イメージフォーラム・フェスティバル2014、関西での最終日。
2プログラム見た。
まず、ピエール・クーリプフ監督の「ファーブル博士があなたを癒します」
ヤン・ファーブルが今まで行ってきたパフォーマンスを再現構成した作品。
昆虫に扮して樹間を飛びまわったり、真っ青な舌の犬になって戸口で寝転んでみたり、鯉の泳ぐバスタブに背広姿で入って水面に文字を書いたり、蝶がたかった生肉の衣装で肖像画に向かって大声で呼びかけたり、大蛇が首にまきつけてセリフ言ったり。
ヤン・ファーブルの美術作品(昆虫を使ったものが印象的)はよく展覧会で見かけるし、本も何冊か読んだことがある。
こうしてパフォーマンス見ていると、動物がらみのものが多く、さすが、ファーブル昆虫記のアンリ・ファーブルの末裔と思わせる。
ヤン・ファーブルがフレッド・アステアの物真似をする横で、猫がジャンプ(投げ上げられている)しまくってるパートが笑えた。

http://imageforumfestival.com/archives/633


イメージフォーラム・フェスティバル関西の最後のプログラムは、ニュー・フィルム・ジャパン「新たな冒険を紡ぐ」

パラダイス ひらのりょう/デジタル/20分/2013
みちくさ 中尾広道/デジタル/50分/2014
Fragments of Journey 林勇気/デジタル/4分/2014
newspaper 佐藤義尚/デジタル/7分/2013

「パラダイス」は奔放なアニメーション。つながりと展開が自由自在で、夢のような作品。
歯のキャラクターとか、熊とか、宇宙葬とか、2万年前へのタイムトラベルとか。
「みちくさ」は中尾監督が来場されており、上映後に作品についてトークもあった。少年の頃の空想に満ちた遊びを再現してみた作品で、まさに今回のイメージフォーラムフェスティバルのテーマどおり、ユートピアが見れた。
「Fragments of Journey」は、お洒落な音楽のPV。ジグソウのようにつながる幸福な日常。
「newspaper」は、セル画のかわりに新聞紙を使った高速アニメーション。何が映っているのか判別できない高速映画はよくあるけど、これは、高速で移りゆく景色のなかで、静止あるいは判別できる動きをみせる文字や写真がクローズアップされる、すごい作品。この作品のように、周囲がめまぐるしく変化して読み取れない急流をなすなかで、不動の精神的北極星となる存在でありたいものだ、と関係ないことを思った。
http://imageforumfestival.com/program_F

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