今日は１３時４５分からの１プログラムだけ。
Pプログラム アイ・ウェイウェイ 秩序を乱す + オルドス100
2 作品139 分
（内容紹介：公式サイトより）
アーティスト・建築家・活動家であるアイ・ウェイウェイの「社会的ドキュメンタリー」2 本。四川大地震の政府による犠牲者隠蔽。その追及に加担したことによって警察に殴打・拘束された始終を自ら描く『秩序を乱す』。世界から100 人の建築家を招き、ゴビ砂漠の原野にそれぞれ1000 平方メートルの家を設計してもらうという壮大な計画=ヘルツォーク＆ド・ムーロンとの共同プロジェクトの顛末を追った『オルドス100』を上映する。
秩序を乱す：アイ・ウェイウェイ/ 中国/ ビデオ/78 分/2009
オルドス100：アイ・ウェイウェイ/ 中国/ ビデオ/61 分/2012
ほんと、見ていて血が沸いた。これは、中国だから、とかいうような嫌中的偏狭さではなく、こういう血が沸くべくして沸く場合は、ちゃんと沸かないとだめなんだ、と奮起するような内容だった。
芦屋に移動して、午後６時から、芦屋山村サロンで、大井浩明 《ピアノ・アンバイアスト》in 芦屋
■ ジョン・ケージ生誕100周年記念 （その 1）
J.ケージ（1912-1992）：ソナタとインタリュード（1946-48）（全20曲）～プリペアド・ピアノのための
片岡祐介（1969- ）：プリペアド・ピアノ独奏のための《カラス》(2012)
委嘱新作初演
（休憩）
J.ケージ（1912-1992）：易の音楽（全４巻）（1951）
アンコールはサティ。
大井氏が言うには、２時間でおさめたい、との予定が、大幅に伸びて、約３時間のコンサートになった。客席で、.esのお二人に会った。現代音楽のコンサートでは、なかなか知人友人に会うことがないので、非常に珍しかった。
なんだか、「不純」だと言ってた。なんなんだろう。
関西電力本店前で、大飯原発再稼動反対の意思表示。
雨が降っていて、しかも、予定では終わっているはずの午後８時過ぎに行ったのに、まだまだ人がいっぱいいた。
ギャラリーパライソで、石井モタコ個展「中毒」
今日は石井モタコと鈴木裕之トーク「僕達はどんな文化を経て俺たちになったか」
途中から聞いたが、キーワードになる言葉が前に貼りだれてあって、それをもとに、トークする形式だった。ガムラツイストの話とか、ドラゴンボールは天下一武道会でピッコロが活躍する頃が最高とか。鈴木氏の学生時代のワンダーな話がどれも破天荒すぎて、笑えた。トーク終わりで、話題にあがったキーワードをもとにした歌も披露した。ネバーエンディングストーリーの日本語版とか、ACのコマーシャルとか、徳川埋蔵金とか。
映画「ダークシャドウ」を見て来た。
２００年の眠りから目覚めたヴァンパイアが、１９７０年代の世界で巻き起こす珍騒動。
２００年前の人物が現代によみがえった、というギャップのおかしさと、現代とされている７０年代と、今とのギャップ、という二重底の時代錯誤ギャグが前半は満載である。
マクドナルドの看板の「M」をみて、メフィストフェレスの「M」だと思ったり、カーペンターズのファンだというのを、「大工が好きなのか」と思ったり。
こういう一連のギャグは、しかし、はっきり言って、こどもだましである。ファミリー向け映画であることを前提しても、あまりにも観客のレベルを低くみつもりすぎだ。（スピルバーグ並み！）
しかし、後半にいたっては、ヴァンパイア同士の戦いに、人狼やらが加わって、がぜんファミリー向けとはいえ、面白くなってくる。
永遠に老けない生命を手にいれたはずのヴァンパイアは、幽霊にぶっとばされてしまう、という皮肉な結末も面白かった。
２００年の眠りから目覚めたヴァンパイアが、１９７０年代の世界で巻き起こす珍騒動。
２００年前の人物が現代によみがえった、というギャップのおかしさと、現代とされている７０年代と、今とのギャップ、という二重底の時代錯誤ギャグが前半は満載である。
