菅孝行の『9・11以後 丸山真男をどう読むか』を読んだ。
以下、目次。

1、9・11以後 丸山真男をどう論じるか
この60年のさまざまな言及
丸山真男をいま読む意味
9・11以後ということの意味
ブッシュの戦争と<西欧の没落>
近代政治の規範と丸山の仕事
反「西欧近代」「戦後民主主義」論としての丸山批判
公共性の再構成のために
不可解な情熱−ポスト・コロニアル派の「国民主義」批判
虫唾が走る批判スタイル
作為の優位・契約国家・天皇制問題
ナショナリズムとの密通
いま丸山の思想を論じる意味
論じる側の自覚・自己内対話を
2、「時代の子」丸山真男の宿命−作為という価値の呪縛を生きる
丸山真男は「進歩的文化人」であったか
軍国主義批判=自然に対する「作為」の優位
「ファシズム」批判と主体性論争への視座
科学と価値・自由と歴史的拘束
機械的合理主義への距離
大衆が正義?
「別の時代」の子である我々と丸山
3、擁護しなければ葬送もできない−丸山真男の追悼のされ方
運動家!丸山真男
後から出てくる対丸山ケチツケの知恵
河上の鈍い「倫理主義」と西部・佐伯の秩序の思想
判断を誤ったのは誰?
「虚妄としての戦後」への賭け方
丸山をどう超えるのか
4、戦後思想は検証されたか−書評・小熊英二『民主と愛国』
本書の概観
民主・愛国・公共性の通底−戦中・戦後の連続
近代主義・「国民主義」批判の通念からの自由
公共性・ナショナリズムの定義の不在
女性と無名者−マージナルなものをめぐって
主体性論争への誤認
看板の一部に偽り!
あとがき
初出一覧
解説 先人の仕事を検証することの意味/太田昌国

いろいろ考えて、自分なりにも意見を書いてみたが、バッサリと消した。
どうしても、タイトルにあるように、この現代に丸山をどう読むのか、という問題意識に戻ってきてしまうのだ。
それで、これは僕なりの「丸山以後」を考えるためのヒントにしたくて読んだもので、ますます面白くなってきた。

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