毎年、コスプレとオタクでごったがえす日本橋ストリートフェスタ、今年も肌寒いなか、決行。
僕は、声優魂で松岡由貴ちゃん見たり、GMOステージで鈴木由佳ちゃん見たり、よくわからないコスプレで参加していたマック赤坂見たり、友人たちのコスプレ見たりして楽しんだ。
着想が面白かったり、質の高いコスプレ見る方がいいのは承知しながら、杜撰で、肌のケアも出来ていないコスプレ姿をついつい探してしまう。
そういう、やむにやまれぬ欲望の膿みたいなものにこそ病み付きになる悪い成分が多く含まれているような気がして。
http://nippombashi.jp/festa/2014/

ストリートフェスタの喧騒のピットインとして、大阪日本橋のアートスペース亜蛮人に行った。
キッズカンパニー 企画
特殊造形・特殊メイク展
「特殊藝術見世物小屋」
実演の1階。
2階には異形の展示。
絶対に、こいつら生きてるって思えて、展示物のすぐそばまで近寄るのに、すっごく勇気がいった。

日本橋ストリートフェスタのお祭りをいったん抜けて、人文地理学会の例会にもぐりこんできた。

テーマ:グローバル時代における「場所」―ドリーン・マッシーを迎えて―

1.グローバルな場所感覚
(グローバルな諸関係の産物として場所を考えなおす)
2.場所は意味を失うのか
(すべてはフローだという捉え方では場所の概念は意味を失う)
3.新しい場所へ
(「場所」を捨て去るのではなく、概念化しなおすべき。フローと場所は共に進んでいく)
4.自然や、人間にあらざるものの視点から場所を捉えることが有効。
ただし、人間だけでなく、自然もまた静止したものでなく、総てのものが動いている。

結論
1.場所(ローカル)はグローバルの産物/犠牲であるばかりでなく、グローバルのルーツである。
2.場所の役割に対する、応答責任の問題が生じる
3.場所に対する帰属は、応答責任との関係において展開しうる

ティーブレイクではドリーン・マッシーさんと身近に会話できる場を提供されていた。

ブレイク後の質疑応答では、日本の現状に絡めたやりとりなどがあったが、発表も含め、ほとんど全部、英語でのやりとりだったため、追いかけるのに必死だった。
とりあえず、研究者ばかりの集まりに、僕のような異質な存在をまぜてくれた人文地理学会に感謝。

http://hgsj.org/reikaibukai/reikai_no280/

ストリートフェスタの後は、なんば紅鶴で、
SOC2stROUND「コスプレ大喜利」に出演。
司会 / DJ急行、B・カシワギ
出演 / MyU☆、荻野アサミ、Bugって花井、河合カズキラングレー、藤本ぽやな、らみ、保山ひャン、不治ゲルゲ、そば2、津川まあこ、みうまっかーとにー、にしね・ザ・タイガー、七井コム斎、ともちん、ステファニー、他
http://benitsuru.net/archives/6065
イベントの趣旨からはずれるが、僕は普段着で参加した。
むちゃくちゃなこと書いて、あっさり1回戦で安定の脱落。
自分の頭ひねっていろいろ答え出すのも面白いけど、他の人の、なかなか自分では思いつかない回答見るのも面白い!
『誰もわたしを倒せない』
伯方雪日の『誰も私を倒せない』を読んだ。
プロレスと格闘技の世界で起こるミステリー連作。
第1話 覆面
第2話 偽りの最強
第3話 ロープ
第4話 誰もわたしを倒せない
エピローグ
ルチャリブレもヴァーリトゥードもこなせる最強のマスクマン「カタナ」。
そして、名実ともに最強の外人レスラー。
この最強のレスラーを殺した犯人の突拍子もなさは、まるでステーマンのマネキン人形殺人事件級!
また、作品それぞれ、連作として全体の推理小説テイストもちゃんと本格していて、面白かった。

