CO2映画上映展3日め、ダイアルAを回せ
2008年3月5日 映画
CO2映画上映展3日め。
見たプログラムは次のとおり。
ネコハコベフジワラさん/川原康臣
川原康臣監督×会田健二(映像作家)トーク
流れよ我が涙、と探偵は言った/林海象
トークイベント「監督は因果な商売よ」/中原昌也、戸川純
相原信洋アニメーションリミックス/寝屋川山脈、松野泉、水内義人、西尾孔志
授賞式
トークイベントは昨日に続き、スクリーンに映し出された質問に監督(前日は役者)が答える、という形式。役者のときはチョップリンの2人がいたせいもあってか、あるいはいとうせいこうのリードがよかったのか、時間が足りないくらいに盛り上がったのだが、監督たちになると、とたんにおとなしくなる。
以下、各賞の結果。
オ−プンコンペ部門
(映画)優秀賞「お城が見える」小出豊監督
(映画)最優秀賞「最後の怪獣」高橋明大監督
(アニメ)優秀賞「宇宙航法」並木那央矢監督
(アニメ)優秀賞「迷走赤ずきん」西尾都監督
(アニメ)優秀賞「PRESENT」翠緯泰監督
(アニメの最優秀賞はなし)
企画制作部門
Panasonic技術賞「bluebird」浅川周監督
CO2男優賞「都会の夢」小林幸太郎
CO2女優賞「ネコハコベフジワラさん」喜多香乃実
シネアスト優秀賞「都会の夢」高木駿一監督
シネアスト大阪市長賞(該当作なし)
かなり厳しい講評とともに、発表された。
オープンコンペ部門中、僕が見たなかでは、アニメなら「宇宙航法」で決まり。映画は「Stewed Beef & Potatoes」がよかった。
企画制作部門は文句なしに「都会の夢」だろう。
でも、このイベントで見た作品のなかで、一番面白かったのは、水内義人の相原信洋リミックスだった。(アニメの内容を口で全部実況説明する)映像すら使っていない。
映像を使ったなかでは、林海象がダントツによくて、格の違いを見せつけた感がある。
なお、このイベントのスタッフにはHELPガールの野中ひゆちゃんがおり、授賞式の誘導などしていた。
ひそかに客席で「ひゆちゃん、最後に客席にダイブだ!」と念じていたが、ちょっとそういうことをする雰囲気でもなかった。
そう言えば、客席側にも2日めは丼野M美がおり、3日めはちやじはんがいた。
読んだ本はジャック・リッチーの『ダイアルAを回せ』
以下、目次
正義の味方
政治の道は殺人へ
いまから十分間
動かぬ証拠
フェアプレイ
殺人はいかが?
三階のクローゼット
カーデュラと盗癖者
カーデュラ野球場へ行く
カーデュラと昨日消えた男
未決陪審
二十三個の茶色の紙袋
殺し屋を探せ
ダイアルAを回せ
グリッグスビー文書
ドラキュラのアナグラムの名をもつカーデュラ探偵社のシリーズと、タ−ンバックル刑事シリーズ(「未決陪審」からの4作、そしてその原型と見られるバックル刑事もの「グリッグスビー文書」)を含んだ短編集。
『マンハント』や『アルフレッドヒッチコックミステリマガジン』などに作品を発表しており、その題材は、「殺し屋」「贋札」「妻と夫の犯罪」といったところ。
ストーリーの特徴の1つは「逆転」だが、それはどんでん返しというより、形勢逆転と呼ぶにふさわしいものだ。
優秀なボディガードが、殺し屋になるとか。加害者が被害者の立場になりかわるとか。監禁されていたと思っていた被害者が、実は狭いところでひきこもって精神の安定を獲得していたとか。
面白かったのはなんといってもターンバックル刑事のシリーズ。
ターンバックルは、推理を暴走させて真相に肉迫するのだが、その推理は大間違いで、真相は別にあるのだ。ただ、ターンバックルの暴走が思わぬ効果をもたらして、結果として事件は解決してしまう。
犬も歩けば棒とかに当たるのだ。
これを人生の教訓にしたいものである。
