春日直樹の『ミステリイは誘う』を読んだ。文化人類学者によるミステリー論だ。キーワードを5つ決めて、それぞれ章だてして論じている。キーワードは「死体、探偵、美女、手がかり、推理」で、それに基づいて「なぜ推理小説には死体が登場するのか」と言ったことや、探偵の正体、ミステリーにおける美女の意味などについて、考察されている。この本のいいところは、安易に解釈を1つに決定しないところだ。たとえば、「探偵は呪術師である」という説を展開したあとに、「しかし、ほんとうに、そうなのだろうか?」と疑問を出して、違う考え方への道を示すのだ。以前読んだ高山宏の本で、ミステリーは権力に対する批判に対するガス抜きとして作用している説を読んで、「ああ、僕は事なかれ主義の小市民だ」と思ったのだが、この本では、必ずしもそうとばかりではないことを教えてくれる。ミステリーが結末において不可解な謎の世界を日常に着地させるとしても、1回不可解世界をかいま見た経験、印象は残るのだ。ああ、僕にもまだ可能性がある!
この本に好感が持てるのは、著者のミステリー好きが伝わってくるからだろう。だから、限られた紙幅を裂いてまで綴られたエピローグの悪ノリも、「読んでいる読者の方が恥ずかしい!」と思う一方で、「こうでなくっちゃ」と認めてしまえるのだ。
僕は小説を読んだり、映画を見ることは大好きだが、「小説について」「映画について」の本などを読むことはきわめて少なかった。ミステリー論を1冊読む暇があったら、ミステリーを1冊読みたい、と思っていたのだ。速読法の本を読む時間があったら、普通に本を1冊読め、と考えるのと同様だ。まあ、こういうエッセイや評論は、そこで扱われている作品をどれだけ多く見たり読んだりしているかが、面白く読めるポイントになるので、「もっといっぱい読んでから、評論を読もう」と後まわしにしていた面もある。
この本が読みやすく、面白かったので、ミステリー論なども読んでみようかな、という気分になってきた。でも、その前に、読み残しの古典を読まなくては、なんて逆行して考えてもいるのだ。道はどれも遠く、分岐している。
この本に好感が持てるのは、著者のミステリー好きが伝わってくるからだろう。だから、限られた紙幅を裂いてまで綴られたエピローグの悪ノリも、「読んでいる読者の方が恥ずかしい!」と思う一方で、「こうでなくっちゃ」と認めてしまえるのだ。
僕は小説を読んだり、映画を見ることは大好きだが、「小説について」「映画について」の本などを読むことはきわめて少なかった。ミステリー論を1冊読む暇があったら、ミステリーを1冊読みたい、と思っていたのだ。速読法の本を読む時間があったら、普通に本を1冊読め、と考えるのと同様だ。まあ、こういうエッセイや評論は、そこで扱われている作品をどれだけ多く見たり読んだりしているかが、面白く読めるポイントになるので、「もっといっぱい読んでから、評論を読もう」と後まわしにしていた面もある。
この本が読みやすく、面白かったので、ミステリー論なども読んでみようかな、という気分になってきた。でも、その前に、読み残しの古典を読まなくては、なんて逆行して考えてもいるのだ。道はどれも遠く、分岐している。
天城一の密室犯罪学教程
2004年9月1日 読書
『天城一の密室犯罪学教程』を読んだ。堅い題名だが、内容も堅い。堅いというより、硬質というにふさわしい。第1部は密室トリックの種類別実作短編集、第2部は理論、第3部は名探偵摩耶正の登場する作品集、という体裁になっている。
ユーモアミステリでは全然ないのに、トリックは一読ひっくりかえりそうになる程のとんでもない発想のものが見られる。「夏の時代の犯罪」は京極夏彦の処女長篇や、高田崇史の密室ものを先取りした新しい密室トリックだし、名作とされる「高天原の犯罪」「明日のための犯罪」もシンプルで一本とられる感じがする。もっとも、丁寧に読んだつもりなのだが、結局真相が理解できないままの作品もある。僕の頭はザルなのだ。
天城一の作品は中学生の頃に代表作を読んでいたが、そのときはトリックを重視して読んでいたように思う。まあ、中学生ならそんなもんだろう。今回読んでみて、作者も作品も決してトリック重視を謳っていないことがよくわかった。むしろトリック偏重を批判しているのだ。全体的に、天城一の作品は権威に対する批判がその最大の特徴だと言えるだろう。この本には恩人である江戸川乱歩に対しても、その権威を強烈に批判している文章が載っている。本書の見どころの1つだ。
本書におさめられた短編は余分なものを削って削って、しかし単なるあらすじではない、社会批判なども加味したミニマムな小説の形をとっている。読んでいるときは全然連想しなかったが、こうやって書いていると、稲垣足穂をふと思い出した。
さて、このミニマム小説を、二階堂黎人がどう評しているかが、本人のホームページに載っている。二階堂黎人と言えば、大長篇推理小説を書く作家だ。案の定、天城一については酷評だった。二階堂黎人は新本格推理の選者でもあるが、彼の目を通せば、天城一は一生日の目を見ることはなかったのだ。現代の保守的作家と、50年前の天才作家をつなぐのは、江戸川乱歩だ。二階堂黎人は乱歩の通俗推理小説を好み、古めかしい推理小説を書き、またそのような新作を高く評価している。天城一は乱歩の初期の純本格を好み、通俗的になった乱歩を批判する。はからずも、江戸川乱歩の「大きさ」を実感させられた。この2人を見るかぎり、推理小説は乱歩のてのひらの上でもて遊ばれているようだが、そんな小説を面白いと思ってしまうのも事実なのだ。
ユーモアミステリでは全然ないのに、トリックは一読ひっくりかえりそうになる程のとんでもない発想のものが見られる。「夏の時代の犯罪」は京極夏彦の処女長篇や、高田崇史の密室ものを先取りした新しい密室トリックだし、名作とされる「高天原の犯罪」「明日のための犯罪」もシンプルで一本とられる感じがする。もっとも、丁寧に読んだつもりなのだが、結局真相が理解できないままの作品もある。僕の頭はザルなのだ。
天城一の作品は中学生の頃に代表作を読んでいたが、そのときはトリックを重視して読んでいたように思う。まあ、中学生ならそんなもんだろう。今回読んでみて、作者も作品も決してトリック重視を謳っていないことがよくわかった。むしろトリック偏重を批判しているのだ。全体的に、天城一の作品は権威に対する批判がその最大の特徴だと言えるだろう。この本には恩人である江戸川乱歩に対しても、その権威を強烈に批判している文章が載っている。本書の見どころの1つだ。
本書におさめられた短編は余分なものを削って削って、しかし単なるあらすじではない、社会批判なども加味したミニマムな小説の形をとっている。読んでいるときは全然連想しなかったが、こうやって書いていると、稲垣足穂をふと思い出した。
さて、このミニマム小説を、二階堂黎人がどう評しているかが、本人のホームページに載っている。二階堂黎人と言えば、大長篇推理小説を書く作家だ。案の定、天城一については酷評だった。二階堂黎人は新本格推理の選者でもあるが、彼の目を通せば、天城一は一生日の目を見ることはなかったのだ。現代の保守的作家と、50年前の天才作家をつなぐのは、江戸川乱歩だ。二階堂黎人は乱歩の通俗推理小説を好み、古めかしい推理小説を書き、またそのような新作を高く評価している。天城一は乱歩の初期の純本格を好み、通俗的になった乱歩を批判する。はからずも、江戸川乱歩の「大きさ」を実感させられた。この2人を見るかぎり、推理小説は乱歩のてのひらの上でもて遊ばれているようだが、そんな小説を面白いと思ってしまうのも事実なのだ。
千里中央セルシーでパラダイス・ゴー!ゴー!のキャンペーン。
1曲目はダンス。
「恋の運動会」「ナンバーワン」そして最後に「恋の運動会」の4曲。
あいだにトークがはさまれる。
創叡のブラックベリーズの子なども来ており、握手会に並んでいた。
そう言えば以前、ディスクピア日本橋のパラゴー即売会にも来ていたなあ。
しかし、今日は一般には平日だ。学生ならいざ知らず、こんな日の真っ昼間に来るいい大人って、いったい何者?と思ってしまった。
握手会に並ぶと、イベント限定のトレーディングカードがもらえる。僕が当たったのは美咲ちゃんのサイン入りカードだった。間近に見ると、彼女たちの気さくな性格がよくわかって、好感を持った。目標としている大阪城ホールでのライブを実現できるまでに人気が出てほしいものだと思った。
テレビを買った。今まで色がむちゃくちゃで歪んだ画像を見ていたので、すべての番組が別の素晴らしいものに見えた。殴らずにちゃんとテレビを見ることができるなんて、極楽だ。
今までのテレビは、画像が歪んで、ついには裏返しになっていたし、ポンポンポポンポンポン!とポン菓子のような音をたてて、何も聞こえなかったりした。アバンギャルドだ。
1曲目はダンス。
「恋の運動会」「ナンバーワン」そして最後に「恋の運動会」の4曲。
あいだにトークがはさまれる。
創叡のブラックベリーズの子なども来ており、握手会に並んでいた。
そう言えば以前、ディスクピア日本橋のパラゴー即売会にも来ていたなあ。
しかし、今日は一般には平日だ。学生ならいざ知らず、こんな日の真っ昼間に来るいい大人って、いったい何者?と思ってしまった。
握手会に並ぶと、イベント限定のトレーディングカードがもらえる。僕が当たったのは美咲ちゃんのサイン入りカードだった。間近に見ると、彼女たちの気さくな性格がよくわかって、好感を持った。目標としている大阪城ホールでのライブを実現できるまでに人気が出てほしいものだと思った。
テレビを買った。今まで色がむちゃくちゃで歪んだ画像を見ていたので、すべての番組が別の素晴らしいものに見えた。殴らずにちゃんとテレビを見ることができるなんて、極楽だ。
今までのテレビは、画像が歪んで、ついには裏返しになっていたし、ポンポンポポンポンポン!とポン菓子のような音をたてて、何も聞こえなかったりした。アバンギャルドだ。
シオドア・スタージョンの『不思議のひと触れ』を読んだ。大森望編による短編集。1938年のデビュー作『高額保険』から1961年の『タンディの物語』まで。
作品中で興味をひいた部分を列挙してみよう。
不粋を承知で、ありがちな感想もつけてみる。
『閉所愛好症』では「異類恐怖症」(ゼノフォビア)を人類の病としてとりあげている。よそものを排除するとは、身内で固まるということである。その身内の枠は「がんばれニッポン」の国であったり、「まるごと○○県」の地方、会社、母校、家族いろいろあるが、それら身内を守る=よそもの排除が古来、悲劇の歴史を綴ってきたのは言うまでもない。イラク空爆も、キリスト者によるマラソン妨害も、ここに根を持っている。
作中人物は、人類は神経症的だという。「つねに不安定で、不満と不安と不条理を抱え込み、同胞に対する攻撃性をたっぷり宿している。つねに攻撃を予期し、誤解されることを恐れ、鳥のように空を飛びたい衝動とモグラのように地中に潜りたい衝動とのあいだでいつも揺れ動いている」まさにその通り。この作品ではこの後「いったいどうしてこんなことになってるんだと思う?」と問いがなされ、それに解答が与えられる。気になる人は読んでみてください。
そして、核戦争後のアメリカを描く『雷と薔薇』もブッシュに読ませたい作品だ。先制攻撃や、軍備そのものに対する強烈な批判を読み取ることができよう。
『孤独の円盤』は円盤を目撃した女性が野次馬や国の組織などに追いかけまわされる話。彼女が円盤から受け取ったメッセージは、誰も理解しようとしないのだ。この作品を読んで思ったのは、例の和歌山カレー事件だ。決定的な証拠もないのに、最初から犯人扱いしてないか?彼女のメッセージに耳を傾けようとした人がどれだけいたのか。実際に彼女が犯人なのかどうか以前に、周囲で騒ぐ奴らの醜悪ぶりが鼻につく。
さて、この本は全体的に優しい話が多かった。癒されもする。でも、この本を読むべきなのは、疲れているマイノリティではなく、メジャーにあぐらをかいて安寧をむさぼる鈍感な輩なのだが。
作品中で興味をひいた部分を列挙してみよう。
不粋を承知で、ありがちな感想もつけてみる。
『閉所愛好症』では「異類恐怖症」(ゼノフォビア)を人類の病としてとりあげている。よそものを排除するとは、身内で固まるということである。その身内の枠は「がんばれニッポン」の国であったり、「まるごと○○県」の地方、会社、母校、家族いろいろあるが、それら身内を守る=よそもの排除が古来、悲劇の歴史を綴ってきたのは言うまでもない。イラク空爆も、キリスト者によるマラソン妨害も、ここに根を持っている。
作中人物は、人類は神経症的だという。「つねに不安定で、不満と不安と不条理を抱え込み、同胞に対する攻撃性をたっぷり宿している。つねに攻撃を予期し、誤解されることを恐れ、鳥のように空を飛びたい衝動とモグラのように地中に潜りたい衝動とのあいだでいつも揺れ動いている」まさにその通り。この作品ではこの後「いったいどうしてこんなことになってるんだと思う?」と問いがなされ、それに解答が与えられる。気になる人は読んでみてください。
そして、核戦争後のアメリカを描く『雷と薔薇』もブッシュに読ませたい作品だ。先制攻撃や、軍備そのものに対する強烈な批判を読み取ることができよう。
『孤独の円盤』は円盤を目撃した女性が野次馬や国の組織などに追いかけまわされる話。彼女が円盤から受け取ったメッセージは、誰も理解しようとしないのだ。この作品を読んで思ったのは、例の和歌山カレー事件だ。決定的な証拠もないのに、最初から犯人扱いしてないか?彼女のメッセージに耳を傾けようとした人がどれだけいたのか。実際に彼女が犯人なのかどうか以前に、周囲で騒ぐ奴らの醜悪ぶりが鼻につく。
さて、この本は全体的に優しい話が多かった。癒されもする。でも、この本を読むべきなのは、疲れているマイノリティではなく、メジャーにあぐらをかいて安寧をむさぼる鈍感な輩なのだが。
バスで東京に。東京では見たい展覧会もいくつかあるし、行きたいところもいくつかあった。でも、お金がないので、全部パスして、あらかじめ前売り券を買ってあった制服向上委員会のライブにだけ行くことになった。
まず午前11時30分から「MY GENERATION 2004」僕はこのライブを勝手に「りりかの逆襲」というサブタイトルをつけた。開演前にアレサ・フランクリンの曲がかかり、星川りりかが曲の紹介、感想、開演にあたっての諸注意。本編曲目は次の通り。括弧内はメインボーカル。
南十字星(美香)
恋にアレルギー(りりか)
恋に無重力(りりか)
18才(伶奈)
傷心のリリシズム(りりか)
sleeping(りりか)
知性のシエスタ(真冬、千歌)
De’Light(妃奈子)
テスト(りりか)
どうしたらいいの(りりか)
知識のハーモニー(真冬)
マイジェネレーション(梢)
星川りりかが大車輪の活躍。ここでメンバー紹介、オリンピックについてみんなで語り合う。日本人の金メダルへの喜びから、ギリシアで野良犬が大虐殺されたダークな話題まで。
ミステリアスな夜(梢)
長い間(美香)
無知の病(伶奈、梢)
ここで大喜利コーナー。「強い○○と激しい○○」に言葉を入れるというお題。メンバー内個人攻撃もあり、和気あいあい。
テス(真冬)
第三の目(伶奈)
うつろな愛(美香)
ウーウーウー
私の恋人(妃奈子)
恋をしようよ
恋する2人(真冬)
レッツゲットスター
太陽がいっぱい
以上、本編終了。あとは「おまけ」
恋人たちの歌(美香)
ファニーサマー(美香)
エメラルドの伝説
おはよう
ラブリーアイズ(真冬)
ダンス、ダンス、ダンス
以上、午後2時終了。午後の部の開場は20分後の午後2時20分!
