「アタック・オブ・ザ・50フィート・チアリーダー」『アホの壁』
2014年4月9日 映画ロジャー・コーマン製作、ケヴィン・オニール監督の「アタック・オブ・ザ・50フィート・チアリーダー」を見てきた。
女子大生キャシーは流行りの「リケジョ」。
ニキビと運動神経の無さに悩みながら、母親の望みにこたえてチア部に入部する。
若返りのための薬を開発中だったのをいいことに、キャシーは薬を自分の体に注射し、美貌と身体能力をアップさせる。これで意地悪な先輩を見返してやるのだ!
この薬、若くて美しい細胞のみ成長させる効果があったのだが、そのせいで、胸がはちきれるわ、身長は法印大子なみにぐんぐん大きくなっていくわ、もうたいへん!
美貌と身体能力に嫉妬した意地悪な先輩も同じ薬を使って巨大化してしまい、アメフトの試合は、チアリーダー同士のサンダ対ガイラに早変わり。
薬をあびた小さなクモはくも男爵ほどに大きくなり人を襲いだすが、ストーリー上の扱いの小さいこと、小さいこと。
大学教授の役でロジャー・コーマン、ジョン・ランディスが出ていたり、主人公キャシーの母親役(元チアリーダー)でショーン・ヤングが出ていたり、無駄に豪華なキャスト、「フリークス」を思わせるラスト、登場人物までがIQの低下を嘆く展開、一歩間違えば「キャリー」になってもおかしくない状況なのに、馬鹿の道をまっしぐらに進む映画だった。http://www.at-e.co.jp/2013/50cg
6日は、一心寺界隈~下寺町で「なにわ人形芝居フェスティバル」だった。
27箇所で開催されるイベントだったので、全部を見ることができなかったのだが(それどころか、1割も見れないくらいかな)、十分に堪能できた。
見た順に。
パーカーズ:パントマイム「カラクリ」(西照寺)…石膏像に扮した2人のパフォーマンス
リーラー・プレイヤーズ:野外演劇「永遠のブッダ」(西照寺)…凶悪なアングリマーラが釈迦に会って弟子になり、人の命を救うようになるまでを演じる。演劇の終わりには、観客全員にブッダからの言葉のプレゼントとして、カードが配られた。
CRAZY TWINS&CC GIRLS:「音楽会」(西念寺)…avexの若手アーティストのライブ。アンコールでは、ビッグバンの物真似でダンスを披露。
「タイ舞踊(セエンカポー)」(大蓮寺)…タイの高校生、男1人と女2人による、ココナッツの殻を鳴らして踊る舞踊。音楽もダンスもインパクト大。
「街頭紙芝居」(一心寺)…「鉄人ちびっこ」を演じてた。鉄人ちびっこが火事に巻き込まれた赤ん坊を救助する話。
仏教芝居「じごく」(心光寺)…心光寺の副住職で俳優でもある丈徳さんが、地獄に落ちて生前の悪行を振り返る役で出演。山本香織、中岡裕佳、栗田ゆうき。会場に入ると、中谷丸さんがいて、栗田ゆうきちゃんが出演していることを知る。普通に座布団に坐っていたが、開演時間に近づくにつれて、僕の周囲がちびっこばかりになって、ここはちびっこ席だったのか、と思ったけど、僕もいろんな意味でちびっこなのでまあいいか、と思った。
人形劇団くりきんとん「ハテナさん・バルバルさん」(南会所)…ピアノと歌で、楽しく進行する楽しい人形劇。ハテナさんの歌とか、けっこう耳に残る。ハテナさんは、徐々に完成される絵が何なのかを当てるもの。バルバルさんは、床屋に動物ばかり入ってきて、それぞれの依頼にこたえる物語。
エリザベスのしっぽ「おじいちゃん倒れて大さわぎ」(堀越神社)…「長男の嫁」とか「ヘルパー」などの単語がとびかう、面白い人形劇。介護は長男の嫁の責務だから、ヘルパーが来ても追い返そうと、おじいちゃんとおばあちゃんは申し合わせするけど、来たヘルパーが美男美女で、大喜びで受け入れる、とか、寝込んでいたはずのおばあちゃんが、孫が生れると途端に元気になって布団から出るとか。
P.ことり座「北風」「木」(三千佛堂)…箱の中で演じられる小さな人形劇で、音声はヘッドフォンをつけて聞き、見る人は箱の小さな扉を開いて中をのぞく。演目はそれぞれ1分程度で、一度に見れるのはせいぜい二人まで。これは面白かった!
このフェスティバルでは、スタンプラリーも実施していて、20箇所まわると、1回ガラガラをまわせる。僕は不二家賞でミルキーを2箱もらった。
また、あちこちで地元の、あるいは仏教のキャラクターが歩いていた。僕が出会ったのは、天王寺区の「ももてんちゃん」、阿倍野区の「あべのん」、天王寺動物園の「ゴーゴくん」、真宗大谷派の「ブットンくん」、高野山真言宗の「こうやくん」、浄土宗つきかげ堂の「しゃかりん」
また、午後2時45分には、各寺で鐘が鳴らされて、東北に祈りを届ける「希望の鐘」で黙祷した。
このフェスティバル、それぞれ時間がかぶっているとか、途中雨模様になったり、端から端まで歩くと1駅分以上ある、とかいろんな条件で、見逃した演目が多く、来年もまた参加したい。
http://terateratera.sakuraweb.com/ningyoufes/
ソフマップなんばザウルス1に行って、キャラメルリボンとNA-NAの「サクラサクafter story」を見てきた。
昨日のESSEアカデミーイベントの附録のようなイベントで、これもまた幸福感に満ち満ちたライブだった。
司会進行は、リルチル。
キャラメルリボン
1.スタートリボン
NA-NA
1.FU FU
2.恋愛サーキュレーション
3.サクラゴーラウンド
4.キャンディマシーンに乗って
キャラメルリボン
1.約束の場所
2.shining day
3.恋のmusic
4.All New Feeling
キャラメルリボン+NA-NA「春メドレー」
1.春一番
2.赤いスイートピー
3.チェリーブラッサム
4.ももいろパンチ
5.桃色スパークリング
リルチル+キャラメルリボン
1.虹色
なんと盛り沢山な!
途中、リルチルがキャラメルリボンの自己紹介に物申すシーンがあった。キャラメルリボンの聖奈が「おしゃれ大好き、ラーメン大好き」というのを「自撮り大好き、マイタケ大好き」が本当だ、と主張し、自己紹介の振りもベタなものに変更することを約束させた。いつもマイタケ食べてるので「くさい」呼ばわりまで!ラストに「リルチルも歌いたい」と言い出したときに、その自己紹介変更約束は撤回されたけど。
このイベントでも、オタ芸的なものは最小限に抑えられていた。
http://www.n-esse.com/caramelribbon.html
アートスペース亜蛮人に行って、セレクト展「過飾への呪縛」を見てきた。
1階は、細川高文。2階は山際マリ。
最終日のすべりこみ。
細川作品は、クリムトの上に文字やエンブレムなどを重ねて重ねて作ったかのような印象。とくに、風景画のはずなのに文字がびっしりと、まるで文字が目に見えて手で触れそうに描かれているのには驚いた。
山際作品は、銃社会への視点も含みながら、多くの作品は、カラフルでゴテゴテしている。こういうのは、一歩間違えると、女性に特有のデコ趣味に通じてしまうのだが、案外、間違えなくても通じていて、逆に、女子学生やおばちゃんのデコにアートを見出してしかるべきなんじゃないか、と思った。
心斎橋のJANUSに行って、Style Partyを見てきた。ESSEアカデミーのユニットなどが出演するライブ。一応、出演順に、次のとおり。
リルチル(残念ながら、到着するのが遅れて、見れず)
GTS(from岡山。ESSEの津山校から。「恋のつぼみ」など)
NA-NA(FU FU、チェリー、さくらゴーラウンド、キャンディマシーンに乗って)
キャラメルリボン(スタートリボン、恋のmusic、All New Feeling)
鎮西寿々歌(後述)
KEN&YUSHI(何度でも)
KANA(ベストフレンド)西野カナ
飯星勇耶(今日は4人バージョン)
上記のうち、「鎮西寿々歌」の部分は、前半が「寿々歌メドレー」で、後半は今春から新高校生になるメンバーを中心にしたメドレー。この新高校生のなかに寿々歌も入っており、この両メドレーがライブの中心とも言える構成になっていた。堪能!
