Girls Panic〜素人の乱、ビデオは見えないものを書くエンピツです
2008年1月14日 アイドルISBN:4845993147 単行本 楠 かつのり フィルムアート社 1993/06 ¥1,937
FANJでGirls Panic-IDOL-
セットリストなど詳しくは後日、書けたらいいな。
Yesss!
今回はボーカルにもダンスにもゲストがいて、楽しかった。
夏の扉からマリリンまで
FLC
黒のセクシーな衣装!
M/W
アイドルマスター、「ガン見」してダンス覚えたそうな。
Marry Doll
入場者全員にサイン入り写真のプレゼント!
「大きな愛でもてなして」は音楽の都合で2回聞けた!
白桃娘
ねぇ、わかんない
大嫌いの反対
キラキラ
あんぶれら
スマイル
メアリーエンジェル
会いたかった
ビンゴ
ムービンオン
エンジェルウィング
ミラーボールナイト
終演後は、物販には参加せず、近代美術館心斎橋準備室に向かう。
開催中の「ビデオランデブー:映像の現在」上映室で「素人の乱」
高円寺のリサイクルショップ「素人の乱」の店主、松本哉を中心とした、革命のドキュメンタリー。
3人デモから、立候補して選挙活動まで。
新宿でのクリスマス粉砕鍋は、目撃していて、面白いことをする人たちがいるなあ、と思っていた。
「インタビュー地球にきく」谷川俊太郎
「ソングスウィズアウトワーズ」谷川俊太郎
「こどもたちが映像をつくる」ディーディーハレック
「サウス」エリザベスコール&小沢健二
など、見た後に、特別イベント。
谷川俊太郎&remo「ビデオは見えないものを書くエンピツです」
remoの今までの活動などを30分にわたってプレゼンテーションしたあと、谷川俊太郎氏との対談。
情報過負荷や映体の話など。
youtubeなどで、携帯電話サイズの映像にみんなハマっているのに、なぜ、大画面のプラズマテレビ買うんだろう、なんて問いかけもあった。僕はどっちも持ってないけどね!
谷川氏による詩の朗読もあって、これはかなり得した気分。
今回、対談と、質疑応答などではっきりしたのは、谷川氏の言葉の明晰さだった。
毎回不思議に思うのだが、質疑応答で、質問があって手をあげているにもかかわらず、その質問の内容がなかなかわかりにくい場合がある。あろうことか、さんまの明石家電視台みたいに、まず質問者の自分語りからはじまることも多くみられる。
聞きたいことがあって手をあげたはずなのに、回答者の方で質問の内容をおしはかって答えるケースがままある。
聞きたいことをはっきりと言語化できれば、もう答えは出たも同然なのかもしれないが、聞いていて歯がゆい。「何を聞きたい?」「何を言いたい?」「ポイントは?」とイライラする。
おそらく、質問者も同じイライラをもっていて、その霧を晴らそうとして質問しているのだろう。でも、それは自分で考えて答えを出すべきものなんじゃないか、と、僕などは思ってしまう。特に、今回のような、明晰な言葉を持つ谷川氏への質問になると、「これぞ正解!」というエレガントな方向付けがなされてしまい、もやもやしていたものに、はっきりと形が与えられてしまう。それでいいのか?
FANJでGirls Panic-IDOL-
セットリストなど詳しくは後日、書けたらいいな。
Yesss!
今回はボーカルにもダンスにもゲストがいて、楽しかった。
夏の扉からマリリンまで
FLC
黒のセクシーな衣装!
M/W
アイドルマスター、「ガン見」してダンス覚えたそうな。
Marry Doll
入場者全員にサイン入り写真のプレゼント!
「大きな愛でもてなして」は音楽の都合で2回聞けた!
白桃娘
ねぇ、わかんない
大嫌いの反対
キラキラ
あんぶれら
スマイル
メアリーエンジェル
会いたかった
ビンゴ
ムービンオン
エンジェルウィング
ミラーボールナイト
終演後は、物販には参加せず、近代美術館心斎橋準備室に向かう。
開催中の「ビデオランデブー:映像の現在」上映室で「素人の乱」
高円寺のリサイクルショップ「素人の乱」の店主、松本哉を中心とした、革命のドキュメンタリー。
3人デモから、立候補して選挙活動まで。
新宿でのクリスマス粉砕鍋は、目撃していて、面白いことをする人たちがいるなあ、と思っていた。
「インタビュー地球にきく」谷川俊太郎
「ソングスウィズアウトワーズ」谷川俊太郎
「こどもたちが映像をつくる」ディーディーハレック
「サウス」エリザベスコール&小沢健二
など、見た後に、特別イベント。
谷川俊太郎&remo「ビデオは見えないものを書くエンピツです」
remoの今までの活動などを30分にわたってプレゼンテーションしたあと、谷川俊太郎氏との対談。
情報過負荷や映体の話など。
youtubeなどで、携帯電話サイズの映像にみんなハマっているのに、なぜ、大画面のプラズマテレビ買うんだろう、なんて問いかけもあった。僕はどっちも持ってないけどね!
谷川氏による詩の朗読もあって、これはかなり得した気分。
今回、対談と、質疑応答などではっきりしたのは、谷川氏の言葉の明晰さだった。
毎回不思議に思うのだが、質疑応答で、質問があって手をあげているにもかかわらず、その質問の内容がなかなかわかりにくい場合がある。あろうことか、さんまの明石家電視台みたいに、まず質問者の自分語りからはじまることも多くみられる。
聞きたいことがあって手をあげたはずなのに、回答者の方で質問の内容をおしはかって答えるケースがままある。
聞きたいことをはっきりと言語化できれば、もう答えは出たも同然なのかもしれないが、聞いていて歯がゆい。「何を聞きたい?」「何を言いたい?」「ポイントは?」とイライラする。
おそらく、質問者も同じイライラをもっていて、その霧を晴らそうとして質問しているのだろう。でも、それは自分で考えて答えを出すべきものなんじゃないか、と、僕などは思ってしまう。特に、今回のような、明晰な言葉を持つ谷川氏への質問になると、「これぞ正解!」というエレガントな方向付けがなされてしまい、もやもやしていたものに、はっきりと形が与えられてしまう。それでいいのか?
ISBN:4163255400 単行本 安森 然 文藝春秋 2007/01/27 ¥1,700
午後2時からインディペンデントシアター2ndで「日本橋マニアックスzero」
SMとオタクのイベント。これが無料とは太っぱら!
プログラムは次のとおり。
アルメイドによるアニソンプチライブ(花ちゃんとバロン様による「踊る赤ちゃん人形」「天罰」)
霧島のあのエロティックダンス(着物と扇)
ウェット&メッシーショー/篠宮紫穂&ヒマリ(clubD’C)
悪魔大根とゆかいな仲間たち(No305の歌あり)
霧島のあのエロ講座(局部の名前を言わせてポン)
劉麗華&柊凛(ロリータ!perfume!)
ポンバシ研究所/草壁コウジ(ポンバシNo1を選ぶ。オタクとは無関係に邪王院優勝)
上条早樹(テキパキとした緊縛。こりゃすごい)
午後6時半までビッシリ楽しめた。
出演者に友人が多かった。
途中、抜けてメロンブックス行って「さちまゆ」見る予定だったが、ちょうどその時間は紫穂さんのメッシ−ショーの真っ最中。これを見逃す手はない、ということで、最後まで席を立たず。
終演後、NHK-FM「現代の音楽」聞きながら、長堀に向かう。
21世紀音楽の会の収録、結局きっちり聞けたのは1曲だけだった。
「“フリーズ!”五奏者ために」 遠藤雅夫・作曲
(9分50秒)
(フルート)田中 隆英
(オーボエ)浅間 信慶
(クラリネット)有馬 理絵
(ビオラ)甲斐 史子
(コントラバス)吉田 秀
(指揮)安良岡章夫
大阪市立近代美術館心斎橋準備室で、粉川哲夫氏とパスカル・ボ−ス氏によるトーク。
開演まで時間があったので、開催中の「ビデオランデブー:映像の現在」からリセロッテ・ワイストのサーミシリーズを見る。
「The sami and her body」
「A Sami In The City」
「the city sami in the woods」
サーミ人の母親をもつリセロッテ・ワイストによるルーツをたどる旅。
サ−ミ語学習の途上。
身体部位のサーミ語を覚えたり、
街の中でサーミ語をポストイットではっていったり、
森の中でサーミ語を感じたり。
都会での単語でサーミ語にはないものが多く、自分で作らねばならない、というのが面白い。
トークのタイトルは「ラジオアートとセルフメディア」
前半は粉川氏が「送信機を作る」
その場でハンダごて使ってラジオ送信機、テレビ送信機を作り、送信してみせる。
インプットなしで複数の送信機を使ってのパフォーマンスは面白かった。
ラジオアートは今、定義が完成しつつあるジャンルだが、粉川氏はこう言う。
コンテンツを乗せるビークルとしてメディアを捉えるのではなく、システムやテクノロジーを再帰的に考えた方がいいんじゃないか、と。
後半はパスカル・ボ−ス氏がセルフメディアの歴史についてレクチャー。
現在彼は本を書いている真っ最中で、いずれ出版され、翻訳されるのを待つべし。
その後、2人によるダイアローグ。
その対話の中で、面白く感じた部分を断片的に。
パスカル「粉川さんのパフォーマンスで手を用いているのに興味を覚えた」
粉川「メルロポンティによる、身体の最小単位としての手に興味がある」
粉川「セルフメディアを考える際に、フーコーの『自己のテクノロジー』がヒントになるように感じたが、フーコーは参照されているのか」
パスカル「フーコーはもちろん。ドゥルーズも。ドゥルーズにはアートを抵抗としてとらえる考え方があるが、粉川さんはどう思いますか」
粉川「ドゥルーズによって、ミクロポリティックスが発見された。今や政治的でないものはないのだ」
粉川「メディアアーチストは設計図書くだけで、手を汚さないが、こういうあり方にパスカルさんはどう考えますか」
パスカル「批判的にとらえています。テクノロジーに対してナイーブでどっぷり信じきっている人が多いのが心配です」
パスカル「ローテクアートは、その美的外観からもてはやされた時もあったが、粉川さんはハイテクの行き着く先としてローテクアートを展開しているのがすごい」
粉川「ハイテクから無駄なものを削ってシンプルにしているだけで、ローテクの意識はあまりなかった」
粉川「今回のデモで、ローテクで送った映像が、最新式のプロジェクターではノイズとしてキャンセルされてしまったことが、とても象徴的でした」
以上、多少の意訳はあるが、おおむね、こんなことを言ってたかな。
確かに、銅板にハンダでくっつけて送信機を作り、それを使ってアート作品を作るのは、とても刺激的で面白そうだった。
粉川氏は、ラジオアートの宣教師かも。
予定を1時間も越えて、イベント終了。
見た映画は1本だけ。
君塚良一監督の「容疑者 室井慎次」2005年。
警察庁と警視庁のおもわくで政治的に右往左往する捜査現場。
告訴パラノイアの弁護士とか、いろいろ面白いけど、一番よかったのは、桜井杏子役の木内晶子の「あんな小娘のくそったれ」演技だった。
いっぺんにファンになってしまった。
読んだ本は竹本健治の『キララ、探偵す』
キララ、登場す
キララ、豹変す
キララ、緘黙す
キララ、奮戦す
の4編。
キララはドジっ娘メイドのロボット。メイドロイド。
試作品でアイドル好きのうぶな大学生のところに預けられる。
このキララ、普段は従順だが、ひとたびキスなどでスイッチがはいると、夜の顔が出てくる。
セクサロイド。ご主人様の性向にぴったりな性の相手に変身してしまうのだ。そのとき、キララは「クララ」と名乗り、まったくの別人格になる。推理力もアップ!
