『砂漠と鼠とあんかけ蕎麦 神さまについての話』
山折哲雄と五味太郎の対談を収めた『砂漠と鼠とあんかけ蕎麦 神さまについての話』を読んだ。
以下、目次

宗教/近代/砂漠/自覚/祟り/記号/戦略/無常/共存/海/風土/湿度/理解/零/呼吸/間/黄金律/無原則/円環/鼠/闇/交信/中断/一神教/記録/隠/血/支配/原型/死/葬/覚悟/輪廻/生活/我/散歩/対話/多聞/距離/而…

タイトルの由来は、対談中に出てきた、一神教を生んだ「砂漠」、「鼠」はル・クレジオの『調書』から、恐怖ににげまどい命乞いする鼠に人間を見いだした、というくだり。あとの「あんかけ蕎麦」は、山折氏が蕎麦屋で食べたメニューで、話の中身には無関係。
本のなかで、印象的だった文章を引用しておこう。
山折:本来の日本の神道は、「教祖、教義、儀礼、伝道」という四要素を持っていなかった。そういうものを持たないときの神道というのは素晴らしい。

山折:「世の中全体、永遠なるものは一つもない」「形あるものは必ず滅する」「人は必ず死ぬ」。これを僕は無常の三原則だと言っているんです。

山折:21世紀は夏目漱石の時代から宮沢賢治の文学の時代へと移る、今、境目にきているかなという感じですね。

山折:日本の代表的な宗教家は、海によって精神的に成長している。

山折:朝はデカルトの時間、午前はイエスの時間、午後はブッダの時間、夜は臨終の時間

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