桑田次郎の『月光仮面』
第1部「どくろ仮面の巻」
第2部「バラダイ王国の秘宝の巻」
第3部「マンモス・コングの巻」
第4部「幽霊党の逆襲の巻」
を読んだ。(アース出版社刊)
第5部の「その復讐に手を出すなの巻」はあいにくと読めず、これさえ見つけて読めば、桑田次郎版「月光仮面」はおおよそ読めたことになる。
年月を経て復活した「どくろ仮面の巻」はちょっと前に大都社刊で読めた。
あいかわらず随所に見られるダジャレは健在(毛賀病院とか、新田町火葬場とか、呪文を逆に読むと違う文章になったり)で、これは桑田次郎の自伝でも頻発していたので、もとからダジャレが好きなのだろう。

副読本として、『月光仮面は誰でしょう』という月光仮面についての本を読んだ。
テレビ、漫画、小説、映画、グッズと全般に渡って書かれてあり、すごく楽しい。
昭和30年代の月光仮面が中心で、その後アニメで復活してブルースターなどの必殺武器を使う新しい月光仮面については触れられていない。
僕は当然、昭和30年代の月光仮面を再放送で見て、復刻版で読んだのだが、リアルタイムで見たアニメの新版だってかなり熱中したものだ。今回、桑田次郎の『月光仮面』を読んでみて、マンモスコングをあやつっていたのはドグマ博士じゃなかったんだ、と気づいた。そんな博士は登場しなかった。と、いうことは、マンモスコングのときにアニメで流れていた歌は、本家本元にはなかったのだ。(ドーグマ博士にあやつられ〜、という歌詞がついていた)
そうそう、それと昭和30年代のテレビの「月光仮面」でのマンモスコングは、鉄塔を引き抜いてそれをグチャグチャにしており、テレビ中継のアナウンサーが「折り曲げております、折り曲げております!」と連呼していたのが幼心に印象に残っている。
で、桑田次郎の漫画を読むと、マンモスコングが東京タワーに登るシーンが出てくる。鉄塔を引き抜いてポキポキ折っていた姿と、東京タワーに登る姿をくらべると、マンモスコングって、身長どれくらいなんだろう、とつかめなくなってくる。
原作者川内康範がこんなことを書いていて、感心。
「月光仮面は『正義』そのものではありません。私たちは神や仏さまの説かれる『正義』をお助けするしか出来ません。月光仮面も同じように正義を助けるために存在するのです」
なーるほど。
「正義の味方」をまるで「正義」そのもののように誤用していたけど、「正義の味方」という言い回しには、こんな意味合いがあったのか。

今日、見た落語
林家たい平「お見立て」
笑福亭三喬「仏師屋盗人」
「らくごくら」を録画しておいて見たのだ。

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