同時多発テロから5年がたった。
この5年で、本当のテロ国家はどこのことなのか、非常にわかりやすくなったと思う。
そんな今、見るべき映画は、これしかない、と、選んだのが、この1本。
弓削太郎監督の「続・高校三年生」を見た。1964年。
舟木一夫の歌をテーマにしており、本人も傍役で出演している。
歌の出演は団地の奥様たちに歌を教える役で、コロムビアローズ。「長い一本道」を歌っていた。
「高校三年生」はたぶん未見なので、また探し出して見てみよう。
この映画のタイトルみたいに、「続」をつけると、まるで高校を卒業できなくて、だぶっている学生を指すみたいで、面白い。「続高校三年生」って、悪口じゃないか。
さて、映画はわりと古典的なストーリーで、ハイソな団地の娘、姿美千子と、父子家庭の工員の息子、倉石功との淡い恋愛まじりの友情を中心に、高校生の問題を描く青春映画。
乱れた生活を送る水商売のママの娘が、ママに思いを寄せる男性(成田三樹夫)を誘惑するが、断られて母娘の絆を再確認する話とか。
姿と倉石の仲を嫉妬した同級生の男子のやっかみに対して、倉石が決闘を迫る話(倉石はボロ負けなのに、何回も起き上がって向かっていき、ついに降参させてしまう)とか。
倉石は父の夢を叶えるために、大学に行って、技師への道を進もうとしている。しかし、倉石は色弱で、どんなに頑張ってもその資格が得られないのだ。それを父に告げるのは、夢を壊すようでしのびない。そこで、中学生の弟にその道を進んでもらって、自分は働こうと決める。ただ、この弟、勉強が大嫌いで、大学否定論者。
結局、姿に挑発されて、猛勉強し、やればできることを証明し、丸くおさまる。とか。
中心になる、姿と倉石の話は、次のとおり。
姿の母親は見栄っぱりで世間体を気にする性格。階級が違う倉石との交際を認めず、2人の仲を裂こうとして、学校におしかけて担任教師にねじこんだり、倉石の父親に談判に行ったり。
姿はすっかりむくれて、ハンストを決行。
そのときの言い草が面白い。
「わたしはヘレンケラーになるのよ!唖でつんぼで、めくらになるのよ!」
立派なようなヤケクソのような宣言だ。
クラスメートたちはデモ行進などして、2人を会わせて、ことを丸くおさめようとする。
今なら簡単にグレたり、家出したり、家庭を崩壊させたりするようなシチュエーションだが、この映画では、よく出来たこどもたちが、家庭をもちこたえさせる。
40年以上の歳月を経て、子供たちの状況は大きく変わったが、大人たちの世界はほとんど変わっていないように見える。
同級生の役で、堺正章や、渚まゆみ、東京子などが出演していた。
東京子って!いいネーミング!
ちなみに、この映画は、アメリカのテロとは無関係なところが、いいところだったのだ。
この5年で、本当のテロ国家はどこのことなのか、非常にわかりやすくなったと思う。
そんな今、見るべき映画は、これしかない、と、選んだのが、この1本。
弓削太郎監督の「続・高校三年生」を見た。1964年。
舟木一夫の歌をテーマにしており、本人も傍役で出演している。
歌の出演は団地の奥様たちに歌を教える役で、コロムビアローズ。「長い一本道」を歌っていた。
「高校三年生」はたぶん未見なので、また探し出して見てみよう。
この映画のタイトルみたいに、「続」をつけると、まるで高校を卒業できなくて、だぶっている学生を指すみたいで、面白い。「続高校三年生」って、悪口じゃないか。
さて、映画はわりと古典的なストーリーで、ハイソな団地の娘、姿美千子と、父子家庭の工員の息子、倉石功との淡い恋愛まじりの友情を中心に、高校生の問題を描く青春映画。
乱れた生活を送る水商売のママの娘が、ママに思いを寄せる男性(成田三樹夫)を誘惑するが、断られて母娘の絆を再確認する話とか。
姿と倉石の仲を嫉妬した同級生の男子のやっかみに対して、倉石が決闘を迫る話(倉石はボロ負けなのに、何回も起き上がって向かっていき、ついに降参させてしまう)とか。
倉石は父の夢を叶えるために、大学に行って、技師への道を進もうとしている。しかし、倉石は色弱で、どんなに頑張ってもその資格が得られないのだ。それを父に告げるのは、夢を壊すようでしのびない。そこで、中学生の弟にその道を進んでもらって、自分は働こうと決める。ただ、この弟、勉強が大嫌いで、大学否定論者。
結局、姿に挑発されて、猛勉強し、やればできることを証明し、丸くおさまる。とか。
中心になる、姿と倉石の話は、次のとおり。
姿の母親は見栄っぱりで世間体を気にする性格。階級が違う倉石との交際を認めず、2人の仲を裂こうとして、学校におしかけて担任教師にねじこんだり、倉石の父親に談判に行ったり。
姿はすっかりむくれて、ハンストを決行。
そのときの言い草が面白い。
「わたしはヘレンケラーになるのよ!唖でつんぼで、めくらになるのよ!」
立派なようなヤケクソのような宣言だ。
クラスメートたちはデモ行進などして、2人を会わせて、ことを丸くおさめようとする。
今なら簡単にグレたり、家出したり、家庭を崩壊させたりするようなシチュエーションだが、この映画では、よく出来たこどもたちが、家庭をもちこたえさせる。
40年以上の歳月を経て、子供たちの状況は大きく変わったが、大人たちの世界はほとんど変わっていないように見える。
同級生の役で、堺正章や、渚まゆみ、東京子などが出演していた。
東京子って!いいネーミング!
ちなみに、この映画は、アメリカのテロとは無関係なところが、いいところだったのだ。
コメント