『二流小説家』

2014年3月18日 読書
『二流小説家』
デイヴィッド・ゴードンの『二流小説家』を読んだ。
連続殺人犯の死刑囚の告白本の執筆を担当することになった二流小説家。
これがチャンスだ、とはりきる彼だったが。
言うまでもなく大傑作。
本書は主人公の作家が書いた小説や、死刑囚の聞き書きなど、書かれたものを多重に構成することで、成立している。
彼が書いた本のタイトルなど見ていると、作中の架空の作品なのに、それを実際に書いてやろう、という二次制作本が確実に出てきそうな予感がして、面白い。
アバズレ調教師名義で『ラウンチー』誌に書いた、ライター仕事。
シビリン・ロリンドゴールド名義で書いたヴァンパイアもの
『闇を這う真紅の血脈』
『真紅の闇が迫る』
『闇に浮かぶ真紅の恋人』
『真紅の夜と霧』
T.R.L.パングストローム名義の惑星ゾーグシリーズ
『惑星ゾーグ さまよえる愛奴船』
『惑星ゾーグ 淫売どもの主』
『惑星ゾーグ セクサロイドの反乱』
J.デューク.ジョンソン名義
『四十二番街の裏切り』
『ほころびた格子縞の外套』
二流、というより、最近の言い方だと、B級のムードが漂う!
『チェラブ1スカウト』
ロバート・マカモアの『チェラブ』第1巻「スカウト」を読んだ。
最悪の少年時代から、子ども諜報部員にリクルートされ、きびしい特訓を受けて、ミッションに携わる少年。
いや、充実した内容で驚いた。

大阪popカルチャー映画祭
3月16日(日)、17日(月)

2日めの月曜日は、秋山衣梨佳スペシャル。
入場料:1000円 
ドリンク代別途500円
午後7時スタート
司会:保山ひャン
ゲストライブ 秋山衣梨佳
上映作品
「フグラップ」監督:佃光 主演:大超、ちやじ
「Woo」監督:安斎レオ&中沢健 丸山貴世
「地図に無い町 ショートバージョン」監督:B.カシワギ
「せんせい、わたし、病気かもしれません」監督:津川まぁ子
「みょえよ!ヂョラギョン」監督:保山ひャン 主演:ツインテイルズ
「特撮大行進 チヤジ」監督:保山ひャン 主演:ちやじ
「特撮大行進 チヤジ3D」監督:保山ひャン 主演:ちやじ
「壷のしめりけ」監督:保山ひャン 主演:山田あみん
「トラップドア」監督:保山ひャン 主演:秋山衣梨佳
「恋仏」監督:杉下淳生 脚本:中沢健
主演:レイバー佐藤、秋山衣梨佳
「カロリーメイト」監督:ちやじ
「バルサン」監督:ちやじ
「yellow skin」監督:ちやじ
「filament」監督:ちやじ


大阪popカルチャー映画祭
3月16日(日)、17日(月)
1日めの日曜日は、監督、俳優さんなどの挨拶、ティーチインが行われます。
入場料:前売り予約1500円/当日 1800円
ドリンク代別途500円
午後7時スタート
司会:保山ひャン
ゲストライブ ツインテイルズ
上映作品
「フグラップ」監督:佃光 主演:大超、ちやじ
「Woo」監督:安斎レオ&中沢健 
「せんせい、わたし、病気かもしれません」監督:津川まぁ子
「特撮大行進 チヤジ」監督:保山ひャン 主演:ちやじ
「特撮大行進 チヤジ3D」監督:保山ひャン 主演:ちやじ
「壷のしめりけ」監督:保山ひャン 主演:山田あみん
「みょえよ!ヂョラギョン」監督:保山ひャン 主演:ツインテイルズ
「カロリーメイト」監督:ちやじ
「バルサン」監督:ちやじ
「yellow skin」監督:ちやじ
「filament」監督:ちやじ
「地図に無い町」監督:Bカシワギ
3月15日(土)中之島映像劇場~セルシーキッズボーカルコンテスト~ヒロこてん
18:00-19:00 DJteamメルヘソ
19:00-19:10 保山ひゃん
19:10-19:30  bugって花井
19:30-20:00  ビッキー
20:00-20:30  シュクレット
20:30-21:00   nori君
21:00-21:20  オカノアキラ
21:20-21:50   ぶりっこ★オンライン(仮)
21:50-22:30  サム&けるっぴ
22:30〜    長瀬東小出身のnori君


