ISBN:4879956996 単行本 宇野 邦一 書肆山田 2007/03 ¥1,890
午前11時30分からFANJで「Girls Panic〜IDOL〜」
以下、登場順に。

yesss!
http://limolog.jp/a.php?rs=172365105746
http://limolog.jp/a.php?rs=176937591513
1.ナ・イ・ショ・YO!おジャ魔女
2.愛の意味を教えて
3.ハッピーマテリアル
4.夏の扉
MCでは、れいちゃんのポルノグラフィティ話。最前列中央で咳をしていて、ステージからツッコマレたとか。これを機に、れいちゃんは芸能人になってポルノグラフィティにお近づきになりたい、とか。
幼少時からバレエをならっている、というれいちゃんに「体型であきらめた」と暴露するなっちゃん。おもろい。
mixを要求するために「ハッピーマテリアル」を選曲するが、お客さんがあんまりのってこなくて「アレ?」と言う。かわいい。
アイドルのライブを見ているはずなのに、yesss!に対して抱くのは、友情に近い感情だ。ステージに立つ側と、観客席にいる側とでは、普通、なんらかの形で、利用される(する)関係が見えかくれしてしまう。yesss!にだけは、そういうのを全く感じない。素晴らしい。まあ、僕にただ利用価値がない、ってだけなのかもしれないが、それは棚にあげておこう。
これだけざっくばらんにしゃべるアイドルも珍しく、裏表がないように見えるところが、最大の魅力なのかもしれない。

M/W
http://ameblo.jp/mw-official/
1.うしろ指さされ組
2.最強ヒロイン☆瞬殺スマイル
3.UFO
4.Here We Go!
5.最強○×計画
6.デリケートに好きして
7.シャボン玉
まみちゃんの方が「やりたい」と選曲したはずの「UFO」で、当のまみちゃんが尺を間違える!ベタなミスで笑える。
まみちゃん2月17日の誕生を祝う一幕も。
最強○×計画での、小島よしお的オタ芸は何度見ても面白い。
M/Wの良さは、衒いなく「やりきる」ところにあると思う。
ちゃんと完成されたものを見せてくれるので、安心感があるのだ。

4 leaf clover
http://www.kawachi.zaq.ne.jp/dpidp205/
1.ダンス
2.カラー・オブ・シーズン
3.エンプティ・ワールド
4.オール・マイ・トゥルー・ラブ
5.シャイニン・ウィアー
受験でお休み中のありさが客席におり、メンバーからのアイコンタクトなどもあり、なごむ。
おしゃべりもこなれているし、お客さんの乗せ方もうまい。
病み上がりのなみちゃんがいつもの高音を出せなかったが、それだけ、ふだんは超絶ボーカルを聞いていたのだ、という証しにもなった。
前回のvijonでの撮影会で、れいかちゃん、みおちゃんにすっかり感心したのだが、今回はなみちゃんに感心した。MCで「楽屋で何をしていたか知りたいですか?」といきなりふってくる技が面白くて、これはいろんなところで応用させてもらおう、と思った。

white white
http://www.whitex2.jp/pc/top/
http://ameblo.jp/whx2/
1.アイコトバ
2.LLファンタジー
3.オールウェイズ
4.明日に向かってレッツゴー!
「アイコトバ」と「オールウェイズ」は新曲。先行発売してたのに、物販のぞくの忘れてた!「アイコトバ」はモカ中心の歌だった。
ホワホワはよくわからない内にするするっと心の中に入ってくる、不思議なアイドルだ。
何の計算もなく、本能で動いているかに見えるときがあり、それがとても面白い。
モカがフェンス乗り越えて客席に入ってきたのには笑ったが、そういう驚きが、ホワホワの大きな魅力のひとつなのだ。

メアリーエンジェル
http://blog.livedoor.jp/maryangel/
http://maryangel.net/
1.ここにいるぜぇ
2.リアリティー
3.ミラー・ボール・ナイト
4.ムービン・オン
5.エンジェル・ウィング
アンコール
6.ビンゴ
白の衣装。
最強の小学生アイドルユニットで、4月からは3人のうち2人は中学生になる。
メアリーエンジェル目当てで来ていた人もいたようで、物販のときなど、あまりの混雑ぶりに、何を販売しているのかさえ見ることができなかった。
言う事なしのパーフェクトさ。
メアリーエンジェルと同じ時代を生きることができたことをただ喜ぶばかりだ。

帰宅後、寝込んでしまう。
テレビでぼーっと「ハッスル」などを見る。
午後6時からはNHK-FMで「現代の音楽」
                         西村  朗
                   【ゲスト】 猿谷 紀郎
 − 日本の作曲家・猿谷紀郎 −(2)
「約束〜独奏チェロのための」         猿谷紀郎・作曲
                       (8分30秒)
                  (チェロ独奏)向山佳絵子
                   <2007/9/16>
「ストラトゥス 彩層」            猿谷紀郎・作曲
                       (9分25秒)
                   (能管独奏)赤尾三千子
       <コジマ録音 ALM ALM ALCD−58>
「円環の軌」                 猿谷紀郎・作曲
                       (6分25秒)
                 (オーボエ独奏)若尾 圭介
    <日本コロムビア DENON COCQ−83002>
「錯覚(イリュージョン)〜しかし自由にしかし楽しく」
                       猿谷紀郎・作曲
                       (9分50秒)
                  (ピアノ独奏)相沢吏江子
  〜東京・浜離宮朝日ホールで収録〜
                   <2005/3/16>
「約束」は舞踊のために作られた音楽で、そのタイトルはいつのまにかつけられていたという。それを、この曲の宿命だとして受け入れたそうな。