キララは、クララのときの記憶をいっさい有していない。
この連作、探偵ドラマとしてけっこう楽しく読めた。
本格推理として斬新な試みがあるわけではないが、小説としてとても面白くて、また読みやすくもあった。
クララになったときのSキャラが楽しい。ライトノベルとしては、やり過ぎな描写である。
今日の1冊としてうってつけであった。
午後2時からインディペンデントシアター2ndで「日本橋マニアックスzero」
SMとオタクのイベント。これが無料とは太っぱら!
プログラムは次のとおり。
アルメイドによるアニソンプチライブ(花ちゃんとバロン様による「踊る赤ちゃん人形」「天罰」)
霧島のあのエロティックダンス(着物と扇)
ウェット&メッシーショー/篠宮紫穂&ヒマリ(clubD’C)
悪魔大根とゆかいな仲間たち(No305の歌あり)
霧島のあのエロ講座(局部の名前を言わせてポン)
劉麗華&柊凛(ロリータ!perfume!)
ポンバシ研究所/草壁コウジ(ポンバシNo1を選ぶ。オタクとは無関係に邪王院優勝)
上条早樹(テキパキとした緊縛。こりゃすごい)
午後6時半までビッシリ楽しめた。
出演者に友人が多かった。
途中、抜けてメロンブックス行って「さちまゆ」見る予定だったが、ちょうどその時間は紫穂さんのメッシ−ショーの真っ最中。これを見逃す手はない、ということで、最後まで席を立たず。
終演後、NHK-FM「現代の音楽」聞きながら、長堀に向かう。
21世紀音楽の会の収録、結局きっちり聞けたのは1曲だけだった。
「“フリーズ!”五奏者ために」 遠藤雅夫・作曲
(9分50秒)
(フルート)田中 隆英
(オーボエ)浅間 信慶
(クラリネット)有馬 理絵
(ビオラ)甲斐 史子
(コントラバス)吉田 秀
(指揮)安良岡章夫
大阪市立近代美術館心斎橋準備室で、粉川哲夫氏とパスカル・ボ−ス氏によるトーク。
開演まで時間があったので、開催中の「ビデオランデブー:映像の現在」からリセロッテ・ワイストのサーミシリーズを見る。
「The sami and her body」
「A Sami In The City」
「the city sami in the woods」
サーミ人の母親をもつリセロッテ・ワイストによるルーツをたどる旅。
サ−ミ語学習の途上。
身体部位のサーミ語を覚えたり、
街の中でサーミ語をポストイットではっていったり、
森の中でサーミ語を感じたり。
都会での単語でサーミ語にはないものが多く、自分で作らねばならない、というのが面白い。
トークのタイトルは「ラジオアートとセルフメディア」
前半は粉川氏が「送信機を作る」
その場でハンダごて使ってラジオ送信機、テレビ送信機を作り、送信してみせる。
インプットなしで複数の送信機を使ってのパフォーマンスは面白かった。
ラジオアートは今、定義が完成しつつあるジャンルだが、粉川氏はこう言う。
コンテンツを乗せるビークルとしてメディアを捉えるのではなく、システムやテクノロジーを再帰的に考えた方がいいんじゃないか、と。
後半はパスカル・ボ−ス氏がセルフメディアの歴史についてレクチャー。
現在彼は本を書いている真っ最中で、いずれ出版され、翻訳されるのを待つべし。
その後、2人によるダイアローグ。
その対話の中で、面白く感じた部分を断片的に。
パスカル「粉川さんのパフォーマンスで手を用いているのに興味を覚えた」
粉川「メルロポンティによる、身体の最小単位としての手に興味がある」
粉川「セルフメディアを考える際に、フーコーの『自己のテクノロジー』がヒントになるように感じたが、フーコーは参照されているのか」
パスカル「フーコーはもちろん。ドゥルーズも。ドゥルーズにはアートを抵抗としてとらえる考え方があるが、粉川さんはどう思いますか」
粉川「ドゥルーズによって、ミクロポリティックスが発見された。今や政治的でないものはないのだ」
粉川「メディアアーチストは設計図書くだけで、手を汚さないが、こういうあり方にパスカルさんはどう考えますか」
パスカル「批判的にとらえています。テクノロジーに対してナイーブでどっぷり信じきっている人が多いのが心配です」
パスカル「ローテクアートは、その美的外観からもてはやされた時もあったが、粉川さんはハイテクの行き着く先としてローテクアートを展開しているのがすごい」
粉川「ハイテクから無駄なものを削ってシンプルにしているだけで、ローテクの意識はあまりなかった」
粉川「今回のデモで、ローテクで送った映像が、最新式のプロジェクターではノイズとしてキャンセルされてしまったことが、とても象徴的でした」
以上、多少の意訳はあるが、おおむね、こんなことを言ってたかな。
確かに、銅板にハンダでくっつけて送信機を作り、それを使ってアート作品を作るのは、とても刺激的で面白そうだった。
粉川氏は、ラジオアートの宣教師かも。
予定を1時間も越えて、イベント終了。
見た映画は1本だけ。
君塚良一監督の「容疑者 室井慎次」2005年。
警察庁と警視庁のおもわくで政治的に右往左往する捜査現場。
告訴パラノイアの弁護士とか、いろいろ面白いけど、一番よかったのは、桜井杏子役の木内晶子の「あんな小娘のくそったれ」演技だった。
いっぺんにファンになってしまった。
読んだ本は竹本健治の『キララ、探偵す』
キララ、登場す
キララ、豹変す
キララ、緘黙す
キララ、奮戦す
の4編。
キララはドジっ娘メイドのロボット。メイドロイド。
試作品でアイドル好きのうぶな大学生のところに預けられる。
このキララ、普段は従順だが、ひとたびキスなどでスイッチがはいると、夜の顔が出てくる。
セクサロイド。ご主人様の性向にぴったりな性の相手に変身してしまうのだ。そのとき、キララは「クララ」と名乗り、まったくの別人格になる。推理力もアップ!
キララは、クララのときの記憶をいっさい有していない。
この連作、探偵ドラマとしてけっこう楽しく読めた。
本格推理として斬新な試みがあるわけではないが、小説としてとても面白くて、また読みやすくもあった。
クララになったときのSキャラが楽しい。ライトノベルとしては、やり過ぎな描写である。
今日の1冊としてうってつけであった。
DVD バンダイビジュアル 2002/06/25 ¥3,990 藤子・F・不二雄の同名漫画を森田芳光監督が映画化。現在の記憶を持ったまま10年前に生まれ変わる漫画家の納戸遊子(清水美砂)とOLから主婦になった金江銀子(工藤静香)は未来の記憶を利用して、仕事と恋を成功させてしまう。しかしリプレイを繰り返すうち、ふたりは時間の流れに入り込み、自分の本当の人生を考えてしまう…。
深水黎一郎の『ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!』を読んだ。第36回メフィスト賞受賞作。ネタバレするので、未読の人は、まず読んでから。
「読者が犯人」というトリックを売り付けようとする手紙
テレパシー実験
南米人殺害事件
以上の3つがからみ合って作品が構成されている。
このうち、テレパシーは「読者が犯人」トリックに関係しており、南米人殺害は全体の事件そのものが起きる動機にかかわっている。
タイトルは安っぽくて大馬鹿全開だが、中身はわりとしっかりした文章で、面白く読めた。なにもあんなセンスのないタイトルにしなくてもよかったのに、と思う。
さて、この「読者が犯人」トリックだが、そんなことが実現可能なのか、とだれでもが思うだろう。読者はただ、「本を読んでいる」だけなのだ。犯人になるための動機もアリバイも条件を満たさないだろう。でも、「本を読む」ことで人を殺せるとしたらどうだ。と、いうのがこの本のトリック。つまり、自分の書いた文章を読まれると、心臓に負担がかかって死んでしまう、一種の恐怖症みたいなことで殺害が行われる仕掛けになっている。ここでテレパシーが関係してきて、自分の書いた文章が読まれたら、敏感にもそれを察知して、ドキドキしてしまうのだ。
この方式だと、いろんな不可能な組み合わせが可能になる。
たとえば。
ある男は、エコロジストだった。森林の破壊に耐え切れない思いを抱いている。
その感情がこうじて、ついに、牛丼屋で誰かが割り箸を使うたびに、神秘的な精神感応で心が痛んでしまう体質になった。
心臓病の男にとって、この割り箸パキンの繰り返しは負担になり、ついには死に至る。
「牛丼食い=犯人」のトリックがここに誕生。
これはある意味「読者=犯人」よりもすごい。
小説とは無関係なところで、犯人が設定されてしまうのだ。
作中人物の言葉で、読者=犯人トリックで、それは世界のどの国の人間が読もうと成立するものでなくてはならない、などと豪語している。このトリックだと、どこの国の人が読もうと、寝たきりで動けない人が読もうと、読者=犯人の条件を満たしてしまうのだ。
なるほど、すごい。
でも、このトリックもしょせんは期間限定のトリックである。
この作品で被害者は読者によって殺されるが、いったん死んでしまえば、その後、だれが読もうが犯人にはなりえない。つまり、この本が出てから100年後にはいかなる読者も犯人ではありえないのだ。この作品が100年後も読みつがれない、という確信があるのかもしれないが、トリックとしては穴がある。
見た映画(ビデオ)は4本。
録画しておいた「チャーリーとチョコレート工場」を見た。2005年。
ティム・バートン監督。ロアルド・ダールの原作にかなり忠実で、その味をちゃんと出していた。カラフル具合、サイケ具合は最高。
ダールとティム・バートンの組み合わせだから、最初から大傑作は約束されたも同然だ。
残酷、貧乏、ユーモア、歌、グロテスク。
この映画はカルト的要素がふんだんに含まれているので、一般受けはしないと思っているのだが、どうだろう。ダールの作品だけに、子どもは大喜びだろうが。その穴をうめるのが、ジョニー・デップの存在なのかもしれない。
この映画の大ファンであっても、普段着が黒や灰色だったりするのは、いったいどういうわけだ?
ヘンリー・セリック監督の「ジャイアント・ピーチ」を見た。1996年。
大きな桃に入るところから、実写がアニメに変わる。
スーザン・サランドンなどが声をあてており、ランディ・ニューマンの音楽も素晴らしい。
この映画もダールの良さを存分に出していた。
残酷、貧乏、ユーモア、歌、グロテスク。
馬場康夫監督の「バブルへGO!タイムマシンはドラム式」を見た。2007年。
2007年からタイムスリップして1990年に戻り、バブル崩壊を止めようとする。
バック・トゥ・ザ・フューチャーをほうふつとさせる映画。
90年代と2007年とのギャップをいちいち取り上げるのは、この手の映画の常道で、見どころの一つなのだが、90年代がまだ僕の中では昔とは感じられなかった。
必要性を感じなくて、携帯電話も持っていない僕だしね。
この映画のみどころは、広末涼子のコスプレだ。
喪服、水着、キャバ嬢、芸者。
まあ、なんて可愛いんでしょう!
吉永小百合の座を受け継ぐのは広末涼子以外にない。
森田芳光監督の「未来の想い出」を見た。1992年。
藤子・F・不二雄原作。占い師の役で登場もしている。
主人公の清水美砂が漫画家の役で、赤塚不二夫、石ノ森章太郎、つのだじろう、永井豪、さいとうたかを、藤子不二雄A、コンタロウ、蛭子能収などもゲスト出演している。
もう1人の主人公、工藤静香の恋人(デビィッド伊東)はファッションデザイナーで、中川比佐子が出演していた。
この映画は、80年代にタイムスリップするリプレイもの。
やはり80年代に流行したものの羅列が見られる。
副題の「ラストクリスマス」は作品の重要なファクターでは全然なくてびっくりした。
清水美砂の恋人が和泉元弥で、クライマックスでは飛行機がかなり遅れて到着するシーンがある。ヘリコプターを使え!
