『吸血鬼カーミラ』
レ・ファニュの『吸血鬼カーミラ』を読んだ。百々佑利子訳。
以下、目次
おそろしいできごとのはじまり
お客さま
二人のゆうれい
カーミラ
月夜
おそろしいゆめ
のどのきず
シュピルスドルフ将軍
吸血鬼
吸血鬼の最期

本書は児童向けの本で、ページを開けば挿絵があって、読んでいて楽しかった。
巻末には小学生の感想文もついていたが、本文と感想を読んで思ったのは、女性が寄せるカーミラへの共感のようなものだ。
吸血鬼になったカーミラ、退治されるカーミラに同情を寄せ、女性同士の性愛への甘美な憧れ、と言った感情が強く感じられる。これは平井訳にはあまりなかったもので、女性の翻訳者をまって如実に表に出てきたものだ。つまり、百合小説としての読みが前面に出てきているのだ。

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