ライアン・ホワイト監督の「愛しのフリーダ」を見た。
1961年キャヴァーン・クラブでビートルズを見て、大ファンになり、キャヴァーン・クラブで190回もビートルズのライブを見た、という17歳の少女、フリーダ・ケリー。
彼女は翌年にビートルズのマネージャー、ブライアン・エプスタインの秘書になり、ファンクラブの運営もするようになる。
この映画は、50年間にわたって、親しい友人(わが子にも!)にも話さなかった、60年代、ビートルズと過ごした日々を、フリーダが語った貴重なドキュメンタリー。
今所有していたら億万長者になったにちがいない、ビートルズ関連のお宝も、フリーダは、惜しげもなくほとんどをファンの人にあげてしまったと言う。
フリーダは、昔も今も魅力的な女性で、ビートルズにもファンにも愛されていたのが納得できる。

ところで、この映画見てて、なんとなく、自分自身のことを考えてしまった。
僕はもともと結成した当初からモダンチョキチョキズのファンで、ライブに通いつめるうちに、いつのまにか、メンバーになって、メジャーへの道をともに歩ませてもらうことになった。
そして、モダンチョキチョキズのファンクラブの運営をまかされるようになったのだった。
「愛しのフリーダ」みたいに、だれか「愛しの保山ひャン」でも撮ってくれないものか。
(→愛しくない、という致命的な事実はあるが)
http://freda.jp/#header


ハイファ・アル=マンスール監督の「少女は自転車にのって」を見てきた。
法律で映画館の設置が禁止されているサウジアラビア初の長編サウジアラビア映画。
タイトルはさわやかな感じだが、映画を見ると、サウジアラビアにおいて、それがどれだけ勇気のいることなのか、が思い知らされる。
ペディキュアをしていた女の子は学校の朝礼で名指しで糾弾される。男性に姿を見られないように、建物の影に隠れる少女たち。男性に笑い声や話し声を聞かれてはいけない、と叱られる少女たち。外を歩くときは、顔も髪の毛も隠さねばならない少女たち。家族以外の男性と一緒にいるところを見つかって、むりやり嫁がされる少女。
主人公の少女ワジダは、「女の子が自転車乗るなんて!」と親からも先生からも叱られながら、どうしても自転車がほしくて、賞金目当てでクルアーンの暗誦大会に参加する。
サウジアラビアでは、そんなにも女性がきゅうくつなのか、と実感させられる一方、少女ワジダは、洋楽をラジオで聞き、お気に入りの曲をカセットテープに録音して聞いていたりする。また、テレビゲームで遊んだりもする。ラストシーンも晴れ晴れしたものだ。
窮屈ななかにも、さわやかな風を感じさせる、希望の映画だった。
https://www.facebook.com/shoujo.jitensha

ジュゼッペ・トルナトーレ監督の「鑑定士と顔のない依頼人」を見てきた。
常に手袋をし、電話で話すときもハンカチでくるんでしゃべり、携帯電話を持たず、肖像画にかこまれて暮らす鑑定士。
一方、ものごころついた頃から屋敷の隠し部屋で暮らし、屋敷から一歩も外に出ようとしない女性。
ふたりの出会いは、ふたりの世界をかえていく。

この映画、去年からずっと見たかったもので、やっと見れた。
ヴォーカンソンの自動人形や、「数に溺れる」小人など、お膳立ても魅力的で、時計仕掛けのプラーグの店で幕をおろすミステリーは、これからを予想させるラブストーリーでもあった。
身も蓋もない言い方をすれば、二次元オタクがひきこもり女に翻弄される話なのだが、こういう美術の世界でも、ことは同様、と、いうことかな。
http://kanteishi.gaga.ne.jp/