だいたい、次のような曲が歌われた。
リルラリルハ
さくらんぼ
カラフル
以上3曲のスズカメドレーのあと、寿々歌が引っ込み、新高校生のメンバー4人が登場、トーク。その後、新高校生メドレー(スズカ含む)
?
晴れたらいいね
チューリップ
ベストフレンド(キロロ)
桜の時
桃色スパークリング
春よ、来い
サクラサク
全体に、これぞESSEアカデミー!という選曲で、いいなあ、と思った。
転換のときにはESSEの歌が常に流れてたし、何か忘れていた、とても愛しいものを再発見したような、喜びに満ちたイベントだった。
最近、同じくてれび戦士だった、ほのかのツイキャスをよく見るようになったり、と、僕のなかでは、てれび戦士のブームが来ているようだ。
あべのハルカス近鉄本店ウイング館5階街ステーションに行って、大川 誠makoot展
「けったいなものがみたい」を見てきた。
最終日の駆け込み。
この日は、トークイベントも開催されていた。
トークライブイベント
「コーナスがつなぐ ヒト・モノ・コト」
主催:白岩高子(Atelier CORNERS主宰/特定非営利活動法人コーナス事務局長)
ゲスト:笠谷圭見氏(クリエイティブ・ディレクター)
津田光明氏(デザイン事務所SPACE-Q代表/大阪芸術大学附属大阪美術専門学校講師/学生デザインビジネスプロジェクト顧問)
司会:川井田祥子氏(大阪市立大学都市研究プラザ特任講師)
坐ってトーク聞いていたら、コーナスの奥成さんが声をかけてくれた。
アリオ八尾に行って、ハッピータイム祭りを見てきた。
午後1時からの第1部は、ESSEアカデミーイベントに行っていた都合で、見れず。
午後4時からの第2部のみ見れた。
出演は
PeA*TeA(ミルキーハットのRenaとSayakaのユニット)
ERIA(大阪春夏秋冬の、えおん、りな、あんなのユニット。ユニット名は3人の名前の頭文字をとって、「エリア」。指で逆三角形を描いて「エリア」と言うアクション)
FF(大阪春夏秋冬の、まな、ゆうな、まやのユニット)
と、珍しいユニット3組続き、最後はミルキーハット。
ミルキーハット
1.サマーラブリーガール
2.ロンリー(2NE1)
3.はじまりの一歩
4.グレープフルーツ
ミルキーハットは、さゆみが抜けて現在、れな、さやか、ゆい、りなの4人。
僕はりなが入って以来、ずっと、りなイチオシである。
http://www.happytime-net.com/
中崎町の珈琲舎・書肆アラビクに行って、「Shunkin 人形少女幻想」展を見てきた。
アトリエサードより、最合のぼる(文)・DollhouseNoah(人形)競作集『Shunkin』が出版されたことを記念して、掲載作品等の展示が行われている。
「Shunkin」はどうやら、谷崎の「春琴抄」から想を得ているようだ。
人形と、写真と、箱詰めにされた作品と。
黒色すみれのさちがモデルをしており、6日には演奏とトークのイベントもあるようだ。
今日は夕方に雨模様のなか、アラビクに行ったのだが、店内は古書に囲まれており、靴を脱いであがったところに作品が展示してある。
夕刻と雨天がしっくり来て、展示にふさわしいムードを醸し出していた。
大阪茶屋町のMBSのちゃやまちプラザステージに行って、MBSラジオ・新番組『茶屋町アイドルプラザ』公開録音を見てきた。
司会は学天即。
今日は2本どりで、まず1本めは、午後7時から
Le Siana(奈良)
KOBerrieS(神戸)
大阪DAYZY7(大阪)
2本目は、午後8時半から
JK21
TAKE OFF
SKETCH
どちらも、まずじゃんけんで出演順を決め、それぞれ2曲ずつくらいのライブ。
途中、告知タイム争奪のコーナーもあった。
1本目は、御当地の宣伝を効果的にしたユニットが勝利するゲーム(KOBerriesが勝ち)
2本目は、仕事で疲れて帰ってきた夫にかける甘い一言を競うゲーム(TAKE OFFが勝ち)。
SKETCHのなっちゃんが、誕生日をサプライズで祝ってもらい、しかも、なっちゃんが大の学天即ファンだった、ということから、なっちゃんにとっては最高の1日になっただろう。
5日(土)はESSEアカデミー~ハッピータイムのあと、このMBSのアイドルイベントに参加したわけだが、このMBSのイベントだけが、オタ芸なるものを見ることができるイベントだった。(今も継続しているかどうか知らないけど、ハッピータイムなどでは、オタ芸禁止だった記憶がある)MCを邪魔する野次も、ここだけ。さらに、口パクもここだけ。
今回収録の6組のアイドルユニット、それぞれすごく盛り上がったライブになったが、僕の好みだけで言えば、大阪DAIZY7に一番将来性を感じた。
1.恋してYES~これが私のアイドル道!~
2.青春ジェットコースタ→
それと、うかつなことに、僕は「学天即」を、あのロボットの「学天則」だと思い込んでいたのだが、字が違うんだ!これは大発見。http://idolstreet.jp/member/osaka.html
4月4日:「かがやく〈少年〉探偵たち~子ども向け推理・探偵小説のあゆみ~」
2014年4月8日 趣味国際児童文学館に行って、「かがやく〈少年〉探偵たち~子ども向け推理・探偵小説のあゆみ~」を見てきた。
とにかく、展示リスト見てください。
震えた!
江戸川乱歩や横溝正史、海野十三などは欠かせぬところで、とくに驚きはないけど、佐川春風の『怪盗追撃』とか、田口掬汀の『少年探偵』とか、浜岡浪三の『南蛮小僧』とか、覆面冠者の『戦場ヶ原の幽霊事件』とか、馴染みのない作家、作品の目白押し。
また、蘭郁二郎の『熱線博士』や、大下宇陀児の『仮面城』『魔法少年』『黒百合城』、野村胡堂の『金銀島』、西条八十の『すみれの怪人』など、垂涎のラインナップ。
昔の探偵漫画や、最近の児童文学の探偵ものまであって、バラエティに富んでいた。
読みたい!https://www.library.pref.osaka.jp/site/jibunkan/tantei.html
とにかく、展示リスト見てください。
震えた!
江戸川乱歩や横溝正史、海野十三などは欠かせぬところで、とくに驚きはないけど、佐川春風の『怪盗追撃』とか、田口掬汀の『少年探偵』とか、浜岡浪三の『南蛮小僧』とか、覆面冠者の『戦場ヶ原の幽霊事件』とか、馴染みのない作家、作品の目白押し。
また、蘭郁二郎の『熱線博士』や、大下宇陀児の『仮面城』『魔法少年』『黒百合城』、野村胡堂の『金銀島』、西条八十の『すみれの怪人』など、垂涎のラインナップ。
昔の探偵漫画や、最近の児童文学の探偵ものまであって、バラエティに富んでいた。
読みたい!https://www.library.pref.osaka.jp/site/jibunkan/tantei.html
4月3日:宝鏡寺人形展、『ガチ-少女と椿とベアナックル』
2014年4月8日 読書京都・宝鏡寺に行って、「春の人形展」を見てきた。
今日が最終日!
