーダーの伶奈がゴロゴロ転がって全然練習していなかったのが面白かった。
歌のリストは次のとおり。括弧内はメインボーカル。
峠のわが家
恋のメロディ(真冬)
恋の憂い(りりか)
表裏一体(伶奈)
スリーピング(りりか)
偶然の一致(妃奈子)
知識のハーモニー(真冬)
ラストは南十字星(美香)、みなさんの声援におこたえして「おまけ」が続く。
ダンシング・セブンティーン(この曲は新しいハロー(美香、真冬、りりか)のレパートリーだが、なんと2番で新人年少組が登場し、ボーカルをとって、歌った。これはすごい。3人あわせて19才の年少組が「ダンシング・セブンティーン」を歌っているのだ。クールに歌うみづき、満面の笑みのゆうり、天然ぼけのゆうな、とキャラクターが早くもたっている)
心の行方(伶奈)
skiのテーマ(真冬)
今日は1日に2回公演で、午後4時からは「地球に愛をコンサート」
まずは4人1組(妃奈子、伶奈、梢、千歌)のコンサートから。
大人はわかってくれない
子供じゃないの
誰もがきっと
ミラクルワンダ−ランド
自由に生きよう、以上5曲
続いて、橋本美香と松尾真冬のジョイント(2人でMIMAというユニットのはずなのだが、なぜか今日はその名前を使わなかった。レパートリーの関係か)
BOXER
パーフェクトデイズ
SING
声を聞いて、以上4曲。
その後、全員登場して、自己紹介のあと、マイケル・ムーアの「華氏911」についてみんなで語り合う。「華氏911」を絶賛したリンダ・ロンシュタットがラスベガスのステージを妨害されたことなどに憤慨するメンバーたち。
夏の思い出
さざなみ(美香)
2曲のあと、唯一の大学生、吉田梢による「こづねーさんのみんな大学は楽しいよー」コーナー。梢は法学部だということで、少年法についてクイズ形式でメンバーとやりとり、結局大学の良さは梢自身でなく、なぜか唯ちゃんが代わりに語って、コーナー終わり。
16才(妃奈子)
恋の占い(千歌)
恋はおいしい(伶奈)
恋は甘くせつない(妃奈子)
最後のキッス(美香、真冬)
未熟な時間(伶奈)、この曲で伶奈は黒メイド姿で登場、曲の最中に次々と衣服を脱いで行き、最終的に純白のウェディングドレスになった。どれだけ着込んでいたんだ?
渚に消えた初恋
エメラルドの伝説
恋をしようよ
恋のハイウェイドライブ
ファニーサマー
明日に向かって(この曲は先日脱会した松本久美子のレパートリーだった。イントロがかかると、場内は騒然、「誰が歌うんだ?」すると、新人のゆりなが登場、1曲歌い切った。ゆりなは久美子に雰囲気が似ているのだ。会場は大喜びで「ずるいよー」)
恋人たちの歌
南十字星
LOVE×3(梢)
ラッキーサンデー(真冬)
恋に無重力(りりか)
私らしく
心の行方
時代はサーカスの象に乗って
太陽がいっぱい
ラヴリーアイズ(真冬)
信じてるから(美香)
地球に愛を、これで本編終わり。あとは「おまけ」
ダンシング・ウィズ・デビル(伶奈)
歌って歌って踊って踊って
天使の翼
SKY
エピローグ
終了は午後7時50分。早めに終わったらピカピカを見に行こうかと思っていたが、「早めに終わる」なんてこと、ありえなかった。
以前書いたように、僕はアニメや声優関係については、1段低いものとして見てしまう傾向がある。その偏見の秘密を探るために、幕張メッセの東京キャラクターショーに行ってきた。ブロッコリーやタカラやトミーやバンダイや小学館、コナミ、ガイナックス、東映アニメーション、ショウワノート、ホビージャパン、天田印刷加工等々多くのブースが並び、イベントステージでは花右京メイド隊やらUNDER17やら1日中トークと歌。露出度の多いコスプレのキャンペーンガールたち。特にお目当てはないのだが、楽しさは伝わる。
今回は、全体をぐるっと回っただけで、会場を後にした。
と、言うのは開場を待つあいだに、僕の勝手な興味につきあってくれていた連れが、熱中症でぶっ倒れてしまい、担荷で救護室に運ばれたのだ。僕もつきそって救護室へ。キャラクターショーの会場は熱気むんむんで喧噪に取り囲まれているが、救護室は別世界だった。広くて涼しくて、うす暗くて、静かで、清潔なベッドに冷たいミネラルウォーターまで用意されている。付き添いと言いながら、僕もすっかり休んでしまった。
今日のメインは制服向上委員会のライブ、まずは正午からの「クッキング・ダンシング・シャイニング・フェスタ」
前半は見逃したので、会場に入ると「クッキング」のコーナーは終わり、「ダンシング」から。
ダンシングコーナーでは、メンバーたちがモ−リス・ベジャールのビデオを見て自分たちなりに創作ダンスを作り、ボレロを15分踊りきった。これがまさに暗黒舞踏。アングラだ!