午後3時30分から「SKIの第12回真夏の祭典」
開演前に流れていたのはシド・バレット。千歌ちゃんが『バレット』の聞きどころをお客さんに解説。
第1部「新作浴衣で夏祭り」
恋は数学(りりか)
なかよし(伶奈、梢)
恋(美香)
恋の予感(千歌)
大きな古時計
花火(伶奈)
初恋の並木道(妃奈子)
恋したい(りりか、千歌)
ともだち(真冬)
第2部「花火と夏休みの思い出」メンバー全員のトーク
はじめまして
わかるといいね
ためらわないで(美香、梢、伶奈。もともと「?」の歌だったのを年長組の歌として替え歌にしている)
Ski音頭
新人さんとのトーク
第3部「過激ライブ!寿隊登場!」
華の乱
見た目は男 かすかに女(りりか)
怠惰(伶奈)
最中は最高(真冬)
しかない(妃奈子)
どさくさ文明すたこら文化(真冬)
どっちもどっち(りりか)
世界をなめると痛い目にあうぜっ!(真冬)
第4部「真夏の祭典」
○でない少女の×な生活(美香)
フライデー(伶奈)
ここでskiサマージャンボくじの発表。1年間コンサート招待とか、好きなメンバーのモーニングコール、自選ベスト10のCD-R、好きなメンバーとの電話デート、好きなメンバーとグループデート、メンバーの手作り弁当、好きなメンバーとカラオケ、プライベートライブなどが当たる。空くじ無しなのだ。
ワルツ・フォー・バレリーナ(美香)
恋の憂い(りりか)
表裏一体(伶奈)
かわってないわかってない
笑顔がスキッ!(美香)
信じられない
若き知恵を讃えた天使たちの詩(真冬)
恋の秘密(梢)
第5部「Ski’s Live Special」
プロローグ
恋をしようよ
レッツ・ゲット・スター
キャッチ&スマイル(梢)
巡り逢い(美香)
太陽がいっぱい
ラブリーアイズ(真冬)
sky(美香)
以上、本編終了。以下「おまけ」
1999
メランコリー(真冬)
ダンシング・ウィズ・デビル(伶奈)
以上、おまけ終了。以下「アンコール」
渚に消えた初恋
恋人たちの歌
エメラルドの伝説
以上、アンコール終了。以下「おまけ」
skiのテーマ(真冬)
天使の翼
エピローグ
アンコールあたりから、リーダーの伶奈は感動のあまり号泣、真冬も「skiのテーマ」を号泣で一部歌えず。梢も号泣。普段は席に坐ったまま動かないお客さんも、アンコールくらいから席を立って舞台の方に集まる。「お客さんが立ったわ!お客さんが立ったわ!」
最後はライブ終了を祝って、三本じめ。
今回はトークやコーナーにほとんど時間を使わず、曲中心だったせいか、いつもより早めに終わった感じ。それでも終わったのは午後8時すぎ。
夜行バスで大阪へ。
まず午前11時30分から「MY GENERATION 2004」僕はこのライブを勝手に「りりかの逆襲」というサブタイトルをつけた。開演前にアレサ・フランクリンの曲がかかり、星川りりかが曲の紹介、感想、開演にあたっての諸注意。本編曲目は次の通り。括弧内はメインボーカル。
南十字星(美香)
恋にアレルギー(りりか)
恋に無重力(りりか)
18才(伶奈)
傷心のリリシズム(りりか)
sleeping(りりか)
知性のシエスタ(真冬、千歌)
De’Light(妃奈子)
テスト(りりか)
どうしたらいいの(りりか)
知識のハーモニー(真冬)
マイジェネレーション(梢)
星川りりかが大車輪の活躍。ここでメンバー紹介、オリンピックについてみんなで語り合う。日本人の金メダルへの喜びから、ギリシアで野良犬が大虐殺されたダークな話題まで。
ミステリアスな夜(梢)
長い間(美香)
無知の病(伶奈、梢)
ここで大喜利コーナー。「強い○○と激しい○○」に言葉を入れるというお題。メンバー内個人攻撃もあり、和気あいあい。
テス(真冬)
第三の目(伶奈)
うつろな愛(美香)
ウーウーウー
私の恋人(妃奈子)
恋をしようよ
恋する2人(真冬)
レッツゲットスター
太陽がいっぱい
以上、本編終了。あとは「おまけ」
恋人たちの歌(美香)
ファニーサマー(美香)
エメラルドの伝説
おはよう
ラブリーアイズ(真冬)
ダンス、ダンス、ダンス
以上、午後2時終了。午後の部の開場は20分後の午後2時20分!
午後3時30分から「SKIの第12回真夏の祭典」
開演前に流れていたのはシド・バレット。千歌ちゃんが『バレット』の聞きどころをお客さんに解説。
第1部「新作浴衣で夏祭り」
恋は数学(りりか)
なかよし(伶奈、梢)
恋(美香)
恋の予感(千歌)
大きな古時計
花火(伶奈)
初恋の並木道(妃奈子)
恋したい(りりか、千歌)
ともだち(真冬)
第2部「花火と夏休みの思い出」メンバー全員のトーク
はじめまして
わかるといいね
ためらわないで(美香、梢、伶奈。もともと「?」の歌だったのを年長組の歌として替え歌にしている)
Ski音頭
新人さんとのトーク
第3部「過激ライブ!寿隊登場!」
華の乱
見た目は男 かすかに女(りりか)
怠惰(伶奈)
最中は最高(真冬)
しかない(妃奈子)
どさくさ文明すたこら文化(真冬)
どっちもどっち(りりか)
世界をなめると痛い目にあうぜっ!(真冬)
第4部「真夏の祭典」
○でない少女の×な生活(美香)
フライデー(伶奈)
ここでskiサマージャンボくじの発表。1年間コンサート招待とか、好きなメンバーのモーニングコール、自選ベスト10のCD-R、好きなメンバーとの電話デート、好きなメンバーとグループデート、メンバーの手作り弁当、好きなメンバーとカラオケ、プライベートライブなどが当たる。空くじ無しなのだ。
ワルツ・フォー・バレリーナ(美香)
恋の憂い(りりか)
表裏一体(伶奈)
かわってないわかってない
笑顔がスキッ!(美香)
信じられない
若き知恵を讃えた天使たちの詩(真冬)
恋の秘密(梢)
第5部「Ski’s Live Special」
プロローグ
恋をしようよ
レッツ・ゲット・スター
キャッチ&スマイル(梢)
巡り逢い(美香)
太陽がいっぱい
ラブリーアイズ(真冬)
sky(美香)
以上、本編終了。以下「おまけ」
1999
メランコリー(真冬)
ダンシング・ウィズ・デビル(伶奈)
以上、おまけ終了。以下「アンコール」
渚に消えた初恋
恋人たちの歌
エメラルドの伝説
以上、アンコール終了。以下「おまけ」
skiのテーマ(真冬)
天使の翼
エピローグ
アンコールあたりから、リーダーの伶奈は感動のあまり号泣、真冬も「skiのテーマ」を号泣で一部歌えず。梢も号泣。普段は席に坐ったまま動かないお客さんも、アンコールくらいから席を立って舞台の方に集まる。「お客さんが立ったわ!お客さんが立ったわ!」
最後はライブ終了を祝って、三本じめ。
今回はトークやコーナーにほとんど時間を使わず、曲中心だったせいか、いつもより早めに終わった感じ。それでも終わったのは午後8時すぎ。
夜行バスで大阪へ。
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ESSEキッズダンスコンテスト
2004年8月28日 アイドル コメント (13)ひらかたパークで開催の「ESSEダンスキッズコンテスト」を見に行った。今回の出場はなんと106組!僕が見たのはその半分の予選B組からで、55組。A組とB組からそれぞれ7組ずつと、前回グランプリの1組、計15組が決勝に進出するのだ。
決勝進出発表時は、エントリーナンバーとユニット名の間違いなどがあって、あちこちで悲喜交々。落選して泣く女の子もちらほら。
各受賞グループは次のとおり。決勝進出組は(決)で表記。
エアロビクス部門賞 レインボウノーツ
ボーカルダンス部門賞 チャビ−
エトセトラ部門賞 ストロベリー
ジャズ部門賞 ブラックキティーズ
ストリート部門賞 ディープ
アピール賞 シャカリキ(決)
ファンキー賞 ハードロッククルー(決)
ESSE賞 A2(決)、パワフルエンジェル(決)、チックス(決)
リトルキッズ賞 MR-N(決)
プリティー賞 ソウルキャット(決)
審査員特別賞 ダブルロック(決)、ベイビークラッシュ、スペイシー7(決)
元気賞 ファンキーファニーバス(決)
コスチューム賞 チェリーエンジェル(決)
NAWA賞 エイトビート(決)
ひらパー賞 マジック(決)
オーディエンス賞(お客さんの中から元気のいい人を選ぶ。賞品はヒーリーズ)最後部の少年がゲット。
ベストダンサー賞(106組各組から1人ずつ選ばれたベストダンサーの中から1人選ぶ。賞品はマリ−ちゃんグッズ。ステ−ジに全員並べて、その場のインスピレーションで審査員が選んだ感じ。ダンス関係ないがな!)デジタルキッズのオオハシカナちゃん
準グランプリ スペクタクル(決、前回グランプリのシードチ−ム)
グランプリ ブームベスト(決)
僕が興味を持ったのは、ESSE賞をもらった3組のアイドル性の強い子たちと、オリエンタル風味を強く押し出したチェリーエンジェル。A2はアオイちゃんとアカリちゃんの2人組でA2というネーミングらしい。パワフルエンジェルは洋楽を使った選曲が大半の中で、おとめ組をもってきた。ソウルキャットは野性的な振り付けと裸足で全組中最高にセクシーだった。昨年グランプリのスペクタクルは、今年は1人メンバーが減っての参加。僕の後ろにいた女の子たちが「スペクタクル、人数へったな」「北朝鮮が嫌なんちゃう」北朝鮮?メンバーがやめた理由と北朝鮮がどうつながるのかすごく不思議で、聞きたくてたまらなかったが、質問する勇気はなかった。
予選、決戦のそれぞれの審査中には、ESSEのステージがあった。
まず予選の審査時は「ESSEハッピーキッズライブ」で、川上美帆ちゃんが司会で登場。大塚愛の「さくらんぼ」とかミニモニ。の「ラッキーチャチャチャ」等、8組が登場してダンスした。最後は「COME ON」。コンテストに出ている子らとは、さすがダンスの格が違う、という差を見せつけた。
決戦審査時は「ESSEファンキーショータイム」で、黒田沙耶華ちゃんが司会。ピンキーD-clush、あゆみ、MAIなど7組。
終わったのは午後10時前。急いで帰って、夜行バスで東京へ。
決勝進出発表時は、エントリーナンバーとユニット名の間違いなどがあって、あちこちで悲喜交々。落選して泣く女の子もちらほら。
各受賞グループは次のとおり。決勝進出組は(決)で表記。
エアロビクス部門賞 レインボウノーツ
ボーカルダンス部門賞 チャビ−
エトセトラ部門賞 ストロベリー
ジャズ部門賞 ブラックキティーズ
ストリート部門賞 ディープ
アピール賞 シャカリキ(決)
ファンキー賞 ハードロッククルー(決)
ESSE賞 A2(決)、パワフルエンジェル(決)、チックス(決)
リトルキッズ賞 MR-N(決)
プリティー賞 ソウルキャット(決)
審査員特別賞 ダブルロック(決)、ベイビークラッシュ、スペイシー7(決)
元気賞 ファンキーファニーバス(決)
コスチューム賞 チェリーエンジェル(決)
NAWA賞 エイトビート(決)
ひらパー賞 マジック(決)
オーディエンス賞(お客さんの中から元気のいい人を選ぶ。賞品はヒーリーズ)最後部の少年がゲット。
ベストダンサー賞(106組各組から1人ずつ選ばれたベストダンサーの中から1人選ぶ。賞品はマリ−ちゃんグッズ。ステ−ジに全員並べて、その場のインスピレーションで審査員が選んだ感じ。ダンス関係ないがな!)デジタルキッズのオオハシカナちゃん
準グランプリ スペクタクル(決、前回グランプリのシードチ−ム)
グランプリ ブームベスト(決)
僕が興味を持ったのは、ESSE賞をもらった3組のアイドル性の強い子たちと、オリエンタル風味を強く押し出したチェリーエンジェル。A2はアオイちゃんとアカリちゃんの2人組でA2というネーミングらしい。パワフルエンジェルは洋楽を使った選曲が大半の中で、おとめ組をもってきた。ソウルキャットは野性的な振り付けと裸足で全組中最高にセクシーだった。昨年グランプリのスペクタクルは、今年は1人メンバーが減っての参加。僕の後ろにいた女の子たちが「スペクタクル、人数へったな」「北朝鮮が嫌なんちゃう」北朝鮮?メンバーがやめた理由と北朝鮮がどうつながるのかすごく不思議で、聞きたくてたまらなかったが、質問する勇気はなかった。
予選、決戦のそれぞれの審査中には、ESSEのステージがあった。