まずは、写真の等身大人形がお出迎え。(この人形だけ、撮影OK)
江戸時代の人形が多数展示されており、ひな祭りを祝う展示などもあったが、
てのひらサイズの小さな市松人形と、
万勢伊(ばんぜい)さんの人形が必見。
万勢伊さんは、魂が入っており、夜になると寺のみまわりをすることで有名。
その万勢伊さんのお供の人形、「おとらさん」「おたけさん」
そして、万勢伊さんが遊ぶための「はいはい人形」など、
何度かここの人形展で見たことあるはずなのに、受ける感銘は新たなり。
3月30日:アヴァンギャルド映画講座
2014年4月8日 映画京都三条のTHE EARTHに行って、「アヴァンギャルド映画講座」を見てきた。
今回のテーマは「アート・アニメーション上映とお話」で、オルフェの袋小路の山下信子さんが作品をセレクト、トークをされていた。
フライヤーには「水平線だけでできている映画」「垂直線だけでできている映画」「カメラを使わないで作られた映画」等、と書いてあったので、おおよその見当はついていたが、ノーマン・マクラレン特集だった。
フライヤーには「映画館では上映されないアートフルな映画を解説をまじえて上映します」とあった。今回上映されたのは、原盤がきれいなバージョンで、しかも大画面、解説つきで、おまけに入場無料なのだから、見に行かない手はなかった。
フレデリック・バック「クラック」
ノーマン・マクラレン「開会の辞」「stars & stripes」「short & suite」「blinkity blank」「begone dull care」「lines vertical」「lines horizontal」「隣人」
山下信子さんは1974年からシネマ・ド・オルフェを主宰し、アヴァンギャルド映画の上映会を開催されてきた。70年代後半から80年代に、僕はよく上映会に足を運んで、今の自分を形成したと言っていいだろう。(京都中心のシネマ・ド・オルフェとか、大阪の幻実劇場スタジオで開催されていたオルタナティブ上映会とか)フライヤーにはマヤ・デレンやスタン・ブラッケージの映画の1シーンも見て取れて、当時の熱狂を思い出した。今なお、このあたりの映画がワクワクさせてくれるんだけど。
3月29日:powder.jp~歌姫ライブ~電子音楽のスタディーズ
2014年4月8日 アイドル角座広場に行って、powder.jpのライブを見てきた。
コナモンと、「どっと」にひっかけたユニット名。
正午の回だけ見たけど、午後4時、6時にもライブがあり、雨が心配されていたが、なんとか晴れているうちにイベントできた模様。
司会はチューインガム。
1.My Fortune
2.Lav beat
3.Love All of You
4.Take My Hand
りかっちが、まゆっぴのことを「ドメイン」と呼ぶのがツボ。http://ameblo.jp/powder-jp/
弁天町ORC200に行って「歌姫ライブ春爛漫スペシャル」を見てきた。
午後1時半から、6時頃までのイベントだったが、午後4時半くらいまでしか見れず。
13:30
中村 美優/さくら
橋本 梨々果/ヘイロー
渡 万依/春風
AIKA/君の太陽になろう
大島由利華/1.レイニーデイズ 2.コール・ミー(両曲ともオリジナル、ギター弾き語り)
須磨 日和/1.リフレクション 2.3月9日
安 那/1.なごり雪 2.リセット
遠藤 早希/1.ロックンルージュ 2.手紙~背景十五の君へ~
奈 月/1.yksk 2.夢
山本 美優/1.ラブ・イズ・オーバー 2.be alive
龍野 有希/1.アイのうた 2.春よ、来い
絢萌 with ポップフラワーズ/1.Let it Go 2.
山口 真衣花/1.How do I live 2.be alive
西川 怜伽/1.グラマラス・スカイ 2.君に届け
村上 夢歌 & キューティードリーム/1.木綿のハンカチーフ(夢ポンソロ) 2.ネバー・エンディング・ストーリー 3.恋愛ハンター
山内 加奈 /1.Miss Movin’on 2.TSUKI
山口 美優/1.ありがとう 2.僕が一番ほしかったもの
吉川美咲/1.夢を味方に 2.Stand Up For Love
見れたのは、ここまで!
見逃したのは、次のとおり。
原田 真由美
苻坂 千尋
16:55~ オリジナルCD争奪ジャンケン大会
(吉川・原田・苻坂)
北村 來嶺彩
宮崎 真穂
渚 紗
かのこ
田頭 沙希
見た部分だけの感想を言えば、とにかく須磨日和のすごさが光る。
ジャンケン大会後の真打メンバーのライブを見れなかったのは残念だが、須磨日和はそれに匹敵あるいは、上回るパワーがあったんじゃないか、と思った。
http://www.orc200.com/event/spring_live_2014.html
京都MEDIA SHOPに行って「電子音楽のスタディーズ」最終回を聞いてきた。
「電子音楽の最近の動向~海外を中心に」がテーマ。
檜垣智也さんが、海外の電子音楽、アクースマティックのフェスティバルについての紹介。ヨーロッパが中心だが、活況を呈しているようだ。ピエール・アンリが自宅を開放して行うイベントなど、ヒントが満載。
川崎弘二さんは、21世紀の海外電子音楽のCDを選りすぐって15枚紹介。
ヨーロッパだけでなく、中南米にも新しい動きがあるようだ。
有馬純寿さんは、電子音楽について全般的な流れを展望されていた。
以上の3人の講師陣のしめくくりトークも行われた。
海外での活況を考えると、「we are not alone」だと勇気づけられる最終回であった。
とりあえず、今回得た情報で、当分は電子音楽のリスニングに不足を感じるおそれはなくなった。今もずっと電子音楽聞きながらこれを書いている。
http://koji.music.coocan.jp/ems.html
コナモンと、「どっと」にひっかけたユニット名。
正午の回だけ見たけど、午後4時、6時にもライブがあり、雨が心配されていたが、なんとか晴れているうちにイベントできた模様。
司会はチューインガム。
1.My Fortune
2.Lav beat
3.Love All of You
4.Take My Hand
りかっちが、まゆっぴのことを「ドメイン」と呼ぶのがツボ。http://ameblo.jp/powder-jp/
弁天町ORC200に行って「歌姫ライブ春爛漫スペシャル」を見てきた。
午後1時半から、6時頃までのイベントだったが、午後4時半くらいまでしか見れず。
13:30
中村 美優/さくら
橋本 梨々果/ヘイロー
渡 万依/春風
AIKA/君の太陽になろう
大島由利華/1.レイニーデイズ 2.コール・ミー(両曲ともオリジナル、ギター弾き語り)
須磨 日和/1.リフレクション 2.3月9日
安 那/1.なごり雪 2.リセット
遠藤 早希/1.ロックンルージュ 2.手紙~背景十五の君へ~
奈 月/1.yksk 2.夢
山本 美優/1.ラブ・イズ・オーバー 2.be alive
龍野 有希/1.アイのうた 2.春よ、来い
絢萌 with ポップフラワーズ/1.Let it Go 2.
山口 真衣花/1.How do I live 2.be alive
西川 怜伽/1.グラマラス・スカイ 2.君に届け
村上 夢歌 & キューティードリーム/1.木綿のハンカチーフ(夢ポンソロ) 2.ネバー・エンディング・ストーリー 3.恋愛ハンター
山内 加奈 /1.Miss Movin’on 2.TSUKI
山口 美優/1.ありがとう 2.僕が一番ほしかったもの
吉川美咲/1.夢を味方に 2.Stand Up For Love
見れたのは、ここまで!
