足穂拾遺物語ライヴツアー
2008年3月17日 ライブ
ISBN:4791763416 単行本 高橋 信行 青土社 2008/03 ¥5,040
京都のアバンギルドで『足穂拾遺物語』ライヴツアー。
高橋信行(編者)、高橋孝次(校訂)、羽良多平吉(書容設計)、郡淳一郎(編集)らを中心にトークを展開する。司会は扉野良人。
木村カナによる映像投影もあった。(ほとんど木村カナが進行をつとめていたような気もする)
配付資料もあり、うれしい。
「『足穂拾遺物語』収録作品一覧(発表順)」
「相互主観的な『足穂拾遺物語』年表稿」
「ザ・メイキング・オヴ『足穂拾遺物語』採録」
本書の表紙はスペードのAをデザインに用いている(トランプじゃなくて、借用書のデザインなんだって!)が、配付資料には『少年愛の美学』からの引用文が載せられてあった。
「性のカードにおいて、Vをハートに見立てるならば、Pはダイヤであろう。Aはクラブ乃至スペードで、しかもそのエースでもある。即ちVPA三者のうちで、A感覚が最もトランセンデンタールな感覚である」
トークの内容は、本が出るまでのエピソード、特に今の形になるまでの十数種類の羽良多デザインが映し出されたりして、興味深かった。
休憩をはさんで後半は、会場に来ている、この本に関わりのある人々の紹介からはじまった。
僕の母校でもある関西学院の学院史編纂室の人とか、資料提供者、新資料発掘者、コレクター、本書の出版にあわせてフェアをしている恵文社の人、ガケ書房の人(吉田稔美ちゃんのピープショーも出品されている!)とか。
あれあれ。
単なる観客は僕だけなんじゃないか、と思うほど。
午後10時30分になってもトークは終わらず、僕は最終電車が気になって、やむなく途中で帰ることになった。
またどこかで、このトークショーのテープおこしでもどこかで読めるんじゃないか、と期待。
このトークショーで「へえ」と思ったのは、表紙にギリギリになって書き込まれた1行
「DONG!!!ギボン!エイ!ビュン!トンコロピー………キャッ!!!」
これらの擬音を足穂のどの作品からとったかについて語っていたこと。
うろ覚えだったので、本棚あさってちょっと調べてみると、こんな感じ。
「DONG」…「チョコレート」『星を売る店』バージョン。このときのタイトルは「チョコレット」じゃないのか。
「ギボン」…「Aと円筒」、「月光密造者」(一千一秒物語)
「エイ」…「ある晩の出来事」(一千一秒物語)、「月光鬼語」(一千一秒物語)、「追っかけられた話」(シャボン玉物語)
「ビュン」…「ある晩の物語」(一千一秒物語)
「トンコロピー」…「思い出」(一千一秒物語)A MEMORYのタイトルのバージョンもあり。
「キャッ」…「月光鬼語」(一千一秒物語)、「黒猫の尾を切った話」(一千一秒物語)
まあ、擬音をよく使っていた足穂だから、探せばまだまだ出てきそう。
こういう勢いのある擬音じゃないけど、足穂がよく使う「ソー」っていうのが気持悪くて好きだ。あと、「バチン」とか。
羽良多平吉はトークで、いちはやく初版1500部を売り切って、増刷時にデザイン変えたい、と言っていた。と、いうか、この本、このバージョンでは1500部しかないってこと?買っておいてよかった。
京都のアバンギルドで『足穂拾遺物語』ライヴツアー。
高橋信行(編者)、高橋孝次(校訂)、羽良多平吉(書容設計)、郡淳一郎(編集)らを中心にトークを展開する。司会は扉野良人。
木村カナによる映像投影もあった。(ほとんど木村カナが進行をつとめていたような気もする)
配付資料もあり、うれしい。
「『足穂拾遺物語』収録作品一覧(発表順)」
「相互主観的な『足穂拾遺物語』年表稿」
「ザ・メイキング・オヴ『足穂拾遺物語』採録」
本書の表紙はスペードのAをデザインに用いている(トランプじゃなくて、借用書のデザインなんだって!)が、配付資料には『少年愛の美学』からの引用文が載せられてあった。
「性のカードにおいて、Vをハートに見立てるならば、Pはダイヤであろう。Aはクラブ乃至スペードで、しかもそのエースでもある。即ちVPA三者のうちで、A感覚が最もトランセンデンタールな感覚である」
トークの内容は、本が出るまでのエピソード、特に今の形になるまでの十数種類の羽良多デザインが映し出されたりして、興味深かった。
休憩をはさんで後半は、会場に来ている、この本に関わりのある人々の紹介からはじまった。
僕の母校でもある関西学院の学院史編纂室の人とか、資料提供者、新資料発掘者、コレクター、本書の出版にあわせてフェアをしている恵文社の人、ガケ書房の人(吉田稔美ちゃんのピープショーも出品されている!)とか。
あれあれ。
単なる観客は僕だけなんじゃないか、と思うほど。
午後10時30分になってもトークは終わらず、僕は最終電車が気になって、やむなく途中で帰ることになった。
またどこかで、このトークショーのテープおこしでもどこかで読めるんじゃないか、と期待。
このトークショーで「へえ」と思ったのは、表紙にギリギリになって書き込まれた1行
「DONG!!!ギボン!エイ!ビュン!トンコロピー………キャッ!!!」
これらの擬音を足穂のどの作品からとったかについて語っていたこと。
うろ覚えだったので、本棚あさってちょっと調べてみると、こんな感じ。
「DONG」…「チョコレート」『星を売る店』バージョン。このときのタイトルは「チョコレット」じゃないのか。
「ギボン」…「Aと円筒」、「月光密造者」(一千一秒物語)
「エイ」…「ある晩の出来事」(一千一秒物語)、「月光鬼語」(一千一秒物語)、「追っかけられた話」(シャボン玉物語)
「ビュン」…「ある晩の物語」(一千一秒物語)
「トンコロピー」…「思い出」(一千一秒物語)A MEMORYのタイトルのバージョンもあり。
「キャッ」…「月光鬼語」(一千一秒物語)、「黒猫の尾を切った話」(一千一秒物語)
まあ、擬音をよく使っていた足穂だから、探せばまだまだ出てきそう。
こういう勢いのある擬音じゃないけど、足穂がよく使う「ソー」っていうのが気持悪くて好きだ。あと、「バチン」とか。
羽良多平吉はトークで、いちはやく初版1500部を売り切って、増刷時にデザイン変えたい、と言っていた。と、いうか、この本、このバージョンでは1500部しかないってこと?買っておいてよかった。
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