まず予選の審査時は「ESSEハッピーキッズライブ」で、川上美帆ちゃんが司会で登場。大塚愛の「さくらんぼ」とかミニモニ。の「ラッキーチャチャチャ」等、8組が登場してダンスした。最後は「COME ON」。コンテストに出ている子らとは、さすがダンスの格が違う、という差を見せつけた。
決戦審査時は「ESSEファンキーショータイム」で、黒田沙耶華ちゃんが司会。ピンキーD-clush、あゆみ、MAIなど7組。
終わったのは午後10時前。急いで帰って、夜行バスで東京へ。
新鮮組からビッグ・フィッシュ
2004年8月27日 映画
キャレスボーカル&ダンススクールのユニットライブ「新鮮組」を見に行った。
キャレス10周年の記念イベントや年に1回の発表会が目白押しなのに、一番安いこのライブしか参戦することができない貧乏ぶりがつらい。会場は門真市ルミエールホール。
キャレスは、樋井明日香、パラダイスゴーゴー、リードなどを輩出したスクールだ。
出場したユニットは、RAVE、Zips、ROAD、舞姫(モーフィ)、mini-s、POWER7、squash、CROSS FOR、SHOW、プチ・パラダイス・ゴー!ゴー!、鯱HOCO、ダブルM、U TURN、Fuse、TEN CREW、LAUT、BRIGHT、DASH!、(The soul of)Soul Serchers
以上、19組。
司会は井上聖子と肥後あかね。
「プチ・パラダイス・ゴー!ゴー!」は「恋の運動会」をカバーした年少組。
「鯱HOCO」はキャレス名古屋校の選抜チーム。
「ダブルM」は中島弥咲(8才)、桜田美咲(9才)のダブル「みさき」でダブルM。「恋のバカンス」をカバー。
「Fuse」は「宇宙的少女隊」の異名あり。
「BRIGHT」は子スペラーズが改名。メンバーも増えた。(重村渚、小林菜々香、小山ひかる、井上みづき、吉永萌美)
さすがにレベルは高め。
WTCで森田クラブがキャンペーンで来ていたのだが、新鮮組見たあとに駆け付けたら、終わっていた。午後3時からのイベントで、到着したのが午後4時。1時間も遅れたらそりゃ終わってるわな。こういう無料イベントに出没するファンを見に行くのが主な目的だったが、発見できたのは「ふたご」(と僕が勝手に命名したそっくりの2人)だけだった。
テレビを探して店をいくつか巡る。液晶やプラズマばかり目立つが、ひらべったいテレビは高すぎて手が出ない。見比べてみて、それほど魅力も感じないのに。奥行きのない奴め、と一喝してやった。明日にでも買わねば。
交通科学館に映画「ビッグ・フィッシュ」を見に行く。
ティム・バートン監督、ユアン・マクレガー主演。
人生におけるエピソードをホラ話ばっかりで塗り固めた父親の真の姿を知ろうとする息子。
ファンタジー的描写が多くて楽しい。クライマックスでは不覚にも涙が流れた。この父親が他人とは思えなくなっていたのだ。
考えてみれば、いろんなエピソード、体験談がファンタジーすれすれだというのは、世界を邪推や妄想で固めるオタクたちとあまり変わるところがないのではないか。彼らは、死ぬ直前、ジャニーズの某とハロプロの某がなかよくしているツーショットなどが見えるのではないか。あるいは、政治家がフリーメイソンの儀式をしていたり、幼いアイドルたちが煙草吸っている光景が見えるにちがいない。
まあ、この映画に感動していたのは僕とか男たちであって、観客の大半を占める女性たちは、「なんだ。ユアン・マクレガーの恋愛ストーリーじゃないのか」と、当てがはずれたような感想を大声で言い合っていた。ハーレクインでも読んでろ、と言いたい。(今、言った)
キャレス10周年の記念イベントや年に1回の発表会が目白押しなのに、一番安いこのライブしか参戦することができない貧乏ぶりがつらい。会場は門真市ルミエールホール。
キャレスは、樋井明日香、パラダイスゴーゴー、リードなどを輩出したスクールだ。
出場したユニットは、RAVE、Zips、ROAD、舞姫(モーフィ)、mini-s、POWER7、squash、CROSS FOR、SHOW、プチ・パラダイス・ゴー!ゴー!、鯱HOCO、ダブルM、U TURN、Fuse、TEN CREW、LAUT、BRIGHT、DASH!、(The soul of)Soul Serchers
以上、19組。
司会は井上聖子と肥後あかね。
「プチ・パラダイス・ゴー!ゴー!」は「恋の運動会」をカバーした年少組。
「鯱HOCO」はキャレス名古屋校の選抜チーム。
「ダブルM」は中島弥咲(8才)、桜田美咲(9才)のダブル「みさき」でダブルM。「恋のバカンス」をカバー。
「Fuse」は「宇宙的少女隊」の異名あり。
「BRIGHT」は子スペラーズが改名。メンバーも増えた。(重村渚、小林菜々香、小山ひかる、井上みづき、吉永萌美)
さすがにレベルは高め。
WTCで森田クラブがキャンペーンで来ていたのだが、新鮮組見たあとに駆け付けたら、終わっていた。午後3時からのイベントで、到着したのが午後4時。1時間も遅れたらそりゃ終わってるわな。こういう無料イベントに出没するファンを見に行くのが主な目的だったが、発見できたのは「ふたご」(と僕が勝手に命名したそっくりの2人)だけだった。
テレビを探して店をいくつか巡る。液晶やプラズマばかり目立つが、ひらべったいテレビは高すぎて手が出ない。見比べてみて、それほど魅力も感じないのに。奥行きのない奴め、と一喝してやった。明日にでも買わねば。
交通科学館に映画「ビッグ・フィッシュ」を見に行く。
ティム・バートン監督、ユアン・マクレガー主演。
人生におけるエピソードをホラ話ばっかりで塗り固めた父親の真の姿を知ろうとする息子。
ファンタジー的描写が多くて楽しい。クライマックスでは不覚にも涙が流れた。この父親が他人とは思えなくなっていたのだ。
考えてみれば、いろんなエピソード、体験談がファンタジーすれすれだというのは、世界を邪推や妄想で固めるオタクたちとあまり変わるところがないのではないか。彼らは、死ぬ直前、ジャニーズの某とハロプロの某がなかよくしているツーショットなどが見えるのではないか。あるいは、政治家がフリーメイソンの儀式をしていたり、幼いアイドルたちが煙草吸っている光景が見えるにちがいない。
まあ、この映画に感動していたのは僕とか男たちであって、観客の大半を占める女性たちは、「なんだ。ユアン・マクレガーの恋愛ストーリーじゃないのか」と、当てがはずれたような感想を大声で言い合っていた。ハーレクインでも読んでろ、と言いたい。(今、言った)
アトムの命題―手塚治虫と戦後まんがの主題
2004年8月26日 読書
大塚英志の『アトムの命題』を読んだ。僕はほとんど漫画を読まないのだが、なんとか手塚治虫は読んでいて論旨についていくことができる。先に読んだマリオ・プラーツの本に出てくる画家や詩人にはあまり馴染みがなくて、論旨は滅法面白いのに、「なるほど、あれはそういう意味があったのか!」という驚きに欠ける部分があって、自分の教養の無さを恨む場面が多々あった。かろうじてミケランジェロだけは、芸大に通っていた友人のために卒業論文を代作したことがあって、詳しく調べたことがあったのだが。(芸大の卒論、いくつかは僕がかわりに書いたものです。昔の罪なので、許してね)
さて、この『アトムの命題』だが、タイトルになっている「アトムの命題」とは何のことなのか。アトムは成長しないゆえに親に捨てられる。手塚治虫の漫画表現は一種の記号であるとする論が、手塚本人によって開陳されたことと、アトムの生い立ちは関係があると大塚氏は言う。手塚治虫の漫画はディズニーに影響を受けた絵柄のキャラクターに、切れば血が出る身体性を持たせたところに、特徴がある。アトムとは記号による漫画表現の限界への自己言及なのだ。アトムの命題とはつまり「成長の不可能性を与えられたキャラクターはいかにして成長しうるか」ということで、これは手塚だけでなく、戦後の漫画史を通底する主題なのだ。らしい。
この本を読んで面白かったポイントは、手塚神話、手塚治虫に関する定説を「本当にそうなのか」と問いなおす部分だ。
たとえば、アトムなどでよく出てくるロボット差別のテーマは、一般には黒人差別の反映だと考えられているが、必ずしもそうではないことが取り上げられる。手塚が描きたかったのは、人は心を持つがゆえにディスコミュニケーションが生じるというテーマなのだ。
手塚治虫の最大の革新性が「映像的表現」にあるとする定説は、トキワ荘メンバーによって作り上げられたものでしかない、ということ。
そうそう、それより興味深かったのは、ディズニーの感染力に関する記述だ。
手塚治虫がディズニーの影響を大きく受けたことはもちろん、戦前、戦時下、敵国の漫画のはずなのに、ディズニ−は日本に浸透していた。ナチスの幹部たちはディズニーの上映会をひそかに開いて楽しんでいたというし、ドイツ軍の部隊でミッキーマウスをエンブレムに使っていたケースもある。文化の問題を考えるとき、ディズニーを抜きにして語ることは不可能なのではないか、と思えてくるほどだ。
さて、この『アトムの命題』だが、タイトルになっている「アトムの命題」とは何のことなのか。アトムは成長しないゆえに親に捨てられる。手塚治虫の漫画表現は一種の記号であるとする論が、手塚本人によって開陳されたことと、アトムの生い立ちは関係があると大塚氏は言う。手塚治虫の漫画はディズニーに影響を受けた絵柄のキャラクターに、切れば血が出る身体性を持たせたところに、特徴がある。アトムとは記号による漫画表現の限界への自己言及なのだ。アトムの命題とはつまり「成長の不可能性を与えられたキャラクターはいかにして成長しうるか」ということで、これは手塚だけでなく、戦後の漫画史を通底する主題なのだ。らしい。
この本を読んで面白かったポイントは、手塚神話、手塚治虫に関する定説を「本当にそうなのか」と問いなおす部分だ。
たとえば、アトムなどでよく出てくるロボット差別のテーマは、一般には黒人差別の反映だと考えられているが、必ずしもそうではないことが取り上げられる。手塚が描きたかったのは、人は心を持つがゆえにディスコミュニケーションが生じるというテーマなのだ。
手塚治虫の最大の革新性が「映像的表現」にあるとする定説は、トキワ荘メンバーによって作り上げられたものでしかない、ということ。
そうそう、それより興味深かったのは、ディズニーの感染力に関する記述だ。
手塚治虫がディズニーの影響を大きく受けたことはもちろん、戦前、戦時下、敵国の漫画のはずなのに、ディズニ−は日本に浸透していた。ナチスの幹部たちはディズニーの上映会をひそかに開いて楽しんでいたというし、ドイツ軍の部隊でミッキーマウスをエンブレムに使っていたケースもある。文化の問題を考えるとき、ディズニーを抜きにして語ることは不可能なのではないか、と思えてくるほどだ。
ムネモシュネ―文学と視覚芸術との間の平行現象
2004年8月25日 読書
マリオ・プラーツの『ムネモシュネ』を読んだ。ムネモシュネはギリシア神話の記憶の女神。本書の内容はサブタイトル通り「文学と視覚芸術の間の平行現象」を多数の例を挙げながら論証することにある。
古代ローマの詩人ホラティウスの「詩は絵の如く」という言葉をひいて、芸術間の同時代性を説いている。これは、「詩には詩、絵画には絵画のそれぞれの歴史や動向があるのだから、一緒に語るのは無理がある」とする考えを粉砕するものだ。ホラティウスはもともと「何度も味わえる詩もあるが、絵のように1度の喜びで消費されてしまう詩もある」というほどの意味で「詩は絵の如く」という言葉を使ったらしいが、時代を経てマリオ・プラーツが違う意味で使っているものだ。この「画文一如」をエクフラシスと言うらしい。文学と視覚芸術を「姉妹芸術」と呼んでいたので、それを使わせてもらうと、記憶の女神ムネモシュネがこの姉妹芸術の平行現象とどう関連しているのかというと、次の如くだ。
普通の感覚とは違って、芸術に接したときに感じるものは、五官ではなく、記憶によって了解されるのだ。記憶こそが芸術を芸術たらしめている。記憶の中では芸術は統一されている。ギリシア神話では記憶の女神ムネモシュネは詩神ムーサイ(ミューズ)の親である。芸術は記憶の子なのである。
どう?読み間違ってる?