13日(木)はアダム・ウォン監督の「狂舞派」を見た。(香港)
女子大生のファーは、大学のダンスチームBombaに入るが、チーム内のライバルにいじわるされたり、変人の太極拳サークルに勧誘されたり、ライバルのダンスチームに一目おかれたり、挙げ句の果てには足首をねんざしたり。
いやあ、この映画は今回の大阪アジアン映画祭で、一番面白い映画なのかもしれない、と思うほど、よかった。
映画のクライマックスはコンテストでのダンスシーンなのだが、そのダンスに、この映画全体に伏線としてはりめぐらされていたいろんなことがぎゅっと詰め込まれていて、感動させられた。太極拳サークルで会得したこと、甘いラブシーンでの影絵、ライバルに「カニみたい」と笑われたこと、足首のねんざを利用するかのような、ステッキ使ったダンスなどなど。
主人公のファーを演じたチェリー・ガンのファッションも大注目で、派手なスニーカー、でっかいボールペンなど、親近感わいた。日本でいうと、いずこねこみたいな子で、可愛いさは昇天もの。


大阪アジアン映画祭、見たい映画は山積みなのに、お金がなくなってきた。
12日(水)はレオ・アバヤ監督の「インスタント・マミー」を見た。(フィリピン)
フィリピン女性(ユージン・ドミンゴ)と、日本男性(松崎悠希)の遠距離不倫の物語。主人公女性は彼の子種を宿していたが、流産してしまう。彼をつなぎとめるため、妊娠を偽装する彼女だったが、ある日、彼がフィリピンに来るとわかり、大騒動。
と、まあ、吉本新喜劇みたいな話。
結局は不倫相手の男性は、離婚調停中の妻からも、フィリピン女性からも見捨てられてしまうのだが、この結末は深かった。理屈にあわないのである。妻のほうは、夫にフィリピンの愛人がいることを知っており、また、フィリピン女性は彼が離婚裁判中の身であることを知っている。ふたりの女性が同じ場にでくわし、ふたりの女性は彼を捨てるのだ。もともと知ってることだったのに!
この理屈にあわない女性の行動こそ、本映画での主眼なのだ。

法善寺のBrilliant Gardenで
『Brilliant GALAXY Vol.6』~ホワイトデーイベント(イクピー生誕祭)~でした。
仕事のため、前半しか見れなかったんですが、見たところまでで出演したアイドルちゃんは、18:00 みーほ
18:15 Yurie
18:30 チーム 娘にゃんドル
18:45 MARS5
19:00 いちごアリス
19:15 安西彩矢
19:30 秋山衣梨佳

Yurieは、たまに難波で路上ライブしてるのを見てた、ゆーりん。
上品でしっかりしていて整った印象のある彼女だったが、こういう地下アイドルの現場では、それらの特徴がおとなしくみえてしまうのが、痛しかゆし、というところか。他のアイドルと一緒にいると、ゆーりんが委員長的存在に見えてくる。
チーム娘にゃんドルは、徳島のメイドカフェの子たちらしい。バクステっぽいのだろうか。研修生が二人来ていたが、(そのうち1人は相撲好き)、二人共、魅力爆発していた。
秋山衣梨佳ちゃんは、こういう地下アイドルの現場では、アイドルとしてのスペックの高さを実感せずにはいられない。
あと、前半を見て思ったのは、アイドルの魅力は、ステージ上でのパフォーマンスはもちろんだが、下りてからファンの人とも接していない、素の部分が重要なんだな、ということだった。
ステージおりて、プライベートなときもニコニコしていろ、というつもりはないけど、どんな瞬間でも魅力をアピールできているアイドルをみると、ファンにならずにはいられない。

この日、かなり時間かけて読んでいたドゥルーズの『対話』を読み終えた。
読後、ランダムにページをくってみても、まるでオブリック・ストラティジーズみたいに、「おおっ」と思わせる文章に出会うのが、すごい。