マクドナルドの看板の「M」をみて、メフィストフェレスの「M」だと思ったり、カーペンターズのファンだというのを、「大工が好きなのか」と思ったり。
こういう一連のギャグは、しかし、はっきり言って、こどもだましである。ファミリー向け映画であることを前提しても、あまりにも観客のレベルを低くみつもりすぎだ。（スピルバーグ並み！）
しかし、後半にいたっては、ヴァンパイア同士の戦いに、人狼やらが加わって、がぜんファミリー向けとはいえ、面白くなってくる。
永遠に老けない生命を手にいれたはずのヴァンパイアは、幽霊にぶっとばされてしまう、という皮肉な結末も面白かった。
『フルーツゼリーではっきり勇気』
『チョコブラウニーですなおに笑顔』
『レモンアイスでちょっぴり背のび』
『いちごムースでいつもの元気』
それぞれ、レシピもついている。
宇宙からきたピチが、コメットさんみたいに、お悩みをクッキングで解決していく話だが、悩みをどんよりとさせる側のキャラクターも出して、悪や堕落への誘惑が常に隙をうかがっていることを忘れていない。
映画「チェブラーシカ」（全４話）を見て来た。
チェブラーシカが可愛いのは先刻承知の助だったが、ワニのゲーナの善人っぷりには感動した。
音楽も哀愁に満ちていて、これは狂騒的に陽気で明るく遊んでいるクルテクとは対極の物語なんじゃないか、と思った。
いじわるばあさんも出てくるが、悪人はすべて観光客とかなのだ。
チェブラーシカが可愛いのは先刻承知の助だったが、ワニのゲーナの善人っぷりには感動した。
音楽も哀愁に満ちていて、これは狂騒的に陽気で明るく遊んでいるクルテクとは対極の物語なんじゃないか、と思った。
いじわるばあさんも出てくるが、悪人はすべて観光客とかなのだ。
『ミルカちゃんとはちみつおためしかい』『どっきり！ラッキー・クッキー』
2012年6月12日 読書
下ネタも満載の喜劇！
カンデライオ（蝋燭職人）という言葉が、既に女性を相手にせずにいい年まで来た男を指すスラングみたいなもので、おかま、とか男色家とかいうニュアンスがあるようだ。オナニストのことなのかな、と思ってた。主人公は妻をめとっているし。
話の内容は、美貌の妻を持ちながらセクシーな女にのぼせあがってしまう主人公と、その美貌の妻を狙う男などがおりなす艶笑喜劇。
衒学者で、ラテン語を駆使してなんでもかんでも難しくしゃべる男は、さんざんひどい目にあってからかわれる。泥棒にあっても、その泥棒をつかまえてくれ、と叫ぶのに、言葉の正確さにこだわり、挙げ句の果てに、普通の市民にとってちんぷんかんぷんの言葉を使うはめになる、とか。（クイーンの『最後の女』みたいなアイディア！）
幻想奇譚＠ワッハ上方
2012年6月11日 古典芸能午後７時から、ワッハ上方４階で「幻想奇譚」
続き読みの会で、これが第二回（ゼロ回もあったそうだが、未見）
舞台女優の斎藤幸恵による朗読は岡本綺堂「心中浪華の春雨」
前回は、生き別れの父親との出会い、そして、その父親が抜け荷に関わっていてために獄門にされるところまで。
今回は、父親が犯罪者で処刑された、ということで、罪人の息子と烙印を押された主人公が、江戸に向けて出発するまで。
日本では親子をいっしょくたにとらえる野蛮な風習がいまだに残っていて、吉本芸人の生活保護問題などでその蛮習がかいまみえたりする。
続いて、旭堂小二三の神道講釈「安倍晴明伝」
今回は、蘆屋道満との呪術合戦。
神道講釈は、小二三の師匠、４代目旭堂南陵がよみがえらせた十八番で、玉田派をベースにしているようだ。玉田派、ということは、立川文庫なのだから、面白くないはずがないのだ。
今回も、狩衣での講談。狩衣というくらいだから、アウトドアファッションのはずなのに、今の感覚で見ると、ずいぶん窮屈そうだ。
続き読みの会で、これが第二回（ゼロ回もあったそうだが、未見）