絵画、彫刻、建築にあらわれる諸特徴や精神が、同時代の文学にもちゃんと見て取れることを膨大な例を使って教えてくれている。この本でちょっとツボだったのは、時は真理のヴェールを剥がす、とする章だ。たとえば古代ギリシアをまねて作った作品を見て、発表当時はそれがまさしく古代の作品と見えていても、後代にいたってその作品を見ると、ばっちり作成当時の特徴が表れており、誰も騙されたりしないのである。今、時代を遡って何か作品を作っても、現在の刻印がはっきりと記されている、ということなのだ。それは今明らかにならなくても、後になってふりかえると、はっきりとわかることなのだ。
それって、ちょっと恥ずかしいよね。自分では我が道を進んでいたつもりなのに、明らかに時代をあらわしているんだから。
ついにテレビが壊れた。映像もうつらず、音声も聞こえない。
9月11日に秘蔵映像の「HELP!」というイベントをするのに、ビデオが見られないじゃないか。明日にでも安いテレビを探しに行こう。
電車賃も食費もない今の僕には身を切られるほど痛い出費だぞ!
しっかりしろ、へたれテレビ!
「うつらなければ、テレビじゃない!」
古代ローマの詩人ホラティウスの「詩は絵の如く」という言葉をひいて、芸術間の同時代性を説いている。これは、「詩には詩、絵画には絵画のそれぞれの歴史や動向があるのだから、一緒に語るのは無理がある」とする考えを粉砕するものだ。ホラティウスはもともと「何度も味わえる詩もあるが、絵のように1度の喜びで消費されてしまう詩もある」というほどの意味で「詩は絵の如く」という言葉を使ったらしいが、時代を経てマリオ・プラーツが違う意味で使っているものだ。この「画文一如」をエクフラシスと言うらしい。文学と視覚芸術を「姉妹芸術」と呼んでいたので、それを使わせてもらうと、記憶の女神ムネモシュネがこの姉妹芸術の平行現象とどう関連しているのかというと、次の如くだ。
普通の感覚とは違って、芸術に接したときに感じるものは、五官ではなく、記憶によって了解されるのだ。記憶こそが芸術を芸術たらしめている。記憶の中では芸術は統一されている。ギリシア神話では記憶の女神ムネモシュネは詩神ムーサイ(ミューズ)の親である。芸術は記憶の子なのである。
どう?読み間違ってる?
絵画、彫刻、建築にあらわれる諸特徴や精神が、同時代の文学にもちゃんと見て取れることを膨大な例を使って教えてくれている。この本でちょっとツボだったのは、時は真理のヴェールを剥がす、とする章だ。たとえば古代ギリシアをまねて作った作品を見て、発表当時はそれがまさしく古代の作品と見えていても、後代にいたってその作品を見ると、ばっちり作成当時の特徴が表れており、誰も騙されたりしないのである。今、時代を遡って何か作品を作っても、現在の刻印がはっきりと記されている、ということなのだ。それは今明らかにならなくても、後になってふりかえると、はっきりとわかることなのだ。
それって、ちょっと恥ずかしいよね。自分では我が道を進んでいたつもりなのに、明らかに時代をあらわしているんだから。
ついにテレビが壊れた。映像もうつらず、音声も聞こえない。
9月11日に秘蔵映像の「HELP!」というイベントをするのに、ビデオが見られないじゃないか。明日にでも安いテレビを探しに行こう。
電車賃も食費もない今の僕には身を切られるほど痛い出費だぞ!
しっかりしろ、へたれテレビ!
「うつらなければ、テレビじゃない!」
野村総合研究所が出したオタクの分野別の人口と、年間消費額を見て、首をかしげた。
その調べによると、
アニメ(20万人)10万円
アイドル(80万人)7万5千円
コミック(100万人)10万円
ゲ−ム(80万人)10万円
なのだそうだ。
たとえば、コミックのオタクは1ヶ月あたり1万円もコミックに使っていない計算になる。オタクでない普通の子供でも、1万円くらい使っているんじゃないか?
アイドルだってそうだ。1ヶ月にコンサート1回かCD1枚買えば、たちまちオタクの平均値を越えてしまう。
人数計算も不思議だ。アイドルオタクがアニメオタクの4倍もいるなら、コミケの出店数も4倍になっているはずだが、そうは見えない。
オタクの定義として、報告書では「特定の趣味分野に生活の時間や所得の多くをかける人たち」としているが、年間10万円が「所得の多く」だとでもいうのか?年収100万円以下の非オタクでももっと使っているぞ。
オタクの定義がまるでなっていない、と思うが、では定義してみろと言われても、ちゃんとした回答を用意していない。
で、『オタクライフ』なる本を読んでみた。
広田恵介と目黒譲二の共著で、いろんなジャンルのオタクにインタビューをしている。
アメリカン・トイ・コレクター、コスプレイヤー、ゲーマー、アイドリアン、ガンプラ・アーチスト、ガレージキット企業家、アニメ・ソング研究家、特撮ファン、小学生カルチャー愛好家、同人誌コレクター、玩具コレクタ−。
先日『オタクの迷い道』を読んで、逸話的オタクの数々が頭に残っているので、この『オタクライフ』に登場するオタクたちが、普通の人に見えてくる。ちょうど、クラスに1人はいそうな程度のオタクたちなのだ。
また、この本は5年前の本なので、アイドルの分野での現在の開花ぶりが反映していない恨みはある。
結局、この本を読んでもオタクの実態はまったくつかめなかった。
1つわかったのは、野村総合研究所でオタクの報告書を書いた人間は、確実にオタクではないということだ。自分が実際にオタクなら、あんな馬鹿みたいな間違いはしないはずだ。アニメやコミック、アイドルにはまってからものを言え、と言いたい。(もう言ってるけど)
その調べによると、
アニメ(20万人)10万円
アイドル(80万人)7万5千円
コミック(100万人)10万円
ゲ−ム(80万人)10万円
なのだそうだ。
たとえば、コミックのオタクは1ヶ月あたり1万円もコミックに使っていない計算になる。オタクでない普通の子供でも、1万円くらい使っているんじゃないか?
アイドルだってそうだ。1ヶ月にコンサート1回かCD1枚買えば、たちまちオタクの平均値を越えてしまう。
人数計算も不思議だ。アイドルオタクがアニメオタクの4倍もいるなら、コミケの出店数も4倍になっているはずだが、そうは見えない。
オタクの定義として、報告書では「特定の趣味分野に生活の時間や所得の多くをかける人たち」としているが、年間10万円が「所得の多く」だとでもいうのか?年収100万円以下の非オタクでももっと使っているぞ。
オタクの定義がまるでなっていない、と思うが、では定義してみろと言われても、ちゃんとした回答を用意していない。
で、『オタクライフ』なる本を読んでみた。
広田恵介と目黒譲二の共著で、いろんなジャンルのオタクにインタビューをしている。
アメリカン・トイ・コレクター、コスプレイヤー、ゲーマー、アイドリアン、ガンプラ・アーチスト、ガレージキット企業家、アニメ・ソング研究家、特撮ファン、小学生カルチャー愛好家、同人誌コレクター、玩具コレクタ−。
先日『オタクの迷い道』を読んで、逸話的オタクの数々が頭に残っているので、この『オタクライフ』に登場するオタクたちが、普通の人に見えてくる。ちょうど、クラスに1人はいそうな程度のオタクたちなのだ。
また、この本は5年前の本なので、アイドルの分野での現在の開花ぶりが反映していない恨みはある。
結局、この本を読んでもオタクの実態はまったくつかめなかった。
1つわかったのは、野村総合研究所でオタクの報告書を書いた人間は、確実にオタクではないということだ。自分が実際にオタクなら、あんな馬鹿みたいな間違いはしないはずだ。アニメやコミック、アイドルにはまってからものを言え、と言いたい。(もう言ってるけど)
大江戸千両祭なんて誰も知らない
2004年8月23日 映画
カンヌで賞をもらったという「誰も知らない」を見に行った。是枝裕和監督。
こどもたちだけで生活する話。
最初は親に振り回されるエピソードが多く、ここでのこどもたちはいかにも不幸である。ところが、ラストに至っては、親などあてにせず、こどもたちだけで生きて行こうとするスタンスがはっきりする。家族の呪縛から解き放たれたとき、こどもたちは生き生きとしはじめるのだ。
すべての不幸は家族の呪縛から生み出されるのだと思う。
この映画を見に行ってわかったのは、大阪の映画館はカルチャー婆とサラリーマンで維持されているんだな、ということだ。
平日の昼間からサラリーマンは映画を見ている。そのサラリーマンたちは、きっと午前中に喫茶店でモーニング食べながらスポーツ紙を読んでいるのと同一人物なんだろう。彼らがいるかぎり、日本のサラリーマンのことを働きすぎだなんて思わない。人柱にでもなった方が世のためになるんじゃないか。
ケーブルテレビで「大江戸千両祭」を見た。青柳信雄監督。柳家金語楼の芸能生活50年記念映画だ。エノケン、アチャコなど東西の芸人が多数出演し、江戸の大衆娯楽の定番を見せてくれる。自殺しようとする人を助けてなけなしの金を貸してやったり、熱湯風呂でも我慢して入る江戸っ子ぶり、忠臣蔵のエピソードなどなど。ラストシーンでは金語楼扮する大工が娘の祝言の席で、いきなり映画の観客相手に「そんなわけで、これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いします」と挨拶したりする。
ホーリーマウンテンかと思った。
こどもたちだけで生活する話。
最初は親に振り回されるエピソードが多く、ここでのこどもたちはいかにも不幸である。ところが、ラストに至っては、親などあてにせず、こどもたちだけで生きて行こうとするスタンスがはっきりする。家族の呪縛から解き放たれたとき、こどもたちは生き生きとしはじめるのだ。
すべての不幸は家族の呪縛から生み出されるのだと思う。
この映画を見に行ってわかったのは、大阪の映画館はカルチャー婆とサラリーマンで維持されているんだな、ということだ。
平日の昼間からサラリーマンは映画を見ている。そのサラリーマンたちは、きっと午前中に喫茶店でモーニング食べながらスポーツ紙を読んでいるのと同一人物なんだろう。彼らがいるかぎり、日本のサラリーマンのことを働きすぎだなんて思わない。人柱にでもなった方が世のためになるんじゃないか。
ケーブルテレビで「大江戸千両祭」を見た。青柳信雄監督。柳家金語楼の芸能生活50年記念映画だ。エノケン、アチャコなど東西の芸人が多数出演し、江戸の大衆娯楽の定番を見せてくれる。自殺しようとする人を助けてなけなしの金を貸してやったり、熱湯風呂でも我慢して入る江戸っ子ぶり、忠臣蔵のエピソードなどなど。ラストシーンでは金語楼扮する大工が娘の祝言の席で、いきなり映画の観客相手に「そんなわけで、これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いします」と挨拶したりする。
ホーリーマウンテンかと思った。
大沢あかね、創叡、HOP CLUB、池田屋
2004年8月22日 アイドル コメント (1)24時間テレビは続く。
午前2時過ぎに後藤真希が「愛のバカヤロウ」なんて歌っている!
