宍戸留美・西泰幸二人展「君が僕を知ってる」最終日。
クロージングアクトとして、宍戸留美アコースティックライブと、トークショーが行われた。
バックの演奏では、タートルズの松ちゃんと、その同級生だというダンディなもう1人のまっちゃんがギターでつとめた。
ゴージャス!

1.Darling
2.ボタン
3.Yes,No No,Yes
4.白い色は恋人の色(with 黒田恵子)
5.HONEY彗星
西さんとのトークは、今回の写真展を開催するにいたった経緯など。
その後、留美ちゃんと西さんのデュエット。
6.君が僕を知ってる

ドリンクでハイネケン飲んで見ていたのだが、暖房の空気の吹出しを顔面に直撃されていたため、ライブが終わる頃には、僕の顔は真っ赤に熟していた。
さて、ライブだが。
「魅力」という言葉は宍戸留美のためにある言葉なのだと思う。
留美ちゃんがステージに登場するや、すべてのしがらみから解かれて、僕は留美ちゃんとのコズミックランデブーに出発していた。
宍戸留美という存在を知ったときから、オールタイムベスト1のアイドルこそ、彼女に決定し、とうぶん誰かにかわる気配もない。本人がアイドルというものにどういうスタンスをとっているかに関わらず、だ。
ライブ中のMCでも、留美ちゃんらしさが健在だった。
つまり「トイレ」ネタだ。
トイレと言えば留美ちゃん、留美ちゃんと言えばトイレ、と言うくらいに、留美ちゃんの話はどこかでトイレネタが差し挟まれる。そういうところも僕は大好きなのだ。(スカトロじゃないよ!)

ライブ終了後、久々に会う友人たちと歓談して、会場をあとにし、NHK-FM「現代の音楽」を聞きながら帰宅。
アンサンブルノマドの十周年演奏会2回目。
「アステリスク・ドット・エクゼ」       江村哲二・作曲
                      (19分05秒)
                   (フルート)木ノ脇道元
                (ヴィブラフォン)宮本 典子
                  (バンジョー)佐藤 紀雄
             (プリペアード・ピアノ)稲垣  聡
「どうしたの、何があったの?」        福士則夫・作曲
                       (9分05秒)
                   (フルート)木ノ脇道元
                   (フルート)多久潤一郎
                  (バイオリン)野口千代光
                  (バイオリン)甲斐 史子
                 (クラリネット)菊地 秀夫
                    (ギター)佐藤 紀雄
                    (ピアノ)稲垣  聡
                (パーカッション)宮本 典子
  〜東京オペラシティ・リサイタルホールで収録〜
                   <2007/10/4>
「ラチェニッツァ」          ジャック・ボディー作曲
                       (5分10秒)
                  (バイオリン)花田和加子
                  (バイオリン)川口 静華
                    (ビオラ)甲斐 史子
                    (チェロ)菊地 知也
  〜東京オペラシティ・リサイタルホールで収録〜
                   <2005/9/27>
「どうしたの、なにがあったの?」は観客から笑いがもれていた。何の曲だったか忘れたけど、ヴァイオリンを吹いたりする音楽も現代音楽には存在する。そのたぐいの、実際の楽器の使い方をはずれたアクションがあったのだろう。これは、実地に見たかった。

見たビデオは2本。
「ミラーウォーズ」2005年。バジリ・チグニンスカイ監督。
ロシア映画だ!
天才肌のパイロットアレクサンダー・エフィノフと、生態学者の女性とのラブロマンス。その女性がスパイだったりして、悲恋に終わることなど、まるでアジアのアクション映画みたいだ。
ところが、本来メインストーリーになるはずのそのラブロマンスは、ほとんど印象に残らない。
スホーイの戦闘機がバンバン飛んで、空中で垂直になる、いわゆる「コブラ」を見せたりする。
そういったアクションシーンにラブロマンスはおしやられ、さらに、他の俳優陣の演技にもおされる。
中心はマルコム・マクダウェル。彼は死の商人「ディック・マードック」役で出てくる。まあ、この男の強さったらない。先読みの正確さ、抜け目なさで、常に敵をだしぬくのだ。
ディック・マードックを追い込む側にはアーモンド・アサンテが配され、これもいい。
さらに、ほとんど出てこないけど、ルトガー・ハウアーも顔を出し、重要な役、というか、そりゃないよ!的な役割を演ずる。
映画の最後は、コントロールがきかなくなった戦闘機をなんとかたてなおして生還するアレクサンダー・エフィノフに拍手を送って大喜びするところで終わる。いや、正確には、彼が生態学者のことを回想して終わるのだが、大勢の人間がバタバタ死んだあとでは、なんだかなあ、という感じだ。

もう1本はデビッド・クローネンバーグ監督の「ヒストリー・オブ・バイオレンス」
善良そうに見える男が、実はかつて殺人鬼だったとしたら、その家族はどうする?みたいな話。
もちろん、人を殺す技術をもち、平気で殺していたのは、昔の話で、現在は更生している。
普通は、そんな男が友人であれば、何のかわりもなくつきあうだろうから、なおさら、家族は彼を受け入れる、と思う。
だが、それが家族の恐ろしいところだ。
一番、彼を支えてあげねばならないはずの家族が、もっとも彼を苦しめるのだ。これぞ、近代家族の悲劇。放蕩息子の帰還も現代では難しいのか。
よく考えてみれば、007にしたって、殺人技術を駆使して、多くの人間を殺している。アクション映画のヒーローはたいがいそうだ。
彼らは家族などというものからは疎外された存在なのである。
さて、この映画では、父親が殺人マシーンだったと知ったとき、まっ先に彼を受け入れたのは、年端もいかぬ少女だった。
世界の救済は少女の手でまっ先になされるのである。

読んだ本は『奇想科学の冒険』
これは後日また書きます。

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