国立文楽劇場行って、文楽見よう、と思ったら、もうすごい人。
二等席は1部も2部も売り切れで、チケット売り場は長蛇の列でした。
と、いうわけで、幕見席で、「二人禿」だけ見てきました。
「ににんかむろ」だよ!「ふたりハゲ」じゃないよ!
「二人禿」だけなら、なんとか席があって、しかもたったの500円。
でも、短い演目なので、ぜんぜん見た気がしなかった。
もっと早いうちに見に行っておけばよかった。
http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/bunraku/2013/2937.html


黒沢清監督の「セブンスコード」見てきた。前田敦子主演。
舞台はなんとウラジオストック。
日本で1回声をかけられただけの男性を追いかけて、ロシアまで来た女性が前田敦子。
この男はもちろん前田敦子を追い返そうとするけど、この男、どうもヤバイ組織と関わっているようだ。そのせいで、前田敦子はドンゴロスの袋につめられて、町はずれに捨てられたりする。前田敦子は、レストランで無銭飲食して、そのまま店で働くことになり、それでも男を探し続ける。
行きずりの男をロシアまで追いかける「痛い女」
組織の奴らにボコられてどろどろになる「痛めつけられる女」
最終的に仕返しする「痛めつける女」
3種類の「痛」女を演じた前田敦子は、女優そのものだった。
でも、最後のほうで歌を歌うシーンが出てきたときは、さすがにオーラがあった。
http://seventh-code.net/



ロウ・イエ監督の「パリ、ただよう花」を見てきた。
この前に見た「セブンスコード」は、日本からロシアに男を追いかけてきた女が主人公だったけど、この「パリ、ただよう花」は、北京からパリに男を追いかけてきた女性が主人公。男はあっさり女をふってしまう。さて、ひとりになった女は、マチューという男と知り合い、恋に落ちるのだが、このマチューが、もう最低な男なのだ。
強引に食事に誘ってOKをもらったら、もう寝てもいいのだ、と一人合点してる。
女性の大学のクラスメート全員に嫉妬する。
女性が友人たちと食事しているところにやってきて、険悪なムードにして喧嘩する。
とめてある車に積んである物を盗んで売りさばく。
マチューは友人に彼女を襲わせて、相手をするかどうか賭ける。そして、自分の命令で無理やり関係を持ったのに、嫉妬して怒る。
実は行きずりの黒人女性と結婚しており子どもまでいた。その黒人女性に、マチューは殴る蹴るの仕打ちをしながら、離婚する気はない。
女性は何度もマチューとの関係を終わらせようとするけど、そのたび、マチューは泣き落としと「ここから飛び降りて死ぬ」的脅しで別れようとしない。
ああ、とにかく、最低なのだ。女性の友人たちは、みんな「どうしてあんな奴と」と忠告するのだが、恋してしまえば、もう止まらないのだ。
ところが、物語の終盤にいたって、この主人公の女性も最低な感じになってきて、あの最低のマチューが「アバズレ!」と罵るようになる。
つまり、最低同士の関係が描かれる映画なのだ。
逆に考えると、どんな最低な奴にでも、相手はあらわれる、という希望の映画でもある。(そんな雰囲気の映画じゃ全然ないけど!)
http://www.uplink.co.jp/hana/


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