深水黎一郎の『ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!』を読んだ。第36回メフィスト賞受賞作。ネタバレするので、未読の人は、まず読んでから。
「読者が犯人」というトリックを売り付けようとする手紙
テレパシー実験
南米人殺害事件
以上の3つがからみ合って作品が構成されている。
このうち、テレパシーは「読者が犯人」トリックに関係しており、南米人殺害は全体の事件そのものが起きる動機にかかわっている。
タイトルは安っぽくて大馬鹿全開だが、中身はわりとしっかりした文章で、面白く読めた。なにもあんなセンスのないタイトルにしなくてもよかったのに、と思う。
さて、この「読者が犯人」トリックだが、そんなことが実現可能なのか、とだれでもが思うだろう。読者はただ、「本を読んでいる」だけなのだ。犯人になるための動機もアリバイも条件を満たさないだろう。でも、「本を読む」ことで人を殺せるとしたらどうだ。と、いうのがこの本のトリック。つまり、自分の書いた文章を読まれると、心臓に負担がかかって死んでしまう、一種の恐怖症みたいなことで殺害が行われる仕掛けになっている。ここでテレパシーが関係してきて、自分の書いた文章が読まれたら、敏感にもそれを察知して、ドキドキしてしまうのだ。
この方式だと、いろんな不可能な組み合わせが可能になる。
たとえば。
ある男は、エコロジストだった。森林の破壊に耐え切れない思いを抱いている。
その感情がこうじて、ついに、牛丼屋で誰かが割り箸を使うたびに、神秘的な精神感応で心が痛んでしまう体質になった。
心臓病の男にとって、この割り箸パキンの繰り返しは負担になり、ついには死に至る。
「牛丼食い=犯人」のトリックがここに誕生。
これはある意味「読者=犯人」よりもすごい。
小説とは無関係なところで、犯人が設定されてしまうのだ。
作中人物の言葉で、読者=犯人トリックで、それは世界のどの国の人間が読もうと成立するものでなくてはならない、などと豪語している。このトリックだと、どこの国の人が読もうと、寝たきりで動けない人が読もうと、読者=犯人の条件を満たしてしまうのだ。
なるほど、すごい。
でも、このトリックもしょせんは期間限定のトリックである。
この作品で被害者は読者によって殺されるが、いったん死んでしまえば、その後、だれが読もうが犯人にはなりえない。つまり、この本が出てから100年後にはいかなる読者も犯人ではありえないのだ。この作品が100年後も読みつがれない、という確信があるのかもしれないが、トリックとしては穴がある。
見た映画(ビデオ)は4本。
録画しておいた「チャーリーとチョコレート工場」を見た。2005年。
ティム・バートン監督。ロアルド・ダールの原作にかなり忠実で、その味をちゃんと出していた。カラフル具合、サイケ具合は最高。
ダールとティム・バートンの組み合わせだから、最初から大傑作は約束されたも同然だ。
残酷、貧乏、ユーモア、歌、グロテスク。
この映画はカルト的要素がふんだんに含まれているので、一般受けはしないと思っているのだが、どうだろう。ダールの作品だけに、子どもは大喜びだろうが。その穴をうめるのが、ジョニー・デップの存在なのかもしれない。
この映画の大ファンであっても、普段着が黒や灰色だったりするのは、いったいどういうわけだ?
ヘンリー・セリック監督の「ジャイアント・ピーチ」を見た。1996年。
大きな桃に入るところから、実写がアニメに変わる。
スーザン・サランドンなどが声をあてており、ランディ・ニューマンの音楽も素晴らしい。
この映画もダールの良さを存分に出していた。
残酷、貧乏、ユーモア、歌、グロテスク。
馬場康夫監督の「バブルへGO!タイムマシンはドラム式」を見た。2007年。
2007年からタイムスリップして1990年に戻り、バブル崩壊を止めようとする。
バック・トゥ・ザ・フューチャーをほうふつとさせる映画。
90年代と2007年とのギャップをいちいち取り上げるのは、この手の映画の常道で、見どころの一つなのだが、90年代がまだ僕の中では昔とは感じられなかった。
必要性を感じなくて、携帯電話も持っていない僕だしね。
この映画のみどころは、広末涼子のコスプレだ。
喪服、水着、キャバ嬢、芸者。
まあ、なんて可愛いんでしょう!
吉永小百合の座を受け継ぐのは広末涼子以外にない。
森田芳光監督の「未来の想い出」を見た。1992年。
藤子・F・不二雄原作。占い師の役で登場もしている。
主人公の清水美砂が漫画家の役で、赤塚不二夫、石ノ森章太郎、つのだじろう、永井豪、さいとうたかを、藤子不二雄A、コンタロウ、蛭子能収などもゲスト出演している。
もう1人の主人公、工藤静香の恋人(デビィッド伊東)はファッションデザイナーで、中川比佐子が出演していた。
この映画は、80年代にタイムスリップするリプレイもの。
やはり80年代に流行したものの羅列が見られる。
副題の「ラストクリスマス」は作品の重要なファクターでは全然なくてびっくりした。
清水美砂の恋人が和泉元弥で、クライマックスでは飛行機がかなり遅れて到着するシーンがある。ヘリコプターを使え!
DVD 松竹ホームビデオ 2007/12/22 ¥2,800
大槻ケンヂの『グミ・チョコレート・パイン』グミ編を読んだ。
タイトルは「グリコ・チヨコレイト・パイナツプル」のこと。
性欲に支配された思春期の少年物語。
多くの読者が、共感をもって「あるある」と読んだであろう万人の自伝的小説になっている。
しかし、今振り返って考えてみれば、中高生の頃ってまさにマジックタイムで、今とは違う時間の流れ方をしていたんじゃないか、と思うことがある。
この小説の登場人物たちみたいに、毎日何度もオナニーしていれば、かなりの時間を消費しているはずだ。
学校に行って、本やまんがを読んで、テレビ見て、映画見て、友達と遊んで、勉強して。
1日24時間じゃ足りない。
今、「学校にいく」を「仕事する」におきかえて、「勉強する」と「オナニーする」を引いて計算しても、1日24時間じゃ足りないと思っているのに、よくやりくりしていたものだ。中高生のときは、悶々と考えに耽ってしまう時間ってのも相当あった。性欲由来の悶々じゃなくて、哲学的な悩みであって、これは中高生であれば、誰でもが通ってきたことだと思う。
やっぱり学生時代には戻りたくないなあ。よく通過してきたもんだ。
市村泰一監督の「恋の乙女川」を見た。1969年。
橋幸夫主演の歌謡映画。
ピンキーとキラーズ、黛ジュンも登場し、歌と演技を見せる。
呉服屋の若旦那、橋幸夫は、スキーもフェンシングも達者なよくできた男だが、ガメツくて、女心がわからない。血のつながっていない妹、尾崎奈々と結ばれるまで。
ホームドラマなのだが、弟の永井秀和がヘルメット持ってデモに参加し、警官隊とやりあってケガして帰ってくるシーンもある。(でも、ほのぼのムードはキープ)
橋幸夫の女心さっぱりわからん度は非常に高くて、尾崎奈々の気持にはほとんど気づかないし、恋人に直接「妹から告白されて、自分ではどうしていいかわからない」などと優柔不断な相談をして、結局振ったりする。
水商売に手を出しては失敗する父親も、こどもたちのことを考えている、という免罪符で、見捨てられずにすむ。曽我廼家明蝶の関西弁イントネーションの江戸っ子ぶりも面白くて、全体的に、適当に作った感のある映画。
なお、これも衛星劇場の録画分だが、ちゃんと「キチガイ」とか「キチゲエ」(江戸っ子)とか言っていた。「ピストルオペラ」で声を消してあった、と思ったのは、僕の勘違いなのかもしれない。
生駒千里監督の「朝を呼ぶ口笛」を見た。1959年。
読売新聞社全国中小学生綴方コンクールで文部大臣賞を受賞した「新聞配達」を原作にしている。
新聞配達しながら中学に通う主人公吉井稔(劇団こまどりの加藤弘)。
父親は事故で働けずバドミントンのシャトル作りの内職でかろうじて糊口をしのいでいる。
主人公を襲う非情な現実。
勉強を教えてもらっていた田村高広(画面ではこの表記だった)が、夜間学校卒業だという学歴のせいで、就職に失敗し、結局、秋田の鉱山で働くことになる。結婚を約束していた恋人とも別れる決心をする。
主人公の母親は過労と胆石のために倒れてしまい、手術費用として、高校入学用にためていたバイト代を吐き出すことになる。
でも、最後には、明るく元気で前向きな結末がまっており、ほっとする。
新聞配達の仲間たちがカンパして手術代を工面しようとする。田村高広の恋人(瞳麗子)も、彼についていく、と明るく宣言する。
あと、この映画では吉永小百合が新聞配達先の少女、刈谷美和子役でデビューしているのだが、その清純な可愛さったらない。制服姿も可愛いし、最後には引っ越しで主人公とは離ればなれになるのだが、主人公に「吉井クン、ガンバレ!」というメッセージを書いて渡すのだ。吉永小百合にこんなメッセージもらったら、落ち込んでいる暇はない。24時間働くだろう。新聞を盗まれたと思ったら、飼い犬がくわえて犬小屋に運んでいた、というエピソードも可愛い。本当に実話なのか?
