スーパー!、大地の時代
2011年8月22日 映画シネマート心斎橋で、ジェームズ・ガン監督の「スーパー!」を見た。2010年
冴えない亭主(レイン・ウィルソン)が、悪党(ケヴィン・ベーコン)に妻(リヴ・タイラー)を奪われた!
ホーリー・アベンジャーというB級アメリカン・コミックのヒーロー番組を見て、啓示を受けた亭主は、自らスーパーヒーローになって、悪を退治する!
コミックブック店の店員の女の子(エレン・ペイジ)も相棒として加わって、妻を奪還に向かう亭主!
と、言えば、スカッとしたコメディに聞こえるし、確かにそういう面もあるのだが、描写がリアルで、R15指定になっている。オープニングのアニメーションから、残酷で過激なものだったし、ヒーロー「クリムゾン・ボルト」の武器はスパナで、列に割り込みした奴の顔面をスパナで殴りつけて、大怪我させたりするのだ。血も傷もない殺陣ではなく、いちいち痛そう。
さらに、相棒の女の子「ボルティー」(名前をいろいろ考えていて、クリーピング・バムとか候補にあがってたかな?)のショッキングなシーンなど、子供に見せられない感じ。
正義のために戦う、というとかっこいいけど、実際に殴ったりピストル使ったり、爆弾投げたりすると、どういうことになるかが、リアルに再現されている。
そういう皮肉な一面ものぞかせるコメディなので、ヴィレッジバンガードが好きな人とか、面白がれるんじゃないかな、と思った。
もちろん、僕も楽しませてもらったよ!
音楽が意外とツボで、エリック・カルメンとかチープトリックとか使っていたな。
第七藝術劇場でグラウベル・ローシャ監督の「大地の時代」を見た。1980年。
1981年に亡くなったグラウベル・ローシャの遺作。
夜明けのシーンにはじまって、その後展開されるのは、神と悪魔の宗教劇だったり、宗教やら呪術やらの儀式だったり、尼僧のダンスだったり、神話めいた即興劇だったり。
一貫したストーリーはなく、また、同じシーンの数テイク分が連続して使われていたり、どこを見ていいのかわからないようなカメラの動き方がしてあったりして、油断ならない。
音楽の使い方もシーンの繋ぎ方も、観客の固定観念を裏切るようなもので、集中して映画を見ることを要求してくる。面白い!
作品で、監督の出す指示や、せりふがそのまんま音声ではいっており、俳優はそれを繰り返すように再現していた。つい先日のこと、僕はお通夜と葬式に行ってきたのだが、そこでは、「合掌」「礼拝」など、「ここで、こうしてください」というような指示が読経中にあったが、ちょうどそれを思い出した。
俳優のひとりは、途中で、「こんな映画でいいのか」とこぼしたりしている。
また、後半になって、ブラジルの政治社会的状況を語るシーンも出てくるが、これなど、思いのたけを全部言った、と思えるほど長かった。
「グラウベル・ローシャ・ベスト・セレクション」は全部で5本なのだが、あいにくと、1日に1回だけ、しかも夜遅くの上映なので、もうほとんど見れない。
「黒い神と白い悪魔」と「アントニオ・ダス・モルテス」は以前上映されたときに見ているが、なにせ、20年以上前の話だ。劇中で流れていた歌などは強烈な印象で頭に残っているが、内容などほとんど忘れている。もう1回見たいものだ。
10月に京都で上映があるそうなので、スケジュールあけてみるか。
冴えない亭主(レイン・ウィルソン)が、悪党(ケヴィン・ベーコン)に妻(リヴ・タイラー)を奪われた!
ホーリー・アベンジャーというB級アメリカン・コミックのヒーロー番組を見て、啓示を受けた亭主は、自らスーパーヒーローになって、悪を退治する!
コミックブック店の店員の女の子(エレン・ペイジ)も相棒として加わって、妻を奪還に向かう亭主!
と、言えば、スカッとしたコメディに聞こえるし、確かにそういう面もあるのだが、描写がリアルで、R15指定になっている。オープニングのアニメーションから、残酷で過激なものだったし、ヒーロー「クリムゾン・ボルト」の武器はスパナで、列に割り込みした奴の顔面をスパナで殴りつけて、大怪我させたりするのだ。血も傷もない殺陣ではなく、いちいち痛そう。
さらに、相棒の女の子「ボルティー」(名前をいろいろ考えていて、クリーピング・バムとか候補にあがってたかな?)のショッキングなシーンなど、子供に見せられない感じ。
正義のために戦う、というとかっこいいけど、実際に殴ったりピストル使ったり、爆弾投げたりすると、どういうことになるかが、リアルに再現されている。
そういう皮肉な一面ものぞかせるコメディなので、ヴィレッジバンガードが好きな人とか、面白がれるんじゃないかな、と思った。
もちろん、僕も楽しませてもらったよ!
音楽が意外とツボで、エリック・カルメンとかチープトリックとか使っていたな。
第七藝術劇場でグラウベル・ローシャ監督の「大地の時代」を見た。1980年。
1981年に亡くなったグラウベル・ローシャの遺作。
夜明けのシーンにはじまって、その後展開されるのは、神と悪魔の宗教劇だったり、宗教やら呪術やらの儀式だったり、尼僧のダンスだったり、神話めいた即興劇だったり。
一貫したストーリーはなく、また、同じシーンの数テイク分が連続して使われていたり、どこを見ていいのかわからないようなカメラの動き方がしてあったりして、油断ならない。
音楽の使い方もシーンの繋ぎ方も、観客の固定観念を裏切るようなもので、集中して映画を見ることを要求してくる。面白い!
作品で、監督の出す指示や、せりふがそのまんま音声ではいっており、俳優はそれを繰り返すように再現していた。つい先日のこと、僕はお通夜と葬式に行ってきたのだが、そこでは、「合掌」「礼拝」など、「ここで、こうしてください」というような指示が読経中にあったが、ちょうどそれを思い出した。
俳優のひとりは、途中で、「こんな映画でいいのか」とこぼしたりしている。
また、後半になって、ブラジルの政治社会的状況を語るシーンも出てくるが、これなど、思いのたけを全部言った、と思えるほど長かった。
「グラウベル・ローシャ・ベスト・セレクション」は全部で5本なのだが、あいにくと、1日に1回だけ、しかも夜遅くの上映なので、もうほとんど見れない。
「黒い神と白い悪魔」と「アントニオ・ダス・モルテス」は以前上映されたときに見ているが、なにせ、20年以上前の話だ。劇中で流れていた歌などは強烈な印象で頭に残っているが、内容などほとんど忘れている。もう1回見たいものだ。
10月に京都で上映があるそうなので、スケジュールあけてみるか。
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