『贖罪』

2013年8月7日 読書
『贖罪』
湊かなえの『贖罪』を読んだ。
以下目次

フランス人形
PTA臨時総会
くまの兄妹
とつきとおか
償い
終章

少女殺害の目撃者は、少女4人。
口をそろえて、犯人の顔を思い出せない、と証言した。
少女の母親は、そんな少女たちにヒステリックに暴言を吐く。
その後の少女たちの人生、母親の人生が描かれる。
非常におもしろくて、読む手が止まらないのだが、扇情的で、まるでインターネットの掲示板や匿名コメントなどで読むような、下品さ、下世話さが気になった。テレビドラマみたい、とでも言おうか。
この作品に出てくるような人たちが周囲にいないことを、どれだけ感謝したことか。
犯人は、それと知らずに自分が生ませた子どもを手にかけていた、とういうことが最後にわかるが、それを古典的な悲劇のパターンとしてでなく、いらぬサプライズだと思わせてしまう、品のなさは、どういうことなんだろう。
ドラマ向けだ、という思いがさらに強まる。

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