ジョルダーノ・ブルーノの『傲れる野獣の追放』(1584年)を読んだ。
ジョヴァンニ・ジェンティーレによると、ブルーノのイタリア語著作の「道徳的対話」と呼ばれる3つの作品の最初のもの。
内容は、ユピテル(ゼウス)による、星座の仕分け、総入れ替え。
天の星座が、神の悪行をあらわすものとなってしまった現状を憂えて、それらを追放し、新しい徳をその座につけていく。今ある星座がみんな悪い、と断罪されるわけではなく、星座によっては、配置変えという方が正しいものもある。
星座になりたくて、「富」や、その逆パターンとして「貧乏」や、「運」、「閑暇」などがアピールするくだりもあって、面白い。
後半には、古代エジプト賛美があったりして、ブルーノらしい。
以下、目次。ただし、これらの小見出しなどは、訳者によって読みやすくするためにつけられたもののようだ。

訳者解説
説明の書簡 フィリップ・シドニーへの献辞と本書の概略
第一対話 天の浄化の始まり
第一部 老ユピテルの改悛とモムスの召喚
 有為転変と対立物の一致
 老ユピテルの改悛
 運命について
 モムスの召喚
 ユピテルとヴェヌスの会話
 半人たちの横行と神々の黄昏
 ヴルカヌスとヴェヌスの老衰
第二部 悪徳のホロスコープ
 神々の集会
 ユピテルの演説
 悪徳のホロスコープ(1)
 美徳の追放と悪徳の栄光
 悪徳のホロスコープ(2)
 ユピテルによる罪の告白
 内なる情念の浄化
 天の浄化の提案
第三部 〈熊〉の追放
 新たな会議の開催と天の浄化の開始
 〈熊〉の追放と〈真理〉の導入
 〈竜〉の追放と〈賢慮〉の導入
 〈ケフェウス〉の追放と〈知恵〉の導入
 〈牛飼〉の追放と〈法〉の導入
 〈北冠〉は天に残る
 衒学者批判
 〈審判〉の導入
 〈ヘラクレス〉の新たな任務
 メルクリウスの来訪
 摂理についての滑稽な話
 摂理についての深淵な話

第二対話 天の浄化の中心思想
第一部 真理・賢慮・知恵・法・審判
 真理
 賢慮
 知恵
 法
 審判
 古代ローマ人の賛美
 文法学者たちへの批判
第二部 ヘラクレスの座を巡る論争
 〈富〉の登場
 〈貧乏〉の登場
 〈富〉と〈貧乏〉の関係
 〈貪欲〉
 〈運〉の登場
 〈運〉の正義
 ユピテルの裁断
第三部 剛毅と勤勉
 〈運〉の退出
 〈剛毅〉
 〈竪琴〉の追放とムネモシュネーと九人のムーサたちの導入
 〈白鳥〉の追放と〈改悛〉の導入
 〈カシオペア〉の追放と〈純一〉の導入
 〈ペルセウス〉の新たな任務
 〈勤勉〉(〈熱意〉〈労苦〉)の登場
 ユピテルの指令
 〈勤勉〉(〈熱意〉〈労苦〉)の提案
 ナポリの暴動

第三対話 天の浄化の完成
第一部 閑暇を巡る論争
 〈閑暇〉と〈眠り〉の登場
 〈閑暇〉の演説
 〈閑暇〉の三段論法
 ユピテルの返答
 〈眠り〉の失態
 閑暇の家の住民たち
 閑暇の使命
第二部 古代エジプト人の英知
 〈トリプトレモス〉の追放と〈人間性〉の導入
 〈蛇遣〉の追放と〈聡明さ〉の導入
 〈矢〉の追放と〈注意〉の導入
 〈ワシ〉の追放と〈雅量〉の導入
 〈イルカ〉の追放と〈慈愛〉の導入
 〈天馬〉の追放と〈神的狂気〉の導入
 〈アンドロメダ〉の追放と〈希望〉の導入
 円積問題に関する考察
 〈信義〉が〈三角形〉の座を占める
 〈牡羊〉の追放と〈競争心〉の導入
 〈雄牛〉の追放と〈忍耐〉の導入
 〈昴〉の追放と〈会話〉の導入
 〈双子〉の追放と〈平和〉の導入
 〈カニ〉の追放と〈改宗〉の導入
 〈獅子〉の追放と〈寛大〉の導入
 〈乙女〉の追放と〈純潔〉の導入
 〈天秤〉の追放と〈公正〉の導入
 〈サソリ〉の追放と〈誠意〉の導入
 〈射手〉の追放と〈瞑想〉の導入
 〈雄ヤギ〉の功績
 エジプト人の卓越した信仰
 神名の起源
 魔術
 カバラ
 アスクレピウスの嘆き
 エジプトの偶像崇拝の擁護
 角を付けることの本来の意味
 聖人崇拝の批判
 〈雄ヤギ〉は〈自由〉とともに天に留まる
 〈水瓶〉の追放。人類の起源について。〈節制〉の導入
 〈魚〉の追放と〈沈黙〉の導入
第三部 アンリ三世への期待
 〈クジラ〉の追放と〈平安〉の導入
 オリオン
 オリオンの処遇と〈精励〉の導入
 エリダヌス川の処遇
 〈ウサギ〉の追放と〈希望〉の導入
 〈大犬〉の追放と〈伝道〉の導入。狩猟を巡る議論
 〈子犬〉の追放と〈社交性〉の導入
 〈船〉の追放と〈気前の良さ〉の導入
 〈ヒドラ〉の処遇
 〈カラス〉の追放と〈魔術〉の導入
 カラスの隠喩の考察
 〈カップ〉の追放と〈禁欲〉の導入
 ケンタウルスのキロン
 〈ケンタウルス〉は〈純一〉とともに天に留まる
 〈三重冠〉はアンリ三世に与えられ、天の座を〈勝利〉が継承する
 南の〈魚〉が追放され、〈健康〉が導入される
訳注