A.L.ヴィジャイ監督の「神さまがくれた娘」を見てきた。
知能障碍があり、6歳の知能しかない父親と、5歳の娘の物語。
母親は娘を出産するときに死んでしまっていた。
父親と娘との楽しい日々を描いたあと、ふたりは仲を引き裂かれてしまう。
後半は裁判シーンが中心になる。
つい最近見た「7番房の奇跡」も似たような話だった。どうせなら見比べたらよかったかな。
ハリウッド、韓国映画、インド映画、と娯楽映画の王道それぞれの描き方の違いがはっきりとわかったかも。
7番房の奇跡よりも、この「神さまがくれた娘」の父親のほうが、精神年齢低く描かれていたかな。
主人公の精神病院&職場仲間たち(小人や巨人症の人もいた)が法廷でみせる低能の証明シーンはお笑いを見ているようだった。
しかし、7番房もそうだったけど、結局、低能の父親と娘の現実は厳しい、という展開になっていたのは、歯がゆかった。映画は嘘をつくものだが、嘘をつききれない現実の壁を感じたのだ。解決策は?
http://www.u-picc.com/kamisama/
「伝統文化体験フェスティバル」@兵庫県公館~「Slow Life Avant-garde Fest」@FUKUGAN GALLERY

兵庫県公館に行って、「伝統文化体験フェスティバル」を見てきた。
8日、9日と開催されていたが、お目当ては能楽の高橋奈王子さんの小鼓を見るためだったので、能楽のステージがある9日に行った。
12時過ぎ、到着時、ステージでは、日本舞踊が行われており、「手習子」「菊づくし」と、どちらも小学生の女児の舞踊が見れた。
次のステージまで、ひととおり展示ブースをまわり、無料でドリンクもいただいた。
ステージプログラム、12時半からは、民俗芸能のステージで、赤穂浜鋤き唄を解説つきで見た。塩をつくる浜鋤きの唄だが、労働歌ではなく、休憩時に歌ったものらしい。
採譜して音楽として整えたバージョンと、原曲と。
午後1時からは、いよいよ能楽のステージ。
五人囃子と解説(舞)。まずは早笛。そして、舞囃子「高砂」
今年は能楽に注目、と思っている矢先に高橋奈王子さんに再会できたのは、何か運命的なものを感じる。
ステージ後、高橋奈王子さんとちらっと会話して、もちつきのきなこもち食べて元町をあとにした。

心斎橋のFUKUGAN GALLERYに行って、「Slow Life Avant-garde Fest」を見てきた。AUBEとLAFMSの展示など。
この日は、『スローなカセット魂 + α』と題し、大野雅彦氏&T. 坂口氏がカセットとレコードによる他では聞けない音楽の数々を披露。
また、"Decoding Duncan Returns "と題し、ジョン・ダンカンのパフォーマンス映像、.es (ドットエス) 橋本孝之氏と Duncan 音源のコラボレーション・ライヴがあった。暴れまくってへとへとになりとうとう意味もなく全裸になるジョン・ダンカンの映像と、スタイリッシュな橋本氏の削岩機的暴れ方が対照的で、面白かった。
LAFMS(ロザンジェルス・フリー・ミュージック・ソサエティ)の展示にあわせて、「らふむす」(ラフティーおむすび)を食す。ダジャレが、どこかLAFMSっぽい。
そうそう、来場者全員におみやげもあった。時代のキーワードは「贈与」!


例年、はずれなしの大阪アジアン映画祭、今回で第9回を数える。
今日、見たのは6本。結論からいうと、今日見た6本、やっぱりどれもはずれなし。
まず、テイジンホールで5本見た。
タンワーリン・スカシピット監督の「すご~い快感」(タイ)
ロック・シンガーの大ファンの女の子が、ミュージックビデオ出演に抜擢された!彼女の思いと、彼氏のやきもき。主人公の女の子に秘かに恋心を抱く女友達、ハム。そのハムに恋している男。などなど。恋する思いが相手に届かない、または届いても叶えられない多角関係が、初々しい。
ロック・シンガーは、トリックのマコト(越中睦士)で、本人そのままの演技。もちろん、マコトの恋心も、複雑な関係にひとやく買っている。
女装の監督、他、出演俳優が3人登壇して、トークもあった。

ハ・ジョンウ監督の「ローラーコースター」(韓国)
韓流スターが日本から帰る飛行機のなかでのドタバタ。
ベタといえばベタなネタのつるべ打ちで、そういえば、飛行機の中でのコメディっていくつか名作があったな、とか思い出した。
主人公は飛行機恐怖症気味なうえ、飛行機が嵐にあって着陸できず、乗客にも悩まされる、さんざんな目にあう。
韓国の飛行機のなかに、新米の日本人キャビンアテンダントがいて、とんちんかんな会話をするのが可愛い。