舞台女優の斎藤幸恵による朗読は岡本綺堂「心中浪華の春雨」
前回は、生き別れの父親との出会い、そして、その父親が抜け荷に関わっていてために獄門にされるところまで。
今回は、父親が犯罪者で処刑された、ということで、罪人の息子と烙印を押された主人公が、江戸に向けて出発するまで。
日本では親子をいっしょくたにとらえる野蛮な風習がいまだに残っていて、吉本芸人の生活保護問題などでその蛮習がかいまみえたりする。
続いて、旭堂小二三の神道講釈「安倍晴明伝」
今回は、蘆屋道満との呪術合戦。
神道講釈は、小二三の師匠、４代目旭堂南陵がよみがえらせた十八番で、玉田派をベースにしているようだ。玉田派、ということは、立川文庫なのだから、面白くないはずがないのだ。
今回も、狩衣での講談。狩衣というくらいだから、アウトドアファッションのはずなのに、今の感覚で見ると、ずいぶん窮屈そうだ。
安齋レオ＝A-toys20周年記念祝賀パーティー
2012年6月10日 アイドル大阪ガーデンパレスで、安齋レオ＝A-toys20周年記念祝賀パーティー。
司会はシンデレラエクスプレスの渡辺裕薫、花井なお
錚々たる名士による祝辞、乾杯のあと、食事。
第2部 安齋レオフィギュアと20年
第3部10minutesライブ。
僕とBカシワギがいつもどおり、ステージで10minutesの説明を、時間を大幅にオーバーしながらする。ステージに呼ばれたかぎりは、いつまで舞台でしゃべっているんだ、とツッコまれるまで、いる役目なんだな、と勝手に判断したのだ。
後、ライブ。
うてなゆき
ルミカル瞳
荻野アサミ
ジャンポール高橋＆リあ326
BUGって花井
いずこねこ
京都嵯峨芸術大学有志
アリスセイラー
レイパー佐藤のモノマネショー
渡辺裕薫＆虹友美「松竹の芸人」
安齋レオ感謝の言葉
10minutesを純粋に客の立場で見ることができるのは、楽しかった。
出演してくれたアイドルたちも、それぞれ個性が確立されていて、超一級だ、と感じた。
安齋さんは、20周年といわず、30周年、40周年とパーティーを開いてほしいものだ。その場に僕も呼ばれることを念願している。
司会はシンデレラエクスプレスの渡辺裕薫、花井なお
錚々たる名士による祝辞、乾杯のあと、食事。
第2部 安齋レオフィギュアと20年
第3部10minutesライブ。
僕とBカシワギがいつもどおり、ステージで10minutesの説明を、時間を大幅にオーバーしながらする。ステージに呼ばれたかぎりは、いつまで舞台でしゃべっているんだ、とツッコまれるまで、いる役目なんだな、と勝手に判断したのだ。
後、ライブ。
うてなゆき
ルミカル瞳
荻野アサミ
ジャンポール高橋＆リあ326
BUGって花井
いずこねこ
京都嵯峨芸術大学有志
アリスセイラー
レイパー佐藤のモノマネショー
渡辺裕薫＆虹友美「松竹の芸人」
安齋レオ感謝の言葉
10minutesを純粋に客の立場で見ることができるのは、楽しかった。
出演してくれたアイドルたちも、それぞれ個性が確立されていて、超一級だ、と感じた。
安齋さんは、20周年といわず、30周年、40周年とパーティーを開いてほしいものだ。その場に僕も呼ばれることを念願している。
ROVO＠サンホール
2012年6月9日 ライブROVOの大阪ライブツアー、当初はNOONが予定されていたが、風営法によってつぶされてしまった。そこで、アメリカ村サンホールに会場を変更してのライブ。
大阪は今、クラブが次々とつぶされていて、音楽文化を根絶やしにしようとする圧力がかかっている。ダンス禁止という、不条理な校則以上に不条理な状況は、なんだか、今まで惰眠をむさぼっていた無関心な人々までも目覚めさせる契機になっている。
ROVOは、いつもにまして、ダンスに特化したライブで、VJも照明の操作だけの効果を使っていて、すごかった。