読んだ本はヤン・ファーブルの『わたしは血』
ヤン・ファーブルは『昆虫記』のファーブルの子孫であり、昆虫で作った衣装などの作品もある芸術家。解説を読むと、お客さんから集めた紙幣を集めて燃やしたりするパフォーマンスもしたことがあるらしい。
この本は「わたしは血」と「与えられたとせよ」の2冊の合本。
「わたしは血」は中世妖精物語と副題がついている。

今はイエスキリスト生誕から
二千年である
そして私たちはあいかわらず
中世に生きている
そして私たちはあいかわらず
同じ体で生きている
内側は湿り
外側は乾いた体で

とはじまる本作は、人間を時の終末を生きる吸血鬼だとしたうえで、

皮膚のしたには
未来の体が潜んでいる
未来の体が
私の中にある

という観想を経て

現在の体
中世の体は
消え去るだろう
人間は美しい下絵だが
欠陥だらけ
私たちの知る
感情と情念から
私たちは解放されるべきだ
私たちは自分がなりたいものに
なることができる

と、全身の血管を開く。

誰も私の身体を征服しないだろう
私は血である

続く「与えられたとせよ」はカルヴィン・トムキンスによる伝記『デュシャン』に想をえた作品で、デュシャンの遺作「1落ちる水、2照明用ガス、が与えられたとせよ」にインスパイアされたものと思われる。
彼女と彼女のヴァギナとの会話。
彼女が何かにつけて繰り返す
「ちょっと
ちょっと
ちょっと
ちょっと待ってちょうだい」
という台詞が流行歌のフレーズにように耳に残り、ヴァギナが列挙する女陰の別名もまるでラップだ。

ヤン・ファーブルには数多くのテクストがあるらしい。続々と翻訳してくれないかなあ。この本、面白かったからなあ。
ISBN:4884055020 単行本 中沢 新一 四季社 2007/04/06 ¥1,344
午後2時15分から今福鶴見のストークマイティでメアリーエンジェルのインストアイベント。
開場を待って並んでいると、雪がちらほら降ってきたり、と、風邪っぴきの身体にはこたえる。
中に入ると、ステージの脇に螺旋階段があり、2階が控え室になっているようだ。
1.会いたかった
2.ファーストステップ
3.めぐる恋の季節
4.リアリティー
5.ムービンオン
6.エンジェルウィング
以下、アンコール
7.ビンゴ
8.ミラーボールナイト
途中で音が出なくなるハプニング。
ポーズを決めて待っていたメンバーの姿が、まるで彫像にように動かない。
魔法がとけたようにポーズをやめて、トークタイムに変更。
ミスタードーナツでりーたんがこけた話とか、ゆうかがミスド前に駐輪してあった自転車の列が風で倒れるのを見たとか、りーたんはそんなの見てないとか。りーたんが少々おかんむりのご様子で、まやの後ろに避難するゆうか。
その他のトークでは、2月22日がねこの日だとか、リハーサルで螺旋階段を何度も往復して疲れはてたとか。
まやだけ衣装にネクタイつきだったが、実はそれが正しくて、あとの2人はうっかり忘れてきていた。
このイベントはCDとポスターつきで1500円のイベントだった。CDは千円なので、正味500円のイベント。これはお得。
会場はキャパシティー50人だったが、じゅうぶん満杯の印象があった。
本イベントではさらにCDを購入すればチェキを撮ることができる。
ふだん人の多さにひるんで物販に参加しない僕も、このチャンスを逃す手はない、と思っていたのだが、体調がどうにも思わしくなくて、会場の外からガラスごしにりーたんに手を振って、帰宅。

読んだ本は中沢新一の『ミクロコスモス1』
以下、目次。

短い序曲
夜の知恵
土器のなかのスローフード
孤独な構造主義者の夢想
21世紀に読む『悲しき熱帯』
常識に抗して書かれた福音書
超核の神話 岡本太郎について
哲学の後戸
人類普遍の学
心のトポロジーとしての建築学
芸術人類学研究所を開く
あとがき

哲学の後戸で語られたW・D・ミニョーロのいう「境界的グノーシス学」が興味深い。
「野蛮」と「文明」の出会いについて、プラトンはディオニソス祭儀として侵入してきた「野蛮」を形而上学に変質させて「文明」の内部に組み込んだ。これを「魂のヨーロッパ的構造」と呼ぶ。
一方、ラテンアメリカの思想家のいう境界的グノーシス学では、