僕は、3月3日生れの魚座なので、ついつい、天の「魚」の処遇が気になってしまった。
魚は、天を追放されて、もとのエウフラテス川に戻され、それとともに〈無駄話〉〈饒舌〉〈おしゃべり〉が去っていく。そして、天の空位を〈沈黙〉〈寡黙〉が占めにむかう。魚座って、そんなにおしゃべりなのか。
また、作中、〈貪欲〉は三つの頭を持つ存在として登場する。この三つの頭は何かというと、吝嗇、醜い収入、頑迷さ、であり、それぞれが、こう言っている。
吝嗇「もっと寛大な好人物と思われるよりも、もっと富んでいたほうがいい」
醜い収入「紳士であるために餓死してはならない」
頑迷さ「それはわたしの名誉にならなくとも、わたしの役に立つのだ」
この〈貪欲〉について、率直にものを言うモムスは、ぼろくそな描写をする。ごくごく一部を書いておくと。
「顔は普通より大きいけれども、頭はたいそう小さいです。彼女は、年老いていて、卑しく、薄汚く、うつむき加減の表情をして、色が黒く、しわだらけです」
「ちっぽけな動物であるにもかかわらず、彼女はとても容量の大きな何でも呑み込む腹を持っています。彼女は愚かで、金銭目当てで、奴隷根性の持ち主で、まっすぐ前を見ようとすると仰向けになってしまいます」
「彼女は恩知らずで、彼女の邪悪な希望にとっては、何をもらおうとそれはけっして多くも、かなりの量でも、じゅうぶんでもないのです。彼女は取れば取るほど陰鬱になるのです」
セリーヌのパンフレ顔負けだ。
また、古代エジプト人の偶像崇拝を擁護するくだりでは、こう言っている。
「彼ら(すべての栄光ある卓越した民族)が彼らの盾に獣を描いたり、彼らの肖像や彫刻に獣を付け加えるとき、彼らは何を求めているというのでしょうか。彼らはきっとこう言いたがっているのです。『(見物人よ)この肖像に描かれている人物は、その隣に一緒に描かれている獣なのだ』と。あるいは『もしもあなたがこの獣が何かを知りたいならば、その正体は、この肖像に描かれた人物であり、その人の名はここに書いてある』と。もっと獣らしく見えるために、キツネや雄羊や雄ヤギの毛皮を着る人は大勢いるではないですか」
さらに、こう言う。
「自分がどれほど鳥類に近いかを示し、どれほど軽やかに雲へと舞い上がることができるかを知らせるために、ベレー帽や帽子に羽根をつける人は大勢いるのです」
なるへそ!
それと、オリオンは、「恐怖のために天で放尿している」、と書いてあった。オリオンを美化して歌う歌を今後聞いたときは、「でも、あれ、天でおしっこしてるんだな」と思い出してしまうだろうな。