見逃したのは、次のとおり。
原田 真由美
苻坂 千尋
16:55~ オリジナルCD争奪ジャンケン大会
(吉川・原田・苻坂)
北村 來嶺彩
宮崎 真穂
渚 紗
かのこ
田頭 沙希
見た部分だけの感想を言えば、とにかく須磨日和のすごさが光る。
ジャンケン大会後の真打メンバーのライブを見れなかったのは残念だが、須磨日和はそれに匹敵あるいは、上回るパワーがあったんじゃないか、と思った。
http://www.orc200.com/event/spring_live_2014.html
京都MEDIA SHOPに行って「電子音楽のスタディーズ」最終回を聞いてきた。
「電子音楽の最近の動向~海外を中心に」がテーマ。
檜垣智也さんが、海外の電子音楽、アクースマティックのフェスティバルについての紹介。ヨーロッパが中心だが、活況を呈しているようだ。ピエール・アンリが自宅を開放して行うイベントなど、ヒントが満載。
川崎弘二さんは、21世紀の海外電子音楽のCDを選りすぐって15枚紹介。
ヨーロッパだけでなく、中南米にも新しい動きがあるようだ。
有馬純寿さんは、電子音楽について全般的な流れを展望されていた。
以上の3人の講師陣のしめくくりトークも行われた。
海外での活況を考えると、「we are not alone」だと勇気づけられる最終回であった。
とりあえず、今回得た情報で、当分は電子音楽のリスニングに不足を感じるおそれはなくなった。今もずっと電子音楽聞きながらこれを書いている。
http://koji.music.coocan.jp/ems.html
『ライ麦畑でつかまえて』
2014年4月4日 読書J.D.サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を読んだ。
はまった。なんちゅうオモロイ本を読んだっYou know?
野崎孝の翻訳、白水uブックス版。
巻末の解説には、「このたびuブックスの中に加えられることになったのを機会に、かねて気になっていた訳文の不備を及ぶ限り補正したつもりである」とか書いてる。(1984年4月)
で、本箱あさって、白水社「世界の文学」版を引っ張り出してきて、どこを補正したのか調べてみよう、と思った。
ところが、この「世界の文学」版の解説にも、こんなことが書いてあった。
「本書は、当初〈新しい世界の文学〉のシリーズの1冊として刊行されたものに若干手を加え、不備を訂正した新装版であることをお断りしておく」(1978年9月)
で、訳文がどう変わったのか、1ページめから調べようと思ったら、なんと、最初の1文から、違ってた。
1978年版
「もし君が、この話をほんとに聞きたいんならだな、まず、僕がどこで生まれたとか、僕のチャチな幼年時代がどんな具合だったとか、僕が生れる前に両親は何をやってたか、とかなんとか、そんな〈デーヴィッド・カパーフィールド〉式のくだんない話から聞きたがるかもしれないけどさ、実をいうと僕は、そんなことはしゃべりたくないんだな。」
ここまでが1文か。長いな!
1984年版
「もしも君が、ほんとにこの話を聞きたいんならだな、まず、僕がどこで生まれたかとか、チャチな幼年時代はどんなだったのかとか、僕が生まれる前に両親は何をやってたかとか、そういった〈デーヴィッド・カパーフィールド〉式のくだんないことから聞きたがるかもしれないけどさ、実をいうと僕は、そんなことはしゃべりたくないんだな」
以上、2つの訳文、どこがどう違うか、さっと読んだだけではわからないけど、
「もし」が「もしも」になってるとか、「この話をほんとに」が「ほんとにこの話を」に入れ替わったとか、全部で10箇所も変更点がある。
このあたりは、とくに誤訳を正した、というんじゃなくて、言い直してみただけ、という感じなので、はじめるとキリがないことが予感されたので、早々に作業をあきらめた。
で、問題はやはり、21世紀に入って出版された、村上春樹訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』だろう。この村上版では、最初の1文が、全然違う単語を使って、しかも2文にわかれている。
タイトルの『ライ麦畑でつかまえて』というあまりにも見事な邦題も、カタカナばかりに変わった。このタイトルは詩人のロバート・バーンズが作った唄のタイトル。子どもが歌っているのを聞いた主人公のホールデンが間違えたタイトルで覚えていたものが、そのまま使われた。日本でも馴染みのタイトルで書くと、「誰かさんと誰かさんが麦畑」だ。こんなタイトルがついていたら、きっと本作品の人気もここまであがらなかったにちがいない。
で、野崎版を読んでいて、「村上版ではここ、どう訳してるんだろうな」と思った箇所がいくつかあったので、物語進行の順に、10個あげてみよう。括弧内の数字は章。
(4)「頭にヴァイタリスをつけてやがった」(野崎)
本書が出版された1951年、そして野崎版翻訳が出た頃には、整髪料のヴァイタリスは描写されるだけで、ぷんぷんと匂ってくる存在感があったが、では、21世紀の村上版ではどうか。
「髪にバイタリスをつけていた」(村上)
さすが!vitalisは、日本では「バイタリス」の名前で商品化されていたのだ。
(7)「ガッポリ眠れ、低能野郎ども!」(野崎)
「ぐっすり眠れ、うすのろども!」(村上)
(8)「モロウが敏感なら、トイレの腰掛け板だって敏感だろう」(野崎)
「モロウのやつの感受性なんて便座並みのものなんだからさ」(村上)
(15)「ステキ、か。どんな言葉がきらいといって、僕はステキっていう言葉ぐらいきらいなのはないんだな」(野崎)
「ご機嫌ときたね。何がいやといって、こんなにいやな言葉ってないんだよな」(村上)
(16)「そして子供は『ライ麦畑でつかまえて』って歌いながら、縁石のすぐそばを歩いていく」(野崎)
「そして子どもは歩道の縁に沿って歩きながら、『ライ麦畑をやってくる誰かさんを、誰かさんがつかまえたら』と歌い続けていた」(村上)
(17)「まるで、子供の時分、いっしょに風呂に入った同士とでもいった格好さ。筒井筒とかいったな。虫唾が出るよ、全く」(野崎)
「小さな子どもの頃にこいつらはきっと同じバスタブで湯浴みをさせてもらったりしたんだろう、とかさ。竹馬の友っていうやつさ。まったく吐き気がしてくるよね」(村上)
(17)「正直いって僕は、君と会ってるとケツがむずむずするんだ」(野崎)
「君みたいなスカスカ女には限りなくうんざりだよ。はっきり言わせてもらえればね」(村上)
(19)「するとルースは『モチさ』って答えるんだ。あいつは、何かと言うと『モチさ』って答えるんだな」(野崎)
「するとルースはいつも『まさしく』と言った。『まさしく』っていうのが彼の口癖なんだ」(村上)
(25)「このトーヘンボクを持ち上げてろよ!持ち上げてろってば、コンチキショウ!」(野崎)
「このクソったれを、まっすぐ持ち上げててくれよ!まっすぐ持ち上げるんだよ、もう、ちくしょうめ!」(村上)
村上版では「クソったれ」の部分に「サノバビッチ」とルビがふってある。
(25)「誰かが壁に『オマンコシヨウ』って書いてあるんだな。これは頭にきちゃったね」(野崎)
「誰かが壁に『ファック・ユー』って書いていたんだ。それを見て僕はほんとに頭が変になるところだったね」(村上)
(25)「彼女は僕のあのスットンキョウなハンチングをかぶってたんだよ」(野崎)
「彼女は僕のあのクレイジーなハンティング帽をかぶっていたからだ」(村上)
結局、11個あげたかな。
『ライ麦畑でつかまえて』の内容は、中学生の頃に、長谷邦夫の漫画で、男女が口に含んだ水をかけあうシーンなど描かれていて知っていたが、もちろん、その頃、じゃあ、サリンジャーを読もう、という気にはなれなかった。
で、今回『ライ麦畑でつかまえて』を読んで思ったのは、なんだか、「中二病でも恋をしたい」みたいな雰囲気あるな、ということだった。特に1期。
主人公のホールデンが言う、「ライ麦畑のつかまえ役」(村上版では「ライ麦畑のキャッチャー」)という言葉を聞いたときに、「中二病」の主人公の少年が、屋根から落ちかけている少女を受け止めるシーンが頭をよぎったのだ。
ホールデンが今でいう中二病に近しいのかどうか、もうちょっと考えてみたいけど。
はまった。なんちゅうオモロイ本を読んだっYou know?
