666、もとい616(by神)
2006年5月20日 音楽
あの宇都宮泰氏から、怪文書が送られてきていた。
アポカリプスの「666」の数字の真中の「6」が消されて「1」に訂正されている。
そして、訂正印は「神」の名が!
また動物園前のフェスティバルゲートのブリッジで、6月16日に隠秘的音楽の謎解きイベントが行われるらしいのだ。
「666」を使うあたり、まさに直球。
宇都宮氏のレクチャーは、「トクサノカンダカラ」(十種の神宝、というと、呪術バリバリで、これもまた直球だったか)「エンジン」と見て来たが、錬金術の現場を覗き見るかの印象だった。
前回の予告では、6月16日のテーマは「アンチキリスト」だというのだ。
このイベントでブリッジに行くときは、「動物園前」「フェスティバルゲート」「ブリッジ」という単語すべてに隠された意味があるように思えてくるから不思議だ。
「動物園前」=「プレ獣領域」
「フェスティバルゲート」=「まつろわぬ者が祭りに至る門」
「ブリッジ」=「異界への架け橋」
超訳してみたら雰囲気出るかと思ったが、ちょっと失敗か?
アポカリプスの「666」の数字の真中の「6」が消されて「1」に訂正されている。
そして、訂正印は「神」の名が!
また動物園前のフェスティバルゲートのブリッジで、6月16日に隠秘的音楽の謎解きイベントが行われるらしいのだ。
「666」を使うあたり、まさに直球。
宇都宮氏のレクチャーは、「トクサノカンダカラ」(十種の神宝、というと、呪術バリバリで、これもまた直球だったか)「エンジン」と見て来たが、錬金術の現場を覗き見るかの印象だった。
前回の予告では、6月16日のテーマは「アンチキリスト」だというのだ。
このイベントでブリッジに行くときは、「動物園前」「フェスティバルゲート」「ブリッジ」という単語すべてに隠された意味があるように思えてくるから不思議だ。
「動物園前」=「プレ獣領域」
「フェスティバルゲート」=「まつろわぬ者が祭りに至る門」
「ブリッジ」=「異界への架け橋」
超訳してみたら雰囲気出るかと思ったが、ちょっと失敗か?
と、いうわけで、録画したまま見ていなかったマイケル・ムーアの「華氏911」を見た。
9月11日の同時多発テロ、イラク虐殺とたどるブッシュ大統領に対して、 NOをつきつける映画。社会派バラエティとでもいうのか、マイケル・ムーア映画とでもジャンル分けしたくなるような味わいがある。
ドキュメンタリー映画ではあるが、はっきりとマイケル・ムーアの言いたいことがあって、映像はそれを面白おかしく、時には情動をもって観客に見せるための道具として使われている。
『サブカル真論』でも、マイケル・ムーアの解説は映像を自分の都合いいようにリードしている、という指摘があった。違うナレーションをつければ、違うイメージが植え付けられるし、マイケル・ムーアの説明は蛇足なんじゃないか、と。
でも、それはかまわないんじゃないか。
だって、映画なんだもん。
そういうのを映画って呼ぶんじゃなかったっけ。
わざとらしさも、許せる、という範囲をこえて、まさにわざとやっているんじゃないか、という印象を受けた。
ふだんテレビのワイドショーなど見ていると、ミスリーディングがいやというほどあふれている。そういう番組を見て、鵜呑みにしてしまう人だっているのだ。
マイケル・ムーアは明らかに、FOXテレビを見てイラク侵略に拍手を送った一般人にメッセージが届くように、あからさまな手段を使っているのだ。
言ってみれば、マイケル・ムーアはドキュメンタリー界の寅さんなのだ。ベタだが、多くの人が見る。
この映画には批判も多いのだろう。『サブカル真論』読むかぎりではボロクソだった。でも、じゃあ、小泉首相をサカナにした反小泉映画が日本にあるのか。それは映画祭でグランプリをとって、映画館を満員にすることができるのか。
あるいは、マイケル・ムーアの本作以外にも、世界には多くのイラク反戦ドキュメンタリ−映画はあるだろう。でも、それらの映画は近所の映画館でロードショー公開されたのか。
そう考えただけで、この映画には意味がある、と言わざるを得ない。
この映画を面白く見たせいか、批判を聞くと、「それはないものねだりなのでは」と感じるのだ。
ただし、この映画も作られてから年月がたってしまった。
現在では、911のテロがアルカイダの仕業なのかどうかも疑わしくなっている。
http://tanakanews.com/g0516WTC.htm
反ブッシュの視点は相変わらずでかまわないので、マイケル・ムーアによる続編が見たいところだ。日本の観客は反ブッシュとか、もう食傷気味なのかな?
ところで、マイケル・ムーアの近況はというと、次作では健康産業にメスを入れるらしい。
彼のサイトでは「ヘルスケア・ホラー・ストーリー」を募集している。
(このサイト、日本語版もあったのに、あっけなく終わってしまった!)
http://www.michaelmoore.com/
9月11日の同時多発テロ、イラク虐殺とたどるブッシュ大統領に対して、 NOをつきつける映画。社会派バラエティとでもいうのか、マイケル・ムーア映画とでもジャンル分けしたくなるような味わいがある。
ドキュメンタリー映画ではあるが、はっきりとマイケル・ムーアの言いたいことがあって、映像はそれを面白おかしく、時には情動をもって観客に見せるための道具として使われている。
『サブカル真論』でも、マイケル・ムーアの解説は映像を自分の都合いいようにリードしている、という指摘があった。違うナレーションをつければ、違うイメージが植え付けられるし、マイケル・ムーアの説明は蛇足なんじゃないか、と。
でも、それはかまわないんじゃないか。
だって、映画なんだもん。
そういうのを映画って呼ぶんじゃなかったっけ。
わざとらしさも、許せる、という範囲をこえて、まさにわざとやっているんじゃないか、という印象を受けた。
ふだんテレビのワイドショーなど見ていると、ミスリーディングがいやというほどあふれている。そういう番組を見て、鵜呑みにしてしまう人だっているのだ。
マイケル・ムーアは明らかに、FOXテレビを見てイラク侵略に拍手を送った一般人にメッセージが届くように、あからさまな手段を使っているのだ。
言ってみれば、マイケル・ムーアはドキュメンタリー界の寅さんなのだ。ベタだが、多くの人が見る。
この映画には批判も多いのだろう。『サブカル真論』読むかぎりではボロクソだった。でも、じゃあ、小泉首相をサカナにした反小泉映画が日本にあるのか。それは映画祭でグランプリをとって、映画館を満員にすることができるのか。
あるいは、マイケル・ムーアの本作以外にも、世界には多くのイラク反戦ドキュメンタリ−映画はあるだろう。でも、それらの映画は近所の映画館でロードショー公開されたのか。
そう考えただけで、この映画には意味がある、と言わざるを得ない。
この映画を面白く見たせいか、批判を聞くと、「それはないものねだりなのでは」と感じるのだ。
ただし、この映画も作られてから年月がたってしまった。
現在では、911のテロがアルカイダの仕業なのかどうかも疑わしくなっている。
http://tanakanews.com/g0516WTC.htm
反ブッシュの視点は相変わらずでかまわないので、マイケル・ムーアによる続編が見たいところだ。日本の観客は反ブッシュとか、もう食傷気味なのかな?
ところで、マイケル・ムーアの近況はというと、次作では健康産業にメスを入れるらしい。
彼のサイトでは「ヘルスケア・ホラー・ストーリー」を募集している。
(このサイト、日本語版もあったのに、あっけなく終わってしまった!)
http://www.michaelmoore.com/
『サブカル真論』を読んだ。「サブカル・マロン」と読むのかな、と思ってたら、そんな甘いものではなく、第3章に至っては、何を言っているのか頭を悩ませるほどの堅い本だった。
本書はサブカルチャーをテ−マに、日本の社会、文化状況を語り合ったシンポジウムの記録。
出版は去年なのだが、何を今さらサブカルなのか、と思わせる。本書は、まさに、どうしてサブカルが衰退してしまったのかがテーマなのである。
第1章「日本−マンガ−アジア」
江川達也、イ・ヒョンソク、宮台真司
イ・ヒョンソクは、つい最近出版されたマンガ『軍バリ』の原作者でもある。
マンガについて、日韓の漫画文化事情の違いも交えて語る
第2章「総括サブカル、そして新たな地平に」
中森明夫、宮崎哲弥、宮台真司
80年代の新人類、サブカルと現在の違いなどを語る。
第3章「映画から見たサブカルの現状と展望」
松田政男、森達也、宮台真司
マイケル・ムーアの「華氏911」を題材に、映画と社会を語る。
あとがきの「文化的表現の沈滞と現実秩序の再帰性〜文化的表現の機能分析序説〜」は宮台氏がまとめており、その全文をサイトで読むことができる。
http://www.miyadai.com/index.php?itemid=267&catid=4
「サブカルチャー」とは、もともとシカゴ学派の社会学で生まれた言葉で、翻訳すると「下位文化」になる。「下位」に優劣の意味はなく、「アングラ」に近い意味合い。
時代が進んで、サブカルチャーはカウンターカルチャーを指す言葉になる。
そして、現在。リオタール的に言えば「大きな物語」が消えて「小さな物語」ばかりになる。共通の趣味だの思い出なんてものがなくなり、タコツボ化、宮台の言葉では「島宇宙化」が進む。昔はアニメオタクといえば、アニメなら全部見ていたが、今では放送中のテレビアニメを制覇するだけでも不可能に近い。さらにオリジナル作品とか、アーカイブスをあわせると、とうてい個人の手に余る。一口にアニメオタクと言っても、それぞれ見ているアニメが違っていたりするのだ。
このサブカルの流れは、個人の歴史でたどると、たとえば
政治野郎(セクト野郎)〜アングラ野郎(状況劇場)〜諧謔野郎(プログレ野郎のキャンディ−ズ賛歌)〜新人類的閉鎖野郎(わかるやつにはわかる)へとたどられる。
この「わかるやつにはわかる」は「やなやつごっこ」(性的スキルのみせびらかし、マニア知識のひけらかし)を生んだが、動きが下方、地方に拡大するにつれ、「おいていかれたくない」(新人類)という心情に変化し、さらには「どうせオイラは」(オタク)になり、現在に至る。
また、80年代のサブカルと言っても、前半は「中森明夫的」後半は「秋元康的」である。両者は楽屋落ちという共通点があるが、後者はサブカルの担い手が拡大しているがゆえに、万人が知る楽屋である、というところが決定的に違う。
差別語としての「サブカル」は「ヘタレどもが不安を埋め合わせるためのおしゃべり」みたいなニュアンスで、「自意識系」の別名である。これは痛々しさの自己表現で、エヴァのシンジみたいな奴を思い起こせば足りる。
以上、本書からの適当な抜粋とか、僕なりの付け加えとか。
本書では、宮台はある究極の選択を持ち出す。
「幸福だけどサブカルが衰退している社会と、そうじゃないけどサブカルが盛り上がっている社会と、どっちがいい?」
サブカルが島宇宙化によって衰退したのが事実だとして、サブカルは必要なのか?に対する問いに、宮台は上の究極の選択から答えを出している。
社会が幸福でサブカルが沈滞するのを許容できるのかどうか。豊かだけどつまらない社会と、貧乏だけど面白い社会、どっちがいいのか?
その答えによって、サブカルが必要なのかどうかがわかる。
この究極の選択は、ニュアンスは違うのだが、個人の生き方として置き換えると、わかりやすい。
「つまらない仕事で1日のほとんどを費やすけど、収入が多い」or「貧乏だけど、毎日面白く過ごしている」
さて、どっち?
僕は社会人になった当初は前者の道を歩んでいたが、今や後者の道に乗り換えて、もはや軌道修正ができなくなってしまった。
所持金が千円をきって、次の給料日(来月15日)まで耐え忍ぶ現在、どうにかならんのか、貧乏ゆえに死ぬぞ、と思いつつ、人工衛星の周回軌道は落ち続けることによって回っていくのだ。
本書はサブカルチャーをテ−マに、日本の社会、文化状況を語り合ったシンポジウムの記録。
出版は去年なのだが、何を今さらサブカルなのか、と思わせる。本書は、まさに、どうしてサブカルが衰退してしまったのかがテーマなのである。
第1章「日本−マンガ−アジア」
江川達也、イ・ヒョンソク、宮台真司
イ・ヒョンソクは、つい最近出版されたマンガ『軍バリ』の原作者でもある。
マンガについて、日韓の漫画文化事情の違いも交えて語る
第2章「総括サブカル、そして新たな地平に」
中森明夫、宮崎哲弥、宮台真司
80年代の新人類、サブカルと現在の違いなどを語る。
第3章「映画から見たサブカルの現状と展望」
松田政男、森達也、宮台真司
マイケル・ムーアの「華氏911」を題材に、映画と社会を語る。
あとがきの「文化的表現の沈滞と現実秩序の再帰性〜文化的表現の機能分析序説〜」は宮台氏がまとめており、その全文をサイトで読むことができる。
http://www.miyadai.com/index.php?itemid=267&catid=4
「サブカルチャー」とは、もともとシカゴ学派の社会学で生まれた言葉で、翻訳すると「下位文化」になる。「下位」に優劣の意味はなく、「アングラ」に近い意味合い。
時代が進んで、サブカルチャーはカウンターカルチャーを指す言葉になる。
そして、現在。リオタール的に言えば「大きな物語」が消えて「小さな物語」ばかりになる。共通の趣味だの思い出なんてものがなくなり、タコツボ化、宮台の言葉では「島宇宙化」が進む。昔はアニメオタクといえば、アニメなら全部見ていたが、今では放送中のテレビアニメを制覇するだけでも不可能に近い。さらにオリジナル作品とか、アーカイブスをあわせると、とうてい個人の手に余る。一口にアニメオタクと言っても、それぞれ見ているアニメが違っていたりするのだ。
このサブカルの流れは、個人の歴史でたどると、たとえば
政治野郎(セクト野郎)〜アングラ野郎(状況劇場)〜諧謔野郎(プログレ野郎のキャンディ−ズ賛歌)〜新人類的閉鎖野郎(わかるやつにはわかる)へとたどられる。
この「わかるやつにはわかる」は「やなやつごっこ」(性的スキルのみせびらかし、マニア知識のひけらかし)を生んだが、動きが下方、地方に拡大するにつれ、「おいていかれたくない」(新人類)という心情に変化し、さらには「どうせオイラは」(オタク)になり、現在に至る。
また、80年代のサブカルと言っても、前半は「中森明夫的」後半は「秋元康的」である。両者は楽屋落ちという共通点があるが、後者はサブカルの担い手が拡大しているがゆえに、万人が知る楽屋である、というところが決定的に違う。
差別語としての「サブカル」は「ヘタレどもが不安を埋め合わせるためのおしゃべり」みたいなニュアンスで、「自意識系」の別名である。これは痛々しさの自己表現で、エヴァのシンジみたいな奴を思い起こせば足りる。
以上、本書からの適当な抜粋とか、僕なりの付け加えとか。
本書では、宮台はある究極の選択を持ち出す。
「幸福だけどサブカルが衰退している社会と、そうじゃないけどサブカルが盛り上がっている社会と、どっちがいい?」
サブカルが島宇宙化によって衰退したのが事実だとして、サブカルは必要なのか?に対する問いに、宮台は上の究極の選択から答えを出している。
社会が幸福でサブカルが沈滞するのを許容できるのかどうか。豊かだけどつまらない社会と、貧乏だけど面白い社会、どっちがいいのか?
