フランク・パヴィッチ監督のドキュメンタリー「ホドロフスキーのDUNE」を見てきた。関西人にとって「DUNE」とは、村上ショージのギャグ以外の何物でもないのだが、これは、デイヴィッド・リンチでも手に余ったフランク・ハーバートのSF小説のことである。
1970年代、「スターウォーズ」もまだ無い時代に、ホドロフスキーが撮ろうとしていた幻の映画「DUNE」について、監督やスタッフ達が語る。
そのスタッフの豪華なこと!キャストの豪華なこと!
映画「DUNE」を作るためにホドロフスキーがスカウトしたスタッフ、キャスト(ホドロフスキー曰く、「戦士」)との出会いのエピソードが語られる。
こういうスカウトの醍醐味はいろんな作品で味わうことができるが、僕が最初にこの手の面白さを知ったのは、喜多嶋隆の『ポニー・テールはふり向かない』だった。この小説が大好きで、続編もあらかた読んだ。(テレビドラマは見なかった)
そして、この「ホドロフスキーのDUNE」も、「ポニー・テール」に劣らない素晴らしさだった!ポニー・テールに匹敵するなんて、相当なもんだ!
結局は、映画産業の枠を大きくはみ出るホドロフスキーの存在におそれをなして、映画は頓挫する。あるいは、予算の問題で。金がからむと、とたんにつまらない展開になっちゃうな、とよく思う。「なんだかんだ言って、お金は大切」と言う人がたまにいるが、僕は、その「なんだかんだ」のほうが大好きなのだ。
http://www.uplink.co.jp/dune/

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