野崎孝の翻訳、白水uブックス版。
巻末の解説には、「このたびuブックスの中に加えられることになったのを機会に、かねて気になっていた訳文の不備を及ぶ限り補正したつもりである」とか書いてる。(1984年4月)
で、本箱あさって、白水社「世界の文学」版を引っ張り出してきて、どこを補正したのか調べてみよう、と思った。
ところが、この「世界の文学」版の解説にも、こんなことが書いてあった。
「本書は、当初〈新しい世界の文学〉のシリーズの1冊として刊行されたものに若干手を加え、不備を訂正した新装版であることをお断りしておく」(1978年9月)
で、訳文がどう変わったのか、1ページめから調べようと思ったら、なんと、最初の1文から、違ってた。
1978年版
「もし君が、この話をほんとに聞きたいんならだな、まず、僕がどこで生まれたとか、僕のチャチな幼年時代がどんな具合だったとか、僕が生れる前に両親は何をやってたか、とかなんとか、そんな〈デーヴィッド・カパーフィールド〉式のくだんない話から聞きたがるかもしれないけどさ、実をいうと僕は、そんなことはしゃべりたくないんだな。」
ここまでが1文か。長いな!
1984年版
「もしも君が、ほんとにこの話を聞きたいんならだな、まず、僕がどこで生まれたかとか、チャチな幼年時代はどんなだったのかとか、僕が生まれる前に両親は何をやってたかとか、そういった〈デーヴィッド・カパーフィールド〉式のくだんないことから聞きたがるかもしれないけどさ、実をいうと僕は、そんなことはしゃべりたくないんだな」
以上、2つの訳文、どこがどう違うか、さっと読んだだけではわからないけど、
「もし」が「もしも」になってるとか、「この話をほんとに」が「ほんとにこの話を」に入れ替わったとか、全部で10箇所も変更点がある。
このあたりは、とくに誤訳を正した、というんじゃなくて、言い直してみただけ、という感じなので、はじめるとキリがないことが予感されたので、早々に作業をあきらめた。
で、問題はやはり、21世紀に入って出版された、村上春樹訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』だろう。この村上版では、最初の1文が、全然違う単語を使って、しかも2文にわかれている。
タイトルの『ライ麦畑でつかまえて』というあまりにも見事な邦題も、カタカナばかりに変わった。このタイトルは詩人のロバート・バーンズが作った唄のタイトル。子どもが歌っているのを聞いた主人公のホールデンが間違えたタイトルで覚えていたものが、そのまま使われた。日本でも馴染みのタイトルで書くと、「誰かさんと誰かさんが麦畑」だ。こんなタイトルがついていたら、きっと本作品の人気もここまであがらなかったにちがいない。
で、野崎版を読んでいて、「村上版ではここ、どう訳してるんだろうな」と思った箇所がいくつかあったので、物語進行の順に、10個あげてみよう。括弧内の数字は章。
(4)「頭にヴァイタリスをつけてやがった」(野崎)
本書が出版された1951年、そして野崎版翻訳が出た頃には、整髪料のヴァイタリスは描写されるだけで、ぷんぷんと匂ってくる存在感があったが、では、21世紀の村上版ではどうか。
「髪にバイタリスをつけていた」(村上)
さすが!vitalisは、日本では「バイタリス」の名前で商品化されていたのだ。
(7)「ガッポリ眠れ、低能野郎ども!」(野崎)
「ぐっすり眠れ、うすのろども!」(村上)
(8)「モロウが敏感なら、トイレの腰掛け板だって敏感だろう」(野崎)
「モロウのやつの感受性なんて便座並みのものなんだからさ」(村上)
(15)「ステキ、か。どんな言葉がきらいといって、僕はステキっていう言葉ぐらいきらいなのはないんだな」(野崎)
「ご機嫌ときたね。何がいやといって、こんなにいやな言葉ってないんだよな」(村上)
(16)「そして子供は『ライ麦畑でつかまえて』って歌いながら、縁石のすぐそばを歩いていく」(野崎)
「そして子どもは歩道の縁に沿って歩きながら、『ライ麦畑をやってくる誰かさんを、誰かさんがつかまえたら』と歌い続けていた」(村上)
(17)「まるで、子供の時分、いっしょに風呂に入った同士とでもいった格好さ。筒井筒とかいったな。虫唾が出るよ、全く」(野崎)
「小さな子どもの頃にこいつらはきっと同じバスタブで湯浴みをさせてもらったりしたんだろう、とかさ。竹馬の友っていうやつさ。まったく吐き気がしてくるよね」(村上)
(17)「正直いって僕は、君と会ってるとケツがむずむずするんだ」(野崎)
「君みたいなスカスカ女には限りなくうんざりだよ。はっきり言わせてもらえればね」(村上)
(19)「するとルースは『モチさ』って答えるんだ。あいつは、何かと言うと『モチさ』って答えるんだな」(野崎)
「するとルースはいつも『まさしく』と言った。『まさしく』っていうのが彼の口癖なんだ」(村上)
(25)「このトーヘンボクを持ち上げてろよ!持ち上げてろってば、コンチキショウ!」(野崎)
「このクソったれを、まっすぐ持ち上げててくれよ!まっすぐ持ち上げるんだよ、もう、ちくしょうめ!」(村上)
村上版では「クソったれ」の部分に「サノバビッチ」とルビがふってある。
(25)「誰かが壁に『オマンコシヨウ』って書いてあるんだな。これは頭にきちゃったね」(野崎)
「誰かが壁に『ファック・ユー』って書いていたんだ。それを見て僕はほんとに頭が変になるところだったね」(村上)
(25)「彼女は僕のあのスットンキョウなハンチングをかぶってたんだよ」(野崎)
「彼女は僕のあのクレイジーなハンティング帽をかぶっていたからだ」(村上)
結局、11個あげたかな。
『ライ麦畑でつかまえて』の内容は、中学生の頃に、長谷邦夫の漫画で、男女が口に含んだ水をかけあうシーンなど描かれていて知っていたが、もちろん、その頃、じゃあ、サリンジャーを読もう、という気にはなれなかった。
で、今回『ライ麦畑でつかまえて』を読んで思ったのは、なんだか、「中二病でも恋をしたい」みたいな雰囲気あるな、ということだった。特に1期。
主人公のホールデンが言う、「ライ麦畑のつかまえ役」(村上版では「ライ麦畑のキャッチャー」)という言葉を聞いたときに、「中二病」の主人公の少年が、屋根から落ちかけている少女を受け止めるシーンが頭をよぎったのだ。
ホールデンが今でいう中二病に近しいのかどうか、もうちょっと考えてみたいけど。
SOLMANIA、POWEREMPIRE@なんばBEARS
2014年3月28日 ライブ
なんばBEARSに行って、SOLMANIAとPOWEREMPIREのライブ見てきた。
ノイズとサイケロック。
音の洪水をあびて、心身ともに無駄な部分が削り落とされた気分。