午前3時からABCラジオの「放課後ダイアリー」を聞いて、HOP CLUBの予習。最近のHOP CLUBは撮影会ばっかりで、なかなか接する機会がなかったような気がする。
「ギャグコロスタジオ」で大沢あかねの予習、復習。この番組のあかねちゃんはお肌がいささか疲れ気味。でも、絶体絶命でんぢゃらすじーさんが面白すぎて、そんなことは忘れてしまった。
「ハローモーニング」でベリーズ工房の新曲を聞く。夏焼が「フリーダム!」と叫ぶところはサバンナを思わせて、笑わせてくれる。
24時間テレビの会場で、大沢あかねのライブを見た。
CDもリリースしているあかねちゃんだが、明るくて元気なイメージに合わない歌だったので、魅力が半減しているなあ、と思っていた。このステージではアムロの「RESPECT The Power of Love」をトリに歌い、存分にあかねの魅力を爆発させていた。こんな歌をうたってほしかったんだ。
大正区泉尾商店街に行き、ひさびさに見る創叡ライブ。出演はミューズ、ラズベリーズ、ペトラキッズ。泉尾商店街のマスコットと思しき着ぐるみ2体(かわいい!)を見ていると、創叡のアイドルたちがぞろぞろとやってきた。何やら打ち合わせをする彼女たち。ミューズイチオシのファンの人が、個人で作ったミューズのフライヤー(名前とかスケジュールとか解説とか、いろいろ書いてある)を配ってくれた。カラー両面。うーん、これはいいものをもらった!ミューズの新メンバー仁木珠璃ちゃん(小6)の加入で、満里奈(中1)は最年少の座を明け渡した。珠璃ちゃんの実力を今日は確認しよう。ライブ直前なのに、ステージの最前、真中に楽々と坐ることができた。そのステージの近さったらない。彼女たちが踊るたびに、体を反らしたりするくらいだ。10センチ前には彼女たちが!
ライブのセットリストは次の通り。
「ちょっとだけMY LOVE」ミューズ
「イントロダクション」ミューズ&ラズベリーズ
「リトル・バード」ラズベリーズ
「ラブリー・フレンドシップ」ペトラキッズ
「ニセモノ・ダイヤモンド」ミューズ
「エブリデイ・ビー・ウィズ・ユー」ラズベリーズ
ここでラズベリーズのリーダー二宮若菜にインタビュー。おしゃべり苦手か?
「アニメメドレー」(キューティーハニー〜花の子ルンルン〜ひみつのアッコちゃん〜ラムのラブソング〜魔法使いサリー〜キューティーハニー)ミューズ&ラズベリーズ。前半3曲はミューズが歌いラズベリーズがバックダンス。後半は入れ替わりでラズベリーズが歌、ミューズがバックダンス。
このアニメメドレーのとき、ステージ脇で、ペトラキッズたちが一緒に踊っていたのが一番の見ものだったかもしれない。
この後、ミューズのマユミがインタビュー。
地方発アイドルとか関西のダンススクールなどいろいろ見て来たが、なじみのある創叡のステージはそれらに増して魅力があった。
24時間テレビの会場に戻って、まずはHOP CLUB。
登場したのは、パイナポーのつなぎ姿の5人で、つなぎの色別に、加美真陽(グリーン)、堀朱里(レッド)、番ことみ(ブルー)、滝口ミラ(イエロー)、安藤絵里菜(オレンジ)。曲目は次の3曲。
「AOZORA RINGO」
「ミラクルマヨネーズ」
「宝物」
1曲目は5人で歌い踊るポップナンバー。
2曲目で登場したミラクルマヨネーズはミラと真陽のユニットで、真陽がギター、ミラがボーカル、曲名は不明だが、どんな嫌いな野菜でもマヨネーズかけたらおいしくなる、とかいう内容の歌だった。
3曲目はまだ入って間がない絵里菜(Jr.から上がってきた子)を除いた4人で歌った。
1、2曲めはリハーサルも見たので、5曲分聞いた勘定になる。
ステージのトリは下川みくに。関西在住の僕にとって、チェキッ娘はイマイチ、ピンと来なくて、よく知らない。下川みくにのステージは3曲だったが、1曲目が何という曲なのかわからなかった。
2曲目は「枯れない花」、3曲目は新曲の「悲しみに負けないで」
衣裳は律儀にも24時間テレビのTシャツ姿。シンガーではあるが、アイドルとは言い難い。ところが、ファンたちはアイドルのノリで下川みくにを応援しているのだ。「みなさん、下川みくにはもうアイドルではありませんよ!」と教えてあげたかった。
さて、この下川みくにのライブのとき、客の中に、新撰組のハッピを着た「池田屋」を発見した。彼はドリフをお手本にしたいくつかの踊りのパターンを駆使して、踊りまくる、アイドルの無料イベント名物の男なのだ。あいにくと下川みくにの歌は2曲目も3曲目も弾ける歌でなく、池田屋、どうするかと思って見ていたら、どんなバラードでもおかまいなしにいつものドリフ踊りをしていた。それでこそ、池田屋だ!
客の中には、僕が勝手に「オースチン」と名付けている、素敵な常連客も発見した。オースチンは下川みくにのライブのときに、いきなりステージの前にダダダッと駆け寄り、何が起こったのか?と思っていたら、ステ−ジ前を横切り、トイレに駆け込んだ。なぜ彼をオースチンと名付けたかと言うと、オ−スチン・パワーズそっくりだからだ。
そんなわけで、下川みくにそっちのけで、客席見て大受けだった。
午前2時過ぎに後藤真希が「愛のバカヤロウ」なんて歌っている!
午前3時からABCラジオの「放課後ダイアリー」を聞いて、HOP CLUBの予習。最近のHOP CLUBは撮影会ばっかりで、なかなか接する機会がなかったような気がする。
「ギャグコロスタジオ」で大沢あかねの予習、復習。この番組のあかねちゃんはお肌がいささか疲れ気味。でも、絶体絶命でんぢゃらすじーさんが面白すぎて、そんなことは忘れてしまった。
「ハローモーニング」でベリーズ工房の新曲を聞く。夏焼が「フリーダム!」と叫ぶところはサバンナを思わせて、笑わせてくれる。
24時間テレビの会場で、大沢あかねのライブを見た。
CDもリリースしているあかねちゃんだが、明るくて元気なイメージに合わない歌だったので、魅力が半減しているなあ、と思っていた。このステージではアムロの「RESPECT The Power of Love」をトリに歌い、存分にあかねの魅力を爆発させていた。こんな歌をうたってほしかったんだ。
大正区泉尾商店街に行き、ひさびさに見る創叡ライブ。出演はミューズ、ラズベリーズ、ペトラキッズ。泉尾商店街のマスコットと思しき着ぐるみ2体(かわいい!)を見ていると、創叡のアイドルたちがぞろぞろとやってきた。何やら打ち合わせをする彼女たち。ミューズイチオシのファンの人が、個人で作ったミューズのフライヤー(名前とかスケジュールとか解説とか、いろいろ書いてある)を配ってくれた。カラー両面。うーん、これはいいものをもらった!ミューズの新メンバー仁木珠璃ちゃん(小6)の加入で、満里奈(中1)は最年少の座を明け渡した。珠璃ちゃんの実力を今日は確認しよう。ライブ直前なのに、ステージの最前、真中に楽々と坐ることができた。そのステージの近さったらない。彼女たちが踊るたびに、体を反らしたりするくらいだ。10センチ前には彼女たちが!
ライブのセットリストは次の通り。
「ちょっとだけMY LOVE」ミューズ
「イントロダクション」ミューズ&ラズベリーズ
「リトル・バード」ラズベリーズ
「ラブリー・フレンドシップ」ペトラキッズ
「ニセモノ・ダイヤモンド」ミューズ
「エブリデイ・ビー・ウィズ・ユー」ラズベリーズ
ここでラズベリーズのリーダー二宮若菜にインタビュー。おしゃべり苦手か?
「アニメメドレー」(キューティーハニー〜花の子ルンルン〜ひみつのアッコちゃん〜ラムのラブソング〜魔法使いサリー〜キューティーハニー)ミューズ&ラズベリーズ。前半3曲はミューズが歌いラズベリーズがバックダンス。後半は入れ替わりでラズベリーズが歌、ミューズがバックダンス。
このアニメメドレーのとき、ステージ脇で、ペトラキッズたちが一緒に踊っていたのが一番の見ものだったかもしれない。
この後、ミューズのマユミがインタビュー。
地方発アイドルとか関西のダンススクールなどいろいろ見て来たが、なじみのある創叡のステージはそれらに増して魅力があった。
24時間テレビの会場に戻って、まずはHOP CLUB。
登場したのは、パイナポーのつなぎ姿の5人で、つなぎの色別に、加美真陽(グリーン)、堀朱里(レッド)、番ことみ(ブルー)、滝口ミラ(イエロー)、安藤絵里菜(オレンジ)。曲目は次の3曲。
「AOZORA RINGO」
「ミラクルマヨネーズ」
「宝物」
1曲目は5人で歌い踊るポップナンバー。
2曲目で登場したミラクルマヨネーズはミラと真陽のユニットで、真陽がギター、ミラがボーカル、曲名は不明だが、どんな嫌いな野菜でもマヨネーズかけたらおいしくなる、とかいう内容の歌だった。
3曲目はまだ入って間がない絵里菜(Jr.から上がってきた子)を除いた4人で歌った。
1、2曲めはリハーサルも見たので、5曲分聞いた勘定になる。
ステージのトリは下川みくに。関西在住の僕にとって、チェキッ娘はイマイチ、ピンと来なくて、よく知らない。下川みくにのステージは3曲だったが、1曲目が何という曲なのかわからなかった。
2曲目は「枯れない花」、3曲目は新曲の「悲しみに負けないで」
衣裳は律儀にも24時間テレビのTシャツ姿。シンガーではあるが、アイドルとは言い難い。ところが、ファンたちはアイドルのノリで下川みくにを応援しているのだ。「みなさん、下川みくにはもうアイドルではありませんよ!」と教えてあげたかった。
さて、この下川みくにのライブのとき、客の中に、新撰組のハッピを着た「池田屋」を発見した。彼はドリフをお手本にしたいくつかの踊りのパターンを駆使して、踊りまくる、アイドルの無料イベント名物の男なのだ。あいにくと下川みくにの歌は2曲目も3曲目も弾ける歌でなく、池田屋、どうするかと思って見ていたら、どんなバラードでもおかまいなしにいつものドリフ踊りをしていた。それでこそ、池田屋だ!
客の中には、僕が勝手に「オースチン」と名付けている、素敵な常連客も発見した。オースチンは下川みくにのライブのときに、いきなりステージの前にダダダッと駆け寄り、何が起こったのか?と思っていたら、ステ−ジ前を横切り、トイレに駆け込んだ。なぜ彼をオースチンと名付けたかと言うと、オ−スチン・パワーズそっくりだからだ。
そんなわけで、下川みくにそっちのけで、客席見て大受けだった。
プチメイドカフェ、24時間テレビ
2004年8月21日 アイドル日本橋に「(プチ)メイドカフェ」が出来たというチラシを入手したので、早速行ってみることにした。かつてジャングルがメイドカフェをやっていたことがあり、その時にも行ってみたが、ウェイトレスがコスプレっぽいメイドさんだったという以外、これと言った仕掛けはなかったように記憶している。東京や愛知のメイドカフェのサイトなどを見ると、ヌカナイ風俗という印象だったので、僕はあまり評価していなかった。だから逆に、ただ単にコスプレメイドがいるだけ、というそっけなさがジャングルカフェの良さだと評価している。
さて、問題の「プチ」メイドカフェだ。「プチ」がついているところに、既にせこさが出ていて、何の期待も抱かせない。秋葉原から来たオタクは苦笑して帰るだろうな、と予想までしてみた。でも、僕はそんな風なのがいいのだ。しかし、立て看板まで見つけた。これは本気なのか?
