『ゼロ年代の論点 ウェブ・郊外・カルチャー』
2011年6月27日 読書
円堂都司昭の『ゼロ年代の論点 ウェブ・郊外・カルチャー』を読んだ。
「まえがき」にもあるように、これは2000~2010年の批評に関するガイドブックで、多くの本は既に読んでいたが、それがピシッピシッとあるべき位置にマッピングされていく快感ったらなかった。
以下、目次
まえがき
第1章 ゼロ年代批評のインパクト
●ゼロ年代の批評をリードする――東浩紀『動物化するポストモダン』
●コミュニケーションを鍵として――宇野常寛『ゼロ年代の想像力』
●ニコニコ動画は政治をも動かす――濱野智史『アーキテクチャの生態系』
●この国の批評のかたち─佐々木敦『ニッポンの思想』
「世界視線」とアーキテクチャ
パフォーマティヴとコンスタティヴ/「私」からの逃走と自分探し/投瓶通信の否定/不況下の批評
第2章 ネットの力は社会を揺さぶる
●アイロニーと反省からみた状況のねじれ――北田暁大『嗤う日本の「ナショナリズム」』
●理想と現実、ウェブ2・0と2ちゃんねるのあいだ――梅田望夫『ウェブ進化論』
●宿命とセカイの外へむかって――鈴木謙介『ウェブ社会の思想』
●「祭り」のあとでクールに思考する――荻上チキ『ウェブ炎上』
情報環境と自由、コミュニケーション
セキュリティと環境管理型権力/事件の物語化の変容/秋葉原通り魔事件と「ゲーム的」現実感覚/「呼びかけのメディア」の可能性
第3章 言葉の居場所は紙か、電子か
●「つぶやき」が情報流通インフラになるとき――津田大介『Twitter社会論』
●小説と文芸批評の擁護者として――前田塁『紙の本が亡びるとき?』
●オープン化は「本」をも変えるか――佐々木俊尚『電子書籍の衝撃』
「教養」の終焉と著者2・0
「本」と「青春」の終わり/「文学」の終焉と成熟の不可能性/文学フリマと批評の居場所/レヴュアーの時代/言葉の変化と風景の変化/ニコニコ動画からツイッターへ
第4章 データベースで踊る表現の世界
●「ぼくら語り」にレッドカード――伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』
●オタクの自意識と思春期をめぐって――前島賢『セカイ系とは何か』
●情報処理の方程式は何を読み解くか――福嶋亮大『神話が考える』
キャラ/テクノ/スーパーフラット
セカイ系と萌え/新本格ミステリーと「キャラ」/『アトムの命題』と大量死理論/八〇年代との連続性/「日本ゼロ年」というリセット
第5章 変容するニッポンの風景
●すべては個室になるか─―森川嘉一郎『趣都の誕生』
●「過去」失い流動化する地方─―三浦展『ファスト風土化する日本』
●郊外のデフレカルチャー─―速水健朗『ケータイ小説的。』
建築とアーキテクチャ
二種類の「テーマパーク」/「ホームレス」と「ストリート」/都市デザインとしての2ちゃんねる/物理空間と情報空間
終章 二〇一〇年代にむけて
アーキテクチャ批判という伝統芸/「現実」の時代
主要参考文献
あとがき
「まえがき」にもあるように、これは2000~2010年の批評に関するガイドブックで、多くの本は既に読んでいたが、それがピシッピシッとあるべき位置にマッピングされていく快感ったらなかった。
以下、目次
まえがき
第1章 ゼロ年代批評のインパクト
●ゼロ年代の批評をリードする――東浩紀『動物化するポストモダン』
●コミュニケーションを鍵として――宇野常寛『ゼロ年代の想像力』
●ニコニコ動画は政治をも動かす――濱野智史『アーキテクチャの生態系』
●この国の批評のかたち─佐々木敦『ニッポンの思想』
「世界視線」とアーキテクチャ
パフォーマティヴとコンスタティヴ/「私」からの逃走と自分探し/投瓶通信の否定/不況下の批評
第2章 ネットの力は社会を揺さぶる
●アイロニーと反省からみた状況のねじれ――北田暁大『嗤う日本の「ナショナリズム」』
●理想と現実、ウェブ2・0と2ちゃんねるのあいだ――梅田望夫『ウェブ進化論』
●宿命とセカイの外へむかって――鈴木謙介『ウェブ社会の思想』
●「祭り」のあとでクールに思考する――荻上チキ『ウェブ炎上』
情報環境と自由、コミュニケーション
セキュリティと環境管理型権力/事件の物語化の変容/秋葉原通り魔事件と「ゲーム的」現実感覚/「呼びかけのメディア」の可能性
第3章 言葉の居場所は紙か、電子か
●「つぶやき」が情報流通インフラになるとき――津田大介『Twitter社会論』
●小説と文芸批評の擁護者として――前田塁『紙の本が亡びるとき?』
●オープン化は「本」をも変えるか――佐々木俊尚『電子書籍の衝撃』
「教養」の終焉と著者2・0
「本」と「青春」の終わり/「文学」の終焉と成熟の不可能性/文学フリマと批評の居場所/レヴュアーの時代/言葉の変化と風景の変化/ニコニコ動画からツイッターへ
第4章 データベースで踊る表現の世界
●「ぼくら語り」にレッドカード――伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』
●オタクの自意識と思春期をめぐって――前島賢『セカイ系とは何か』
●情報処理の方程式は何を読み解くか――福嶋亮大『神話が考える』
キャラ/テクノ/スーパーフラット
セカイ系と萌え/新本格ミステリーと「キャラ」/『アトムの命題』と大量死理論/八〇年代との連続性/「日本ゼロ年」というリセット
第5章 変容するニッポンの風景
●すべては個室になるか─―森川嘉一郎『趣都の誕生』
●「過去」失い流動化する地方─―三浦展『ファスト風土化する日本』
●郊外のデフレカルチャー─―速水健朗『ケータイ小説的。』
建築とアーキテクチャ
二種類の「テーマパーク」/「ホームレス」と「ストリート」/都市デザインとしての2ちゃんねる/物理空間と情報空間
終章 二〇一〇年代にむけて
アーキテクチャ批判という伝統芸/「現実」の時代
主要参考文献
あとがき
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