ライブ後、しばらくは、耳がシャーンと鳴っている(今も!)。
今なら、僕のことを「偽ベートーベン」と呼んでもらっても、間違いではない。
ノイズとサイケロック。
音の洪水をあびて、心身ともに無駄な部分が削り落とされた気分。
ライブ後、しばらくは、耳がシャーンと鳴っている(今も!)。
今なら、僕のことを「偽ベートーベン」と呼んでもらっても、間違いではない。
マノエル・ド・オリヴェイラ監督の「家族の灯り」を見てきた。
ジャンヌ・モロー、クラウディア・カルディナーレ、マイケル・ロンズデール。
ラウル・ブランダンの戯曲を映画化している。
8年間失踪していた息子が帰ってきた。
そして、また逃亡、そして。
カメラは常に固定で、どのシーンも絵画を見ているような印象だった。
その絵画の中の人物が幻想のように動き始め、演劇的なせりふを語る。
心の裡をすべて言葉として語る登場人物たち。
物語はほとんど家の中で展開され、特別に派手な事件は起こらない。
全体の印象は、まるで、絵巻物だと言っていいかも。
いまだに、自分が映画を見たのだということが信じられず、絵画を前にして夢を見ていたんじゃないか、と思えてくる作品だった。
http://www.alcine-terran.com/kazoku/
ジャンヌ・モロー、クラウディア・カルディナーレ、マイケル・ロンズデール。
ラウル・ブランダンの戯曲を映画化している。
8年間失踪していた息子が帰ってきた。
そして、また逃亡、そして。
カメラは常に固定で、どのシーンも絵画を見ているような印象だった。
その絵画の中の人物が幻想のように動き始め、演劇的なせりふを語る。
心の裡をすべて言葉として語る登場人物たち。
物語はほとんど家の中で展開され、特別に派手な事件は起こらない。
全体の印象は、まるで、絵巻物だと言っていいかも。
いまだに、自分が映画を見たのだということが信じられず、絵画を前にして夢を見ていたんじゃないか、と思えてくる作品だった。
http://www.alcine-terran.com/kazoku/
『評価と贈与の経済学』
2014年3月24日 読書
内田樹、岡田斗司夫の『評価と贈与の経済学』を読んだ。
以下、目次
第1章 イワシ化する社会
マスメディアは安定要因
共通のテキストの不在
自分の気持ち至上主義
「心が折れる」瞬間
子どもで居続けるのが勝利?
草食化するワケ
迷える人はみな仏教へいく
「生きがい」と「生きる力」
第2章 努力と報酬について
ロスジェネ論は不毛
努力と報酬は一致しない
「キャッシュオンデリバリー」は不信の証し
「遊び人」は働き者
消費者以外からお金をもらう
たかがお金、されどお金
現代日本でもパトロン制度を
オタクとヤンキーの合体?
「一家を構える」ということ
第3章 拡張型家族
「贈与」以外にソリューションはない
なぜ「一億総中流」は達成できたのか
社会的成功は他力がもたらす
二重、三重の家族型セーフティネットを
ひとりでも生きていける時代は終わった
拡張型家族の作り方
第4章 身体ベースの人間関係を取り戻す
電子上の親戚
人前でケータイをいじるのは「礼儀」
宇宙の真理を知る方法
最終的な回答を与えないのが師の役目
錯覚こそが敬意を生みだす
第5章 贈与経済、評価経済
情けは人のためならず
良きパッサーたれ
経済活動の本義は市民的成熟
「贈与」は人類学的叡智
惜しみない親切を
ネットが近代資本主義に終止符を打つ
スキル、ネットワーク、人柄
「評価」がパラダイムシフトを促す
偽善者でOK
第6章 日本の豊かな潜在力
漠然とした不安
「老害」は幻想
決断力なんていらない
リカバリーより予防
アメリカに巣食う自己処罰欲求
アメリカはよき反面教師
日本は地上の楽園になりえる
非効率的でないと教育は成り立たない
若者は偉い
第7章 恋愛と結婚
一番頼りになるのは「人柄の良さ」
結婚は誰でもできる仕組みになっている
恋愛相手は家が近い人と
なぜ校長先生の話はつまらないのか
以下、目次
第1章 イワシ化する社会
マスメディアは安定要因
共通のテキストの不在
自分の気持ち至上主義
「心が折れる」瞬間
子どもで居続けるのが勝利?
草食化するワケ
迷える人はみな仏教へいく
「生きがい」と「生きる力」
第2章 努力と報酬について
ロスジェネ論は不毛
努力と報酬は一致しない
「キャッシュオンデリバリー」は不信の証し
「遊び人」は働き者
消費者以外からお金をもらう
たかがお金、されどお金
現代日本でもパトロン制度を
オタクとヤンキーの合体?
「一家を構える」ということ
第3章 拡張型家族
「贈与」以外にソリューションはない
なぜ「一億総中流」は達成できたのか
社会的成功は他力がもたらす
二重、三重の家族型セーフティネットを
ひとりでも生きていける時代は終わった
拡張型家族の作り方
第4章 身体ベースの人間関係を取り戻す
電子上の親戚
人前でケータイをいじるのは「礼儀」
宇宙の真理を知る方法
最終的な回答を与えないのが師の役目
錯覚こそが敬意を生みだす
第5章 贈与経済、評価経済
情けは人のためならず
良きパッサーたれ
経済活動の本義は市民的成熟
「贈与」は人類学的叡智
惜しみない親切を
ネットが近代資本主義に終止符を打つ
スキル、ネットワーク、人柄
「評価」がパラダイムシフトを促す
偽善者でOK
第6章 日本の豊かな潜在力
漠然とした不安
「老害」は幻想
決断力なんていらない
リカバリーより予防
アメリカに巣食う自己処罰欲求
アメリカはよき反面教師
日本は地上の楽園になりえる
非効率的でないと教育は成り立たない
若者は偉い
第7章 恋愛と結婚
一番頼りになるのは「人柄の良さ」
結婚は誰でもできる仕組みになっている
恋愛相手は家が近い人と
なぜ校長先生の話はつまらないのか
新長田に行って、神戸アイドルPOPパーティvol.2を見てきた。
大阪市長選挙の投票に行ってからだったので、最初に出たversus kidは見逃してしまったが、考えれば考えるほど、これを見逃したのは痛い、と思った。
ライブの最後のほうだけ見れて、また、ライブ終了後の姿を見るだけで、魅惑されるものがあった。
このイベントでは、前半の4組のアイドルだけを見ることができた。
まず、しず風&絆。
「歩いていこう」のときは、お客さんの上を歩いて、鉄人28号のモニュメントにまで到達していた。
カプセルカプセルとか、PINKのロケットとか。
次に、山口活性学園。
ノンストップメドレーで、突っ走った!いったい何曲やったんだろう。IDREAMとか、長州SEVEN、RUN!!、プロペラとか。ラストはウタカタノウタ。
次は、加茂川マコト。
二次元の世界からようこそ!こなれたライブ!
