ツイン21の古書市に行って来た。
なんだか寒くて天候もよくないので、外に出るのがためらわれたが、家にいるのが一番寒くて、だらだらしてしまうので、外出。
古書市では、昔の探偵小説を中心に探してみたが、今回のラインナップは、あまり探偵小説を置いていない感じだった。
探している大下宇陀児や、ファントメットが見つからなかったのは、予想済みとして、探し方が悪かったのか、『宝石』の1冊も見当たらなかったように思う。
と、いうことで、3時間ほどかけて念入りに本を見たあげく、何も買わずに帰宅。
ただし、帰宅途中に、自宅近くの古本屋に行って、特価本を10冊ほど買った。
手ぶらで帰るのが何とも面白くなかったせいもある。
で、これと言って何もしなかった1日だったが、漫画は1冊読んだ。
三友恒平の『必要とされなかった話』
村の食糧庫が火事で焼けてしまったため、口べらしのために、長老は村民全員にこう尋ねる。
「村の全員がはやり病で死にかけているとき、1人分の特効薬を持っていたら、それを誰に使うか」
主人公の少年は迷わずに姉と答える。
この質問は、誰からも名指しされずにいた人物を「必要とされなかった人物」として、森に捨ててしまおう、という選択の質問だったのだ。
少年は誰からも名指しされずに、森に捨てられる。
少年の姉は、迷った末に、配偶者を選んでいた。
森で少年が出会ったのは、片足をなくした狼。
いわばこの狼も仲間から捨てられて死の宣告を受けた存在も同然だった。
少年と狼は、協力して獲物をとらえることによって、共生するようになる。
さて、と、いう物語。
誰かを選ばねばならないときに、誰を選べばいいのか、という「ソフィーの選択」みたいな状況は、たまに夢で見ることがある。
たいていはアイドルユニットがいて、断崖絶壁で、僕が1人だけ助けることができれば誰を助けるのか、という状況だ。
アイドルという存在自体が好きな僕(それをDDと呼ぶ場合もあろう)にとっては、非常に難しい選択だ。
まあ、それはそれとして、この漫画の結論は、さしあたっては共生が必要でも、最終的には一人で生きていく力を持たねばならない。そのためには別れも必要、というものだった。
やたらと承認欲求だけが取り沙汰される今に対するメッセージと受け取れる。
たとえば、ツイッターなどでフォロワーの数が多いことを誇る、みたいな風潮。
必要とされる人材を第一に目指すための資格やスキルばかりを取り沙汰する社会の風潮。
そういうのは、中に入ってしまうと、それが当たり前になってしまって、考えなおすこともしなくなってしまうのが、こわい。
なんだか寒くて天候もよくないので、外に出るのがためらわれたが、家にいるのが一番寒くて、だらだらしてしまうので、外出。
古書市では、昔の探偵小説を中心に探してみたが、今回のラインナップは、あまり探偵小説を置いていない感じだった。
探している大下宇陀児や、ファントメットが見つからなかったのは、予想済みとして、探し方が悪かったのか、『宝石』の1冊も見当たらなかったように思う。
と、いうことで、3時間ほどかけて念入りに本を見たあげく、何も買わずに帰宅。
ただし、帰宅途中に、自宅近くの古本屋に行って、特価本を10冊ほど買った。
手ぶらで帰るのが何とも面白くなかったせいもある。
で、これと言って何もしなかった1日だったが、漫画は1冊読んだ。
三友恒平の『必要とされなかった話』
村の食糧庫が火事で焼けてしまったため、口べらしのために、長老は村民全員にこう尋ねる。
「村の全員がはやり病で死にかけているとき、1人分の特効薬を持っていたら、それを誰に使うか」
主人公の少年は迷わずに姉と答える。
この質問は、誰からも名指しされずにいた人物を「必要とされなかった人物」として、森に捨ててしまおう、という選択の質問だったのだ。
少年は誰からも名指しされずに、森に捨てられる。
少年の姉は、迷った末に、配偶者を選んでいた。
森で少年が出会ったのは、片足をなくした狼。
いわばこの狼も仲間から捨てられて死の宣告を受けた存在も同然だった。
少年と狼は、協力して獲物をとらえることによって、共生するようになる。
さて、と、いう物語。
誰かを選ばねばならないときに、誰を選べばいいのか、という「ソフィーの選択」みたいな状況は、たまに夢で見ることがある。
たいていはアイドルユニットがいて、断崖絶壁で、僕が1人だけ助けることができれば誰を助けるのか、という状況だ。
アイドルという存在自体が好きな僕(それをDDと呼ぶ場合もあろう)にとっては、非常に難しい選択だ。
まあ、それはそれとして、この漫画の結論は、さしあたっては共生が必要でも、最終的には一人で生きていく力を持たねばならない。そのためには別れも必要、というものだった。
やたらと承認欲求だけが取り沙汰される今に対するメッセージと受け取れる。
たとえば、ツイッターなどでフォロワーの数が多いことを誇る、みたいな風潮。
必要とされる人材を第一に目指すための資格やスキルばかりを取り沙汰する社会の風潮。
そういうのは、中に入ってしまうと、それが当たり前になってしまって、考えなおすこともしなくなってしまうのが、こわい。
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