「野蛮」が一種の「食細胞」となって「文明」を捕食するのである。
「文明」を「食人」するのだと言っていい。

うむむ。具体的にどういうことなのか、読んでみたい。
また、こんなことも書かれていた。度会神主が「葦」を「阿字」だとして彼の神道論を展開することをあげて、

「語呂合わせのなかに真実が潜む」というのが、この列島上で文化を形成してきた人々の伝統的な言語論なのである。

と。いう。フランスの哲学などを読んでいても、言葉遊びで論旨が展開していくような本がいくつもある。言葉を自在に使うことこそが、真実に迫る武器になるんだ、という思いを強くした。
昨日読んだ『マグレと都市伝説』なんて、語呂合わせのなかにまさに真実が潜んでいたしね。
ISBN:4094081623 文庫 鯨 統一郎 小学館 2007/04/06 ¥650
今日は、僕の企画するアイドルイベント「HELP!バレンタインだよ全員自決!」
午後7時からなんばBEARSで
出演はamU、丼野M美、野中朔ヒ、野中ひゆ、ちやじはん、婀生守て乃、オターズ、プリッピングポイン、ちょこちっぷくっきー。
司会進行は、保山ひャン、草壁コウジ、ぶっちょカシワギ。
いつものライブだと控え室でいろいろとしていることが多いのだが、今日はアイドルイベントなので、ほとんど客席にいた。
物販で、僕は婀生守て乃ちゃんの写真を購入した。うひょひょ。
出演者がギリギリまで不明だったにもかかわらず、そこそこのお客さんが集まっていただき、イベントの赤字は少なくて済んだ。これはありがたい。
イベントの内容は、チアあり、パラパラあり、セーラー服あり、猫耳あり、ミクあり、さらに、裏話暴露あり、ナースあり、スクール水着あり、珍妙なコスプレあり、と盛り沢山だったが、ライブ中心で時間がかなりオーバーし、バラエティコーナーは割愛せざるをえなかった。
こういうイベント、次は5月23日(金)に「アイドルVSキチガイ」のコンセプトでまたBEARSで開催予定。

読んだ本は鯨統一郎の『マグレと都市伝説』
第1話 マグレと郷ひろみと高速で走る老女
第2話 マグレと太田裕美と白い糸
第3話 マグレと高田みづえと死体洗いのバイト
第4話 マグレと渡辺真知子と人面犬
第5話 マグレと小泉今日子と膝が痛い
第6話 マグレと近藤真彦と口裂け女
第7話 マグレと中森明菜とディズニーランドの誘拐
今回、マグレ警部が見抜くのは、いろんな歌手の「メドレー見立て殺人」
だじゃれとこじつけ。
突然持ち出してくる謎の組織「ブラックローレライ」
マグレが歌うメドレーを解読して真相をあばいているのに、都市伝説をそのまま受け止めてオカルト的な真相をほのめかすマグレ。
ライトこじつけ小説という新しいジャンルを開拓したんじゃないか、と思わせる怪作だった。
1つ1つの話についての詳しい感想は、馬鹿馬鹿しくて書けません。

この日の深夜、朝日放送の「アイドルを探せ」という番組で、僕がちらっと出演しているのが放送された。
客観的にうつる自分の姿は、醜くて見ていられません。
ISBN:4396207972 新書 石持 浅海 祥伝社 2005/05 ¥880
ISBN:4062133660 単行本 北村 薫 講談社 2006/03 ¥1,575
その前に、宣伝。
2月22日(金)

アイドルイベント「HELP!バレンタインだよ全員自決!」

難波BEARS
〒556-0011 大阪市浪速区難波中3-14-5新日本難波ビルB1
TEL&FAX 06-6649-5564
URL: http://home.att.ne.jp/orange/bears/

午後6時30分開場、7時開演

前売り1500円/当日2000円

出演/婀生守て乃、プリッピングポイン(chami+松尾優)、丼野M美、野中ひゆ、JK、奥村香織(満腹ミキティ)、桃ちゃん、AMU、ちやじはん

司会/保山ひャン、草壁コウジ、ぶっちょカシワギ

先着で入場者プレゼントあり。

ぜひぜひおこしください。
受付で「フルリレロ〜」と言えば、前売り料金で入れます。
ISBN:4150411409 文庫 松本 依子 早川書房 2007/04 ¥882
DVD ハピネット・ピクチャーズ 2006/04/28 ¥3,990
H@chi CD マジックアイランドレコード 2007/08/08 ¥1,200
石山ユーストンでH@chiの卒業式ライブ。
午後1時から。
風邪で体調は最悪。でも、H@chiの卒業式を見逃す手はない。
あまりロビータイムにアイドルのみなさんとおしゃべりしないので、H@chiのメンバーが僕を見知っているとは思えない。そういう意味ではほとんど交流もなく冷静に卒業ライブを見ることができるのだが、この4人はmiminyの頃から追っかけていたアイドルだった。ちぃに関してはMAY BE MAXから。何にでも終わりはあるんだろうけど、どんな終わりも辛いんだなあ。このライブではH@chiの全レパートリーを歌ってくれるそうなのだが、さすがにmiminy時代の歌は除外されていた。(当たり前)
登場したH@chiはおなじみのツナギのコスチューム。
一応、セットリストらしきものを書いてみたが、多々間違いありそう。
1.ココロのちず
2.ドリームスカイ
3.夢だけ見てる
4.ロマンティック浮かれモード
H@chiをたとえるコーナー。
いつもグダグダで長くなるのでこのコーナーを廃止したという裏話。
今回たとえるものは、特にテーマを決めずに。
(ゆき)リラックマ。さくらんぼという意見も。
(やすこ)お菓子。バナナという意見も。
(りえ)天然。チューリップという意見も。
(ちぃ)カミカミお餅。
5.かまぼこ
6.ビーマイラブ
7.パステルカラー
特技披露のコーナー
(やすこ)寿限無ラップ
(ちぃ)コインマジック
(ゆき)側転
(りえ)スーパーマリオの効果音
8.レッツパーティ
9.ビリーブ
10.ボンボヤージュ
H@chiの思い出を語るコーナー
(ゆき)24時間テレビ
(りえ)東京に行けた
(やすこ)サプライズパーティ
(ちぃ)移動中や楽屋での時間
11.ビンゴ
12.ハッピーハッチドライブ
ここでH@chiはお着替えタイム。スクリーンにメンバーの映像が大写しになる。ファンの人からもらったお気に入りの写真などが使われているそうだ。
再登場したH@chiは「ジュディオング」と呼んでいる衣装。
13.オーマイダーリン
14.キューティーハニー
15.しあわせになりたい
ここからの4曲は、メンバーのソロ。衣装は今まで着用したなかで気に入っているもの。
16.一期一会(やすこ)
17.who(ゆき)
18.帰る場所(ちぃ)
19.フレンド(りえ)
20.笑顔の元気
21.ハッピーバースデイトゥユー
22.すき
卒業式。
社長が各メンバーにメッセージと卒業証書を渡す。
ファン代表の人の手紙朗読も。
23.リメンバーミー
花束
24.桜の花びらたち
(以下、アンコール)
25.無限大
26.スターウェイブ
藤原姉妹はこれで芸能界からはいなくなる。
りえが最初に今日は「人生最後のステージ」だと言っていた。新しい場所での活躍を祈るとともに、いつでもひょいっとステージ立っていいんじゃないか、と思う。
「人生最後と言ったけど、また、立っちゃいました」くらいがいい。
「また歌っちゃいました」「おまえなあ」くらいの方がね。
最後の最後は、拍手で送るファンの人たちの中を通って4人が退場。
終了は午後5時になろうとしていた。
約4時間!制服向上委員会のライブ並みだ。
H@chiはレパートリーを全部披露し、最後の「桜の花びらたち」は新レパートリーになる。