また、この映画の作られた時代は、僕が生まれた頃なのだが、その「昔」具合は驚くべきものだ。炊飯器でなく釜で飯を炊いているし、新聞勧誘のため引っ越しのときは新聞配達人総出で手伝っている。バスはボンネットバスだし。
金子修介監督の「神の左手、悪魔の右手」を見た。2006年。
原作の楳図かずおもベレー帽かぶってお客さんの役で登場する。
田口トモロヲが足の悪い幼女のために、殺人を犯してはそれを絵本にして読み聞かせる。
クライマックスで、トモロヲが全身に力こめて白紙のスケッチブックめくって「妄想紙芝居」しながジリジリ迫ってくるのには笑った。その後「ヒット、エンド、ラーン」とでも言えば完璧。
映画全体は、楳図作品というよりも、「キャリー」みたいだった。
山本嘉次郎演出の「エノケンの近藤勇」を見た。1935年。
榎本健一は近藤勇と坂本龍馬の二役。
ゲタをはくと突然強くなる近藤。
眼鏡をはずすと敵味方の区別もつかない近眼の坂本。
寺田屋騒動や池田屋襲撃など。
最後の池田屋のチャンバラでは、エノケンの立ち回りが圧巻。
映画でも、こっそりそろばんで斬った人数を数えている間諜X27号(忍者)がいたが、彼にならってエノケンが斬った人数を数えてみると、はっきり「斬った」とわかった数だけで20人。ラストで、新撰組の同志が「死者16、深手8、捕虜3」と数えていたから、エノケン1人でどれだけ活躍したかわかるってものだ。
時計が「只今9時30分でございます」と時報を告げるギャグでは「台湾と満州では8時30分におあわせ下さい」と続いて、時代を感じさせる。浪曲が使われているのも、面白い。
また、チャンバラシーンで、満月が振袖でこっそり顔を隠すアニメギャグが使われていたり、ラテン音楽にあわせて殺陣が舞われていたり、それでなくても随所にエノケンの喜劇的体術が見られて、小気味いい。
途中、音楽で「あっ水戸黄門のテーマソングがはじまった!」と驚いたらボレロだった。時代劇にボレロ使うことも驚きではあるんだけど。
大槻ケンヂの『グミ・チョコレート・パイン』グミ編を読んだ。
タイトルは「グリコ・チヨコレイト・パイナツプル」のこと。
性欲に支配された思春期の少年物語。
多くの読者が、共感をもって「あるある」と読んだであろう万人の自伝的小説になっている。
しかし、今振り返って考えてみれば、中高生の頃ってまさにマジックタイムで、今とは違う時間の流れ方をしていたんじゃないか、と思うことがある。
この小説の登場人物たちみたいに、毎日何度もオナニーしていれば、かなりの時間を消費しているはずだ。
学校に行って、本やまんがを読んで、テレビ見て、映画見て、友達と遊んで、勉強して。
1日24時間じゃ足りない。
今、「学校にいく」を「仕事する」におきかえて、「勉強する」と「オナニーする」を引いて計算しても、1日24時間じゃ足りないと思っているのに、よくやりくりしていたものだ。中高生のときは、悶々と考えに耽ってしまう時間ってのも相当あった。性欲由来の悶々じゃなくて、哲学的な悩みであって、これは中高生であれば、誰でもが通ってきたことだと思う。
やっぱり学生時代には戻りたくないなあ。よく通過してきたもんだ。
市村泰一監督の「恋の乙女川」を見た。1969年。
橋幸夫主演の歌謡映画。
ピンキーとキラーズ、黛ジュンも登場し、歌と演技を見せる。
呉服屋の若旦那、橋幸夫は、スキーもフェンシングも達者なよくできた男だが、ガメツくて、女心がわからない。血のつながっていない妹、尾崎奈々と結ばれるまで。
ホームドラマなのだが、弟の永井秀和がヘルメット持ってデモに参加し、警官隊とやりあってケガして帰ってくるシーンもある。(でも、ほのぼのムードはキープ)
橋幸夫の女心さっぱりわからん度は非常に高くて、尾崎奈々の気持にはほとんど気づかないし、恋人に直接「妹から告白されて、自分ではどうしていいかわからない」などと優柔不断な相談をして、結局振ったりする。
水商売に手を出しては失敗する父親も、こどもたちのことを考えている、という免罪符で、見捨てられずにすむ。曽我廼家明蝶の関西弁イントネーションの江戸っ子ぶりも面白くて、全体的に、適当に作った感のある映画。
なお、これも衛星劇場の録画分だが、ちゃんと「キチガイ」とか「キチゲエ」(江戸っ子)とか言っていた。「ピストルオペラ」で声を消してあった、と思ったのは、僕の勘違いなのかもしれない。
生駒千里監督の「朝を呼ぶ口笛」を見た。1959年。
読売新聞社全国中小学生綴方コンクールで文部大臣賞を受賞した「新聞配達」を原作にしている。
新聞配達しながら中学に通う主人公吉井稔(劇団こまどりの加藤弘)。
父親は事故で働けずバドミントンのシャトル作りの内職でかろうじて糊口をしのいでいる。
主人公を襲う非情な現実。
勉強を教えてもらっていた田村高広(画面ではこの表記だった)が、夜間学校卒業だという学歴のせいで、就職に失敗し、結局、秋田の鉱山で働くことになる。結婚を約束していた恋人とも別れる決心をする。
主人公の母親は過労と胆石のために倒れてしまい、手術費用として、高校入学用にためていたバイト代を吐き出すことになる。
でも、最後には、明るく元気で前向きな結末がまっており、ほっとする。
新聞配達の仲間たちがカンパして手術代を工面しようとする。田村高広の恋人(瞳麗子)も、彼についていく、と明るく宣言する。
あと、この映画では吉永小百合が新聞配達先の少女、刈谷美和子役でデビューしているのだが、その清純な可愛さったらない。制服姿も可愛いし、最後には引っ越しで主人公とは離ればなれになるのだが、主人公に「吉井クン、ガンバレ!」というメッセージを書いて渡すのだ。吉永小百合にこんなメッセージもらったら、落ち込んでいる暇はない。24時間働くだろう。新聞を盗まれたと思ったら、飼い犬がくわえて犬小屋に運んでいた、というエピソードも可愛い。本当に実話なのか?
また、この映画の作られた時代は、僕が生まれた頃なのだが、その「昔」具合は驚くべきものだ。炊飯器でなく釜で飯を炊いているし、新聞勧誘のため引っ越しのときは新聞配達人総出で手伝っている。バスはボンネットバスだし。
金子修介監督の「神の左手、悪魔の右手」を見た。2006年。
原作の楳図かずおもベレー帽かぶってお客さんの役で登場する。
田口トモロヲが足の悪い幼女のために、殺人を犯してはそれを絵本にして読み聞かせる。
クライマックスで、トモロヲが全身に力こめて白紙のスケッチブックめくって「妄想紙芝居」しながジリジリ迫ってくるのには笑った。その後「ヒット、エンド、ラーン」とでも言えば完璧。
映画全体は、楳図作品というよりも、「キャリー」みたいだった。
山本嘉次郎演出の「エノケンの近藤勇」を見た。1935年。
榎本健一は近藤勇と坂本龍馬の二役。
ゲタをはくと突然強くなる近藤。
眼鏡をはずすと敵味方の区別もつかない近眼の坂本。
寺田屋騒動や池田屋襲撃など。
最後の池田屋のチャンバラでは、エノケンの立ち回りが圧巻。
映画でも、こっそりそろばんで斬った人数を数えている間諜X27号(忍者)がいたが、彼にならってエノケンが斬った人数を数えてみると、はっきり「斬った」とわかった数だけで20人。ラストで、新撰組の同志が「死者16、深手8、捕虜3」と数えていたから、エノケン1人でどれだけ活躍したかわかるってものだ。
時計が「只今9時30分でございます」と時報を告げるギャグでは「台湾と満州では8時30分におあわせ下さい」と続いて、時代を感じさせる。浪曲が使われているのも、面白い。
また、チャンバラシーンで、満月が振袖でこっそり顔を隠すアニメギャグが使われていたり、ラテン音楽にあわせて殺陣が舞われていたり、それでなくても随所にエノケンの喜劇的体術が見られて、小気味いい。
途中、音楽で「あっ水戸黄門のテーマソングがはじまった!」と驚いたらボレロだった。時代劇にボレロ使うことも驚きではあるんだけど。
メディアは存在しない
2008年1月10日 読書
ISBN:4757102054 単行本 斎藤 環 エヌティティ出版 2007/10 ¥2,310
斎藤環の『メディアは存在しない』を読んだ。ラカニアンらしいタイトル。
第1章 イデオロギーとしての「内破主義」
第2章 CGとフェティシズム
第3章 ジジェク的メディア論
第4章 マクルーハンの法則
第5章 ゴースト、あるいは複製に抗う残余
第6章 起源(の不可能性)としてのDK、あるいは三囚人のゲーム
第7章 メディアのオートポイエーシス(前編)
第8章 メディアのオートポイエーシス(後編)−「基礎情報学」の批判的検討
斎藤環氏の”基礎情報学批判”にこたえる/西垣通
第9章 メディア理論と「不気味な谷」
第10章 メディアは何を伝達しているか
第11章 メディアの不在、あるいは「顔」の転移
鼎談 シニシズムと動物化を超えて/大澤真幸+東浩紀+斎藤環
ユビキタス社会への「問い」−あとがきにかえて
斎藤氏によると、本書の議論は「メディア論がいかに(不)可能か」という点に照準したもので、一貫している主張は「メディアは”人間”を変容させる力をもたない」である。
その根拠は、次のとおり。
「人間は『語る存在』として、常にすでに言葉に住まわれている。そして『言葉』こそは究極のメディアなのだ」
言葉は「無意味な正確さ」より「意味のある不正確さ」を志向する。
なんていう、斎藤氏の昔からの主張も繰り返される。
映画「ファイナルファンタジー」の登場人物に不気味さを感じる話とか、マトリックスの話などにもつながっていって、面白いのだが、ルーマンの理論などについて語っているところは、何がポイントなのかよくわからなくて、しばし停滞してしまった。
それと、本書の本筋とはまったく関係ないのだが、鼎談で東氏がワールドカップなどでの大騒ぎを、ナショナリズム以前の単なるお祭り騒ぎだ、と言い切っているのが面白かった。ナショナリズムをかつぎ出すことで、論壇がゾンビにように再び動き出す、と言うのだが、はっきり言って、われわれは論壇がどうであろうと、そんなの関係ないのである。むしろ、ナショナリズムなんて、たかがにわかファンによるワールドカップ程度のものなのだ、とも言えるのだ。
斎藤氏の言うように、メディアは人に影響を与えることはできるが、人を変えることはできないのだとしたら。と、考えていると、頭の中でトーキングヘッズの「マインド」という歌が流れだした。
斎藤環の『メディアは存在しない』を読んだ。ラカニアンらしいタイトル。
第1章 イデオロギーとしての「内破主義」
第2章 CGとフェティシズム
第3章 ジジェク的メディア論
第4章 マクルーハンの法則
第5章 ゴースト、あるいは複製に抗う残余
第6章 起源(の不可能性)としてのDK、あるいは三囚人のゲーム
第7章 メディアのオートポイエーシス(前編)
第8章 メディアのオートポイエーシス(後編)−「基礎情報学」の批判的検討
斎藤環氏の”基礎情報学批判”にこたえる/西垣通
第9章 メディア理論と「不気味な谷」
第10章 メディアは何を伝達しているか
第11章 メディアの不在、あるいは「顔」の転移
鼎談 シニシズムと動物化を超えて/大澤真幸+東浩紀+斎藤環
ユビキタス社会への「問い」−あとがきにかえて
斎藤氏によると、本書の議論は「メディア論がいかに(不)可能か」という点に照準したもので、一貫している主張は「メディアは”人間”を変容させる力をもたない」である。
その根拠は、次のとおり。
「人間は『語る存在』として、常にすでに言葉に住まわれている。そして『言葉』こそは究極のメディアなのだ」
言葉は「無意味な正確さ」より「意味のある不正確さ」を志向する。
なんていう、斎藤氏の昔からの主張も繰り返される。
映画「ファイナルファンタジー」の登場人物に不気味さを感じる話とか、マトリックスの話などにもつながっていって、面白いのだが、ルーマンの理論などについて語っているところは、何がポイントなのかよくわからなくて、しばし停滞してしまった。
それと、本書の本筋とはまったく関係ないのだが、鼎談で東氏がワールドカップなどでの大騒ぎを、ナショナリズム以前の単なるお祭り騒ぎだ、と言い切っているのが面白かった。ナショナリズムをかつぎ出すことで、論壇がゾンビにように再び動き出す、と言うのだが、はっきり言って、われわれは論壇がどうであろうと、そんなの関係ないのである。むしろ、ナショナリズムなんて、たかがにわかファンによるワールドカップ程度のものなのだ、とも言えるのだ。
斎藤氏の言うように、メディアは人に影響を与えることはできるが、人を変えることはできないのだとしたら。と、考えていると、頭の中でトーキングヘッズの「マインド」という歌が流れだした。
綺想迷画大全、少林寺武者房
2008年1月9日 読書
ISBN:4870318245 単行本 中野 美代子 飛鳥新社 2007/11 ¥3,800
中野美代子の『綺想迷画大全』を読んだ。
一、交錯する異形
1、ワット・プラケオのハヌマーン
2、多頭怪ラーヴァナ
3、バリ島の海をかきまぜる
4、悪魔のかたち
5、マルコ・ポーロの挿絵
6、さそりと龍の関係
7、写字生のいたずら
8、おしゃべりの樹
9、かわいい魚介たち
10、仙人飛行図
二、空間のあそび
11、空飛ぶ絨毯
12、ムガルの架空庭園
13、まちの模型と楽園の模型
14、定規で描く絵
15、ハンコで埋めた余白
16、ぎっしり・びっしりの絵
17、地図としての絵
18、宗教画のなかの小人
19、天の井戸に何がいる?