その答えによって、サブカルが必要なのかどうかがわかる。
この究極の選択は、ニュアンスは違うのだが、個人の生き方として置き換えると、わかりやすい。
「つまらない仕事で1日のほとんどを費やすけど、収入が多い」or「貧乏だけど、毎日面白く過ごしている」
さて、どっち?
僕は社会人になった当初は前者の道を歩んでいたが、今や後者の道に乗り換えて、もはや軌道修正ができなくなってしまった。
所持金が千円をきって、次の給料日(来月15日)まで耐え忍ぶ現在、どうにかならんのか、貧乏ゆえに死ぬぞ、と思いつつ、人工衛星の周回軌道は落ち続けることによって回っていくのだ。
クラフト=エビング変態性慾ノ心理
2006年5月17日 読書
クラフト=エビングの『變態性慾ノ心理』を読んだ。
リヒャルト・フォン・クラフト=エビングが19世紀に出した性倒錯に関する著作から、その症例だけを集めたのが、この本だ。
大きく3つに分けられている。
1、サディズム(能動的残虐性と欲動をともなう暴力)
2、マゾヒズム(残酷さと暴力に受け身で耐えることと性欲の関係)
3、フェティシズム(性欲が女性の身体の一部、あるいは女性が身につけている物の観念と結びつくこと)
19世紀の性科学なので、遺伝素因とともに、器質的異常が考察されている。
たとえば、「母方の叔父と祖父は精神異常、女兄弟の一人が癲癇で、もう一人は偏頭痛。両親は興奮気質」などの遺伝素因。
「頭蓋骨は平均以上のサイズだが、左右非対称。右耳は左よりも小さい。猪首。ペニスはたいへん発達しており、包皮はない」などの器質的異常。
さらに、「不安や精神の不安定から自慰が疑われる」など、オナニーの害悪が常識だった時代なのが、懐かしい。
サディズムには、切り裂きジャックなどの殺人鬼的症例がずらっと並ぶ。
でも、面白いと思ったのは、こんな症例。
商人、40才:彼のもっとも強力な性的妄想は腕を肩までずっぽり女性のヴァギナに差し込み、中を探るというものだった。
マゾヒズムには、娼婦を買って放置プレイさせたり、靴フェチなどが並ぶ。
パリ在住の紳士:女性に「侯爵夫人」と名乗らせ、自分は「伯爵」を演じる。毎回、やることの顛末は決まっている。伯爵が侯爵夫人にいたずらをし、侯爵夫人は激怒する(しなくてはならない)。控えていた召使いが出て来て、伯爵を追い出す。この同じストーリーを毎回繰り返していた。
靴フェチの症例が多くて、面白い。
少女の靴を数日借りて返す50才の聖職者。
靴屋の店先でオナニーしててつかまった34才既婚者。
女性に「汗まみれの私の足をなめろ、さもなければ猛獣に食わせるぞ」とか脅迫状を書いてもらう52才。
M氏32才が重度の靴フェチから逃れるためにとった方法というのが、面白かった。
婦人用ブーツを買って来て、毎日ブーツにキスをしてはこう言い聞かせる。
「どうして自分はこのブーツに接吻すると勃起してしまうのだろうか。単なる革の切れ端にすぎないのに」
また別の人物は、次のような涙ぐましい努力をしている。
ベッドの上に靴をぶらさげ、妻との性交時に、靴を見る。そして、妻を靴だと思い込むことで、セックスを成功させるのだ。
フェティシズムの章では、ハンカチフェチだのエプロンフェチだの皮膚フェチだの。
「ある女性の夫」は、妻がかつらをかぶると、充実したセックスをすることができた。ただ、同じかつらの効き目は2週間ほどで、髪型や長さ、色などを変えたかつらを使って、また性欲を復活させていた。5年後には、この夫婦には2人のこどもと72個のかつらがもたらされていた、という。
X氏、29才、公務員は、むしょうに裸足で道路を歩きたくなり、強烈に欲情する症例。おさえようとすると、苦痛と痙攣、心臓の動悸を感じたというから、尋常じゃない。
僕が勝手に考えた標語に「萌えとはフェチにいたる病である」というのがある。
この本で症例としてあげられているフェティシズムの数々と、属性に萌えるのは、程度の違いだけで、同じようなもんじゃないか、と思っていた。
でも、これらフェティシズムで自ら苦しんでいる人々を見ると、「萌え」にはそこまでつきつめた感覚はないな、と思った。だって、「萌え」たばっかりだし。こう言い換えるか。
「萌えとはフェチにはいたらぬ病である」
リヒャルト・フォン・クラフト=エビングが19世紀に出した性倒錯に関する著作から、その症例だけを集めたのが、この本だ。
大きく3つに分けられている。
1、サディズム(能動的残虐性と欲動をともなう暴力)
2、マゾヒズム(残酷さと暴力に受け身で耐えることと性欲の関係)
3、フェティシズム(性欲が女性の身体の一部、あるいは女性が身につけている物の観念と結びつくこと)
19世紀の性科学なので、遺伝素因とともに、器質的異常が考察されている。
たとえば、「母方の叔父と祖父は精神異常、女兄弟の一人が癲癇で、もう一人は偏頭痛。両親は興奮気質」などの遺伝素因。
「頭蓋骨は平均以上のサイズだが、左右非対称。右耳は左よりも小さい。猪首。ペニスはたいへん発達しており、包皮はない」などの器質的異常。
さらに、「不安や精神の不安定から自慰が疑われる」など、オナニーの害悪が常識だった時代なのが、懐かしい。
サディズムには、切り裂きジャックなどの殺人鬼的症例がずらっと並ぶ。
でも、面白いと思ったのは、こんな症例。
商人、40才:彼のもっとも強力な性的妄想は腕を肩までずっぽり女性のヴァギナに差し込み、中を探るというものだった。
マゾヒズムには、娼婦を買って放置プレイさせたり、靴フェチなどが並ぶ。
パリ在住の紳士:女性に「侯爵夫人」と名乗らせ、自分は「伯爵」を演じる。毎回、やることの顛末は決まっている。伯爵が侯爵夫人にいたずらをし、侯爵夫人は激怒する(しなくてはならない)。控えていた召使いが出て来て、伯爵を追い出す。この同じストーリーを毎回繰り返していた。
靴フェチの症例が多くて、面白い。
少女の靴を数日借りて返す50才の聖職者。
靴屋の店先でオナニーしててつかまった34才既婚者。
女性に「汗まみれの私の足をなめろ、さもなければ猛獣に食わせるぞ」とか脅迫状を書いてもらう52才。
M氏32才が重度の靴フェチから逃れるためにとった方法というのが、面白かった。
婦人用ブーツを買って来て、毎日ブーツにキスをしてはこう言い聞かせる。
「どうして自分はこのブーツに接吻すると勃起してしまうのだろうか。単なる革の切れ端にすぎないのに」
また別の人物は、次のような涙ぐましい努力をしている。
ベッドの上に靴をぶらさげ、妻との性交時に、靴を見る。そして、妻を靴だと思い込むことで、セックスを成功させるのだ。
フェティシズムの章では、ハンカチフェチだのエプロンフェチだの皮膚フェチだの。
「ある女性の夫」は、妻がかつらをかぶると、充実したセックスをすることができた。ただ、同じかつらの効き目は2週間ほどで、髪型や長さ、色などを変えたかつらを使って、また性欲を復活させていた。5年後には、この夫婦には2人のこどもと72個のかつらがもたらされていた、という。
X氏、29才、公務員は、むしょうに裸足で道路を歩きたくなり、強烈に欲情する症例。おさえようとすると、苦痛と痙攣、心臓の動悸を感じたというから、尋常じゃない。
僕が勝手に考えた標語に「萌えとはフェチにいたる病である」というのがある。
この本で症例としてあげられているフェティシズムの数々と、属性に萌えるのは、程度の違いだけで、同じようなもんじゃないか、と思っていた。
でも、これらフェティシズムで自ら苦しんでいる人々を見ると、「萌え」にはそこまでつきつめた感覚はないな、と思った。だって、「萌え」たばっかりだし。こう言い換えるか。
「萌えとはフェチにはいたらぬ病である」
大森望と豊崎由美共著の『文学賞メッタ斬り!』を読んだ。
芥川賞、直木賞から、あらゆる文学賞まで、2人が語りつくす。
これがまあ、痛快。
最近気になっているライトノベルについては、大森がこう発言している。
「アニメとかゲームとか漫画とかのおたく文化から出て来た同世代向けの小説」
わかりやすい!
本書の各章のしめくくりには、まとめとして、「文学賞の心得」が書いてある。
「芥川賞は、目利きじゃない。村上春樹も島田雅彦も高橋源一郎も逃している」
「直木賞は、賞を与えるタイミングを間違えている」
「江戸川乱歩賞とは、ミステリ界のセンター入試である」
などなど。
ブックガイドとしても読めるが、一番の読みどころは、ROUND4までに語られる、選考委員と選評の面白さ。
選考委員のキャラクター、選評の味わい。たまに単行本を読んでいて、巻末に選評が載っているのを読むと、これが滅法面白かったりした記憶はあるが、雑誌を買ってまでその選評を読んだことはなかった。これは面白そうだ。
たとえば、こんな感じ。
豊崎「とにかく今、芥川賞の行方を左右してるのは宮本輝なんですよ。とりあえず、テルちゃんに読ませなきゃいけないわけ。テルちゃんでもわかる日本語、テルちゃんでもわかる物語、それが芥川賞への近道」
豊崎「シンちゃん(石原慎太郎)もひどいでしょっ!テルちゃんもシンちゃんも、たぶん二十世紀後半の現代文学とか読んでないもん。このひとたち、いわゆる新しい小説なんてものを絶対読まないタイプ」
大森「直木賞と芥川賞の選評をまとめて読んですごいと思ったのは、『もう一作見たい』が常套句になっているところ。あらゆる名作がこれで葬り去られているという、最強の決め台詞」
下半身のことを言いたがる渡辺淳一、タイトルにうるさくいつも怒っている宮本輝、世俗を越えた津本陽などなど。
ROUND4「選考委員と選評を斬る!」のまとめ(文学賞の心得)は、こうだ。
「文学賞の選評は、選考委員にキャラ萌えして味わえ」
今までは賞をとった作品だからといった理由で本を読んだことがあまりなかったが、このへん、ちょっと意識して読んでみるのも面白いかもしれない。
芥川賞、直木賞から、あらゆる文学賞まで、2人が語りつくす。
これがまあ、痛快。
最近気になっているライトノベルについては、大森がこう発言している。
「アニメとかゲームとか漫画とかのおたく文化から出て来た同世代向けの小説」
わかりやすい!
本書の各章のしめくくりには、まとめとして、「文学賞の心得」が書いてある。
「芥川賞は、目利きじゃない。村上春樹も島田雅彦も高橋源一郎も逃している」
「直木賞は、賞を与えるタイミングを間違えている」
「江戸川乱歩賞とは、ミステリ界のセンター入試である」
などなど。
ブックガイドとしても読めるが、一番の読みどころは、ROUND4までに語られる、選考委員と選評の面白さ。
選考委員のキャラクター、選評の味わい。たまに単行本を読んでいて、巻末に選評が載っているのを読むと、これが滅法面白かったりした記憶はあるが、雑誌を買ってまでその選評を読んだことはなかった。これは面白そうだ。
たとえば、こんな感じ。
豊崎「とにかく今、芥川賞の行方を左右してるのは宮本輝なんですよ。とりあえず、テルちゃんに読ませなきゃいけないわけ。テルちゃんでもわかる日本語、テルちゃんでもわかる物語、それが芥川賞への近道」
豊崎「シンちゃん(石原慎太郎)もひどいでしょっ!テルちゃんもシンちゃんも、たぶん二十世紀後半の現代文学とか読んでないもん。このひとたち、いわゆる新しい小説なんてものを絶対読まないタイプ」
大森「直木賞と芥川賞の選評をまとめて読んですごいと思ったのは、『もう一作見たい』が常套句になっているところ。あらゆる名作がこれで葬り去られているという、最強の決め台詞」
下半身のことを言いたがる渡辺淳一、タイトルにうるさくいつも怒っている宮本輝、世俗を越えた津本陽などなど。
ROUND4「選考委員と選評を斬る!」のまとめ(文学賞の心得)は、こうだ。
「文学賞の選評は、選考委員にキャラ萌えして味わえ」
今までは賞をとった作品だからといった理由で本を読んだことがあまりなかったが、このへん、ちょっと意識して読んでみるのも面白いかもしれない。
谷町九丁目の伽奈泥庵で「みらくるんるん」展
おみそしる(菅田ミサ)とみるくてぃー(三好未来)によるアニメーションと絵の展示。
アニメーションはおみそしるの「蜘蛛女」「くるくるくる」「頭アイタ」、みるくてぃーの「plankton」がループして上映されている。音はなく、壁紙の模様が有機的に蠢いているかの風情がある。
アニメの絵柄は、まるでノートの落書きで、それがカラフルに動き、変態していくのは、サイケデリックな視覚体験だった。
アニメーションの原初を遡って追体験するような懐かしさもある。
伽奈泥庵に来るのは、切石の追悼イベント以来だから、けっこう月日をあけてしまった。
自宅が島之内にあった頃は、よく来ていた。チャイという飲み物をはじめて飲んだのもこの店だったし、閉店間際、イマジンが流れ、蝋燭の火だけになった店内で自分の命の儚さを感じたりもした。
今日はおみそしるが大学生だということもあってか、若いアーチストたちの集う店になったかの印象がある。
そんな若いお客さんの中で、僕のことを知っている人がいたのには驚いた。
知人でもないのに僕のことを知っているなんて、天下の雑学王である。
しかもマニアックな。
6月11日には、あがた森魚さんのライブもあるようだ。
また近いうちに寄ることになるかもしれない。
おみそしる(菅田ミサ)とみるくてぃー(三好未来)によるアニメーションと絵の展示。
アニメーションはおみそしるの「蜘蛛女」「くるくるくる」「頭アイタ」、みるくてぃーの「plankton」がループして上映されている。音はなく、壁紙の模様が有機的に蠢いているかの風情がある。
アニメの絵柄は、まるでノートの落書きで、それがカラフルに動き、変態していくのは、サイケデリックな視覚体験だった。
アニメーションの原初を遡って追体験するような懐かしさもある。
伽奈泥庵に来るのは、切石の追悼イベント以来だから、けっこう月日をあけてしまった。
自宅が島之内にあった頃は、よく来ていた。チャイという飲み物をはじめて飲んだのもこの店だったし、閉店間際、イマジンが流れ、蝋燭の火だけになった店内で自分の命の儚さを感じたりもした。
今日はおみそしるが大学生だということもあってか、若いアーチストたちの集う店になったかの印象がある。
そんな若いお客さんの中で、僕のことを知っている人がいたのには驚いた。
知人でもないのに僕のことを知っているなんて、天下の雑学王である。
しかもマニアックな。
6月11日には、あがた森魚さんのライブもあるようだ。
また近いうちに寄ることになるかもしれない。
ダンシングBANANA@大阪市中央卸売市場
2006年5月14日 アイドル大阪市中央卸売市場で、ダンスイベント。
2回ステージがあったのだが、ちょっと家を出るのが遅れて、2回目の午後1時30分の回だけを見る。
ロックあり、レゲエダンスあり、先日の天保山のダンスコンテストで見逃したキッズダンスチ−ムTiger Lilyも出たし、大阪エヴェッサのチアリーダーも出て来た。
ダンスのイベントはほとんど見たことがなかったので、曲の途中で平気で終わってしまうのが奇妙だった。サビがあって、最後にピシッと決めるような曲ではなく、えんえんと流れ続けるような音楽だからなのか。ダンサーは川で泳ぐみたいに、適度な時間踊っては上がっていくみたいだった。
イベント最後はダンシングBANANA。これは司会の人が言うように、「ダンス」とは一線を画した「ライブ」だった。
1.ヒビキ
2.大航海ランドスケープ
3.軌跡(ロックバージョン)
の3曲。
ダンスが演じられているあいだ、おとなしくしていたダンシングBANANAのファンが、豹変してオタク芸を爆発させていたのは、頼もしいかぎりだった。
ライブ終了後は、市場のイベントも終わりかけで、まぐろの解体とか屋台とか、おいしい部分には触れられずに帰った。
2回ステージがあったのだが、ちょっと家を出るのが遅れて、2回目の午後1時30分の回だけを見る。
ロックあり、レゲエダンスあり、先日の天保山のダンスコンテストで見逃したキッズダンスチ−ムTiger Lilyも出たし、大阪エヴェッサのチアリーダーも出て来た。
ダンスのイベントはほとんど見たことがなかったので、曲の途中で平気で終わってしまうのが奇妙だった。サビがあって、最後にピシッと決めるような曲ではなく、えんえんと流れ続けるような音楽だからなのか。ダンサーは川で泳ぐみたいに、適度な時間踊っては上がっていくみたいだった。
イベント最後はダンシングBANANA。これは司会の人が言うように、「ダンス」とは一線を画した「ライブ」だった。
1.ヒビキ
2.大航海ランドスケープ
3.軌跡(ロックバージョン)
の3曲。
ダンスが演じられているあいだ、おとなしくしていたダンシングBANANAのファンが、豹変してオタク芸を爆発させていたのは、頼もしいかぎりだった。
ライブ終了後は、市場のイベントも終わりかけで、まぐろの解体とか屋台とか、おいしい部分には触れられずに帰った。
正午からディスクピア日本橋でハレンチパンチ。
1.メガホン
2.急上昇JUMP↑
3.HIKARUステージ
4.ハッピーパラソル
5.じゃあねで指切りまたアシタ
「ハッピーパラソル」は新曲。
健康そうなアイドルだ。部活みたい。
鶴見はなぽーとブロッサムでダンシングBANANA。
まず午後2時のステージ
1.大航海ランドスケープ
2.ハッピーメイカー
3.ありがとう
4.軌跡
5.ダイビング・トゥ・ラブ
午後4時のステージ
1.ヒビキ(ダンスナンバー)
2.大航海ランドスケープ
3.チャイナドール(ダンスでメンバー紹介)
4.ありがとう
5.イッツオーライト
6.軌跡
今回は衣装も新たに、なかなかかっこいい。
午後7時からスタジオSTSライブ。
第1部
1.オープニング/ジュニアスペシャルダンスチーム(ハルカのダンスの切れ味ったらない。筋力相当ありそうだ)
2.マイアヒ/ステッパーズ
3.NO MORE CRY/タイフーンJr.
