『意識と社会 ヨーロッパ社会思想1890‐1930 』
スチュアート・ヒューズの『意識と社会 ヨーロッパ社会思想1890‐1930 』を読んだ。
以下、目次
第1章 いくつかの予備的考察
第2章 1890年代―実証主義への反逆
第3章 マルクス主義批判
1.デュルケームと道徳的情熱としてのマルクス主義
2.パレートとエリート主義
3.クローチェと歴史解釈の規準としての史的唯物論
4.ソレルと「社会詩」としてのマルクス主義
 補遺 グラムシとマルクス主義ヒューマニズム
第4章 無意識の発見
1.哲学的・科学的背景
2.ベルグソンと直観の使用
3.ジークムント・フロイト-認識論と形而上学
4.ジークムント・フロイト-社会哲学
5.ユングと「集合的無意識」
第5章 ジョルジュ・ソレルの現実探究
第6章 新理想主義の歴史観
1.ドイツ理想主義の伝統
2.ディルタイと「文化科学」の定義
3.ベネデット・クローチェ-『第一論文集』から『歴史叙述の理論および歴史』まで
4.ベネデット・クローチェ-倫理・政治史の概念
5.トレルチュ、マイネッケとドイツ的価値の危機
第7章 マキアヴェルリの後裔―パレート、モスカ、ミヘルス
 補遺 アランとラディカリズムの再宣言
第8章 マックス・ヴェーバー―実証主義と観念論の克服
 序説 デュルケームと実証主義の残滓
1.ヴェーバーの知的起源と初期の労作
2.方法論的局面
3.宗教研究
4.社会学と歴史
第9章 ヨーロッパの想像力と第一次世界大戦
1.1905年の世代
2.ペギーとアラン・フルニエ
3.小説家とブルジョワ的世界-ジードとマン
4.第一次世界大戦の道徳的遺産-シュペングラーと「先輩たち」
5.戦後の時代の文学的センセーション-ヘッセ、プルースト、ピランデルロ
第10章 1920年代の十年―裂け目に立つ知識人
1.新しい哲学的関心
2.社会問題
3.知識人の役割-マン、バンダ、マンハイム
4.一世代の回顧
文献に関するノート

バッサバッサと明快に切りまくる痛快な社会思想史だが、ときどき、「そんなに単純なのかな」と心配になってきたりする。ただ、面白いのは確かで、これはいわば、大胆に断言しても許される居酒屋談義の延長なんだろうな、と思うことにした。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

日記内を検索