三、動物たちの旅
20、果物を献ずるサルたち
21、サル絵と植民地
22、鳥の絵 傑作三題
23、西方へ飛ぶこうもり
24、マダガスカルから北京へ
25、角のない犀
26、ギャロップする馬たち
四、いつものできごと
27、十八世紀のフィギュア・スケート
28、まちなみ散策
29、橋上マーケット
30、画家か製図家か?
31、子どもたちのお買物
32、北斗を蹴とばす
33、ある船医の絵日記
34、帝王の行列
35、帝王の肖像
36、張光宇作『西遊漫記』
アジアの図像を中心に、カラーの大判の図版が、綺麗こと、綺麗こと。
展覧会などで説明もなく見たら10秒で見過ごしていたであろう絵が、中野美代子のガイダンスによって、みどころ満載に変貌する。
ふりかえって考えれば、これまでの人生で、ただ漫然と見ていて見逃したに違いない数多の場面が存在していたであろうことに、口惜しさを覚えた。
ものを見るのにも、教養が必要な場合があるもんだ。
見た映画(ビデオ)は「少林寺武者房」リャウ・チャ−フィ監督、主演。
清朝の時代。少林寺派の金剛拳と、その分派武當流の八方剣。
2つの派は犬猿の仲で、争っていた。
清の長官が、2つの派の奥義を会得しようと画策する。
主人公の2人の青年は、それそれの派に属していて、表向きは派閥が違うが、プライベートでは親友どうしなのだ。
女スパイによって、それぞれの奥義を体得しようと謀る長官。(わりと簡単に奥義が女スパイに伝授されてしまう)
長官が画策し、各派から代表が出てどちらが一番かを決める武闘会が開かれる。
2人の青年はそれぞれの代表になって、特訓にはげむ。
試合において、友人どうしの闘いとあって、相手に致命的な技を繰り出さないことにいらだち、長官自らが闘いに参加してしまう。なにせ、長官はスパイによって、それぞれの派閥の技をある程度体得しているのだ。手加減を加えていることを見抜いてしまう。
途中で、長官を止めようとする声に対して、長官は「いやだ!」とダダをこねて、闘いを続ける。
とにかく、アクションシーンの連続で、面白い。今、総合格闘技のリングで、なぜ少林寺の使い手が存在しないのか不思議に思えてくるほどだ。オープンフィンガーグローブのせいか?でも、指さえ使えれば、5つのツボを押さえただけで、5歩あるいて心臓を破裂させることも可能、って、それはキルビルvol.2か。
さて、この映画、なによりすごいのが、ラストシーンだ。
長官の陰謀で何人もの命が失われたのにも関わらず、長官は2つの派閥の弟子となって教えを乞うことに同意し、あろうことか、犬猿の仲だったはずの2つの流派も「今、和解した!」と仲直りしてしまう。
さんざん苦労して命がけで闘ってきた2人の青年は、その「和解した」の言葉を聞いて、ドヒャー!とずっこけるのである。
そりゃないぜ、セニョリータ!
中野美代子の『綺想迷画大全』を読んだ。
一、交錯する異形
1、ワット・プラケオのハヌマーン
2、多頭怪ラーヴァナ
3、バリ島の海をかきまぜる
4、悪魔のかたち
5、マルコ・ポーロの挿絵
6、さそりと龍の関係
7、写字生のいたずら
8、おしゃべりの樹
9、かわいい魚介たち
10、仙人飛行図
二、空間のあそび
11、空飛ぶ絨毯
12、ムガルの架空庭園
13、まちの模型と楽園の模型
14、定規で描く絵
15、ハンコで埋めた余白
16、ぎっしり・びっしりの絵
17、地図としての絵
18、宗教画のなかの小人
19、天の井戸に何がいる?
三、動物たちの旅
20、果物を献ずるサルたち
21、サル絵と植民地
22、鳥の絵 傑作三題
23、西方へ飛ぶこうもり
24、マダガスカルから北京へ
25、角のない犀
26、ギャロップする馬たち
四、いつものできごと
27、十八世紀のフィギュア・スケート
28、まちなみ散策
29、橋上マーケット
30、画家か製図家か?
31、子どもたちのお買物
32、北斗を蹴とばす
33、ある船医の絵日記
34、帝王の行列
35、帝王の肖像
36、張光宇作『西遊漫記』
アジアの図像を中心に、カラーの大判の図版が、綺麗こと、綺麗こと。
展覧会などで説明もなく見たら10秒で見過ごしていたであろう絵が、中野美代子のガイダンスによって、みどころ満載に変貌する。
ふりかえって考えれば、これまでの人生で、ただ漫然と見ていて見逃したに違いない数多の場面が存在していたであろうことに、口惜しさを覚えた。
ものを見るのにも、教養が必要な場合があるもんだ。
見た映画(ビデオ)は「少林寺武者房」リャウ・チャ−フィ監督、主演。
清朝の時代。少林寺派の金剛拳と、その分派武當流の八方剣。
2つの派は犬猿の仲で、争っていた。
清の長官が、2つの派の奥義を会得しようと画策する。
主人公の2人の青年は、それそれの派に属していて、表向きは派閥が違うが、プライベートでは親友どうしなのだ。
女スパイによって、それぞれの奥義を体得しようと謀る長官。(わりと簡単に奥義が女スパイに伝授されてしまう)
長官が画策し、各派から代表が出てどちらが一番かを決める武闘会が開かれる。
2人の青年はそれぞれの代表になって、特訓にはげむ。
試合において、友人どうしの闘いとあって、相手に致命的な技を繰り出さないことにいらだち、長官自らが闘いに参加してしまう。なにせ、長官はスパイによって、それぞれの派閥の技をある程度体得しているのだ。手加減を加えていることを見抜いてしまう。
途中で、長官を止めようとする声に対して、長官は「いやだ!」とダダをこねて、闘いを続ける。
とにかく、アクションシーンの連続で、面白い。今、総合格闘技のリングで、なぜ少林寺の使い手が存在しないのか不思議に思えてくるほどだ。オープンフィンガーグローブのせいか?でも、指さえ使えれば、5つのツボを押さえただけで、5歩あるいて心臓を破裂させることも可能、って、それはキルビルvol.2か。
さて、この映画、なによりすごいのが、ラストシーンだ。
長官の陰謀で何人もの命が失われたのにも関わらず、長官は2つの派閥の弟子となって教えを乞うことに同意し、あろうことか、犬猿の仲だったはずの2つの流派も「今、和解した!」と仲直りしてしまう。
さんざん苦労して命がけで闘ってきた2人の青年は、その「和解した」の言葉を聞いて、ドヒャー!とずっこけるのである。
そりゃないぜ、セニョリータ!
8人の女たち〜オイレンシュピーゲル壱
2008年1月8日 映画
DVD ジェネオン エンタテインメント 2003/07/21 ¥3,990 1950年代のフランス。雪に閉ざされた大邸宅で、その家に主人が何者かに殺された。クリスマスを過ごそうと集まった家族は、メイドも含めて、8人全員が女。犯人はこの中にいるかも…と、彼女たちはお互いを探り始めるが、どの女たちもトラブルを抱えており、誰が犯人でもおかしくなかった。 カトリーヌ・ドヌーブ、ファニー・アルダン、…
と、いうわけで、フランソワ・オゾンの「8人の女たち」を見た。
雪に閉ざされた洋館を舞台にしたミステリー。外国の映画なので、洋館ってのも変か。
その真相は古典的で、ミステリーファンならまっ先に思い付くことだろう。
それでも面白く見れたのは、これがミステリーのパロディになっているからだろう。
ひとつ事実が明らかになるたびに二転三転する容疑者。
女たちの抱える諸問題。
(妊娠、同性愛、愛のない結婚、不倫、近親相姦等々)
真相に気づいた者を襲う銃弾。
いかにもお誂え向きな舞台劇の構成。
面白いのは、突然登場人物たちが歌い踊りだす、不自然なミュージカル仕立てであること。
どろどろしている内容なのに、笑って見れるように演出されているのだ。悲劇なのに、喜劇。
読んだ本は、冲方丁の『オイレンシュピーゲル壱』
Black in the streets
Red it be
Blowin’ in the White
の3話。
3人の特甲児童それぞれを主人公にすえた話。
この3人の少女は、身体障害者であったが、欠損した部分を兵器に替えて、大暴れする。
最終兵器パワーパフガールズ、みたいな雰囲気。
ただ、この3人、それぞれ極端な直情径行、自殺癖、歌いながら殺戮、など、尋常な人間性を有していない。
それぞれの生い立ち、特甲児童になるに至った経緯は、かなり重い。
でも、体言止めどころか、まるで数式のような文体でスピーディに展開する大暴れは、きわめてノーテンキで、からっとしている。悲劇なのに、喜劇。
と、いうわけで、フランソワ・オゾンの「8人の女たち」を見た。
雪に閉ざされた洋館を舞台にしたミステリー。外国の映画なので、洋館ってのも変か。
その真相は古典的で、ミステリーファンならまっ先に思い付くことだろう。
それでも面白く見れたのは、これがミステリーのパロディになっているからだろう。
ひとつ事実が明らかになるたびに二転三転する容疑者。
女たちの抱える諸問題。
(妊娠、同性愛、愛のない結婚、不倫、近親相姦等々)
真相に気づいた者を襲う銃弾。
いかにもお誂え向きな舞台劇の構成。
面白いのは、突然登場人物たちが歌い踊りだす、不自然なミュージカル仕立てであること。
どろどろしている内容なのに、笑って見れるように演出されているのだ。悲劇なのに、喜劇。
読んだ本は、冲方丁の『オイレンシュピーゲル壱』
Black in the streets
Red it be
Blowin’ in the White
の3話。
3人の特甲児童それぞれを主人公にすえた話。
この3人の少女は、身体障害者であったが、欠損した部分を兵器に替えて、大暴れする。
最終兵器パワーパフガールズ、みたいな雰囲気。
ただ、この3人、それぞれ極端な直情径行、自殺癖、歌いながら殺戮、など、尋常な人間性を有していない。
それぞれの生い立ち、特甲児童になるに至った経緯は、かなり重い。
でも、体言止めどころか、まるで数式のような文体でスピーディに展開する大暴れは、きわめてノーテンキで、からっとしている。悲劇なのに、喜劇。
神野悪五郎只今退散仕る〜ピストルオペラ
2008年1月7日 読書
ISBN:4620107182 単行本 高原 英理 毎日新聞社 2007/07 ¥1,785
高原英理の『神野悪五郎只今退散仕る』を読んだ。
少女ひと夏の妖怪騒ぎ。
神野悪五郎は、『稲生物怪録』に名が出てくる山本五郎左衛門と並ぶ魔王。
少女(姉妹)が退治するのは、嫉妬と執着にまみれた女性の怨念。
前半は次々出てくる妖怪たちが楽しい。
後半は怨念退治。
夏休み映画を見ているような爽やかさ。
見た映画は「ピストルオペラ」
キルビルvol.2見たので、鈴木清順を見たくなったのだ。
和装の江角マキコと洋装の山口小夜子の対決。
それ以外の配役でも、老若とも女性が素晴らしい。
なお、衛星劇場の録画分を見たのだが、「めくら」をはじめ、音声が消されている部分があった。
完全版をいつか見たい。
高原英理の『神野悪五郎只今退散仕る』を読んだ。
少女ひと夏の妖怪騒ぎ。
神野悪五郎は、『稲生物怪録』に名が出てくる山本五郎左衛門と並ぶ魔王。
少女(姉妹)が退治するのは、嫉妬と執着にまみれた女性の怨念。
前半は次々出てくる妖怪たちが楽しい。
後半は怨念退治。
夏休み映画を見ているような爽やかさ。
見た映画は「ピストルオペラ」
キルビルvol.2見たので、鈴木清順を見たくなったのだ。
和装の江角マキコと洋装の山口小夜子の対決。
それ以外の配役でも、老若とも女性が素晴らしい。
なお、衛星劇場の録画分を見たのだが、「めくら」をはじめ、音声が消されている部分があった。
完全版をいつか見たい。
浦島太郎の真相〜ケイナ〜ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ
2008年1月6日 読書
DVD ジェネオン エンタテインメント 2004/09/24 ¥4,935
鯨統一郎の『浦島太郎の真相』を読んだ。
感想後日書けたらいいな。小説としての出来はともかく、懐かしいテレビや歌の話、昔話の解釈は他の作家では味わえない面白さがある。
見た映画は2本だけ。
「ケイナ」
は、フランスのCGアニメ。
樹液の女王とか、イモ虫とか出てくる。
「ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ」
は、「ケイナ」見たあとだと、ポケモンみんな可愛く見える。
鯨統一郎の『浦島太郎の真相』を読んだ。
感想後日書けたらいいな。小説としての出来はともかく、懐かしいテレビや歌の話、昔話の解釈は他の作家では味わえない面白さがある。
見た映画は2本だけ。
「ケイナ」
は、フランスのCGアニメ。
樹液の女王とか、イモ虫とか出てくる。
「ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ」
は、「ケイナ」見たあとだと、ポケモンみんな可愛く見える。
ISBN:4309907369 単行本 野波 浩 エディシオン・トレヴィル 2007/07 ¥3,465
アセンス美術で野波浩写真展。
バキッと凍った感じが、近作になるほど、ボワッと湯気のたつ熱い感覚に。
アップルストア心斎橋で午後3時からBRIGHTのインストアライブ。約30分。
21日にシャングリラであるデビューライブが1500円で安いと感じてしまうのは、インフレのせいか。
LABI1なんばで午後4時30分からYes!プリキュア5ショー。
学園祭で「桃太郎」ならぬ「桃子」のお芝居をするの巻。
場内満員の幼女たちが、コワイナーとプリキュアの闘いのときに黄色い声で「ガンバレー!」と叫ぶ。
着ぐるみのプリキュア5人が歌い踊るのも楽しい。
今日見たビデオは2本。
「白バラの祈り−ゾフィー・ショル最期の日々」
裁かるるゾフィー。
こういう一方的裁判みたいな経験、社会人なら必ず味わっているはず。
僕もかつて学校に勤務しているときに、あった。
尊敬する教職員もいた学校だけに、すごく失望した。
「キルビルvol.2」
北斗の拳で決着がつく!