霊幻道士

2014年1月9日 映画


『誤読の飛沫』

2014年1月7日 読書

「10ミニッツオールダー人生のメビウス」「シャム猫FBIニャンタッチャブル」「大樹のうた」「緑の光線」「ブタがいた教室」「新家庭問答」
「10ミニッツオールダー人生のメビウス」「シャム猫FBIニャンタッチャブル」「大樹のうた」「緑の光線」「ブタがいた教室」「新家庭問答」
「10ミニッツオールダー人生のメビウス」「シャム猫FBIニャンタッチャブル」「大樹のうた」「緑の光線」「ブタがいた教室」「新家庭問答」

「第5回とちぎ将棋まつり」ニコニコ生放送を見た。

○プログラム

9:30~ ご当地アイドル「とちおとめ25」オープニングコンサート
    開会式
10:30~【特選対局】谷川浩司九段×戸辺誠六段
12:00~PRタイム
12:30~昼食休憩
13:30~【女流真剣勝負!】香川愛生女流王将×鈴木環那女流二段
15:00~【プロに挑戦!駒落ち対局】上村亘四段×カロリーナ・ステチェンスカ(研修生)
17:30~【特選対局】郷田真隆九段×片上大輔六段
19:00~閉会式

第4回上州将棋祭りのニコニコ生放送を見た。

10:30~「第4回上州将棋祭り」開会式
10:45~指し初め式
11:00~新春女流対決 甲斐女流王位 vs 上田女流三段
      解説:藤井九段 聞き手:山田女流三段
12:30~トークショー 出演:谷川会長、森内名人、佐藤九段、他 聞き手:矢内女流四段
13:30~新春席上対局 行方八段 vs 中村六段 解説:藤井九段 聞き手:上田女流三段
15:45~新春スペシャル対局 森内名人 vs 佐藤九段 解説:谷川会長 聞き手:矢内女流四段
17:00~懸賞詰将棋解答・解説 解説:中村六段 聞き手:真田女流二段
17:15~閉会式

「少年メリケンサック」
小ネタ含めて、めちゃくちゃ面白かった。
農薬ネタはタイムリー。
『原子爆弾とジョーカーなき世界』、「高谷史郎 明るい部屋」展トークイベント
宇野常寛の『原子爆弾とジョーカーなき世界』を読んだ。

ファンタジーの作動する場所―『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』
糸子のために―『カーネーション』
堀江さんとのこと―『刑務所なう。』
僕たちは「夜の世界」を生きている―『七夜物語』
東京タワーとビッグサイトのあいだで―『巨神兵東京に現わる』/「館長庵野秀明特撮博物館ミニチュアで見る昭和平成の技」
原子爆弾とジョーカーなき世界―『ダークナイトライジング』
解放の呪文はいかにして唱えられてきたか―『すうねるところ』
遊びをせんとや生まれけむ―大河ドラマ『平清盛』
“補完”後の未来―『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』
鎌倉にて―『最後から二番目の恋』
番外編 これは想像力の要らない/必要な仕事だ―2012年12月衆議員総選挙から日本を考える
いま爆弾を、花火に変える方法は―『So long!』


「高谷史郎 明るい部屋」展の関連トークイベント(主催:東京都写真美術館)配信を見た。

<出演>
坂本龍一(音楽家)
浅田彰(批評家)
高谷史郎(アーティスト)


浅田彰さん、絶好調。東京の写真美術館でトークしてるのに、「東京みたいな田舎」と断言し、美術館の使い勝手の悪さをけなす。あわててキュレーターがフォローに入る一幕も。東浩紀や宮台のこともスバッと斬ってた。

『山田風太郎新発見作品集』
『山田風太郎新発見作品集』を読んだ。


乳房
紫陽花の君
早春の追憶
雪女
朝馬日記
話せる奴
日本合衆国

『乱歩彷徨』

2014年1月1日 読書
『乱歩彷徨』

2014年最初の読了本は、
紀田順一郎の『乱歩彷徨』。
江戸川乱歩が自作の仕分けをしたことについて、
主に語られていた。
なかで、平林初之輔が乱歩の作品に対して評した
「常識的といってもよいほどな、生温るい説明的な文章」
の一文が、興味深かった。
乱歩自身もそれを認めていたようだ。
年末に読んだ『死美人』(黒岩涙香の翻案を乱歩が現代語訳した)の
あとがきでも、乱歩は自分の文章について謝ってたっけ。

