アパートメントハウス1776〜イメージフォーラムフェスティバル
2007年5月18日 音楽
伊丹アイフォニックホールで、アルディッティ弦楽四重奏団とダンサーの白井剛による「アイホールダンスコレクションvol.50
第1部
A.ウェーベルン「弦楽四重奏のための6つのバガテル作品9」(1911~13)
細川俊夫「沈黙の花」(1988)
西村朗「弦楽四重奏曲第2番<光の波>」(1992)
第2部
ジョン・ケージ「44のハーモニー(ダンスヴァージョン)〜アパートメントハウス1776」より
第1部の西村朗「光の波」はアルディッティ弦楽四重奏団のために作曲された曲。第一ヴァイオリンのアーヴィン・アルディッティは「ぜひ、演奏の難しい曲を書いてくれ」と言ったらしい。カッコイー。
第1部をとおして、アルディッティ弦四重奏団のうまさにほれぼれした。
白井剛が登場するのは第2部から。銀色の風船に紙飛行機も使って、四重奏団が演奏するかたわらで踊る。
また、映像も使用され、楽譜が大写しになったかと思えばそれが電車や道路や滑走路などに変化したりする。
ダンスと演奏は、最初はまったくそれぞれに行われており、同時に2つのステージを見ているようで、お得感はあるが、コラボレーションはできていない。
だが、途中から、演奏とダンスはお互いを理解し、融和していく。
演奏場所とダンスの場所がはっきりと別れていたのが、1つになり、アルディッティ四重奏団がなんと背中に風船をつけてあらわれる。四重奏団の横で椅子に坐る白井剛を気にして顔を向ける。楽譜立ての下でうずくまる
白井剛を上からのぞきこむ四重奏団。
ケージの「アパートメントハウス1776」の44のハーモニーから、今回は20曲が演奏された。アルディッティ弦楽四重奏団の編曲。ケージの曲自体は、眠気を催すものだが、ダンスとのコラボレーションで刺激的なステージになった。
会場ではアルディッティ弦楽四重奏団のCDが何枚か物販されていた。ああ、お金に余裕があれば1枚でも買って帰りたかった!
昼間はイメージ・フォーラム・フェスティバル。今日は2プログラム見た。
日本4 日本招待部門 + 一般公募部門 /6作品94分
「お向かいさん」 清家美佳/ビデオ/9分/2007
「mirror for eyes」 近藤寛史/ビデオ/5分/2007 一般公募部門入選
「おともだち。」 宇田敦子/ビデオ/5分/2007
「沚」 土屋由貴/ビデオ/20 分/2006 一般公募部門入選
「Agitated Screams of Maggots」 黒坂圭太/ビデオ/3分/2006
「リアルアクセスディスコミュニケーション」 小口容子/ビデオ/52分/2007
「お向かいさん」の清家美佳監督が来場されており、コメントをされた。
口から吐き出される葉を植えて自分の植物地勢の拡大をはかるアニメで、一見して喧嘩を描いているのだな、とわかる。喧嘩からインスピレーションを得てから時間が経過してから作ったことと、何度か手を加えたことで、ぶつかり合いがソフィスティケートされて描かれた、というような意味のことをしゃべってたと思う。
「リアルアクセスディスコミュニケーション」はマゾヒストの愛を描いている。見事!何度か主人公を殴りたくなった。
黒坂圭太の作品はDir en greyのPV。監督曰く「子供が大人に殺意を抱く瞬間」をイメージして作られている。なお、公式にPVになったバージョンは、少年の凶悪犯罪報道のあおりを受けて、毒の抜けたものになったそうだ。今回の上映が、完全版になる。エグい映像で、拍手しそうになった。
クリティカル・ディスタンス byトランスメディアーレ /5作品71分(レバノン、オーストリア、ベルギー、中国)
デジタル・テクノロジーが社会に及ぼす影響を批評的に提示してきたベルリンのメディアアート・フェスティバル、トランスメディアーレ。最新のデジタル・ドキュメンタリー作品のセレクション。プログラマー:トーマス・ムンツ
「さらなる一発」 キンダ・ハッサン/ビデオ/5 分/2005/レバノン
「適者生存」 オリヴァー・レスラー/ビデオ/23分/2006/オーストリア
「同封すること」 ネスリン・コドゥル/ビデオ/22 分/2004/レバノン
「北緯12°13.062′/ 西経001°32.619′延長」 ヴィンセント・ミエセン ビデオ/8 分/2005/ ベルギー
「記念日」 リュウ・ウェイ/ビデオ/13 分/2005/ 中国
「さらなる一発」はレバノンの国会議員が殺害された現場での女性レポーターを撮影している。言葉を噛んでは撮り直し、ヘアスタイルを気にし、時計をしきりに見て早く終わらせようとする。
「適者生存」は砲撃や地雷、負傷者が出た場合などの緊急時に備えて訓練をするが、およそ役に立たない奴ばかりなのに驚く。
「記念日」は北京大学や街角で天安門事件の日に、「今日は何の日か」と訪ねるインタビュー集。知らない者、とぼける者、語ろうとしない者。タブーなのか。ただ、この作品が中国から出品されているのが、曙光に思える。
今日は仕事(夜勤)はお休み。