帰宅途中に、NHK-FM「現代の音楽」
                         西村  朗
                   【ゲスト】 猿谷 紀郎
 − 日本の作曲家・猿谷紀郎 −(1)
「ファイバー・オブ・ザ・ブレス 息の綾」   猿谷紀郎・作曲
                      (13分40秒)
                  (バイオリン)徳永 二男
                  (管弦楽)NHK交響楽団
                (指揮)オリヴァー・ナッセン
  〜東京・サントリーホールで収録〜
                  <1992/11/26>
「夕星のかぎろひ〜ハープとオーケストラのための」
                       猿谷紀郎・作曲
                      (13分50秒)
                    (ハープ)篠崎 史子
                  (管弦楽)東京都交響楽団
                     (指揮)本名 徹次
  〜東京オペラシティ・コンサートホールで収録〜
                   <2007/12/5>
「すさのつらなり」              猿谷紀郎・作曲
                      (11分00秒)
                    (ピアノ)木村かをり
            (アンサンブル)東京シンフォニエッタ
                     (指揮)板倉 康明
  〜東京文化会館で収録〜
                 <2007/10/25>

あいにくと1曲めは雑音がひどくて半分聞き取れなかった。
帰宅後は、お笑いレッドカーペット見て(タニシ出てた!いつもの実力発揮できてなかったぞ!ふだんはもっと面白いのに!)、夜勤に向かう。
午後1時過ぎから大阪日本橋オタロード(メロンブックス横)で、Marry Dollのストリートライブ。
最初ちょっと出遅れたけど、探して歩いていたら、黒山の人だかりがあり、すぐにライブの場所がわかった。
babystar、大きな愛でもてなして、ラブ&ジョイ、ハレ晴れユカイ、会いたかった、ホントのじぶん、チューリップなどを、何回か回しで歌いながら、フライヤー配ったり、おしゃべりしたり、ステッカー配ったり。
ストリートなので大声出したり、大きく踊ったりする応援は控えたが、人もじゅうぶん集まったし、とても楽しかった。
2時間以上ライブしてたかな。
ライブ終盤に、手作りのお菓子までもらった。
いやしかし、寒かった。
毎月ストリートやってほしいな、と思った。
ストリートライブのすぐ近くで、野いちごの、のえちゃんがCafe de Porteのビラ撒きをしており、もれなく発見され、ライブ後に立ち寄ってみることにした。
このCafe de Porteはメイド喫茶で、開店当初から行きたいと思ってた店だった。
なるほど。メイド喫茶の面白さが随所に仕掛けられた、いい店だ。
バレンタインデーである。
僕は夜勤明けで帰宅してから、また夜に仕事に出るまでは、家で睡眠だ。風邪を一刻も早く治したいからでもあるが、薬がきいてうとうとしてしまうのだ。
でも、いろいろアイドルイベントなどに行っていると、ありがたいことに、「感謝チョコ」というやつをもらえたりする。こういうものに、僕はコロッとだまされるのである。

森永健次郎監督の「美しい暦」を見た。1963年。
石坂洋次郎原作。
吉永小百合と浜田光夫との学生どうしの淡い恋愛。
長門裕之と芦川いづみの先生どうしの恋愛。
学生どうしは、キスにも至らず、せっかくのチャンスも男の方が「僕たちはまだこどもに過ぎない」と拒絶する。
先生どうしは、プロポーズに至る。
ああ、健全。
登山でしりあったカップルが、ロミオとジュリエットの演劇を経て、サイクリングで親交を厚くする。
古臭い話のように思えるが、そうでもない。
ここで描かれる女子校の姿は、「あるある」と思わせるものだったからだ。
なお、吉永小百合と丹阿弥谷津子の母子は、魅力的で困った。