シージ・レデスマ監督の「シフト」(フィリピン)
コールセンター勤務の女性、エステラが、ゲイの友人に恋心を抱く。
そんななか、社員を大量に解雇、という事態も。

チョ・ウンソン監督の「サンシャイン・ラブ」(韓国)
公務員めざして何年も試験を受け続ける男性が主人公。彼は、気分転換のためにネットに武侠小説「俺は公務員」を書いたりしている。
彼の恋はいつもさんざんで、ふられてばかりいたが、その現場に常にたちあっていたブスの女性が、綺麗になって彼の前にあらわれた。
この映画見ると、冒頭のシーンでは「稲中卓球部」読んでいるし、後半は銀河鉄道999に関する重要なシーンが出てくる。

青石太郎監督の「PLEASE PLEASE ME」(日本)
主人公の女の子はビル掃除のバイトをもたもたとこなしている。同じくビル掃除で夜間入っていた女性が、トイレで乱暴されたのを目撃してから、彼女は新しいバイトをさがしはじめる。
何が起こるというわけでもない日常を描きながら、スリルとサスペンスに満ちた決定的な日々だと思わされるのは、何故なんだろう。

シネ・ヌーヴォに移動して、1本。
チョウ・シンイー監督の「温泉郷のギター」(台湾)
温泉郷の旅館を乗っ取ろうとする悪者を、ギターを抱えた渡り鳥が退治する。
小林旭の映画を台湾でも作ってみました、という感じの映画で、日本の歌を台湾語で歌っているシーンも多い。
これは笑った。珍品中の珍品だろう。

なお、大阪アジアン映画祭のテーマソングをりなんなんが歌っていて、映画見る前に必ずその歌が聞けるのが、気分よかった。
http://www.oaff.jp/2014/ja/index.html
「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」~JCMR KYOTO vol.8「石井眞木+伊福部昭ー東と西の時間と響きー」

大阪歴史博物館に行って特別展「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」を見てきた。
プロローグ ここから はじまり
第1部 二人の出会い マンガ誕生
第2部 爆発するマンガ 時代への挑戦
第3部 “ちから”の本質対決
第4部 未来へ生き続ける“ちから” 現代作家によるオマージュ作品集
原画、原稿、構想ノート、など、貴重な資料がこれだけ多数展示してあるのも珍しかった。トキワ荘も再現されていたし、最後のコーナー、現代作家のオマージュ集も、愛に満ち溢れていて、よかった。
とくに、島本和彦のアトムの最終回の秘密を描いた作品には泣いた!
http://www.mus-his.city.osaka.jp/news/2013/manganochikara.html


京都文化博物館別館ホールに行って、JCMR KYOTO vol.8「石井眞木+伊福部昭ー東と西の時間と響きー」を聞いてきた。

石井眞木 《サーティーン・ドラムス》(打楽器)
石井眞木 《4つのバガテル》(ヴァイオリン、ピアノ)
伊福部昭 《因幡万葉の歌五首》(歌、アルトフルート、二十五絃箏)
石井眞木 《ブラック・インテンション3》(ピアノ独奏)
石井眞木 《ブラック・インテンション1》(リコーダー独奏)
石井眞木 《残照の時》(ヴァイオリン、箏)
伊福部昭 《琵琶行》(二十五絃箏)

この催しは、2日連続で行われており、1日めは仕事で行けなかったが、演奏以外に、レクチャーもあったようだ。演奏した曲も上記の2日めのものとは違う作品だったので、ほんとなら、2日連続で見たかったところ。