今まで睡眠は移動中の電車内でとっていたので、4日ぶりでふとんの上で横になって眠れる。
第1部
A.ウェーベルン「弦楽四重奏のための6つのバガテル作品9」(1911~13)
細川俊夫「沈黙の花」(1988)
西村朗「弦楽四重奏曲第2番<光の波>」(1992)
第2部
ジョン・ケージ「44のハーモニー(ダンスヴァージョン)〜アパートメントハウス1776」より
第1部の西村朗「光の波」はアルディッティ弦楽四重奏団のために作曲された曲。第一ヴァイオリンのアーヴィン・アルディッティは「ぜひ、演奏の難しい曲を書いてくれ」と言ったらしい。カッコイー。
第1部をとおして、アルディッティ弦四重奏団のうまさにほれぼれした。
白井剛が登場するのは第2部から。銀色の風船に紙飛行機も使って、四重奏団が演奏するかたわらで踊る。
また、映像も使用され、楽譜が大写しになったかと思えばそれが電車や道路や滑走路などに変化したりする。
ダンスと演奏は、最初はまったくそれぞれに行われており、同時に2つのステージを見ているようで、お得感はあるが、コラボレーションはできていない。
だが、途中から、演奏とダンスはお互いを理解し、融和していく。
演奏場所とダンスの場所がはっきりと別れていたのが、1つになり、アルディッティ四重奏団がなんと背中に風船をつけてあらわれる。四重奏団の横で椅子に坐る白井剛を気にして顔を向ける。楽譜立ての下でうずくまる
白井剛を上からのぞきこむ四重奏団。
ケージの「アパートメントハウス1776」の44のハーモニーから、今回は20曲が演奏された。アルディッティ弦楽四重奏団の編曲。ケージの曲自体は、眠気を催すものだが、ダンスとのコラボレーションで刺激的なステージになった。
会場ではアルディッティ弦楽四重奏団のCDが何枚か物販されていた。ああ、お金に余裕があれば1枚でも買って帰りたかった!
昼間はイメージ・フォーラム・フェスティバル。今日は2プログラム見た。
日本4 日本招待部門 + 一般公募部門 /6作品94分
「お向かいさん」 清家美佳/ビデオ/9分/2007
「mirror for eyes」 近藤寛史/ビデオ/5分/2007 一般公募部門入選
「おともだち。」 宇田敦子/ビデオ/5分/2007
「沚」 土屋由貴/ビデオ/20 分/2006 一般公募部門入選
「Agitated Screams of Maggots」 黒坂圭太/ビデオ/3分/2006
「リアルアクセスディスコミュニケーション」 小口容子/ビデオ/52分/2007
「お向かいさん」の清家美佳監督が来場されており、コメントをされた。
口から吐き出される葉を植えて自分の植物地勢の拡大をはかるアニメで、一見して喧嘩を描いているのだな、とわかる。喧嘩からインスピレーションを得てから時間が経過してから作ったことと、何度か手を加えたことで、ぶつかり合いがソフィスティケートされて描かれた、というような意味のことをしゃべってたと思う。
「リアルアクセスディスコミュニケーション」はマゾヒストの愛を描いている。見事!何度か主人公を殴りたくなった。
黒坂圭太の作品はDir en greyのPV。監督曰く「子供が大人に殺意を抱く瞬間」をイメージして作られている。なお、公式にPVになったバージョンは、少年の凶悪犯罪報道のあおりを受けて、毒の抜けたものになったそうだ。今回の上映が、完全版になる。エグい映像で、拍手しそうになった。
クリティカル・ディスタンス byトランスメディアーレ /5作品71分(レバノン、オーストリア、ベルギー、中国)
デジタル・テクノロジーが社会に及ぼす影響を批評的に提示してきたベルリンのメディアアート・フェスティバル、トランスメディアーレ。最新のデジタル・ドキュメンタリー作品のセレクション。プログラマー:トーマス・ムンツ
「さらなる一発」 キンダ・ハッサン/ビデオ/5 分/2005/レバノン
「適者生存」 オリヴァー・レスラー/ビデオ/23分/2006/オーストリア
「同封すること」 ネスリン・コドゥル/ビデオ/22 分/2004/レバノン
「北緯12°13.062′/ 西経001°32.619′延長」 ヴィンセント・ミエセン ビデオ/8 分/2005/ ベルギー
「記念日」 リュウ・ウェイ/ビデオ/13 分/2005/ 中国
「さらなる一発」はレバノンの国会議員が殺害された現場での女性レポーターを撮影している。言葉を噛んでは撮り直し、ヘアスタイルを気にし、時計をしきりに見て早く終わらせようとする。
「適者生存」は砲撃や地雷、負傷者が出た場合などの緊急時に備えて訓練をするが、およそ役に立たない奴ばかりなのに驚く。
「記念日」は北京大学や街角で天安門事件の日に、「今日は何の日か」と訪ねるインタビュー集。知らない者、とぼける者、語ろうとしない者。タブーなのか。ただ、この作品が中国から出品されているのが、曙光に思える。
今日は仕事(夜勤)はお休み。
今まで睡眠は移動中の電車内でとっていたので、4日ぶりでふとんの上で横になって眠れる。
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