続けて見た「海抜0米」は倍賞智恵子が先生を演じるこれも女子学園もの。と、いうか、教育もの。
バレーボール部の練習で回転レシーブしていたり、学生がヘルメットなしでバイク2人乗りしていたりして時代を感じるが、かなり現代に近い。
家に寝たきりの老人がおり、貧乏で学費を滞納している学生がいる。
先生を好きになり、生理日になると万引きを繰り返し、ついには自殺してしまう学生がいる。
駆け落ちして同棲したかと思えば、モデルのコンクールに出て、華々しい世界に身を投じる学生がいる。(このコンクールの司会がトニー谷)
主人公の女性教師を精神的に助けるのは、文字どおり精神科医の男性で、「だいたい、きちがいって奴は案外純真なんです」とうれしいことを言ってくれたりする。
生徒に人気にある先生に難くせをつけて正論でつぶそうとしてくる教師が配されているのもリアルな感じ。
声を使う仕事をしているだけに、今期の風邪は、せき・たん・のどに影響大でとても困る。
昼間大丈夫でも、なぜか夜明け頃に悪化したりする。
僕は夜勤なのでほんとに困るのだ。
と、いうことで、今日はChupi*Chupiのライブもあったのだが、出番と思しき午後8時頃には既に出勤途上なのであった。

見たのは録画しておいた映画。
レン・ワイズマン監督の「アンダーワールド」2003年
ケイト・ベッキンセール主演。
ヴァンパイアとライカン(狼男)の抗争を描いている。
衣装を担当したウェンディ・パートリッジは、ブレード2とかファンタスティック4の衣装も担当しており、いかにもな裾がどろどろになりそうなコートを着せている。
幼少の頃、フランケンシュタインと狼男が戦う映画を見たことがある。記憶違いで、ひょっとしたらどっちかがドラキュラだったかもしれないけど、そのときに不思議に思ったことが、この映画でよみがえった。
モンスター同士の戦いが、いきおい、犬猫の戦いに見えてくるのだ。
牙をむいて威嚇したり、驚いて天井にはりついてフーッと毛を逆立てたり。
実際に総合格闘技などを見たとき、大声で威嚇して、身体を大きく見せたりして、敵に対するやつなんて、まずいない。
こういう怪物どうしの戦いで、犬猫的描写がされるのが主に外国であることは、日本とは伝統が違うんだな、と思わせる。
日本は柔よく剛を制す美学がある。小さな者が大きな者を投げる柔道、小さな力士が大きな力士を倒す相撲。これぞ日本の美学。
相撲にウェイト別のランキングなんてないしね。
と、まあ、映画とはあんまり関係ないことを、考えた。
ISBN:4488017037 単行本 米澤 穂信 東京創元社 2004/02 ¥1,575
この本の感想を書くのはいつの日か。
体調に聞いとくれ。
STSライブin FANJの第1部を見に行った。
たまたま着席できたのが、すももちゃんの隣だった。面識ないので、挨拶や会話はしなかったが、座高の低い少女も一緒に着席しているんだな、と思って、後ろの人の迷惑になっていないかとか注意しながら見た。
1.オ−プニング
2.ア・ストリート・ストーリー/タイフーンJr.&ラズベリーズ
3.ディア・フレンド/プリティーズ
4.The 美学/チックス(僕はこのユニットの立石瑞貴という子のダンスに一目も二目もおいている。このレパートリーは彼女には簡単すぎて良さが充分発揮できていないんじゃないか、と思う。たぶん、第2部では違う曲を踊るんだろう。そっちを見たかった)
5.ミュージック・イズ・マイ・シング/いちごっ娘(初見。かっこいい)
6.愛の歌/キューティーミニ
7.Toxic/スーパーバブルズ(本物はやっぱり違うねえ)
8.カラー・オブ・シーズン/Twinkle☆Petal
9.ミラクルナイト/ミニミニclub
10.Love is A Melody/クランベリーズ
11.センチメタルボーイ/あいな&ひより(衣装はバレンタインバージョンらしいが、「サンタクロースじゃないよ!」)
12.ツヨクツヨク/あいな&ひより
13.タイムリミット/TOUCH
14.ラブ・ラズベリー・ジュース/TOUCH
15.ラブ・ライク・キャンディ・フロス/TOUCH
16.アプリシエ/TOUCH
17.don’t you wanna see me (oh) tonight/ブラックベリーズ(ファンクラブ会員限定ライブでは、プリッツのレパートリーを踊ったらしい)
18.sexy,naughty,bitcy/ブラックベリーズ
19.ガーネットムーン/ブラックベリーズ

ライブ後はブラックベリーズ、TOUCH、あいな&ひより、クランベリーズの物販あり。
昨日の宍戸留美ライブのときに、留美ちゃんも出演している携帯ドラマの少女探偵、岸本華和ちゃんが見れるよ、と言ってしまったが、あいにくとプリッツの出番はなかった。
客席に吉原百映ちゃんを見つけた。彼女も今回は観客側だ。