「ラヴレース」

2014年3月6日 映画

ロバート・エプスタイン&ジェフリー・フリードマン監督の「ラヴレース」を見た。
「ディープスロート」の伝説のポルノ女優、リンダ・ラヴレースの自伝をもとに作られている。
厳格な家庭で育った普通の女の子だった彼女が伝説のポルノ女優になったいきさつ、そして、そのとき、そのあとの真実の話が描かれている。
オープニングは、70年代アメリカのわくわくする音楽ではじまるが、最後のエンドロールはむしろ哀しく痛ましく重い音楽で終わっている。
彼女の夫になるチャックという男が、彼女に暴力をふるうし、売春や枕営業を強要するし、借金しまくるし、彼女の稼ぎをひとりじめするし、とんでもない奴なのだ。
(でも、リンダ・ラヴレースと別れたあと、マリリン・チェンバースと結婚しているので、なんか魅力ある男だったんだろうな)
夫の暴力や乱暴なセックスに耐え切れず、彼女は実家に逃げようとするが、彼女の厳格な母親はそれを許さない。
ほんのいっときの狂騒の時代を経て、彼女はポルノと家庭内暴力反対の運動を推進するようになる。
女性が生きていくうえで、暴力とセックスが呪いのようにつきまとってくる状況は、今は昔の話、なのだろうか。時代は何かの拍子ですぐに逆行してしまうので、気をつけておかねばならない、と思った。
リンダ・ラヴレースを演じた主演のアマンダ・セイフライドが、とにかく、いい。
ちょっとしか出てこないけど、ヒュー・ヘフナー役で出てくるジェームス・フランコもよかった。
サミー・デイヴィス・Jrのそっくりさんも出てくる。
それと、なぜかこの映画見終わったあと、リンリンランランの「恋のインディアン人形」が頭によぎった。きっと作中の音楽で似たのが流れていたとみえる。
http://lovelace-movie.net/
「タンク・ガール」の女優ロリ・ペティが監督、脚本をつとめた自伝的映画「早熟のアイオワ」を見てきた。2007年。
主人公(ロリ・ペティ。作中ではアグネスという名前で登場)を演じるのはジェニファー・ローレンス、妹役で10歳のクロエ・グレース・モレッツが出ているのが話題。
14歳の主人公を含む三姉妹が住んでいるのは、映画の原題でもある「ポーカー・ハウス」で、酒と煙草と賭博と麻薬と売春のたまり場。姉妹の母親はコカイン中毒の売春婦で、主人公にもはやく客をとって家計を助けろと言ったりする。
姉妹の父親は宗教家だったが家庭で暴力をふるい、別れていたのだ。
姉妹は空き瓶を売ったり、手足に生傷がたえなかったり、一日中バーで母親の仕事が終わるのを待っていたり、色のどぎつい駄菓子を食べたり、たいへんな環境で暮らしていた。
あるとき、母親を薬漬けにして売春をさせているピンプの黒人は、主人公を「そろそろ客をとらせるため」に、レイプする。
しかし、彼女たちは、めげない。
これがほとんど実話の自伝なのである。
彼女たちの懸命な生き方、そして先日見たハル・ハートリーの「はなしかわって」のあっけらかんとした生き方、いろんな生き方があるけど、生きるほうに向いたベクトルは一緒で、映画から生命力を吹き込まれるのを感じる。それが、映画の効能みたいなものかもしれない。
『山本禾太郎探偵小説選1』『戸田巽探偵小説選1』
神戸由来の作家の本関連で読んだ。
午後2時から動楽亭昼席で落語を聞いてきた。
桂小鯛「米揚げ笊」
桂吉の丞「ふぐ鍋」
桂あさ吉「あくび指南」
桂九雀「茶の湯」
中入
桂米紫「堺飛脚」
桂米平「死神」
平日の昼間だし、他にも落語会があったり、という事情でか、お客さんは少なめだったが、比較的珍しいだしものを見れたような気がする。
終演後、今日の演目が貼り出されていたが、桂米紫の「堺飛脚」が間違えて「明石飛脚」と書いてあった。別のネタだ!

ハル・ハートリーの「はなしかわって」と「シンプルメン」を見た。
インディーズ映画の味わいが、予備知識なしで感じられるのは、いったいどこに特徴があるんだろう。
まるでゴダールの「はなればなれに」みたいな「シンプルメン」でのダンスシーン(ソニック・ユースで踊る)では、エリナ・レーヴェンソンの運動神経のなさが暴露されているように思えたが、なぜか、映画では、ダンスが苦手な人にあえてダンスさせるシーンが多いような気がする。
もともと、女優さんはダンスの素質がない、ということなんだろうか。

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