アレクサンドル・デュマの『王妃マルゴ』読了。鹿島茂の編訳。
全訳ではなく、半分ほどの長さの抄訳なのだが、とばした部分はあらすじで埋めてある。デュマ、面白いな。あらすじをたどるだけの章でも、ワクワクする面白さがあじわえた。また、普通なら「註」として書かれているところが、まるでコラムのような体裁で、歴史的背景などが読めて、これだけでも面白い読物になっていた。雰囲気は、カーの『九つの答』。
長さが半分とは言え、もともとが大長編なので、よみごたえはたっぷり。
そして、圧倒的な物語の面白さに驚いた。
イエイツの『ヴァロワ・タピスリーの謎』を読んで興味がわいてきて、ヴァロワの真珠とうたわれたマルゴの物語を読もう、と思ったのだが、ほんと、読んでよかった。
母后のカトリーヌのこわいことこわいこと!
以下、目次
第1章 ギーズ公のラテン語
美女スパイの使命
第2章 ナヴァール王妃の部屋
聖バルテルミーの虐殺の原因
第3章 王様詩人
第4章 1572年8月24日の晩
ベッドはひとつ
第5章 ルーヴル、および美徳一般について
第6章 返されたギーズ公の借り
第7章 1572年8月24日の夜
第8章 虐殺された人々
第9章 虐殺者
第10章 死か、ミサか、それともバスチーユか
第11章 イノサン墓地のサンザシ
第12章 打ち明け話
ルーヴル宮殿の中は…
第13章 すべての部屋をあける鍵
第14章 第二の初夜
結婚の「成立」
第15章 女が望むことは神も望む
第16章 死んだ敵の死体はいつでもいい匂いがする
第17章 アンブロワーズ・パレの同業者
第18章 死んだはずの男たち
第19章 カトリーヌ母后御用達の調香師のルネの居室
第20章 黒い雌鶏
調香師と占い
第21章 ソーヴ夫人の居室
第22章 陛下、陛下は王になられます
第23章 新たな改宗者
アランソン公の結婚話
第24章 ティゾン街とクロシュ=ペルセ街
第25章 サクランボ色のマント
第26章 マルガリータ
マルゴのスキャンダル
第27章 神の手
第28章 ローマからの書簡
第29章 出発
第30章 モールヴェル
第31章 猟犬狩猟
第32章 友情
第33章 シャルル九世の感謝
第34章 神は命ずる
第35章 王たちの夜
第36章 アナグラム
マリー・トゥシェのその後
第37章 ルーヴルへの帰還
第38章 カトリーヌ母后の飾り紐
第39章 復讐計画
アンジュー公、ポーランド王となる
第40章 呪われた一族
第41章 占い
第42章 失踪の真相
第43章 外交使節団
第44章 オレステスとピュラデス
第45章 オルトン
第46章 『星空亭』
第47章 ド・ムイ・ド・サン=ファール
第48章 ひとつの王冠に二つの頭
第49章 狩猟の本
第50章 鷹狩り
第51章 フランソワ一世の館
第52章 尋問
第53章 アクテオン
第54章 ヴァンセンヌの森
第55章 蝋人形
第56章 目に見えない盾
第57章 判事たち
第58章 足枷責め
第59章 礼拝堂
第60章 サン=ジャン=アン=グレーヴ広場
第61章 晒しの塔
第62章 血の汗
第63章 ヴァンセンヌの主塔の展望台
第64章 摂政
第65章 国王崩御、国王万歳!
第66章 エピローグ
マルゴとアンリ・ド・ナヴァールのその後
全訳ではなく、半分ほどの長さの抄訳なのだが、とばした部分はあらすじで埋めてある。デュマ、面白いな。あらすじをたどるだけの章でも、ワクワクする面白さがあじわえた。また、普通なら「註」として書かれているところが、まるでコラムのような体裁で、歴史的背景などが読めて、これだけでも面白い読物になっていた。雰囲気は、カーの『九つの答』。
長さが半分とは言え、もともとが大長編なので、よみごたえはたっぷり。
そして、圧倒的な物語の面白さに驚いた。
イエイツの『ヴァロワ・タピスリーの謎』を読んで興味がわいてきて、ヴァロワの真珠とうたわれたマルゴの物語を読もう、と思ったのだが、ほんと、読んでよかった。
母后のカトリーヌのこわいことこわいこと!
以下、目次
第1章 ギーズ公のラテン語
美女スパイの使命
第2章 ナヴァール王妃の部屋
聖バルテルミーの虐殺の原因
第3章 王様詩人
第4章 1572年8月24日の晩
ベッドはひとつ
第5章 ルーヴル、および美徳一般について
第6章 返されたギーズ公の借り
第7章 1572年8月24日の夜
第8章 虐殺された人々
第9章 虐殺者
第10章 死か、ミサか、それともバスチーユか
第11章 イノサン墓地のサンザシ
第12章 打ち明け話
ルーヴル宮殿の中は…
第13章 すべての部屋をあける鍵
第14章 第二の初夜
結婚の「成立」
第15章 女が望むことは神も望む
第16章 死んだ敵の死体はいつでもいい匂いがする
第17章 アンブロワーズ・パレの同業者
第18章 死んだはずの男たち
第19章 カトリーヌ母后御用達の調香師のルネの居室
第20章 黒い雌鶏
調香師と占い
第21章 ソーヴ夫人の居室
第22章 陛下、陛下は王になられます
第23章 新たな改宗者
アランソン公の結婚話
第24章 ティゾン街とクロシュ=ペルセ街
第25章 サクランボ色のマント
第26章 マルガリータ
マルゴのスキャンダル
第27章 神の手
第28章 ローマからの書簡
第29章 出発
第30章 モールヴェル
第31章 猟犬狩猟
第32章 友情
第33章 シャルル九世の感謝
第34章 神は命ずる
第35章 王たちの夜
第36章 アナグラム
マリー・トゥシェのその後
第37章 ルーヴルへの帰還
第38章 カトリーヌ母后の飾り紐
第39章 復讐計画
アンジュー公、ポーランド王となる
第40章 呪われた一族
第41章 占い
第42章 失踪の真相
第43章 外交使節団
第44章 オレステスとピュラデス
第45章 オルトン
第46章 『星空亭』
第47章 ド・ムイ・ド・サン=ファール
第48章 ひとつの王冠に二つの頭
第49章 狩猟の本
第50章 鷹狩り
第51章 フランソワ一世の館
第52章 尋問
第53章 アクテオン
第54章 ヴァンセンヌの森
第55章 蝋人形
第56章 目に見えない盾
第57章 判事たち
第58章 足枷責め
第59章 礼拝堂
第60章 サン=ジャン=アン=グレーヴ広場
第61章 晒しの塔
第62章 血の汗
第63章 ヴァンセンヌの主塔の展望台
第64章 摂政
第65章 国王崩御、国王万歳!
第66章 エピローグ
マルゴとアンリ・ド・ナヴァールのその後
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