vol.1のブルース・リータッチで思い出したけど、昨日見たトランスポーターって、ブルース・リーっぽかった。
いや、vol.2でも、棺桶から脱出するあの技は、まさしくブルース・リー。
アセンス美術で野波浩写真展。
バキッと凍った感じが、近作になるほど、ボワッと湯気のたつ熱い感覚に。
アップルストア心斎橋で午後3時からBRIGHTのインストアライブ。約30分。
21日にシャングリラであるデビューライブが1500円で安いと感じてしまうのは、インフレのせいか。
LABI1なんばで午後4時30分からYes!プリキュア5ショー。
学園祭で「桃太郎」ならぬ「桃子」のお芝居をするの巻。
場内満員の幼女たちが、コワイナーとプリキュアの闘いのときに黄色い声で「ガンバレー!」と叫ぶ。
着ぐるみのプリキュア5人が歌い踊るのも楽しい。
今日見たビデオは2本。
「白バラの祈り−ゾフィー・ショル最期の日々」
裁かるるゾフィー。
こういう一方的裁判みたいな経験、社会人なら必ず味わっているはず。
僕もかつて学校に勤務しているときに、あった。
尊敬する教職員もいた学校だけに、すごく失望した。
「キルビルvol.2」
北斗の拳で決着がつく!
vol.1のブルース・リータッチで思い出したけど、昨日見たトランスポーターって、ブルース・リーっぽかった。
いや、vol.2でも、棺桶から脱出するあの技は、まさしくブルース・リー。
DVD ワーナー・ホーム・ビデオ 2007/03/09 ¥980
今日は1日お休みだったので、ビデオ見てすごす。
「トランスポーター」
「トランスポーター2」
「ボーンアイデンティティー」
「ボーンスプレマシー」
「マッチスティックメン」
感想など、後日書けたらいいな。
今日は1日お休みだったので、ビデオ見てすごす。
「トランスポーター」
「トランスポーター2」
「ボーンアイデンティティー」
「ボーンスプレマシー」
「マッチスティックメン」
感想など、後日書けたらいいな。
ネット右翼とサブカル民主主義
2008年1月2日 読書ミルキーハット@はなぽーとブロッサム〜ドラエティショップ@京阪百貨店
2007年12月31日 アイドル
はなぽーとブロッサムでミルキーハットの大晦日ライブ。
今日は受験のためユイが欠席、腰痛のためカヨが欠席。
この2人がいないだけで、かなり雰囲気はかわる。大人っぽくなる、というかおとなしくなるというか。それは、2人のキャラクターによるものでもあろうが、それ以上に、5人バージョンでのダンスの振付けが間に合わなかったものと思われる。全体に激しいダンス控えめだったのだ。
午後1時の回
1.大航海ランドスケープ
2.軌跡
3.ウィラブスイーツ
4.ダイビングトゥラブ
5.グレープフルーツ
午後3時の回
4.ありがとう
それ以外同じ。
いつも、可愛いカヨやダンスのうまいユイに目を奪われていたので、今回は他のメンバーをじっくり見ることができて、いろんな発見があった。
マミカはいちだんとべっぴんさんになっていたし、トモミのバラエティ対応力とか、レナのいやおうなく視線を釘付けにする磁力とか。チヒロは、こいつ実はお笑いのセンスあるんじゃないか、と思ったし、サヤカは、ミルキーハットの中心人物ってサヤカだなあ、というなんというか、安心感みたいなものを強く感じた。
ライブ終了後、守口の京阪百貨店でドラえもんグッズ販売や展示、ゲームの催し物をしていたのでのぞいてみる。
アルカディアで野いちごのライブ見ようと思ったが、入れず。
帰宅して、録画も駆使して、紅白歌合戦や格闘技見る。
紅白:ハロプロ、LOVEマシーンはもういいんじゃないのか。ステージに前田いろりを発見して、たかまる。なじみのないAKBに比べて、遥かにハロプロ46人の方が僕的には可愛く思えるのだが。
AKB48、会いたかった1曲が短く感じる。ステージの使い方はハロプロよりもうまかったと思う。
リアディゾン、歌ヘタ。
しょこたん、歌に気合い入りすぎ。でも、思いっきり歌いきったのが見ていて気持いい。
ハッスル:エスペランサーの試合もまた見れた。ミルコの登場はマーク・ハントと同じで、読めたのが残念。
ダイナマイト:やれんのか、の方のヒョードル、強すぎる。秋山、強い。負けたけど。全体に、最初からどっちが勝つのかわかりきっている試合が多かった。
今日は受験のためユイが欠席、腰痛のためカヨが欠席。
この2人がいないだけで、かなり雰囲気はかわる。大人っぽくなる、というかおとなしくなるというか。それは、2人のキャラクターによるものでもあろうが、それ以上に、5人バージョンでのダンスの振付けが間に合わなかったものと思われる。全体に激しいダンス控えめだったのだ。
午後1時の回
1.大航海ランドスケープ
2.軌跡
3.ウィラブスイーツ
4.ダイビングトゥラブ
5.グレープフルーツ
午後3時の回
4.ありがとう
それ以外同じ。
いつも、可愛いカヨやダンスのうまいユイに目を奪われていたので、今回は他のメンバーをじっくり見ることができて、いろんな発見があった。
マミカはいちだんとべっぴんさんになっていたし、トモミのバラエティ対応力とか、レナのいやおうなく視線を釘付けにする磁力とか。チヒロは、こいつ実はお笑いのセンスあるんじゃないか、と思ったし、サヤカは、ミルキーハットの中心人物ってサヤカだなあ、というなんというか、安心感みたいなものを強く感じた。
ライブ終了後、守口の京阪百貨店でドラえもんグッズ販売や展示、ゲームの催し物をしていたのでのぞいてみる。
アルカディアで野いちごのライブ見ようと思ったが、入れず。
帰宅して、録画も駆使して、紅白歌合戦や格闘技見る。
紅白:ハロプロ、LOVEマシーンはもういいんじゃないのか。ステージに前田いろりを発見して、たかまる。なじみのないAKBに比べて、遥かにハロプロ46人の方が僕的には可愛く思えるのだが。
AKB48、会いたかった1曲が短く感じる。ステージの使い方はハロプロよりもうまかったと思う。
リアディゾン、歌ヘタ。
しょこたん、歌に気合い入りすぎ。でも、思いっきり歌いきったのが見ていて気持いい。
ハッスル:エスペランサーの試合もまた見れた。ミルコの登場はマーク・ハントと同じで、読めたのが残念。
ダイナマイト:やれんのか、の方のヒョードル、強すぎる。秋山、強い。負けたけど。全体に、最初からどっちが勝つのかわかりきっている試合が多かった。
ハロプロ関西@アリオ八尾〜Redemption@vijon
2007年12月30日 アイドル夜勤明けに、1時間だけ睡眠をとって、準備。
アリオ八尾で午後3時からハロプロ関西のステージ。
須磨愛は学校行事のため、欠席。
1.LOVEマシーン
自己紹介はマナミ(バスガイド調)、ナナ(ミッキーマウス調)、アサミ(宝塚調)
2.セクシーボーイ
環境問題についてのトーク
3.みんなの木
4.女に幸いあれ
終了後、club vijonに駆け付ける。
ちょうど間に合う時間配分だったのだが、何回も行ったことのあるはずのvijonなのに、道に迷った!確信をもって行ったら、そこはknaveだった。パニックを起こし、歩きまわって気がつけばそこは最果ての見知らぬ地。
駅まで戻って出直すと、今度はちゃんと到着。
ただし、4leaf cloverは見逃してしまい、Marry Dollはラストの「ホントのじぶん」だった。
以下、
浅野ちひろ
写真争奪ジャンケン大会
1.あーよかったな
いちごのつぶ
1.このまま
2.冬のにおい
3.キラキラ星
スケッチブック使って来年の目標を表明。
ゲーム/伊東明日香、児玉菜々子
この2人が今日の第1部はMCをしている。
Marry Dollも登場して、高額レシート借り物競争とか。
かがみまゆ
1.大切な心
2.天使と悪魔
かがみまゆ〜あすぴ、児玉菜々子撮影会
物販タイム
以下、第2部
Char6 MynM
ダンス2曲。
シルキーホールでイベントがあるそうだ。
ERiNA
1.I wish
2.I wish
3.All the way
4.everuday
2曲目は、?曲目と同じカラオケが流れたが、最後まで不思議がりもせず歌いきった。あまりにも堂々と歌っているので、「似たような曲ばかり歌う人だな」と思ってたら、同じ歌だった。
appeal
1.ラブ&スマイル
2.スタート
3.サバイバルダンス
4.サンシャイン
映像(スライド?)も使って、ドラマチックに演出していた。
瀬RA美EE
1.淋しい熱帯魚
2.?
