『ピエール・ルヴェルディ詩集』
佐々木洋翻訳による『ピエール・ルヴェルディ詩集』を読んだ。
編年順にセレクトされた詩が集められている。
ピエール・ルヴェルディというと、つい先日読んだ『ランプの営み』でトリスタン・ツァラが絶賛していた詩人である。一般には、ココ・シャネルの恋人として有名だろう。

以下、目次
『散文詩集』
詩人たち
旅人とその影
満天の星
前線
行列
『楕円形の天窓』
あの当時…
春の欠落部分
静止した現実
夜の労働者たち
もう眠れない…
やがて
『屋根のスレート』
それぞれのスレートの上で…
宿屋
文字盤
ランプシェード

出発
雲の切れ間
鐘の音
奇跡
先端
秘密


遊牧民
正面
十字路
偽の門または肖像画
忍耐
想い出
蒼い棒
『描かれた星たち』
内的な運動
暴動
『縊り縄』
曇り空
乾いた舌
『大自然』
この想い出
私はすべてに執着していた
『はね返るボール』
閉ざされた畑
終わった男
星々の通りの果てで
時は過ぎ去る
苦悩
この世の者でないとき

触れられない現実
海の刻

『風の泉』
曲がりくねった道
言葉が降りる
眺め
むこうへ
金の角
何という変わり方
時計の前に
つま先立って
果てのない旅
ゆれ動く風景
またしても愛

『白い石』
単調な岸辺
思い出
黒い舟
真相
いや何も
あがく
『屑鉄』
曲がりくねった心


待機
心臓の鼓動
『満杯』

一滴ずつ
『死者たちの歌』
失われた部分
火も炎もなく
二重鍵をかけて
鉄の健康
過度に
垂直に
ほろ酔い加減の頭
鉛の重荷
『緑の森』
生身の体
そして今は
『ドライドッグ』
断腸
外で

こうなってくると、ピエール・ルヴェルディの未訳の作品も読んでみたくなってきた。翻訳を待とう。いつまで?

コメント

nophoto
ささきよう
2012年9月21日22:35

みすず書房の月刊「みすず」にて2012年11月号よりルヴェルディの晩年の傑作「死者たちの歌」全邦訳を連載予定です。ご期待下さい。

保山ひャン
2012年9月28日10:22

佐々木洋さん、コメントありがとうございます!
楽しみに待っています!

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