『百年の愚行』『100年前のパリ』1、2
2009年8月18日 読書
『百年の愚行』を読んだ。
20世紀に進んだ諸問題を象徴する写真を集めてある。
写真の内容は以下のとおりに分類されている。
「海・川・湖沼」「大気」「森・大地」「動物」「大量生産・大量消費」「核・テクノロジー」「戦争」「差別・迫害」「難民」「貧困」
重油にまみれた鳥とか、クローン羊とか、お馴染みの写真が並ぶ。
コラムの文章のタイトルは以下のとおり。
この100年で変わったこと
青い惑星の危機
動物たちの沈黙
エネルギー消費の時代
テクノロジーのふたつの顔
戦争の世紀
争いの傷跡
難民問題
貧困という名の病
これからの100年に向けて
また、エッセイもいくつか掲載されている。
「人権」の再定義/クロード・レヴィ=ストロース
湖の夢/鄭義
映像として残る人間の愚かさ/アッバス・キアロスタミ
文明の手前で立ち止まる/池澤夏樹
21世紀に我々の子孫が直面するであろう諸問題/フリーマン・ダイソン
この100年の人間が過去の人間に比べてとりたてて愚かなわけはないのだが、愚かさがはっきりとわかるほどに拡大し、大きな影響を与える時代であったということなのだろう。ただ、そういう時代を選びとったのも、そのときに生きていた人間自身なのである。
何が起こっても自業自得とされてしまうのだ。日々、自分が常に何かを選びながら生きていることを意識せねば。
さて、こんな文明批判的、ある種エコロジーっぽい本を読んだのは、100年前にちょっと思いをはせていたからだ。
今、僕は19世紀末の文学を選んで読んでいるが、その頃の風俗を知るために、『100年前のパリ』という本を読んだ。この本は2巻にわかれており、絵葉書的なパリのパノラマが俯瞰できる。写真につけられたキャプションも洒落ている。
そうした粋でのどかな100年前の世界が、この100年でどんなことになっているかというと、世紀末よりも世紀末的だったのである。
しかし、100年前のパリでは、ミニスカートなど無い時代なので、女性はいっさい足を見せていない。この頃のエロスは、今よりも遥かに強烈だったろうな、と感じた。
20世紀に進んだ諸問題を象徴する写真を集めてある。
写真の内容は以下のとおりに分類されている。
「海・川・湖沼」「大気」「森・大地」「動物」「大量生産・大量消費」「核・テクノロジー」「戦争」「差別・迫害」「難民」「貧困」
重油にまみれた鳥とか、クローン羊とか、お馴染みの写真が並ぶ。
コラムの文章のタイトルは以下のとおり。
この100年で変わったこと
青い惑星の危機
動物たちの沈黙
エネルギー消費の時代
テクノロジーのふたつの顔
戦争の世紀
争いの傷跡
難民問題
貧困という名の病
これからの100年に向けて
また、エッセイもいくつか掲載されている。
「人権」の再定義/クロード・レヴィ=ストロース
湖の夢/鄭義
映像として残る人間の愚かさ/アッバス・キアロスタミ
文明の手前で立ち止まる/池澤夏樹
21世紀に我々の子孫が直面するであろう諸問題/フリーマン・ダイソン
この100年の人間が過去の人間に比べてとりたてて愚かなわけはないのだが、愚かさがはっきりとわかるほどに拡大し、大きな影響を与える時代であったということなのだろう。ただ、そういう時代を選びとったのも、そのときに生きていた人間自身なのである。
何が起こっても自業自得とされてしまうのだ。日々、自分が常に何かを選びながら生きていることを意識せねば。
さて、こんな文明批判的、ある種エコロジーっぽい本を読んだのは、100年前にちょっと思いをはせていたからだ。
今、僕は19世紀末の文学を選んで読んでいるが、その頃の風俗を知るために、『100年前のパリ』という本を読んだ。この本は2巻にわかれており、絵葉書的なパリのパノラマが俯瞰できる。写真につけられたキャプションも洒落ている。
そうした粋でのどかな100年前の世界が、この100年でどんなことになっているかというと、世紀末よりも世紀末的だったのである。
しかし、100年前のパリでは、ミニスカートなど無い時代なので、女性はいっさい足を見せていない。この頃のエロスは、今よりも遥かに強烈だったろうな、と感じた。
コメント