第Ⅰ部 乱歩低迷
1 深夜の瞑想
2 「探偵小説」の曲がり角
3 「眼高手低」の自覚
4 新時代の探偵小説を開拓
5 エログロ・ナンセンス時代の旗手へ
6 二重世界願望と郷愁と
7 休筆宣言と放浪
8 低迷の上に弾圧
9 本格探偵小説の復活を信じて
10 評論集の隠された意図
11 第一人者の再生演出
12 再コード化への道
第Ⅱ部 乱歩彷徨
1 少年雑誌という舞台
2 『怪人二十面相』における心理洞察
3 『怪人二十面相』の読者像
4 休載の謎をめぐって
5 『怪人二十面相』の基調変化
6 「誘拐」という記号
7 乱歩作品の異質性
8 なぜ「少年倶楽部」に起用されたか
9 二十面相はいかにして教育的となったか
10 「国民精神総動員」下の探偵もの
第Ⅲ部 乱歩変容
1 「じつにおどろくべき変化」
2 戦中体制への「協力」
3 追い詰められた戦争末期
4 劇的な性格変化とその意味
5 少年ものと旧作再録
6 再起への苦闘
7 推理小説界の振興に向けて
8 戦後も持続した「社会活動」
9 第二の創作『幻影城』
10 全集という名の評価
11 松本清張という名のライバル
12 乱歩は清張をどう評価したか
13 清張は乱歩をどう評価したか
14 乱歩復活と幻想怪奇ブームの実態
15 激動の時代をこえて殿堂入り
第Ⅳ部 乱歩復活
1 《創造者》の自覚
2 「私を怖わがらせた批評家」
3 「文芸球場」の「ピンチ・バッタア」
4 「一本の藁」と「新しき神」
5 居心地のよくない「大衆文学」
6 《もう一つの可能性》を夢見て
7 「エログロ」からの距離
8 精神分析と同性愛への関心
9 《第二の創作》への情熱
10 『幻影城』、自己回復と再生の企て
11 『探偵小説四十年』の隠された意味
12 ライバル松本清張と《一人の芭蕉》
あとがき
参考文献
乱歩主要作品一覧
乱歩略年譜


『がんじす河のまさごよりあまたおはする仏たち』
稲垣足穂の『がんじす河のまさごよりあまたおはする仏たち』を読んだ。
巻末の「弥勒」が1940年の作品で最も昔のもので、前のほうの作品ほど最近のものになっている。
主に、Ⅰは仏教、Ⅱはキリスト教に関する内容になっていた。
「弥勒」は学生時代に難解さを感じながら読んだ作品だったが、今読み直してみると、なんとまあ、スラスラと読める。これは、僕に読解力がついた、とかいうわけではなく、主に「弥勒」第二部の極貧の描写が、体験的にわかるようになった、という、出来ることなら難解なままでいてほしかった理由からだ。
以下、目次。


東洋の幻想
兜率上生
僕の弥勒浄土
廻るものの滑稽
別の秩序
生の連続

悪魔の魅力
姦淫への同情
新生の記
幼きイエズスの春に

有楽町の思想
俗人論
子供たちと道徳
フェヒナーの地球擁護

弥勒
解説 弥勒から弥勒まで/松山俊太郎
なんばグランド花月で、「ヒントン・バトルのアメリカン・バラエティ・バン!」を見た。
トニー賞を3度獲得したヒントン・バトルの振付、演出、脚本、主演による、極上のショー。
1部はブロードウェイ・ミュージカルを中心にしたメドレー。
2部は、スティーブ・マーシャルのマジックやら、HIDEBOHの超絶タップダンスやら、バンドも前面に出てきてヒントン・バトルのライブなど、出演メンバーの実力を存分に発揮する、見せ場たっぷりの歌とダンス満載のショー。
圧巻の本物エンターテインメントに満足。
たまには、こういう本物を見ておかないとね。
http://www.americanvarietybang.com/

