スタンダードブックストア心斎橋に行って、『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(幻冬舎)刊行記念トークショー宮台真司×與那覇潤を見てきた。
おふたりの対談は初、ということだったが、刺激に満ちた対談で、うまく噛み合っていたように思う。
歴史のリテラシーがなくなった現代日本、日本のぬるさ、勘違い由来の生産性、参照点がゲバルトになく空気にある日本、システム依存、などなど、基本の考え方は、宮台真司を追っておれば珍しい発言ではないのだが、実際に生のトークで聞くと、インパクトが違う。
大阪で開催ならではのつっこんだ発言もあり、こういうのは、どんなに知的刺激に満ちてはいても、テレビなどのマスコミではとうてい聞くことができないもので、面白かった。サブカルチャー、原発再稼動、ヘイトスピーチ、ネトウヨ、橋下市長、などなど、とっかかりは無数にある。
目からウロコが落ちる、という言葉があるが、いかに自分がウロコをまとって過ごしてきたかがわかる。もっとちゃんと目を見開いてみなくては、と意識をあらたにした。
トークショー後、原発再稼動反対のサウンドデモに遭遇した。僕は、原発再稼動は断然反対なのだが、それに対する思いは、今までとは一味違ったものになっていて、トークショーのビフォーアフターってのを強く感じた。
誰か、内容をまとめた人いないのかな。http://www.standardbookstore.com/archives/66142718.html

大阪日本橋のアートスペース亜蛮人に行って、kaori個展「おとぎの国の物語」、中村杏子個展「ニッポンフシギハッケン」を見てきた。
1階はkaori個展「おとぎの国の物語」、世界の昔話、詩を絵にした作品。
各作品の下に、それぞれの物語が要約して書かれていた。
シンデレラ、親指姫、人魚姫、といった有名な作品から、カエルのお姫様やら、羊の顔とか、人食いとか、いろんな題材から作品が作られていた。
2階は中村杏子個展「ニッポンフシギハッケン」、日本の昔のアイテムをふんだんに取り入れた作品たち。古い雑誌の広告とか、ギャラリー内に出現した鳥居とか。
1階も2階も、どちらも自分の幼い頃の風景が再現されている感じで、思わぬタイムスリップ空間だった。

ギャラリー・ノマルに行って、「植松奎二:見えない軸ー距離と角度」クロージングイベント「Invisible axis」を見てきた。
.esの橋本氏のサックスと、富松慎吾氏の和太鼓からはじまり、.esのsaraさんのピアノが加わり、最後はKK NULL氏のエレクトロニクスでしめくくる、弩音のライブ。
テーマは展覧会のテーマ「見えない軸」にちなんでおり、植松奎二氏の巨大な展示作品がギャラリーの真ん中に鎮座するなか、演奏者がバトンタッチされるごとに、垂直に水平に、内から外から、上から下から、音が到来する。
自分の身体のなかに、音を感知する場所が複数存在することを思い知らされる一夜だった。

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