「オーケストラ!」
ラデュ・ミヘイレアニュ監督の「オーケストラ!」を見に行った。2009年。
(梅田ガーデンシネマ水曜日はサービスデイ)
元指揮者で、今は劇場の清掃員をしているアンドレ。
彼は、かつての仲間を集めて、にわか作りの楽団をでっちあげて「ボリショイ」を詐称して、パリで公演する大博打に出る。
かつてユダヤ系演奏者がブレジネフによって公演を中止させられた経験があり、それに対するリベンジ的な意味合いもあった。しかしそれ以上に、目的は、うら若き天才的ヴァイオリニストを招いて、かつて中断の憂き目をみたチャイコフスキーの協奏曲を完奏することにあった。そのヴァイオリニストというのが、実は、テンテンテン。
まあ、オーケストラのメンバーたちは好き勝手な行動をとりまくるし、主人公のアンドレも控えていたアルコールについつい手を出してしまったりするし、いろんなことをごまかして、だましだまし、コンサートの実現に向けてストーリーは展開していく。観光旅行に来ていた、本物のボリショイの団員が、ポスター見て、「ニセモノだ!」と騒いだり。
いやはや、どうなることか、というコンサートが、終わってみれば、感動の涙と拍手なのである。
この映画、面白い!
下手くそな演奏者が全身縛られて舞台に出ていたりする。(縛り付けることができるなら、舞台袖に引っ込めておけるはずなのだ。こりゃ面白い)
パリでは「マイケル・ジャクソンTHIS IS IT」をおさえてオープニングNo1を記録、とか惹句がおどっていたが、そんな能書きはむしろ、この映画を小さなものにしてしまうな、と思った。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

日記内を検索