『推理小説月旦』

2013年12月29日 読書
『推理小説月旦』
澁澤龍彦の『推理小説月旦』を読んだ。
ミステリー関連の文章を集めた1冊。
I 私と推理小説――情熱あるいは中毒
 推理小説とオカルティズム――小栗虫太郎を中心に
 ミステリーにふける――AL’ESSENCE(本質を求めよ)
 推理小説月旦―― 一九六〇年十月-六一年三月
Ⅱ ポオ(「古典案内」)
 黄金虫
 江戸川乱歩『パノラマ島奇談』解説
 玩具愛好とユートピア――乱歩文学の本質
 夢野久作の不思議
 『夢野久作全集』第一巻
 絢爛たる知的遊戯への招待――小栗虫太郎『黒死館殺人事件』
 小栗虫太郎『黒死館殺人事件』解説
 「小栗虫太郎・木々高太郎集」解説
 『久生十蘭全集』第二巻の解説
 スタイリスト十蘭
 久生十蘭のこと
 橘外男『青白き裸女群像・他』解説
 『大坪砂男全集』第一巻 解説
 中井英夫『幻想博物館』解説
 中井英夫『悪夢の骨牌』書評
 中井英夫について
 中井さんのこと
 埴谷雄高のデモノロギー――銅版画の雰囲気
 ダンディズムとフランス料理
 佐野洋『透明受胎』
 澁澤龍彥編『暗黒のメルへン』編集後記
Ⅲ 仮面について――現代ミステリー映画論
 『怪奇小説傑作集』第四巻 解説
 私の好きなミステリー・ベスト10――ミステリー映画ベスト1
 推理小説に関する381人の意見
 犯罪文学者考

パークスホールでR1ぐらんぷりの1回戦を見てきた。
途中から途中まで、という感じだが、最初の1時間と、ラストの30分くらいを見れなかったかな。
1回戦は、絶対にテレビで見れない出演者が見れるので、決勝よりもある意味面白い。
また、自分が見て面白かったのが、必ずしも予選を通過するとはかぎらないところも、面白い。


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ベルサイユ (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
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もぐらゆうじ (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
大自然草山 (松竹芸能 大阪)

ユニバーサルシティウォークに行って、Song whiz fantasyのステージを見てきた。
第二部のほんの一部だけ。どちらも小学4年生10歳の女子。
北村來嶺彩
1.ララララブソング
2.恋人たちのクリスマス
3.あなたのキスを数えましょう
4.ロマンスの神様
「仕分け」でも歌った曲を最後に。彼女の歌はうまくて最高だが、この「ロマンスの神様」に関しては、なんだか本家の物真似っぽい感じを強く感じる。この歌を歌うと、こういう歌い方になってしまうのかもしれないのだが。
ステージでみせるライブパフォーマンスも堂々としたもの。
小学生がこういう活動をしていると、ついつい、大人の期待などの重荷につぶされないかな、なんていらぬ心配をしてしまうものだが、それこそ、それは「いらぬ心配」で、彼女たちを心配する暇があったら、もっと他のことに頭を使えばいい、と断言できる。心配無用!
須磨日和
1.ロンリー
2.ビューティフル(アギレラ)
3.スカイスクレイパー
4.ガールフレンド
衣装も星条旗で洋楽中心のアメリカンなライブ。
3曲めはMIO MUSICジュニア部門グランプリをとったときの曲。
4曲めはギターを持って、エアギター。
來嶺彩ちゃんの歌は、歌をしっかりと伝えるコンサートで、日和ちゃんの歌は、楽しさを伝えるライブ。以前、ORC200のヴォーカルクイーンコンテストに、フェスティバルゲートの歌姫SHOKOが出たときの、他の出場者との差異、みたいなものを感じた。
日和ちゃんは、今回、はじめて作ったというフライヤーを配っていた。
2人のライブのときは、家路を急ぐユニバーサルスタジオジャパン帰りのお客さんも足をとめて見ていた。そりゃそうだ。

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