道尾秀介の『水の柩』を読んだ。
いじめられっこの少女がタイムカプセルに入れた手紙は、いじめた相手への告発文だった。
彼女は同級生の少年を誘って、手紙を取り替えるため、校庭を掘り返す計画をたてる。
水の柩、というのは、少年の祖母がかつて住んでいた村がダムの底に沈んだことをさしていて、もちろん、単に住まいを水の底に、というだけでなく、同時に何かを葬っていたのである。
この本を読んで、作者が『ローラ・フェイとの最後の会話』にコメントを寄せていた理由が納得できたような気がする。『ローラ・フェイ~』は今年読んだ本のなかでも1、2を争う感動した本だが、道尾作品にはそれと通じるものがあるのだ。もしも道尾作品で感動している人がいるなら、トマス・H・クックの本を読んだりしたら、心臓が破裂して死んでしまうんじゃないかな。
いじめられっこの少女がタイムカプセルに入れた手紙は、いじめた相手への告発文だった。
彼女は同級生の少年を誘って、手紙を取り替えるため、校庭を掘り返す計画をたてる。
水の柩、というのは、少年の祖母がかつて住んでいた村がダムの底に沈んだことをさしていて、もちろん、単に住まいを水の底に、というだけでなく、同時に何かを葬っていたのである。
この本を読んで、作者が『ローラ・フェイとの最後の会話』にコメントを寄せていた理由が納得できたような気がする。『ローラ・フェイ~』は今年読んだ本のなかでも1、2を争う感動した本だが、道尾作品にはそれと通じるものがあるのだ。もしも道尾作品で感動している人がいるなら、トマス・H・クックの本を読んだりしたら、心臓が破裂して死んでしまうんじゃないかな。
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