4.Growing Of My Heart/ペトラキッズ
5.プリティ・ヴォイス/トレード(新曲!)
6.桃色片想い/チックス
7.Baby My Heart/マシェリー
8.In the name of love/ファッションズ
9.浪漫/プリティーズ
10.ジェラシー/ミニミニclub
11.PUMP IT/Super Bubblez
第2部
1.SENSEI/ミュージカル選抜(TOUCHやプリッツからの7人。ミュージカルは見に行ってないが、この曲やったんだ。久々に聞いた)
2.MY FRIEND/三木幸美
3.Just Lovin’ You/桐生彩加
4.愛のカケラ/杉本めぐみ
5.Give Me Up/RISAKO & REINA
6.Love like candy floss/TOUCH
7.sexy,naughty,bitcy/ブラックベリーズ
8.King & Queen/プリッツ
9.Your Song/いちごっ娘(3月のライブの人気投票1位はいちごっ娘!)
10.Get’s Your Groove/いちごっ娘(いちごっ娘もミューズに次いでメジャーデビュー決定!おめでとう)
11.don’t you wanna see me (oh) tonight/ブラックベリーズ(現在、事情があってユニットから外れていた「リカ2」が駆け付けての特別ライブ。リカ2は衣装もなく、私服でダンスしていた。曲終わりでメンバー感動の涙)
1日中アイドル漬けで、幸せな1日。毎日こうだとこりゃ泣けてくる!
念のために心斎橋でおかめふくが路上やってないか、と寄ってみたが、やっぱり今日は中止だったようだ。
1.メガホン
2.急上昇JUMP↑
3.HIKARUステージ
4.ハッピーパラソル
5.じゃあねで指切りまたアシタ
「ハッピーパラソル」は新曲。
健康そうなアイドルだ。部活みたい。
鶴見はなぽーとブロッサムでダンシングBANANA。
まず午後2時のステージ
1.大航海ランドスケープ
2.ハッピーメイカー
3.ありがとう
4.軌跡
5.ダイビング・トゥ・ラブ
午後4時のステージ
1.ヒビキ(ダンスナンバー)
2.大航海ランドスケープ
3.チャイナドール(ダンスでメンバー紹介)
4.ありがとう
5.イッツオーライト
6.軌跡
今回は衣装も新たに、なかなかかっこいい。
午後7時からスタジオSTSライブ。
第1部
1.オープニング/ジュニアスペシャルダンスチーム(ハルカのダンスの切れ味ったらない。筋力相当ありそうだ)
2.マイアヒ/ステッパーズ
3.NO MORE CRY/タイフーンJr.
4.Growing Of My Heart/ペトラキッズ
5.プリティ・ヴォイス/トレード(新曲!)
6.桃色片想い/チックス
7.Baby My Heart/マシェリー
8.In the name of love/ファッションズ
9.浪漫/プリティーズ
10.ジェラシー/ミニミニclub
11.PUMP IT/Super Bubblez
第2部
1.SENSEI/ミュージカル選抜(TOUCHやプリッツからの7人。ミュージカルは見に行ってないが、この曲やったんだ。久々に聞いた)
2.MY FRIEND/三木幸美
3.Just Lovin’ You/桐生彩加
4.愛のカケラ/杉本めぐみ
5.Give Me Up/RISAKO & REINA
6.Love like candy floss/TOUCH
7.sexy,naughty,bitcy/ブラックベリーズ
8.King & Queen/プリッツ
9.Your Song/いちごっ娘(3月のライブの人気投票1位はいちごっ娘!)
10.Get’s Your Groove/いちごっ娘(いちごっ娘もミューズに次いでメジャーデビュー決定!おめでとう)
11.don’t you wanna see me (oh) tonight/ブラックベリーズ(現在、事情があってユニットから外れていた「リカ2」が駆け付けての特別ライブ。リカ2は衣装もなく、私服でダンスしていた。曲終わりでメンバー感動の涙)
1日中アイドル漬けで、幸せな1日。毎日こうだとこりゃ泣けてくる!
念のために心斎橋でおかめふくが路上やってないか、と寄ってみたが、やっぱり今日は中止だったようだ。
大泉実成の『萌えの研究』を読んだ。
綾波萌えではあったが、おたくではないノンフィクションライターが踏み込む「身近な異界」ルポ。
以下、各章の覚え書き。
「The world of "moe-ken"」
萌えの研究に入るまでの経緯。
本書では「萌え」を定義せず、できるだけその多様なあり方を、多様なまま「見る」ことに努める、と。
その「萌え」の定義について、ウィトゲンシュタインが『哲学探究』でゲームを例にとって「定義」について書いた部分を援用して、萌えを考える。
すなわち「互いに重なったり、交差したりしている複雑な類似性の網の目を見ている」
「家族的類似性」要するに、定義は難しいし、定義したとたんに漏れてしまうものがポロポロ出て来るってこと。
1、ライトノベル篇
文章の稚拙さにライトノベルを放り出したくなる大泉が、それでも読みすすめていると、少女を描いた1枚の挿絵にひとめぼれして、一気にのめりこむ。
ライトノベルを読みすすめるうちに、『ロードス島』みたいなテーブルトークRPGや、奈須きのこみたいな美少女ゲームなどのゲームを出自とするものに出会う。その作法にゲームの影響を見て取る。
若い世代がたとえば「ガンダム」は必須科目だけど、ビデオで見るには膨大な時間がかかるので、おさらいするためにノベライズを利用するなど、データベースとしてライトノベルを位置づける場合もある、というのが目から鱗。
今までにもライトノベルでノベライズ読んだことはあったけど、本家とは違う二次創作や番外編みたいな印象しか受けなかった。明らかに、世界が違う。大泉さん、若いおたくに騙されたんじゃありませんか?ノベライズをデータベースに使うなんてウソですよ!
2、根源の渦−テーブルトークRPG篇
で、テーブルトークRPGをやってみる。
これは自由度が高く、実人生に近いらしい。(僕はやったことない)
3、美少女ゲーム篇
これもMacユーザーの僕には未知の領域。
と、いうか、これ、エロゲーでしょ。
僕は成人映画とかAV、エロマンガ、エロアニメなどのポルノの分野にはまったく疎い。
同人誌というのも、思いかえしてみれば、基本的にはポルノだった。
なぜなんだろう。性欲も興味もあるのに、この手の流れに乗るのは時間のムダと思ってしまう。
ときめきメモリアルなどのゲ−ムは楽しくやったが、実際の恋愛で女の子となかよくなる方が断然いい。
オタクには世代間抗争というのがあって、第一世代はちょうど僕の年齢(40代)あたりらしい。
第2、第3世代が第1世代を「エロゲーもしないのに、何がわかるっていうんですか」と低く見るらしい。
そうか。世代によって、エロが中心にあるかどうかが違ってくるんだ。
少なくとも僕の世代だと、エロの代償としてアニメや漫画にのめりこむ、というのは表向きじゃないなあ。そんなのなかったし。
4、マンガ篇
「ネギま!」を頂点とするハーレム漫画を越えて、「ローゼンメイデン」が新しい道を歩んでいるとか。
ローゼンメイデンみたいな、高飛車な女(人形だけど)は苦手で、精神衛生上、あまりよろしくなくて、ちゃんと追っていない。人形が何か命令するたびに、「このボケ、バラバラにして燃やしたろか」と憤っていたのだ。
そんなにいいというのなら、再チャレンジしてみるか。
5、風雲アニメ篇
ここではアニメ最萌トーナメントを実況。
これは面白い。
アニメをちゃんと追えていない僕は、もっとしっかり毎週見なくては、と思いを新たにした。
極上生徒会とか、こいこい7とか、最初のうちは見てたけど、途中から録画したかしていないかも覚えていない。
ただ、マイメロディに萌えるのは、お門違いだ、と思った。このトーナメント(2005)でも、予選を勝ちあがっている。
あいつは可愛い顔をしているが、腹の立つウサギなのだ。
ローゼンメイデンの人形といい、マイメロといい、どうしてあんな腹立たしいキャラに萌えるのか。
M?
現役のおたくはまさに「Mの世代」なのでは?
綾波萌えではあったが、おたくではないノンフィクションライターが踏み込む「身近な異界」ルポ。
以下、各章の覚え書き。
「The world of "moe-ken"」
萌えの研究に入るまでの経緯。
本書では「萌え」を定義せず、できるだけその多様なあり方を、多様なまま「見る」ことに努める、と。
その「萌え」の定義について、ウィトゲンシュタインが『哲学探究』でゲームを例にとって「定義」について書いた部分を援用して、萌えを考える。
すなわち「互いに重なったり、交差したりしている複雑な類似性の網の目を見ている」
「家族的類似性」要するに、定義は難しいし、定義したとたんに漏れてしまうものがポロポロ出て来るってこと。
1、ライトノベル篇
文章の稚拙さにライトノベルを放り出したくなる大泉が、それでも読みすすめていると、少女を描いた1枚の挿絵にひとめぼれして、一気にのめりこむ。
ライトノベルを読みすすめるうちに、『ロードス島』みたいなテーブルトークRPGや、奈須きのこみたいな美少女ゲームなどのゲームを出自とするものに出会う。その作法にゲームの影響を見て取る。
若い世代がたとえば「ガンダム」は必須科目だけど、ビデオで見るには膨大な時間がかかるので、おさらいするためにノベライズを利用するなど、データベースとしてライトノベルを位置づける場合もある、というのが目から鱗。
今までにもライトノベルでノベライズ読んだことはあったけど、本家とは違う二次創作や番外編みたいな印象しか受けなかった。明らかに、世界が違う。大泉さん、若いおたくに騙されたんじゃありませんか?ノベライズをデータベースに使うなんてウソですよ!
2、根源の渦−テーブルトークRPG篇
で、テーブルトークRPGをやってみる。
これは自由度が高く、実人生に近いらしい。(僕はやったことない)
3、美少女ゲーム篇
これもMacユーザーの僕には未知の領域。
と、いうか、これ、エロゲーでしょ。
僕は成人映画とかAV、エロマンガ、エロアニメなどのポルノの分野にはまったく疎い。
同人誌というのも、思いかえしてみれば、基本的にはポルノだった。
なぜなんだろう。性欲も興味もあるのに、この手の流れに乗るのは時間のムダと思ってしまう。
ときめきメモリアルなどのゲ−ムは楽しくやったが、実際の恋愛で女の子となかよくなる方が断然いい。
オタクには世代間抗争というのがあって、第一世代はちょうど僕の年齢(40代)あたりらしい。
第2、第3世代が第1世代を「エロゲーもしないのに、何がわかるっていうんですか」と低く見るらしい。
そうか。世代によって、エロが中心にあるかどうかが違ってくるんだ。
少なくとも僕の世代だと、エロの代償としてアニメや漫画にのめりこむ、というのは表向きじゃないなあ。そんなのなかったし。
4、マンガ篇
「ネギま!」を頂点とするハーレム漫画を越えて、「ローゼンメイデン」が新しい道を歩んでいるとか。
ローゼンメイデンみたいな、高飛車な女(人形だけど)は苦手で、精神衛生上、あまりよろしくなくて、ちゃんと追っていない。人形が何か命令するたびに、「このボケ、バラバラにして燃やしたろか」と憤っていたのだ。
そんなにいいというのなら、再チャレンジしてみるか。
5、風雲アニメ篇
ここではアニメ最萌トーナメントを実況。
これは面白い。
アニメをちゃんと追えていない僕は、もっとしっかり毎週見なくては、と思いを新たにした。
極上生徒会とか、こいこい7とか、最初のうちは見てたけど、途中から録画したかしていないかも覚えていない。
ただ、マイメロディに萌えるのは、お門違いだ、と思った。このトーナメント(2005)でも、予選を勝ちあがっている。
あいつは可愛い顔をしているが、腹の立つウサギなのだ。
ローゼンメイデンの人形といい、マイメロといい、どうしてあんな腹立たしいキャラに萌えるのか。
M?
現役のおたくはまさに「Mの世代」なのでは?