チラシをよく見ると、ちょっと前に開店したトイショップだ。そんなに広い店ではなかったように記憶している。トイショップの片隅にテーブルと椅子があって、お茶を飲むことが出来るということなのか。ただ、店名が「Doきゃらっと」、店の所在が「ビデオビル2階」というのが怪しくていい感じだ。
で、入ってみたところ、印象は大きく裏切られなかった。苦笑ものなのだが、頑張っているところも見受けられる。コスプレに強い店らしく、レイヤーたちの写真がフォトアルバムでたっぷり見る事が出来る。勘違いコスプレでなく、かなり可愛い。今日いたメイドさんも、いい。可愛くて萌える妹タイプでは全然ないが、包帯がよく似合うアングラ、サブカルの匂いがするのだ。店内には漫画や内藤ルネの昔の本など置いてあって、プチ雰囲気作りをしている。興味のある人は、サイトをのぞいてみてください。
http://do-charatt.cool.ne.jp/
24時間テレビ。大阪のよみうりテレビには大沢あかねが来ている。有線の田中くんは毎年シャツを買いに行くらしいが、僕はステージ目当てだ。
午後6時から沖縄アクターズスクール大阪校のステージがあった。登場したユニットはイケメンぞろいのRhyzmix(リズミックス)、カジュアルな可愛さのPinky、かっこいい7Heartsの3組。ダンスもうまいし、ルックスもなかなか。まだあまり人も集まっていないので、かぶりつきで見ることができた。各ユニット3曲ずつくらい歌って踊り、最初と最後は全員でダンス。うまい。
オリンピックの野球が長びいて、開始が若干遅れる。リハーサルから大沢あかねはとても明るくて可愛い。アナウンサーと、なるみと並ぶと、体積は半分、スリムさが際立つ。
別の会場のステージで、ESSEアカデミーのライブ。
メインステージで沖縄アクターズスクール大阪校が踊っているのと同時刻、ここではESSEのキッズたちのダンスが披露されていたようだ。僕が見たのは、ESSE2回目のステージで、ちょっとお姉さんたちのステージだった。
おっと、そのステージの前に、ピュールの手話コンサートがあった。シルバーと白のひらひらの衣裳を見たとき、ESSEのステージがはじまったのかと思った。ピュールは手話をダンスに取り入れて歌い踊る女性3人組で、元スクールメイツ。年齢はその後出てくるESSEの子たちの母親くらいの年齢か。どう見てもおばさんにしか見えない人もいれば、アイドルっぽい人もいる。ピュールと言えば、大阪にはピュールを目標にして、手話コーラスをする2人の女の子ユニット「ミニ・プリティ・エンジェル」がいたのだが、今も活動しているのだろうか。(2人は3年前に小6だった。小学校卒業時に解散かな?)
さて、ESSEアカデミーのライブ。ユニット名や名前等、ほとんど紹介がなかったので、間違いも多いと思うが、記録しておこう。
まずはポップ・グルーブ(まさかポップ・グループじゃないよね?!)のダンス。沖縄アクターズスクールを見たあとでは見劣りしてしまった。仕方がない。
藍ちゃんが司会で出て来て、次のユニットの紹介。
PINKY D CLUSHが「愛のために」を歌い、踊る。藍ちゃんが紹介したのはこの1曲だけで、これは「藍ちゃん」が「愛のために」を紹介する、というダジャレだったのだと後でわかる。
PINKY-D-CLUSHは3人組の女の子たちで、とても可愛い。
次はill sistersのダンス。すぐ後ろのおばさんが「真中の子、太ってる」と大声で言ってケラケラ笑う。でも、その子のダンスは迫力があってうまかった。
MAI(黒田真衣)がオリエンタルな衣裳で出て来て「spiral」を歌う。オリエンタルなバックダンサー(男)を2人引き連れていた。
次に出て来た3人組の女の子たちが正体不明。オレンジ色の衣裳がよく似ていたのでmixyかと思ったけど、mixyは5人組のはず。もっとも、当初5人だったのが、4人でステージに出ているときもあったようなので、実際のところはわからない。
次はソロの歌。木村友美ちゃんかな?ESSEについては全然詳しくないので、まったく当て推量で書くしかない。正体不明の3人がバックダンサーとして残った。
MAIが再登場して「キミヲユメミテ」を歌う。ORC200のヴォーカルクイーンコンテストに出場するだけのことはある歌唱力だ。MAIが今回歌った歌は7月にCDとしてリリースされたらしい。メジャーじゃないので、ESSEに問い合わせないと買えないそうだ。
最後は全員ESSEアカデミーのTシャツ着て登場して、「COME ON 〜Do You Dance Now」
この曲はESSEのオリジナル・テ−マ曲で、創叡が「ショータイム」をエンディングに使うのと似たような感じ。この曲ではさすがに慣れたもので、最初はイマイチに見えていたみんなのダンスが見違えるように素晴らしい。全員で踊れば、急ごしらえで多数の風船で彩られたステージが荒波の上の舟のようにギシギシ動く揺れる動く揺れる。単なるTシャツ姿のみんなが無茶苦茶魅力的に見える。この1曲のためにESSEアカデミーのステージ見に行ってもいいと思わせる。
明日も24時間テレビのステージは盛り沢山だ。また、それとは別に見に行きたいものもある。さて。
さて、問題の「プチ」メイドカフェだ。「プチ」がついているところに、既にせこさが出ていて、何の期待も抱かせない。秋葉原から来たオタクは苦笑して帰るだろうな、と予想までしてみた。でも、僕はそんな風なのがいいのだ。しかし、立て看板まで見つけた。これは本気なのか?
チラシをよく見ると、ちょっと前に開店したトイショップだ。そんなに広い店ではなかったように記憶している。トイショップの片隅にテーブルと椅子があって、お茶を飲むことが出来るということなのか。ただ、店名が「Doきゃらっと」、店の所在が「ビデオビル2階」というのが怪しくていい感じだ。
で、入ってみたところ、印象は大きく裏切られなかった。苦笑ものなのだが、頑張っているところも見受けられる。コスプレに強い店らしく、レイヤーたちの写真がフォトアルバムでたっぷり見る事が出来る。勘違いコスプレでなく、かなり可愛い。今日いたメイドさんも、いい。可愛くて萌える妹タイプでは全然ないが、包帯がよく似合うアングラ、サブカルの匂いがするのだ。店内には漫画や内藤ルネの昔の本など置いてあって、プチ雰囲気作りをしている。興味のある人は、サイトをのぞいてみてください。
http://do-charatt.cool.ne.jp/
24時間テレビ。大阪のよみうりテレビには大沢あかねが来ている。有線の田中くんは毎年シャツを買いに行くらしいが、僕はステージ目当てだ。
午後6時から沖縄アクターズスクール大阪校のステージがあった。登場したユニットはイケメンぞろいのRhyzmix(リズミックス)、カジュアルな可愛さのPinky、かっこいい7Heartsの3組。ダンスもうまいし、ルックスもなかなか。まだあまり人も集まっていないので、かぶりつきで見ることができた。各ユニット3曲ずつくらい歌って踊り、最初と最後は全員でダンス。うまい。
オリンピックの野球が長びいて、開始が若干遅れる。リハーサルから大沢あかねはとても明るくて可愛い。アナウンサーと、なるみと並ぶと、体積は半分、スリムさが際立つ。
別の会場のステージで、ESSEアカデミーのライブ。
メインステージで沖縄アクターズスクール大阪校が踊っているのと同時刻、ここではESSEのキッズたちのダンスが披露されていたようだ。僕が見たのは、ESSE2回目のステージで、ちょっとお姉さんたちのステージだった。
おっと、そのステージの前に、ピュールの手話コンサートがあった。シルバーと白のひらひらの衣裳を見たとき、ESSEのステージがはじまったのかと思った。ピュールは手話をダンスに取り入れて歌い踊る女性3人組で、元スクールメイツ。年齢はその後出てくるESSEの子たちの母親くらいの年齢か。どう見てもおばさんにしか見えない人もいれば、アイドルっぽい人もいる。ピュールと言えば、大阪にはピュールを目標にして、手話コーラスをする2人の女の子ユニット「ミニ・プリティ・エンジェル」がいたのだが、今も活動しているのだろうか。(2人は3年前に小6だった。小学校卒業時に解散かな?)
さて、ESSEアカデミーのライブ。ユニット名や名前等、ほとんど紹介がなかったので、間違いも多いと思うが、記録しておこう。
まずはポップ・グルーブ(まさかポップ・グループじゃないよね?!)のダンス。沖縄アクターズスクールを見たあとでは見劣りしてしまった。仕方がない。
藍ちゃんが司会で出て来て、次のユニットの紹介。
PINKY D CLUSHが「愛のために」を歌い、踊る。藍ちゃんが紹介したのはこの1曲だけで、これは「藍ちゃん」が「愛のために」を紹介する、というダジャレだったのだと後でわかる。
PINKY-D-CLUSHは3人組の女の子たちで、とても可愛い。
次はill sistersのダンス。すぐ後ろのおばさんが「真中の子、太ってる」と大声で言ってケラケラ笑う。でも、その子のダンスは迫力があってうまかった。
MAI(黒田真衣)がオリエンタルな衣裳で出て来て「spiral」を歌う。オリエンタルなバックダンサー(男)を2人引き連れていた。
次に出て来た3人組の女の子たちが正体不明。オレンジ色の衣裳がよく似ていたのでmixyかと思ったけど、mixyは5人組のはず。もっとも、当初5人だったのが、4人でステージに出ているときもあったようなので、実際のところはわからない。
次はソロの歌。木村友美ちゃんかな?ESSEについては全然詳しくないので、まったく当て推量で書くしかない。正体不明の3人がバックダンサーとして残った。
MAIが再登場して「キミヲユメミテ」を歌う。ORC200のヴォーカルクイーンコンテストに出場するだけのことはある歌唱力だ。MAIが今回歌った歌は7月にCDとしてリリースされたらしい。メジャーじゃないので、ESSEに問い合わせないと買えないそうだ。
最後は全員ESSEアカデミーのTシャツ着て登場して、「COME ON 〜Do You Dance Now」
この曲はESSEのオリジナル・テ−マ曲で、創叡が「ショータイム」をエンディングに使うのと似たような感じ。この曲ではさすがに慣れたもので、最初はイマイチに見えていたみんなのダンスが見違えるように素晴らしい。全員で踊れば、急ごしらえで多数の風船で彩られたステージが荒波の上の舟のようにギシギシ動く揺れる動く揺れる。単なるTシャツ姿のみんなが無茶苦茶魅力的に見える。この1曲のためにESSEアカデミーのステージ見に行ってもいいと思わせる。
明日も24時間テレビのステージは盛り沢山だ。また、それとは別に見に行きたいものもある。さて。
オタクの迷い道、迷走する記憶
2004年8月20日 読書
岡田斗司夫の『オタクの迷い道』(文春文庫)を読んだ。唐沢俊一氏の著作はほとんど未読だと先日書いたが、読んでみたら面白そうなので少しずつ追いかけて読んでいるところだ。この本も岡田氏と唐沢氏の対談「オタク伝説を背おって」を読むために図書館から借りてきたものだ。この本はTVブロスの連載をまとめてあり、連載中に読んだ文章もあった。濃いオタクたちの話を読むのはとても面白い。岡田斗司夫氏の本を読むのはこれがはじめてなのだが、唐沢氏と同様、追いかけて読んでみようかな、と思った。
夜、よっしーと田中くんに誘われて、エンジョイ天狗に駆け付ける。
他愛のない話で盛り上がるが、そのとき、「たこボールキッズ」のことをずっと「たこやきシスターズ」と言ってたことに、帰宅後気づく。記憶力が極端にない。モーニング娘。のことをASAYANガールズなんて言ってしまうような馬鹿的間違いだ。たこボールキッズは、現在SweetSのリーダー、柏木亜希子(アキ)がいたユニットで、たこやきの歌で踊っていた。当時、CDやビデオを販売していたのだが、あいにくと今ビデオを購入したくてもなかなか売っていない。キッズたちが声を嗄らして「買ってくださーい」とか言ってるときにちゃんと買っておけばよかった。でも、お金がなかったんだよ。キッズたちを追いかけて見に来ているファンなんて、僕以外にはせいぜい3人未満だったような状況で、キッズの親戚くらいしか誰もビデオを買おうとしなかった、アットホームなイベントだったのだ。こういうとき、自分がアイドルオタクだったら買っていただろうなと悔しく思う。『オタクの迷い道』には「オタクのオヤジはモテる」なんて冗談が書いてある。モテはしないだろうが、オタクのパワーは見習いたいと思っている。
夜、よっしーと田中くんに誘われて、エンジョイ天狗に駆け付ける。
他愛のない話で盛り上がるが、そのとき、「たこボールキッズ」のことをずっと「たこやきシスターズ」と言ってたことに、帰宅後気づく。記憶力が極端にない。モーニング娘。のことをASAYANガールズなんて言ってしまうような馬鹿的間違いだ。たこボールキッズは、現在SweetSのリーダー、柏木亜希子(アキ)がいたユニットで、たこやきの歌で踊っていた。当時、CDやビデオを販売していたのだが、あいにくと今ビデオを購入したくてもなかなか売っていない。キッズたちが声を嗄らして「買ってくださーい」とか言ってるときにちゃんと買っておけばよかった。でも、お金がなかったんだよ。キッズたちを追いかけて見に来ているファンなんて、僕以外にはせいぜい3人未満だったような状況で、キッズの親戚くらいしか誰もビデオを買おうとしなかった、アットホームなイベントだったのだ。こういうとき、自分がアイドルオタクだったら買っていただろうなと悔しく思う。『オタクの迷い道』には「オタクのオヤジはモテる」なんて冗談が書いてある。モテはしないだろうが、オタクのパワーは見習いたいと思っている。
殺す・集める・読む―推理小説特殊講義
2004年8月19日 読書
高山宏の『殺す・集める・読む 推理小説特殊講義』を読んだ。
文化史の視点から推理小説をとらえる、いつもの高山節が冴える。
推理小説が19世紀にポー、ドイルによって「発明」され、日本では1920年代に江戸川乱歩が導入する経緯を推理する刺激的な論考が並んでいる。
キーワードになるのは、「室内」「顕微鏡」そしておなじみの「ピクチャレスク」など。
「室内」というのは、推理小説で「密室」が魅力的な題材として使われることから、きわめて特徴的なキーワードなのだが、この「室内」文化そのものが世紀末の発明品だと言う。世界を自分から隔絶し、対象(モノ)として細密に読み込む19世紀末人にとって、推理小説はうってつけの品物なのだ。推理小説で殺人が描かれる理由もここに潜んでいる。すべてはピクチャレスクのなせるわざだったのだ。
近年、殺人どころか犯罪自体が登場しない日常の謎を解く推理小説が一部で人気だ。これは、僕の考えによると、味だけ味わって、胃のなかに食物をいれずに済む、ノンカロリーっぽい嗜好だと思う。謎と意外な解決、その解決に至るまでの刺激的な推理があれば、殺人など必要ないということだ。もともと殺人をほぼ必要としてきた推理小説の発展形態として、それもありなのだろう。しかし、そればかりではつまらないのも確かだ。カロリーだけ高くて味の悪い、単なる人殺し小説ばかりではつまらない。かと言ってノンカロリーばかりではいくら味がよくても、生命力が衰えてしまう。そう。僕が日常の謎の小説を読んで思うのは、技の素晴らしさと、それに反比例した生命力の弱さなのだ。潔癖とか、衛生とか、清潔とか、無菌など、神経症的事柄の数々に、日常の謎小説はつながりやすいのではないか。読んで何のインパクトもセンセーションも起こさない小説なんて、何のためにあるのかわからない。人生訓めいた文句や詩、力づける言葉の本なんて読んでいる輩は、生命力が弱いのだ。まあ、癒しのために読んでいるんだから、生命力が弱い、なんてのは同語反復になるか。
しかし、ホームズなどの名探偵ものが、もたらしてくれるのが「回収」だとは、自分の否定し去りたい思春期を思い起こさせて、こっ恥ずかしい。僕が推理小説を読みはじめたのは小学生の頃だが、中学時代には、児童向け推理小説に関しては近所の本屋よりも自室の本棚の方が遥かに充実していた。その衝動が、回収にあったとは!