しかし、ROVOの客層って、若いんだな、と実感させられた。
若い者にありがちな、ひとりよがりな叫びや、うけないギャグ、そぐわない口笛や、ドリンクをまきちらすなどの厄介な行為が見られたのは残念ではあったが、よくみてみると、それが特定の同一人物によってなされていることがわかった。ここまでくると、これは面白い。どんどんやって、名物になってもらいたい。
大阪は今、クラブが次々とつぶされていて、音楽文化を根絶やしにしようとする圧力がかかっている。ダンス禁止という、不条理な校則以上に不条理な状況は、なんだか、今まで惰眠をむさぼっていた無関心な人々までも目覚めさせる契機になっている。
ROVOは、いつもにまして、ダンスに特化したライブで、VJも照明の操作だけの効果を使っていて、すごかった。
しかし、ROVOの客層って、若いんだな、と実感させられた。
若い者にありがちな、ひとりよがりな叫びや、うけないギャグ、そぐわない口笛や、ドリンクをまきちらすなどの厄介な行為が見られたのは残念ではあったが、よくみてみると、それが特定の同一人物によってなされていることがわかった。ここまでくると、これは面白い。どんどんやって、名物になってもらいたい。
木下惠介監督の「生きている孫六」を見た。1943年。
孫六というのは、銘刀「関の孫六」のこと。
映画冒頭は三方ケ原の合戦のシーン。それが、現代のシーンになって物語ははじまる。当時は戦争中で、村の人は若い者たちが名誉の戦死をすることを心から望んでいる。
家宝の刀「関の孫六」を売り払ってしまった男が、買い戻そうとするが何ともうまくいかない。
肺病で兵隊になれず気に入らないことがあるとすぐに蔵の中にひきこもる男、主従関係に縛られて結婚できないカップル、迷信にとらわれる家系、土地を売ろうとする若い世代と守ろうとする年寄り。
作中、登場人物も言うように、古戦場に住んでいたら、考え方も古臭くなる、のである。
ひきこもりの青年は、ついに目覚めて、スポイルしてきた母親にこう言う。
「お母さんは二言目には御先祖様を口にしながらその先祖の血を受け継いだ僕に対しては何の値打ちも認めては下さらないのですか！」
そして、結婚問題から、刀の問題から、山積していた問題を一気に解決してしまう。なんと明朗な話なのか！
と、いうか、すべての問題は、迷信にとらわれた母親を説得することにかかっていたのか、という意味では、母がテーマの物語だったのだ。
また、古戦場で、先祖の血がしみこんだ土地を開墾することに反対だった母親が、お国のためになるのなら、と最終的に承諾する流れは、最近見た「ファミリー・ツリー」では正反対の結論だった。戦時と平時では、こうも考え方が違うのだ。
孫六というのは、銘刀「関の孫六」のこと。
映画冒頭は三方ケ原の合戦のシーン。それが、現代のシーンになって物語ははじまる。当時は戦争中で、村の人は若い者たちが名誉の戦死をすることを心から望んでいる。
家宝の刀「関の孫六」を売り払ってしまった男が、買い戻そうとするが何ともうまくいかない。
肺病で兵隊になれず気に入らないことがあるとすぐに蔵の中にひきこもる男、主従関係に縛られて結婚できないカップル、迷信にとらわれる家系、土地を売ろうとする若い世代と守ろうとする年寄り。
作中、登場人物も言うように、古戦場に住んでいたら、考え方も古臭くなる、のである。
ひきこもりの青年は、ついに目覚めて、スポイルしてきた母親にこう言う。
「お母さんは二言目には御先祖様を口にしながらその先祖の血を受け継いだ僕に対しては何の値打ちも認めては下さらないのですか！」
そして、結婚問題から、刀の問題から、山積していた問題を一気に解決してしまう。なんと明朗な話なのか！
と、いうか、すべての問題は、迷信にとらわれた母親を説得することにかかっていたのか、という意味では、母がテーマの物語だったのだ。