大塚英志の『更新期の文学』を読んだ。
先日読んだ『戦時下のオタク』で大塚は、この『更新期の文学』をライトノベルズ論だと言っていたので、さっそく読んでみたのだ。
大塚はライトノベルのことを終始「ライトノベルズ」と表記している。
そこには、ファウスト系の小説や、太宰治までもが範疇に入っている。
僕の考えている「ライトノベル」とは微妙に対象が違うのかもしれない。
第1章問題点は伝わりますか
第2章体操からエンジンへ
第3章「暫定的な文学」たちに
第4章サブカルチャー主義のファシズム的リスク
第5章近代的言説のファミリーロマンス的偏差
第6章「匿名化する文学」と「公共の文学」
第7章もう一度「不良債権としての文学」に向けて
日本は、今、近代のやりなおしをしているようだ。
かつて、近代文学が成立したのと同じような状況が、日本では起こっている。
文学が「私の存在証明」に充足して後回しにしてきたものが、現代では問題になっている。
たとえば、肝心の「私の存在証明」にしたって、文学では役に立たずに、その位置にリストカットが埋め合わされていたりするんじゃないか。
文芸誌、文学がまったく売れない今、その「文学」を守るには「だって、文学は私の存在証明なんだもん」というような理由ではなく、公共性が問われるんじゃないか。
さもなければ、売れない文学(文芸誌は印刷部数が1万冊程度!)に金を出す国や大企業の圧力に抗することができないじゃないか。
今、文学を更新する時期が到来しているのだから、文学はそのことに自覚的であるべきだろう。
そんなことが書いてあったように思う。
いかんな。読んだときは「ポイントがわかりやすい」と思ってたのに、読後数日たって感想を書こうとすると、何が書いてあったのかスパーンと書けなくなっている。
ポストモダンなんてまだ早い。日本はこれからモダンをやりなおすのだ、という考えは、わりとよく聞く話だ。プレモダン、とかいうのか。こういう単語を耳にすると、ついついヤキソバが入った食べ物を連想して、そこから抜けだせなくなってしまう。
本書では、ファシズムを可能にする2つの大衆動員技術としてのフォークロリズム(民俗主義)とサブカルチャーについても語られている。
大塚が熱く語るのは、やはり憲法九条と文学の関わりについて。
憲法九条は、戦争放棄を謳っている。つまり、国際間のなんやかんやは、全部「言葉」による交渉にゆだねる、と言っているのだ。
文学がこれを擁護するのは、当然なんじゃないか。
こういうことについて、自分の考えを表明できるほど、つっこんで考えたことはなかった。親戚や友人で、1年に1冊も本を読まない人だってごろごろ存在している。
文学の影響力なんて皆無に等しいとも思う。だからこその危機感を抱いた、更新について大塚は語っているのかもしれない。
これはとても難しい。と、いうか、僕にはまだピントのあった視点がない。この本の第1章のタイトル「問題点は伝わりますか」に「はい」と答えられない曖昧さがある。うむ。
大塚は、冒頭、批評についてコンピュータ用語を安易に使うことに違和感を表明している。
批評の根拠、立ち位置のことをOSで表現したりするのだ。
(とか言いながら、大塚も転向問題について、かつてはOSを変える程の重大事だったのに、今ではアプリケーションを変える程度の問題になっている、なんてわざとコンピュータ用語を使って論を展開させたりしている)
今、気づいた。
大塚にとって、ものの見方、根拠たるOSは、憲法九条にあるのだ。
僕は、それを「九条OS」と呼ぶことにしよう。
先日読んだ『戦時下のオタク』で大塚は、この『更新期の文学』をライトノベルズ論だと言っていたので、さっそく読んでみたのだ。
大塚はライトノベルのことを終始「ライトノベルズ」と表記している。
そこには、ファウスト系の小説や、太宰治までもが範疇に入っている。
僕の考えている「ライトノベル」とは微妙に対象が違うのかもしれない。
第1章問題点は伝わりますか
第2章体操からエンジンへ
第3章「暫定的な文学」たちに
第4章サブカルチャー主義のファシズム的リスク
第5章近代的言説のファミリーロマンス的偏差
第6章「匿名化する文学」と「公共の文学」
第7章もう一度「不良債権としての文学」に向けて
日本は、今、近代のやりなおしをしているようだ。
かつて、近代文学が成立したのと同じような状況が、日本では起こっている。
文学が「私の存在証明」に充足して後回しにしてきたものが、現代では問題になっている。
たとえば、肝心の「私の存在証明」にしたって、文学では役に立たずに、その位置にリストカットが埋め合わされていたりするんじゃないか。
文芸誌、文学がまったく売れない今、その「文学」を守るには「だって、文学は私の存在証明なんだもん」というような理由ではなく、公共性が問われるんじゃないか。
さもなければ、売れない文学(文芸誌は印刷部数が1万冊程度!)に金を出す国や大企業の圧力に抗することができないじゃないか。
今、文学を更新する時期が到来しているのだから、文学はそのことに自覚的であるべきだろう。
そんなことが書いてあったように思う。
いかんな。読んだときは「ポイントがわかりやすい」と思ってたのに、読後数日たって感想を書こうとすると、何が書いてあったのかスパーンと書けなくなっている。
ポストモダンなんてまだ早い。日本はこれからモダンをやりなおすのだ、という考えは、わりとよく聞く話だ。プレモダン、とかいうのか。こういう単語を耳にすると、ついついヤキソバが入った食べ物を連想して、そこから抜けだせなくなってしまう。
本書では、ファシズムを可能にする2つの大衆動員技術としてのフォークロリズム(民俗主義)とサブカルチャーについても語られている。
大塚が熱く語るのは、やはり憲法九条と文学の関わりについて。
憲法九条は、戦争放棄を謳っている。つまり、国際間のなんやかんやは、全部「言葉」による交渉にゆだねる、と言っているのだ。
文学がこれを擁護するのは、当然なんじゃないか。
こういうことについて、自分の考えを表明できるほど、つっこんで考えたことはなかった。親戚や友人で、1年に1冊も本を読まない人だってごろごろ存在している。
文学の影響力なんて皆無に等しいとも思う。だからこその危機感を抱いた、更新について大塚は語っているのかもしれない。
これはとても難しい。と、いうか、僕にはまだピントのあった視点がない。この本の第1章のタイトル「問題点は伝わりますか」に「はい」と答えられない曖昧さがある。うむ。
大塚は、冒頭、批評についてコンピュータ用語を安易に使うことに違和感を表明している。
批評の根拠、立ち位置のことをOSで表現したりするのだ。
(とか言いながら、大塚も転向問題について、かつてはOSを変える程の重大事だったのに、今ではアプリケーションを変える程度の問題になっている、なんてわざとコンピュータ用語を使って論を展開させたりしている)
今、気づいた。
大塚にとって、ものの見方、根拠たるOSは、憲法九条にあるのだ。
僕は、それを「九条OS」と呼ぶことにしよう。
ライトノベル☆めった斬り!
2006年5月10日 読書
大森望と三村美衣共著の『ライトノベル☆めった斬り!』を読んだ。
先日『戦時下のおたく』で俎上にあげられていたライトノベル、年間2千冊くらいは新刊が出ているらしい。新刊だけを追っても追いつかない。そこで、この本。ライトノベルの案内本として読むことにした。
以下、目次。
前口上「だからライトノベルって何よ?」
Part1「ライトノベル前史−『宇宙戦艦ヤマト』と『クラッシャージョウ』の時代」
Part2「ライトノベルのあけぼの−ソノラマ/コバルト黄金期から『ロードス島戦記』大爆発まで」
Part3「ライトノベルの確立−メディアミックスの進展とジャンルの多様化」
Part4「ライトノベルの現在−おたく的感性の浸透と拡散」
あいだにライトノベル・ブックガイド100が1977年から2004年編までついている。
共著の2人の対談で1冊出来ており、この2人がライトノベル大好きで、読書量も半端じゃないのがよくわかる。読んでいて、あれよあれよと言う間に翻弄されて読み終わった感じだ。
本書についたライトノベル年表は1969年からはじまっており、1969年は『赤頭巾ちゃん気をつけて』や『あの子は委員長』などがラインナップされている。1970年は『ブンとフン』や『オヨヨ島の冒険』など。と、追ってみていると、「ライトノベル前史」のジュブナイルはわりと読んでいるのがわかった。最近になっても、少年小説を遡ってよく読んでいるし、70年代は自分がリアル少年期だったというせいもある。
80年代の年表では、夢枕「キマイラ」と菊池「エイリアン」シリーズ、伝奇ブームのはだいたい読んでるみたいだ。90年代にかけては、僕はティーンズハート文庫を憑かれたように読んでいたが、この本ではティーンズハートにはあまり触れられていない。ライトノベルと少女小説は違う、と本書でも述べていたが、そのせいだろう。
だから、ライトノベルが確立したとされる90年代以降のライトノベルは、僕にとっては未踏の山脈なのだ。
かろうじて富士見ミステリー文庫は、まとめて読んでいた時期があったので、フォローできているかも、と思う程度。『マリア様がみてる』と『ブギーポップ』も後追いで、ちょこっと読んだだけ。
で、この本の前口上にもある「ライトノベルって何」なのかについては、諸説あるようだ。
本書では「ライトノベル度診断表」がついており、それを作成するにあたって、大森望が最初に考えたチェックポイントは次の7つ。
1、造本:文庫/アニメ絵のカバー、本文挿画入り/三百ページ以内
2、物語:結末の回避、シリーズ化(5巻以上)
3、舞台:現実から遊離した世界観(ファンタジー/SF的な異世界など)
4、登場人物:会話などによるキャラ立ち、記号性、非リアリズム
5、メディア間クロスオーバー性:アニメ/マンガ/ゲーム/TV/映画の先行作の存在が暗黙の前提
6、文体:改行が多い。擬音語の多用。非リアリズム
7、主題:社会的なテーマ、メッセージ性の欠如
と、まあ、この7つを見ると、ライトノベルを文学の問題としてとりあげるのは見当はずれに思える。明らかに、これは文学ではない。でも、文学でないからと言って、読んでつまらない、ということにはならない。マンガは文学ではないけど、だからつまらない、とは結論づけられない、というのと同じだ。
また、ライトノベル度が高い作品が、そのまま面白い作品だというわけではない。
本書のブックガイドを読んでいると、やっぱり最新の作品に一番興味が湧く。
読みたい本が山ほど増えた。
幸いなことに、ライトノベルは読みやすいのが多い。
何冊か本を読むあいまにでも、ライトノベルにも目配りして、読んでいこう。
先日『戦時下のおたく』で俎上にあげられていたライトノベル、年間2千冊くらいは新刊が出ているらしい。新刊だけを追っても追いつかない。そこで、この本。ライトノベルの案内本として読むことにした。
以下、目次。
前口上「だからライトノベルって何よ?」
Part1「ライトノベル前史−『宇宙戦艦ヤマト』と『クラッシャージョウ』の時代」
Part2「ライトノベルのあけぼの−ソノラマ/コバルト黄金期から『ロードス島戦記』大爆発まで」
Part3「ライトノベルの確立−メディアミックスの進展とジャンルの多様化」
Part4「ライトノベルの現在−おたく的感性の浸透と拡散」
あいだにライトノベル・ブックガイド100が1977年から2004年編までついている。
共著の2人の対談で1冊出来ており、この2人がライトノベル大好きで、読書量も半端じゃないのがよくわかる。読んでいて、あれよあれよと言う間に翻弄されて読み終わった感じだ。
本書についたライトノベル年表は1969年からはじまっており、1969年は『赤頭巾ちゃん気をつけて』や『あの子は委員長』などがラインナップされている。1970年は『ブンとフン』や『オヨヨ島の冒険』など。と、追ってみていると、「ライトノベル前史」のジュブナイルはわりと読んでいるのがわかった。最近になっても、少年小説を遡ってよく読んでいるし、70年代は自分がリアル少年期だったというせいもある。
80年代の年表では、夢枕「キマイラ」と菊池「エイリアン」シリーズ、伝奇ブームのはだいたい読んでるみたいだ。90年代にかけては、僕はティーンズハート文庫を憑かれたように読んでいたが、この本ではティーンズハートにはあまり触れられていない。ライトノベルと少女小説は違う、と本書でも述べていたが、そのせいだろう。
だから、ライトノベルが確立したとされる90年代以降のライトノベルは、僕にとっては未踏の山脈なのだ。
かろうじて富士見ミステリー文庫は、まとめて読んでいた時期があったので、フォローできているかも、と思う程度。『マリア様がみてる』と『ブギーポップ』も後追いで、ちょこっと読んだだけ。
で、この本の前口上にもある「ライトノベルって何」なのかについては、諸説あるようだ。
本書では「ライトノベル度診断表」がついており、それを作成するにあたって、大森望が最初に考えたチェックポイントは次の7つ。
1、造本:文庫/アニメ絵のカバー、本文挿画入り/三百ページ以内
2、物語:結末の回避、シリーズ化(5巻以上)
3、舞台:現実から遊離した世界観(ファンタジー/SF的な異世界など)
4、登場人物:会話などによるキャラ立ち、記号性、非リアリズム
5、メディア間クロスオーバー性:アニメ/マンガ/ゲーム/TV/映画の先行作の存在が暗黙の前提
6、文体:改行が多い。擬音語の多用。非リアリズム
7、主題:社会的なテーマ、メッセージ性の欠如
と、まあ、この7つを見ると、ライトノベルを文学の問題としてとりあげるのは見当はずれに思える。明らかに、これは文学ではない。でも、文学でないからと言って、読んでつまらない、ということにはならない。マンガは文学ではないけど、だからつまらない、とは結論づけられない、というのと同じだ。
また、ライトノベル度が高い作品が、そのまま面白い作品だというわけではない。
本書のブックガイドを読んでいると、やっぱり最新の作品に一番興味が湧く。
読みたい本が山ほど増えた。
幸いなことに、ライトノベルは読みやすいのが多い。
何冊か本を読むあいまにでも、ライトノベルにも目配りして、読んでいこう。
スケルトンキー―女王陛下の少年スパイ!アレックス
2006年5月9日 読書
アンソニー・ホロヴィッツのアレックス・シリーズ第3弾『スケルトンキー』を読んだ。
親をなくし、叔父をなくし、いやいや任務につく少年アレックス、という設定だけを見ると、暗い話かと思うのだが、これが滅法明るい。少年として遊びたいことを存分に遊んで、こなしているから、痛快なくらいだ。
本書ではウィンブルドンのボールボーイになったり、とんでもない大波でサーフィンしてみたり、スキューバダイビングしたりする。それは敵に狙われながらのアクションではあるが、それぞれの楽しさが描写されているのだ。まさに、oo7。
今回の敵は、アレクセイ・サロフ将軍。ロシア人。
小さな核爆弾を作り、それで旧ソ連軍が放置したままの原子力潜水艦を爆破させる計画をたてている。死の灰がヨーロッパを覆ってしまう!サロフ将軍の狙いは、この事件を起こしてロシアが世界から非難されることで、平和ボケしたロシアに喝をいれることにある。
昔の強いロシアを夢みているのだ。