終わったのが午後3時過ぎだったので、余裕でミルキーハットにいける、と思い、八尾のシルキーホールに向かう。
時間に余裕があり、地図の事前チェックもしており、住所も控えてある。
ところが、駅から5分のシルキーホールに行くのに、道に迷い、もうあきらめて帰ろうか、いや、もう1回駅から出直して、などとうろうろしているうちに、30分以上の時間が経過。
到着したとき、既にライブは始まっていた。
入場時に、メンバーからのチョコとメッセージのプレゼントと、抽選券をもらう。
見たところからのセットリスト。司会はAkiさん。
第1部
1.軌跡
2.ダンデライオン
3.シノブ(メンバー紹介)
4.ハッピーメイカー
5.大航海ランドスケープ
6.真実の宝石
(映像で万葉シャオニャンのPV流れたあと)
7.アオニヨシ奈良ノ都デテンツクテン/万葉シャオニャン
ここで5分休憩。
ライブ途中から入ったのだが、あいている席が前から2列めにあり、かなり見やすいところで観戦することができた。
第1部はダンシングBANANA時代の曲を中心にしていたようだ。
トークでは、ちひろの家庭でのブーム、バビブベボ語がおボもボしビろボかバっブたバ。

第2部
8.蛍火(RYTHEM)/ともみ(歌、うまっ)
9.(あ〜、一番ノリノリだったのに曲名忘れた!)/ちひろ
10ハナミズキ/さやか(この歌聞いて涙が出たのははじめて。すごく感動した)
11.恋、花火(奥村初音)/まみか(浴衣姿で登場)
12.キスして抱きしめて(MISIA)/れな(大熱唱)
13.花、咲きますように/万葉シャオニャン
第2部はメンバーのソロ歌唱と、抽選会。各メンバーがプレゼントを用意していたが、僕には当たらなかった。
さやかの歌で、さやかに惚れなおす。
そして、れなの持つ官能的魅力に認識を新たにする。
万葉シャオニャンは初披露の新曲。1部の衣装とはうってかわって、ジーンズ姿。
ここで5分休憩。

第3部
14.Divin’ to Love
15.軌跡
16.We Love Sweets
17.歩いて行こう
18.大航海ランドスケープ
19.グレープフルーツ
ここで一応ライブは終了。
受験で欠席している唯が、合格したとの報告。
卒業したメンバー、かよちゃんからの手紙をさやかが読む。まみか、れな、号泣。
大航海ランドスケープで声援を送ってくれたファンへの感謝の言葉や、メンバーへのメッセージなど。ミルキーハットでの活動がやっと思い出になった、とかの文章には泣かされた。
僕はミルキーハットの中でかよが一番好きだっただけに、何らかの形でファンの前に姿を出してくれる機会があればなあ、と思う。踊らなくても、トークだけでもいいのだ。
20.ダンデライオン
ライブ後は物販あり。
僕はカゼがかなり悪化しており、頭痛やらのどの痛みやら、鼻水やらでどうしようもなくなってきて、早々に帰宅した。
そういえば、ちひろもまみかも声がガラガラで、かぜをひいていたようだ。

見たビデオはピンク・フロイドのドキュメンタリー「Behind the wall」
お客さん少数のデビュー当時の映像(こんなの初めて見た!)からウォールツアーまで。(ステージに壁を築いていき、バンドの姿をまったく客から見えなくするのがウォールツアーでのアイディアだ)
アラン・パーカー監督の映画についても語られており、まあ、失敗作だった、ということか。
「狂気」でブレイクした後のことをデヴィッド・ギルモアが語っている。
「ものすごいたくさんの数の人々がピンクフロイドを知りたがった。音楽やショーの内容が目的ではない多くの人々が来るようになってしまった」
その続きをロジャー・ウォーターズが語る。
「突然それが一体どういうことなのか気付いた。半分は女の子が占めていて誰もがキャーキャー声を上げているという感じだった。歌詞を書いていても本当にもうやりたくないと感じたんだ。最悪だった」
僕もこんなふうに、観客が大勢ついてしまったことを慨嘆してみたい。また、現在ヒットチャートをにぎわしているアーチストは、こんな感想を抱いたりするのだろうか。
宍戸留美・西泰幸二人展「君が僕を知ってる」最終日。
クロージングアクトとして、宍戸留美アコースティックライブと、トークショーが行われた。
バックの演奏では、タートルズの松ちゃんと、その同級生だというダンディなもう1人のまっちゃんがギターでつとめた。
ゴージャス!

1.Darling
2.ボタン
3.Yes,No No,Yes
4.白い色は恋人の色(with 黒田恵子)
5.HONEY彗星
西さんとのトークは、今回の写真展を開催するにいたった経緯など。
その後、留美ちゃんと西さんのデュエット。
6.君が僕を知ってる

ドリンクでハイネケン飲んで見ていたのだが、暖房の空気の吹出しを顔面に直撃されていたため、ライブが終わる頃には、僕の顔は真っ赤に熟していた。
さて、ライブだが。
「魅力」という言葉は宍戸留美のためにある言葉なのだと思う。
留美ちゃんがステージに登場するや、すべてのしがらみから解かれて、僕は留美ちゃんとのコズミックランデブーに出発していた。
宍戸留美という存在を知ったときから、オールタイムベスト1のアイドルこそ、彼女に決定し、とうぶん誰かにかわる気配もない。本人がアイドルというものにどういうスタンスをとっているかに関わらず、だ。
ライブ中のMCでも、留美ちゃんらしさが健在だった。
つまり「トイレ」ネタだ。
トイレと言えば留美ちゃん、留美ちゃんと言えばトイレ、と言うくらいに、留美ちゃんの話はどこかでトイレネタが差し挟まれる。そういうところも僕は大好きなのだ。(スカトロじゃないよ!)