3.ワナビリーブ
4.大好きすぎて
5.さくらんぼ
実は、この瀬RA美EEあたりから、タイムリミットが気になって、集中力が切れかけている。
6時間、仕事の格好(ネクタイとかしめてる)で立ち続けている疲れもあるのか。
だが、瀬RA美EEのステージはすごくよかった。お客さんも巻き込んで、盛り上がっていた。
「さくらんぼ」終了のあと、ライブハウス飛び出して、駅に走る。
今日も夜勤で、午後10時がタイムリミットだったのだ。10時は過ぎていたが、その分は走ってリカバー。
そんなこんなで、トリのchupi*chupiは見れず。
会場に入ったときに、りさちゃんに会えて、挨拶だけはしたんだけど。ムムム〜。
アリオ八尾で午後3時からハロプロ関西のステージ。
須磨愛は学校行事のため、欠席。
1.LOVEマシーン
自己紹介はマナミ(バスガイド調)、ナナ(ミッキーマウス調)、アサミ(宝塚調)
2.セクシーボーイ
環境問題についてのトーク
3.みんなの木
4.女に幸いあれ
終了後、club vijonに駆け付ける。
ちょうど間に合う時間配分だったのだが、何回も行ったことのあるはずのvijonなのに、道に迷った!確信をもって行ったら、そこはknaveだった。パニックを起こし、歩きまわって気がつけばそこは最果ての見知らぬ地。
駅まで戻って出直すと、今度はちゃんと到着。
ただし、4leaf cloverは見逃してしまい、Marry Dollはラストの「ホントのじぶん」だった。
以下、
浅野ちひろ
写真争奪ジャンケン大会
1.あーよかったな
いちごのつぶ
1.このまま
2.冬のにおい
3.キラキラ星
スケッチブック使って来年の目標を表明。
ゲーム/伊東明日香、児玉菜々子
この2人が今日の第1部はMCをしている。
Marry Dollも登場して、高額レシート借り物競争とか。
かがみまゆ
1.大切な心
2.天使と悪魔
かがみまゆ〜あすぴ、児玉菜々子撮影会
物販タイム
以下、第2部
Char6 MynM
ダンス2曲。
シルキーホールでイベントがあるそうだ。
ERiNA
1.I wish
2.I wish
3.All the way
4.everuday
2曲目は、?曲目と同じカラオケが流れたが、最後まで不思議がりもせず歌いきった。あまりにも堂々と歌っているので、「似たような曲ばかり歌う人だな」と思ってたら、同じ歌だった。
appeal
1.ラブ&スマイル
2.スタート
3.サバイバルダンス
4.サンシャイン
映像(スライド?)も使って、ドラマチックに演出していた。
瀬RA美EE
1.淋しい熱帯魚
2.?
3.ワナビリーブ
4.大好きすぎて
5.さくらんぼ
実は、この瀬RA美EEあたりから、タイムリミットが気になって、集中力が切れかけている。
6時間、仕事の格好(ネクタイとかしめてる)で立ち続けている疲れもあるのか。
だが、瀬RA美EEのステージはすごくよかった。お客さんも巻き込んで、盛り上がっていた。
「さくらんぼ」終了のあと、ライブハウス飛び出して、駅に走る。
今日も夜勤で、午後10時がタイムリミットだったのだ。10時は過ぎていたが、その分は走ってリカバー。
そんなこんなで、トリのchupi*chupiは見れず。
会場に入ったときに、りさちゃんに会えて、挨拶だけはしたんだけど。ムムム〜。
NHK-FM「邦楽百番」今日は現代邦楽。
「三つのフェスタルバラード」 三木 稔・作曲、野坂操寿・編曲
(16分10秒)
(二十絃)吉村 七重
(二十絃)田村 法子
(二十絃)松下 知代
(十七絃)大谷 祥子
「七 重」 西村 朗・作曲
(9分10秒)
(二十絃)吉村 七重
「琵琶と尺八のための・共創」 増本伎共子・作曲
(19分10秒)
(琵琶)半田 淳子
(尺八)田嶋 直士
「三つのフェスタルバラード」 三木 稔・作曲、野坂操寿・編曲
(16分10秒)
(二十絃)吉村 七重
(二十絃)田村 法子
(二十絃)松下 知代
(十七絃)大谷 祥子
「七 重」 西村 朗・作曲
(9分10秒)
(二十絃)吉村 七重
「琵琶と尺八のための・共創」 増本伎共子・作曲
(19分10秒)
(琵琶)半田 淳子
(尺八)田嶋 直士
WORLD ONE 年忘れライブ〜Mary Angel レコ発ワンマンライブ@FAN-J
2007年12月28日 アイドル正午からFAN-Jで「WORLD ONE 年忘れライブ」
メモの字が乱雑すぎて判読しがたいが、極力セットリストを再現してみる。
北澤葵
1.亜麻色の髪の乙女
2..ホワイトラブ
今回のライブで、葵ちゃんは歌からMCに力点を移動するとのこと。
これからもイベントでは葵ちゃんは活躍するんだろうけど、歌手としてのラストステージとなり、なんだかしんみりしてしまった。
「むーうぃん」の頃からトーク担当かな、と認識してたので、本来のスタンスに戻ったのかもしれないが、時折歌ってくれるのも、アリだと思う。
石川奈々
1.恋をしちゃいました
2.恋する気持
3.空色デイズ
ななちゃんは、典型的なブリッこアイドルだと思っていたが、今日のステージでは歌手としての実力もアップしていて感心した。男の本能にダイレクトに訴えてくる力はあいかわらず。可愛い。
香里
1.恋のつぼみ
2.メロディ
3.タイヨウのうた
4.七色の明日
緊張がまだ伝わってくるが、この緊張が解けたときに化けそうな気がする。
AYA
1.シャングリラ
2.愛のウタ
3.ハロー、アゲイン
4.(読めない!)
5.ツキアカリシークレット
襲いかかってくるような不思議な歌い方だ。Yukiに影響受けていそうだが、この「襲いかかり唱法」が個性的で面白い。「襲う」とか言うと言葉が悪いので、「女豹唱法」と勝手に名付けよう。
杉村公奈
1.未来の地図
2.渡良瀬橋
3.冬のうた
4.200倍の夢
5.ミエナイツバサ
久々の公奈。歌のうまさでは当代随一だろう。杉村公奈は無謬である、という標語を思い付いた。
最近、手話に興味があるようで、曲中でも手話コーラスをまじえていた。
公奈を見ると、だらしない自分にカツが入る。
姉&奈々
1.恋のヘキサゴン
藤原、渡辺両姉と石川奈々ちゃんの3人。
ミミニーの衣装。
姉&香里
1.UFO
円通姉と香里の2人。法子ちゃんのステージって、久しぶりに見た気がする。
公奈&AYA
1.ホウキ雲
素晴らしい。この2人が組むと、真紅と水銀燈を見ているかのようだ。
メアリーエンジェル
1.会いたかった
2.めぐる恋の季節
3.リアリティー
4.ムーヴィンオン
5.ファーストステップ
(アンコール)
6.エンジェルウィング
登場は「ユキナちゃんに会いたかった!」から。
ユウカは顔にバンドエイド。眉を整える際にカミソリで切ったらしい。
H@chi
1.ココロのちず
2.笑顔の元気
3.ビーマイラブ
4.ビンゴ
5.スターウェイブ
(アンコ−ル)
6.ハッピーハッチドライブ
衣装はツナギ。
ライブ終了後、いったん帰宅して入浴、睡眠。
午後6時から「Mary Angel レコ発ワンマンライブ〜天使が舞い降りた〜」
1.会いたかった
2.オリジナルスマイル
3.Valenti
4.TOMORROW
5.愛のために
初期によく歌っていたレパートリーの数々。当初「愛のために」は「シークレットベース」もレパートリーの候補にあがっていたが、「歌が下手だから」ゆっくりした曲は避けたらしい。
ここで、場内が明るくなり、ちい登場でチェキと色紙争奪のじゃんけん大会。今回はあいにくと勝ち残れなかった。
メアリーエンジェル着替えのため、ゲストのシンガーが歌う。
恋のつぼみ/香里
clover/AYA
ホウキ雲/公奈&AYA
アンコールもかかったが、準備完了のメアリーが再び登場して、後半戦。
6.ここにいるぜぇ
7.めぐる恋の季節
8.reality
9.Movin’on
ハロプロメドレーとdreamメドレーの後は、久々のコーナー。
好きなものなァ〜に?テーマは「はまっているもの」
マヤはWii、ユウカはスケボーと遊戯王、リーたんは帽子。
10.ファーストステップ
11.ミラーボールナイト
12.エンジェルウィング
(アンコール)
13.カマピー&チックル
(Wアンコール)
14.ビンゴ
(トリプルアンコール)
15.会いたかった(with H@chi)
最後のアンコールは、まったく予定していなかったようで、私服のH@chiと一緒に歌い踊る。この予期せぬアンコールは物販の時間を削って実現した。
今回、メアリーエンジェル見て、マヤのスペックの高さを再認識した。その時々で3人のうちの誰に感心するかが変わるのだが、今回は、マヤ。歌もダンスも体型も、理想に限りなく近いんじゃないか。歌をミスしたり、失敗しても、うろたえない肝のすわりっぷりもすごい。
帰宅後、ラジオで「ハロプロやねん」聞いたら、先週に続いて中1トリオがパーソナリティーをつとめていた。しかし、この3人よりもメアリーエンジェルは年少で全員小学生なのだった。
メモの字が乱雑すぎて判読しがたいが、極力セットリストを再現してみる。
北澤葵
1.亜麻色の髪の乙女
2..ホワイトラブ
今回のライブで、葵ちゃんは歌からMCに力点を移動するとのこと。
これからもイベントでは葵ちゃんは活躍するんだろうけど、歌手としてのラストステージとなり、なんだかしんみりしてしまった。
「むーうぃん」の頃からトーク担当かな、と認識してたので、本来のスタンスに戻ったのかもしれないが、時折歌ってくれるのも、アリだと思う。
石川奈々
1.恋をしちゃいました
2.恋する気持
3.空色デイズ
ななちゃんは、典型的なブリッこアイドルだと思っていたが、今日のステージでは歌手としての実力もアップしていて感心した。男の本能にダイレクトに訴えてくる力はあいかわらず。可愛い。
香里
1.恋のつぼみ
2.メロディ
3.タイヨウのうた
4.七色の明日
緊張がまだ伝わってくるが、この緊張が解けたときに化けそうな気がする。
AYA
1.シャングリラ
2.愛のウタ
3.ハロー、アゲイン
4.(読めない!)