これは、アメリカがイラクやアフガニスタン、さらにはイラン、と、世界を怒らせるような行動をとって、反米ムードをわざと仕掛けている、とする国際政治の説が実際にあるくらいだから、今までの2作にくらべると、荒唐無稽さには欠ける。その分、ありうる話として、面白く読める。
本書でも、敵はわかりやすく外人ばかりで構成されている。
まず、アレックスをつけ狙うのは中国マフィアの「ビッグサークル」
それから逃れる意味で任務についてやってきたのは共産主義国キューバ。
大ボスのサロフ将軍はロシア人。
その下で働くテロリスト、コンラッドはトルコ人とされている。(体が爆破に巻き込まれて、つぎはぎだらけになってる)
サロフ将軍に濃縮ウランを売った「セールスマン」はメキシコ人。(詐欺師でもある)
さらに、本来CIAの仕事なのに、イギリス人のアレックス少年を使うのは、アメリカ人が自国の人間を危ない目にあわせたくないから。
おみごと。
アレックスは今回の任務でも何回もピンチに陥る。
それを秘密兵器を使って脱出しようとするが、サロフ将軍は一枚うわてで、アレックスのもくろみを何度も阻止する。
サロフ将軍がアレックスを殺してしまわないのは、国のために命を懸けているアレックスに、祖国のために命を落とした我が子をオーバーラップさせ、養子にしようとしたから。
親のいないアレックスという設定から、これがまたせつない話になる要素は十分なのに、アレックスは、それをあっさり突っぱねる。
結局、サロフ将軍は計画が頓挫して、アレックスの目の前で自殺してしまう。
これもたいがいトラウマものの設定だ。
でも、アレックスはしばらくはショックだったが、知り合った好きな女の子からお誘いがあり、ころりと明るくなって話は終わるのだ。
人間、こうでなくっちゃ、とも思う。
ドストエフスキーだったか、1杯の紅茶のためなら、世界が滅んでもいいとか地下室で言ってたのは。
ことの軽重はこうありたい。
親をなくし、叔父をなくし、いやいや任務につく少年アレックス、という設定だけを見ると、暗い話かと思うのだが、これが滅法明るい。少年として遊びたいことを存分に遊んで、こなしているから、痛快なくらいだ。
本書ではウィンブルドンのボールボーイになったり、とんでもない大波でサーフィンしてみたり、スキューバダイビングしたりする。それは敵に狙われながらのアクションではあるが、それぞれの楽しさが描写されているのだ。まさに、oo7。
今回の敵は、アレクセイ・サロフ将軍。ロシア人。
小さな核爆弾を作り、それで旧ソ連軍が放置したままの原子力潜水艦を爆破させる計画をたてている。死の灰がヨーロッパを覆ってしまう!サロフ将軍の狙いは、この事件を起こしてロシアが世界から非難されることで、平和ボケしたロシアに喝をいれることにある。
昔の強いロシアを夢みているのだ。
これは、アメリカがイラクやアフガニスタン、さらにはイラン、と、世界を怒らせるような行動をとって、反米ムードをわざと仕掛けている、とする国際政治の説が実際にあるくらいだから、今までの2作にくらべると、荒唐無稽さには欠ける。その分、ありうる話として、面白く読める。
本書でも、敵はわかりやすく外人ばかりで構成されている。
まず、アレックスをつけ狙うのは中国マフィアの「ビッグサークル」
それから逃れる意味で任務についてやってきたのは共産主義国キューバ。
大ボスのサロフ将軍はロシア人。
その下で働くテロリスト、コンラッドはトルコ人とされている。(体が爆破に巻き込まれて、つぎはぎだらけになってる)
サロフ将軍に濃縮ウランを売った「セールスマン」はメキシコ人。(詐欺師でもある)
さらに、本来CIAの仕事なのに、イギリス人のアレックス少年を使うのは、アメリカ人が自国の人間を危ない目にあわせたくないから。
おみごと。
アレックスは今回の任務でも何回もピンチに陥る。
それを秘密兵器を使って脱出しようとするが、サロフ将軍は一枚うわてで、アレックスのもくろみを何度も阻止する。
サロフ将軍がアレックスを殺してしまわないのは、国のために命を懸けているアレックスに、祖国のために命を落とした我が子をオーバーラップさせ、養子にしようとしたから。
親のいないアレックスという設定から、これがまたせつない話になる要素は十分なのに、アレックスは、それをあっさり突っぱねる。
結局、サロフ将軍は計画が頓挫して、アレックスの目の前で自殺してしまう。
これもたいがいトラウマものの設定だ。
でも、アレックスはしばらくはショックだったが、知り合った好きな女の子からお誘いがあり、ころりと明るくなって話は終わるのだ。
人間、こうでなくっちゃ、とも思う。
ドストエフスキーだったか、1杯の紅茶のためなら、世界が滅んでもいいとか地下室で言ってたのは。
ことの軽重はこうありたい。
桃色ゲリラ―PEACE&ARTの革命
2006年5月8日 読書
増山麗奈の『桃色ゲリラ』を読んだ。
プロローグ
第1章増山麗奈の生と性
第2章生と死そしてアートへの彷徨
第3章桃色ゲリラの検証
第4章戦場イラクでのアート
第5章女の闘い、母の闘い
第6章アートライターとして
第7章現代の絶望との対話
第8章イラク画家・ハニさんとの再会
増山麗奈は、2003年から活動を始動した桃色ゲリラの中心人物。ピンクのビキニ姿での反戦デモ、ライブペインティング、SMパフォーマンス、美術館の壁を壊すパフォーマンス、イラクに飛んでイラクのアーティストとコンタクトをとるなどの活動をしている。
この本には、赤裸々にその半生が綴られており、特に、だれとつきあって、だれとセックスしたかまで、あけすけに書いている。
「ある晴れた午後、関君の背中でおしっこをしてみたこともある」
「一日中、イロベ君のおちんちんのことを考えていた」
「自分でもよくわからないまま、いろいろな男と寝た。ある時はイロベ君の親友と寝たし、ある時は深夜フラフラと街を歩き回り、気がつくと独身寮の一室に忍び込んで、もう顔も名前も覚えていない行きずりの男と寝た」
「彼(白田さん)は、機械のように同じセックスを繰り返した。そして一度も中で出さなかった。私達が半年かけて育んで来たはずの愛に似たウソ、いつも未完なまま、コンドームにくるまれてベッドの隅に捨てられた。それが悲しかった」
セックスを前提としたお付き合いしてくれない?と挨拶された在日韓国人の龍という男とは、「帰り道送ってもらったら、結局その晩のうちに襲われた。次の日、1日中セックスして、夜には荷物をまとめて彼のアパートに引っ越した」この龍とはドメスティックバイオレンスのあげく別れる。
吉野さんと結婚し、不倫して、志葉くんのこどもを生む。
その志葉くんとは「別れ話をしながらも、いつものようにムラムラしてしまったので、そのまま海を見ようとお台場まで行った。結局、海の前の草むらでアオカンした」
などなど。
あえて、性に関する部分を抜き書きしてみた。
そして、そんな彼女が思うのは、「恋愛相手に過剰な期待を抱き、相手が想い通りにならないと、突如キレたりする。オタクと呼ばれる人々。生身の人間と付き合う摩擦に耐えられない、軟弱な人々。電車男などでモテはやされる「童貞性」がこの国を覆っているようで、気持が悪い」
この筋の通り方は、実にわかりやすい。
考えていることの真っ当さは、ヤンキーに通じるものがあるんじゃないか。
府中美術館での桃色ゲリラ拷問トークショーで、彼女はバイブを突っ込んだまま演説するパフォーマンスを行ったという。これはめちゃくちゃ面白い。
本書を読んだ最初の感想は「女だ!」だった。ここは高田総統が「おまえ、男だ」みたいに、「おまえ、女だ」と言う感じで。
欲望と感情の揺れ動きのまま、動く彼女を見るのはとても面白い。
だが、ときおりつまらなくなる瞬間がある。
それは、自分の作品やパフォーマンスが思いどおりに行かなかったことに、言い訳をするとき(これが何回もあるのだ)と、ヤンキー的真っ当さに立った発言をするとき。
言い訳は、まあ、それはそれとして面白いとも言えるので、いい。
問題は、真っ当な意見を吐くときだ。
これは、だいたい増山麗奈が「親」として発言する場合に限られると言っていいだろう。
彼女が女であり、母であるかぎり、その罠からは逃れられないのだろうか。
生き延びることより、面白ければ死でも選ぶようなスタンスに、親は立てないんじゃないか、と思う。
それはとてもつまらなくて残念なことだ。
プロローグ
第1章増山麗奈の生と性
第2章生と死そしてアートへの彷徨
第3章桃色ゲリラの検証
第4章戦場イラクでのアート
第5章女の闘い、母の闘い
第6章アートライターとして
第7章現代の絶望との対話
第8章イラク画家・ハニさんとの再会
増山麗奈は、2003年から活動を始動した桃色ゲリラの中心人物。ピンクのビキニ姿での反戦デモ、ライブペインティング、SMパフォーマンス、美術館の壁を壊すパフォーマンス、イラクに飛んでイラクのアーティストとコンタクトをとるなどの活動をしている。
この本には、赤裸々にその半生が綴られており、特に、だれとつきあって、だれとセックスしたかまで、あけすけに書いている。
「ある晴れた午後、関君の背中でおしっこをしてみたこともある」
「一日中、イロベ君のおちんちんのことを考えていた」
「自分でもよくわからないまま、いろいろな男と寝た。ある時はイロベ君の親友と寝たし、ある時は深夜フラフラと街を歩き回り、気がつくと独身寮の一室に忍び込んで、もう顔も名前も覚えていない行きずりの男と寝た」
「彼(白田さん)は、機械のように同じセックスを繰り返した。そして一度も中で出さなかった。私達が半年かけて育んで来たはずの愛に似たウソ、いつも未完なまま、コンドームにくるまれてベッドの隅に捨てられた。それが悲しかった」
セックスを前提としたお付き合いしてくれない?と挨拶された在日韓国人の龍という男とは、「帰り道送ってもらったら、結局その晩のうちに襲われた。次の日、1日中セックスして、夜には荷物をまとめて彼のアパートに引っ越した」この龍とはドメスティックバイオレンスのあげく別れる。
吉野さんと結婚し、不倫して、志葉くんのこどもを生む。
その志葉くんとは「別れ話をしながらも、いつものようにムラムラしてしまったので、そのまま海を見ようとお台場まで行った。結局、海の前の草むらでアオカンした」
などなど。
あえて、性に関する部分を抜き書きしてみた。
そして、そんな彼女が思うのは、「恋愛相手に過剰な期待を抱き、相手が想い通りにならないと、突如キレたりする。オタクと呼ばれる人々。生身の人間と付き合う摩擦に耐えられない、軟弱な人々。電車男などでモテはやされる「童貞性」がこの国を覆っているようで、気持が悪い」
この筋の通り方は、実にわかりやすい。
考えていることの真っ当さは、ヤンキーに通じるものがあるんじゃないか。
府中美術館での桃色ゲリラ拷問トークショーで、彼女はバイブを突っ込んだまま演説するパフォーマンスを行ったという。これはめちゃくちゃ面白い。
本書を読んだ最初の感想は「女だ!」だった。ここは高田総統が「おまえ、男だ」みたいに、「おまえ、女だ」と言う感じで。
欲望と感情の揺れ動きのまま、動く彼女を見るのはとても面白い。
だが、ときおりつまらなくなる瞬間がある。
それは、自分の作品やパフォーマンスが思いどおりに行かなかったことに、言い訳をするとき(これが何回もあるのだ)と、ヤンキー的真っ当さに立った発言をするとき。
言い訳は、まあ、それはそれとして面白いとも言えるので、いい。
問題は、真っ当な意見を吐くときだ。
これは、だいたい増山麗奈が「親」として発言する場合に限られると言っていいだろう。
彼女が女であり、母であるかぎり、その罠からは逃れられないのだろうか。
生き延びることより、面白ければ死でも選ぶようなスタンスに、親は立てないんじゃないか、と思う。
それはとてもつまらなくて残念なことだ。
創叡キッズキッズダンス、後藤真希キャプテン公演
2006年5月7日 アイドル
大阪城花・彩・祭のステージで、午後1時から創叡のキッズ・キッズ・ダンス
1.オープニング/ジュニアスペシャルダンスチ−ム
2.マイアヒ/ステッパーズ
3.浪漫/プリティーズ
4.桃色片想い/チックス
5.ノーモアクライ/タイフーンJr.
6.グロウイング・オブ・マイ・ハート/ペトラキッズ
7.ユア・ソング/いちごっ娘
8.セクシー・ノーティー・ビッチー/ブラックベリーズ
9.センチメタルボーイ/RISAKO & REINA
10.キング&クイーン/プリッツ
11.ラブ・ライク・キャンディ・フロス/TOUCH
12.パンプ・イット/スーパバブルズ
雨が降っており、屋外のステージには屋根がついていたものの、ステージ上は濡れており、ダンス中に足をすべらせる場面が何回もあった。
プリッツなんか、おなかでツルーッとすべっていた。
それでもダンスを控えめにおさえずに、アグレッシブに踊るキッズたちの健気さに感動した。
なお、今日の司会は猟奇娘。(いいかげん、この呼び名やめないと、怒られるかな)
神戸国際会館こくさいホールで、午後6時30分から後藤真希キャプテン公演。
出演は後藤真希、辻希美、美勇伝。
1.好きすぎて バカみたい / 全員(DEF.DIVA)
2.来来!「幸福」 / 全員
MC(後藤、辻。「今日の気分は、エロ〜ス」と辻がM字開脚)
3.一切合切 あなたにあ・げ・る♪ / 美勇伝
4.カッチョイイゼ!JAPAN / 全員
5.愛〜スイートルーム〜 / 美勇伝
6.SHALL WE LOVE? / 後藤・辻・三好(ごまっとう)
7.オンナ、哀しい、オトナ / 後藤・石川・岡田(セクシーオトナジャン)
MC(後藤、石川。昨日の休みにどう過ごしたか。石川は家で料理。後藤は焼肉屋で肉以外を食べる)
8.ドッキドキ!LOVEメール / 辻(松浦亜弥)
9.涙が止まらない放課後 / 辻・後藤(モーニング娘。)
10.大阪恋の歌 / 後藤・三好・岡田(モーニング娘。)
11.恋ING / 後藤・石川・辻(モーニング娘。)
詩の朗読 / 辻・美勇伝(春夏秋冬にわけて先輩との恋愛模様を綴る。春=三好、夏=岡田、秋=辻、冬=石川。「愛の園」がオルゴールでバックにかかっている)
12.愛の園〜Touch My Heart!〜 / 辻・美勇伝(おとめ組)
13.スッピンと涙。 / 後藤
14.今にきっと…In My LIFE / 後藤
15.ガラスのパンプス/ 後藤(新曲)
16.やる気!IT’S EASY / 後藤
17.抱いてよ!PLEASE GO ON / 全員
18.遠慮はなしよ / 辻・美勇伝・後藤(メロン記念日「赤いフリージア」カップリング)
19.スクランブル / 全員
20.I WISH / 全員(モーニング娘。「でも笑顔は大切にした〜〜い」は辻)
以下、アンコール(石川はモ−ニング娘。卒業1周年。昼公演後、美勇伝の2人がケーキで祝ってくれた、と報告)
21.原色GAL派手に行くべ! / 全員
22.手を握って歩きたい / 全員
しかし、曲名に「!」がつくのが多いなあ。
このコンサートでは、はじめて辻が髪を全部おろしており、辻自身は「変顔よりも恥ずかしい」と言ってたが、これが可愛い!
テレビで見るかぎり、ガリガリに痩せて、貧相な感じかな、と思っていたが、コンサートだと、ちゃんと肉がついていて、辻に対する好感度はアップした。
辻、堂々の復活だ。
Wの曲は無し。辻はあややとモー娘。の歌をうたう。
Wの復活はいつ?
1.オープニング/ジュニアスペシャルダンスチ−ム
2.マイアヒ/ステッパーズ
3.浪漫/プリティーズ
4.桃色片想い/チックス
5.ノーモアクライ/タイフーンJr.
