『勝負師』、DSSpirits将棋
2008年8月5日 読書米長邦雄と内藤國雄の対談『勝負師』を読んだ。
1、ふたりのクニオ
出会いは大阪、北畠/謙虚さと笑いが運を呼び込む/謙虚さは勝者にこそ必要/才能とはなにか/詰将棋「ベン・ハー」/絶対に勝たねばならない対局とは/観戦記は棋士たちのドラマ/詰将棋、詰ますかつくるか
2、師匠として、弟子として
師匠と内弟子/運命の出会いは偶然に/八段までは保証する/谷川兄弟のこと/大器の予感/将棋界の「恩返し」/稽古将棋のコツ
3、愛すべき棋士たち
ライバルは、盤上の理解者/ほどよい距離感を保つコツ/「三味線」の名手/盤外戦のおもしろさ/棋士のちゃめっ気/「受けてたつ」大山将棋の魅力/勝負に辛く/大山名人、盤外の駆け引き/勝負師の執念/弱点をプラスに変える/天才とはなにか/伝説の棋士、木村義雄/豪放にして繊細、升田幸三/名人位へのこだわり/「世界一将棋の強い男」/芹沢流、サービス精神/勝負師、村山聖
4、棋界あれこれ
笑いと色気が棋界を救う/棋界と歌謡界/理想の解説/将棋ファン、棋士のファン/「升田君」と呼ばれた名人/投了図の美しさ/縁台将棋で人生を学ぶ/妻の余裕、女のゆとり
5、同じ空気を持つ者たち
研究とはなにか/道場の規則/阪田・升田・羽生−研究の系譜
6、勝負師の引退
引退は、新たなはじまり/棋士の寿命/燃焼するまで現役で/実績の通用しない世界で道を切り開く/棋界を外から眺めてみると/盤外での活動が普及につながる/普及とプロ棋士/棋士という職業/生涯の一局/母親に恵まれるという強運/駒の声を聞きながら…/愛のカタチ
いろんなエピソードをまじえながらの対談。
内藤九段は藤内将棋教室をのぞいたことをきっかけに、藤内金吾八段に弟子入りした。「藤内」が「内藤」のさかさまだったから、らしい。
内藤九段は、「大山名人を尊敬しているかどうか」を自分の心に問うことで、自分の精神状態のよしあし、将棋の調子のよさを確かめていた。
「大山さんは偉大な人だ。ああいう人と戦わせてもらって、同時代に生れて幸せだな」と思えるときは、充実している証なのだ。
米長語録のひとつ。
「私が今日あるのは佐瀬先生に将棋を一番も教わらなかったからである」
内藤「大山名人の強さは、相手が最も嫌がる手を見つける能力にあった。次の一手を選ぶときに、最善かどうかではなく、相手が嫌がるかどうかで決める」
米長道場の規則。
道場には本人以外は一切入れない。
道場に出入りする者は、看寿の詰将棋百番を解かねばならない。
パンツははきかえなくても構わないけど、靴下は必ず朝にはきかえてくること。
米長は1993年、49才11ヶ月の史上最高齢で名人位につき、2003年に現役を引退。現在、日本将棋連盟の会長をつとめている。
内藤は1974年、A級在位と公式タイトル3期獲得で九段という新規定での第一号として九段に昇進した。現在もB級2組の棋士として現役。A級は10人、B級1組は13人、B級2組は24人、これに名人を加えて48人だから、将棋の強いベスト48の中にランクインしている、ということになる。この48人の中では加藤一二三と並んで、68才の最高齢である。
DSの将棋ゲーム「1500DS Spirits将棋」をちょっと前から遊んでいる。
キャラクターを選ぶ事が出来、敵のレベルは1〜10まで設定されている。
なかにはチャレンジモードというのがあって、「メルメルを相手に飛車と角行を落して勝利しろ」とか「菜穂を相手に1手30秒以内の早指しで勝利しろ」などのミッションをクリアしていけば、ルールが追加されたり、新しいキャラクター(レベル9のJACK、レベル10の哲)が使えるようになったりする。
このチャレンジモードでは、最後の「もんぞうを相手に持ち駒を使わずに勝利しろ」というのだけが、戦い方に工夫がいって神経を使ったものだが、僕のようなヘボでもわりと勝ちやすい程度のレベルだ。
設定によって、自分の駒を落して戦うこともできるのだが、通常の平手の対局では、わざと負けようとでもしないかぎり、勝つことができた。
キャラクターをかえても、基本的に敵の指し方や戦法が変わることがないので、ちょっと物足りない。レベルの差は、思考時間の長短のようだ。
とは言え、まだ人間相手に将棋するには僕の実力ではおこがましくて、まだ指せていない。