「回収」の詳しい内容は、本書にあたってほしい。ここでは、推理小説の本質をあばかれて、自分の安定志向を暴露してしまい、いたたまれない思いをしたことだけ書いておく。
文化史の視点から推理小説をとらえる、いつもの高山節が冴える。
推理小説が19世紀にポー、ドイルによって「発明」され、日本では1920年代に江戸川乱歩が導入する経緯を推理する刺激的な論考が並んでいる。
キーワードになるのは、「室内」「顕微鏡」そしておなじみの「ピクチャレスク」など。
「室内」というのは、推理小説で「密室」が魅力的な題材として使われることから、きわめて特徴的なキーワードなのだが、この「室内」文化そのものが世紀末の発明品だと言う。世界を自分から隔絶し、対象(モノ)として細密に読み込む19世紀末人にとって、推理小説はうってつけの品物なのだ。推理小説で殺人が描かれる理由もここに潜んでいる。すべてはピクチャレスクのなせるわざだったのだ。
近年、殺人どころか犯罪自体が登場しない日常の謎を解く推理小説が一部で人気だ。これは、僕の考えによると、味だけ味わって、胃のなかに食物をいれずに済む、ノンカロリーっぽい嗜好だと思う。謎と意外な解決、その解決に至るまでの刺激的な推理があれば、殺人など必要ないということだ。もともと殺人をほぼ必要としてきた推理小説の発展形態として、それもありなのだろう。しかし、そればかりではつまらないのも確かだ。カロリーだけ高くて味の悪い、単なる人殺し小説ばかりではつまらない。かと言ってノンカロリーばかりではいくら味がよくても、生命力が衰えてしまう。そう。僕が日常の謎の小説を読んで思うのは、技の素晴らしさと、それに反比例した生命力の弱さなのだ。潔癖とか、衛生とか、清潔とか、無菌など、神経症的事柄の数々に、日常の謎小説はつながりやすいのではないか。読んで何のインパクトもセンセーションも起こさない小説なんて、何のためにあるのかわからない。人生訓めいた文句や詩、力づける言葉の本なんて読んでいる輩は、生命力が弱いのだ。まあ、癒しのために読んでいるんだから、生命力が弱い、なんてのは同語反復になるか。
しかし、ホームズなどの名探偵ものが、もたらしてくれるのが「回収」だとは、自分の否定し去りたい思春期を思い起こさせて、こっ恥ずかしい。僕が推理小説を読みはじめたのは小学生の頃だが、中学時代には、児童向け推理小説に関しては近所の本屋よりも自室の本棚の方が遥かに充実していた。その衝動が、回収にあったとは!
「回収」の詳しい内容は、本書にあたってほしい。ここでは、推理小説の本質をあばかれて、自分の安定志向を暴露してしまい、いたたまれない思いをしたことだけ書いておく。
Aja、Kaja、チャチャッ娘、愛乃&夢乃
2004年8月18日 アイドル岸和田カンカンベイサイドモールのオーシャンサーカスで、Aja、Kaja、チャチャッ娘、愛乃&夢乃、ちびっこダンサーズのステージを観覧してきた。
彼女たちが何者なのかは、ODAカーニバルやジャズダンススタジオハルタのサイトを参照していただきたい。
雨が降るかもしれないと天気予報を聞いていたが、快晴だった。
まずはちびっこたちが数で勝負のダンスを披露し、華々しくはじまる。
その後3曲はチャチャッ娘のライブで、猛暑の中「ぴったりしたいクリスマス」を歌って唖然とさせたあと、「手のひらを太陽に」を歌って温度を元に戻したりしていた。
「手のひらを太陽に」はダンシングBANANAも歌っていたが、ボンボンブランコのステージはどんな感じなんだろう。
続いてAjaの佑香が「ロック・ウィズ・ユー」「ランランラン」を披露。今日は奈千葉がいなくて、ソロをつとめていたのだ。
そしてKajaが第1部のトリをつとめた。舞野がメインボーカル。
最後は「YUME日和」で全員登場、風船飛ばしも。
この後、達矢のライブがあったが、空腹癒しがたく、インド料理店に駆け込む。
ここのチキンコルマは絶品だ。でも、注文したのはチキンマサラ。
食後、戻ると第3部の愛乃&夢乃がはじまるところだった。
まずは夢乃がソロで「ハナミズキ」なんて歌ってみせる!ついに歌姫への道を歩みはじめたか。
その後、愛乃&夢乃のレパートリー、「Fortune Love&Dream」「学園天国」で終了。
オリジナルの「Fortune Love&Dream」では、途中の「ラッキーカラー!」とか叫ぶセリフが省略されていた。恥ずかしがっていちゃダメだよ!
成長のあとは見られるが、レベルはまだまだ。それ以上に、振り付けがもっと良くなればいいのに、と思った。独特の「歯がゆい振り付け」を楽しむという快楽もあるのだが。
彼女たちが何者なのかは、ODAカーニバルやジャズダンススタジオハルタのサイトを参照していただきたい。
雨が降るかもしれないと天気予報を聞いていたが、快晴だった。
まずはちびっこたちが数で勝負のダンスを披露し、華々しくはじまる。
その後3曲はチャチャッ娘のライブで、猛暑の中「ぴったりしたいクリスマス」を歌って唖然とさせたあと、「手のひらを太陽に」を歌って温度を元に戻したりしていた。
「手のひらを太陽に」はダンシングBANANAも歌っていたが、ボンボンブランコのステージはどんな感じなんだろう。
続いてAjaの佑香が「ロック・ウィズ・ユー」「ランランラン」を披露。今日は奈千葉がいなくて、ソロをつとめていたのだ。
そしてKajaが第1部のトリをつとめた。舞野がメインボーカル。
最後は「YUME日和」で全員登場、風船飛ばしも。
この後、達矢のライブがあったが、空腹癒しがたく、インド料理店に駆け込む。
ここのチキンコルマは絶品だ。でも、注文したのはチキンマサラ。
食後、戻ると第3部の愛乃&夢乃がはじまるところだった。
まずは夢乃がソロで「ハナミズキ」なんて歌ってみせる!ついに歌姫への道を歩みはじめたか。
その後、愛乃&夢乃のレパートリー、「Fortune Love&Dream」「学園天国」で終了。
オリジナルの「Fortune Love&Dream」では、途中の「ラッキーカラー!」とか叫ぶセリフが省略されていた。恥ずかしがっていちゃダメだよ!