6.グロウイング・オブ・マイ・ハート/ペトラキッズ
7.ユア・ソング/いちごっ娘
8.セクシー・ノーティー・ビッチー/ブラックベリーズ
9.センチメタルボーイ/RISAKO & REINA
10.キング&クイーン/プリッツ
11.ラブ・ライク・キャンディ・フロス/TOUCH
12.パンプ・イット/スーパバブルズ
雨が降っており、屋外のステージには屋根がついていたものの、ステージ上は濡れており、ダンス中に足をすべらせる場面が何回もあった。
プリッツなんか、おなかでツルーッとすべっていた。
それでもダンスを控えめにおさえずに、アグレッシブに踊るキッズたちの健気さに感動した。
なお、今日の司会は猟奇娘。(いいかげん、この呼び名やめないと、怒られるかな)
神戸国際会館こくさいホールで、午後6時30分から後藤真希キャプテン公演。
出演は後藤真希、辻希美、美勇伝。
1.好きすぎて バカみたい / 全員(DEF.DIVA)
2.来来!「幸福」 / 全員
MC(後藤、辻。「今日の気分は、エロ〜ス」と辻がM字開脚)
3.一切合切 あなたにあ・げ・る♪ / 美勇伝
4.カッチョイイゼ!JAPAN / 全員
5.愛〜スイートルーム〜 / 美勇伝
6.SHALL WE LOVE? / 後藤・辻・三好(ごまっとう)
7.オンナ、哀しい、オトナ / 後藤・石川・岡田(セクシーオトナジャン)
MC(後藤、石川。昨日の休みにどう過ごしたか。石川は家で料理。後藤は焼肉屋で肉以外を食べる)
8.ドッキドキ!LOVEメール / 辻(松浦亜弥)
9.涙が止まらない放課後 / 辻・後藤(モーニング娘。)
10.大阪恋の歌 / 後藤・三好・岡田(モーニング娘。)
11.恋ING / 後藤・石川・辻(モーニング娘。)
詩の朗読 / 辻・美勇伝(春夏秋冬にわけて先輩との恋愛模様を綴る。春=三好、夏=岡田、秋=辻、冬=石川。「愛の園」がオルゴールでバックにかかっている)
12.愛の園〜Touch My Heart!〜 / 辻・美勇伝(おとめ組)
13.スッピンと涙。 / 後藤
14.今にきっと…In My LIFE / 後藤
15.ガラスのパンプス/ 後藤(新曲)
16.やる気!IT’S EASY / 後藤
17.抱いてよ!PLEASE GO ON / 全員
18.遠慮はなしよ / 辻・美勇伝・後藤(メロン記念日「赤いフリージア」カップリング)
19.スクランブル / 全員
20.I WISH / 全員(モーニング娘。「でも笑顔は大切にした〜〜い」は辻)
以下、アンコール(石川はモ−ニング娘。卒業1周年。昼公演後、美勇伝の2人がケーキで祝ってくれた、と報告)
21.原色GAL派手に行くべ! / 全員
22.手を握って歩きたい / 全員
しかし、曲名に「!」がつくのが多いなあ。
このコンサートでは、はじめて辻が髪を全部おろしており、辻自身は「変顔よりも恥ずかしい」と言ってたが、これが可愛い!
テレビで見るかぎり、ガリガリに痩せて、貧相な感じかな、と思っていたが、コンサートだと、ちゃんと肉がついていて、辻に対する好感度はアップした。
辻、堂々の復活だ。
Wの曲は無し。辻はあややとモー娘。の歌をうたう。
Wの復活はいつ?
ササキバラ・ゴウ編の『「戦時下」のおたく』を読んだ。
以下、目次。
はじめに
「おたく文化の戦時下起源について」大塚英志
第1部 戦時下のおたく論
「おたくのロマンティシズムと転向−『視線化する私』の暴力の行方」ササキバラ・ゴウ
「池上遼一右往左往」上野俊哉
「国策化する『おたく』と脱歴史化」大塚英志
「『南回帰船』註釈ノート」大澤信亮
第2部 戦時下のアニメ2004
「『忘却の旋律』と2004年のまんが・アニメ」ササキバラ・ゴウ
「『忘却の旋律』序論−からっぽの概念を忘却することなく、貫く矢を放つために」更科修一郎
「<インタビュー>『大人』になること、『世界』と向き合うこと」榎戸洋司
「アニメと大人と老いたオタクたち」更科修一郎
「断絶された世界の前で立ちつくす『私』−新海誠『雲のむこう、約束の場所』をめぐって」ササキバラ・ゴウ
第3部 対談・座談会
「ライトノベルをめぐる言説について」斎藤環/大塚英志
「おたく・新人類・ナショナリズム」中塚圭骸/大塚英志
「『おたく男』が目をそらしてきたもの−『萌え』と『やおい』の並行世界のゆくえ」大塚英志/ササキバラ・ゴウ/更科修一郎
おわりに
「60年目の『戦争文化』と憲法」ササキバラ・ゴウ
9.11以降を戦時下と本書ではとらえている。
テーマは、おたく文化が戦時下であることに敏感に反応していることと、それが国策に安易に結びつくことについて、考えること。
この本では、「ジャパニメーション」「オタク」「OTAKU」など、多くの敵が仮想されて、それをけちょんけちょんに叩きのめしている。
上の世代に対しては「少年の成長物語に偽装して、中年になってしまった自分自身を肯定しようだなんて思いなさんな。海外からの承認でダメな自分を肯定しようだなんて思いなさんな」(更科修一郎)と、イノセンス、エウレカなどをばっさり斬る。
下の世代に対しては「おたく世代は90年代以降、世代間のズレにより、このような『シャレがシャレにならない』という事態に直面している。それは、決して容易な問題ではない」「それは単なる世代間のギャップへのぼやき−『近頃の若者はものを知らないから』−で済む問題ではない」(ササキバラ・ゴウ)と、懸念を表明する。
硬めの文章が並ぶ本だが、第3部の対談、座談会は興味深いものが揃った。
中塚圭骸は「ミスター80年代」と紹介されている男で、香山リカの弟(ゴースト?)。
この人の狂いっぷりが痛快だ。
「STUDIO VOICE」の「YMO環境」の話になると、「今から160ヶ月前ですから、僕は今より頭が良かったんですよ。(中略)だって、YMO三人が表紙の雑誌ですよ。そんなの100ヶ月ぶりですよ」と、時間を「何ヶ月」の単位で見ている。そして、すぐに話をプロレスでたとえようとする。しゃべりは常に躁状態だ。
これは面白い。
また、男の「萌え」と女の「やおい」がお互いを忌避すべきものとしてとらえている、という指摘も面白かった。それは、おたく周辺では当たり前の事実だったのかもしれないが、あいにくと、おたくのことはよく知らないのだ。
そして、問題なのが、斎藤環と大塚英志の対談。
これは一方的に大塚英志が斎藤環に喧嘩を売っている。
ライトノベルを面白いと思い、肯定的な批評しかしない斎藤に対し、大塚はライトノベルを文学としてまったく肯定できないと言い、肯定的批評しかしない斎藤のあり方を責める。
このやりとりはスリリングだが、言っている内容については、僕は斎藤の方に軍配をあげた。大塚が、文学のことを考えて、ライトノベルを叩くと言うのは、自分が壁になる、と言っているようなもので、それは「親」の思考なのだ。正しい云々以前に、つまらない。面白いかどうかは、正しさよりも優先されることは、言うまでもないでしょ?大塚が揚げ足とって責めてくるのを、斎藤が冷静にさばいているバトルがこの対談では見られる。頑固親父が屁理屈こねて怒っているのを、高学歴のエリートが論理とスタンスでやりすごしているかのようだ。斎藤環は、たまに「ガリ勉」とか言われて、一部では評判悪いが、それはやっかみ半分なんじゃないか、と思う。大塚が「くそーっ、こっちが全身全霊傾けてやってる文学批評を片手間の副業でこなしやがって!真剣におまえ考えたことあるのか!」とでも言いたげなのが、見ていて「腕力の衰えた親父」を思わせた。明らかに、自分を倒されるべき旧世代の壁と考えているかのようだ。
この本を読んで、はじめて「忘却の旋律」というアニメがあることを知った。これ、面白そうだったので、見てみよう、と思う。何せ、2004年を代表するアニメらしいのだ。アニメについてはまったく無知な自分が悔やまれる。
以下、目次。
はじめに
「おたく文化の戦時下起源について」大塚英志
第1部 戦時下のおたく論
「おたくのロマンティシズムと転向−『視線化する私』の暴力の行方」ササキバラ・ゴウ
「池上遼一右往左往」上野俊哉
「国策化する『おたく』と脱歴史化」大塚英志
「『南回帰船』註釈ノート」大澤信亮
第2部 戦時下のアニメ2004
「『忘却の旋律』と2004年のまんが・アニメ」ササキバラ・ゴウ
「『忘却の旋律』序論−からっぽの概念を忘却することなく、貫く矢を放つために」更科修一郎
「<インタビュー>『大人』になること、『世界』と向き合うこと」榎戸洋司
「アニメと大人と老いたオタクたち」更科修一郎
「断絶された世界の前で立ちつくす『私』−新海誠『雲のむこう、約束の場所』をめぐって」ササキバラ・ゴウ
第3部 対談・座談会
「ライトノベルをめぐる言説について」斎藤環/大塚英志
「おたく・新人類・ナショナリズム」中塚圭骸/大塚英志
「『おたく男』が目をそらしてきたもの−『萌え』と『やおい』の並行世界のゆくえ」大塚英志/ササキバラ・ゴウ/更科修一郎
おわりに
「60年目の『戦争文化』と憲法」ササキバラ・ゴウ
9.11以降を戦時下と本書ではとらえている。
テーマは、おたく文化が戦時下であることに敏感に反応していることと、それが国策に安易に結びつくことについて、考えること。
この本では、「ジャパニメーション」「オタク」「OTAKU」など、多くの敵が仮想されて、それをけちょんけちょんに叩きのめしている。
上の世代に対しては「少年の成長物語に偽装して、中年になってしまった自分自身を肯定しようだなんて思いなさんな。海外からの承認でダメな自分を肯定しようだなんて思いなさんな」(更科修一郎)と、イノセンス、エウレカなどをばっさり斬る。
下の世代に対しては「おたく世代は90年代以降、世代間のズレにより、このような『シャレがシャレにならない』という事態に直面している。それは、決して容易な問題ではない」「それは単なる世代間のギャップへのぼやき−『近頃の若者はものを知らないから』−で済む問題ではない」(ササキバラ・ゴウ)と、懸念を表明する。
硬めの文章が並ぶ本だが、第3部の対談、座談会は興味深いものが揃った。
中塚圭骸は「ミスター80年代」と紹介されている男で、香山リカの弟(ゴースト?)。
この人の狂いっぷりが痛快だ。
「STUDIO VOICE」の「YMO環境」の話になると、「今から160ヶ月前ですから、僕は今より頭が良かったんですよ。(中略)だって、YMO三人が表紙の雑誌ですよ。そんなの100ヶ月ぶりですよ」と、時間を「何ヶ月」の単位で見ている。そして、すぐに話をプロレスでたとえようとする。しゃべりは常に躁状態だ。
これは面白い。
また、男の「萌え」と女の「やおい」がお互いを忌避すべきものとしてとらえている、という指摘も面白かった。それは、おたく周辺では当たり前の事実だったのかもしれないが、あいにくと、おたくのことはよく知らないのだ。
そして、問題なのが、斎藤環と大塚英志の対談。
これは一方的に大塚英志が斎藤環に喧嘩を売っている。
ライトノベルを面白いと思い、肯定的な批評しかしない斎藤に対し、大塚はライトノベルを文学としてまったく肯定できないと言い、肯定的批評しかしない斎藤のあり方を責める。
このやりとりはスリリングだが、言っている内容については、僕は斎藤の方に軍配をあげた。大塚が、文学のことを考えて、ライトノベルを叩くと言うのは、自分が壁になる、と言っているようなもので、それは「親」の思考なのだ。正しい云々以前に、つまらない。面白いかどうかは、正しさよりも優先されることは、言うまでもないでしょ?大塚が揚げ足とって責めてくるのを、斎藤が冷静にさばいているバトルがこの対談では見られる。頑固親父が屁理屈こねて怒っているのを、高学歴のエリートが論理とスタンスでやりすごしているかのようだ。斎藤環は、たまに「ガリ勉」とか言われて、一部では評判悪いが、それはやっかみ半分なんじゃないか、と思う。大塚が「くそーっ、こっちが全身全霊傾けてやってる文学批評を片手間の副業でこなしやがって!真剣におまえ考えたことあるのか!」とでも言いたげなのが、見ていて「腕力の衰えた親父」を思わせた。明らかに、自分を倒されるべき旧世代の壁と考えているかのようだ。
この本を読んで、はじめて「忘却の旋律」というアニメがあることを知った。これ、面白そうだったので、見てみよう、と思う。何せ、2004年を代表するアニメらしいのだ。アニメについてはまったく無知な自分が悔やまれる。
天王寺公園にダンシングBANANAのステージを見に行った。
午後1時20分から。演目は次のとおり。
1.軌跡
2.大航海ランドスケープ
3.ダンデライオン
4.ダイビングトゥラブ
5.世界中のこども達が
6.真実の宝石(アンコール)
風が強くて、水上ステージに用意していたタオルが水の中に落ちたり、午後1時からステージをつとめたダンスチーム、ボンバーGの帽子が飛ばされて浮かんだりしていた。
天保山キッズ・ダンス・コンペティション8thを見に行った。
ダンシング BANANA終わりで駆け付けたのだが、着いてみると、6番目のスペクタクルの真っ最中だった。
以下、エントリーしたチーム。
貼り出してあったのをそのまま書き写したが、間違っているかもしれない。特に、13番目の「SOUL SPRITS」は、司会の人は「ソウルスピリッツ」と言ってたような気がする。スペルが違う。
1. mixi
2.tiger lily
3.Gem Jam
4.Pino
5.LOVELY GIRL
6.スペクタクル
7.Make up Sister
8.N.S.SURFI’N
9.RY’S
10.PEACH
11.B-COOL
12.妃
13.SOUL SPRITS
14.A-STERS☆
15.S.K.NOVA
16.GREAT FACULTY
17.IRIE(アイリー、と読む)
18.PINKY
19.PINCYA
20.APPLE MINT
21.Keep On Locers
22.STYLE FACTRY
23.ステップ・アップ・オン・リズム
24.Jiggy
25.One’s butt(シャカリキ)
26.CHILi Dog
27.DAT
28.COOL MINT
29.AIR WAVE
30.-Dzeus LoL(Dはダンス、ゼウスは神、LoLは笑うの意味)
5番目まではリトルキッズ部門だったらしい。それは全部見逃した。残念。
審査までの時間は、RUSH BALLとその先生によるステージが30分にわたって演じられた。
30分!