1、ふたりのクニオ
出会いは大阪、北畠/謙虚さと笑いが運を呼び込む/謙虚さは勝者にこそ必要/才能とはなにか/詰将棋「ベン・ハー」/絶対に勝たねばならない対局とは/観戦記は棋士たちのドラマ/詰将棋、詰ますかつくるか
2、師匠として、弟子として
師匠と内弟子/運命の出会いは偶然に/八段までは保証する/谷川兄弟のこと/大器の予感/将棋界の「恩返し」/稽古将棋のコツ
3、愛すべき棋士たち
ライバルは、盤上の理解者/ほどよい距離感を保つコツ/「三味線」の名手/盤外戦のおもしろさ/棋士のちゃめっ気/「受けてたつ」大山将棋の魅力/勝負に辛く/大山名人、盤外の駆け引き/勝負師の執念/弱点をプラスに変える/天才とはなにか/伝説の棋士、木村義雄/豪放にして繊細、升田幸三/名人位へのこだわり/「世界一将棋の強い男」/芹沢流、サービス精神/勝負師、村山聖
4、棋界あれこれ
笑いと色気が棋界を救う/棋界と歌謡界/理想の解説/将棋ファン、棋士のファン/「升田君」と呼ばれた名人/投了図の美しさ/縁台将棋で人生を学ぶ/妻の余裕、女のゆとり
5、同じ空気を持つ者たち
研究とはなにか/道場の規則/阪田・升田・羽生−研究の系譜
6、勝負師の引退
引退は、新たなはじまり/棋士の寿命/燃焼するまで現役で/実績の通用しない世界で道を切り開く/棋界を外から眺めてみると/盤外での活動が普及につながる/普及とプロ棋士/棋士という職業/生涯の一局/母親に恵まれるという強運/駒の声を聞きながら…/愛のカタチ
いろんなエピソードをまじえながらの対談。
内藤九段は藤内将棋教室をのぞいたことをきっかけに、藤内金吾八段に弟子入りした。「藤内」が「内藤」のさかさまだったから、らしい。
内藤九段は、「大山名人を尊敬しているかどうか」を自分の心に問うことで、自分の精神状態のよしあし、将棋の調子のよさを確かめていた。
「大山さんは偉大な人だ。ああいう人と戦わせてもらって、同時代に生れて幸せだな」と思えるときは、充実している証なのだ。
米長語録のひとつ。
「私が今日あるのは佐瀬先生に将棋を一番も教わらなかったからである」
内藤「大山名人の強さは、相手が最も嫌がる手を見つける能力にあった。次の一手を選ぶときに、最善かどうかではなく、相手が嫌がるかどうかで決める」
米長道場の規則。
道場には本人以外は一切入れない。
道場に出入りする者は、看寿の詰将棋百番を解かねばならない。
パンツははきかえなくても構わないけど、靴下は必ず朝にはきかえてくること。
米長は1993年、49才11ヶ月の史上最高齢で名人位につき、2003年に現役を引退。現在、日本将棋連盟の会長をつとめている。
内藤は1974年、A級在位と公式タイトル3期獲得で九段という新規定での第一号として九段に昇進した。現在もB級2組の棋士として現役。A級は10人、B級1組は13人、B級2組は24人、これに名人を加えて48人だから、将棋の強いベスト48の中にランクインしている、ということになる。この48人の中では加藤一二三と並んで、68才の最高齢である。
DSの将棋ゲーム「1500DS Spirits将棋」をちょっと前から遊んでいる。
キャラクターを選ぶ事が出来、敵のレベルは1〜10まで設定されている。
なかにはチャレンジモードというのがあって、「メルメルを相手に飛車と角行を落して勝利しろ」とか「菜穂を相手に1手30秒以内の早指しで勝利しろ」などのミッションをクリアしていけば、ルールが追加されたり、新しいキャラクター(レベル9のJACK、レベル10の哲)が使えるようになったりする。
このチャレンジモードでは、最後の「もんぞうを相手に持ち駒を使わずに勝利しろ」というのだけが、戦い方に工夫がいって神経を使ったものだが、僕のようなヘボでもわりと勝ちやすい程度のレベルだ。
設定によって、自分の駒を落して戦うこともできるのだが、通常の平手の対局では、わざと負けようとでもしないかぎり、勝つことができた。
キャラクターをかえても、基本的に敵の指し方や戦法が変わることがないので、ちょっと物足りない。レベルの差は、思考時間の長短のようだ。
とは言え、まだ人間相手に将棋するには僕の実力ではおこがましくて、まだ指せていない。
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