ライブ終了後、久々に会う友人たちと歓談して、会場をあとにし、NHK-FM「現代の音楽」を聞きながら帰宅。
アンサンブルノマドの十周年演奏会2回目。
「アステリスク・ドット・エクゼ」       江村哲二・作曲
                      (19分05秒)
                   (フルート)木ノ脇道元
                (ヴィブラフォン)宮本 典子
                  (バンジョー)佐藤 紀雄
             (プリペアード・ピアノ)稲垣  聡
「どうしたの、何があったの?」        福士則夫・作曲
                       (9分05秒)
                   (フルート)木ノ脇道元
                   (フルート)多久潤一郎
                  (バイオリン)野口千代光
                  (バイオリン)甲斐 史子
                 (クラリネット)菊地 秀夫
                    (ギター)佐藤 紀雄
                    (ピアノ)稲垣  聡
                (パーカッション)宮本 典子
  〜東京オペラシティ・リサイタルホールで収録〜
                   <2007/10/4>
「ラチェニッツァ」          ジャック・ボディー作曲
                       (5分10秒)
                  (バイオリン)花田和加子
                  (バイオリン)川口 静華
                    (ビオラ)甲斐 史子
                    (チェロ)菊地 知也
  〜東京オペラシティ・リサイタルホールで収録〜
                   <2005/9/27>
「どうしたの、なにがあったの?」は観客から笑いがもれていた。何の曲だったか忘れたけど、ヴァイオリンを吹いたりする音楽も現代音楽には存在する。そのたぐいの、実際の楽器の使い方をはずれたアクションがあったのだろう。これは、実地に見たかった。

見たビデオは2本。
「ミラーウォーズ」2005年。バジリ・チグニンスカイ監督。
ロシア映画だ!
天才肌のパイロットアレクサンダー・エフィノフと、生態学者の女性とのラブロマンス。その女性がスパイだったりして、悲恋に終わることなど、まるでアジアのアクション映画みたいだ。
ところが、本来メインストーリーになるはずのそのラブロマンスは、ほとんど印象に残らない。
スホーイの戦闘機がバンバン飛んで、空中で垂直になる、いわゆる「コブラ」を見せたりする。
そういったアクションシーンにラブロマンスはおしやられ、さらに、他の俳優陣の演技にもおされる。
中心はマルコム・マクダウェル。彼は死の商人「ディック・マードック」役で出てくる。まあ、この男の強さったらない。先読みの正確さ、抜け目なさで、常に敵をだしぬくのだ。
ディック・マードックを追い込む側にはアーモンド・アサンテが配され、これもいい。
さらに、ほとんど出てこないけど、ルトガー・ハウアーも顔を出し、重要な役、というか、そりゃないよ!的な役割を演ずる。
映画の最後は、コントロールがきかなくなった戦闘機をなんとかたてなおして生還するアレクサンダー・エフィノフに拍手を送って大喜びするところで終わる。いや、正確には、彼が生態学者のことを回想して終わるのだが、大勢の人間がバタバタ死んだあとでは、なんだかなあ、という感じだ。

もう1本はデビッド・クローネンバーグ監督の「ヒストリー・オブ・バイオレンス」
善良そうに見える男が、実はかつて殺人鬼だったとしたら、その家族はどうする?みたいな話。
もちろん、人を殺す技術をもち、平気で殺していたのは、昔の話で、現在は更生している。
普通は、そんな男が友人であれば、何のかわりもなくつきあうだろうから、なおさら、家族は彼を受け入れる、と思う。
だが、それが家族の恐ろしいところだ。
一番、彼を支えてあげねばならないはずの家族が、もっとも彼を苦しめるのだ。これぞ、近代家族の悲劇。放蕩息子の帰還も現代では難しいのか。
よく考えてみれば、007にしたって、殺人技術を駆使して、多くの人間を殺している。アクション映画のヒーローはたいがいそうだ。
彼らは家族などというものからは疎外された存在なのである。
さて、この映画では、父親が殺人マシーンだったと知ったとき、まっ先に彼を受け入れたのは、年端もいかぬ少女だった。
世界の救済は少女の手でまっ先になされるのである。

読んだ本は『奇想科学の冒険』
これは後日また書きます。
DVD バンダイビジュアル 2008/04/25 ¥5,250
ISBN:4873544459 単行本 平田 渡 関西大学出版部 2007/04 ¥3,990
ラモン・ゴメス・デ・ラ・セルナの『グレゲリーア抄』を読んだ。
『グレゲーリア』はラモン20代前半から死亡までの約50年間にわたって書きためられた短文集で、俳句や短歌を思わせるものから、アフォリズムなど、総数は1万3千を越える。本書に訳出されたのは、その1割にも満たない。ラモン本人によると、グレゲーリアとは「諧謔+隠喩=グレゲーリア」だと言う。