RUSH BALLのすごいのは、彼女ら2人が出て来ただけで、世界を作り上げてしまう雰囲気を持っているところだ。それは、その顔だちが似ているのもあってか、荒木飛呂彦の世界によく似ている。
今回のステージではRUSH BALLの引き出しの多さを見せつけた。
このコンテストにはダンスのうまいチームばかり出ているのだが、それをいくつも見たあとでも、RUSH BALLはすごい、と言わせるだけの力があった。
さて、受賞は以下のとおり。
優勝:COOL MINT
準優勝:スペクタクル
第3位:DAT
SAM特別賞:one’s butt(シャカリキ)
審査員特別賞(チーム):Jiggy
審査員特別賞(個人):風音(CHILi DOG)
リトルキッズ賞:mixi
ベストドレッサー賞:妃
チームワーク賞:ステップ・アップ・オン・リズム
僕が見たところ、優勝争いは、COOL MINTとCHILi Dogの一騎討ちだと思っていた。
COOL MINTはグランプリだから文句なしだったが、CHILi Dogが審査員特別賞でお茶を濁されたのは不思議に感じた。
あと、賞は逃したが、18番の「PINKY」が僕的にはかなりツボで、保山特別賞があったら、彼女たちにあげたと思う。
審査員のSAMが「コンテストで勝つためのダンスをする傾向が見られる」と苦言を呈していたが、まさにそういう点で、PINKYに賞をあげてほしかった。彼女たちのダンスは実に楽しく、審査結果を待つときに合掌して祈る姿は健気だった。
RUSH BALL
http://www.rushball.jp/
CHILi Dog
http://www.ne.jp/asahi/little/bulldog/index.html
午後1時20分から。演目は次のとおり。
1.軌跡
2.大航海ランドスケープ
3.ダンデライオン
4.ダイビングトゥラブ
5.世界中のこども達が
6.真実の宝石(アンコール)
風が強くて、水上ステージに用意していたタオルが水の中に落ちたり、午後1時からステージをつとめたダンスチーム、ボンバーGの帽子が飛ばされて浮かんだりしていた。
天保山キッズ・ダンス・コンペティション8thを見に行った。
ダンシング BANANA終わりで駆け付けたのだが、着いてみると、6番目のスペクタクルの真っ最中だった。
以下、エントリーしたチーム。
貼り出してあったのをそのまま書き写したが、間違っているかもしれない。特に、13番目の「SOUL SPRITS」は、司会の人は「ソウルスピリッツ」と言ってたような気がする。スペルが違う。
1. mixi
2.tiger lily
3.Gem Jam
4.Pino
5.LOVELY GIRL
6.スペクタクル
7.Make up Sister
8.N.S.SURFI’N
9.RY’S
10.PEACH
11.B-COOL
12.妃
13.SOUL SPRITS
14.A-STERS☆
15.S.K.NOVA
16.GREAT FACULTY
17.IRIE(アイリー、と読む)
18.PINKY
19.PINCYA
20.APPLE MINT
21.Keep On Locers
22.STYLE FACTRY
23.ステップ・アップ・オン・リズム
24.Jiggy
25.One’s butt(シャカリキ)
26.CHILi Dog
27.DAT
28.COOL MINT
29.AIR WAVE
30.-Dzeus LoL(Dはダンス、ゼウスは神、LoLは笑うの意味)
5番目まではリトルキッズ部門だったらしい。それは全部見逃した。残念。
審査までの時間は、RUSH BALLとその先生によるステージが30分にわたって演じられた。
30分!
RUSH BALLのすごいのは、彼女ら2人が出て来ただけで、世界を作り上げてしまう雰囲気を持っているところだ。それは、その顔だちが似ているのもあってか、荒木飛呂彦の世界によく似ている。
今回のステージではRUSH BALLの引き出しの多さを見せつけた。
このコンテストにはダンスのうまいチームばかり出ているのだが、それをいくつも見たあとでも、RUSH BALLはすごい、と言わせるだけの力があった。
さて、受賞は以下のとおり。
優勝:COOL MINT
準優勝:スペクタクル
第3位:DAT
SAM特別賞:one’s butt(シャカリキ)
審査員特別賞(チーム):Jiggy
審査員特別賞(個人):風音(CHILi DOG)
リトルキッズ賞:mixi
ベストドレッサー賞:妃
チームワーク賞:ステップ・アップ・オン・リズム
僕が見たところ、優勝争いは、COOL MINTとCHILi Dogの一騎討ちだと思っていた。
COOL MINTはグランプリだから文句なしだったが、CHILi Dogが審査員特別賞でお茶を濁されたのは不思議に感じた。
あと、賞は逃したが、18番の「PINKY」が僕的にはかなりツボで、保山特別賞があったら、彼女たちにあげたと思う。
審査員のSAMが「コンテストで勝つためのダンスをする傾向が見られる」と苦言を呈していたが、まさにそういう点で、PINKYに賞をあげてほしかった。彼女たちのダンスは実に楽しく、審査結果を待つときに合掌して祈る姿は健気だった。
RUSH BALL
http://www.rushball.jp/
CHILi Dog
http://www.ne.jp/asahi/little/bulldog/index.html
大阪城天守閣前特設ステージで午前10時30分から、STSのステージ。
1.ジュニアダンスチーム/オープニング
2.チックス/桃色片想い
3.ミニミニクラブ/ジェラシー
4.RISAKO & REINA/ギブ・ミー・アップ
5.ペトラキッズ/グローイング・オン・マイ・ハート
6.ファッションズ/ハピネス
7.プリッツ/キング&クイーン
8.TOUCH/ラブ・ライク・キャンディフロス
9.いちごっ娘/ユア・ソング
久々にペトラキッズを見た。歌のタイトルは間違っているかもしれない。
花彩祭ステージで、正午からSTSのキッズキッズダンスステージ。
1.ジュニアダンスチーム/オープニング
2.ステッパーズ/マイヤヒ
3.トレード/憧夢〜風に向かって
4.ファッションズ/ハピネス
5.フレーズ/No1
6.いちごっ娘/ユア・ソング
7.ミューズ/ちょっとだけMY LOVE
8.ブラックベリーズ/セクシー・ノーティー・ビッチー
9.RISAKO & REINA/ギブ・ミー・アップ
10.プリッツ/キング&クイーン
11.TOUCH/ラブ・ライク・キャンディフロス
12.スーパーバブルス/パンプ・イット
久々にステッパーズを見た。衣装はブルー。
ブラックベリーズはリカ2がいなくて、4人のダンス。
大阪城天守閣前特設ステージで、午後2時からSTSライブ。
1.ジュニアダンスチーム/オープニング
2.トレード/憧夢〜風に向かって
3.フレーズ/No1
4.RISAKO & REINA/センチメタルボーイ
5.いちごっ娘/ゲット・ユア・グルーブ
6.ミューズ/瞳は元気なブルースカイ
7.プリッツ/ゴー・アヘッド
8.TOUCH/ラブ・ラズベリー・ジュース
9.スーパーバブルス/パンプ・イット
ジュニアダンスチームは選抜メンバーで、プリッツやTOUCHのメンバーが踊ったりしている。
1日に何回ダンスするのか、しかもあの激しいダンスを、と思うと、頭の下がる思いだ。
このステージの後も、もう1回STSのステージがあったのだが、別のイベントに向かう。
ORC200第10回ヴォーカルクイーンコンテスト、レディース部門を見に行った。
司会は谷口吉一、藤井日菜子。
昨日のティーンズ部門に続き、今日は20代の女性がグランプリを競った。
ゲストライブはmyu:
コンテストのラインナップは五十音順に、
1.大河内美紗(22)/解放区(島谷ひとみ)
2.太田愛(23)/飛び方を忘れた小さな鳥(MISIA)
3.久保田樹里(21)/旅人(オリジナル)
4.阪本ひろ子(20)/It’s My Heart(オリジナル)
5.佐久間陽子(21)/MOVE OVER(JANIS JOPLIN)
6.武村麻実(23)/LOVE SONG(オリジナル)
7.田中裕美(20)/星歌(オリジナル。「せいか」と読む)
8.松永奈央(20)/Oh,I…(SAKURA)
9.南野ユカ(24)/箱庭(天野月子)
10.山本和加子(22)/ショコラティー(オリジナル)
11.善山ひとみ(HYANG)(28)/Vision☆(オリジナル)
12.RICH/Mr.DJ.Light(オリジナル)
歴代受賞者ライブとして、脇阪真由、BabyBlack
スペシャルライブは嘉陽愛子。
アンコール含めて7曲。
「愛してねもっと」にはじまり、「彼女はゴキゲンななめ」「瞳の中の迷宮」「こころの惑星〜Little Planet」とシングル曲のつるべうち。
1曲目とアンコールに歌った「愛してね、もっと」では、最前列あたりは一緒にジュリ扇を使っての応援が見られた。
この歌がやっぱり一番面白い。
「嘉陽愛子は不思議な踊りをおどった!」とドラゴンクエスト風に言いたくなる。
レディース部門の結果は次のとおり。
グランプリ:阪本ひろ子
準グランプリ:武村麻実
特別賞:大河内美紗、佐久間陽子、田中裕美
店舗会賞:RICH
グランプリの阪本ひろ子の歌い方は、自分の声質をよくわかっていて、それを伸ばしていたように思う。歌をうまくみせるために、情感をこめてハスキーにしてみたり、パンチのある歌唱をしようとしたりするよりも、こういう、自分を知った人間に栄冠は授けられるのだ。
ちなみに、こうしてゴールデンウィークを満喫はしているが、仕事(夜勤)は毎日あるのだ。
体力の限界かと思うほどクタクタ。
でも、ジュニアダンスチームのことを考えると、これくらいのことで降参するわけにはいかない。
1.ジュニアダンスチーム/オープニング
2.チックス/桃色片想い
3.ミニミニクラブ/ジェラシー
4.RISAKO & REINA/ギブ・ミー・アップ
5.ペトラキッズ/グローイング・オン・マイ・ハート
6.ファッションズ/ハピネス
7.プリッツ/キング&クイーン
8.TOUCH/ラブ・ライク・キャンディフロス
9.いちごっ娘/ユア・ソング
久々にペトラキッズを見た。歌のタイトルは間違っているかもしれない。
花彩祭ステージで、正午からSTSのキッズキッズダンスステージ。
1.ジュニアダンスチーム/オープニング
2.ステッパーズ/マイヤヒ
3.トレード/憧夢〜風に向かって
4.ファッションズ/ハピネス
5.フレーズ/No1
6.いちごっ娘/ユア・ソング
7.ミューズ/ちょっとだけMY LOVE
8.ブラックベリーズ/セクシー・ノーティー・ビッチー
9.RISAKO & REINA/ギブ・ミー・アップ
10.プリッツ/キング&クイーン
11.TOUCH/ラブ・ライク・キャンディフロス
12.スーパーバブルス/パンプ・イット
久々にステッパーズを見た。衣装はブルー。
ブラックベリーズはリカ2がいなくて、4人のダンス。
大阪城天守閣前特設ステージで、午後2時からSTSライブ。
1.ジュニアダンスチーム/オープニング
2.トレード/憧夢〜風に向かって
3.フレーズ/No1
4.RISAKO & REINA/センチメタルボーイ
5.いちごっ娘/ゲット・ユア・グルーブ
6.ミューズ/瞳は元気なブルースカイ
7.プリッツ/ゴー・アヘッド
8.TOUCH/ラブ・ラズベリー・ジュース
9.スーパーバブルス/パンプ・イット
ジュニアダンスチームは選抜メンバーで、プリッツやTOUCHのメンバーが踊ったりしている。
1日に何回ダンスするのか、しかもあの激しいダンスを、と思うと、頭の下がる思いだ。
このステージの後も、もう1回STSのステージがあったのだが、別のイベントに向かう。
ORC200第10回ヴォーカルクイーンコンテスト、レディース部門を見に行った。
司会は谷口吉一、藤井日菜子。
昨日のティーンズ部門に続き、今日は20代の女性がグランプリを競った。
ゲストライブはmyu:
コンテストのラインナップは五十音順に、
1.大河内美紗(22)/解放区(島谷ひとみ)
2.太田愛(23)/飛び方を忘れた小さな鳥(MISIA)
3.久保田樹里(21)/旅人(オリジナル)
4.阪本ひろ子(20)/It’s My Heart(オリジナル)
5.佐久間陽子(21)/MOVE OVER(JANIS JOPLIN)
6.武村麻実(23)/LOVE SONG(オリジナル)
7.田中裕美(20)/星歌(オリジナル。「せいか」と読む)
8.松永奈央(20)/Oh,I…(SAKURA)
9.南野ユカ(24)/箱庭(天野月子)
10.山本和加子(22)/ショコラティー(オリジナル)
11.善山ひとみ(HYANG)(28)/Vision☆(オリジナル)
12.RICH/Mr.DJ.Light(オリジナル)
歴代受賞者ライブとして、脇阪真由、BabyBlack
スペシャルライブは嘉陽愛子。
アンコール含めて7曲。
「愛してねもっと」にはじまり、「彼女はゴキゲンななめ」「瞳の中の迷宮」「こころの惑星〜Little Planet」とシングル曲のつるべうち。
1曲目とアンコールに歌った「愛してね、もっと」では、最前列あたりは一緒にジュリ扇を使っての応援が見られた。
この歌がやっぱり一番面白い。
「嘉陽愛子は不思議な踊りをおどった!」とドラゴンクエスト風に言いたくなる。
レディース部門の結果は次のとおり。
グランプリ:阪本ひろ子
準グランプリ:武村麻実
特別賞:大河内美紗、佐久間陽子、田中裕美
店舗会賞:RICH
グランプリの阪本ひろ子の歌い方は、自分の声質をよくわかっていて、それを伸ばしていたように思う。歌をうまくみせるために、情感をこめてハスキーにしてみたり、パンチのある歌唱をしようとしたりするよりも、こういう、自分を知った人間に栄冠は授けられるのだ。
ちなみに、こうしてゴールデンウィークを満喫はしているが、仕事(夜勤)は毎日あるのだ。
体力の限界かと思うほどクタクタ。
でも、ジュニアダンスチームのことを考えると、これくらいのことで降参するわけにはいかない。
ORC200第10回ヴォーカルクイーンコンテスト、ティーンズ部門を見に行った。
司会は谷口吉一、藤井日菜子。
オープニングはリトルキャットのライブ。
プリッツでも鉄腕ナガイでもない「Go Ahead!」が見れて、参考になった。
しめくくりはオリジナルの「プレシャス・ユア・ドリーム」
ティーンズ部門は、抽選によりその場で出番が決定。
出演順に
1.豊田祥子(17)/ずっと忘れない(オリジナル)
フェスティバルゲートの歌姫、去年に続いてのトップバッター。
この曲はかなり前に作っていたが、歌詞に見合う年齢になったというので歌ったそうな。
バラードだった。
2.河野真子(12)/夢見る少女じゃいられない(相川七瀬)
スカッとする歌を粘っこく歌う。独特の世界を持っていて、面白い。
3.河野真実(16)/LOVE,needing(倉木麻衣)
先日のストリートライブでも披露された楽曲。
4.佐竹紘菜(19)/歌舞伎町の女王(椎名林檎)
コンテスト初参加。目を閉じて聞いていると、まるで椎名林檎。
5.押田琴巳(19)/YOU(倖田來未)
6.田頭沙希(13)/愛情(小柳ゆき)
7.黒田真衣(18)/コエヲキカセテ(SAKURA)
8.野田愛実子(12)/Faith(伊藤由奈)
美空ひばりのレコード版物真似を披露した。
9.山本朱美(14)/JEWEL SONG(BoA)
10.谷口晴菜(19)/Rain(EMYLI)
現在、東京でひとり暮らし。食べ物の違いや値段の違いにびっくり。
11.渡辺安那(13)/ai(オリジナル)
aiは「藍」。アクターズスクール出身。
12.里真梨奈(17)/Butterfly(倖田來未)
続いて、歴代受賞者ライヴとして、三谷桃子、彩が歌う。
スペシャルライブはD.D.D
国民的美少女コンテスト出身の4人組。(上杉梨紗、落合真純、後藤みゆう、坂本真里亜)
Heart
ヘルプ
エニウェイウェニウェニ
心の扉
アンコールにこたえて、再度、Heart
「Heart」と「心の扉」はともかく、他は曲名を間違っているかもしれない。
ボーカル担当の坂本真里亜が大阪出身で、客席におそらくその親族と思しき方々の姿が見えた。お母さんだと思われる人の美しさったら、もう、光り輝いていた。
お母さんは阪神の地下でイカヤキ買って楽屋に差し入れしたらしい。
さて、ティーンズ部門の受賞者は、次のとおり。
グランプリ:野田愛実子(のだ・えみこ)
準グランプリ:黒田真衣
特別賞:豊田祥子、佐竹紘菜、谷口晴菜
店舗会賞:河野真実、田頭沙希
歌のうまさでは黒田真衣が頭ひとつ抜けていたように思うが、うまいだけではグランプリとれないのが、また難しいところだ。
グランプリ決定のときの黒田真衣の形相たるやすさまじいものがあり、「何で、私がこの子に負けるのよ!」と言っているようだった(僕の妄想)。
ただ、好感度という観点からは、グランプリをとった野田愛実子は群を抜いていたように思う。もしも今後スターなりアイドルなりになれるとしたら、野田愛実子が一番近いんじゃないか、と思わせるだけのものはあった。
読んだ漫画は青木琴美の『朝も、昼も、夜も』全2巻
これ、かなりむちゃくちゃな話だった。
幼いときに男に陵辱されて以来、男性恐怖症になってしまった忍。
その忍を好きになって告白した男、横溝は、イタズラした男にそっくりだった。
当然、忍は横溝と口も聞きたくない。
横溝はイライラして、無理矢理忍を抱きしめてキスしたりする。
そんな無茶苦茶な!忍、死ぬぞ!何襲ってるねん!