また、古戦場で、先祖の血がしみこんだ土地を開墾することに反対だった母親が、お国のためになるのなら、と最終的に承諾する流れは、最近見た「ファミリー・ツリー」では正反対の結論だった。戦時と平時では、こうも考え方が違うのだ。
ヨーラン・ヒューゴ・オルソン監督の「ブラックパワー・ミックステープ」を見た。2011年。
黒人運動に関するドキュメンタリー。マルコムXなどの登場で盛り上がった運動も、白人が投入したドラッグによって、骨抜きにされてしまう。そういう意味では、ドラッグは罠なのだ。本当に反骨精神があるなら、ドラッグに手を出してはいけない。
午後6時から、なんば紅鶴で「ニューウェイヴ・パラダイスvol.6」
DJ:松前公高/保山ひャン/グルーヴあんちゃん/オカノアキラ/安斎レオ/nobuyanakamura/ジャン＝ポール テクニカラー/渡辺信也/DJmameTEPPOU/
司会進行：あさと/ビッキー
夜から仕事だったので、出番を早めにしてもらって、持ち時間30分を使った。
いつもどおり、カセットテープ・ジョッキーで、今回は1980年代ラジオでニューウェイヴ少年少女たちを導いた、芹沢のえをテーマにした。
意外と、芹沢のえのことをインターネットで調べても、まあ、ほとんど何も出てこないのである。今、後追いでニューウェイヴを聞いている人たちは芹沢のえなどの導き手を欠いた状態で音楽を聞かねばならないのだから、非常に不幸だと思う。
黒人運動に関するドキュメンタリー。マルコムXなどの登場で盛り上がった運動も、白人が投入したドラッグによって、骨抜きにされてしまう。そういう意味では、ドラッグは罠なのだ。本当に反骨精神があるなら、ドラッグに手を出してはいけない。
午後6時から、なんば紅鶴で「ニューウェイヴ・パラダイスvol.6」
DJ:松前公高/保山ひャン/グルーヴあんちゃん/オカノアキラ/安斎レオ/nobuyanakamura/ジャン＝ポール テクニカラー/渡辺信也/DJmameTEPPOU/
司会進行：あさと/ビッキー
夜から仕事だったので、出番を早めにしてもらって、持ち時間30分を使った。
いつもどおり、カセットテープ・ジョッキーで、今回は1980年代ラジオでニューウェイヴ少年少女たちを導いた、芹沢のえをテーマにした。
意外と、芹沢のえのことをインターネットで調べても、まあ、ほとんど何も出てこないのである。今、後追いでニューウェイヴを聞いている人たちは芹沢のえなどの導き手を欠いた状態で音楽を聞かねばならないのだから、非常に不幸だと思う。
『ジョルダーノ・ブルーノの哲学 生の多様性へ』
2012年6月4日 読書
序章 ジョイス 憐れみの感覚
第1章 ディオ・デ・ラ・テッラ 人間と動物
第2章 セラピス 感情と時間
第3章 コヘレト 無知と力
第4章 ペルセウス 善悪と共生
第5章 ヘレネ 芸術と創造
第6章 アクタイオン 生死と流転
終章 ブルーノ 生の多様性
附録 ジェイムズ・ジョイス「ブルーノ哲学」
「ルネサンスの世界文学的影響」
ジョイスは「ベーコンやデカルト以上に、ブルーノこそ、近代哲学と呼ばれているものの父と考えられるべきだ」と評価している。
ブルーノは近代の先駆と解釈されることが多々あるが、そういった先駆性のみで語られるのでは不十分である。
ジョイスが言う「ルネサンスは、そのほかにはなにもしなかったのだとしても、生きて希望をもっては死んで失望するあらゆる存在への憐れみの感覚を、わたしたち自身とわたしたちの芸術のうちに創造したことで、多くのものをなしとげただろう」での「憐れみの感覚」を理解するために、本書は書かれた、と著者は言う。
本書で印象に残るのは、「複合的で、相反するものの一致」をブルーノが手をかえ品をかえ、主張していた、ということ。
あと、各章題の簡単な説明補足を書いておこう。
ディオ・デ・ラ・テッラ（地上の神＝人間）
