エウリーピデースの『タウリケーのイーピゲネイア』、特殊造型&特殊メイク展2@アートスペース亜蛮人
エウリーピデースの『タウリケーのイーピゲネイア』、特殊造型&特殊メイク展2@アートスペース亜蛮人
エウリーピデースの『タウリケーのイーピゲネイア』を読んだ。
1.プロロゴス
 イーピゲネイアが生贄にされる経緯から、アルテミスに救われ、タウロイ人の国に連れて来られるまで。
 一方、イーピゲネイアの弟、オレステースの狂気は、タウロイ人の国のアルテミス像を盗んでアテーナイに持ち帰れば解放されることが明かされる。
〔パロドス〕(コロス登場の歌と踊り)
2.第一エペイソディオン
 牛飼いに捕まった二人の若者、オレステースとピュラデースは、生贄にされることになる。
〔第一スタシモン〕(コロスの歌と踊り)
3.第二エペイソディオン
 イーピゲネイアが、囚われの若者が我が弟だとも知らずに、トロイア戦争の顛末について尋ねる。弟の生存を確信したイーピゲネイアは2人の内の1人に弟への手紙を託し、もう1人だけ生贄にすることにする。
 しかし、生贄になる方を引き受けたのは、弟のオレステースの方。
〔コンモス〕(区切り)
4.第二エペイソディオン(つづき)
 どちらが生贄になるかについてピュラデースは異議申し立て。
 手紙の内容が音読されて、姉弟の関係であることが判明する。
〔第二スタシモン〕
5.第三エペイソディオン
 イーピゲネイアは策略をこらし、アルテミスの像を盗んで、囚人とともに自分も逃亡しようと企てる。
〔第三スタシモン〕
6.エクソドス
 騙して船まで乗り込み、脱走しようとするが、大波と突風で船が岸に押し戻されてしまう。
 トアース王の追撃が迫る。
 ここで、デウス・エクス・マキーナーのアテナ女神が登場。
 オレステースが姉のイーピゲネイアを伴ってアルテミス像をギリシアへ運ぶのは、アポローンの神意であることを明かす。
 めでたし、めでたし。

作中で感嘆詞の使い方が面白かったので、パロドスより一部引用しておこう。驚きや悲しみをあらわす感嘆詞が3種類。

破滅です、わたしはもう破滅です。
父の館はなく、
オイモイ、わたしの血族は絶えました。
ペウペウ、アルゴスの国にとってはなんという苦難か。
イオー、神霊よ。

ペウペウ、なんて、ちょっと使ってみたい。

アートスペース亜蛮人で特殊造型&特殊メイク展2。
1階では特殊メイクの写真展示と、実演。
2階では特殊造型物の展示。
行ったときは、ちょうど実演が終わって、怪物が人間に戻りつつある最中だった。

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