と思ってたら、なんと忍は横溝を好きになってしまうのだ。
あり得ない。
女の子の心情もあり得ないし、男の子の方もあり得ない。
おそらく、このような男子が存在するとしたら、狂女の妄想の中にしかないはずだ。
男子は絶対に、この漫画で描かれるような行動をとりはしないし、考えもしない。
それとも、どんなに狂っていても、イケメンなら許されるのか。
そうですか。
さらに、巻末に番外編みたいなおまけがついているが、同人誌か、これは!
あのカップルに興味が湧かなかったので、それをパロディにされても。
司会は谷口吉一、藤井日菜子。
オープニングはリトルキャットのライブ。
プリッツでも鉄腕ナガイでもない「Go Ahead!」が見れて、参考になった。
しめくくりはオリジナルの「プレシャス・ユア・ドリーム」
ティーンズ部門は、抽選によりその場で出番が決定。
出演順に
1.豊田祥子(17)/ずっと忘れない(オリジナル)
フェスティバルゲートの歌姫、去年に続いてのトップバッター。
この曲はかなり前に作っていたが、歌詞に見合う年齢になったというので歌ったそうな。
バラードだった。
2.河野真子(12)/夢見る少女じゃいられない(相川七瀬)
スカッとする歌を粘っこく歌う。独特の世界を持っていて、面白い。
3.河野真実(16)/LOVE,needing(倉木麻衣)
先日のストリートライブでも披露された楽曲。
4.佐竹紘菜(19)/歌舞伎町の女王(椎名林檎)
コンテスト初参加。目を閉じて聞いていると、まるで椎名林檎。
5.押田琴巳(19)/YOU(倖田來未)
6.田頭沙希(13)/愛情(小柳ゆき)
7.黒田真衣(18)/コエヲキカセテ(SAKURA)
8.野田愛実子(12)/Faith(伊藤由奈)
美空ひばりのレコード版物真似を披露した。
9.山本朱美(14)/JEWEL SONG(BoA)
10.谷口晴菜(19)/Rain(EMYLI)
現在、東京でひとり暮らし。食べ物の違いや値段の違いにびっくり。
11.渡辺安那(13)/ai(オリジナル)
aiは「藍」。アクターズスクール出身。
12.里真梨奈(17)/Butterfly(倖田來未)
続いて、歴代受賞者ライヴとして、三谷桃子、彩が歌う。
スペシャルライブはD.D.D
国民的美少女コンテスト出身の4人組。(上杉梨紗、落合真純、後藤みゆう、坂本真里亜)
Heart
ヘルプ
エニウェイウェニウェニ
心の扉
アンコールにこたえて、再度、Heart
「Heart」と「心の扉」はともかく、他は曲名を間違っているかもしれない。
ボーカル担当の坂本真里亜が大阪出身で、客席におそらくその親族と思しき方々の姿が見えた。お母さんだと思われる人の美しさったら、もう、光り輝いていた。
お母さんは阪神の地下でイカヤキ買って楽屋に差し入れしたらしい。
さて、ティーンズ部門の受賞者は、次のとおり。
グランプリ:野田愛実子(のだ・えみこ)
準グランプリ:黒田真衣
特別賞:豊田祥子、佐竹紘菜、谷口晴菜
店舗会賞:河野真実、田頭沙希
歌のうまさでは黒田真衣が頭ひとつ抜けていたように思うが、うまいだけではグランプリとれないのが、また難しいところだ。
グランプリ決定のときの黒田真衣の形相たるやすさまじいものがあり、「何で、私がこの子に負けるのよ!」と言っているようだった(僕の妄想)。
ただ、好感度という観点からは、グランプリをとった野田愛実子は群を抜いていたように思う。もしも今後スターなりアイドルなりになれるとしたら、野田愛実子が一番近いんじゃないか、と思わせるだけのものはあった。
読んだ漫画は青木琴美の『朝も、昼も、夜も』全2巻
これ、かなりむちゃくちゃな話だった。
幼いときに男に陵辱されて以来、男性恐怖症になってしまった忍。
その忍を好きになって告白した男、横溝は、イタズラした男にそっくりだった。
当然、忍は横溝と口も聞きたくない。
横溝はイライラして、無理矢理忍を抱きしめてキスしたりする。
そんな無茶苦茶な!忍、死ぬぞ!何襲ってるねん!
と思ってたら、なんと忍は横溝を好きになってしまうのだ。
あり得ない。
女の子の心情もあり得ないし、男の子の方もあり得ない。
おそらく、このような男子が存在するとしたら、狂女の妄想の中にしかないはずだ。
男子は絶対に、この漫画で描かれるような行動をとりはしないし、考えもしない。
それとも、どんなに狂っていても、イケメンなら許されるのか。
そうですか。
さらに、巻末に番外編みたいなおまけがついているが、同人誌か、これは!
あのカップルに興味が湧かなかったので、それをパロディにされても。
宮島鏡の『少女愛』を読んだ。
第1部 少女愛の歴史
第1章 ロリコンの誕生
1ナボコフの『ロリータ』
2ロリコンの定義
(コラム1)ロリコンと美術
第2章 ロリコン・チャップリン
1チャップリンの女性遍歴
2チャップリンと六歳のロリータ
3チャップリンと不幸な娘たち
(コラム2)健康優良児童
第3章 アドルフ・ヒトラーの異常な性的嗜好
1父のアロイス
2母のクララとアドルフ
3初恋のむすめたち
4少女ゲリ
5軟禁されたゲリ
(コラム3)戦時下の少女たち
第4章 財閥令嬢誘拐事件
1事件の発生
2ひなびた旅館で
3結末
(コラム4)一休の性欲
第2部 少女愛の現在
第1章 『少女と恋愛する方法』の衝撃
1『少女と恋愛する方法』の刊行
2「目次」、「はじめに」「おわりに」
3『少女と恋愛する方法』の反響
(コラム5)M事件とネクロフィリア
第6章 スクール・ハラスメント
1ロリコンになる理由
2スクハラの実態
(コラム6)メーガン法を考える
第7章 人形の少女
1等身大フィギュア
2ダッチワイフ
(コラム7)女性が少女を愛すること
第8章 ロリコンと大人の女性の関係
1十二歳神話
2性欲処理の問題
(コラム8)ロリータ・ハンター
第9章 デンマーク児童性愛者協会
1ペドフィリア
2国家公認の児童性愛者協会
(コラム9)ゴシック&ロリータ
第10章 幽閉された少女
1佐藤宣行事件
2『奇子』
3ベアトリーチェ・チェンチ
(コラム10)少女の「無垢」を考える
第11章 「萌え」を考える
1「萌え」の定義
2「好きか嫌いかの問題」と死語化
(コラム11)美少女戦士「ヴィヴィアン・ガールズ」
全体に、少女愛についての基礎知識おさらいで、新たな視点や深い分析があるわけではない。ハウツー物と思って気軽に読めた。
少女愛を積極的に肯定する立場にたてない時代なので、こんな本を書いていながら、タテマエ的コメントがいちいちついていて面白い。
以下、各章の覚え書きを短く。
(第1章)ナボコフのロリータでのロリータは12歳。ナボコフ、わかってらっしゃる。他の男に走り、妊娠までしてしまったロリータが、何の魅力もないのは当然のことだろう。
なお、「ナボコフ」を変換したら「無墓個麩」になった。
(第2章)35才のチャップリンはリタ15才と結婚した。リタが6歳のときに知り合い、14才のときにセックス。結婚後、「フェラチオ」という「人間性に反した劣悪かつ異常な倒錯行為」を強いた、とかリタに暴露されている。笑止。
(第3章)ヒトラーは16歳のゲリに恋し、ゲリの外出時も護衛をつけるなど軟禁し、あげくにゲリは23才のときに自殺する。自殺を知ったとき、ヒトラーは気絶、めざめてからは3日間も興奮して眠らなかったらしい。そりゃ、そうなるよなあ。
(第4章)本書ではぼかしてるが、財閥というのは、住友。誘拐犯が逮捕されたとき、住友令嬢は「お兄さんは悪い人ではありません!許してあげてください!お願いします!」と懇願したらしい。そんな言葉を聞いたら、逮捕されても殺されても満足、だと思う。
(第5章)著者の作品を紹介。ここでいう少女は小学3年〜5年。児童ポルノ法後の少女との恋愛について書いているそうだ。そんな夢のような話があるのだろうか。
(第6章)本書では「教職者という聖職のモラルが失われていくのを、許してよいものであろうか」と喉がかゆくなるようなタテマエを書いている。
(第7章)「ヘイ!バディ」の「おにんぎょ物語」等身大の少女フィギュアもいいけど、僕には「はじめてのおるすばん」フィギュアでじゅうぶんかな。
(第8章)「アリスクラブ」のアンケートより。ロリコンでも性欲処理は大人の女性相手でじゅうぶんできているとか、そういうこと。
(第9章)ヤコブ・ビリングによる潜入ルポ、ドキュメンタリーTVの紹介。
(第10章)新潟で少女を9年間監禁した事件。チェンチは父親に監禁され近親相姦。父殺しでギロチンにかけられた16歳。
(第11章)「萌え」という言葉は、結局、自分が何を好きなのかを端的にあらわす言葉なんじゃないか、との指摘。
途中のコラムでは、青木光恵さんとか、嶽本野ばら君とか、友人がとりあげられていた。
後、小学校や中学校の水泳授業や運動会に、保護者を装って潜入してビデオやカメラを撮りまくっている者を「ロリータハンター」と言うらしい。
一休が『狂雲集』で「美人の陰、水仙花の香有り」と書いているらしい。美人の陰部は水仙の香りがするというのだが、今度、水仙の香りでも嗅いで、パブロフの犬の実験でもしてみよう。
第1部 少女愛の歴史
第1章 ロリコンの誕生
1ナボコフの『ロリータ』
2ロリコンの定義
(コラム1)ロリコンと美術
第2章 ロリコン・チャップリン
1チャップリンの女性遍歴
2チャップリンと六歳のロリータ
3チャップリンと不幸な娘たち
(コラム2)健康優良児童
第3章 アドルフ・ヒトラーの異常な性的嗜好
1父のアロイス
2母のクララとアドルフ
3初恋のむすめたち
4少女ゲリ
5軟禁されたゲリ
(コラム3)戦時下の少女たち
第4章 財閥令嬢誘拐事件
1事件の発生
2ひなびた旅館で
3結末
(コラム4)一休の性欲
第2部 少女愛の現在
第1章 『少女と恋愛する方法』の衝撃
1『少女と恋愛する方法』の刊行
2「目次」、「はじめに」「おわりに」
3『少女と恋愛する方法』の反響
(コラム5)M事件とネクロフィリア
第6章 スクール・ハラスメント
1ロリコンになる理由
2スクハラの実態
(コラム6)メーガン法を考える
第7章 人形の少女
1等身大フィギュア
2ダッチワイフ
(コラム7)女性が少女を愛すること
第8章 ロリコンと大人の女性の関係
1十二歳神話
2性欲処理の問題
(コラム8)ロリータ・ハンター
第9章 デンマーク児童性愛者協会
1ペドフィリア
2国家公認の児童性愛者協会
(コラム9)ゴシック&ロリータ
第10章 幽閉された少女
1佐藤宣行事件
2『奇子』
3ベアトリーチェ・チェンチ
(コラム10)少女の「無垢」を考える
第11章 「萌え」を考える
1「萌え」の定義
2「好きか嫌いかの問題」と死語化
(コラム11)美少女戦士「ヴィヴィアン・ガールズ」
全体に、少女愛についての基礎知識おさらいで、新たな視点や深い分析があるわけではない。ハウツー物と思って気軽に読めた。
少女愛を積極的に肯定する立場にたてない時代なので、こんな本を書いていながら、タテマエ的コメントがいちいちついていて面白い。
以下、各章の覚え書きを短く。
(第1章)ナボコフのロリータでのロリータは12歳。ナボコフ、わかってらっしゃる。他の男に走り、妊娠までしてしまったロリータが、何の魅力もないのは当然のことだろう。
なお、「ナボコフ」を変換したら「無墓個麩」になった。
(第2章)35才のチャップリンはリタ15才と結婚した。リタが6歳のときに知り合い、14才のときにセックス。結婚後、「フェラチオ」という「人間性に反した劣悪かつ異常な倒錯行為」を強いた、とかリタに暴露されている。笑止。
(第3章)ヒトラーは16歳のゲリに恋し、ゲリの外出時も護衛をつけるなど軟禁し、あげくにゲリは23才のときに自殺する。自殺を知ったとき、ヒトラーは気絶、めざめてからは3日間も興奮して眠らなかったらしい。そりゃ、そうなるよなあ。
(第4章)本書ではぼかしてるが、財閥というのは、住友。誘拐犯が逮捕されたとき、住友令嬢は「お兄さんは悪い人ではありません!許してあげてください!お願いします!」と懇願したらしい。そんな言葉を聞いたら、逮捕されても殺されても満足、だと思う。
(第5章)著者の作品を紹介。ここでいう少女は小学3年〜5年。児童ポルノ法後の少女との恋愛について書いているそうだ。そんな夢のような話があるのだろうか。
(第6章)本書では「教職者という聖職のモラルが失われていくのを、許してよいものであろうか」と喉がかゆくなるようなタテマエを書いている。
(第7章)「ヘイ!バディ」の「おにんぎょ物語」等身大の少女フィギュアもいいけど、僕には「はじめてのおるすばん」フィギュアでじゅうぶんかな。
(第8章)「アリスクラブ」のアンケートより。ロリコンでも性欲処理は大人の女性相手でじゅうぶんできているとか、そういうこと。
(第9章)ヤコブ・ビリングによる潜入ルポ、ドキュメンタリーTVの紹介。
(第10章)新潟で少女を9年間監禁した事件。チェンチは父親に監禁され近親相姦。父殺しでギロチンにかけられた16歳。
(第11章)「萌え」という言葉は、結局、自分が何を好きなのかを端的にあらわす言葉なんじゃないか、との指摘。
途中のコラムでは、青木光恵さんとか、嶽本野ばら君とか、友人がとりあげられていた。
後、小学校や中学校の水泳授業や運動会に、保護者を装って潜入してビデオやカメラを撮りまくっている者を「ロリータハンター」と言うらしい。
一休が『狂雲集』で「美人の陰、水仙花の香有り」と書いているらしい。美人の陰部は水仙の香りがするというのだが、今度、水仙の香りでも嗅いで、パブロフの犬の実験でもしてみよう。
営業、営業、営業、営業、営業〜!
土下座、土下座、土下座、土下座、土下座〜!
居酒屋、居酒屋、居酒屋、居酒屋、居酒屋〜!
坊主、坊主、坊主、坊主、坊主〜!
出産、出産、出産、出産、出産、出産〜!
熱いにもホドがある〜〜、ゆうねん。
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