セラピス（古代の神。蛇の絡みついた胴のうえに狼、獅子、犬の３つの頭をもつ獣をしたがえている。狼はうしろ＝過去を見て遠吠えし、獅子は横＝現在を見てうなり、犬は前＝未来を見て喜んでいる）
コヘレト（旧約聖書コヘレトの言葉＝伝道の書）「知識が増せば痛みも増す」
ペルセウス（無為をしりぞけ、労苦こそが人間にはふさわしい）
ヘレネ（画家ゼウクシスがクロトンの5人の乙女からもっとも美しい部位を選び集めてヘレネの肖像を描いた逸話から、美が多様であること）
アクタイオン（水浴中のアルテミスを見た狩人アクタイオンが、鹿に変えられて、みずからの猟犬に食い殺されてしまう神話から、猟犬＝思考の類比）
堀江VEDETTE BOITE(ビレボア)（大阪府大阪市西区南堀江1-15-11 WINビル２F）で、～GLORIA Music Academy presents～「GLORIA☆虹色Showcase 2012」
＜タイムテーブル：本番＞
---------------------------------------
13:35 25 HARMONISM
---------------------------------------
1400 5 OPENING
--------------------------------------
14:05 5 因幡優里☆YuRi
14:10 20 Mircrepe
14:30 10 翼
14:40 10 SENSE
---------------------------------------
14:50 10 MC＆DJ
---------------------------------------
15:00 10 熊野里詩
15:10 7 fasun
15:17 10 神月あつよ
15:27 10 MO☆MIX
---------------------------------------
15:37 13 MC＆DJ
---------------------------------------
15:50 20 Gwangho ＆ Daisuke
16:10 10 Chisa
16:20 11 mijyu
16:31 10 TORA
16:41 10 まりえ
---------------------------------------
16:51 9 MC＆DJ
---------------------------------------
17:00 10 アレキシ藤原
17:10 10 ショーゴ
17:20 20 MONALINA
17:40 15 コノミアキラ
17:55 15 CosPAfo
---------------------------------------
18:10 エンディング
席に着くやいなや、ドリンクを全部こぼしてしまう、というハプニングがあったが、イベントはいろんな色の人が見れて、楽しかった。
後半に進むほど個性が強くなってきて、その分、観客に訴える力も感じられた。
いい歌をうたう、とか、歌がうまい、と言うところから、お客さんに感動を届けるという境地に至るには、なにかしら壁があるのだと思う。
その壁を破るのは何なのか。
一言で言えば、アウラ（オーラ）なんだろうなあ、と思う。
音楽の仕事をしているプロ、というものは、内から音楽がワ～～～と湧き出てきている、特異体質の持ち主なのだ。そのなかに入って太刀打ちできるようになるには、才能が必要だ。その才能を化石ホリダーみたいに発掘できるかどうかが、先生の腕のみせどころでもある。
ライラ・ハリド来日記念ライブ＠京大西部講堂
2012年6月2日 ライブ
「5.30リッダ闘争メモリアルトーク＆ライブ」
・大友良英＆ジム・オルーク
・PANTA（頭脳警察）on響
・ライラ・ハリド
18：00～21：00 （開場・16：00～）
響のライブでは、まずPANTAがライラのバラード（日本語バージョン）を歌い、ライラ・ハリドの挨拶が続く。
