河井徳治の『スピノザ「エチカ」』を読んだ。哲学概説シリーズの1冊。
「はじめに」で、次のようなことが書かれている。
この本は、筆者がこれまでにスピノザの著作を通して得た観点から、スピノザの主著『エチカ』についてその解題を試みたものであって研究書ではない。『エチカ』には定義、公理、定理という幾何学的な秩序で書かれた特異なスタイルがある。これが余計に取り付きにくい感じを与えるだろう。だからそれらの中から主要な命題を辿りながら、三百数十年以上も前に書かれた哲学書を、少々縁遠くなってきた当時の用語の説明も入れて、馴染み易い表現で解説したい。
いよっ!待ってました!という感じ。
以下、目次。

序章 スピノザの視点
エチカとは/幸福あるいは自足はどこに実現できるか/アリストテレスとスピノザの共通点と相違点/スピノザのエチカの特徴/目的論的世界観への批判と発生論的世界観/無機物と有機物の線引きはできない/デカルトやホッブズの考え方との違い/『エチカ』はなぜ幾何学形式を具えたのか

つづきは後日

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