成長のあとは見られるが、レベルはまだまだ。それ以上に、振り付けがもっと良くなればいいのに、と思った。独特の「歯がゆい振り付け」を楽しむという快楽もあるのだが。
野ばら君原作のコミックス『下妻物語』かねさだ雪緒を読んだ。
肝心の原作そのものを読まずに、映画とコミックスを読んだことになる。
原作はきっとまた違うんだろうな、と推測しながら楽しく読んだ。
このコミックスには、かねさだ雪緒オリジナルの続編『下妻物語 苺の場合』も収録されている。
この「苺の場合」はヤンキーの苺が主人公で、バレエに打ち込む男性を苺が励ますような内容になっている。「男のくせにバレエやってる」という負い目を、ロリータやヤンキーの「他人がどう思おうが、我が道を行くのだ」という心構えと同列に扱っているのだ。
バレエに打ち込む少年という設定は映画「リトル・ダンサー」から取ってきたものと思われ、少女達が読むには非常に口あたりがいい。
それで思ったのだが、なぜ、コミックスのかさねだ雪緒(女性)はヤンキーの苺の方を主人公にした漫画を描いたのだろうか、という謎。
と、いうのは、ロリータは少女特有のものだと思うのに、女性からロリータについて何か発信している例をあまり知らないからなのだ。あってもせいぜいイラストレーターくらいじゃないか。
ロリータについて何かを語る際、出てくるのは野ばら君とか、ナボコフとか、大槻ケンヂとか、BABY THE STARS SHINE BRIGHTとか男性からの発信ばかりではないか。同人誌レベルでは女性からの発信も多いのだが、これはどうしたわけだ。野ばら君に君臨させておいていいのか、ロリータたちよ。
この構造がいびつなのは、男女を逆にして総合格闘技について考えてみればよくわかる。総合格闘技に熱中して、実際に闘い、観戦するのは男の方が多い。この総合格闘技についての第一人者が女性で、男性からの発信はほとんどない、なんて状況は考えもつかないのではないか。ロリ−タというものが、男性が作り出したもので、女性はそれに乗っかっているのだとしたら、わからないでもないが、事情は逆なのだ。不思議だ。
肝心の原作そのものを読まずに、映画とコミックスを読んだことになる。
原作はきっとまた違うんだろうな、と推測しながら楽しく読んだ。
このコミックスには、かねさだ雪緒オリジナルの続編『下妻物語 苺の場合』も収録されている。
この「苺の場合」はヤンキーの苺が主人公で、バレエに打ち込む男性を苺が励ますような内容になっている。「男のくせにバレエやってる」という負い目を、ロリータやヤンキーの「他人がどう思おうが、我が道を行くのだ」という心構えと同列に扱っているのだ。
バレエに打ち込む少年という設定は映画「リトル・ダンサー」から取ってきたものと思われ、少女達が読むには非常に口あたりがいい。
それで思ったのだが、なぜ、コミックスのかさねだ雪緒(女性)はヤンキーの苺の方を主人公にした漫画を描いたのだろうか、という謎。
と、いうのは、ロリータは少女特有のものだと思うのに、女性からロリータについて何か発信している例をあまり知らないからなのだ。あってもせいぜいイラストレーターくらいじゃないか。
ロリータについて何かを語る際、出てくるのは野ばら君とか、ナボコフとか、大槻ケンヂとか、BABY THE STARS SHINE BRIGHTとか男性からの発信ばかりではないか。同人誌レベルでは女性からの発信も多いのだが、これはどうしたわけだ。野ばら君に君臨させておいていいのか、ロリータたちよ。
この構造がいびつなのは、男女を逆にして総合格闘技について考えてみればよくわかる。総合格闘技に熱中して、実際に闘い、観戦するのは男の方が多い。この総合格闘技についての第一人者が女性で、男性からの発信はほとんどない、なんて状況は考えもつかないのではないか。ロリ−タというものが、男性が作り出したもので、女性はそれに乗っかっているのだとしたら、わからないでもないが、事情は逆なのだ。不思議だ。
謎の世界 視覚の不思議
2004年8月16日 読書古本屋で見つけてきた『謎の世界』第1巻を読んだ。第1巻は『視覚の不思議』がテーマで、函入りハードカバーで、大判カラー。1979年の本だから、懐かしい雰囲気が本全体から漂っている。少年マガジンの図解特集みたいな、子供っぽさもある。内容は福田繁雄のだまし絵から、アルチンボルド、エッシャー、マグリット、からくり人形にかげ絵、驚き盤(映画のもと)、擬態。建築関係ではガウディ、シュヴァル、二笑亭など。伊賀の忍者屋敷までカラーで数ページ使っている。なぜかポロロッカやヒットラーの水晶宮、オーストラリアの底なし湖、グランドデザインまで特集している。ポロロッカは川の大逆流。水晶宮はオーストリアの山頂にあるヒットラーの六角形別荘で、ガラス張りのエレベーターで上がって行く奇想建築だ。底なし湖は牧場の真中にある。小さな穴に石を投げ入れたら、かなり時間を経過して水の音が聞こえる。埋めようとしても埋まらない「地獄穴」に挑んだダイバーたちが多くの命を代償に底なし湖の存在をつきとめたのだ。グランドデザインは、今ではミステリーサークルなども含まれるのだろう、上空から見てはじめてそれと知れるデザインの地形。
項目解説は桑原茂夫が担当しており、アレキサンドリアのヘロン、大魔術師ロベール・ウーダン、『機巧図彙』、カメラ・オブスキュラ、キルヒャーの幻燈、のぞきからくり、ルイス・キャロル、アナグラム、魔方陣、タロットカード、薔薇十字団、パラケルスス、メスメル、神隠し、あぶりだし等々、「99の謎」を解説しており、奇想の百科全書の態をなしている。
この本で読みたかったのは、寺山修司と山野浩一の対談「不思議の文化史〜至福千年・迷宮・地獄の思想」だ。この対談自体は後に『身体を読む』に収録されたが、本書では写真や図版満載で、楽しく読めた。『身体を読む』を読んだのは今から20年前。内容もすっかり忘れていたのだ。今回、読んでみてわかったのは、対談相手が旧知の山野浩一だというせいか、寺山修司が攪乱に次ぐ攪乱、翻弄に次ぐ翻弄でひらりひらりと舞いのような対談をこなしているのがとても美しかった。
この『謎の世界』叢書は全12巻で他の巻も「日本列島の埋蔵金」とか「海底に消えた大陸」とか「反宇宙と怪現象」など、読みたくなるテーマが並んでいる。
奇しくも発行が寺山の誕生日12月10日だというのも面白い。もっとも、寺山の誕生日が本当に12月10日なのかあやしいもんだが。
項目解説は桑原茂夫が担当しており、アレキサンドリアのヘロン、大魔術師ロベール・ウーダン、『機巧図彙』、カメラ・オブスキュラ、キルヒャーの幻燈、のぞきからくり、ルイス・キャロル、アナグラム、魔方陣、タロットカード、薔薇十字団、パラケルスス、メスメル、神隠し、あぶりだし等々、「99の謎」を解説しており、奇想の百科全書の態をなしている。
この本で読みたかったのは、寺山修司と山野浩一の対談「不思議の文化史〜至福千年・迷宮・地獄の思想」だ。この対談自体は後に『身体を読む』に収録されたが、本書では写真や図版満載で、楽しく読めた。『身体を読む』を読んだのは今から20年前。内容もすっかり忘れていたのだ。今回、読んでみてわかったのは、対談相手が旧知の山野浩一だというせいか、寺山修司が攪乱に次ぐ攪乱、翻弄に次ぐ翻弄でひらりひらりと舞いのような対談をこなしているのがとても美しかった。
この『謎の世界』叢書は全12巻で他の巻も「日本列島の埋蔵金」とか「海底に消えた大陸」とか「反宇宙と怪現象」など、読みたくなるテーマが並んでいる。
奇しくも発行が寺山の誕生日12月10日だというのも面白い。もっとも、寺山の誕生日が本当に12月10日なのかあやしいもんだが。
今日は芦原橋のウィングホールで秘蔵映像とトークの「HELP!前夜祭」に出演する。
ビデオを山ほど用意したが、1本を2時間流しても面白いものばかりだ。
どこまで見て打ち切るかのタイミングに非常に困る。
O-CATでダンスコンテストをしているので、まずはそれをしばらく観戦。
いつもこの界隈で練習しているダンスを発表しているという感じだ。ヒップホップが中心なのが、実はちょっと興醒め。僕は時間がきたので最後まで見ることなく駅に向かったが、駅の改札近くでも練習している女の子たちがいた。彼女たちはアイドル風の衣裳を着ていたので、彼女たちのステージを見たかったなあ、と思いながら、ホームに。
ウィングホールでお見せした映像については、当日来てくれたお客さんだけの秘密にしておこう。おそらく、何を上映したか知られたら、いろいろと複雑なことになりそうだ。
イベントは楽しく終わった。草壁氏とカシワギ氏の話術に助けられて、一応の形を為すことができたと思う。
9月11日に「前夜祭」がとれて、いよいよ本編がはじまる。今日はその予告編のつもりでイベントを行ったのだが、予告編にしては、最終兵器を出してしまったような満足感がある。あとは今回の映像でインパクト受けた人向けに、余りの映像を見せて行く補充的なイベントになるおそれすらある。
10月にもこの「HELP!」を開催する予定まで決まった。
毎月できるのなら、このイベントをアイドル情報の発信基地にしてしまうことも可能だ。僕はそれを狙っている。いや、今、狙う事に決めた。
打ち上げで帰ったのが午前3時。まずまずの満足感。
ビデオを山ほど用意したが、1本を2時間流しても面白いものばかりだ。
どこまで見て打ち切るかのタイミングに非常に困る。
O-CATでダンスコンテストをしているので、まずはそれをしばらく観戦。
いつもこの界隈で練習しているダンスを発表しているという感じだ。ヒップホップが中心なのが、実はちょっと興醒め。僕は時間がきたので最後まで見ることなく駅に向かったが、駅の改札近くでも練習している女の子たちがいた。彼女たちはアイドル風の衣裳を着ていたので、彼女たちのステージを見たかったなあ、と思いながら、ホームに。
ウィングホールでお見せした映像については、当日来てくれたお客さんだけの秘密にしておこう。おそらく、何を上映したか知られたら、いろいろと複雑なことになりそうだ。
イベントは楽しく終わった。草壁氏とカシワギ氏の話術に助けられて、一応の形を為すことができたと思う。
9月11日に「前夜祭」がとれて、いよいよ本編がはじまる。今日はその予告編のつもりでイベントを行ったのだが、予告編にしては、最終兵器を出してしまったような満足感がある。あとは今回の映像でインパクト受けた人向けに、余りの映像を見せて行く補充的なイベントになるおそれすらある。
10月にもこの「HELP!」を開催する予定まで決まった。
毎月できるのなら、このイベントをアイドル情報の発信基地にしてしまうことも可能だ。僕はそれを狙っている。いや、今、狙う事に決めた。
打ち上げで帰ったのが午前3時。まずまずの満足感。
はだしのゲンからディズニー・オン・アイス
2004年8月14日 趣味
ケーブルテレビで「はだしのゲン」三部作などを見ていると、サウンドアーチストの安井献くんから電話がかかってきた。ディズニー・オン・アイスのお誘いだ。もちろん、ホイホイのって見に行くことにした。フットワークが身上なのだ。
ディズニー・オン・アイス、今回のタイトルは「プリンセス・クラシックス」
ウィングホールのサイトで「サブカル界のプリンス」と称された僕にとって、うってつけの演目だ。
行ってみると大阪城ホールは親子連れとディズニー好きでごった返している。父親と思しき人を除外すれば、男性の比率は極端に低い。トイレだって、いつもは男性用のところが女性用に変わっており、男性はかなり遠回りして数少ないトイレまで遠征するしかない。しかも、遠征してたどりついたトイレが、がらがらに空いているのだ。
グッズは、ポップコーンが1300円、かき氷が1800円、暴利が通れば道理は引っ込むのか。きっとファンは中味ではなく、その容れ物がほしくて買うのだ。かき氷の容れ物なんて、安ければ絶対ほしいと思うような、いいデザインだった。一口で言えば、骨つぼみたいな容れ物なのだ。かと思いきや、ごみ袋にその価値あるはずの容れ物がポイと捨ててあったりして、まったくディズニーファンというのは、何を考えているのかわからない。
内容は、アラジン、眠れる森の美女、リトルマーメイド、ムーラン、白雪姫、美女と野獣のダイジェストが第一部。後半はシンデレラで、最後の大舞踏会では第一部の主人公たちも駆け付けるという、夢のようなステージだ。ミッキーとミニーも登場する。
安井くんはアイススケートとミュージカルの組み合わせに違和感を覚えたようだ。僕は何でもありなので、平気。いや、きっと違和感はあるのだろうが、「この組み合わせをちょっと変えれば面白いんじゃないか」と思ったりした。このステージでは、会話の際もスケートをしながらの会話だ。この「スケート」の部分を空白にして、たとえば、「そろばん」なんて代入したらどうだろう。普通のミュージカルなのに、何をするときも、登場人物は常にそろばんで計算をしているのだ。他に代入するものとして、「嘔吐」「シャワー」「素振り」「手ばな」「ルームランナー」なんて考えてみた。「素振りミュージカル」なんてすぐにも出来そうだ。「スブリング・ディズニー」なんて。「スブリング」は「素振りしながら」というほどの意味の言葉で、今、僕が考えた。
さて、明日15日は芦原橋のウィングホールでイベントだ。ここ2、3日は当日かけるビデオを選んだり探したりチェックしたり、という日々が続いていたのだが、時間が足りなくて、「あー、あのビデオ、どこだったかな」の連続だ。おまけに、もともと好きで残している映像なので、ついつい見入ってしまいはかどらない。でも、数で勝負だ。持って行ったビデオをポイントの箇所だけ一通り見ても、優に数時間はあるだろう。お楽しみに。
ディズニー・オン・アイス、今回のタイトルは「プリンセス・クラシックス」
ウィングホールのサイトで「サブカル界のプリンス」と称された僕にとって、うってつけの演目だ。
行ってみると大阪城ホールは親子連れとディズニー好きでごった返している。父親と思しき人を除外すれば、男性の比率は極端に低い。トイレだって、いつもは男性用のところが女性用に変わっており、男性はかなり遠回りして数少ないトイレまで遠征するしかない。しかも、遠征してたどりついたトイレが、がらがらに空いているのだ。
グッズは、ポップコーンが1300円、かき氷が1800円、暴利が通れば道理は引っ込むのか。きっとファンは中味ではなく、その容れ物がほしくて買うのだ。かき氷の容れ物なんて、安ければ絶対ほしいと思うような、いいデザインだった。一口で言えば、骨つぼみたいな容れ物なのだ。かと思いきや、ごみ袋にその価値あるはずの容れ物がポイと捨ててあったりして、まったくディズニーファンというのは、何を考えているのかわからない。
内容は、アラジン、眠れる森の美女、リトルマーメイド、ムーラン、白雪姫、美女と野獣のダイジェストが第一部。後半はシンデレラで、最後の大舞踏会では第一部の主人公たちも駆け付けるという、夢のようなステージだ。ミッキーとミニーも登場する。
安井くんはアイススケートとミュージカルの組み合わせに違和感を覚えたようだ。僕は何でもありなので、平気。いや、きっと違和感はあるのだろうが、「この組み合わせをちょっと変えれば面白いんじゃないか」と思ったりした。このステージでは、会話の際もスケートをしながらの会話だ。この「スケート」の部分を空白にして、たとえば、「そろばん」なんて代入したらどうだろう。普通のミュージカルなのに、何をするときも、登場人物は常にそろばんで計算をしているのだ。他に代入するものとして、「嘔吐」「シャワー」「素振り」「手ばな」「ルームランナー」なんて考えてみた。「素振りミュージカル」なんてすぐにも出来そうだ。「スブリング・ディズニー」なんて。「スブリング」は「素振りしながら」というほどの意味の言葉で、今、僕が考えた。
さて、明日15日は芦原橋のウィングホールでイベントだ。ここ2、3日は当日かけるビデオを選んだり探したりチェックしたり、という日々が続いていたのだが、時間が足りなくて、「あー、あのビデオ、どこだったかな」の連続だ。おまけに、もともと好きで残している映像なので、ついつい見入ってしまいはかどらない。でも、数で勝負だ。持って行ったビデオをポイントの箇所だけ一通り見ても、優に数時間はあるだろう。お楽しみに。