5.ツキアカリシークレット
襲いかかってくるような不思議な歌い方だ。Yukiに影響受けていそうだが、この「襲いかかり唱法」が個性的で面白い。「襲う」とか言うと言葉が悪いので、「女豹唱法」と勝手に名付けよう。
杉村公奈
1.未来の地図
2.渡良瀬橋
3.冬のうた
4.200倍の夢
5.ミエナイツバサ
久々の公奈。歌のうまさでは当代随一だろう。杉村公奈は無謬である、という標語を思い付いた。
最近、手話に興味があるようで、曲中でも手話コーラスをまじえていた。
公奈を見ると、だらしない自分にカツが入る。
姉&奈々
1.恋のヘキサゴン
藤原、渡辺両姉と石川奈々ちゃんの3人。
ミミニーの衣装。
姉&香里
1.UFO
円通姉と香里の2人。法子ちゃんのステージって、久しぶりに見た気がする。
公奈&AYA
1.ホウキ雲
素晴らしい。この2人が組むと、真紅と水銀燈を見ているかのようだ。
メアリーエンジェル
1.会いたかった
2.めぐる恋の季節
3.リアリティー
4.ムーヴィンオン
5.ファーストステップ
(アンコール)
6.エンジェルウィング
登場は「ユキナちゃんに会いたかった!」から。
ユウカは顔にバンドエイド。眉を整える際にカミソリで切ったらしい。
H@chi
1.ココロのちず
2.笑顔の元気
3.ビーマイラブ
4.ビンゴ
5.スターウェイブ
(アンコ−ル)
6.ハッピーハッチドライブ
衣装はツナギ。
ライブ終了後、いったん帰宅して入浴、睡眠。
午後6時から「Mary Angel レコ発ワンマンライブ〜天使が舞い降りた〜」
1.会いたかった
2.オリジナルスマイル
3.Valenti
4.TOMORROW
5.愛のために
初期によく歌っていたレパートリーの数々。当初「愛のために」は「シークレットベース」もレパートリーの候補にあがっていたが、「歌が下手だから」ゆっくりした曲は避けたらしい。
ここで、場内が明るくなり、ちい登場でチェキと色紙争奪のじゃんけん大会。今回はあいにくと勝ち残れなかった。
メアリーエンジェル着替えのため、ゲストのシンガーが歌う。
恋のつぼみ/香里
clover/AYA
ホウキ雲/公奈&AYA
アンコールもかかったが、準備完了のメアリーが再び登場して、後半戦。
6.ここにいるぜぇ
7.めぐる恋の季節
8.reality
9.Movin’on
ハロプロメドレーとdreamメドレーの後は、久々のコーナー。
好きなものなァ〜に?テーマは「はまっているもの」
マヤはWii、ユウカはスケボーと遊戯王、リーたんは帽子。
10.ファーストステップ
11.ミラーボールナイト
12.エンジェルウィング
(アンコール)
13.カマピー&チックル
(Wアンコール)
14.ビンゴ
(トリプルアンコール)
15.会いたかった(with H@chi)
最後のアンコールは、まったく予定していなかったようで、私服のH@chiと一緒に歌い踊る。この予期せぬアンコールは物販の時間を削って実現した。
今回、メアリーエンジェル見て、マヤのスペックの高さを再認識した。その時々で3人のうちの誰に感心するかが変わるのだが、今回は、マヤ。歌もダンスも体型も、理想に限りなく近いんじゃないか。歌をミスしたり、失敗しても、うろたえない肝のすわりっぷりもすごい。
帰宅後、ラジオで「ハロプロやねん」聞いたら、先週に続いて中1トリオがパーソナリティーをつとめていた。しかし、この3人よりもメアリーエンジェルは年少で全員小学生なのだった。
月光仮面 復刻版―恐怖の秘密兵器
2007年12月26日 読書
ISBN:4893086731 単行本 川内 康範 ブックマン社 2007/09 ¥1,365
川内康範の『月光仮面−恐怖の秘密兵器』を読んだ。
柳木博士が発明した秘密兵器、それは「H.Oジョー発弾」と呼ばれるもので、使えば酸素も水素もなくなってしまうのだ。
この恐ろしい兵器を狙うのは、どくろ仮面!
どくろ仮面の手下には、
女中スパイ「ジプシーのとみ」
変装の名人「バテレンお由」
ボクサーくずれの忍術使い「タイガー白木」
国籍不明のインド人「アダラ・カーン」
などがいる!
これに立ち向かうのは、「正義は必ず勝つ!」のはり紙でどくろ仮面に歯ぎしりさせる月光仮面!
作者からのメッセージには、この作品のテーマがはっきりと記されている。
「憎むな、殺すな、赦しましょう」だ!
本作では、アジトを急襲したら、大爆発が起こったところで、終わっている。
決着を知りたければ、続編の『怪人ドクロ仮面』の巻を読むしかないのだ。
先日、80年代に自分用に好きな音楽ばっかり集めて作ったカセットテープを見つけて聞いてみたら、1曲目が、月光仮面の主題歌だった。
幼い頃に刷り込まれているのだ。
「正義は必ず勝つ」というメッセージを、僕は真剣に信じている。
「憎むな、殺すな、赦しましょう」だって信じている。
もっと月光仮面の物語を多くの人が見て、読むことで、世界が平和になればいいのに、と切に願っている。
川内康範の『月光仮面−恐怖の秘密兵器』を読んだ。
柳木博士が発明した秘密兵器、それは「H.Oジョー発弾」と呼ばれるもので、使えば酸素も水素もなくなってしまうのだ。
この恐ろしい兵器を狙うのは、どくろ仮面!
どくろ仮面の手下には、
女中スパイ「ジプシーのとみ」
変装の名人「バテレンお由」
ボクサーくずれの忍術使い「タイガー白木」
国籍不明のインド人「アダラ・カーン」
などがいる!
これに立ち向かうのは、「正義は必ず勝つ!」のはり紙でどくろ仮面に歯ぎしりさせる月光仮面!
作者からのメッセージには、この作品のテーマがはっきりと記されている。
「憎むな、殺すな、赦しましょう」だ!
本作では、アジトを急襲したら、大爆発が起こったところで、終わっている。
決着を知りたければ、続編の『怪人ドクロ仮面』の巻を読むしかないのだ。
先日、80年代に自分用に好きな音楽ばっかり集めて作ったカセットテープを見つけて聞いてみたら、1曲目が、月光仮面の主題歌だった。
幼い頃に刷り込まれているのだ。
「正義は必ず勝つ」というメッセージを、僕は真剣に信じている。
「憎むな、殺すな、赦しましょう」だって信じている。
もっと月光仮面の物語を多くの人が見て、読むことで、世界が平和になればいいのに、と切に願っている。
天帝のはしたなき果実
2007年12月25日 読書
ISBN:4061824775 新書 古野 まほろ 講談社 2007/01/12 ¥1,680
古野まほろの『天帝のはしたなき果実』を読んだ。
高校の吹奏楽部のアンサンブルコンテストを中心にして起こる殺人事件。
いやはや、これはとてつもなく過剰なパロディ小説だった。
何が過剰と言って、無駄話が過剰なのだ。ミステリーの部分は全体の半分にも満たない。
あとはただただ無駄話に興じる高校生たちが描かれている。
194ページめになって、やっと死体があらわれて、ミステリーっぽくなる(全体で817ページ)。
いろいろ言いたいことはあるが、まずミステリーの部分から。
後半に、虚無への供物をほうふつとさせるような推理合戦がある。これが、どの推理も無駄な推理としか言い様がなくて面白い。なぜなら、明らかにダイイングメッセージっぽい書き付けがあって、はっきりと犯人の名前が書かれている(図でしっかり示されている)のに、そのことには誰も触れずに、違う観点からそれぞれ推理を展開するのだ。被害者が犯人の名前を間違えていた、というポイントも「伏線」ではなく、あからさまだ。
最後に明かされる暗号だって、あまりにも恣意的で、読者には絶対にわからない暗号になっており、解明されても「それでいいのか?」と思わせるようなものだ。
つまり、謎解きという面では、簡単な推理クイズレベルなのに、全員がそれに気づくことなく、うんちくたっぷりに推理を展開するのだ。読者は全員真相がわかっているのに、作中人物だけが遠回りをし続ける。
「志村、うしろ!」
さらに、犯人があきらかになってから、まだ100ページ以上も残されている。
そこで、読者は、とんでもない展開に身をさらすことになる。なんと、この小説が大仰なSF伝奇だったことがわかるのだ。
この作品は、華族や軍が存在するパラレルな日本を舞台にしているが、そのわりに、今の日本の文物などをそのまま登場させていて、違う世界だという設定を失念させるミスディレクションも行われている。
この小説は、なかなかの曲者なのだ。
通常の作家なら、本筋に関係のない描写は削る美意識を持っているが、古野まほろは違う。明らかに無関係な、参考書丸写しの記述をこれでもか、と書き続ける。それはまさに垂れ流すと言っていいだだ漏れぶりだ。
高校生たちの駆使するうんちくは、「ペダントリー」と呼ぶにはあまりにも高校生的で、せいぜいがネットで検索すれば手に入る程度の浅い知識でしかない。巻末の参考文献見ても、ずらっと「〜辞典」とかマニュアル本が並んでいる。それら受験勉強の延長のような知識が、作品に有機的にからんでいるのかと言えば、そうとも言えない。不必要なルビの多用、センスのない言葉遊びの連発、駄弁に無関係な描写の数々。
「こんなところで油食むリンカーンコンチネンタルしてる場合じゃないわ」
だが、これら、作品全体を覆っている「浅さ」「無駄」が、田舎の吹奏楽部の高校生たちの青春を描くのに、ぴったりなのである。僕もこの作品読んで、自分の高校時代を懐かしく思い出した。ああ、こんな感じだったな〜、と。無為と無駄と浪費と背伸びと妙なこだわりと、うぬぼれと、おおげさと。これぞ、青春。
自分が思春期に書いた自意識過剰な日記を読まされているようで、とても愛しいが、恥ずかしい。これぞ、青春。
断言する。この本は青春小説の大傑作だ。
古野まほろの『天帝のはしたなき果実』を読んだ。
高校の吹奏楽部のアンサンブルコンテストを中心にして起こる殺人事件。
いやはや、これはとてつもなく過剰なパロディ小説だった。
何が過剰と言って、無駄話が過剰なのだ。ミステリーの部分は全体の半分にも満たない。
あとはただただ無駄話に興じる高校生たちが描かれている。
194ページめになって、やっと死体があらわれて、ミステリーっぽくなる(全体で817ページ)。
いろいろ言いたいことはあるが、まずミステリーの部分から。
後半に、虚無への供物をほうふつとさせるような推理合戦がある。これが、どの推理も無駄な推理としか言い様がなくて面白い。なぜなら、明らかにダイイングメッセージっぽい書き付けがあって、はっきりと犯人の名前が書かれている(図でしっかり示されている)のに、そのことには誰も触れずに、違う観点からそれぞれ推理を展開するのだ。被害者が犯人の名前を間違えていた、というポイントも「伏線」ではなく、あからさまだ。
最後に明かされる暗号だって、あまりにも恣意的で、読者には絶対にわからない暗号になっており、解明されても「それでいいのか?」と思わせるようなものだ。
つまり、謎解きという面では、簡単な推理クイズレベルなのに、全員がそれに気づくことなく、うんちくたっぷりに推理を展開するのだ。読者は全員真相がわかっているのに、作中人物だけが遠回りをし続ける。
「志村、うしろ!」
さらに、犯人があきらかになってから、まだ100ページ以上も残されている。
そこで、読者は、とんでもない展開に身をさらすことになる。なんと、この小説が大仰なSF伝奇だったことがわかるのだ。
この作品は、華族や軍が存在するパラレルな日本を舞台にしているが、そのわりに、今の日本の文物などをそのまま登場させていて、違う世界だという設定を失念させるミスディレクションも行われている。
この小説は、なかなかの曲者なのだ。
通常の作家なら、本筋に関係のない描写は削る美意識を持っているが、古野まほろは違う。明らかに無関係な、参考書丸写しの記述をこれでもか、と書き続ける。それはまさに垂れ流すと言っていいだだ漏れぶりだ。
高校生たちの駆使するうんちくは、「ペダントリー」と呼ぶにはあまりにも高校生的で、せいぜいがネットで検索すれば手に入る程度の浅い知識でしかない。巻末の参考文献見ても、ずらっと「〜辞典」とかマニュアル本が並んでいる。それら受験勉強の延長のような知識が、作品に有機的にからんでいるのかと言えば、そうとも言えない。不必要なルビの多用、センスのない言葉遊びの連発、駄弁に無関係な描写の数々。
「こんなところで油食むリンカーンコンチネンタルしてる場合じゃないわ」
だが、これら、作品全体を覆っている「浅さ」「無駄」が、田舎の吹奏楽部の高校生たちの青春を描くのに、ぴったりなのである。僕もこの作品読んで、自分の高校時代を懐かしく思い出した。ああ、こんな感じだったな〜、と。無為と無駄と浪費と背伸びと妙なこだわりと、うぬぼれと、おおげさと。これぞ、青春。
自分が思春期に書いた自意識過剰な日記を読まされているようで、とても愛しいが、恥ずかしい。これぞ、青春。
断言する。この本は青春小説の大傑作だ。