Melty☆Panda、1,2,3でキスしよう、希望の扉。
そして、Fun×Fam。
平均年齢13歳。他の追随を許さない可愛さ。
トキメキラキラシャカリキラキラ、バーチャルカンフーガール、約束みたいなサヨナラ、瞬間センチメンタル、Tomorrow song。
ここまででタイムリミット。
元町まで戻って、安井くんの個展を見に行った。
http://www.kobe-pop.com/festival/kipp.html
安井麻人くんの個展「Broken Piece」を見に行った。神戸のSANSEIDO GALLERYにて。
薄い硝子片を割った記憶を、視覚による行動記録と聴覚による追体験で再現する展示。
記録の再現は1つのものであっても、それを受け取る側の呼び覚まされる記憶は、それぞれ違う。1つの謎に対して、来廊者の数だけ真相が成立する事件が、ギャラリーでは日々起こっているのだ。
この日は、外をデモ隊が通過していて、シュプレヒコールがギャラリー内でも大きく聞こえていたが、その大声と、耳をすまさないと聞こえない硝子片のあえかな壊音のコントラストがすごかった。(硝子片は、顕微鏡のプレパラートとセットで使う、円形の薄いカバーグラス)
http://sanseido-gallery.com/
23日は、Unyo303氏によるモジュラーシンセサイザーの演奏とトークもあった。壊れた硝子片に囲まれた空間での電子音楽演奏は、四方八方から顕微鏡で覗かれるにふさわしい稲垣足穂的な世界だった。
神戸のギャラリー2に行って、「DIAMONDS ARE FOREVER×SIMONE FUKAYUKI ExhibitionUNSHOCKED」を見た。シモーヌ深雪の展覧会!
マルの部屋
DIAMONDS ARE FOREVERで活躍中のDrag-Queenたちをモデルとした写真/スライド/パネルなどの展示
シカクの部屋
様々なアーティストとコラボレイトしてきたシモーヌ深雪さんの写真/絵画などの展示
こうした多面的な展示で、シモーヌとその世界の一端がかいまみえるが、よくよく考えると、シモーヌ深雪自身が、「歩く展覧会」なのである。写真や絵画のような二次資料を堪能したあとは、本人に会って、その展覧っぷりを味わいたい。
http://www.nonogallery.com/gallery.html
大阪市長選挙の投票に行ってからだったので、最初に出たversus kidは見逃してしまったが、考えれば考えるほど、これを見逃したのは痛い、と思った。
ライブの最後のほうだけ見れて、また、ライブ終了後の姿を見るだけで、魅惑されるものがあった。
このイベントでは、前半の4組のアイドルだけを見ることができた。
まず、しず風&絆。
「歩いていこう」のときは、お客さんの上を歩いて、鉄人28号のモニュメントにまで到達していた。
カプセルカプセルとか、PINKのロケットとか。
次に、山口活性学園。
ノンストップメドレーで、突っ走った!いったい何曲やったんだろう。IDREAMとか、長州SEVEN、RUN!!、プロペラとか。ラストはウタカタノウタ。
次は、加茂川マコト。
二次元の世界からようこそ!こなれたライブ!
Melty☆Panda、1,2,3でキスしよう、希望の扉。
そして、Fun×Fam。
平均年齢13歳。他の追随を許さない可愛さ。
トキメキラキラシャカリキラキラ、バーチャルカンフーガール、約束みたいなサヨナラ、瞬間センチメンタル、Tomorrow song。
ここまででタイムリミット。
元町まで戻って、安井くんの個展を見に行った。
http://www.kobe-pop.com/festival/kipp.html
安井麻人くんの個展「Broken Piece」を見に行った。神戸のSANSEIDO GALLERYにて。
薄い硝子片を割った記憶を、視覚による行動記録と聴覚による追体験で再現する展示。
記録の再現は1つのものであっても、それを受け取る側の呼び覚まされる記憶は、それぞれ違う。1つの謎に対して、来廊者の数だけ真相が成立する事件が、ギャラリーでは日々起こっているのだ。
この日は、外をデモ隊が通過していて、シュプレヒコールがギャラリー内でも大きく聞こえていたが、その大声と、耳をすまさないと聞こえない硝子片のあえかな壊音のコントラストがすごかった。(硝子片は、顕微鏡のプレパラートとセットで使う、円形の薄いカバーグラス)
http://sanseido-gallery.com/
23日は、Unyo303氏によるモジュラーシンセサイザーの演奏とトークもあった。壊れた硝子片に囲まれた空間での電子音楽演奏は、四方八方から顕微鏡で覗かれるにふさわしい稲垣足穂的な世界だった。
神戸のギャラリー2に行って、「DIAMONDS ARE FOREVER×SIMONE FUKAYUKI ExhibitionUNSHOCKED」を見た。シモーヌ深雪の展覧会!
マルの部屋
DIAMONDS ARE FOREVERで活躍中のDrag-Queenたちをモデルとした写真/スライド/パネルなどの展示
シカクの部屋
様々なアーティストとコラボレイトしてきたシモーヌ深雪さんの写真/絵画などの展示
こうした多面的な展示で、シモーヌとその世界の一端がかいまみえるが、よくよく考えると、シモーヌ深雪自身が、「歩く展覧会」なのである。写真や絵画のような二次資料を堪能したあとは、本人に会って、その展覧っぷりを味わいたい。
http://www.nonogallery.com/gallery.html
I’S9@あべのキューズモール~アイドルリバフェス~トマス・クロウ教授講演会「亡命の芸術 ナポレオン以降のジャック=ルイ・ダヴィッド」~next mushroom promotion vol.13
2014年3月22日 アイドル
あべのキューズモールで、福岡のアイドル、I’S9のミニライブがあったので、見に行った。
正午からだったが、じゃっかん出遅れて、ライブの途中から。
途中から見たので曲名がわからない1曲を聴いたあと、新作の2曲を披露。
「お願い、ギュッとして」
「宣戦布告」
歌もいいし、ダンスもいいし、可愛いし、及第点つけられるアイドルユニットだった。ただ、必死すぎるのがたまにキズで、なんだか「ワンマン成功させなかったら解散」みたいなミッションでもあるんじゃないか、と勘ぐったりした。
http://i-s9.com/
アイドル湊町リバーサイドフェスタに行ってきた。
午後1時過ぎから5時半頃までの長丁場のイベントだったが、時間の都合で、最初の2組とラストの2組だけ見ることができた。1組各20分ずつのライブ。
まんなかはミスター・ドーナツ化現象。
最初の2組は、
LMC+とVincul
LMC+はダンスではじまり、新曲オンリー・ユーも披露した。
Vinculは、おなじみのbunbun9の他、オリジナルも。
以上2組を見て、ちょっと離脱。夕方午後4時40分に戻る。
最後の2組はpowder.jpとvress。
powder.jpは、
1.My Fortune
2.Lav beat
3.Love All of You
4.Take My Hand
vressは4曲。
見終わったら、食事する暇もなく、現代音楽のコンサートに向かうのであった。
国立国際美術館B1講堂に行って、午後2時から開催のトマス・クロウ教授講演会「亡命の芸術 ナポレオン以降のジャック=ルイ・ダヴィッド」を聞いてきた。
ジャック=ルイ・ダヴィッド(1748年~1825年)は、「サン・ベルナール峠を越えるボナパルト」などで有名な画家。この絵は、ケータイ大喜利で言うところの「最もナポった1枚」(この回答、気に入って今でも覚えてる)
ジャック=ルイ・ダヴィッドはフランス革命の思想に共鳴しており、革命時にはジャコバン党員であり、また、ナポレオンを革命の継承者として支持する。
ロベスピエールが失脚し、ナポレオンが失脚することで、ダヴィッドはベルギーへの亡命を余儀なくされ、今回の講演テーマになった絵画「アキレウスの怒り」は亡命先のブリュッセルで1819年に描かれることになる。
トマス・クロウ教授の発表は、この「アキレウスの怒り」を新たに読み解くもので、面白かった。この作品には、フランスから亡命した自らの境遇に対する感情が表現されている、というのだ。
たとえば、題材を有名なエウリーピデスの『アウリスのイーピゲネイア』からとらず、ラシーヌの『イフィジェニー』からとったのは、ラシーヌの作品にはアキレウスが主君に対する愚痴を長台詞でこぼすシーンがあり、それがダヴィッドの心情を代弁しているのだ、とか。