その後は、重信房子さんの詩を歌詞にした曲を中心にライブ。
また、時代はサーカスの象にのって、さよなら世界婦人よ、なども歌われた。
アンコールは「裸にされた街」
足立正生監督や、西部講堂運営の歴史を知る青野氏や、リッダ闘争の闘士、丸岡修の妹さんなどのスピーチもあった。
このイベントは、パレスチナ解放闘争でリッダ空港作戦が闘われたいわゆる「リッダ闘争」から４０周年を記念するイベントでもあった。
「ハイジャックの女王」ライラ・ハリドはその同士なのである。
イベント終了後、入るときにもらったオリーブの枝葉を、献花した。
午後6時半開演
当日2000円、前売り予約1500円
entry
宮城ゆか
PAPURIKA
丼野M美
ゆうアンドホーリー
MITSUNA
みことねっちＺ！
SPwkwk
うてなゆき
花井なお
guest
ヌルピョン
渡辺裕薫
(シンデレラエクスプレス)
judge
安斎レオ
松前公高
ジャンP高橋
524524先生
MC
保山ひャン
なっちゃん
フランク
深夜喫茶銭ゲバ
予選通過は、
パプリカさんと、MITSUNAさんでした！
今回は、全体的に、波乱に満ちたイベントになる要素が多々あったのに、予選のみなさんも、個性をいい形でぶつけていたし、予選通過組のライブも実力を感じさせたし、ゲストライブもお得感があった。
なかでも、久々にソロでパフォーマンスするヌルピョンのステージは貴重だった。MASONNAワンマンの次は、ヌルピョンワンマンでもベアーズでやってくれないかな、と思っている。
まあ、こういうふうに、ちゃんと入場料分楽しめてしまうイベントをやるようになってしまったら、ちょっとそれを崩していきたい、という思いも湧き出てきてしまうのだが。
ベアーズ終了後、神戸に移動。
ponic party
～さよならだけどさよならじゃない～
@神戸 der Kiten
PM22:00 OPEN
入場無料
【LIVE】
はっち（CANDY★STUD）
サム＆けろっぴ
【DJ】
グルーヴあんちゃん
ビッキー（東京ピーチ）
少女りぼん
ダーリソ
TEAMメルヘソ
【der Kiten】
神戸市中央区中山手通1-23-10
TEL:078-222-9393
http://d.hatena.ne.jp/derkiten/
朝まで大盛り上がり。
いや～、楽しかった！
ファミリー・ツリー、ザ・マペッツ
2012年6月1日 映画
アレクサンダー・ペイン監督の「ファミリー・ツリー」2011年を見た。
ジョージ・クルーニー主演。
事故で昏睡状態の妻が、浮気していた、と知って愕然とするジョージ・クルーニー。と、いう設定からは想像できないような、とくに感情をかきたてる演出のない物語が展開されていて、なごんだ。ハワイを舞台にしているせいかもしれない。センセーショナルな事件は起きないが、それがいい。
土地の売却問題で、金とかいろんなしがらみで、売り払ってしまおうとするジョージ・クルーニーも、一連の出来事で考えを変える。
ぐれる娘も、そんなにぐれていないし、親戚同士の骨肉の争いもさほどクローズアップされないし、実にほんわかとしている。
こういう環境なら、最近のハリウッド映画が家族の再生をテーマにしすぎで食傷気味だったのも、許せる感じ。
ジェームズ・ボビン監督のディズニー映画「ザ・マペッツ」を見た。2011年。
落魄して昔日の輝きをなくしたマペット・ショーが、ついにスタジオを手放さなくてはならなくなり、それを阻止する資金集めのために、マペット・ショーを復活させる。
これは、ステージに立つ表現者全員に見てもらいたい、面白い映画だった。
ミュージカル、ショー、ギャグ、そして、カメオ出演として、ミッキー・ルーニーなんかが出てくる。いや、最高にハッピーな映画。
ジャン＝ピエール・レオとジュリエット・ベルトが議論する、実験映画。
映像と音について、いろんな実験を試みる。
