ISBN:4757723555 文庫 木村 航 エンターブレイン 2005/07 ¥609
木村航の『かえってきた ぺとぺとさん(1)フーコの空』『〃(2)まっくらやみのピィ』を読んだ。
1巻めは、ぺと子がかえってくるまで。
2巻めは、ピィのET騒ぎ。
ストーリーが1本、筋が入っているぶん、今までのようなほのぼのとした可愛さは減った。
多すぎる登場人物が煩雑でもある。
こんな印象を抱いてしまう原因は、明らかだ。
今までは主人公の少年シンゴの存在感があまりなかったのに、この2冊では、シンゴの自意識というか、性欲が伝わってくるのだ。
「シンゴ、いやらしい!」
というのが一読した感想だった。
あいかわらず、ぬり壁は可愛いが、カッパはバンカラ過ぎて、色気もへったくれもない。
ピィを退治しようとする敵まで登場した。
今までは、敵のいないユートピアが安心感とほわほわ感、幸せな気分を作り出していたが、どうも、この物語では、うっとうしいキャラや言動がでてくる。
物語を継続していくうえでは、必要な手続きなのかもしれないが、ユートピアをこわしてまで、物語を続けても、読むほうとしては、つらい。
でも、この続編も読んじゃうんだなあ。きっと。絶対。

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