ダンス終了後、新人さんが4人登場、「今のダンス、どうでしたか?」と聞くと「踊りたくない」と率直な意見。会場から大拍手を受けていた。
今回紹介された4人の新人さんは
山中 優莉菜(13才)
飯盛 水月(9才)
松田 友梨(10才)
かとう ゆうな(9才)
13才のゆりなは即戦力で、いかにも制服向上委員会好みの新人さんという感じだが、あとの3人の年少組は現メンバーを凌いでいきなりトップのレベルの高さだった。これからの制服向上委員会が楽しみだ。
あと、「シャイニング」コーナーは恐いものを見せてくれるコーナーで、今回はレッスン中のメンバーたちの映像だった。素の彼女たちが見られる。リーダーの伶奈がゴロゴロ転がって全然練習していなかったのが面白かった。
歌のリストは次のとおり。括弧内はメインボーカル。
峠のわが家
恋のメロディ(真冬)
恋の憂い(りりか)
表裏一体(伶奈)
スリーピング(りりか)
偶然の一致(妃奈子)
知識のハーモニー(真冬)
ラストは南十字星(美香)、みなさんの声援におこたえして「おまけ」が続く。
ダンシング・セブンティーン(この曲は新しいハロー(美香、真冬、りりか)のレパートリーだが、なんと2番で新人年少組が登場し、ボーカルをとって、歌った。これはすごい。3人あわせて19才の年少組が「ダンシング・セブンティーン」を歌っているのだ。クールに歌うみづき、満面の笑みのゆうり、天然ぼけのゆうな、とキャラクターが早くもたっている)
心の行方(伶奈)
skiのテーマ(真冬)
今日は1日に2回公演で、午後4時からは「地球に愛をコンサート」
まずは4人1組(妃奈子、伶奈、梢、千歌)のコンサートから。
大人はわかってくれない
子供じゃないの
誰もがきっと
ミラクルワンダ−ランド
自由に生きよう、以上5曲
続いて、橋本美香と松尾真冬のジョイント(2人でMIMAというユニットのはずなのだが、なぜか今日はその名前を使わなかった。レパートリーの関係か)
BOXER
パーフェクトデイズ
SING
声を聞いて、以上4曲。
その後、全員登場して、自己紹介のあと、マイケル・ムーアの「華氏911」についてみんなで語り合う。「華氏911」を絶賛したリンダ・ロンシュタットがラスベガスのステージを妨害されたことなどに憤慨するメンバーたち。
夏の思い出
さざなみ(美香)
2曲のあと、唯一の大学生、吉田梢による「こづねーさんのみんな大学は楽しいよー」コーナー。梢は法学部だということで、少年法についてクイズ形式でメンバーとやりとり、結局大学の良さは梢自身でなく、なぜか唯ちゃんが代わりに語って、コーナー終わり。
16才(妃奈子)
恋の占い(千歌)
恋はおいしい(伶奈)
恋は甘くせつない(妃奈子)
最後のキッス(美香、真冬)
未熟な時間(伶奈)、この曲で伶奈は黒メイド姿で登場、曲の最中に次々と衣服を脱いで行き、最終的に純白のウェディングドレスになった。どれだけ着込んでいたんだ?
渚に消えた初恋
エメラルドの伝説
恋をしようよ
恋のハイウェイドライブ
ファニーサマー
明日に向かって(この曲は先日脱会した松本久美子のレパートリーだった。イントロがかかると、場内は騒然、「誰が歌うんだ?」すると、新人のゆりなが登場、1曲歌い切った。ゆりなは久美子に雰囲気が似ているのだ。会場は大喜びで「ずるいよー」)
恋人たちの歌
南十字星
LOVE×3(梢)
ラッキーサンデー(真冬)
恋に無重力(りりか)
私らしく
心の行方
時代はサーカスの象に乗って
太陽がいっぱい
ラヴリーアイズ(真冬)
信じてるから(美香)
地球に愛を、これで本編終わり。あとは「おまけ」
ダンシング・ウィズ・デビル(伶奈)
歌って歌って踊って踊って
天使の翼
SKY
エピローグ
終了は午後7時50分。早めに終わったらピカピカを見に行こうかと思っていたが、「早めに終わる」なんてこと、ありえなかった。