「虹は空がまとうマフラーかな」
「湖に降る雪から生まれる白鳥」

のような童謡っぽい作品を読むと、純粋すぎてドギマギしてしまうが、こういう作品ばかりではない。

「忘れてはならぬ 若者も高齢者と同じ素材でできているのだ」
「歴史は人類を誤った方向に導く尤もらしい口実なり」

なんて皮肉っぽい作品もある。
メルヘン的な作品にも面白いものがある。

「アサリ貝 喪に服すれば ムール貝」
「犬に吠え立てられあたふたと昇るお月さま」

などなど。
「グレゲーリア」の辞書的な意味は、「さわぎ、ざわめくような叫び声」。
これ、ソファベッドにぶつかったときに「グレゲーリア」の単語がひらめき、意味がよくわからなくて辞書でひいて確かめて、本のタイトルに決めたらしい。おトボケか?
ラモンは1887年マドリード生まれ。今からちょうど百年前の1908年に、社会と文学の雑誌「プロメテウス」を創刊している。その雑誌にはパリ世紀末作品(ローデンバック、ダヌンツィオ、メーテルランク等々)の翻訳と、自ら執筆した前衛劇を掲載した。マリネッティの書き下ろし「スペイン人に向けた未来主義宣言」も載せている。
その後、オルテガ・イ・ガセット主宰の雑誌「西欧評論」の主要な執筆陣として活躍する。
で、ラモンがどんな人だったかというと、アナーキーな思想を抱きながら、ボヘミアン的な暮らしを若き頃に送り、「女のかたわらにいることが人生で唯一の目標だった」とうそぶく。なんと、共感できるひととなりなのか。
本書の表紙は、ディエゴ・リベーラによるラモンの肖像画だ。うう、こんなキュビズム丸出しじゃ、どんな顔だかわからない。
なお、この肖像画、画廊のショーウィンドウに飾ったら、2日めに「巷の人のひんしゅくを買っている」と通報されて、警察から展示中止の命令を受けている。
以前読んだ『青騎士』でも、新しい芸術を大衆がなかなか受容しない現状が書かれていた。20世紀初頭はこんな時代だったのだ。
さて、僕が勝手に選んだ『グレゲーリア抄』ベスト10は次のとおり。順不同で、ついつい偏った選択になっているのはご容赦を。

「音楽は人生を分不相応に甘やかす」
「もの憶えが悪い彼はもの憶えが悪いことを失念し すべてを想い出しはじめた」
「野望の厄介な点は何がやりたいのかはっきりしないことである」
「モルモットたちの実験室での密談『相手が白熊だったらこんなマネ絶対にできないよ』」
「人生には三つの注意点がある。火傷をしないこと。怪我をしないこと。夢からさめて現実に返らないこと」
「枝打ちされる樹木にとって耐えがたいのは鉈に木の柄がついていることだ」
「誰ひとり気づくはずないけれど あれらの雲は裏おもて逆である」
「男は皆同じなのよという思いが女を救い、女は一人ひとり違うからなという考えが男を破滅させる」
「明日死ぬ人も今日はずっと生きている」
「約束の時間を守る人は自分ではなく他人に謝らせていい気持ちになろうとしている」

遠い遠い街角

2008年2月7日 読書
ISBN:4488023894 単行本 井上 雅彦 東京創元社 2007/06 ¥1,785
ISBN:4048734873 単行本 東野 圭吾 角川書店 2003/08 ¥1,890
ISBN:4652086075 単行本 鯨 統一郎 理論社 2007/06 ¥1,470
DVD アミューズソフトエンタテインメント 2008/03/26 ¥3,990
朝日ベストテン映画祭を見に行く。
まずは外国映画4位の「パンズ・ラビリンス」
ギレルモ・デル・トロ監督。
1944年のスペインを舞台に、戦争、独裁、ゲリラという緊迫した世界と、おとぎ話好きの少女が踏み入るファンタジーの世界が交錯して描かれる。
簡単に人が殺される情け容赦のない現実世界、知恵によってハッピーエンドを迎えるファンタジー世界。
現実の方は、独裁側であってもゲリラ側であっても、人を殺すことにおいては何ら変わるものじゃない、という悲しさが伝わってくる。正義のための戦争なんてありえないのだ。
一方、ファンタジーの世界は、泥まみれになり、虫まみれになり、怪物に追いかけられても、それは通過すべき試練であって、その後には祝福が待っているのだ。
この映画、見ている最中は、映像イメージはぞっとするほど美しいけど、そんなにいい映画なのかな、と思っていたが、見終わる頃にはえらい感動に襲われてしまっていた。
2種類のこわさを存分に味わえた、すごい映画だ。

次に見たのが外国映画6位の「ボーン・アルティメイタム」
ポール・グリーングラス監督
記憶を失った殺人マシーン、ボーンの正体探し。
めまぐるしい映像の転換。スピーディでクレバーなアクション。
「ボーンアイデンティティー」、「ボーンスプレマシー」に次ぐ3作めで、この3作めから見ると、何が何やらわからないような作りになっていた。
と、いうか、僕、このシリーズ、ラドラムの『暗殺者』のシリーズだって、3作めになってはじめて知った。『暗殺者』は読んでいたし、ラドラムは好きだというのに、それに気づかぬとは!うかつというかそこつというか。
それにしても、この映画に出てくる人たちは、窓から覗かれるシーンが多すぎる。

夕方から、朝日放送のテレビ番組の収録で、ちょこっと出演させてもらった。
長らくテレビ番組に出ていなかったものだから、当意即妙の受け答えができず、体が暖まってやっとエンジンがかかってきたのは、収録が終わった後だった。
地団駄踏んでくやしがる。

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