壁一面の巨大な作品を描くのが常であったダヴィッドが、この「アキレウスの怒り」を小さな作品で仕上げ、しかも複数の人物が半身しか描かれなかったのは、亡命後の思い、「圧縮」をあらわしているとか。
ホメロスや多くの絵画では剣を抜いたアキレウスを女神アテナが抑えているが、ダヴィッドの描くアキレウスは剣を抜いておらず、身体を極端にねじっている。これはアキレウスの克己心をあらわしており、女神が抑えるのではなく、描かれた人物たちの肌の連なり(クロウ教授は「肌の道」と言ってた)つまり、人間関係で抑えている、とか。
さらに、これは決定的だとも言えるが、ダヴィッドのフランスへの思い、愛国主義は作品に明らかにされている。作品に描かれた人物の着衣の色は、左から青、白、赤。これこそは、1794年に革命政府がフランス共和国の旗として採用した、トリコロールであり、ダヴィッドの提案によって決定されたものだったのだ。
午後6時から、ムラマツリサイタルホール新大阪で現代音楽のコンサート「next mushroom promotion vol.13」
世界初演、日本初演もあって、面白かった。
サルバトーレ・シャリーノ
Tre notturni brillanti (1974-75) viola solo
ジョルジュ・リゲティ
10 Pieces for wind quintet (1968) wind quintet
セルゲイ・ヒスマトフ
cymbal quartet (2009) 4 cymbals ※日本初演
休憩
川上 統
Clione limacina (2014) [委嘱新作] wind quintet ※世界初演
星谷 丈生
quartet, quartation (2006) fl, cl, vla, vc
サルバトーレ・シャリーノ
Il silenzio degli oracoli (1989) wind quintet ※日本初演
ルイ・アンドリーセン
workers union (1975) 全員
作曲の川上さんと星谷さんが来場しており、演奏前に簡単な挨拶をされていた。
川上さんは作品名に生物の名をつけることが多く、今回の「クリオネ」もそのひとつ。自分で描いたクリオネの絵を見せて、クリオネの説明をされていた。ふわふわしているようでいて、えさを食べる瞬間に、数本のツノのようなものが激しくのびるらしく、そういうのが曲にも反映している、とか言ってた。
星谷さんは、この作品を作った頃は、難しい曲を作るのにはまっていたという。実際に演奏を聞いても、なかなか難曲であることが素人目にもわかった。
ヒスマトフは1983年生まれの若い作曲家。このヒスマトフとアンドリーセンのときは、コンサートというより、ライブだった。
http://www.khismatov.com/index.html
http://kinoko2001.music.coocan.jp/
正午からだったが、じゃっかん出遅れて、ライブの途中から。
途中から見たので曲名がわからない1曲を聴いたあと、新作の2曲を披露。
「お願い、ギュッとして」
「宣戦布告」
歌もいいし、ダンスもいいし、可愛いし、及第点つけられるアイドルユニットだった。ただ、必死すぎるのがたまにキズで、なんだか「ワンマン成功させなかったら解散」みたいなミッションでもあるんじゃないか、と勘ぐったりした。
http://i-s9.com/
アイドル湊町リバーサイドフェスタに行ってきた。
午後1時過ぎから5時半頃までの長丁場のイベントだったが、時間の都合で、最初の2組とラストの2組だけ見ることができた。1組各20分ずつのライブ。
まんなかはミスター・ドーナツ化現象。
最初の2組は、
LMC+とVincul
LMC+はダンスではじまり、新曲オンリー・ユーも披露した。
Vinculは、おなじみのbunbun9の他、オリジナルも。
以上2組を見て、ちょっと離脱。夕方午後4時40分に戻る。
最後の2組はpowder.jpとvress。
powder.jpは、
1.My Fortune
2.Lav beat
3.Love All of You
4.Take My Hand
vressは4曲。
見終わったら、食事する暇もなく、現代音楽のコンサートに向かうのであった。
国立国際美術館B1講堂に行って、午後2時から開催のトマス・クロウ教授講演会「亡命の芸術 ナポレオン以降のジャック=ルイ・ダヴィッド」を聞いてきた。
ジャック=ルイ・ダヴィッド(1748年~1825年)は、「サン・ベルナール峠を越えるボナパルト」などで有名な画家。この絵は、ケータイ大喜利で言うところの「最もナポった1枚」(この回答、気に入って今でも覚えてる)
ジャック=ルイ・ダヴィッドはフランス革命の思想に共鳴しており、革命時にはジャコバン党員であり、また、ナポレオンを革命の継承者として支持する。
ロベスピエールが失脚し、ナポレオンが失脚することで、ダヴィッドはベルギーへの亡命を余儀なくされ、今回の講演テーマになった絵画「アキレウスの怒り」は亡命先のブリュッセルで1819年に描かれることになる。
トマス・クロウ教授の発表は、この「アキレウスの怒り」を新たに読み解くもので、面白かった。この作品には、フランスから亡命した自らの境遇に対する感情が表現されている、というのだ。
たとえば、題材を有名なエウリーピデスの『アウリスのイーピゲネイア』からとらず、ラシーヌの『イフィジェニー』からとったのは、ラシーヌの作品にはアキレウスが主君に対する愚痴を長台詞でこぼすシーンがあり、それがダヴィッドの心情を代弁しているのだ、とか。
壁一面の巨大な作品を描くのが常であったダヴィッドが、この「アキレウスの怒り」を小さな作品で仕上げ、しかも複数の人物が半身しか描かれなかったのは、亡命後の思い、「圧縮」をあらわしているとか。
ホメロスや多くの絵画では剣を抜いたアキレウスを女神アテナが抑えているが、ダヴィッドの描くアキレウスは剣を抜いておらず、身体を極端にねじっている。これはアキレウスの克己心をあらわしており、女神が抑えるのではなく、描かれた人物たちの肌の連なり(クロウ教授は「肌の道」と言ってた)つまり、人間関係で抑えている、とか。
さらに、これは決定的だとも言えるが、ダヴィッドのフランスへの思い、愛国主義は作品に明らかにされている。作品に描かれた人物の着衣の色は、左から青、白、赤。これこそは、1794年に革命政府がフランス共和国の旗として採用した、トリコロールであり、ダヴィッドの提案によって決定されたものだったのだ。
午後6時から、ムラマツリサイタルホール新大阪で現代音楽のコンサート「next mushroom promotion vol.13」
世界初演、日本初演もあって、面白かった。
サルバトーレ・シャリーノ
Tre notturni brillanti (1974-75) viola solo
ジョルジュ・リゲティ
10 Pieces for wind quintet (1968) wind quintet
セルゲイ・ヒスマトフ
cymbal quartet (2009) 4 cymbals ※日本初演
休憩
川上 統
Clione limacina (2014) [委嘱新作] wind quintet ※世界初演
星谷 丈生
quartet, quartation (2006) fl, cl, vla, vc
サルバトーレ・シャリーノ
Il silenzio degli oracoli (1989) wind quintet ※日本初演
ルイ・アンドリーセン
workers union (1975) 全員
作曲の川上さんと星谷さんが来場しており、演奏前に簡単な挨拶をされていた。
川上さんは作品名に生物の名をつけることが多く、今回の「クリオネ」もそのひとつ。自分で描いたクリオネの絵を見せて、クリオネの説明をされていた。ふわふわしているようでいて、えさを食べる瞬間に、数本のツノのようなものが激しくのびるらしく、そういうのが曲にも反映している、とか言ってた。
星谷さんは、この作品を作った頃は、難しい曲を作るのにはまっていたという。実際に演奏を聞いても、なかなか難曲であることが素人目にもわかった。
ヒスマトフは1983年生まれの若い作曲家。このヒスマトフとアンドリーセンのときは、コンサートというより、ライブだった。
http://www.khismatov.com/index.html
http://kinoko2001.music.coocan.jp/