アンソニー・ホロヴィッツの女王陛下の少年スパイ!アレックスシリーズ完結編『アークエンジェル』を読んだ。
ヤング007とも思える、痛快なアクション小説で、読んでいるあいだの快感ったらなかった。
ぐいぐい読ませる。
僕が主人公だったら100回くらい死んでいるな、と確信させるほど、次から次へとアレックスには絶体絶命の危機が襲来する。
センセーショナルで日常的な冒頭のツカミから、ラストクライマックスにかけて規模が大きくなっていき、ついには宇宙へ、というスペクタクルの面白さ!
最終巻とあって、今までのシリーズに登場した人物に触れられていたりするのも、面白い。
ラストの集大成だけあって、今回の倒すべきボスはロシア人。このロシア人は、中国マフィアや日本ヤクザともつながりがある。そして、手下は中東の人間っぽい。
シリーズ全体に、欧米人は善の側で、ロシアや有色人種は悪の側、というセオリーが繰り返されるのだ。
過激なエコロジストが悪の手先として描かれているのも、いかにも欧米人のエンタテインメントとして、納得できるところだ。
めちゃくちゃ面白いのに、これでロシアや中国、日本、中東、エコロジストについて先入観をもたせてしまうのではないか、と危惧してしまう。
でも、面白いから、いいか!
いいのか?

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