見たプログラムは次のとおり。
ネコハコベフジワラさん/川原康臣
川原康臣監督×会田健二(映像作家)トーク
流れよ我が涙、と探偵は言った/林海象
トークイベント「監督は因果な商売よ」/中原昌也、戸川純
相原信洋アニメーションリミックス/寝屋川山脈、松野泉、水内義人、西尾孔志
授賞式
トークイベントは昨日に続き、スクリーンに映し出された質問に監督(前日は役者)が答える、という形式。役者のときはチョップリンの2人がいたせいもあってか、あるいはいとうせいこうのリードがよかったのか、時間が足りないくらいに盛り上がったのだが、監督たちになると、とたんにおとなしくなる。
以下、各賞の結果。
オ−プンコンペ部門
(映画)優秀賞「お城が見える」小出豊監督
(映画)最優秀賞「最後の怪獣」高橋明大監督
(アニメ)優秀賞「宇宙航法」並木那央矢監督
(アニメ)優秀賞「迷走赤ずきん」西尾都監督
(アニメ)優秀賞「PRESENT」翠緯泰監督
(アニメの最優秀賞はなし)
企画制作部門
Panasonic技術賞「bluebird」浅川周監督
CO2男優賞「都会の夢」小林幸太郎
CO2女優賞「ネコハコベフジワラさん」喜多香乃実
シネアスト優秀賞「都会の夢」高木駿一監督
シネアスト大阪市長賞(該当作なし)
かなり厳しい講評とともに、発表された。
オープンコンペ部門中、僕が見たなかでは、アニメなら「宇宙航法」で決まり。映画は「Stewed Beef & Potatoes」がよかった。
企画制作部門は文句なしに「都会の夢」だろう。
でも、このイベントで見た作品のなかで、一番面白かったのは、水内義人の相原信洋リミックスだった。(アニメの内容を口で全部実況説明する)映像すら使っていない。
映像を使ったなかでは、林海象がダントツによくて、格の違いを見せつけた感がある。
なお、このイベントのスタッフにはHELPガールの野中ひゆちゃんがおり、授賞式の誘導などしていた。
ひそかに客席で「ひゆちゃん、最後に客席にダイブだ!」と念じていたが、ちょっとそういうことをする雰囲気でもなかった。
そう言えば、客席側にも2日めは丼野M美がおり、3日めはちやじはんがいた。
読んだ本はジャック・リッチーの『ダイアルAを回せ』
以下、目次
正義の味方
政治の道は殺人へ
いまから十分間
動かぬ証拠
フェアプレイ
殺人はいかが?
三階のクローゼット
カーデュラと盗癖者
カーデュラ野球場へ行く
カーデュラと昨日消えた男
未決陪審
二十三個の茶色の紙袋
殺し屋を探せ
ダイアルAを回せ
グリッグスビー文書
ドラキュラのアナグラムの名をもつカーデュラ探偵社のシリーズと、タ−ンバックル刑事シリーズ(「未決陪審」からの4作、そしてその原型と見られるバックル刑事もの「グリッグスビー文書」)を含んだ短編集。
『マンハント』や『アルフレッドヒッチコックミステリマガジン』などに作品を発表しており、その題材は、「殺し屋」「贋札」「妻と夫の犯罪」といったところ。
ストーリーの特徴の1つは「逆転」だが、それはどんでん返しというより、形勢逆転と呼ぶにふさわしいものだ。
優秀なボディガードが、殺し屋になるとか。加害者が被害者の立場になりかわるとか。監禁されていたと思っていた被害者が、実は狭いところでひきこもって精神の安定を獲得していたとか。
面白かったのはなんといってもターンバックル刑事のシリーズ。
ターンバックルは、推理を暴走させて真相に肉迫するのだが、その推理は大間違いで、真相は別にあるのだ。ただ、ターンバックルの暴走が思わぬ効果をもたらして、結果として事件は解決してしまう。
犬も歩けば棒とかに当たるのだ。
これを人生の教訓にしたいものである。
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